JP3144460B2 - エアバッグドアのヒンジ部固定構造 - Google Patents

エアバッグドアのヒンジ部固定構造

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JP3144460B2 JP19407395A JP19407395A JP3144460B2 JP 3144460 B2 JP3144460 B2 JP 3144460B2 JP 19407395 A JP19407395 A JP 19407395A JP 19407395 A JP19407395 A JP 19407395A JP 3144460 B2 JP3144460 B2 JP 3144460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のインストルメ
ントパネル内に設置されるエアバッグ装置に係り、特
に、エアバッグ作動時に開蓋するエアバッグドアのヒン
ジ部固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルトの補助システムとして開発
されたエアバッグ装置は、近年運転席のみならず助手席
への装備も増加する傾向にある。助手席用のエアバッグ
装置は、運転席用の装置が通常ステアリングホイールに
組み込んで設置されているのに対して、インストルメン
トパネル内部のデッキクロスメンバを利用して設置され
るのが一般的である。
【0003】図3及び図4は従来のエアバッグ装置を示
す図で、リアクションカン1に折りたたんだバッグ及び
インフレータを収納したエアバッグモジュール2が、図
示省略のデッキクロスメンバ等を利用してインストルメ
ントパネル3に形成されたパネル開口部4の内部に固定
して設置されている。このエアバッグモジュール2は、
車室側(車両後方側)にバッグを膨張展開させるための
バッグ展開開口部5を有しており、該開口部5は上述し
たパネル開口部4と一致する位置関係にある。両開口部
4,5は、エアバッグ装置の非作動時にドア6で覆われ
ており、該ドア6は車室側にインストルメントパネル3
と略同一の面を形成している。
【0004】上述したエアバッグ装置のドア6は、イン
ストルメントパネル3と同様の表皮及びパッド部材の裏
面にアルミ板等のインサート板7が設けられており、こ
れによって通常時に必要な強度を確保している。そし
て、ドア6の上端部近傍にはインサート板7と共に裏面
へ突出するヒンジ部8が設けられ、該ヒンジ部8をリア
クションカン1上部の開放端部9下面に重ねて細長い板
状部材のプレート10との間に挟み込み、ビス11等で
共締めすることによってドア6をリアクションカン1に
連結固定している。
【0005】エアバッグ装置の作動によるドア6の開蓋
は、インフレータから供給される燃焼ガスで膨張展開す
るバッグの圧力で押し開けられるが、この時、ドア6下
部の薄肉部6aが破断し、ヒンジ部8が固定されている
ドア6の上端部側を軸として上向きに回転して開く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した助
手席用のエアバッグ装置は、インストルメントパネル内
部に設置されていることから、まんがいち乗員がインス
トルメントパネルに衝突した時の衝撃(以下インパネ衝
撃と呼ぶ)を緩和・吸収し、乗員の受けるダメージを最
小限にする衝撃吸収構造がインストルメントパネルと同
様に求められる。このため、リアクションカン1の開放
端部9、ドア6のヒンジ部8及びプレート10を重ね合
せたドア固定部の剛性を上げすぎると、インパネ衝撃F
が作用した時に高い加速度(G)を発生することにな
り、インパネ衝撃を十分に緩和・吸収できないという問
題が生じてくる。
【0007】しかし、この反面ドア固定部の剛性が十分
でないと、こんどはエアバッグ作動時の衝撃力を受けて
開くドア6のヒンジ部8が強く引張られるため、ヒンジ
部8のビス固定部が破断するおそれがでてくる。このよ
うな破断が生じると、エアバッグ装置の作動によってド
ア6が固定部からすり抜けて飛散するという不具合が生
じてくる。
【0008】そこで、本発明は、インパネ衝撃の緩和・
吸収要件を満たすと共に、エアバッグ展開時のドア飛散
が発生しないよう強固に固定できるようにしたエアバッ
グドアのヒンジ部固定構造の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するためになされたもので、車両のインストルメ
ントパネルに形成されたパネル開口部と、該パネル開口
部内に取り付けられるインフレータ及びバッグをリアク
ションカンに収納してなるエアバッグモジュールと、該
エアバッグモジュールのバッグ展開開口部及び前記パネ
ル開口部を覆うドアと、該ドアがエアバッグ作動時に膨
張したバッグにより一端部を軸として開蓋されるように
ドアの一端部と前記リアクションカンとを連結するヒン
ジ部とを具備してなるエアバッグドアのヒンジ部固定構
造において、車幅方向に長い板状部材を形成したプレー
トと、該プレートの車両前方側長辺部が凹凸状に切り欠
かれて形成された変形促進部とを備え、前記プレート
は、前記ヒンジ部をリアクションカンとの間に挟み込ん
で前記車両前方側長辺部の凸状部分にて固定するととも
に、所定値以上の衝撃が加わり前記ドアが変形した時、
その変形に応じて変形することを特徴とする。
【0010】
【作用】前述した本発明の手段によれば、車幅方向に長
い板状部材を形成したプレートがヒンジ部をリアクショ
ンカンとの間に挟み込んで固定し、さらに該プレートに
は、その車両前方側長辺部を凹凸状に切り欠いて変形促
進部を形成した構造であるので、所定値以上の衝撃が加
わりドアが変形した時、その変形に応じて変形促進部が
凹部のピッチによって、車両の前方(インパネ衝撃が作
用する車室側)に向かって扇状に開いて変形して、固定
ポイントである車両前方側長辺部の凸状部分のピッチが
広くなり、リアクションカンの変形を小さく抑えること
ができ、これにより効率よくインパネ衝撃のエネルギー
を吸収できる。
【0011】また、、ヒンジ部の固定はプレートの車両
前方側長辺部の凸状部分で確実に実施されるので、エア
バッグ作動時の衝撃でドアが飛散するような破断の発生
を防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるエアバッグドアのヒンジ
部固定構造の一実施例を図1及び図2に基づいて説明す
る。なお、従来構造と同一の部分には同じ符号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0013】本発明では、図1に示すようように、リア
クションカン1の開放端部9下面に重ねたドア6のヒン
ジ部8を挟み込んでビス11で共締めするプレート10
に対し、インパネ衝撃を受けたドア6の変形に応じて変
形しやすくするための変形促進部を設けている。すなわ
ち、本発明によれば、車幅(左右)方向に長い板状部材
を形成したプレート10の車両前方側長辺部を凹凸状に
切り欠いて(符号12は切り欠き部を示す)変形促進部
を形成している。そして、プレート10は、ヒンジ部8
をリアクションカン1との間に挟み込んで前記車両前方
側長辺部の凸状部分にて例えばビス11により固定して
いる。なお、図1の(a)中の符号10aはビス穴を示
している。
【0014】上述したような変形促進部を備えたプレー
ト10を使用してドア6のヒンジ部8を固定すると、ビ
ス11で共締めする部分の周辺は車両前後方向に十分な
幅を有している。従って、エアバッグ展開時にドア6の
固定部に作用する車両後方向きの衝撃力に対しては、は
ずれ、せん断及び上面変形等の防止に十分な剛性を確保
できるため、開蓋したドア6がすり抜けて飛散する心配
はない。
【0015】これに対して、ビス11による共締めから
離れた部分には切り欠き部12が設けられており、イン
パネ衝撃の入力側ではプレート10が連続した板状にな
っているものの、反対側のプレート10には凹凸状によ
り変形促進部が形成されている。このため、図2に示す
ように、所定値以上のインパネ衝撃Fが加わりドア6が
変形した時、その変形に応じてプレート10の変形促進
部が凹部のピッチによって、車両の前方(インパネ衝撃
Fが作用する車室側)に向かって扇状に開いて変形し
て、固定ポイントである車両前方側長辺部の凸状部分の
ピッチが広くなり、リアクションカン1の変形を小さく
抑えることができ、これにより効率よくインパネ衝撃の
エネルギーを吸収することができる。なお、インパネ衝
撃のエネルギー吸収量は切り欠き部12の数や幅等を変
化させることによってある適度の調整が可能である。
【0016】
【発明の効果】前述した本発明のヒンジ部固定構造によ
れば、ヒンジ部を固定するプレートの車両前方側長辺部
を凹凸状に切り欠いて変形促進部を設けることによっ
て、インパネ衝撃要件を有効に満たしつつ、開蓋時にお
けるドアのすり抜け防止を達成できるといった効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、(a)は要部分
解斜視図、(b)は要部断面拡大図である。
【図2】図1のプレート形状を示す平面図で、(a)は
変形のない通常の状態を示し、(b)はインパネ衝撃F
を受けて変形した状態を示している。
【図3】従来例を示すエアバッグ装置の部分断面図であ
る。
【図4】図3の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 リアクションカン 2 エアバッグモジュール 3 インストルメントパネル 4 パネル開口部 5 バッグ展開開口部 6 ドア 7 インサート板 8 ヒンジ部 9 開放端部 10 プレート 10a ビス穴 11 ビス 12 切り欠き部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のインストルメントパネルに形成され
    たパネル開口部と、該パネル開口部内に取り付けられる
    インフレータ及びバッグをリアクションカンに収納して
    なるエアバッグモジュールと、該エアバッグモジュール
    のバッグ展開開口部及び前記パネル開口部を覆うドア
    と、該ドアがエアバッグ作動時に膨張したバッグにより
    一端部を軸として開蓋されるようにドアの一端部と前記
    リアクションカンとを連結するヒンジ部とを具備してな
    るエアバッグドアのヒンジ部固定構造において、車幅方向に長い板状部材を形成したプレートと、 該プレートの車両前方側長辺部が凹凸状に切り欠かれて
    形成された変形促進部とを備え、 前記プレートは、 前記ヒンジ部をリアクションカンとの
    間に挟み込んで前記車両前方側長辺部の凸状部分にて固
    定するとともに、所定値以上の衝撃が加わり前記ドアが
    変形した時、その変形に応じて変形することを特徴とす
    るエアバッグドアのヒンジ部固定構造。
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