JP3144559U - 鉄塔支持型煙突の足場構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業を安全かつ容易に行え、作業動線が限定されず、飛散養生も確実にできる、鉄塔支持型煙突の足場構造を提供する。
【解決手段】鉄塔11を構成する水平梁16にカバープレート19を環装し、カバープレート19の上に固着したH形鋼からなる水平材20の上に単管足場12を構築する。水平材20は、水平梁16の軸方向に所定の間隔をあけて水平梁16と直交する方向に配置される。また、水平梁16と直交する方向に配置される水平材20間にも、H形鋼からなる水平材21が水平梁16と平行に配置される。単管足場12は、水平材20の上に立設される建地単管22と、建地単管22間に架設され、水平方向に延在する横地単管23と、鉛直面内において斜め方向に配される筋交単管24とをクランプ25で結合し、さらに横地単管23の上に足場板を敷設した構成とされている。
【選択図】図2

Description

本考案は、煙突筒身の周囲に該煙突筒身を支持する鉄塔が構築されている鉄塔支持型煙突の足場構造に関する。
従来、100mを超える高層煙突の周囲に鉄塔が構築されている鉄塔支持型煙突について、鉄塔部材の健全性の確認や鉄塔の補修あるいは煙突の塗り替え等を行う場合、揚重設備利用工法や箇所足場とゴンドラの併用工法などが用いられていた。例えば、特許文献1には、塔状高層構造物の頂部からワイヤロープで垂下され、揚重設備で該塔状高層構造物内を昇降する足場装置に、所定の工事に要する全部材を積載し、作業員が同乗して所定の工事場所へ足場装置を上昇させ、作業員が該足場装置上で塔状高層構造物へ部材の取り付けを行う方法が開示されている。
特開2000−282691号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなゴンドラ足場の場合、工事用部材の取り込み箇所が、ゴンドラを吊っている吊り装置の下方付近に限定される。このため、人力又は他の装置を用いて工事用部材を横移動する必要がある。また、吊り下げられたゴンドラでの作業は、ゴンドラから身を乗り出したり、既設部材へ乗り移っての作業が多くなり非常に危険である。さらにまた、ゴンドラ足場の場合、飛散養生が十分にできないという問題もある。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、作業を安全かつ容易に行え、作業動線が限定されず、飛散養生も確実にできる、鉄塔支持型煙突の足場構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、煙突筒身と、前記煙突筒身の周囲に構築され、該煙突筒身を支持する鉄塔とを有する鉄塔支持型煙突の足場構造であって、前記鉄塔を構成する水平梁に環装したカバープレート上に固着された水平材の上に建地単管が立設され、前記建地単管間に横地単管が架設され、さらに前記横地単管の上に足場板が敷設されていることを特徴としている。
本考案は、鉄塔を構成する水平梁に環装したカバープレートの上に水平材を固着して、その上に単管足場を構築するものであり、鉄塔上に単管からなる空中足場を構築することにより、工事用部材の取り込み及び下ろし作業が容易になると共に、作業動線が限定されないため、作業効率が向上し、工期短縮を図ることができる。また、安定した姿勢で作業を行うことができるので作業時の安全性が向上する。さらにまた、単管足場の外周面に養生シートを設置することで、飛散養生を確実に行うことができる。加えて、カバープレートを介して水平材を水平梁に固定するようにしているので、鉄塔を傷つけることなく、単管足場の構築及び解体を行うことができる。
また、本考案に係る鉄塔支持型煙突の足場構造では、前記建地単管を支持するジャッキベースは、万力型の挟締治具によって前記水平材の上に固定されていてもよいし、少なくとも一部の前記建地単管及び/又は前記横地単管は、前記鉄塔に設置されたガセットプレートにキャッチクランプを介して固定されていてもよい。
当該構成では、建地単管を支持するジャッキベースを万力型の挟締治具によって水平材の上に固定すると共に、少なくとも一部の建地単管及び/又は横地単管をガセットプレートにキャッチクランプを介して固定するようにしているので、鉄塔を傷つけることが無く、また単管足場の構築及び解体が容易になり、工期短縮を図ることができる。
また、本考案に係る鉄塔支持型煙突の足場構造では、前記鉄塔を構成する水平梁に懸吊された横地単管が平面視して格子状に配設され、前記横地単管の上に足場板が敷設されていてもよい。
当該構成では、鉄塔を構成する水平梁に懸吊された横地単管を平面視して格子状に組み、その上に足場板を敷設するだけなので、鉄塔上に容易に空中足場(吊り足場)を構築することができる。
本考案に係る鉄塔支持型煙突の足場構造では、鉄塔を構成する水平梁に環装したカバープレートの上に水平材を固着して、その上に単管足場を構築するため、安定した姿勢で作業を行うことができ、作業時の安全性が向上する。また、作業動線が自由になるので、作業効率が向上し、工期短縮が可能になる。さらにまた、単管足場の外周面に養生シートを設置することが可能なので、飛散養生を確実に行うことができる。
また、本考案に係る鉄塔支持型煙突の足場構造では、鉄塔を構成する水平梁に懸吊された横地単管を平面視して格子状に組み、その上に足場板を敷設するだけなので、鉄塔上に容易に空中足場を構築することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。なお、以下の説明では、請求項1乃至3記載の鉄塔支持型煙突の足場構造を単管足場、請求項4記載の鉄塔支持型煙突の足場構造を吊り足場と便宜上、呼ぶことにする。
図1に、本考案の一実施の形態に係る鉄塔支持型煙突の足場構造が設置された鉄塔支持型煙突を示す。鉄塔支持型煙突は、煙突筒身10と、煙突筒身10の周囲に構築され、煙突筒身10を支持する鉄塔11とから概略構成されている。煙突筒身10は鋼製とされ、基部から頂部まで同一径の円筒形状をしている。煙突筒身10の周囲に構築された鉄塔11は、煙突筒身10に強風や地震などの外力が作用した際に水平力を負担する。鉄塔11は円筒状の部材からなり、平面視して方形に配置された4本の柱17間に水平梁16と斜材18を配した構成とされ、頂部に向かうほど水平断面が小さくなった形状をしている。
本実施の形態では、鉄塔11の下層部には第一の吊り足場13、中層部には第二の吊り足場14、上層部には第三の吊り足場15と単管足場12がそれぞれ構築されている。以下、鉄塔支持型煙突の足場構造について詳述する。
図2は、単管足場12の足元部分の立面図である。鉄塔11を構成する水平梁16にカバープレート19を環装し、カバープレート19の上に固着したH形鋼からなる水平材20の上に単管足場12を構築する。図3(B)に示すように、水平材20は、水平梁16の軸方向に所定の間隔(1.5〜1.8m)をあけて水平梁16と直交する方向に配置される。また、水平梁16と直交する方向に配置される水平材20間にも、H形鋼からなる水平材21が水平梁16と平行に配置される。
単管足場12は、図2に示すように、水平材20の上に立設され、鉛直方向に延在する建地単管22と、建地単管22間に架設され、水平方向に延在する横地単管23と、鉛直面内において斜め方向に配される筋交単管24とをクランプ25で結合し、さらに横地単管23の上に足場板37(図4参照)を敷設した構成とされている。建地単管22は、水平梁16と直交する方向に配置される水平材20上に所定の間隔(1.5〜1.8m)をあけて立設される。本実施の形態では、図3に示すように、水平材20、21を鉄塔11の外周部にのみ配置している。水平材20の両端部に建地単管22を立設し、鉄塔11の外周部にのみ単管足場12を構築している。
なお、図3(A)中の符号36は、第三の吊り足場15の直下に設けられた落下防止用の水平ネットである。
図4は、建地単管22の足元部分の詳細を示したものである。カバープレート19は、半円筒状とされた本体部19aと、本体部19aの材軸方向両側部に形成された張り出し部19bとからなり、本体部19aの曲率半径は、環装される水平梁16の曲率半径と同一もしくは略同一とされている。水平梁16にカバープレート19を装着するには、水平梁16を一対のカバープレート19で上と下から挟み込み、カバープレート19の張り出し部19bに設けられたボルト孔(図示省略)にボルト30を挿通して固定する。水平梁16の上側に配置されるカバープレート19の外周面には、ベースプレート27が固着されており、ベースプレート27には水平材20の下側フランジ部が現場溶接にて固着される。
水平梁16の直上に立設される建地単管22の下端部には、建地単管22を支持するためのジャッキベース28が装着されており、ジャッキベース28は、万力型の挟締治具29によって水平材20の上側フランジ部の上に固定される。図5に、万力型の挟締治具29の一例としてブルマン(登録商標)C型と呼ばれる治具を示す。この挟締治具29は、本体部29aが平面視してコ字状とされ、本体部29a中央の溝部29bを挟んで突出する一対の腕部29cには、溝部29bに向けて突出する押圧ボルト31がそれぞれ螺挿されている。この挟締治具29では、押圧ボルト31の先端面に突起31aが形成されており、被接合物に突起31aが食い込むことで接合力の強化を図っている。
また、本単管足場12では、少なくとも一部の建地単管22及び/又は横地単管23を、鉄塔11に設置されたガセットプレート38にキャッチクランプ35を介して固定するようにしている(図6参照)。図6に示すように、キャッチクランプ35は、建地単管22又は横地単管23を把持するクランプ部33と、ガセットプレート38を挟締する挟締部34とを備えている。挟締部34は、平面視してコ字状とされ、一方の腕部34aには溝部34bに向けて突出する押圧ボルト32が螺挿されている。
なお、ガセットプレート38に固定できない箇所については、煙突筒身10や鉄塔11に設けられている昇降タラップ(図示省略)にキャッチクランプ35等を取り付けて、建地単管22又は横地単管23を昇降タラップに固定する。
次に、第三の吊り足場15を例に採り、吊り足場について説明する。
図7に第三の吊り足場15の立断面を示す。第三の吊り足場15は、鉄塔11を構成する水平梁16に、水平梁16の軸方向に所定の間隔(1.5〜1.8m)をあけて掛け回された吊りチェーン40によって懸吊された横地単管41を平面視して格子状に配設し、横地単管41の上に足場板42を敷設した構成とされている。また、第三の吊り足場15の周縁部には、建地単管43が立設され、建地単管43間には手摺単管44が架設されている。
なお、第三の吊り足場15の直下には、落下防止用の水平ネット36が張設されている。
上記単管足場12及び吊り足場13、14、15の組立手順は以下のとおりである。
先ず、単管足場12の組立手順について説明する。
(1)単管足場12が構築される箇所に、安全帯を掛けるための親綱26と、落下防止用の水平ネット36を設置する(図2、図3(A)参照)。
(2)鉄塔11を構成する水平梁16に、水平梁16の軸方向に所定の間隔(1.5〜1.8m)をあけてカバープレート19を環装する。そして、上側のカバープレート19の外周面に固着されたベースプレート27上に、水平梁16と直交するように水平材20を配置し、水平材20の下側フランジをベースプレート27に溶接する(図4参照)。また、水平梁16と直交する方向に配置された水平材20間に、水平梁16と平行となるように水平材21を設置する(図3(B)参照)。
(3)万力型の挟締治具29を用いて、建地単管22を支持するジャッキベース28を水平材20の上に固定する(図4参照)。次いで、クランプ25を用いて、建地単管22間に横地単管23を架設する。また、筋交単管24を斜め方向に設置する(図2参照)。この際、少なくとも一部の建地単管22及び/又は横地単管23を、鉄塔11に設置されたガセットプレート38にキャッチクランプ35を介して固定するようにする。
(4)横地単管23の上に足場板37を敷設する。
なお、足場材はリフトアップクレーン(図示省略)を用いて揚重する。
次いで、吊り足場13、14、15の組立手順について、第三の吊り足場15を例に採り図7を用いて説明する。
(1)第三の吊り足場15が構築される箇所に、安全帯を掛けるための親綱26と、落下防止用の水平ネット36を設置する。
(2)鉄塔11を構成する水平梁16に、水平梁16の軸方向に所定の間隔(1.5〜1.8m)をあけて吊りチェーン40を掛け回す。そして、吊りチェーン40の下端に横地単管41を取り付け、横地単管41を平面視して格子状に配設し、クランプ25で結合する。
(3)横地単管41の上に足場板42を敷設する。
(4)第三の吊り足場15の周縁部に建地単管43を立設し、建地単管43間に手摺単管44を架設する。
以上、本考案の一実施の形態について説明してきたが、本考案は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、上記の実施形態では、鉄塔の下層部に第一の吊り足場、中層部に第二の吊り足場、上層部に第三の吊り足場と単管足場がそれぞれ構築されているが、単管足場や吊り足場の設置箇所はこれに限定されるものではなく、如何なる箇所に設置してもよい。また、上記の実施の形態では、単管足場を鉄塔の外周部のみに構築したが、鉄塔の水平断面全体を覆うように単管足場を構築してもよい。さらにまた、上記の実施の形態では、カバープレートは半円筒状としたが、水平梁の断面形状に応じてカバープレートの形状が変わることは言うまでもない。
本考案の一実施の形態に係る鉄塔支持型煙突の足場構造が設置された鉄塔支持型煙突の立面図である。 単管足場の足元部分の立面図である。 単管足場の平面図であり、(A)は単管の配置、(B)は水平材の配置をそれぞれ示している。 図2のA部の詳細図である。 万力型の挟締治具の詳細図である。 キャッチクランプによる固定方法を説明するための説明図である。 第三の吊り足場の立断面図である。
符号の説明
10:煙突筒身、11:鉄塔、12:単管足場、13:第一の吊り足場、14:第二の吊り足場、15:第三の吊り足場、16:水平梁、17:柱、18:斜材、19:カバープレート、19a:本体部、19b:張り出し部、20、21:水平材、22:建地単管、23:横地単管、24:筋交単管、25:クランプ、26:親綱、27:ベースプレート、28:ジャッキベース、29:挟締治具、29a:本体部、29b:溝部、29c:腕部、30:ボルト、31、32:押圧ボルト、31a:突起、33:クランプ部、34:挟締部、34a:腕部、34b:溝部、35:キャッチクランプ、36:水平ネット、37:足場板、38:ガセットプレート、40:吊りチェーン、41:横地単管、42:足場板、43:建地単管、44:手摺単管

Claims (4)

  1. 煙突筒身と、前記煙突筒身の周囲に構築され、該煙突筒身を支持する鉄塔とを有する鉄塔支持型煙突の足場構造であって、
    前記鉄塔を構成する水平梁に環装したカバープレート上に固着された水平材の上に建地単管が立設され、前記建地単管間に横地単管が架設され、さらに前記横地単管の上に足場板が敷設されていることを特徴とする鉄塔支持型煙突の足場構造。
  2. 請求項1記載の鉄塔支持型煙突の足場構造において、前記建地単管を支持するジャッキベースは、万力型の挟締治具によって前記水平材の上に固定されていることを特徴とする鉄塔支持型煙突の足場構造。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の鉄塔支持型煙突の足場構造において、少なくとも一部の前記建地単管及び/又は前記横地単管は、前記鉄塔に設置されたガセットプレートにキャッチクランプを介して固定されていることを特徴とする鉄塔支持型煙突の足場構造。
  4. 煙突筒身と、前記煙突筒身の周囲に構築され、該煙突筒身を支持する鉄塔とを有する鉄塔支持型煙突の足場構造であって、
    前記鉄塔を構成する水平梁に懸吊された横地単管が平面視して格子状に配設され、前記横地単管の上に足場板が敷設されていることを特徴とする鉄塔支持型煙突の足場構造。
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