JP3144774B2 - 起振力発生装置 - Google Patents
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Description
杭等の打込作業や引抜作業を行う杭打機等に設けられる
起振力発生装置に関し、詳しくは不平衡重錘を用いて振
動を発生させている運転状態で、最小起振力から最大起
振力の範囲内で任意に起振力を調節することができる起
振力発生装置に関するものである。
管杭等(以下「杭」という)を地中に打込む場合や、打
込んだ杭を引抜く場合に振動杭打機が用いられている。
このような振動杭打機における起振力を発生するための
手段の一種として、ケーシング内に設けられた不平衡重
錘を回転させることによって生じる遠心力の反力によっ
て直線的な起振力を発生させる重錘式の起振力発生装置
がある。例えば、2軸式の起振力発生装置では、ほぼ水
平に配設された不平衡重錘を互いに反対方向へ回転させ
ることによって水平方向の遠心力を打消させて垂直方向
の遠心力のみで直線状の起振力を発生させることによ
り、上下方向のみに振動させて杭を打込んだり引抜いた
りするものである。
動杭打機を例に説明すると、この振動杭打機によって杭
の打込作業を行う場合、振動杭打機の下部に設けられた
チャック装置で杭をつかみ、パイルドライバ等の吊下げ
機械によって全体を所定位置に吊上げ、この状態で振動
杭打機を振動させることによって杭を上下方向に振動さ
せながら地中へ打込んでいる。
から定格運転状態に達するまでに吊下げ機械の固有振動
数や地盤の固有振動数を通過するため、振動杭打機の振
動数がこれらの固有振動数と一致したときに共振を起こ
してしまう。例えば、このような振動杭打機を保持して
いるクレーン等は、振動を吸収するために、通常、ばね
によって振動杭打機を吊下げられているので、このばね
の共振点を通過する起動停止時に大きな振動を生じてし
まう。この共振は、固有振動数を通過する時のみに起こ
る周囲の地盤の共振や騒音等であるが、周囲の環境に悪
影響を及ぼす場合がある。
途中まで打ち込んで止める場合があるが、この場合には
再び打ち込みを開始する時に大きな負荷が作用する。こ
の負荷としては、杭と接している地盤との摩擦抵抗とと
もに起動負荷が作用するため、大きな負荷が駆動モータ
に作用することとなる。この時、駆動モータは大きな起
動トルクを必要とするため、大きな起動電力が必要とな
って過負荷となる場合があり、電動モータの起動不良を
起こす場合がある。特に、地盤が固い場合には過負荷に
よってモータが焼き付いて運転できなくおそれもある。
ントが調節可能であれば分解して偏心モーメント量を調
節して組立てることも可能であるが、この作業を行うに
は振動杭打機を地上に降ろして分解する作業となり、多
くの時間と労力が必要となる。しかも、偏心モーメント
を下げて運転せざるを得なくなり、偏心モーメント調節
作業とモーメント減少によって工期の大幅な遅れを生じ
てしまう。
打ち込んで停止させるような打ち止まり位置を決める場
合、振動杭打機が完全に停止するまでの打ち込み量を考
慮しながらモータを停止させる必要があるので、所定位
置に達しない状態で停止させてしまう場合が多い。この
場合、所定位置の手前で停止と打ち込みを繰り返して位
置制御を行うこととなり、再起動時の高負荷による起動
不良や、バネの共振点通過時の共振による周囲での振動
発生等の課題を生じるとともに、正確な位置制御も困難
である。
技術として、特開平9−78579号公報記載の発明が
あり、この発明では、図5に示す平面視の断面図のよう
に、起振ユニットに2系列の偏心重錘回転駆動系51,
52を設け、一方の偏心重錘回転駆動系51に設けられ
た重錘53に対し、もう一方の偏心重錘回転駆動系52
に設けられた重錘54が相対的な回転位相差を持って回
動可能なように設けられている。そして、これらの回転
位相差を0度の状態又は180度以下の状態とに切り替
えることにより、起動・停止時の起振力を小さくし、定
格運転時には最大起振力にして杭打ち作業が行えるよう
にしている(従来例1)。
891号公報記載の発明があり、この発明では、固定偏
心重錘と可動偏心重錘とを設け、これらの重錘を回転軸
に対して対称位置とした起振力ゼロの基準状態と、可動
偏心重錘を基準状態から鋭角θだけ回動させた最大起振
力となる状態に調節可能とし、起動・停止時には起振力
ゼロの基準状態にし、定格状態では最大起振力にして杭
打作業が行えるようにしている(従来例2)。
来例1では、0度か180度以下のいずれかの選択した
起振力でしか運転することができないため、2系統の内
の一方の駆動モータで他方を押しながら回っている時の
最小起振力と、もう一方の駆動モータで他方を引っ張り
ながら回っている時の最大起振力との間の起振力変化を
駆動モータの制御のみで行うのは困難であり、スムーズ
な起振力変化が難しい。また、最小から最大起振力まで
の間で起振力を調節することができないため、土質や杭
種等の杭打ち作業条件によって予め決定された最大起振
力のみで作業することとなり、作業条件によっては大き
な振動を生じる場合がある。
囲内で調節しようとするものであるため、起振力の調節
幅が狭く、最大起振力にしたとしても、近年の、大打込
力の要望に対応することは困難である。しかも、起振力
を調節するために可動偏心重錘を回動させる手段も明確
に記載されていない。
するために、この出願に係る発明は、駆動軸と従動軸に
定速重錘と調節重錘とを設け、起動・停止時には両重錘
を対向するように位置させて起振力(モーメント)を最
小にして運転し、通常運転状態で定速重錘に対する調節
重錘の相対角度を調節して、起振力を最小起振力から最
大起振力の間で任意に調節できるようにしている。
での間で任意に調節できるようにすることにより、起振
力を最小にした状態で静かに起動し、駆動機の定格回転
数に達したら徐々に最大起振力までの間で起振力を任意
に調節して作業を行い、作業終了時には起振力を最小に
して静かに停止させることができる。これにより、起動
・停止時に大きな振動を生じない作業が行える。しか
も、負荷に応じた起振力に任意に調節することもでき
る。
動機により回転駆動される駆動軸と、回転駆動を伝達す
るリンク装置を介して駆動軸に従動される従動軸と、駆
動軸に固定された第1不平衡重錘と、駆動軸に対して軸
方向回りに回転自在に設けられ、且つ従動軸により回転
駆動される第2不平衡重錘と、従動軸に固定された第3
不平衡重錘と、従動軸に対して軸方向回りに回転自在に
設けられ、且つ駆動軸により回転駆動される第4不平衡
重錘とを有し、上記リンク装置は、駆動軸に設けられた
入力歯車と、従動軸に設けられた出力歯車と、入力歯車
と噛合した第1中間歯車と、第1中間歯車および出力歯
車に噛合した第2中間歯車と、入力歯車および第1中間
歯車の回転軸を回動自在に支持すると共にこれらを連結
した第1リンク部材と、第1中間歯車および第2中間歯
車の回転軸を回動自在に支持すると共にこれらを連結し
た第2リンク部材と、出力歯車および第2中間歯車の回
転軸を回動自在に支持すると共にこれらを連結した第3
リンク部材と、第3リンク部材を出力歯車の回転方向に
沿って回動させることにより従動軸を回転させて、第3
不平衡重錘および第2不平衡重錘をそれぞれ第4不平衡
重錘および第1不平衡重錘に対して相対回転角の位相差
を生じさせるリンク角調整手段とを有している。これに
より、第1および第4不平衡重錘により構成される定速
重錘と対向する位置に第2および第3不平衡重錘により
構成される調節重錘を回動させて両重錘をバランスさせ
た状態で起動すれば大きな振動を発生することがなく、
定格回転数に達してから徐々に調節重錘を回動させて最
大遠心力となるように調節重錘の相対角度を調節すれば
最大起振力の振動を発生させることができる。この調節
重錘の回動をリンク機構で行っているため、リンク機構
を制御することにより、任意の起振力位置で固定すれ
ば、最小起振力から最大起振力までの間の任意の起振力
を発生させることができる。この最小起振力を起振力ゼ
ロの状態に調節できるようにすれば、起振力ゼロの起動
・停止もできる。
動軸に設けた入力歯車と、この入力歯車に噛合する中間
歯車と、この中間歯車に噛合して調節重錘を固定した従
動軸に設けた出力歯車と、これらの歯車間を連結するリ
ンク部材と、このリンク部材を回動させるリンク角調節
手段とで構成すれば、回転する調節重錘の定速重錘に対
する相対角度を容易に変更できるリンク装置を構成する
ことができる。
不平衡重錘と、この不平衡重錘で駆動する従動側の軸に
設けた不平衡重錘とで構成し、調節重錘を、従動側の軸
に固定した不平衡重錘と、この不平衡重錘で駆動する駆
動側の軸に設けた不平衡重錘とで構成すれば、重錘が回
転している状態で調節重錘を回動させて定速重錘との間
の相対角度を任意に調節して、全不平衡重錘による最大
起振力となる範囲内で遠心力を任意に調節できる2軸式
の起振力発生装置を構成することができる。
ぼ90度の不平衡重錘と、この不平衡重錘で駆動する従
動側の軸に設けたほぼ90度の不平衡重錘とで構成し、
調節重錘を、従動側の軸に固定したほぼ90度の不平衡
重錘と、この不平衡重錘で駆動する駆動側の軸に設けた
ほぼ90度の不平衡重錘とで構成し、リンク装置の調節
重錘調節回動角を、定速重錘と調節重錘とが対向する位
置と、この定速重錘と調節重錘とが隣接する位置との間
のほぼ90度の範囲で任意に調節可能に構成すれば、2
軸式の起振力発生装置において、両重錘を対向させた状
態の最小起振力から両重錘を隣接させてほぼ180度の
不平衡重錘とした最大起振力までの範囲で任意に起振力
を調節することができる。
機に作用する負荷を検出し、この負荷に応じて調節重錘
の回動角を調節する制御手段を設ければ、駆動機に作用
する負荷に応じて不平衡重錘の起振力を調節することが
できるので、駆動機の過負荷を避けて安定した運転を行
うことができる。
に基づいて説明する。図1はこの出願に係る発明の第1
実施例に係る起振力発生装置の主要構成を示す平面視の
断面図であり、説明上、駆動機を側部に示している。図
2は同起振力発生装置のリンク装置を示す側面図であ
り、図3は同起振力発生装置の不平衡重錘回動位置例を
示す模式図であり、(a) は起振力ゼロ、(b) は最大起振
力、(c)は中間の起振力を示す模式図である。この第1
実施例は2軸式起振力発生装置を示している。
なる第1支持軸2と従動軸となる第2支持軸3が並設さ
れ、第1支持軸2には不平衡重錘4A,5Bが設けら
れ、第2支持軸3には不平衡重錘4B,5Aが設けられ
ている。これらの不平衡重錘4A,4B,5A,5Bは
左右逆回転し、図3(b) に示すように、不平衡重錘4
A,5Bと4B,5Aとが隣接した状態で上下方向を向
いた時に最大起振力(偏心モーメント)を発生し、左右
方向を向いた時には打消し合うように構成されている。
両支持軸2,3に設けられた第1歯車6と第2歯車7、
及び第3歯車8と第4歯車9とがそれぞれ噛合して、不
平衡重錘4A,5Bと4B,5Aとを互いに逆方向に回
転させている。
5A,5Bが全てほぼ90度の扇形に形成されており、
対向する位置では重量バランスし、隣接する位置では半
円形状の不平衡重錘を形成するように構成されている。
これら不平衡重錘4A,4B,5A,5Bは、第1支持
軸2に中央の取付部4aがキー2aで固定された不平衡
重錘4Aと、第2支持軸3の廻りで回動可能に設けられ
た不平衡重錘4Bとで定速重錘が構成され、第2支持軸
3に前記取付部4aを挟むように形成された取付部5a
がキー3aで固定された不平衡重錘5Aと、第1支持軸
2の廻りで回動可能に設けられた不平衡重錘5Bとで調
節重錘が構成されている。この不平衡重錘4A,4B
は、第1支持軸2にキー2bで固定された第1歯車6と
不平衡重錘4Bに設けられた第2歯車7とが噛合して動
力伝達され、不平衡重錘5A,5Bは、この第2支持軸
3にキー3bで固定された第3歯車8と不平衡重錘5B
に設けられた第4歯車9とが噛合して動力伝達されてい
る。
B、及び定速重錘4Bと調節重錘5Aとが同一方向に回
転し、これら重錘4A,5Bと重錘4B,5Aとは互い
に逆方向に回転させられている。
1支持軸2に設けられた駆動プーリ10を、ケーシング
1に設けられた駆動モータ11のプーリ12に巻きかけ
られたVベルト13で駆動することによって行われてお
り、駆動モータ11で駆動される第1支持軸2から、リ
ンク装置L1 を介して第2支持軸3が駆動されている。
この実施例では1台の駆動モータ11で駆動されてい
る。
に、複数の歯車と、これら歯車間に設けられた複数のリ
ンク部材と、このリンク部材を回動させるリンク角調節
手段とで構成されている。この歯車は、ケーシング1か
ら突出させた支持軸2に設けられた入力歯車14と、こ
の入力歯車14に噛合する第1中間歯車15と、この第
1中間歯車15に噛合する第2中間歯車16と、この第
2中間歯車16に噛合してケーシング1から突出させた
支持軸3に設けられた出力歯車17とで構成されてい
る。またリンク部材は、入力歯車14と第1中間歯車1
5との間に設けられた第1リンク部材18と、第1中間
歯車15と第2中間歯車16との間に設けられた第2リ
ンク部材19と、第2中間歯車16と出力歯車17との
間に設けられた第3リンク部材20とで構成されてい
る。そして、第3リンク部材20の所定位置には、リン
ク角調節手段たるシリンダ21が設けられており、この
シリンダ21を伸縮させることによって、第1〜第3リ
ンク部材18,19,20が所定の方向に回動するよう
に構成されている。
B,5A,5Bがほぼ90度の扇形に形成されているた
め、定速重錘4A,4Bに対して調節5A,5Bをほぼ
90度の相対角度で回動させれば、扇形が対向する位置
と扇形が隣接してほぼ180度となる位置との間で任意
の相対角度差(回転位相差)を生じさせることができ
る。この相対角度差は、シリンダ21を伸長させて第3
リンク部材20を回動させることにより、第2中間歯車
16と第1中間歯車15の軸心を移動させることによっ
て生じさせている。この実施例の場合、入力側の第1リ
ンク部材18の回動角αを約30度の角度で回動させれ
ば、入力歯車14に対して出力歯車17に約160度の
相対角度差βが生じるように構成されている。
ることにより、第1中間歯車15と第2中間歯車16の
軸心位置が変わって入力歯車14に対する出力歯車17
の相対回転角に位相差を生じ、定位置で回転する第1支
持軸2に対して第2支持軸3の相対回転角に「進み」あ
るいは「遅れ」の位相差を生じさせることができる。
から入力歯車14、中間歯車15,16、出力歯車17
を介して第2支持軸3に動力が伝達されている状態で、
シリンダ21を伸縮させて第3リンク部材20を回動さ
せれば、支持軸2と支持軸3との間の相対回転角に位相
差を生じるので、定速重錘4A,4Bに対して調節重錘
5A,5Bに「進み」あるいは「遅れ」を生じさせるこ
とができる。つまり、動力伝達中であってもシリンダ2
1の伸縮量を制御することにより、定速重錘4A,4B
と調節重錘5A,5Bとの間の相対回転角(回転位相
差)を任意に調節することができる。
材18,19,20を拘束していると定速重錘4A,4
Bと調節重錘5A,5Bとの間の位相は変わらず、シリ
ンダ21を伸縮させてリンク部材18,19,20を回
動させている時のみ、定速重錘4A,4Bに対する調節
重錘5A,5Bの位相が変わることとなる。
を調節して定速重錘4A,4Bと調節重錘5A,5Bと
の位相差を調節すれば、全不平衡重錘4A,4B,5
A,5Bによる起振力を任意に調節することができる。
力発生装置の仕様等に応じて適宜決定すればよい。ま
た、前記第1中間歯車15と第2中間歯車16は、図示
しないケーシングに設けられた案内溝に沿って揺動可能
に構成されている。22は、支持軸2,3をケーシング
1に支持する軸受である。
1 によれば、図3(a) 〜(c) の不平衡重錘回動位置例を
示す模式図のようにして、運転状態において最小起振力
から最大起振力までの間で任意の起振力を発生すること
ができる。
に、リンク装置L1 のシリンダ21で第3リンク部材2
0を回動させることにより、調節重錘5A,5Bを反定
速重錘側に回動させて定速重錘4A,4Bと対向する状
態にする。この状態で駆動モータ11を駆動することに
より、Vベルト13を介して第1支持軸2が駆動される
とともに、この第1支持軸2からリンク装置L1 を介し
て第2支持軸3が逆方向に回転させられる。この時、定
速重錘4A,4Bと調節重錘5A,5Bとを逆方向に回
転させる力は、両重錘が対向位置でバランスしたほぼ起
振力ゼロ(この実施例における「最小起振力」)の状態
となるため、小さな駆動力で全不平衡重錘4A,4B,
5A,5Bを駆動することができる。しかも振動を生じ
ることなく回転させることができるので、周囲の環境に
悪影響を及ぼすことがない。
ったら、シリンダ21で第3リンク部材20を所定方向
に回動させて、前記(a) に示すような対向状態から(b)
に示すように、調節重錘5A,5Bと定速重錘4A,4
Bとが隣接するように回動させる。すなわち、シリンダ
21の伸縮量を調節することにより、調節重錘5A,5
Bを定速重錘4A,4Bに隣接させて、全体で半円形状
となる不平衡重錘4A,4B,5A,5Bによって最大
起振力を発揮するようにする。
A,4Bと調節重錘5A,5Bとは、第1支持軸2と第
2支持軸3とが互いに逆方向に回転させられるので、不
平衡重錘4A,5Bと4B,5Aとが同一方向を向く上
下方向の直線的な大起振力を発生する。
装置L1 のシリンダ21の伸縮量を調節することによ
り、第2支持軸3の進み又は遅れ角を任意に調節して第
1支持軸2に対する相対角度を任意に保つことが可能で
あるため、例えば、(c) に示すように、調節重錘5A,
5Bを調節範囲のほぼ中間位置で止めて、最大起振力の
ほぼ半分の起振力とすることも容易に可能となる。つま
り、このリンク装置L1で調節重錘5A,5Bを定速重
錘4A,4Bと任意の相対角度に調節して保てば、最小
起振力の状態から最大起振力の間で任意に起振力を調節
することが容易に可能となる。
ば、例えば、振動杭打機のように、杭を打ち込もうとす
る地盤が軟質地盤から硬質地盤に状態変化した場合で
も、駆動モータ11の負荷が過負荷とならないように起
振力を調節して打ち込み作業を続けることができ、作業
を中断することなく作業効率良く杭打ち作業を続行する
ことが可能となる。
荷を検出する検出器を設け、この検出器の信号に応じて
シリンダ21で第3リンク部材20を回動させれば、駆
動モータ11の過負荷を防止するように制御することも
容易に可能であり、このようなフィードバック制御を行
うことにより、駆動機の安定した運転が可能な杭打ち作
業を行うことができる。
態から、シリンダ21で第3リンク部材20を回動させ
ることにより、第2支持軸3の相対角度を調節して、
(a) に示すように、調節重錘5A,5Bを定速重錘4
A,4Bとが対向するように回動させる。この状態にす
れば、前記したように不平衡重錘4Aと5B、4Bと5
Aがバランスしてほぼ起振力ゼロの最小起振力となるた
め、振動を生じさせることなく起振力発生装置V1 を停
止させることができる。
例に係る起振力発生装置のリンク装置を示す側面図であ
る。この参考例は4軸式の起振力発生装置を示してお
り、前記第1実施例と同様のケーシング内に設けられて
いるが、リンク装置に関する構成と不平衡重錘のみを説
明して、他の構成に関する説明は省略する。なお、前記
第1実施例と同一の構成には同一符号を付して説明す
る。
駆動軸となる第1支持軸23と従動軸となる第2支持軸
24の2本が並設され、これらの下部に従動軸となる第
3支持軸25と第4支持軸26が並設されて4軸式の起
振力発生装置V2 が構成されている。第1,第2支持軸
23,24にはそれぞれ定速重錘27,28が設けら
れ、第3,第4支持軸25,26にはそれぞれ調節重錘
29,30が設けられている。これらの不平衡重錘2
7,28,29,30は、ほぼ180度の半円形に形成
されており、それぞれの不平衡重錘27,28,29,
30は、支持軸23,24,25,26に設けられたキ
ー23a,24a,25a,26aによって固定されて
いる。
と第2支持軸24に設けられた第2歯車32とが噛合
し、第3支持軸25に設けられた第3歯車33と第4支
持軸26に設けられた第4歯車34とが噛合して、左右
の不平衡重錘27,30と28,29とが互いに逆回転
するように構成されている。そして、この第2歯車32
と第3歯車33との間にリンク装置L2 が設けられてい
る。
合する第5歯車35と、この第5歯車35と噛合すると
ともに第3歯車33と噛合する第6歯車36と、第2歯
車32と第5歯車35の軸間を連結する第1リンク部材
37と、第5歯車35と第6歯車36の軸間を連結する
第2リンク部材38と、第6歯車36と第3歯車33の
軸間を連結する第3リンク部材39と、この第3リンク
部材39を第3支持軸25の廻りで回動させるリンク角
調節手段たるシリンダ21とで構成されている。このシ
リンダ21の後端はケーシング1に支持されている。
3を介して第1支持軸23を駆動すれば、この第1支持
軸23に設けられた第1歯車31から第2歯車32、第
5歯車35、第6歯車36、第3歯車33、第4歯車3
4へと動力が伝達され、第1支持軸23〜第4支持軸2
6に設けられた不平衡重錘27,28,29,30によ
って上下方向に起振力を発生させることができる。
上部の不平衡重錘27,28を定速重錘、下部の不平衡
重錘29,30を調節重錘として別々に構成することが
できるため、前記第1実施例に比べてリンク装置L2 の
歯車数を減らして定速重錘27,28に対する調節重錘
29,30の回転角に「進み」あるいは「遅れ」を生じ
させることができ、最小起振力から最大起振力の範囲内
で任意に起振力を調節できる起振力発生装置V2 を簡単
な構成とすることができる。
5,第6歯車36の軸が揺動する案内溝をケーシング1
に設けて支持するように構成してもよい。
生装置V2 によっても、起動停止時等には、前記第1実
施例と同様に、シリンダ21で第3リンク部材39を回
動させて第5歯車35と第6歯車36の軸心位置を移動
させることにより、第1リンク部材37が所定の回動角
αで回動して第3歯車33に所定の相対角度差βを生じ
るように構成されている。これにより第2歯車32に対
する第3歯車33の相対回転角に「遅れ」又は「進み」
を生じさせ、定速重錘27,28と調節重錘29,30
とが対向するように位置させれば、全重錘27,28,
29,30による最小起振力(この実施例では「起振力
ゼロ」)で周囲に振動を生じることなく起動停止させる
ことができる。
したら、シリンダ21で第3リンク部材39を回動させ
て調節重錘29,30を定速重錘27,28と同一方向
を向くように調節することにより、全不平衡重錘27,
28,29,30による最大起振力によって大振動を発
生させることができる。この起振力調節時は、シリンダ
21を固定してリンク部材37,38,39を拘束して
いると定速重錘27,28と調節重錘29,30との位
相は変わらず、シリンダ21を伸縮させてリンク部材3
7,38,39を回動させている時のみ、定速重錘2
7,28に対する調節重錘29,30の位相が変わるこ
ととなるので、最小起振力と最大起振力との間の任意の
位置で止めれば任意の起振力を発生させることができ
る。しかも、このシリンダ21による調節重錘29,3
0の回動は、不平衡重錘27,28,29,30を回転
させた状態のままで回動させることができるため、起振
力発生装置V2 を停止させることなく、任意の起振力に
設定することができる。
電流値等から負荷を検出する検出手段を設け、制御装置
等でこの検出手段の信号に応じて第3リンク部材39の
回動角を制御して起振力を調節すれば、常に駆動モータ
11が過負荷とならないように負荷に応じた起振力制御
が可能となり、駆動モータ11の負荷を一定制御するこ
とによって駆動モータ保護を図ることが可能となる。こ
のことは、例えば、杭打ち作業であれば、地盤変化に応
じて好ましい出力制御が可能となり、安定した杭打ち作
業を行うことができる。
式の起振力発生装置V1 と4軸式の起振力発生装置V2
実施例を説明したが、他の軸構成の起振力発生装置であ
ってもこの出願に係る発明を適用することは可能であ
り、軸構成に限定されるものではない。
振力をほぼゼロにしているが、使用条件や使用機械等に
応じて適宜決定すればよい。
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
させてバランスさせた状態で起動すれば大きな振動を発
生することがなく、定格回転数に達してから徐々に調節
重錘を回動させて最大遠心力位置まで回動させれば最大
起振力の振動を発生させることができ、この調節重錘の
回動をリンク装置で行っているので、このリンク装置を
制御すれば最小起振力の状態から最大起振力までの間の
任意の起振力で作業することが可能であり、作業条件の
変化等に応じて任意の起振力を発生させることができる
起振力発生装置を提供することが可能となる。これによ
り、作業条件変化等に応じて任意に起振力を調節した作
業が容易に可能となる。
車、入力歯車に噛合する中間歯車、中間歯車に噛合する
出力歯車、これらの歯車間を連結するリンク部材、そし
てこのリンク部材を回動させるリンク角調節手段で構成
すれば、回転する調節重錘を任意の角度で回動させて定
速重錘との位相角度を容易に変更できるリンク装置を構
成することができ、リンク角調節手段を制御することに
より任意の起振力に調節することが容易に可能となる。
平衡重錘と従動側の軸に設けた不平衡重錘とで構成し、
調節重錘を従動側の軸に固定した不平衡重錘と駆動側の
軸に設けた不平衡重錘とで構成すれば、重錘が回転して
いる状態で調節重錘を回動させて、任意に起振力を調節
することができる2軸式の起振力発生装置を構成するこ
とが可能となる。
ぼ90度の不平衡重錘と従動側の軸に設けたほぼ90度
の不平衡重錘とで構成し、調節重錘を、従動側の軸に固
定したほぼ90度の不平衡重錘と駆動側の軸に設けたほ
ぼ90度の不平衡重錘とで構成し、リンク装置で定速重
錘と調節重錘とが対向する位置と、隣接する位置との間
のほぼ90度の範囲で任意に調節可能に構成すれば、2
軸式で起振力の調節範囲が広い起振力発生装置を構成す
ることが可能となる。
作用する負荷に応じて調節重錘の回動角を調節する制御
手段を設ければ、駆動機の過負荷を避けて安定した運転
を行うことができ、作業効率の良い起振力発生装置を構
成することが可能となる。
発生装置の主要構成を示す平面視の断面図である。
側面図である。
置例を示す模式図であり、(a)は起振力ゼロ、(b) は最
大起振力、(c) は中間の起振力を示す模式図である。
装置のリンク装置を示す側面図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】所定の駆動機により回転駆動される駆動軸
と、 回転駆動を伝達するリンク装置を介して駆動軸に従動さ
れる従動軸と、 駆動軸に固定された第1不平衡重錘と、 駆動軸に対して軸方向回りに回転自在に設けられ、且つ
従動軸により回転駆動される第2不平衡重錘と、 従動軸に固定された第3不平衡重錘と、 従動軸に対して軸方向回りに回転自在に設けられ、且つ
駆動軸により回転駆動される第4不平衡重錘とを有し、 上記リンク装置は、 駆動軸に設けられた入力歯車と、 従動軸に設けられた出力歯車と、 入力歯車と噛合した第1中間歯車と、 第1中間歯車および出力歯車に噛合した第2中間歯車
と、 入力歯車および第1中間歯車の回転軸を回動自在に支持
すると共にこれらを連結した第1リンク部材と、 第1中間歯車および第2中間歯車の回転軸を回動自在に
支持すると共にこれらを連結した第2リンク部材と、 出力歯車および第2中間歯車の回転軸を回動自在に支持
すると共にこれらを連結した第3リンク部材と、 第3リンク部材を出力歯車の回転方向に沿って回動させ
ることにより従動軸を回転させて、第3不平衡重錘およ
び第2不平衡重錘をそれぞれ第4不平衡重錘および第1
不平衡重錘に対して相対回転角の位相差を生じさせるリ
ンク角調整手段とを有していることを特徴とする起振力
発生装置。 - 【請求項2】請求項1記載の起振力発生装置において、 第1不平衡重錘、第2不平衡重錘、第3不平衡重錘およ
び第4不平衡重錘は、ほぼ90度の不平衡重錘により構
成され、 上記リンク角調整手段は、 第1不平衡重錘と第2不平衡重錘とが対向すると共に第
3不平衡重錘と第4不平衡重錘とが対向する位置と、第
1不平衡重錘と第2不平衡重錘とが隣接すると共に第3
不平衡重錘と第4不平衡重錘とが隣接する位置との間の
ほぼ90度の範囲で任意に調整すべく、第3リンク部材
を回動させ得るように構成したことを特徴とする起振力
発生装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の起振力発生装置に
おいて、 リンク装置に、駆動機に作用する負荷を検出し、該負荷
に応じて第2不平衡重錘および第3不平衡重錘の回動角
を調節する制御手段を設けたことを特徴とする起振力発
生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35742697A JP3144774B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 起振力発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35742697A JP3144774B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 起振力発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11179285A JPH11179285A (ja) | 1999-07-06 |
| JP3144774B2 true JP3144774B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=18454068
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35742697A Expired - Fee Related JP3144774B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 起振力発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3144774B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106345676A (zh) * | 2016-09-12 | 2017-01-25 | 深圳大学 | 一种机械式振幅连续可调振动平台 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35742697A patent/JP3144774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11179285A (ja) | 1999-07-06 |
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