JP3144880U - 屋根の雨仕舞構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】家屋内部に浸水のない屋根の雨仕舞構造を提供する。
【解決手段】煙突5等を取付ける孔を設けかつ一辺(下辺)を残して二重に屈折縁2,12を巡らして立ち上げその二重の屈折縁2,12の間に吸水材凸条3を設けた閉塞板1と、前記閉塞板1の内側の屈折縁2に屋根部材6の屈折縁61を係合組み合わせて取付けた雨仕舞構造である。簡易な構造で取付け施工ができ、煙突等の支持強度があり、完全浸水防止を図ることができる。
【選択図】図8

Description

本考案は、煙突等の突起物を装填する屋根の雨仕舞構造に関する。
特に、薪ストーブのクリーンバーン煙突等を屋根を貫通して立設してフラッシング(雨仕舞部材、遮雨板或いは遮断スカート)処置をするときの新規構造を提案する。
屋根の雨仕舞構造において、完全に雨水(液体)、露、湿気の浸入(浸水)を防ぐという技術は、屋根全体を一枚の部材で構成する方法等でなければ、完全防水という技術水準を達成するにおいては難しく、とくに薪ストーブの二重煙突や、煙突の上にバキュスタックトップ等を設けた比較的重量のある煙突を採用した突起物を屋根の中途に設ける構造での支持装置や防水は格別に難しいとされている。
そして、設計段階で屋根の構造に関して煙突等の突起物を設けるとする手段よりも、完成された屋根の中途に孔を設け煙突等の突起物を取付け装填する後付けの屋根の雨仕舞構造へ増改築を施すこととなるとさらに難しい構造及び作業となる。
従来の突起物を装填する際の屋根の雨仕舞構造では、大雨や台風のときなど一定時間の間に多量の雨水(液体 霧)が屋根に降り注ぎ、部材に接触する(注がれる)とき、部材の緩みや風雨圧力で、完全には雨水(液体)を防水できずに一部滲み込み家屋の内部に浸入(浸水)する事態が生じていた。
例えば公開実用新案公報昭56−105026号公報のものでは、雨水傘と雨水仕切り板との接触部分は煙突との円状の1点(1箇所)であり、防水箇所は前記部分と煙突、耐熱パツキン、締付ネジ部分の2点のみであることがこの文献から確認できる。
公開実用新案公報 実開昭56−105026号公報
しかしながら、公開実用新案公報昭56−105026号公報のものであると雨水傘と雨水仕切り板との接触部分は煙突との円状の1点(1箇所)であり、
クリーンバーンを目指す最新の薪ストーブに欠かせない二重煙突のフラッシングで使用する場合では、部材の強度と、防水性で改良の余地が多数あった。
因みに前記文献の接触部分などでは、溶接連結などの補強手段はおこなわれていない記載内容である。
また、公開実用新案公報昭56−105026号公報のものであると締付片、締付ネジ、耐熱パツキンなど構造が複雑でコストのかかる部品が必要となる問題も残る。
屋根の雨仕舞構造に関する解決しようとする課題は、以下の通りである。
(1)防水点を増やし、雨水、霧状水滴などの家屋内部への浸入を確実に防ぐ構造とすること。
(2)先付施工、後付施工でも、本考案の各部材と屋根部材との連結、係合、圧接の施工を簡易に行える構造とすること。
(3)施工工事をおこなう際に複雑にならないような構造にすることで、施工
をマニュアル化して標準化できる簡易性があるものとすること。
(4)部材数を少なくし、かつ加工が複雑でない構造として、廉価に提供できること。
本考案は、煙突等の突起物を屋根に取付ける防水性に優れた屋根の雨仕舞構造を提供することを最も主要な目的とする。
ここに、本考案は、煙突等の屋内からの貫通物を屋根に取付ける場合の取付け孔防水のための閉塞板を用いた雨仕舞構造であって、平面視略矩形で煙突等を取付ける孔を有する筒部を設けかつ一辺(下辺)を残して二重に屈折縁を巡らして立ち上げその二重の屈折縁の間に吸水材凸条を設けた閉塞板と、前記閉塞板の内側の屈折縁に屋根部材の屈折縁を略Z状に組み合わせたことを特徴とする雨仕舞構造を提案する。
前記内側の屈折縁は、閉塞板の表面に側面略∠条部材を溶接して作成している。
前記閉塞板の外側の屈折縁は表側に立ち起こして内側に傾斜して折り曲げた略側面∠形状になる。
屈折縁は、曲げ加工で製作できる。
吸水材凸条は、前記閉塞板の外側屈折縁と内側の屈折縁の小間隔に敷設される。
吸水材凸条は、平面視で∩状 左右一列に配置されるが、何らかの事情で内外側の屈折縁の間隔が大きくなった場合には、左右2列などに設けることもできる。
吸水材凸条は、屋根部材と閉塞板の間で圧接されて変形しても、十分吸水性を維持する素材である。
吸水材凸条は、屋根部材と閉塞板の間に圧接されて上面を屋根材に接触し、下面を閉塞板に接触している。
下面に接着層を形成しておいて接着施工するのが好ましい。
形状は、厚いテープ状や角棒状などであり、角棒状先端を薄く先細の形状とした形状も提案する。下位の個所で水滴霧散の効率を高めるためである。
前記目的及び前記課題を解決するため、本考案は前記の構成であり、次の技術的効果がある。
a:屋根部材と内側の屈折縁が略Z状に組み合っているほかに、吸水材やさらに奥での折り返し構造(外側の屈折縁)があるので、屋根防水性を高めている。
b:雨仕舞構造の主要部材を工場生産できるシンプルな構造としているため施工工事を容易におこうことが可能となる。
c:既存の屋根部材との係合圧接(施工、解体)が容易である。
d:屋根部材と閉塞板の屈折縁をZ状に組み合わせて係合可能な形状とし剥がれにくくした。この係合して圧接する作業で同時に吸水材をしっかり配置することになり、作業経済性がある。
e:各部材がシンプルな構成のため、製造工程で複雑な行程を必要とせず廉価に大量生産が可能である。
防水個所を幾重(2重、3重として)にも、設けることにより最初に水と接触する防水ラインを万一通過した場合でも、次の防水ラインで確実に水の浸入を防ぐことができ、従来の技術より格段に防水性を高めている。
又、開発当初より本考案の雨仕舞構造を屋根に設置する場合の施工工事を、容易に進めることができる点も課題とし、閉塞板、水切り用の∠条部材、吸水材凸条の配設を簡易に行えるような構造とした。
吸水材は、凸条(高さがある長尺条)のスポンジ等であり軽く、長尺配設した場合でも屋根部材に対しての負担は少なく、重さに関しての不安材料にはならない。
また吸水材は、傾斜した面に∩状やП状に配置するので、吸収した微量の水の排出と乾燥を効率よくおこなう。
鉄板等の屋根部材(鉄板葺き)の一端は下側に鋭角に屈折した屈折縁を形成し、端面∠形状の∠条部材(屈折縁)との一部の係合点の形状を、Z状に組み合うように夫々屈折形状に形成している。
屋根部材屈折縁と∠条部材屈折縁とは、Z状に一旦係合し圧接してしまうとほぼ平坦な面を形成するので、強い風等を受けた場合にも堅固で剥がれることはなく、雨水にも十分な防水性を発揮する。
本考案を構成する閉塞板は、筒部と内側屈折縁の溶着と、外側屈折縁の形成が主な加工であるので、製造工程で複雑な行程を必要とせず廉価に大量生産が可能である。
本考案を実施するための最良の形態を説明する。
図に示すように、煙突(5)等の屋内からの貫通物を屋根に取付ける場合の取付け孔防水のための閉塞板(1)を用いた雨仕舞構造であって、一辺(下辺)を残して二重に屈折縁(12)(2)を巡らして立ち上げその二重の屈折縁(12)(2)の間に吸水材凸条(3)を設けた閉塞板(1)と、前記閉塞板(1)の内側の屈折縁(2)に屋根部材(6)の屈折縁(61)を略Z状に組み合わせた雨仕舞構造が、基本的形態である。
本考案の閉塞板(1)に設けられる屈折縁(2)(12)の水平面から屈折縁にいたる内角の角度や幅・長さは、屋根やその部材に合わせて設定されるもので、角度、幅、長さを施工個所部材と相対的に設定することが必要となる。
屈折縁(2)と屈折縁(61)とは、係合して圧接し、又屈折縁(12)は屋根部材の裏面に押圧当接する構造になる。
本考案の閉塞板(1)及び屈折縁(2)等の構成部品は、ステンレス製である。鉄板製の屋根部材(6)に比較して耐久性がある。
その他、ステンレス合金製板等の金属製、硬質合成樹脂製の板でも作成できる。材質等は問わないが、相応の耐久性ある素材が選定される。
本考案の吸水材凸条(3)は、吸水材を高さのあるテープ状に形成したものである。長尺で厚みのある凸条である。施工上は底面に接着層(耐候性)を形成しているものが好ましい。
吸水材凸条(3)は、施工に当たっては、閉塞板(1)と屋根部材(6)とで圧迫挟着されるので、変形できる柔軟なもので、吸水性能が極端に落ちないものになる。
吸水材凸条(3)は、気泡発泡の孔を多数有する柔軟弾性素材であり、テープ状のいわゆるスポンジなどを使用することができる。
その他吸水素材は、シリカ多孔体や、PVAスポンジ、多孔質木材、セラミックス多孔体、不織布などの素材の利用可能性がある。
ある程度の厚みと幅があり、位置を動かさずに施工できれば、必ずしも接着層を設けなくとも良い。
閉塞板(1)は、傾斜平坦面(11)に筒部(4)を設け、下辺(水滴が流れ落ちる方向)を解放して、長方形、正方形、五角形、三角形等の矩形において、左右の2辺と上方の1辺の外側3方に、三角形の場合は左右の2辺に、表側に屈折立ち起こされた屈折縁(12)を設けている。
形状は、後述の屋根部材(6)との係合連結ができればよく、一部楕円形部分を含む形状なども可能である。
屈折縁(12)は、閉塞板(1)の外側(外周)に位置する屈折した縁となる。
さらに、閉塞板(1)の表面に内側の屈折縁(2)となるように側面視で∠条部材(2)を、小間隔をおいて外側の屈折縁(12)と平行に溶着する。
屈折縁(2)となる∠条部材(2)は別部品として作成し、溶着形成しているので、屈折縁(2)と屈折縁(12)との間隙に空間として流路(10)が任意幅で形成できる。
そして二重の屈折縁(12)(2)の間に吸水材凸条(3)を巡らして設けている。吸水材凸条(3)は、通常間隙の中間付近に接合される。
屈折縁(2)(12)と吸水材凸条(3)とは同じ高さか或いは吸水材凸条(3)が高い寸法である。吸水材凸条(3)を覆う屋根部材(6)で平坦に圧接されるので、二重の屈折縁(12)(2)は、吸水材凸条(3)とともに屋根部材(6)を平坦に支承する。
なお、閉塞板(1)の下辺は、それと連接する下方の屋根部材(6)を覆うように設置される。この構成で下辺に雨水が滞留することはない。
閉塞板(1)の周辺は、実際には圧着施工により凹凸を生じることはなく、周りとほぼ同形態であり平坦で傾斜した屋根斜面を形成している。
閉塞板(1)は、傾斜した屋根に設置されて仮に雨水水滴が浸入するとしても、水切りの屈折縁(2)(12)があり、浸水経路としても最初は屈折縁(2)となる∠条部材(2)を越えて吸水材凸条のある内部に入ることが推測できるが、その場合でも吸水材凸条(3)に吸水されて家屋内部には浸透してこないし、傾斜面があるので、下方に流され、更には、水切りの屈折縁(12)があるので、水滴が浸入することはまずない。
因みに本考案の雨仕舞構造を実施テストしてみると、長時間の豪雨状態の環境でも、内側屈折縁(2)を越える水滴はほとんどなく、内側の流路(10)に極めて微細な霧の発生があるにすぎなかったが、その場合でも吸水材凸条(3)があるので、隣の流路(10)空間には及ぶことはなかった。
水切りの屈折縁(2)(12)が2重に在り、且つその2つの屈折縁(2)(12)が囲繞する空間を吸水材凸条(3)が流路(10)を形成して分断しているので、防水性は2重、3重になり極めて高い、
このように、屈折縁(2)(12)の間隙に吸水材凸条(3)を設けて、流路(10)を形成し万一水滴が浸入しても流れる道を一定に限定することにより雨水を排出しやすくするとともに水の浸入を防ぐ効果を高めている。
後付施工工事の進め方の一例は、まず既存の屋根野地板(62)に孔を設け、野地板(62)の孔と同等以上の孔を屋根部材(6)に設ける。
そこに煙突(5)固定用の孔を備えた筒部(4)及び屋根部材屈折縁(61)と係合するように位置を調整し水平面(21)傾斜面(22)を調整した屈折縁(2)をスポット溶接し、吸水材凸条(3)を敷設しかつ外側に屈折縁(12)を設けた閉塞板(1)を設置する。
閉塞板(1)の周囲に位置する屋根部材(6)は、その端を屈折し屋根部材の屈折縁(61)を形成する。
屋根部材(6)は端部を逆∠形に折り曲げて、前記閉塞板(1)に固設した側面∠条部材である内側屈折縁(2)と略Z形に係合して、屋根部材(6)と閉塞板(1)とが形成する空間の内部に吸水材凸条(3)を圧接して内部に傾斜流路(10)を形成する構造となる。

閉塞板(1)の大きさにもよるが、後付施工の場合における通常の工程は、所定大きさの屋根部材を1枚か2枚を外して、その残った屋根部材(6)の屈折縁(61)を利用して閉塞板(1)の屈折縁(2)の傾斜面(22)と係合することになる。
煙突(5)と筒部(4)は、水密に溶着されるが、その作業は現場でも或いは事前に工場でも事情に応じて実施できる。
このように本考案の雨仕舞構造の後付施工工事は、現場で行う穴あけ工事と閉塞板(1)の取付け設置であるので、極めて簡易に迅速にできる。
又、屋根の孔あけ工事の後に、屈折縁(2)(12)(61)の傾斜面の角度を事前に一致させていれば、閉塞板(1)を下方から差し込んで、屈折縁(2)と屋根部材(6)の屈折縁(61)をしっかり合わせて係合し、下方を処理して、煙突(5)を取付けることもできるので、作業性は一段と向上する。
本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1について説明する。
図1は、本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示すもので、いわゆる屋根の納まり図で、施工状態の断面図である。薪ストーブの二重煙突を支持している状態で、図2の水平方向であるA−A線断面説明図に該当する。
図2は、同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す一部切開の斜視図である。
図3は、同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1であって、使用する長方形の閉塞板を示す平面説明図である。
図4は、同じく長方形の閉塞板を示す実施例1の斜視図である。
図5は、同じく図2の傾斜方向であるB−B線断面説明図である。右方向が棟方向で、傾斜して下がった方向が軒先方向になる。
図6は、部分拡大説明図、図7は煙突を施工した屋根の全体図である。
図1、図5は本考案実施例1の施工状態の断面図であり、既存の屋根部材(6)に孔を開け煙突(5)、屈折縁(2)(12)及び吸水材凸条(3)を設けたステンレス製閉塞板(1)を配置し、施工工事の最終段階で本考案の屈折縁(2)との係合を可能とするように屋根部材(6)の屈折縁(61)を屈折して係合していることを示している。
図では、流路(10)を含む空間を広く示しているが、実際の施工では屈折をしっかり行うので、屈折縁(2)(12)(61)は、更に屈折して平坦に近い形態で接続される。
閉塞板(1)は、平面視略四角形の上辺と左右辺の三辺の端を表側に立ち起こして内側に傾斜して折り曲げた側面∠形(図1における左側の形状)に屈折した外側の屈折縁(12)を設けている。
屈折縁(12)は、傾斜角度は30度〜40度程度で、屈折縁の幅は約3cmとした。この傾斜角度は、施工時には更に屈折されて圧着される。
屋根部材(6)の屈折縁(61)も同様の角度。幅に設定している。
水平面から屈折縁にいたる内角の角度及び屈折縁の長さはとくに限定はしないが屋根と係合する個所であるため風などで捲れる(剥がれる)という事態が生じないように角度、長さを相対的に設定することが必要となる。
さらに閉塞板(1)の表面の外側の屈折縁(12)に添って小間隔をもって固設され、内側に傾斜して折り曲げた側面∠条部材(2)からなる内側の屈折縁(2)を設けている。
側面∠条部材(2)はステンレス製で別部品として作成され、傾斜角度30〜40度で幅約3cmである。
外側の屈折縁(12)と内側の屈折縁(2)は、小間隔をおいて平行に設けられることになる。
この小間隔には、吸水材凸条(3)が敷設される。
吸水材凸条(3)は、前記閉塞板(1)の外側屈折縁(12)と内側屈折縁(2)との小間隔の中間に敷設され、好ましくは少なくとも左右位置に縦方向に設ける。
吸水材凸条(3)は、実施例1では平面視略П状に敷設されている。
実施例としては図示していないが、屋根部材(6)と側面∠条部材(2)で囲繞された空間内の左右側に直線的に単列或いは2列に敷設することなどができる。
吸水材凸条(3)は、屋根部材(6)と閉塞板(1)とが形成する空間の内部を縦に分断し、傾斜流路(10)を形成する。
外側屈折縁(12)と側面∠条部材(2)である内側屈折縁(2)と吸水材凸条(3)とは取付け前はほぼ同じ高さであり、圧接されて屋根部材(6)を水平に支承する。
屋根部材(6)は端部を逆∠形に折り曲げて屈折縁(61)を形成しており、閉塞板(1)に固設した側面∠条部材(2)の傾斜面(22)と略Z形に係合して押圧し、圧接し、屋根を葺く。
相互に対称構造で組合わされた係合が3辺でなされ連結圧接するので閉塞板(1)は強固に維持されることになる。3辺の圧接で閉塞板(1)は、煙突(5)等を十分な耐久強度で保持する。
閉塞板(1)の内側の屈折縁(2)の傾斜面(22)にはすべて屋根部材(6)の屈折縁(61)が係合して、閉塞板(1)の下辺を残してすべて屋根部材(6)の屈折縁(61)と連結する。
又、閉塞板(1)には、煙突(5)等を取付ける孔を備えた円錐台型の筒部(4)を傾斜平坦面(11)の略中央に設けている。
筒部(4)は、傾斜平坦面(11)から上方に向けて設けられて、煙突(5)等を支持固定するもので、実施例1では、円錐台形の筒部(4)としている。
傾斜平坦面(11)は屋根の勾配と同じ傾斜であり、筒部(4)は通常垂直方向に設けられる。
筒部(4)は、煙突等の形状に合わせて、角形の場合もあり、その高さも高低様々に設計できる。
筒部(4)開口部には、水切りフランジのセットなど、所定の対策ができる。
閉塞板(1)の孔を大きくした形態で、透明ガラス等の入った天窓に転用する場合もあり、その場合では筒部(4)は、低い縁形状になる。
筒部(4)の形態も、実施例に限定されるものではない。
図2は施工状態の斜視図、図3は閉塞板(1)の取付け前の平面説明図、図4は斜視図であり、吸水材凸条(3)の配設を1列で平面視略∩状に敷設した構造で流路(10)が2列形成されていることを示し、流路(10)から水滴が流れる一例を矢印で示している。
もとより、実際には流れるほど水滴は浸水してこないので、濃霧状や湿気、微細な水滴などは、吸水材凸条(3)に吸水保持され、自然と蒸発霧散する。
本考案では吸水材凸条(3)の下面は、閉塞板(1)と両面テープで接着している。接着剤や溝嵌め立設など連結の手段は問わない。
また、閉塞板(1)と屋根部材(6)との連結は、溶接なども可能ではあるが、屈折だけでも3方支持しているので、滑落などのおそれはない。
各部材変更の事態が生じた場合を想定すると、接着剤や溶着などを使用しない閉塞板(1)との組み合わせ連結が好ましい。
この場合は取り外し(解体など)も綺麗にできる。
吸水材凸条(3)は、太陽の熱などによる消耗、劣化が生じることがないように、耐熱性素材を選択する。
図6は、本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す要部断面説明図である。
閉塞板(1)と、側面∠条部材(2)である屈折縁(2)との接着は、スポット溶接で堅固に溶接している。
スポット溶接することにより、接着剤などと異なり、位置のズレ、滑落、破損などを防ぐことができる。
また、施工段階で側面∠条部材(2)を溶着して閉塞板(1)に設ける工程でも、スポット溶接で連結するという手段であると溶接する段階(実際の施行工事)で位置を微調整できる。
特殊な屋根などに具体的に現場で対応することも本考案に含まれる。
図7は、本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す斜視図(写真見本)である。
実際に取付けられた状態を図7より確認できる。
屋根部材(6)と屈折縁(2)との係合部分は図面においては理解しやすく記載しているため、印象として段差の違いを感じとることもあるかもしれないが、実際に設置し視認した場合は図7に示すとおり段差の違いはほとんど感じない。
本考案に係る屋根の雨仕舞構造で使用する吸水材凸条(3)は、一部端を幅広に形成することもできる。
吸水材凸条(3)の一部端の形状を幅広にして流路(10)を狭めて、水滴や湿度を下流に移動しにくくしてその空間で処理してしまう構成である。
幅広に形成することにより吸収した水を集中させ溜めることを可能とし、効率よく吸水材(3)より水や湿気を排出することを可能とできる。
吸水材凸条(3)の数は1列であるが、複数とすることも可能である。
図8は、本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示すもので、屋根部材(6)と閉塞板(1)を組合わせた状態で、吸水材凸条(3)を圧接して固定したことを示す断面説明図である。
吸水材凸条(3)の配設で左右に流路(10)を形成するとともに、吸水材凸条(3)が、その弾性を維持して変形して、上下に当接して防水性を高めることを示している。
しかも、表面積を拡大するので、湿気水滴の吸収効率が良く、安定して屋根部材(6)を支承する。
実施例1のステンレス製閉塞板(1)の厚みは、1mmであり、通常0,8mm〜3mm位が選定される。
又、実施例1の閉塞板(1)は、屈折縁を曲げ加工した状態で、横幅750mm、縦950mmである。筒部(4)の高さは375mmである。
薪ストーブの二重煙突をしっかりフラッシングできる強度、防水性および大きさである。
以上の実施例1はあくまで一例であり、寸法、素材、形状、吸水材の数などはこれに限定されるものではない。
本考案は、最新の薪ストーブに欠かせない二重煙突のフラッシングで使用する場合において、最適な強度と防水性能を発揮するもので、主として家屋の屋根に煙突等の貫通物を取付ける雨仕舞構造であるが、煙突に限らず重量貫通物の支持などに広く利用できる。
又、屋根に天窓や明かり取りを作成する場合の雨仕舞にも応用できる構造である。
本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示すもので、図2のA−A線断面説明図である。 同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す全体斜視図である。 同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す平面説明図である。 同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す要部説明図である。 同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示すもので、図2のB−B線断面説明図である。 同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す一部断面説明図である。 同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示す斜視図(写真見本)である。 同じく本考案に係る屋根の雨仕舞構造の実施例1を示すもので、吸水材を圧接配設することを示す断面説明図である。
符号の説明
1 閉塞板
11 閉塞板の傾斜平坦面
12 閉塞板の外側の屈折縁
2 屈折縁(側面∠条部材)
21 屈折縁水平面
22 屈折縁傾斜面
3 吸水材(吸水材凸条)
4 筒部
5 煙突
6 屋根部材
61 屋根部材の屈折縁
62 野地板
10 流路

Claims (6)

  1. 屋根に取付ける防水のための閉塞板を用いた雨仕舞構造であって、一辺を残して二重に屈折縁を巡らして立ち上げその二重の屈折縁の間に吸水材凸条を設けた閉塞板と、前記閉塞板の内側の屈折縁に屋根部材の屈折縁を係合組み合わせたことを特徴とする屋根の雨仕舞構造。
  2. 前記閉塞板は、平面視略矩形で煙突等を取付ける孔を有する筒部を傾斜平坦面設けたことを特徴とする請求項1記載の屋根の雨仕舞構造。
  3. 前記内側の屈折縁は、閉塞板に溶接した側面∠条部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の屋根の雨仕舞構造。
  4. 前記閉塞板の外側の屈折縁は表側に立ち起こして内側に傾斜して折り曲げた側面∠形の形状であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の屋根の雨仕舞構造。
  5. 前記吸水材凸条は、前記閉塞板の外側屈折縁と内側の屈折縁の小間隔に敷設されるもので、屋根部材で囲繞された空間内に接着敷設したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の屋根の雨仕舞構造。
  6. 次の閉塞板の内側屈折縁と屋根部材の屈折縁を係合して浸水を幾重に防止する屋根の雨仕舞構造。
    A:閉塞板は、ステンレス製で、平面視略四角形の三辺の端を表側に立ち起こして内側に傾斜して折り曲げた側面∠形に屈折した外側屈折縁を設け、かつ煙突等を取付ける孔を備えた円錐台型の筒部を水平面の略中央に設け、その表面に前記屈折形成した三辺の端の外側屈折縁に添って小間隔をもって固設され内側に傾斜して折り曲げた側面∠条部材である内側屈折縁を設け、さらに前記閉塞板の外周屈折縁と側面∠条部材との小間隔に吸水材凸条を設けた構造。
    B:屋根部材は端部を逆∠形に折り曲げて、前記閉塞板に固設した側面∠条部材である内側屈折縁と略Z形に係合して、屋根部材と閉塞板とが形成する空間の内部に吸水材凸条を圧接して内部に傾斜流路を形成する構造。
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