JP3143826U - シロアリ駆除用餌木ブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストかつ定期点検の不要なシロアリ駆除用餌木ブロックを提供する。
【解決手段】シロアリ駆除用餌木ブロック10は、六面からなる立方体をなす餌木本体1と、蓋部材2と、遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤3と、を備える。餌木本体1には、六面のうちの一面の中央Cにおいて開口した空洞部4が設けられる。餌木本体1の空洞部4にはベイト剤3が載置される。蓋部材2は、ベイト剤3が載置された空洞部4に蓋をするように設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】シロアリ駆除用餌木ブロック10は、六面からなる立方体をなす餌木本体1と、蓋部材2と、遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤3と、を備える。餌木本体1には、六面のうちの一面の中央Cにおいて開口した空洞部4が設けられる。餌木本体1の空洞部4にはベイト剤3が載置される。蓋部材2は、ベイト剤3が載置された空洞部4に蓋をするように設けられている。
【選択図】図2
Description
本考案は、シロアリを誘引して駆除するシロアリ駆除用餌木ブロックに関するものである。
従来から一般に用いられているシロアリ駆除方法には、薬剤散布方法と、薬剤を散布しない防除方法とが知られている。
この薬剤散布方法は、家屋等の構造物をシロアリの被害から保護するために、シロアリが存在する可能性のある領域、あるいは、シロアリによる被害を予防することが必要な領域に殺虫剤を散布する方法である。しかし、構造物の特定の領域におけるシロアリの被害をくい止めるために、シロアリの存在する可能性のある領域に殺虫剤を散布する方法では、殺虫剤に直接触れるシロアリを駆除できるのみであり、群れを構成する膨大な数のシロアリを駆除することができない。また、殺虫剤の散布によりシロアリの被害を予防する方法では、散布された殺虫剤の生物学的活性が経時的に失われることに伴い、シロアリの侵入を阻止する効力も経時的に失われるという問題点がある。さらに、環境への影響等を考慮すると大量の殺虫剤を散布することは好ましくない。
一方、薬剤を散布しない防除方法は、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、容器内部にシロアリを集めて、その容器に殺蟻性を有するエサ(毒性餌)や脱皮成長抑制剤(ベイト剤)を配置し、該毒性餌を前記容器内部に集まったシロアリの巣に持ち帰らせることにより、少量の毒性餌を用いてシロアリを駆除する方法であり、一般にベイト工法と呼ばれている。この工法は、薬剤を大量に散布することなく、臭いもなく、また人間にもペットにも安全でシロアリの巣(コロニー)ごと根絶できるので、環境調和型の防除方法である。
このベイト工法を、図5を用いてさらに詳述する。まず、中空筒状のシロアリ捕獲器(ステーション)50を用意する。このステーション50は、特許文献3に開示されているように、中空筒本体51の上部には蓋52とこの蓋52の外周から延びたフランジ53とが設けられるとともに、中空筒本体51の側壁54にはシロアリが通過可能な大きさの開口部55が複数形成されている。そして、このステーション50を、家屋(建物)を囲む形で埋め込み、蓋52を開けてステーション50内部にステーション内径よりも小さい外径を有した餌木56を挿入して、蓋52を再度閉めることで設置が完了する。設置後に定期的に点検をしてシロアリの有無を確認する。シロアリが確認された場合、ベイト剤(薬剤入りの餌)を別途投与する。投与後、シロアリはシロアリの習性からベイト剤を巣まで運んでいき、巣(コロニー)が根絶される。
しかしながら、この従来のベイト工法では、通常、シロアリ専門業者によりステーション50の用意、設置、定期点検及びベイト剤の投入(シロアリの駆除)が行われるため、シロアリ駆除を依頼する依頼者にとっては、比較的高額であるとともに、定期点検時にはシロアリ専門業者を家屋敷地内に受け入れる等の時間的拘束を受けるといった問題があった。
特表2000−503844号公報
特表2007−523172号公報
特開2002−315493号公報
従って、本考案は、以上の問題点を克服するシロアリ駆除用餌木ブロックを提供することを目的とする。換言すれば、低コストかつシロアリ専門業者による定期点検の不要なシロアリ駆除用餌木ブロックを提供することを目的とする。
本考案者は鋭意検討した結果、餌木にベイト剤を一体的に組み込んだ構成にすることによって上記問題が解決されることを見出し、本考案を完成したものである。
すなわち、本考案では次の構成を採用する。
すなわち、本考案では次の構成を採用する。
1.六面からなる立方体をなす餌木本体と、
蓋部材と、
遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤と、を備え、かつ、
前記餌木本体には、前記六面のうちの一面の中央において開口した空洞部が設けられ、
前記餌木本体の前記空洞部には前記ベイト剤が載置され、
前記蓋部材は、前記ベイト剤が載置された前記空洞部に蓋をするように設けられていることを特徴とするシロアリ駆除用餌木ブロック。
2.底面に錐体が設けられた柱状体をなす餌木本体と、
蓋部材と、
遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤と、を備え、かつ、
前記餌木本体には、上面の中央において開口した空洞部が設けられ、
前記餌木本体の前記空洞部には前記ベイト剤が載置され、
前記蓋部材は、前記ベイト剤が載置された前記空洞部に蓋をするように設けられていることを特徴とするシロアリ駆除用餌木ブロック。
蓋部材と、
遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤と、を備え、かつ、
前記餌木本体には、前記六面のうちの一面の中央において開口した空洞部が設けられ、
前記餌木本体の前記空洞部には前記ベイト剤が載置され、
前記蓋部材は、前記ベイト剤が載置された前記空洞部に蓋をするように設けられていることを特徴とするシロアリ駆除用餌木ブロック。
2.底面に錐体が設けられた柱状体をなす餌木本体と、
蓋部材と、
遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤と、を備え、かつ、
前記餌木本体には、上面の中央において開口した空洞部が設けられ、
前記餌木本体の前記空洞部には前記ベイト剤が載置され、
前記蓋部材は、前記ベイト剤が載置された前記空洞部に蓋をするように設けられていることを特徴とするシロアリ駆除用餌木ブロック。
本考案によれば、従来、シロアリ専門業者によりシロアリ用ステーションに別々の時期に投入されていた餌木とベイト剤とを簡素な一体的構造にすることにより、低コストかつシロアリ専門業者による定期点検の不要なシロアリ駆除用餌木ブロックを提供することができる。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づき説明するが、以下の具体例は本考案を限定するものではない。
図1は本考案の実施例1のシロアリ駆除用餌木ブロックの斜視図、図2は図1のA−A’に沿って破断した断面図、図3は本考案の実施例2のシロアリ駆除用餌木ブロックの斜視図、図4は図3のA−A’に沿って破断した断面図、図5は従来のベイト工法で使用されるステーション及び餌木を示した図である。なお、各図において同一又は対応する部材には同一符号を用いる。
図1に示すように、本考案のシロアリ駆除用餌木ブロック(以下単に、餌木ブロックと言う)10は、六面からなる立方体をなす餌木本体1と、蓋部材2と、を備える。本実施例の餌木本体1の材料は木材であるが、シロアリの食する材料であればこれに限定されない。また、本実施例の蓋部材2の材料も同様に木材であるが、餌木本体1の後述する空洞部に蓋をする機能を有すれば必ずしも木材に限定されない。
図2は、図1の餌木ブロック10を同図のA−A’に沿って破断した断面図であり、餌木ブロック10の餌木本体1は、立方体六面のうちの一面Cの中央において開口した空洞部4が設けられている。この空洞部4は円筒形をなす中空孔であり、上述の通り面Cの中央に開口部4aを有するが、面Cと対向する面Dまで貫通しておらず餌木本体1内部に底部4bを有する。この空洞部4の底部4bに、殺蟻成分を含有したシートをロール状に巻いたベイト剤3が載置され、この空洞部4の開口部4aに上述の蓋部材2が、その一面が餌木本体の面Cと面一となるまで押し込まれる。これにより、ベイト剤3は蓋部材2により餌木本体1に内封され、蓋部材2が餌木本体1に堅持される。また、必要に応じて、木工用ボンド等の接着剤を用いて蓋部材2を餌木本体1に接着させてもよい。
次に、ベイト剤3について詳述する。ベイト剤3は紙(シート)状のセルロースに殺蟻成分を含浸させたものである。殺蟻成分は、遅効性で非忌避性(忌避性の無い)であるものが好ましい。ここで、遅効性とは、薬剤の効果が遅く(一定の時間が経過してから)発揮する性質を意味し、非忌避性とは、シロアリの習性には近くで仲間が死んだりするとその原因となる危険を回避する警戒能力(忌避性)があり、このシロアリの忌避性を薬剤が生じさせないことを意味する。
ベイト剤3の殺蟻成分の具体例として、昆虫成長抑制剤を使用することが好ましい。昆虫成長抑制剤すなわちIGR剤(Insect growth regulators)は、脱皮阻害剤とも呼ばれ、昆虫が発育していく過程における昆虫特有の生理(脱皮、蛹化、羽化、産卵等)を阻害する事により殺虫効果を発現する薬剤の総称である。このIGR剤のうち、キチン生合成を阻害する薬剤(例えば、ベンゾイルウレア系化合物)が好ましい。
この脱皮阻害剤を含有したベイト剤3の効果を説明する。シロアリには体の表面を清潔に保つ習性があり、仲間同士でお互いを舐め合い身繕いを行う行動(グルーミング行動)がある。本考案のベイト剤3は、脱皮の時期がきて脱皮抑制効果(遅効性)を発揮するため、餌場にきたシロアリに忌避行動をとらせることはない。従って、シロアリのグルーミング行動により薬剤の脱皮抑制効果が巣の中の他のシロアリにも伝播され、巣を完全に根絶することができる。
次に実施例1の餌木ブロック10の製造方法を例示して説明する。
まず、市販の木材から縦、横及び高さが夫々60mmの立方体形状に切り出し(カットし)、その後乾燥させて、餌木本体1を形成する。必要に応じて、餌木本体(立方体)1の各縁部を面取りして木材のバリを取っておいてもよい。次に、餌木本体1の任意の面を面Cとして、面Cに垂直にドリル加工を施して、餌木本体1内部に直径23mm及び長さ45mmの空洞部4を形成する。空洞部4の長さを45mmとすることにより、空洞部4には底部4bが設けられる。
そして市販のシート状のベイト剤3を用意し、空洞部4の寸法に適合するように巻き直して空洞部4の底部4bに載置する。その後、直径23mm及び長さ8mmの蓋部材2でもって、外部に露出したベイト剤3のロール端面を覆い被し(必要に応じて、接着剤をベイト剤3及び蓋部材2に塗布した後に覆い被し)、蓋部材2の外面が餌木本体1の面Cと面一となるまで蓋部材2を餌木本体1に押し込んで、本考案の餌木ブロック10が完成する。なお、以上の製造方法の具体例は例示であって本考案を限定するものでない。
次に、実施例1の餌木ブロック10の使用方法を説明する。使用方法は至って簡単である。以上により構成・製造された本考案の餌木ブロック10を地中に埋没するように設置すればよく、後はこれを放置しシロアリが餌木本体1の木材に誘引されていくのを待てばよい。なお、本考案の餌木ブロック10の地面への設置方法は、上記の埋没設置に限定されず、餌木ブロック10の半部(下部)のみが地中に埋没しかつ残りの半部(上部)が地上に現われるように設置してもよいし、餌木ブロック10の全てが地上に現われるように地表面上に設置してもよい。
以上により構成、製造及び設置された本考案の餌木ブロック10の作用効果を説明する。家屋近くに巣(コロニー)を作る大量のシロアリのうち一部のシロアリ(職蟻)が、餌木本体1の木材に誘引され、その木材を削り取る。その後、シロアリは餌木本体1内部まで木材を摂取し続け、脱皮阻害剤が含有されたベイト剤3までも摂取する。しかしながら、ベイト剤3の脱皮阻害剤は遅効性であるため、脱皮阻害剤を摂取したシロアリは生存しながら巣まで帰還する。その後、シロアリは上記グルーミング行動を取り、脱皮の時期がきて脱皮抑制効果(遅効性)を発揮する。従って、巣の中の他のシロアリにも伝播され、巣を完全に根絶することができる。
次に、本考案の実施例2を説明する。なお、以下では、実施例1と実施例2とに共通する事項については説明を省略し、両実施例の相違点である餌木ブロック10の構造についてのみ説明する。なお、両実施例の同等の要素には同様の符号を付す。
本考案の実施例2の餌木ブロック10の餌木本体1は、実施例1に示した立方体ではなく、図3の斜視図及び図4の断面図に示すように底面Dに錐体5が設けられた柱状体(本実施例では角柱)をなすように形成されている。図示の角柱及び錐体5は四角柱及び四角錐であるが、必ずしもこれに限定されず、例えば角柱及び錐体5を円柱及び円錐にしてもよい。また、餌木本体1の角柱と錐体5とは一つの角柱から機械的に削り出してもよいし、夫々別々の角柱と錐体とを接着剤等により接合させたものであってもよい。
また、実施例2の餌木本体1の寸法を例示すると、餌木本体1は、縦及び横が夫々30mm、上面Cから底面Dまでの長さが105mmの角柱に、この角柱の底面Dから高さ15mmの四角錐が設けられた構成をなす。蓋部材2、ベイト剤3及び中空部4の構成は、基本的に実施例1の構成と同様であり、各要素の寸法は上記餌木本体1の寸法に適宜適合させればよい。
以上詳述したとおり、本考案によれば、従来、シロアリ専門業者によりシロアリ用ステーションに別々の時期に投入されていた餌木とベイト剤とを簡素な一体的構造にすることにより、低コストかつシロアリ専門業者による定期点検の不要なシロアリ駆除用餌木ブロック10を提供することができる。本考案のシロアリ駆除用餌木ブロック10を使用することにより、環境に多大な影響を及ぼすこと無く、シロアリを巣毎駆除することが可能となる。
本考案は上記実施例に限定されることなく、実用新案登録請求の記載した考案の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲に含まれることはいうまでもない。
1 餌木本体
2 蓋部材
3 ベイト剤
4 空洞部
4a 空洞部の開口部
4b 空洞部の底部
5 錐体(四角錐)
10 シロアリ駆除用餌木ブロック
C 餌木本体の上面
D 餌木本体の底面
2 蓋部材
3 ベイト剤
4 空洞部
4a 空洞部の開口部
4b 空洞部の底部
5 錐体(四角錐)
10 シロアリ駆除用餌木ブロック
C 餌木本体の上面
D 餌木本体の底面
Claims (2)
- 六面からなる立方体をなす餌木本体と、
蓋部材と、
遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤と、を備え、かつ、
前記餌木本体には、前記六面のうちの一面の中央において開口した空洞部が設けられ、
前記餌木本体の前記空洞部には前記ベイト剤が載置され、
前記蓋部材は、前記ベイト剤が載置された前記空洞部に蓋をするように設けられていることを特徴とするシロアリ駆除用餌木ブロック。 - 底面に錐体が設けられた柱状体をなす餌木本体と、
蓋部材と、
遅効性かつ非忌避性の殺蟻成分を有するロール状のシートからなるベイト剤と、を備え、かつ、
前記餌木本体には、上面の中央において開口した空洞部が設けられ、
前記餌木本体の前記空洞部には前記ベイト剤が載置され、
前記蓋部材は、前記ベイト剤が載置された前記空洞部に蓋をするように設けられていることを特徴とするシロアリ駆除用餌木ブロック。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008003438U JP3143826U (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | シロアリ駆除用餌木ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008003438U JP3143826U (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | シロアリ駆除用餌木ブロック |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3143826U true JP3143826U (ja) | 2008-08-07 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2008003438U Expired - Lifetime JP3143826U (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | シロアリ駆除用餌木ブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3143826U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013531611A (ja) * | 2010-03-16 | 2013-08-08 | ニサス・コーポレーション | 木材ベースのシロアリ用ベイトシステム |
| JP2020043835A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 有限会社 ニットー産業 | くい |
-
2008
- 2008-05-27 JP JP2008003438U patent/JP3143826U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013531611A (ja) * | 2010-03-16 | 2013-08-08 | ニサス・コーポレーション | 木材ベースのシロアリ用ベイトシステム |
| JP2020043835A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 有限会社 ニットー産業 | くい |
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