JP3144615U - レジンコンクリートブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】横からの力に対しても十分な強度を有し耐震施工が可能であるとともに、目地をきれいに揃えつつレンガ積み作業をより簡易化できるレジンコンクリートブロックを提供する。
【解決手段】2つの側壁を並行に対置させ、それらの側壁間に両側壁を橋渡し接合する複数の隔壁を設けたレジンコンクリートブロックであって、両側壁と隔壁の上端で形成される辺部が側面視凸状になるように側壁の外面側上端に切り欠き部が形成され、両側壁と隔壁の下端で形成される辺部が該レジンコンクリートブロックを積み重ねたときに前記凸状部と嵌合する側面視凹状に形成されていることを特徴とするレジンコンクリートブロック。
【選択図】図1

Description

本考案は、レンガを代用する建築資材として利用可能なレジンコンクリートブロックに関するものである。
従来、レンガブロックは直方体のブロックを積み重ね、ブロック同士の接着面にセメントモルタル等を塗布し、それによりレンガ間の目地を形成するという施工法が一般的であった。
しかし、かかる工法でつくられた塀や壁面は、横揺れの地震などの横からの力に弱いという構造的な問題を有していた。また、そのレンガ積み作業は、水平取り、レンガの水漬け等の作業が煩雑であり、セメントモルタルによる目地付けも目地の幅や深さをきれいに揃えるには施工者の技量を要求するものであった。
そこで、特許文献1には、凹状の接続面を形成するコンクリートガードを有する安定積載可能なレンガブロックの構造が開示されている。しかしながら、このものは従来のブロックと比較して、レンガ間のコンクリートやモルタルを増量して安定的に接続可能ではあるものの、横からの力に対しては強度的に補強されているものではない。また、通常レンガを積載する際に見られる目地が形成されないためレンガ積み作業は簡易化されうるものの、目地を有するレンガとは異なった雰囲気に仕上がってしまうという問題を有していた。
実用新案登録第3099001号
そこで本考案は、従来のレンガブロックに関する欠点を克服し、横からの力に対しても十分な強度を有し耐震施工が可能であるとともに、目地をきれいに揃えつつレンガ積み作業をより簡易化できるレジンコンクリートブロックの提供をその課題とするものである。
本考案は、上記課題を解決するものであり、2つの側壁を並行に対置させ、それらの側壁間に両側壁を橋渡し接合する複数の隔壁を設けたレジンコンクリートブロックであって、両側壁と隔壁の上端で形成される辺部が側面視凸状になるように側壁の外面側上端に切り欠き部が形成され、両側壁と隔壁の下端で形成される辺部が該レジンコンクリートブロックを積み重ねたときに前記凸状部と嵌合する側面視凹状に形成されていることを特徴とするレジンコンクリートブロックである。
すなわち、本考案のレジンコンクリートブロックは、上下に積み重ねたときに各ブロックの上部と下部とが嵌合するように側面視凹凸状に形成されているため、横からの力に対しても強く、また内部に形成された縦孔部に鉄筋補強を施すことで、従来のレンガにはない耐震施工が可能となる。さらに、目地入れ作業が不要なため誰でも簡単に施工ができる一方で目地の仕上がりはきれいに揃っており、工期も通常のレンガと比べて約3分の1程度に短縮することができる。そして、ブロック同士の接着も少量のコンクリートのみでよく、目地のためのセメントモルタルも不要なため、原材料を削減することができる。
さらに、ブロックの材料としてレジンコンクリートを使用することにより、高強度の製品製造が可能となり、嵌合する部位についても結合強度を高めることが可能となる。そしてかかる高強度によりブロック全体の肉厚を薄くすることが可能となるため、普通のレンガに比べて約40%程度まで軽量化でき、よって敷設作業が容易となる。
以下、本考案のレジンコンクリートブロックの実施態様を具体的に説明する。なお、本考案はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
図1は、本考案に係るレジンコンクリートブロックの斜視図、図2は同正面図、図3は同側面図、図4は同平面図、図5は同底面図、図6は横中央断面図である。図中、1はブロック、2は側壁、3は隔壁、4は装飾壁、5は縦穴部、21は切り欠き部、22は目地をそれぞれ示す。各図に示すように、本発明に係るレジンコンクリートブロックは、2つの側壁2を並行に対置させ、それらの側壁2を橋渡し接合する隔壁3を6箇所設けている。かかる複数の隔壁3は互いに所定の間隔を開けて設けられているため、側壁2および隔壁2により囲まれた縦穴部5が形成されている。
そして、本発明に係るレジンコンクリートブロックは、側壁2と隔壁3の上端で形成される辺部が、図3に示すように、全体として凸状になるように形成されており、また、側壁2と隔壁3の下端で形成される辺部は凹状になるように形成されている。すなわち、側壁2と隔壁3の上端は側壁2の外面側の一部を除いて同じ高さになるよう形成され、側壁2外面側の一部が隔壁3よりも一段低くなるように切欠き部21が形成されている。また、側壁2と隔壁3の下端に関しては、側壁2が隔壁3よりも下方に突出するように形成されている。ここで、図7に示すように、ブロック1を積み重ねたときに両側壁2と隔壁3で形成される凸状の上端部と凹状の下端部が互いに嵌合するよう、切り欠き部21の切り欠き寸法、側壁2の下方への突出寸法がそれぞれ形成されている。より詳しくは、側壁2は上方から下方にかけて徐々にその厚みが薄くなるように形成され、その下端部の厚みと切り欠き部21の幅とがほぼ一致するように形成されている。一方、隔壁3は側面視で略台形に形成され、その下端の幅は、その上端の幅と切り欠き部21を除いた側壁2の上端の厚みとを合わせた長さとほぼ等しくなるように形成されている。このように、凸状の上端部と凹状の下端部が互いに嵌合することにより、ブロック間の接続部においても、横方向からの力に対して十分な強度を有する。
さらに、いずれかの側壁2の一の外面には、2つの装飾壁4が形成されている。かかる装飾壁4は、側壁2の下端に横方向の目地22を、そのほぼ中央と右端には縦方向の目地22を形成するような位置、大きさに凸設されている。また、装飾壁4の上端は、隔壁3と同じ高さになるように設けられている。
図6は、ブロック1の横中央断面図である。図に示すように、隔壁3は上部から下部にかけて徐々にその厚みが薄くなるように形成されており、かかる形状に形成することにより、成形時の型抜き作業が容易になる。
本考案のレジンコンクリートブロックの施工方法は以下の通りである。まず、ブロックの積み重ね方は通常のレンガと変わるところ無く、ブロック半個分(本考案では4分の1)ずつ横にずらしながら上へ重ねていく。その際、側壁2と隔壁3の小口にコンクリートを塗布して積み重ねるだけでよく、目地用のセメントモルタルが不要なため、材料費が軽減できる。また、従来の目入れ作業に要していた作業時間をそのまま短縮することができる。また、側壁2および隔壁2により形成された縦穴部5にコンクリートを詰めて鉄筋補強を施せば、さらに強度を向上させた耐震施工も可能となる。
かかる方法で施工された本考案のレジンコンクリートブロックは、図8に示す仕上がりになる。このように、各ブロックに形成された目地22がつながって、あたかも通常のレンガに見られる目地がごく自然に形成されることになる。
本考案のレジンコンクリートブロックの材料であるレジンコンクリートは強度が通常のコンクリートと比較して優れているため、全体の肉厚を薄くしても十分な強度が得られる。したがって、ブロック1個あたりの重量はレンガブロックのおよそ40%にまで軽減でき、敷設作業が容易になる。
さらに、上記コンクリートの細骨材として、沖縄県内の浄水場でダム水や地下水の硬度低減化に伴い生成される、硬水中のカルシウム成分を晶析させて得られた炭酸カルシウムを主成分とするペレットや、焼却場から排出される溶融スラグを利用すると、リサイクルによる資源保護、製造コストの削減を図ることができて好ましい。
また、本考案のレジンコンクリートブロックは、細骨材のペレットを粉砕し、かかる粉砕ペレットを焼成着色し、同じく着色済みの溶融スラグと一定の割合で混合することにより、御影調やトラバーチン調の天然石風に仕上げることができる。粉砕ペレットは粒径0.15〜1.2mm程度であればよく、粒径0.3〜0.6mm程度がより好ましい。これを粗粒率(FM値)に直すと、好ましい粗粒率は1.8〜2.1である。また、溶融スラグは、粒径0.3〜2.5mm程度が好ましい。レジンは、エポキシ樹脂系、アクリル系、アクリル樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂等が好ましく、とりわけ、透明度の高い不飽和ポリエステル樹脂接着剤が好ましい。
本考案のレンガ風ブロックの材料として、細骨材として粉砕ペレットおよび溶融スラグを使用し、レジンとして不飽和ポリエステル樹脂を使用したレジンコンクリートの配合割合の一例を表1に示す。また、細骨材として粉砕ペレットを使用し、レジンとしてエマルジョン混合液を使用したレジンコンクリートの配合割合の一例を表2にそれぞれ示す。
Figure 0003144615
Figure 0003144615
かかる配合で成形されたレジンコンクリートブロックは、一般的なセメントコンクリートと比較して、曲げ強度で5〜6倍、圧縮強度2〜3倍程度の強度を有する。
本考案にかかるレジンコンクリートブロックの斜視図。 本考案にかかるレジンコンクリートブロックの正面図。 本考案にかかるレジンコンクリートブロックの側面図。 本考案にかかるレジンコンクリートブロックの平面図。 本考案にかかるレジンコンクリートブロックの底面図。 本考案にかかるレジンコンクリートブロックの横中央断面図。 本考案にかかるレジンコンクリートブロックを積み重ねた状態を示した側面図。 本考案にかかるレジンコンクリートブロックを積み重ねた状態を示した正面図。
符号の説明
1 … … ブロック
2 … … 側壁
3 … … 隔壁
4 … … 装飾壁
5 … … 縦穴部
21 … … 切り欠き部
22 … … 目地
以 上

Claims (5)

  1. 2つの側壁を並行に対置させ、それらの側壁間に両側壁を橋渡し接合する複数の隔壁を設けたレジンコンクリートブロックであって、両側壁と隔壁の上端で形成される辺部が側面視凸状になるように側壁の外面側上端に切り欠き部が形成され、両側壁と隔壁の下端で形成される辺部が該レジンコンクリートブロックを積み重ねたときに前記凸状部と嵌合する側面視凹状に形成されていることを特徴とするレジンコンクリートブロック。
  2. 前記側壁の一の外面にはその下端に横方向の目地を、右端および略中央に縦方向の目地を形成するように2つの装飾壁が凸設されていることを特徴とする請求項1に記載のレジンコンクリートブロック。
  3. 材料が、細骨材と不飽和ポリエステル樹脂とを含むレジンコンクリートからなることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のレジンコンクリートブロック。
  4. 材料が、白セメントと細骨材とエマルジョン混合液とを含むレジンコンクリートからなることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のレジンコンクリートブロック。
  5. 上記細骨材が、粉砕ペレットおよび/または溶融スラグからなることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のレジンコンクリートブロック。
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