JP3144733U - 油分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油を確実に分離することができる油分離装置を提供する。
【解決手段】分離槽2と、この分離槽2に設けられ油を含む被処理水が供給される給水部たる給水口13とを備える。被処理水が給水口13から排水口14へと流れる。他側開口部33から、上、下段の横仕切り板31,32の間と、一側開口部34と、下段の横仕切り板32の下方とを通って第2の仕切り板22の下部開口27に至る折り返し流路35を設けたから、給水口13から排水口14へと流れる被処理水は、含まれた油が浮上し、油が分離された状態で第2の縦仕切り板22の下部開口27を通過し、特に、下部開口27の上流である給水部側に上下段に設けた折り返し流路35によって、油が下部開口27へと通り難い構造となり、油を効率よく分離することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、河川などに流入した油を分離する油分離装置に関する。
一般家庭や工場において、油流出事故が発生すると、側溝などを経て河川や地下水まで流出する虞がある。特に、冬期間はストーブやファンヒータの使用が増え、それに伴い家庭用灯油タンクから河川まで流出する事故が発生し、飲料水への悪影響が懸念される。
そして、現状での河川流出油の回収方法として、オイルフェンスを河川に張り巡らし、拡散・下流への流出を防止し、集まり始めた浮上油に吸着マットを投入し、油分の吸着を待ち、吸着状況と回収状況を確認した上で、吸着マットを回収し、回収した吸着マットは産業廃棄物として処理され、このようにして回収作業を行うため、作業に時間が掛かったり、作業の安全性を確保する必要が生じるなどの問題がある。
このような問題を考慮した油分等混合物分離装置が提案されており、油分等混合物を含む被処理水を投入する第1処理槽と、該第1処理槽の上縁部から溢流路を通じて被処理水が一端側上部に流入される第2処理槽と、該第2処理槽の他端側底部から潜流路を通じて被処理水が一端側低部に流入される第3処理槽とを備え、前記溢流路は底面が樋状をなし、前記第2処理槽及び第3処理槽には、それぞれ中央部分に被処理水の流れ方向に直交する向きで上縁が水面より低い配置の潜堰を備え、前記第3処理槽にはその他端側に内外に連通開口させた排水管を備え、該排水管の流入口を第3処理槽の底部に開口させるとともに流出口を該第3処理槽の周壁上部に開口させ、該流出口の高さを前記溢流路より高くしたもの(例えば特許文献1及び特許文献2)などがある。
特開2001−129546号公報 特開平3−60791号公報
上記油分等混合物分離装置において、第2処理槽内では、溢流路から流入される被処理水の内、油分等を含まないか若しくは油分等の含有率が小さい比重の大きい部分が先ず降下し、第1潜堰の手前に溜められ、第1潜堰から溢れた部分が下流側に流れる。さらに、第1潜堰を乗り越えた高比重部分は、第1隔壁下の潜流路を通って第3処理槽の一端側底部に流入される。第3処理槽内では第2潜堰の上を超えて流れるため、その手前で全体が上向きの流れとなり、第2潜堰を乗り越えた時、高比重部分は降下するが、エマルション化した油分を含む低比重部分は降下が遅れ、油分粒子密度が高くなり粒子間の結合が促進されて上澄みとして油分が層状に残され、油分が分離される。
このように比重により油分を分離する装置でも、流れを伴う被処理水にあっては、油分の一部が潜入路を通過する虞があり、さらに効率のよい油分離装置が望まれている。
また、分離効率は油と水との混合状態によっても左右され、分離槽にポンプなどにより被処理水を圧送すると、ポンプの羽根により被処理水が油と攪拌され、その後の分離がしにくい状態となって供給されるため、分離効率が低下するという問題がある。
そこで、本考案は、比重の違いを用いた油分離装置において、油を確実に分離することができる油分離装置を提供することを目的とし、また、被処理水を分離し易い状態で供給することができる油分離装置を提供することを目的とする。
請求項1の考案は、分離槽と、この分離槽に設けられ油を含む被処理水が供給される給水部と、前記分離槽に設けられ油を分離した前記被処理水を排水する排水部とを備え、前記給水部から前記排水部へと流れる前記被処理水の油を分離する油分離装置において、前記分離槽に主縦仕切り板を設け、この主縦仕切り板の下部に下部開口を設け、前記主縦仕切り板の前記給水部側には、他側開口部を有する上段の横仕切り板を設けると共に、この上段の横仕切り板の下方に下段の横仕切り板を設け、この下段の横仕切り板に一側開口部を設け、前記他側開口部から、前記上,下段の横仕切り板の間と、前記一側開口部と、前記下段の横仕切り板の下方とを通って前記主縦仕切り板の下部開口に至る折り返し流路を設けたものである。
また、請求項2の考案は、前記下段の横仕切り板を前記主縦仕切り板に連結し、この連結箇所より下方に前記主縦仕切り板の前記下部開口が位置するものである。
また、請求項3の考案は、前記主縦仕切り板の一側に一側縦仕切り板を設け、この一側縦仕切り板と前記主縦仕切り板の上部間を、前記主縦仕切り板側が低くなる斜め板により水密に連結し、前記斜め板の連結箇所の下部で前記一側縦仕切り板の上部に油排出口を設けたものである。
また、請求項4の考案は、前記主縦仕切り板と前記一側縦仕切り板とにより仕切られた槽に、前記給水部を設けたものである。
また、請求項5の考案は、前記主縦仕切り板の前記排水部側に、排水部側主縦仕切り板を設け、この排水部側主縦仕切り板の下部に下部開口を設け、前記排水部側縦仕切り板の前記給水部側には、他側開口部を有する上段の横仕切り板を設けると共に、この上段の横仕切り板の下方に下段の横仕切り板を設け、この下段の横仕切り板に一側開口部を設け、前記他側開口部から、前記上,下段の横仕切り板の間と、前記一側開口部と、前記下段の横仕切り板の下方とを通って前記排水部側主縦仕切り板の前記下部開口に至る排水部側折り返し流路を設け、前記排水部側主縦仕切り板の前記給水部側に、前記折り返し流路を通過した前記被処理水が上部を通過する中間縦仕切り板を設けたものである。
また、請求項6の考案は、前記被処理水を前記給水部に供給する供給手段を備え、この供給手段がチューブポンプを有するものである。
請求項1の構成によれば、給水部から排水部へと流れる被処理水は、含まれた油が浮上し、油が分離された状態で主縦仕切り板の下部開口を通過し、特に、下部開口の上流である給水部側に設けた折り返し流路によって、油が下部開口へと通り難い構造となり、油を効率よく分離することができる。
また、請求項2の構成によれば、連結箇所より下方に下部開口が位置するから、下部開口まで流れてきた油も、下部開口上方に溜まり、下部開口の通過を防止することができる。
また、請求項3の構成によれば、主縦仕切り板と一側仕切り板との間の上部は、斜め板により上方に向かって縮小した形状となり、それら主縦仕切り板と一側仕切り板との間の水位を上げると、上部に油が浮いて集まり、上部の油排出口から外部に排出される。
また、請求項4の構成によれば、外部の被処理水を給水部から主縦仕切り板と一側縦仕切り板との間に供給し、該主縦仕切り板と一側仕切り板の間の上部に溜まった油を処理することができる。
また、請求項5の構成によれば、前記主縦仕切り板側の折り返し流路と、排水部側折り返し流路とにより、被処理水から油を確実に分離することができる。
また、請求項6の構成によれば、被処理水を攪拌することなく、被処理水を圧送することができるため、油を含んだ被処理水のエマルション化を抑制することができ、後の分離を容易に行うことができる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な油分離装置を採用することにより、従来にない油分離装置が得られ、その油分離装置について記述する。
以下、本発明の実施例1について、図1〜図8を参照して説明する。図2に示すように、油分離装置1は、分離槽2と、浮上油回収装置3と、この浮上油回収装置3により回収した油を含む水(以下、被処理水という)を前記分離槽2に供給する供給手段4と、前記被処理水から油を分離した水を返送する返送手段5とを備える。また、図2に示すように、前記油分離装置1は共通架台7に配置され、自走式車両6に搭載する。
前記分離槽2は、ほぼ有底箱型をなす本体11と、この本体11の底部に設けた底板部12とを備える。前記分離槽2には、その一側に給水部たる給水口13が設けられ、その他側に排水部たる排水口14が設けられている。前記給水口13は本体11の側板部の高さ方向ほぼ中央位置に設けられ、前記排水口14は本体11の他側の側板部に設けられ、それら給水口13と排水口14との間に流路15が形成されている。尚、前記給水口13には、スポンジ状のフィルタ16が設けられている。また、本体11の上板部には開閉蓋(図示せず)が設けられている。
前記分離槽2には、一側から他側に複数の第1〜第5の縦仕切り板21,22,23,24,25が分離槽2内を複数に仕切るように設けられている。隣合う第1と第2の縦仕切り板21,22の上部は、他側に向って低くなる斜め板26が設けられ、この斜め板26の下方で一側に前記給水口13が配置されている。前記第1と第2の縦仕切り板21,22の上部は前記斜め板26により水密に塞がれ、前記第2の縦仕切り板22の下部には、前記底板部12との間に、前記流路15の一部を構成する下部開口27が形成されている。
尚、第1の縦仕切り板21が一側縦仕切り板であり、第2の縦仕切り板22が主縦仕切り板であり、第3の縦仕切り板23が中間縦仕切り板であり、第4の縦仕切り板24が排水側主縦仕切り板である。
そして、分離槽2は、第1と第2の縦仕切り板21,22の間に第1槽21Sが設けられ、第2と第3の縦仕切り板22,23の間に第2槽22Sが設けられ、第3と第4の縦仕切り板23,24の間に第3槽23Sが設けられ、第4と第5の縦仕切り板24,25の間に第4槽24Sが設けられ、第5の縦仕切り板25と本体11の他側の側板部との間に第5槽25Sが設けられている。尚、第1槽21Sの一側には油回収槽20Sが設けられている。
前記第1と第2の縦仕切り板21,22の下部の間には、底板部12と略平行に横仕切り板31,32が上,下段に設けられ、上段の横仕切り板31の他側には他側開口部33が設けられ、下段の横仕切り板32の一側には一側開口部34が設けられ、この一側開口部34は前記下部開口27の反対側に設けられ、前記他側開口部33と横仕切り板31,32の間と前記一側開口部34と前記下部開口27に至る折り返し流路35が形成され、この折り返し流路35は、前記流路15の一部を構成する。
そして、前記横仕切り板31,32の間が横通路36であり、横仕切り板32と底板部12との間が横通路36である。
尚、上段の横仕切り板31は、その一側を前記第1の縦仕切り板21に連結し、その他側縁と前記第2の縦仕切り板22との間に前記他側開口部33が設けられ、前記下段の横仕切り板32は、その一側縁と第1の縦仕切り板21との間に前記一側開口部34が設けられ、その他側を前記第2の縦仕切り板22に連結し、この連結箇所32Rより下方に前記下部開口27が位置する。
前記斜め板26は、前記第1の縦仕切り板21の上部と第2の縦仕切り板22とを水密に連結し、前記斜め板26は第2の仕切り板22側が低くなる傾斜をなし、前記第1の縦仕切り板21と斜め板26との間に、上方に向って狭くなる縮小空間42が設けられている。尚、第2の縦仕切り板22の上端は、本体11の上板部に連結されている。また、前記第1の縦仕切り板21の上端には、前記油回収槽20Sに連通する油排出口44が設けられている。
また、第3〜第5の縦仕切り板23,24,25の上端には、該上端を一側に略水平に折り曲げた折曲げ縁43が形成され、第3の縦仕切り板23に比べて第4,第5の縦仕切り板24,25の上端は高く形成されている。なお、第3の縦仕切り板23の上端は、斜め板26の上端より低い位置にある。
前記第3の縦仕切り板23の下部は底板部12に連結されて閉塞されており、前記第4の縦仕切り板24の下部には、前記底板部12との間に、前記流路15に一部を構成する下部開口28が形成されている。前記第3と第4の縦仕切り板23,24の下部の間には、横仕切り板31A,32Aが上下に設けられ、上段の横仕切り板31Aの他側には他側開口部33Aが設けられ、下段の横仕切り板32Aの一側には一側開口部34Aが設けられ、この一側開口部34Aは前記下部開口28の反対側に設けられ、前記他側開口部33Aと横仕切り板31A,32Aの間と前記一側開口部34Aと前記下部開口28に至る排水部側折り返し流路35Aが形成され、この排水部側折り返し流路35Aは、前記流路15の一部を構成する。
そして、前記横仕切り板31A,32Aの間が横通路36であり、横仕切り板32Aと底板部12との間が横通路36である。
尚、上段の横仕切り板31Aは、その一側を前記第3の縦仕切り板23に連結し、その他側縁と前記第4の縦仕切り板24との間に前記他側開口部33Aが設けられ、前記下段の横仕切り板32Aは、その一側縁と第3の縦仕切り板23との間に前記一側開口部34Aが設けられ、その他側を前記第4の縦仕切り板24に連結し、この連結箇所32Rより下方に前記下部開口28が位置する。
前記第4と第5の縦仕切り板24,25の間には、補助縦仕切り板50が設けられている。この補助縦仕切り板50の下部は底板部12に連結されて閉塞され、その高さは、本体11の2分の1以下であり、初期水位の基準となる。
前記第5の縦仕切り板25の下部には、前記底板部12との間に、前記流路15の一部を構成する下部開口29が形成されている。前記第5の仕切り板25の他側で、前記底板部12又は側面部下部に、前記排水口14が形成され、この排水口14には排水管51が接続され、この排水管51には開閉弁52が設けられている。
このように給水口13から、折り返し流路35、下部開口27、第3の縦仕切り板23の上部、排水部側折り返し流路35A、下部開口28、補助縦仕切り板50の上部、下部開口29、排水口14に至る流路15が設けられている。
また、前記本体11の底板部12の外側には脚部53が設けられ、本体11の側面の外側には取っ手54が設けられている。また、前記第1と第3の縦仕切り板21,23の間で、前記底板部12には水抜き口55が設けられ、前記第3の縦仕切り板23の他側には水抜き口56が設けられ、それら水抜き口55,56にはそれぞれ開閉弁などの開閉手段(図示せず)が設けられている。尚、前記油回収槽20Sの底板部12には油抜き口57が設けられ、この油抜き口57には開閉弁などの開閉手段(図示せず)が設けられている。
前記供給手段4は、前記給水口13と前記油回収装置3とを接続するパイプなどからなる供給路61A,61Bと、これら供給路61A,61Bの間に設けられたチューブポンプ62とを備える。前記チューブポンプ62は、チューブの変形により該チューブ内部の被搬送物を圧送するものであり、例えば図3に示すように、前記給水口側の供給路61Aと油回収装置側の供給路61Bの間に可撓性を有するチューブ体63を設け、回転駆動する回転体64の周囲に複数のローラ65を設け、これらローラ65に前記チューブ体63を掛け渡して構成され、回転体64が回転することによりローラ65がチューブ体63を押し潰して内部の被処理水を圧送し、また、変形後のチューブ体63が復元しようとする復元力で被処理水を吸引する。尚、供給手段4は、前記チューブポンプ62の動力源として発電機(図示せず)などを備える。
前記油回収装置3は、流入路71を有すると共に前記供給路61Bを接続した略筒状の本体72と、この本体72の上部に放射状に穿設され前記流入路71に連通する複数の流入孔73と、フロート74とを備え、このフロート74により、前記流入路71を上向きにすると共に、前記流入孔73がほぼ水面位置となるように本体72を支持する。したがって、河川82などにおいて、前記流入孔73から油101を含む水(被処理水)が流入路71に流れ込むと共に、該河川82の流れにより本体72が揺動して流入路71の上部から被処理水が流入路71に流れ込み、河川82の表面に浮遊する油101を効率よく回収することができる。
前記返送手段5は、前記排水管51に一端を接続したパイプなどからなる排水路81を備え、この排水路81の他端を被処理水100の供給源たる河川82に配置する。
次に、前記油分離装置1による被処理水100の処理方法について説明する。河川82の水が被処理水100の場合を例にして説明すると、まず、図5に示すように、給水口13から水道水などの水を前記補助縦仕切り板50の高さまで供給する。この場合、第3の縦仕切り板23より排水部側は、上板部の図示しない開閉蓋を開いて、ここから水を供給し、前記開閉蓋を閉める。尚、水道水がない場合は、油分を含まない水を用いてもよい。一方、オイルフェンス(図示せず)を河川82に張り巡らし、流出油の拡散・下流への流出を防止する。
このようにして、準備が完了した後、チューブポンプ62を駆動すると、油回収装置3により河川82の被処理水100が給水口13から本体11内に供給される。この場合、チューブポンプ62は、チューブの変形により該チューブ内部の被搬送物被処理水100を圧送するものであるから、インペラを備えたポンプなどに比べて、被処理水100を攪拌することなく、被処理水100を圧送することができるため、油101を含んだ被処理水100における油101のエマルション化を抑制することができる。したがって、この後の比重の違いによる油101の分離が良好に行われる。
給水口13から第1槽21Sに供給された被処理水100は、含まれた油101が上部に浮上して分離する。一部油を含んだ被処理水100は、折り返し流路35を通過する際、該折り返し流路35を油101が通過することができず、油101が浮上して分離される。即ち、2枚の横仕切り板31,32を有する折り返し流路35部分の長さを長く取ることができるため、該折り返し流路35を油101が通り難い構造となる。
第1槽21Sの水位が上昇すると、下部開口27により連通する第2槽22Sの水位も同じく上昇し、図6に示すように、水位が第3の縦仕切り板23の上端を越えると、被処理水100が第3槽23Sに流れ込み、含まれる油101は下部の排水部側折り返し流路35Aにより第4槽24Sへの通過が防止され、油101が第3槽23Sの被処理水100の上部に浮上する。このようにして油が分離された被処理水100は下部開口28を通り第4槽24Sとまた下部開口29を通り第5槽25Sに流れ込み、排水口14から排出されて河川82に返送される。この場合、図示しない覗き窓から本体11内を視認し、開閉弁52を調整して、図7に示すように、本体11内の水位を第3の縦仕切り板23の上端に水位を維持する。
被処理水100の回収が完了したら、開閉弁52を閉じる。水位を調整する開閉弁52を閉じると、本体11内の水位が上昇し、図8に示すように、斜め板26により油101が縮小空間41に集まり、この油101が上端の油排出口44から油回収槽20Sに落下する。
このように本実施例では、請求項1に対応して、分離槽2と、この分離槽2に設けられ油を含む被処理水100が供給される給水部たる給水口13と、分離槽2に設けられ油101を分離した被処理水100を排水する排水部たる排水口14とを備え、給水口13から排水口14へと流れる被処理水100の油101を分離する油分離装置において、分離槽2に主縦仕切り板たる第2の縦仕切り板22を設け、この第2縦仕切り板22の下部に下部開口27を設け、第2の縦仕切り板22の給水部側には、他側開口部33を有する上段の横仕切り板31を設けると共に、この上段の横仕切り板31の下方に下段の横仕切り板32を設け、この下段の横仕切り板32に一側開口部34を設け、他側開口部33から、上,下段の横仕切り板31,32の間と、一側開口部34と、下段の横仕切り板32の下方とを通って第2の仕切り板22の下部開口27に至る折り返し流路35を設けたから、給水口13から排水口14へと流れる被処理水100は、含まれた油101が浮上し、油101が分離された状態で第2の縦仕切り板22の下部開口27を通過し、特に、下部開口27の上流である給水部側に上下段に設けた折り返し流路35によって、油101が下部開口27へと通り難い構造となり、油101を効率よく分離することができる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、下段の横仕切り板32を第2の縦仕切り板22に連結し、この連結箇所32Rより下方に第2の仕切り板22の下部開口27が位置するから、下部開口27まで流れてきた油101も、下部開口27上方に溜まり、下部開口27の通過を防止することができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、主縦仕切り板たる第2の縦仕切り板22の一側に一側縦仕切り板たる第1の縦仕切り板21を設け、この第1の縦仕切り板21と第2の縦仕切り板22の上部間を、第2の仕切り板22側が低くなる斜め板26により水密に連結し、斜め板26の連結箇所の下部で第1の縦仕切り板21の上部に油排出口44を設けたから、第2の縦仕切り板22と第1の仕切り板21との間の上部は、斜め板26により上方に向かって縮小した形状となり、それら第2の縦仕切り板22と第1の仕切り板21との間の水位を上げると、油101が上部に浮いて集まり、この油101を上部の油排出口44から外部に排出することができる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、主縦仕切り板たる第2の縦仕切り板22と一側縦仕切り板たる第1の縦仕切り板21とにより仕切られた槽たる第1槽21Sに、給水部たる給水口13を設けたから、外部の被処理水100を給水口13から第2の縦仕切り板22と第1の縦仕切り板21との間に供給し、第2の縦仕切り板22と第1の仕切り板21の間の上部に溜まった油101を処理することができる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、主縦仕切り板たる第2の縦仕切り板22の排水部側に、排水部側主縦仕切り板たる第4の縦仕切り板を設け、この第4の縦仕切り板24の下部に下部開口28を設け、第4の縦仕切り板24の給水部側には、他側開口部33Aを有する上段の横仕切り板31Aを設けると共に、この上段の横仕切り板31Aの下方に下段の横仕切り板32Aを設け、この下段の横仕切り板32Aに一側開口部34Aを設け、他側開口部33Aから、上,下段の横仕切り板31A,32Aの間と、一側開口部34Aと、下段の横仕切り板32Aの下方とを通って第4の縦仕切り板24の下部開口28に至る排水部側折り返し流路35Aを設け、第4の縦仕切り板24の給水部側に、排水部側折り返し流路35Aを通過した被処理水100が上部を通過する中間縦仕切り板たる第3の縦仕切り板23を設けたから、第2の縦仕切り板22側の折り返し流路35と、排水部側折り返し流路35Aとにより、被処理水100から油101を確実に分離することができる。
このように本実施例では、請求項6に対応して、被処理水100を給水部たる給水口13に供給する供給手段4を備え、この供給手段4がチューブポンプ62を有するから、被処理水を攪拌することなく、被処理水を圧送することができるため、油101を含んだ被処理水100のエマルション化を抑制することができ、後の分離を容易に行うことができる。
なお、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
本考案の実施例1を示す分離槽の断面説明図である。 同上、全体側面図である。 同上、チューブポンプの側面図である。 同上、油回収装置の要部の断面図である。 同上、被処理水を供給開始する状態の断面説明図である。 同上、第2槽の水位が上がった状態の断面説明図である。 同上、各槽の水位が上がった状態の断面説明図である。 同上、油を油排出口から排出する状態の断面説明図である。
符号の説明
1 油分離装置
2 分離槽
3 油回収装置
4 供給手段
5 返送手段
6 自走式車両
13 給水口(給水部)
14 排水口(排水部)
15 流路
20S 油回収槽
21S 第1槽(槽)
21 第1の縦仕切り板(一側縦仕切り板)
22 第2の縦仕切り板(主縦仕切り板)
23 第3の縦仕切り板(中間縦仕切り板)
24 第4の縦仕切り板(排水部側主縦仕切り板)
25 第5の縦仕切り板
26 斜め板
27 下部開口
28 下部開口
31,31A 横仕切り板
32,32A 横仕切り板
32R 連結箇所
33,33A 他側開口部
34,34A 一側開口部
35,35A 折り返し流路
35A 排水部側折り返し流路
44 油排出口
50 補助縦仕切り板
61A,61B 供給路
62 チューブポンプ
81 排水路
82 河川(供給源)

Claims (6)

  1. 分離槽と、この分離槽に設けられ油を含む被処理水が供給される給水部と、前記分離槽に設けられ油を分離した前記被処理水を排水する排水部とを備え、前記給水部から前記排水部へと流れる前記被処理水の油を分離する油分離装置において、前記分離槽に主縦仕切り板を設け、この主縦仕切り板の下部に下部開口を設け、前記主縦仕切り板の前記給水部側には、他側開口部を有する上段の横仕切り板を設けると共に、この上段の横仕切り板の下方に下段の横仕切り板を設け、この下段の横仕切り板に一側開口部を設け、前記他側開口部から、前記上,下段の横仕切り板の間と、前記一側開口部と、前記下段の横仕切り板の下方とを通って前記主縦仕切り板の下部開口に至る折り返し流路を設けたことを特徴とする油分離装置。
  2. 前記下段の横仕切り板を前記主縦仕切り板に連結し、この連結箇所より下方に前記主縦仕切り板の前記下部開口が位置することを特徴とする請求項1記載の油分離装置。
  3. 前記主縦仕切り板の一側に一側縦仕切り板を設け、この一側縦仕切り板と前記主縦仕切り板の上部間を、前記主縦仕切り板側が低くなる斜め板により水密に連結し、前記斜め板の連結箇所の下部で前記一側縦仕切り板の上部に油排出口を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の油分離装置。
  4. 前記主縦仕切り板と前記一側縦仕切り板とにより仕切られた槽に、前記給水部を設けたことを特徴とする請求項3記載の油分離装置。
  5. 前記主縦仕切り板の前記排水部側に、排水部側主縦仕切り板を設け、この排水部側主縦仕切り板の下部に下部開口を設け、前記排水部側縦仕切り板の前記給水部側には、他側開口部を有する上段の横仕切り板を設けると共に、この上段の横仕切り板の下方に下段の横仕切り板を設け、この下段の横仕切り板に一側開口部を設け、前記他側開口部から、前記上,下段の横仕切り板の間と、前記一側開口部と、前記下段の横仕切り板の下方とを通って前記排水部側主縦仕切り板の前記下部開口に至る排水部側折り返し流路を設け、前記排水部側主縦仕切り板の前記給水部側に、前記折り返し流路を通過した前記被処理水が上部を通過する中間縦仕切り板を設けたことを特徴とする請求項4項に記載の油分離装置。
  6. 前記被処理水を前記給水部に供給する供給手段を備え、この供給手段がチューブポンプを有することを特徴とする請求項5記載の油分離装置。
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