JP3143984B2 - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置

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JP3143984B2
JP3143984B2 JP24990191A JP24990191A JP3143984B2 JP 3143984 B2 JP3143984 B2 JP 3143984B2 JP 24990191 A JP24990191 A JP 24990191A JP 24990191 A JP24990191 A JP 24990191A JP 3143984 B2 JP3143984 B2 JP 3143984B2
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彰 伊藤
和好 岡村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外管内に2本の発光管
を収容した高圧放電灯とその点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧ナトリウムランプやメタルハライド
ランプ等の高圧金属蒸気放電灯は、点灯中に発光管の内
圧が1気圧以上になるためランプ消灯後再始動させる場
合は、発光管がある程度冷えて内部の水銀や封入発光金
属が凝集し、内圧が下がるのを待つ必要がある。例え
ば、外部に始動器をもつ高圧ナトリウムランプの場合は
再始動時間として約1分、メタルハライドランプの場合
は10分以上も待たなければならず、しかも再始動して
も安定点灯状態に達するまでにさらに数分待たなければ
ならない。
【0003】したがって、例えば一瞬の停電などがある
と、白熱電球やけい光ランプの場合は直ちに復帰点灯す
るが、上記高圧金属蒸気放電灯の場合はフルパワ−を発
揮するまで10分以上待たなければならず、道路照明、
トンネル内照明等に用いた場合は不便である。
【0004】これを改善するため、USP4,287,
454号明細書に記載されているように、外管内に2本
の発光管を収容し、これら発光管を電気的に並列に接続
した高圧ナトリウムランプが提案されている。
【0005】このようなランプの場合、正常時にはいづ
れか一方の発光管が点灯しており、一瞬の停電により消
灯して停電が解消された時には、内部圧力の低い他方の
発光管が点灯する。この場合、この他方の発光管は上記
一方の発光管の点灯時に余熱されており、若干内部圧力
が上がっているので2〜3分で安定点灯状態に達する。
よって、再始動時間がきわめて短く、前記の道路照明や
トンネル内照明に好都合である。
【0006】しかもこのようなランプは、一方の発光管
が点灯困難に陥っても他方の発光管が点灯するので、ラ
ンプ寿命が大幅に伸び、理論的には1本の発光管を収容
したタイプのランプに比べ2倍の寿命になる。ところ
で、上記のように外管に2本の発光管を並列に接続して
収容したランプは、通常の室温で始動する場合は始動し
易い方の発光管から点灯する。つまり、2本の発光管は
製造ばらつきにより始動電圧に若干のばらつきを有し、
始動電圧の低い方の発光管が始動することになる。この
ため、通常の始動では必ず始動し易い側の発光管が片寄
って始動する。
【0007】つまり、通常の始動毎に2本の発光管のう
ち始動し易い一方の発光管が集中的に始動し、この発光
管の使用頻度が高くなるのでこの発光管だけナトリウム
の消失が進み、ランプ電圧の上昇を招き、早期に劣化す
る。
【0008】この発光管が使用不能になると、他方の発
光管が始動し点灯することになるが、この状態に至ると
瞬時再点灯は期待できず、この種ランプの目的とする機
能を失ってしまう。
【0009】そして、片寄って始動される一方の発光管
が使用不能になる原因はほとんどランプ電圧の上昇に支
配されるものであり、したがってこの種ランプの寿命後
半は上記立消えを起こす一方の発光管が先に点灯し、こ
の発光管が立消えると他方の発光管に切り換え点灯され
るが、このような立ち消えを繰り返すうち、一方の発光
管がリ−クを生じ、このため外管内に希ガスが漏れ出し
て始動パルスが希ガスに吸収され、他方の発光管が始動
不能になったり、例え始動しても漏れた希ガスの熱伝導
により発光管温度が上昇せず、ランプ電圧が上昇しな
く、かつ効率が低下する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これを解決するため
に、2つの発光管に相対向する電位が印加された始動補
助導体を付設することによって2つの発光管は正負の電
位に対し異なった放電開始特性を有するようになる。こ
の状態に於いて外部より正負のパルスを同時に印加する
と、2本の発光管はほぼ同じの割合で点灯するため、実
質的にランプの寿命が2倍になる。しかしながら、上述
の点灯装置において2つの発光管の点灯確率を様々な条
件下で調査したところ、ランプと安定器の間に接続され
たケ−ブル線の長さが極端に短く及びまたはパルスの高
さが発光管の放電開始電圧の上限に近い場合に、一方の
発光管に偏って点灯する傾向が見出だされた。
【0011】したがって本発明の目的とするのは、2本
の発光管が半分づつの割合で始動するようにし、片側の
発光管に始動が片寄るのを防止して瞬時再点灯の機能を
長期に亘り維持することができる高圧放電灯点灯装置を
提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、外管内に、高
圧パルスが印加されて始動する2本の発光管をこれら発
光管が電気的に並列に接続された状態で収容し、これら
発光管はそれぞれ始動補助のための近接導体を備えた高
圧放電灯と、前記高圧放電灯を点灯するための限流素子
からなる高圧放電灯点灯装置において、上記各発光管に
設けた近接導体は、互いに極性が異なるようにし、かつ
限流成分を構成するインピ−ダンス成分を2つに分割し
て電源供給の2線に各々接続したことを特徴とする。
【0013】
【作用】発光管に沿って始動補助のための近接導体を備
えた高圧放電灯においては、上記近接導体にパルスを印
加する場合に比べて近接導体の対向側にパルスを印加す
る方が低い電圧で放電を開始することが知られている。
これは、近接導体の付設により、放電空間内の電位分布
が変化し、局所的に大きな電位勾配を生じ放電破壊を生
じやすくなるためと、更には、始動のために印加される
パルスは高周波成分を含むことから、パルス印加時に生
じる瞬時的な電位分布は当然静的な電界によって作りだ
されるそれとは異なるみとが予想される。この様な状態
では、発光管の電位分布は単に近接導体の配置のみなら
ず、外部に接続される限流素子のもつんインピ−ダンス
成分も係わってくることを見出だしたものである。
【0014】上記した本発明の構成によれば、交流電源
を電源とするら始動パルス発生装置で発生されるパルス
は正と負の確率が50%づつである時、各発光管に近接
して設けた近接導体の極性を互いに異なるようにしか
つ、限流素子を2つに分割して電源の2線に各々接続し
てあるから、上記確率が50%づつのパルスにより、2
本の発光管が始動される割合も50%づつとなる。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図4に示す
一実施例に基づき説明する。図1は本装置を構成する2
50Wの高圧ナトリウムランプの正面図、図2は点灯回
路とともに示す回路構成図である。
【0016】図において1は高圧ナトリウムランプの外
管であり、硬質ガラスなどにより構成され、一端に口金
2を取付けたBT形をなしている。口金2は、シェル3
とアイレット端子4を有する捩込み形口金である。この
外管1には2本の発光管5a、5bが収容されている。
【0017】これら発光管5a、5bは、それぞれ内径
7.2mm,全長91mmの多結晶アルミナまたは単結晶ア
ルミナなどのセラミックチュ−ブからなるバルブの端部
に閉塞壁としてアルミナセラミックからなるエンドキャ
ップを気密に接合し、これらエンドキャップに例えば、
Ba−Ca−W系酸化物エミッタが塗られた電極6…
(図2にしめす)を封着して構成されている。なお、電
極6…は導電構体7…に接続されており、これら導電構
体7…はエンドキャップから突出されている。このよう
な発光管5a、5bには、例えばナトリウム4.5mgと
水銀25.5mgおよびキセノンガス150tor が封入さ
れている。
【0018】図1の上側に位置する導電構体7…は、バ
ルブホルダ−8a、8bに電気的および機械的に接続さ
れている。この場合、2本の発光管3a、3bは外管1
内で例えば3mm間隔で互いに並設又は交差して配設され
ている。上記バルブホルダ−8a、8bは、それぞれ両
端部がサポ−トワイヤ9a、9bに連結されている。下
側の導電構体7…は絶縁ホルダー10に支持されてお
り、この絶縁ホルダー10の両端部はサポ−トワイヤ9
a、9bに固定されている。
【0019】サポ−トワイヤ9a、9bは導電ワイヤか
らなり、上端部が絶縁ブリッジ11で相互に連結されて
おり、これら上端部は弾性板12a、12bを介して外
管1のトップ部に係止されている。
【0020】サポ−トワイヤ9a、9bの下端部は、封
着支持線13a、13bに溶接されており、これら封着
支持線13a、13bは外管1のステム14に封着され
ている。これら封着支持線13a、13bは外部導線1
5a、15bにより口金2のシェル3およびアイレット
端子4に接続されている。
【0021】そして、各発光管3a、3bの外側には、
軸方向に沿って始動補助のための近接導体17a、17
bが設けられている。これら近接導体17a、17bは
各発光管3a、3bの外面の2本の発光管でなす平面を
挟んで互いに対面側に配設されている。それぞれ一端部
はバルブホルダ−8a、8bに回動自在に支持されると
ともに、他端部はバイメタル片18a、18bに溶接さ
れている。これらバイメタル片18a、18bはそれぞ
れサポ−トワイヤ9a、9bに溶接されている。なお、
19はゲッターを示す。また、外管1内は1/1000
0程度の高真空に保たれている。このような構成のラン
プは、図2に示す点灯回路に接続されて使用される。
【0022】点灯回路は交流電源20に接続された限流
素子21と公知であるから詳しい構成を省略した始動パ
ルス発生装置22を備えている。これら限流素子21お
よび始動パルス発生装置22は、ランプの外部で専用機
器として構成されている。限流素子は、等しいインピ−
ダンスを有するチョ−クコイル21A,21B及び力率
改善用のコンデンサ21Cから成る。チョ−クコイル2
1A,21Bは各々電源供給の2線に直列に挿入されて
いる。
【0023】このような点灯回路は、ランプの始動時に
図3に示すように、交流電源20からの交流電圧Vに、
始動パルス発生装置22で発生されたパルスPをそれぞ
れ重畳してランプに印加するようになっている。このパ
ルスは90%のピ−ク幅が約2μsである。
【0024】このような構成においては、ランプの始動
前には、冷たいのでバイメタル片18a、18bの作動
により各近接導体17a、17bはそれぞれ発光管5
a、5bに接近している。
【0025】そして、ランプの始動時には点灯回路の始
動パルス発生装置22が、図3に示すように、交流電源
20からの交流電圧Vに、この始動パルス発生装置22
で発生したパルスPを重畳してランプに印加する。この
場合、交流電圧の正および負にそれぞれ高圧パルスが加
えられ、つまり始動パルスは半サイクル毎に交互に発生
する。
【0026】そして、ランプにおいては、近接導体と対
向する電極が近接導体に対して正の高圧になった時にそ
の発光管が始動し易い性質があるので、例えば口金2の
アイレット端子4に正のパルスが印加された場合は、一
方の近接導体17aに対向する電極に正の高圧がかか
り、したがってこれの接近している発光管5aが始動す
る。逆に、口金2のシェル3に正のパルスが印加された
場合は、他方の近接導体17bがマイナスとなり、した
がってこれが接近している発光管5bが始動する。
【0027】このように、近接導体17aおよび17b
に正のパルスが印加される確率は50%づつであり、し
たがって始動時に各発光管5aおよび5bが始動する確
率は50%づつになる。この比率は、点灯回数が増える
に応じて均等化されることになり、したがって、一方の
発光管が片寄って集中的に始動されることがなくなる。
【0028】このため、一方の発光管の使用頻度が高く
なるのが防止され、一方の発光管でナトリウムの消失が
進んでランプ電圧の上昇が発生したり、早期に劣化する
等の不具合がなくなり、実質的に1本の発光管を収容し
たランプに比べて寿命が2倍に伸びることになる。
【0029】しかも、一方の発光管の点灯時に一瞬の停
電によりこれが消灯し、この停電が解消された時には、
それまで点灯していなかった圧力の低い方の発光管が点
灯する。この場合、この他方の発光管は上記一方の発光
管の点灯時に予熱されており、若干内部圧力が上がって
いるので短時間で安定点灯状態に達する。よって、再始
動時間がきわめて短く、道路照明やトンネル内の照明に
使用すれば明るさが短時間に回復するので安全性を高め
ることができる。
【0030】なお、発光管が点灯すると、バイメタル片
18a、18bが加熱されて変形し、近接導体17a、
17bはそれぞれ発光管5a、5bから離れる。よっ
て、発光管から放射される光を近接導体17a、17b
が遮る割合が低減される。
【0031】この様にして構成された点灯装置と、同じ
高圧放電灯を電源の1線側にのみチョ−クコイルを接続
した点灯装置とを比較した。なお、始動バルス発生装置
は同一のものを使い、又、2つのチョ−クコイルの合成
インピ−ダンスは1線側にのみ挿入したチョ−クコイル
のそれと同一になるようにした。電源は定格の90%と
して、結果を図4に示す。数字は一方の発光管が点灯し
た割合を示す。なお、2つの発光管の放電開始電圧の最
小値の平均値は2000Vであった。
【0032】この様に、2線に分割してチョ−クコイル
を挿入することにより、2つの発光管の点灯割合をほと
んど等しくすることができた。この効果はランプのWL
や寸法、封入物には関係ない。また、チョ−クコイルだ
けでなく、チョ−クコイル及びコンデンサの直列回路で
構成されたインピ−ダンス成分でも同じように得られ
た。又、分割の仕方は、インピ−ダンスが等しい様に行
うことが望ましいが、10%程度の片寄があっても問題
ない。また、本発明は、高圧ナトリウムランプに限ら
ず、メタルハライドランプや高圧水銀灯などであっても
実施可能である。
【0033】そして、本発明の近接導体は、発光管の外
面に軸方向に沿って配置されてバイメタル片18a、1
8bの作動により発光管に接離するものには限らず、発
光管の外面に螺旋状に巻回されたものであってもよい。
【0034】さらにまた、発光管を支持するサポートワ
イヤ等の金属部材が発光管と近接するものにあっては、
このサポートワイヤ等の金属部材を近接導体に兼用させ
てもよく、この場合は別体としての近接導体が不要とな
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、交
流電源を電源とする始動パルス発生装置で発生されるパ
ルスは正と負の確率が50%づつであり、したがって各
発光管に設けた近接導体の極性を互いに異なるようにし
て且つ点灯用限流素子を分割して電源の2線に各々接続
しておけば、確率が50%づつのパルスにより、2本の
発光管が始動される割合も50%づつとなる。このた
め、片側の発光管のみが片寄って点灯されることが防止
され、両方の発光管の使用頻度が均等になり、一方の発
光管が早期に劣化する等の不具合が解消されて寿命が2
倍になり、この寿命末期まで瞬時再点灯の機能を確実に
発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す高圧ナトリウムラ
ンプの全体を示す正面図。
【図2】回路構成図。
【図3】パルス発生状況のサイクル図。
【図4】本発明に係わる点灯装置と同じ高圧放電灯を電
源の1線側にのみチョ−クコイルを接続した点灯装置と
を比較する図。
【符号の説明】
1…外管、5a,5b…発光管、6…電極、9a、9b
…サポートワイヤ、17a、17b…近接導体、22…
始動パルス発生装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−17077(JP,A) 特開 昭56−93260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/54 H01J 61/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管内に、高圧パルスが印加されて始動
    する2本の発光管をこれら発光管が電気的に並列に接続
    された状態で収容し、これら発光管はそれぞれ始動補助
    のための近接導体を備えた高圧放電灯及びそれを点灯す
    るための限流素子からなる高圧放電灯点灯装置におい
    て、 上記各発光管に設けた近接導体は、互いに極性が異なる
    様にすると共に、前記限流素子を構成するインピ−ダン
    ス成分はほぼ均等に2つに分割され電源供給の2線に各
    々接続されていることを特徴とする高圧放電灯点灯装
    置。
  2. 【請求項2】 前記インピ−ダンス成分はインダクタン
    ス成分からなることを特徴とする請求項第1項記載の高
    圧放電灯点灯装置。
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