JP3144915B2 - 油圧制御弁装置 - Google Patents

油圧制御弁装置

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JP3144915B2 JP29170692A JP29170692A JP3144915B2 JP 3144915 B2 JP3144915 B2 JP 3144915B2 JP 29170692 A JP29170692 A JP 29170692A JP 29170692 A JP29170692 A JP 29170692A JP 3144915 B2 JP3144915 B2 JP 3144915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建設機械の油圧駆動装置
に用いられる油圧制御弁装置に係わり、特に、センター
バイパス方式の方向切換弁に圧力補償機能を付加した油
圧制御弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械では、一般
に、1つの油圧ポンプからの吐出圧油で複数のアクチュ
エータを駆動する油圧駆動装置が用いられており、その
一例として、例えば特開昭60−5928号公報及び特
公昭62−38496号公報に記載のセンターバイパス
タイプの方向切換弁を備えた油圧駆動装置がある。この
油圧駆動装置では、油圧ポンプからの吐出圧油を複数の
センターバイパスタイプの方向切換弁を含む油圧制御弁
装置を介して複数のアクチュエータに供給しており、油
圧制御弁装置の各方向切換弁は、油圧ポンプに接続され
るポンプポート、アクチュエータに接続される負荷ポー
ト及びタンクに接続されるタンクポートと、ポンプポー
トとタンクポートを接続するセンターバイパス通路とを
有し、各方向切換弁のセンターバイパス通路は油圧回路
内で直列に接続されている。
【0003】このように構成してある油圧駆動装置で
は、方向切換弁のスプール弁体の移動量に応じてセンタ
ーバイパス通路に設けられたブリードオフ用可変絞りの
開口面積が徐々に小さくなり、一方、ポンプポートと負
荷ポートとの間に設けられた主可変絞りの開口面積は徐
々に大きくなる。このため、油圧ポンプからセンターバ
イパスラインを通ってタンクに流出していた流量が減少
し、これに対応して油圧ポンプからの圧油が主可変絞り
を通ってアクチュエータに供給され、アクチュエータが
駆動される。
【0004】一方、1つの油圧ポンプからの吐出圧油で
複数のアクチュエータを駆動する他の油圧駆動装置とし
て例えば特開昭60−11706号公報に記載のロード
センシングタイプの油圧駆動装置が知られており、この
油圧駆動装置ではクローズドセンタータイプの方向切換
弁と圧力補償弁とロードチェック弁とを組み合わせて用
いている。このように方向切換弁と圧力補償弁とロード
チェック弁とを組み合わせて油圧駆動装置を構成する場
合、配管の数を減らすこととコンパクト化を目的とし
て、これら3つの弁を1つのブロック内に組み込んで1
つの弁装置として構成することが考えられており、その
一例として特開平02−134402号公報に記載の弁
装置がある。
【0005】即ち、特開平02−134402号公報に
記載の弁装置では、弁ブロック内に横孔を貫通形成する
と共に、この横穴の中央部に直交して縦孔を貫通形成
し、横孔に方向切換弁のスプールを摺動自在に挿入し、
縦孔に圧力補償弁のバランスピストンを摺動自在に収容
している。また、弁ブロックには油圧ポンプからの圧油
をアクチュエータに供給するメイン回路の一部としてポ
ンプポート、フィーダポート、アクチュエータポートが
形成され、方向切換弁のスプールにはフィーダ通路とア
クチュエータポートとを連絡可能な主可変絞りが形成さ
れ、バランスピストンにはポンプポートとフィーダ通路
を連絡する内孔が形成され、その内孔とフィーダ通路と
を圧力補償用の可変絞りを介して連絡している。また、
バランスピストンの内孔にはロードチェック弁の弁体が
摺動自在に収容されている。
【0006】また、シート弁タイプの油圧制御弁装置と
して公知のものに特開昭58−501781号公報があ
り、この油圧制御弁装置はシート弁とパイロット制御弁
との組み合わせで構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、建設機械の油圧
制御弁装置としては、スプール弁体を用いるスプールタ
イプの方向切換弁を備えたものが長年用いられており、
その長年の使用実績からスプールタイプの方向切換弁は
信頼性が高く、設計もし易い。上記センターバイパスタ
イプの方向切換弁もスプール弁体を使用しており、スプ
ールタイプの方向切換弁に分類される。しかし、従来の
センターバイパスタイプの方向切換弁を備えた制御弁装
置には次のような問題がある。
【0008】センターバイパスタイプの方向切換弁を備
えた上記従来の油圧制御弁装置においては、複数の方向
切換弁はパラレル接続であるため、複数のアクチュエー
タの1つを駆動する単独操作から他のアクチュエータを
同時に駆動する複合操作に移行した場合に圧油の供給流
量が急変し、操作性が阻害される恐れがある。即ち、単
独操作でのアクチュエータの負荷圧力が比較的低くかつ
方向切換弁の操作量(スプール弁体のストローク量)が
比較的小さくアクチュエータが微速度で作動しており、
複合操作に移行したときの他のアクチュエータの負荷圧
力が先のアクチュエータの負荷圧力よりも高い場合に
は、両アクチュエータの方向切換弁のポンプ通路がパラ
レルに接続されているので、負荷圧力の低いアクチュエ
ータにより多くの圧油が流入し、複合操作によって予期
せぬアクチュエータの増速が開始される。このような挙
動は、油圧ショベルやクレーンにあっては、例えば低負
荷側のアクチュエータが旋回モータであって、高負荷側
のアクチュエータがブームシリンダーであり、釣り荷を
吊って旋回させながらのクレーン作業中にブームを上げ
ようとして方向切換弁を操作したときに起こり、この場
合、旋回モータへの供給流量が急増し、旋回速度が急変
して非常に危険な状態となる。
【0009】このような問題を解決するため、センター
バイパスタイプの方向切換弁においてもクローズドセン
タータイプの方向切換弁のようにポンプ通路に圧力補償
弁を配置することが考えられる。しかし、実際の方向切
換弁の本体に圧力補償弁を設ける場合は、方向切換弁の
ハウジング内に、当該圧力補償弁の弁スプールとこの弁
スプールを摺動自在に収納するボアとを設けることが必
要である。しかし、このように方向切換弁のハウジング
に新たな構成を追加することは、上記特開平02−13
4402号公報に記載の弁装置に見るごとく、構造が複
雑となりかつ寸法が大きくなり、コストなどの面で著し
く不利になる。
【0010】即ち、特開平02−134402号公報に
記載の弁装置では、圧力補償弁のバランスピストンの両
端部にポンプポートと独立して受圧室を形成し主可変絞
りの入口圧力及び出口圧力を導入する必要があり、また
圧力補償弁の目標補償差圧を可変にする場合は更に2つ
の受圧室を追設する必要がある。また、バランスピスト
ン内部にメイン回路のロードチェック弁体を収容する内
孔を形成する必要がある。このため、圧力補償機能なし
のロードチェック弁のみを備えた弁装置に比べ、バラン
スピストン周り及びバランスピストン自体が大きくなっ
て弁ブロックがバランスピストンの軸方向に長大にな
り、弁ブロックの外形が大きくなる。また、弁ブロック
の製作が複雑になる。
【0011】一方、特開昭58−501781号公報に
記載の油圧制御弁装置はスプールタイプの方向切換弁に
代えシート弁タイプを用いるものであり、スプールタイ
プの上述した利点を生かすことができない。また、この
油圧制御弁装置ではシート弁をスプールタイプであるセ
ンターバイパスタイプの方向切換弁との組み合わせで用
いることは全く考えられていない。
【0012】本発明の第1の目的は、センターバイパス
タイプの方向切換弁装置を備えた油圧制御弁装置におい
て、圧力補償機能を付加することにより単独操作から複
合操作へ移行する際の供給流量の急変を防止し、操作性
に優れた油圧制御弁装置を提供することである。
【0013】本発明の第2の目的は、ハウジングの構造
を複雑にすることなくセンターバイパスタイプの方向切
換弁装置に圧力補償機能及びロードチェック機能を付加
し、コンパクトで製作が容易な油圧制御弁装置を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するために、本発明によれば、ハウジングと;前
記ハウジングに形成され、油圧源に接続されるポンプポ
ート及びタンクに接続されるタンクポートと;前記ハウ
ジング内に摺動自在に配置された第1のスプール弁体
と、前記ハウジング内に形成され、前記ポンプポートと
連通するポンプ通路、前記ポンプ通路に連通するフィー
ダ通路、第1のアクチュエータに接続される負荷ポート
を有する負荷通路及び前記タンクポートに連通する排出
通路と、前記ハウジング内に形成され、前記ポンプポー
トを前記タンクポートを連通させる第1のセンターバイ
パス通路と、前記フィーダ通路と前記負荷通路との間に
位置し、前記第1のスプール弁体の移動量に応じて開口
面積を変化させる主可変絞りと、前記センターバイパス
通路上に位置し、前記第1のスプール弁体の移動量に応
じて開口面積を変化させるブリードオフ用主可変絞りと
を有するセンターバイパスタイプの第1の方向切換弁装
置と;前記ハウジング内に摺動自在に配置された第2の
スプール弁体と、前記第1のセンターバイパス通路と直
列に接続された第2のセンターバイパス通路とを有し、
前記ポンプポートから第2のアクチュエータに供給され
る圧油の流量を制御するセンターバイパスタイプの第2
の方向切換弁装置とを備えた油圧制御弁装置において、
前記第1の方向切換弁装置は、前記主可変絞りの前後差
圧に応じて前記ポンプ通路から前記フィーダ通路を介し
て前記主可変絞りに供給される圧油の流量を補助的に制
御する補助流量制御手段を有し、前記補助流量制御手段
は、(a)前記ポンプ通路と前記フィーダ通路との間で
前記ハウジング内に摺動自在に配置されたシート弁体、
前記シート弁体に形成され、該シート弁体の移動量に応
じて開口面積を変化させる制御可変絞り、及び前記ポン
プ通路を前記制御可変絞りを介して前記フィーダ通路に
連絡するパイロット通路を有し、このパイロット通路を
通過するパイロット流量によって前記シート弁体の移動
量を決定するシート弁と;(b)前記パイロット通路に
配置され、前記主可変絞りの前後差圧に応じて前記パイ
ロット流量を制御するパイロット制御手段と;を備える
ことを特徴とする油圧制御弁装置が提供される。
【0015】上記油圧制御弁装置は、好ましくは、前記
シート弁体をばねを介して前記ハウジング内に保持する
固定ブロックを更に備え、前記パイロット制御手段は前
記固定ブロックに組み込まれたパイロット制御弁であ
る。この場合、前記パイロット制御弁は前記スプール弁
体と平行に配置されたパイロット弁体を含むことが好ま
しい。
【0016】好ましくは、前記第1の方向切換弁装置
は、前記パイロット通路に配置され、該パイロット通路
内での圧油の逆流を防止する逆止弁を更に備える。
【0017】また、上記油圧制御弁装置において、好ま
しくは、前記パイロット制御手段は、摺動可能なパイロ
ット弁体と、このパイロット弁体に前記主可変絞りの前
後差圧に応じた付勢力を閉弁方向に付与する付勢手段
と、前記パイロット弁体に所定の付勢力を開弁方向に付
与し、前記主可変絞りの前後差圧の目標値を指示する目
標補償差圧指示手段とを含む。
【0018】この場合、好ましくは、前記目標補償差圧
指示手段は前記パイロット弁体に作用するばねを含み、
このばねのプリセット力を前記所定の付勢力として開弁
方向に付与する。また、前記目標補償差圧指示手段は、
好ましくは前記ばねのプリセット力を調整可能とする操
作手段を更に含む。
【0019】また、好ましくは、前記目標補償差圧指示
手段は、前記所定の付勢力として所定の油圧力を発生す
る油圧力発生手段を含む。この油圧力発生手段は、好ま
しくは可変圧力が導入される受圧室を含む。
【0020】
【作用】以上のように構成した本発明の油圧制御弁装置
において、第1の方向切換弁装置のスプール弁体を中立
位置から操作すると主可変絞りが開き、ポンプ通路の圧
油の大部分はメイン流量としてシート弁を通過してフィ
ーダ通路に流出すると共に、ポンプ通路の圧油の一部は
パイロット流量としてシート弁のパイロット通路を通過
してフィーダ通路に流出する。これらのメイン流量及び
パイロット流量はフィーダ通路で再び合流し、この合流
した圧油は主可変絞りを通過して負荷ポートに供給され
る。また、圧油が主可変絞りを通過するとき主可変絞り
に前後差圧が発生し、パイロット制御手段はその主可変
絞りの前後差圧に応じてパイロット流量を制御する。一
方、シート弁においては、特開昭58−501781号
公報に記載のシート弁と同様に、シート弁体の移動量に
応じて開口面積を変化させる制御可変絞りの作用でパイ
ロット流量に応じてシート弁体の移動量を決定する。こ
のため、主可変絞りの前後差圧に応じてパイロット流量
が制御されると、これに対応してシート弁体の移動量が
調整され、シート弁を通過するメイン流量が調整され
る。このメイン流量の調整により主可変絞りに供給され
る圧油の流量が補助的に制御され、主可変絞りの前後差
圧が制御される。即ち、負荷圧力または供給圧力の変動
に係わらず主可変絞りの前後差圧は所定値に保たれ、圧
力補償機能が付加される。
【0021】また、負荷が増大して負荷圧力が供給圧力
よりも高くなり、圧油が逆流しようとしたとき、パイロ
ット流量は0になるのでシート弁体の移動量も0とな
り、シート弁は全閉する。このため、圧油の逆流は阻止
され、ロードチェック機能が果たされる。以上のように
第1の方向切換弁装置にはロードチェック機能に加え圧
力補償機能が付加されたことから、複数のアクチュエー
タの1つを駆動する単独操作から他のアクチュエータを
同時に駆動する複合操作に移行した場合に先のアクチュ
エータへの圧油の供給流量の急変を防止し、操作性が向
上する。
【0022】また、本発明の油圧制御弁装置では、メイ
ン回路を構成するポンプ通路、フィーダ通路及び負荷通
路にはシート弁と主可変絞りの2つの弁が配置されてい
るだけなので、従来の圧力補償機能なしのセンターバイ
パスタイプの方向切換弁とロードチェック弁とをを備え
た油圧制御弁装置と圧力損失は同等であり、圧力損失を
増大させることなく圧力補償機能が付加される。
【0023】また、本発明の油圧制御弁装置では、従来
の圧力補償機能なしのクローズドセンター型の方向切換
弁を備えた油圧制御弁装置のロードチェック弁のあった
ハウジング内の位置にシート弁のシート弁体を配置し、
このシート弁とは別にパイロット制御手段を設け、シー
ト弁体の移動量を決定するパイロット流量をこのパイロ
ット制御手段で制御するようにしている。このため、シ
ート弁のシート弁体回りの構成は簡素化され、ハウジン
グのシート弁体が位置する部分のシート弁体の軸方向長
さは長大になることがなくハウジングがコンパクトにな
ると共に、ハウジングの製作が容易になる。
【0024】パイロット制御手段を、シート弁体を保持
する固定ブロックに組み込まれたパイロット制御弁で構
成することにより、固定ブロックを利用してパイロット
制御手段を配置することができる。パイロット制御弁の
パイロット弁体をスプール弁体と平行に配置することに
より、固定ブロックもコンパクトになる。
【0025】パイロット通路に圧油の逆流を防止する逆
止弁を配置することにより、より液密性の高いロードチ
ェック機能が得られる。
【0026】パイロット制御手段が付勢手段と目標補償
差圧指示手段とを含む本発明の油圧制御弁装置において
は、負荷圧力または供給圧力が変動すると、パイロット
弁体は付勢手段が付与する主可変絞りの前後差圧に応じ
た付勢力と目標補償差圧指示手段が付与する付勢力との
バランスで動作してパイロット流量を制御し、シート弁
は目標補償差圧指示手段が指示する目標補償差圧に一致
するよう主可変絞りの前後差圧を制御する。
【0027】目標補償差圧指示手段の最もシンプルな形
態はばねであり、この場合、ばねのプリセット力が目標
補償差圧の指示値となる。ばねのプリセット力を調整可
能とする操作手段を設けることにより、目標補償差圧が
容易に調整可能となる。
【0028】目標補償差圧指示手段は油圧力発生手段で
構成してもよく、この場合は発生した油圧力が目標補償
差圧の指示値となる。また、受圧室に可変圧力を導入す
ることにより同様に目標補償差圧が調整可能である。更
にこの場合、電磁比例減圧弁等を用いることにより圧力
の調整は容易であるので、主可変絞りの前後差圧の制御
により主可変絞りを通過する流量を更に微妙に制御する
ことができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。まず、本発明の第1の実施例を図1〜図5により説
明する。図1及び図2において、本実施例の油圧制御弁
装置は全体的に符号100で示されており、この実施例
の油圧制御弁装置100は図2に示すように油圧アクチ
ュエータ701を駆動するための第1方向切換弁装置1
00A、油圧アクチュエータ702を駆動するための第
2の方向切換弁装置100B、油圧アクチュエータ70
3を駆動するための第3の方向切換弁装置100Cを有
している。
【0030】また、油圧制御弁装置100は、第1〜第
3の方向切換弁装置に共通のハウジング1と、ハウジン
グ1に一体的に取り付けられた固定ブロック2とを有
し、第1の方向切換弁装置100Aはハウジング1内に
組み込まれたセンターバイパスタイプの方向切換弁20
0A及びシート弁300と、固定ブロック2内に組み込
まれたパイロット制御弁400とを有している。シート
弁300はパイロット制御弁400と協働して圧力補償
弁としての補助流量制御機能とロードチェック機能を果
たす。
【0031】方向切換弁200A、シート弁300及び
パイロット制御弁400はそれぞれ以下のように構成さ
れている。ハウジング1内にはボア3が貫通形成され、
ボア3内に方向切換弁200Aのスプール弁体4Aが摺
動自在に挿入されている。また、ハウジング1内には油
圧ポンプ700に接続されるポンプポート5a(図2参
照)を有するポンプ通路5bと、ポンプ通路5bから分
岐したポンプ通路5と、油圧アクチュエータ701(図
2参照)に接続される負荷ポート6a,6bを有する負
荷通路6A,6Bと、ポンプ通路5と負荷通路6A,6
Bとの間に位置するフィーダ通路7A,7Bとが形成さ
れている。
【0032】ボア3の中央付近には、ポンプポート5a
に連通した環状の入側センターバイパス通路750と、
出側センターバイパス通路751(図2参照)に連通し
た環状の出側センターバイパス通路751A,751B
とが形成され、入側センターバイパス通路750と出側
センターバイパス通路751A,751Bとの間にはそ
れぞれランド部752A,752Bが形成されている。
またボア3には、フィーダ通路7A,7Bに連通した環
状のフィーダ通路8A,8B、負荷通路6A,6Bに連
通した環状の負荷通路9A,9B、タンクポート85
(図2参照)に連通した環状の排出通路10A,10B
が形成され、フィーダ通路8Aと負荷通路9Aとの間及
び負荷通路9Aと排出通路10Aとの間にはランド部1
1A,12Aがそれぞれ形成され、フィーダ通路8Bと
負荷通路9Bとの間及び負荷通路9Bと排出通路10B
との間にはランド11B,12Bがそれぞれ形成されて
いる。タンクポート85はタンク704に接続される。
【0033】スプール弁体4Aにはノッチ753A,7
53B及び円筒部755が形成されている。ノッチ75
3A及び円筒部755は上記ランド部752A,752
Bと協働してブリードオフ用可変絞り754Aを形成
し、この可変絞り754Aは入側センターバイパス通路
750と出側センターバイパス通路751A,751B
との間に位置し、スプール弁体4Aの図示右方の移動量
(スプールストローク)に応じて図3のP−Tに示すよ
うに全開位置から全閉位置まで開口面積を変化させる。
ノッチ753B及び円筒部755は上記ランド部752
B,752Aと協働してブリードオフ用可変絞り754
Bを形成し、この可変絞り754Bは入側センターバイ
パス通路750と出側センターバイパス通路751B,
751Aとの間に位置し、スプール弁体4Aの図示左方
の移動量に応じて図3のP−Tに示すように全開位置か
ら全閉位置まで開口面積を変化させる。
【0034】またスプール弁体4Aには、ノッチ14
A,14B及びノッチ15A,15Bが形成されてい
る。ノッチ14Aは上記ランド部11Aと協働してメー
タインの主可変絞り16Aを形成し、この可変絞り16
Aはフィーダ通路8Aと負荷通路9Aとの間に位置し、
スプール弁体4Aの図示右方の移動量に応じて図3のP
−Aに示すように全閉位置から所定の最大開度まで開口
面積を変化させる。ノッチ14Bは上記ランド部11B
と協働してメータインの主可変絞り16Bを形成し、こ
の可変絞り16Bはフィーダ通路8Bと負荷通路9Bと
の間に位置し、図3のP−Aに示すようにスプール弁体
4Aの図示左方の移動量に応じて全閉位置から所定の最
大開度まで開口面積を変化させる。また、ノッチ15B
は上記ランド部12Bと協働してメータアウトの主可変
絞り17Bを形成し、この可変絞り17Bは負荷通路9
Bと排出通路10Bとの間に位置し、スプール弁体4A
の図示左方の移動量に応じて図3のB−Tに示すように
全閉位置から所定の最大開度まで開口面積を変化させ
る。ノッチ15Aは上記ランド部12Aと協働してメー
タアウトの主可変絞り17Aを形成し、この可変絞り1
7Aは負荷通路9Aと排出通路10Aとの間に位置し、
スプール弁体4Aの図示右方の移動量に応じて図3のB
−Tに示すように全閉位置から所定の最大開度まで開口
面積を変化させる。
【0035】また、ポンプ通路5とフィーダ通路7A,
7Bとの間にはシート弁300の弁体(以下、シート弁
体という)20が配置され、シート弁体20はハウジン
グ1内に形成されたボア3に直交するボア21内に摺動
自在に収納されている。ボア21は、図4に拡大して示
すように、ポンプ通路5に開口しシート弁300の入口
通路22を形成するボア部分21aと、ハウジング1の
外壁表面に開口するボア部分21aより大径のボア部分
21bと、ボア部分21bに隣接して位置しボア部分2
1aより大径でボア部分21bより小径のボア部分21
cとを有し、ボア部分21a,21c間にはフィーダ通
路7A,7Bに連通する環状の出口通路23が形成され
ている。また、ボア部分21bの開口端は上記固定ブロ
ック2で閉じられ、ボア部分21bに油圧室24が形成
されている。油圧室24にはシート弁体20を閉弁方向
に付勢するばね25が配置されている。このばね25は
振動吸収用に設けたものであり、このばね25によるシ
ート弁体20への付勢力は無視できるほど小さい。
【0036】シート弁体20は、ボア部分21a内に位
置するシート部20aと、ボア部分21b,21c内に
位置する摺動部20bとを有し、ボア部分21aとボア
部分21cの上記径の大小関係に対応して摺動部20b
の方がシート部20aより大径になっている。シート部
20aは、図示のように中央部に凹所26が形成された
筒状をなしており、その筒状側壁に複数の半円形ノッチ
27が貫通形成され、このノッチ27はハウジング1の
シート部と協働して可変絞り28を形成している。この
可変絞り28は入口通路22と出口通路23との間に位
置し、シート弁体20の移動量に応じて全閉位置から所
定の最大開度まで開口面積を変化させる。
【0037】シート弁体20の摺動部20bの外周面に
は、入口通路22とシート弁体20の内部に形成された
通路29,30を介して連通したパイロット流れ溝31
が形成されている。このパイロット流れ溝31はボア部
分21cとボア部分21bとの段部が形成するランド部
32と協働して制御可変絞り33を形成している。この
制御可変絞り33は入口通路22と油圧室24との間に
位置し、シート弁体20の移動量に応じて全閉位置から
所定の最大開度まで開口面積を変化させる。
【0038】図1に戻り、固定ブロック2には油圧室2
4に連通した通路35と、ハウジング1に形成された通
路37を介して出口通路23に連通した通路36とが形
成され、通路35と通路36との間にパイロット制御弁
400が配置されている。通路35〜37は上記のポン
プ通路5を入口通路22、通路29,30及びパイロッ
ト流れ溝31(制御可変絞り33)を介してフィーダ通
路7A,7Bに連絡するパイロット通路を形成する。制
御可変絞り33はこのパイロット通路を通過するパイロ
ット流量によって油圧室24内の圧力を変化させ、シー
ト弁体20の移動量即ちストローク位置を決定する。
【0039】また、固定ブロック2内には一端に底部4
0a(図5参照)を有し、他端が固定ブロックの外面に
開口したボア40が形成され、このボア40内に摺動自
在にパイロット制御弁400のスプール弁体(以下パイ
ロット弁体という)41が配置されている。ボア40は
図示のごとく方向切換弁200Aのボア3と平行に形成
され、これに対応してパイロット弁体41もスプール弁
体4Aに平行に配置されている。
【0040】ボア40には、図5に拡大して示すよう
に、その中央付近に通路35が開口する環状の入口通路
42及び通路36が開口する環状の出口通路43が形成
され、入口通路42と出口通路43との間に環状のラン
ド部44を提供している。入口通路42及び出口通路4
3も上記パイロット通路の一部を構成する。パイロット
弁体41は、ボア底部40a側に位置するスプール部分
41aと、ボア40の開口端側に位置するスプール部分
41bと、ランド部44付近に位置する小径部41c
と、小径部41cとスプール部分41aとをつなぐ傾斜
部分41dとを有している。傾斜部分41dはランド部
44と協働してパイロット可変絞り45を形成してい
る。この可変絞り45は入口通路42と出口通路43と
の間に位置し、パイロット弁体41の移動量に応じて所
定の最小開度から所定の最大開度まで開口面積を変化さ
せる。
【0041】また、ボア40の開口端はスクリュー46
で閉じられ、スクリュー46とパイロット弁体41との
間に、両端がこれらパイロット弁体41とスクリュー4
6に当接しパイロット弁体41を閉弁方向に付勢するば
ね47が配置されている。スクリュー46はボア40の
開口端部分に形成されたねじ孔48に取り付けられ、こ
のスクリュー46によりばね47にプリセット力が与え
られる。ばね47のこのプリセット力は、後述するごと
く方向切換弁200Aのメータインの主可変絞り16
A,16Bの前後差圧の目標値、即ち目標補償差圧を指
示しており、ばね47は目標補償差圧指示手段を構成す
る。
【0042】ボア40の底部40aとスプール部分41
aの端部との間には受圧室50が形成され、上記のばね
47が配置されるスクリュー46とスプール部分41b
との間には受圧室51が形成されている。パイロット弁
体41には出口通路43を受圧室50に連絡する通路5
2,53が形成されている。受圧室50には上記の出口
通路23、通路36,37及び出口通路43とこの通路
52,53を介してフィーダ通路7A,7Bの圧力が導
入され、その圧力がパイロット弁体41の閉弁方向に印
加される。また、固定ブロック2には受圧室51に開口
する通路54、ハウジング1に形成された通路55,5
6を介して負荷通路6A,6Bに連絡する通路57,5
8が形成され、通路54と通路57,58との間には通
路57,58の高圧側の圧力を通路54に取り出すシャ
トル弁59が配置されている。受圧室51にはこれら通
路55,56、通路57,58、シャトル弁59及び通
路54を介して負荷通路6A,6Bの高圧側の圧力が導
入され、その圧力がパイロット弁体41の開弁方向に印
加される。この受圧室50,51の構成によりパイロッ
ト制御弁400は主可変絞り16A,16Bの前後差圧
に応じて上記パイロット通路を流れるパイロット流量を
制御する。
【0043】図1に再び戻り、スプール弁体4Aの両端
部はそれぞれハウジング1の端面から突出している。ス
プール弁体4Aの図示左側の端部はプラグ75を介して
図示しない操作レバーに連結され、スプール弁体4Aの
図示右側の端部はプラグ76を介してセンタリングスプ
リング機構77に連結されている。センタリングスプリ
ング機構77は、操作レバーが操作されていないときに
スプール弁体4Aを中立位置に保持する公知の機構であ
り、1つのスプリング78と2つの座がね79,80と
によって構成されている。センタリングスプリング機構
77はハウジング1に取り付けられたカバー81で覆わ
れている。
【0044】図2において、第2及び第3の方向切換弁
装置100B,100Cの構成は従来のセンターバイパ
スタイプの方向切換弁と同じである。即ち、第2の方向
切換弁装置100Bは共通のハウジング1内に組み込ま
れた方向切換弁200B及びロードチェック弁770と
を有し、第3の方向切換弁装置100Cは共通のハウジ
ング1内に組み込まれた方向切換弁200C及びロード
チェック弁771とを有している。
【0045】方向切換弁200Bは第1の実施例と同様
にハウジング1に形成されたボアに摺動自在に挿入され
たスプール弁体4Bで構成され、このスプール弁体4B
に関連してポンプ通路772及び負荷通路773A,7
73B、フィーダ通路774A,774B、メータイン
の主可変絞り775A,775B及びメータアウトの主
可変絞り776A,776B等が形成され、また、第1
の方向切換弁装置100Aの出側センターバイパス通路
751の下流でこれに直列に接続された入側センターバ
イパス通路777及び出側センターバイパス通路778
とブリードオフ用可変絞り(図示せず)とが形成されて
いる。ロードチェック弁770はポンプ通路772とフ
ィーダ通路774A,774Bとの間に配置されてい
る。
【0046】方向切換弁200Cは上記と同様にハウジ
ング1に形成されたボアに摺動自在に挿入されたスプー
ル弁体4Cで構成され、このスプール弁体4Cに関連し
てポンプ通路782及び負荷通路783A,783B、
フィーダ通路784A,784B、メータインの主可変
絞り785A,785B及びメータアウトの主可変絞り
786A,786B等が形成され、また、第2の方向切
換弁装置100Bの出側センターバイパス通路778の
下流でこれに直列に接続された入側センターバイパス通
路787及び出側センターバイパス通路788とブリー
ドオフ用可変絞り(図示せず)とが形成されている。ロ
ードチェック弁771はポンプ通路782とフィーダ通
路784A,784Bとの間に配置されている。
【0047】入側センターバイパス通路750及び出側
センターバイパス通路751、入側センターバイパス通
路777及び出側センターバイパス通路778及び入側
センターバイパス通路787及び出側センターバイパス
通路788は1本のセンターバイパスラインを形成し、
最下流のセンターバイパス通路778はタンクポート7
89を介してタンク704に接続される。
【0048】また、第2及び第3の方向切換弁装置10
0B,100Cにはアクチュエータ702,703の負
荷圧力の設定値以上の上昇を防止するリリーフ弁710
A,710B及び711A,711Bが組み込まれてい
る。
【0049】以上のように構成された本実施例の油圧制
御弁装置100において、第1の方向切換弁装置100
Aのシート弁300は、基本的には特開昭58−501
781号公報に記載のシート弁と同様に作動する。即
ち、シート弁体20に形成されたパイロット流れ溝31
のランド部32に対する開口面積(制御可変絞り33の
開口面積)はシート弁体20の移動量(ストローク位
置)に応じて変化し、シート弁体20の移動量はパイロ
ット流れ溝31(制御可変絞り33)を通過するパイロ
ット流量に応じて決定される。また、パイロット流量は
パイロット制御弁400の可変絞り45の開口面積で決
定される。更に、シート弁体20の可変絞り28を介し
て入口室22から出口通路23に流出するメイン流量は
そのパイロット流量に比例し、したがってメイン流量は
パイロット制御弁400の可変絞り45の開口面積で決
定される。以下、このことを更に詳細に説明する。
【0050】図4において、シート弁体20の入口室2
2に位置するシート部21aの有効受圧面積をAp、出
口通路23に位置する環状部21cの有効受圧面積をA
z、油圧室24に位置する摺動部20bの有効受圧面積
をAcとし、入口室22内の入口圧力(ポンプ通路5内
の供給圧力)をPp、出口通路23内の出口圧力をP
z、油圧室24内の制御圧力をPcとすると、シート弁
体20の受圧面積Ap,Az,Acの釣り合いより、 Ac=Az+Ap …(1) が成り立ち、シート弁体20にかかる圧力の釣り合いよ
り、 Ap・Pp+Az・Pz=Ac・Pc …(2) が成り立つ。(1)式において、Ap/Ac=Kとおけ
ば、Az/Ac=1−Kが得られ、(2)式より、 Pc=K・Pp+(1−K)・Pz …(3) が得られる。ここで、パイロット流れ溝31の幅をwで
一定とすると、シート弁体20の移動量xにおける制御
可変絞り33の開口面積はwxとなる。このときのパイ
ロット流量をqsとすると、 qs=C1・wx・(Pp−Pc)1/2 …(4) ここで、C1:制御可変絞り33の流量係数 この(4)式に(3)式を代入すると、qs=C1・w
x{(1−K)(Pp−Pz)}1/2 となる。よって移
動量xは、 x=(qs/C1・w)/{(1−K)(Pp−Pz)}1/2 …(5) (5)式より、入口圧力Ppと出口圧力Pzの差圧が一
定であれば、移動量xはqsで決定されることが分か
る。
【0051】更に、パイロット制御弁400の可変絞り
45の開口面積をaとおけば、パイロット流量qsは開
口面積aを通過することから、 qs=C2・a・(Pc−Pz)1/2 …(6) ここで、C2:可変絞り45の流量係数 (6)式を変形して、 qs=C2・a・{K・Pp+(1−K)Pz−Pz}1/2 =C2・a・K1/2 ・(Pp−Pz}1/2 …(7) (7)式を(5)式に代入すると、 x=(C2・a/C1・w){K/(1−K)}1/2 =(C2/C1・w){K/(1−K)}1/2 ・a …(8) よって(8)式に示すように、シート弁体20の移動量
xはパイロット通路に設けたパイロット制御弁400の
可変絞り45の開口面積aで制御される。
【0052】一方、シート弁300のシート部21Aの
可変絞り28を介して入口室22から出口通路23に流
出するメイン流量をQsとし、シート部21aの外径を
Lとすると、シート部21aの可変絞り28の開口面積
は外径Lと移動量xとの積であるから、 Qs=C3・L・x・(Pp−Pz)1/2 …(9) ここで、C3:可変絞り28の流量係数 この式に(5)式を代入すると、 Qs={(C3・L/C1・w)/(1−K)1/2 }・qs …(10) ここで、α=(C3・L/C1・w)/(1−K)1/2
とおくと、 Qs=α・qs …(11) よって、メイン流量Qsはパイロット流量qsに比例す
ることが分かる。このため、シート弁300を通過する
全流量Qvは、 Qv=Qs+qs=(1+α)qs …(12) で表現される。
【0053】本実施例においては、上記のように動作す
るシート弁300は更にパイロット制御弁400との組
み合わせで次のように機能する。
【0054】パイロット制御弁400のパイロット弁体
41には、目標補償差圧指示手段としてのばね47のプ
リセット力が付勢力として開弁方向に付与されるととも
に、フィーダ通路7Aまたは7B内の圧力が受圧室50
において閉弁方向に作用するように印加され、また負荷
通路6Aまたは6B内の負荷圧力が受圧室51において
開弁方向に作用するように印加される。このため、負荷
圧力をPLとし、ばね47のプリセット力の圧力換算値
をFとし、かつ受圧室50,51におけるパイロット弁
体41の受圧面積が等しいとすると、フィーダ通路7A
または7B内の圧力は上記のシート弁300の出口通路
23内の出口圧力Pzに等しいので、パイロット弁体4
1にかかる力の釣合は、 PL+F=Pz …(13) で表現される。
【0055】この(13)式を変形して、 Pz−PL=F …(14) また、スプール弁体4Aに設けられた主可変絞り16A
または16Bの開口面積をAとすれば、シート弁300
を通過した流量Qvが主可変絞り16Aまたは16Bを
通過するときの流量と前後差圧との関係は、 Qv=C4・A・(Pz−PL)1/2 …(15) で表わされる。
【0056】(12)式及び(14)式を用いて(1
5)式を変形すると、 qs=C4・A/(1+α)・F1/2 …(16) が得られる。また、(14)式を用いて(15)式を変
形すると、 Qv=C4・A・F1/2 …(17) が得られる。
【0057】上記の(17)式は、方向切換弁200A
の主可変絞り16Aまたは16Bを通過する流量(ポン
プ通路5から負荷通路6Aまたは6Bに供給される流
量)Qvが、ポンプ通路5内の供給圧力及び負荷通路6
Aまたは6B内の負荷圧力と無関係に、プリセット力F
と主可変絞り16Aまたは16Bの開口面積Aで決定さ
れることを意味している。このときの主可変絞り16A
または16Bの前後差圧Pz−PLの目標値は、上記
(14)式よりプリセット力Fで指示された値となる。
【0058】したがって、シート弁300は主可変絞り
16Aまたは16Bに供給される圧油の流量を補助的に
制御する補助流量制御手段として機能し、このときの主
可変絞り16Aまたは16Bの前後差圧Pz−PLは、
負荷圧力または供給圧力の変動に係わらずばね47のプ
リセット力Fが指示する目標補償差圧に一致するよう制
御され、シート弁300は圧力補償機能を果たす。
【0059】また、負荷が増大して負荷圧力が供給圧力
よりも高くなり、圧油が逆流しようとしたとき、油圧室
24の圧力も増大してシート弁体20は閉じられる。こ
のことは、入口室24から油圧室24に向かうパイロッ
ト流量が0となり、上記(5)式からシート弁体20の
移動量が0となることからも分かる。また、シート弁体
20の移動量が0のとき、パイロット流れ溝31が形成
する制御可変絞り33も全閉される。したがって、負荷
通路6Aまたは6Bからポンプ通路5への圧油の逆流は
阻止され、シート弁300はロードチェック機能を果た
す。
【0060】以上のように本実施例の油圧制御弁装置1
00において第1の方向切換弁装置200Aは、シート
弁300により圧力補償機能及びロードチェック機能が
付加され、これにより次の作用効果が得られる。
【0061】まず第一に、本実施例の油圧制御弁装置1
00の第1の方向切換弁装置200Aには圧力補償機能
が付加されているので、第1の方向切換弁装置200A
の流量制御性が向上し、単独操作から複合操作へ移行す
るときの操作性が向上する。
【0062】即ち、図2において、本実施例の制御弁装
置100を油圧ショベルの油圧回路装置に用い、油圧ア
クチュエータ701が旋回台を回転駆動する旋回モー
タ、油圧アクチュエータ702がブームを昇降するブー
ムシリンダであるとし、旋回モータ701を駆動する単
独の旋回操作からブームシリンダ702を同時に駆動す
る旋回とブーム上げの複合操作に移行した場合を考え
る。この場合、単独の旋回操作での旋回モータ701の
負荷圧力は比較的低くかつ方向切換弁装置200Aの操
作量(スプール弁体4Aの移動量)が比較的小さく旋回
モータ701が微速度で回転しており、複合操作でのブ
ームシリンダ702の負荷圧力が旋回モータ701の負
荷圧力よりも高い場合には、両アクチュエータの方向切
換弁装置200A,200Bのポンプ通路5,772が
並列に接続されているので、負荷圧力の低いアクチュエ
ータである旋回モータ701により多くの圧油が流入し
ようとする。このとき、もし第1の方向切換弁装置10
0Aに上記の圧力補償機能が付加されておらず、第1の
方向切換弁装置100Aが第2の方向切換弁装置100
Bと同じ構成であるとすると、複合操作によって予期せ
ぬ旋回モータ701の増速が開始される。このような挙
動は、釣り荷を吊って旋回させながらのクレーン作業中
にブームを上げようとして第2の方向切換弁装置200
Bを操作したときに起こり、旋回モータ701への供給
流量が急増し、旋回速度が急変して非常に危険な状態と
なる。
【0063】本実施例においては、第1の方向切換弁装
置100Aに上記の圧力補償機能が付加されているの
で、主可変絞り16Aまたは16Bを通過する流量Qv
が、ポンプ通路5内の供給圧力及び負荷通路6Aまたは
6B内の負荷圧力と無関係に、プリセット力Fと主可変
絞り16Aまたは16Bの開口面積Aで決定される。こ
のため、上記したような旋回モータ701への供給流量
の急増及び旋回速度の急変は起こらず、安全に旋回の単
独操作から旋回とブーム上げの複合操作に移行できる。
【0064】第二に、本実施例の油圧制御弁装置100
の第1の方向切換弁装置100Aにおいては、メイン回
路を構成するポンプ通路5、フィーダ通路7A,7B及
び負荷通路6A,6Bにはシート弁300と方向切換弁
200Aの2つの弁が配置されているだけなので、クロ
ーズドセンタータイプの方向切換弁、圧力補償弁及びロ
ードチェック弁の3つの弁がメイン回路に配置される従
来の油圧制御弁装置に比べ、圧油がメイン回路を通過す
るときの圧力損失が低減し、エネルギ損失の小さい経済
的なアクチュエータ操作が可能となる。
【0065】第三に、従来の上記油圧制御弁装置では、
圧力補償弁のバランスピストンには複雑な形状の多数の
受圧室、通路等を形成する必要があった。即ち、バラン
スピストンの両端部にポンプ通路と独立して受圧室を形
成し主可変絞りの入口圧力及び出口圧力を導入する必要
があり、また圧力補償弁の目標補償差圧を可変にする場
合は更に2つの受圧室を追設する必要がある。また、バ
ランスピストン内部にメイン回路のロードチェック弁体
を収容する内孔を形成する必要がある。このため、圧力
補償機能なしのロードチェック弁のみを備えた従来の油
圧制御弁装置に比べ、バランスピストン周り及びバラン
スピストン自体が大きくなって弁ブロックがバランスピ
ストンの軸方向に長大になり、弁ブロックの外形が大き
くなる。また、弁ブロックの製作が複雑になる。
【0066】本実施例においては、ハウジング1内にポ
ンプ通路5と出口通路23と油圧室24を設け、従来の
圧力補償機能なしの油圧制御弁装置のロードチェック弁
のあった位置にシート弁体20を配置し、ハウジング1
と別体のシート弁体20を保持する固定ブロック2を利
用してパイロット制御弁400を配置している。このた
め、ハウジング1のシート弁300が位置する部分のシ
ート弁300の軸方向長さLは従来の圧力補償機能付の
クローズドセンタータイプの方向切換弁を備えた弁装置
のように長大になることがなく、従来の圧力補償機能な
しの弁装置と同程度の寸法でよくなり、ハウジング1が
小さくなる。また、固定ブロック2もパイロット弁体4
1をスプール弁体4Aと平行に配置することにより小さ
くなる。したがって、弁装置全体がコンパクトになり、
コスト的に有利になると共に使用する建設機械に搭載す
ることが困難となる不具合も解消される。
【0067】第四に、一般に、このような弁装置のハウ
ジングは鋳物で作られるのが普通であるが、本実施例の
弁装置では、シート弁体20が摺動自在に位置するボア
21周りの形状が簡素化されるので、複雑な中子構成を
簡略にすることができ、この面でもコスト的に有利に構
成できる。
【0068】また、ハウジング1に摺動可能なシート弁
体20の外周面にはパイロット流れ溝31が形成され、
シート弁体20の移動量に応じて開口面積を変化させる
制御可変絞り33を提供するが、その流量制御特性を決
定するハウジング1のランド32の位置も図3に示すよ
うに油圧室24に面する段部で与えられるので、その加
工も容易である。
【0069】以上のように、本実施例の油圧制御弁装置
100によれば、センターバイパスタイプの方向切換弁
装置に圧力補償機能が付加され、流量制御性が向上し、
単独操作から複合操作に移行するときの操作性が向上す
る。また、圧力補償機能が付加されるにも係わらず圧力
損失は増大せず、エネルギ損失の小さいアクチュエータ
の駆動が可能となる。また、ハウジングの外形がコンパ
クトになり、建設機械への搭載が容易になり、更に製作
が容易になり、弁装置の製作コストを低減できる。
【0070】本発明の第2の実施例を図6及び図7によ
り説明する。図中、図1〜図5に示す部材と同様の部材
には同じ符号を付している。本実施例はより液密性の高
いロードチェック機能を得るものである。
【0071】図6及び図7において、本実施例の油圧制
御弁装置101の第1の方向切換弁装置101Aはシー
ト弁301を有し、シート弁301のシート弁体20内
には図3に示す通路29に代え通路121が形成され、
この通路121に入口室22から油圧室24に向かう圧
油の流れは許し、逆方向の流れは阻止する逆止弁122
が配置されている。
【0072】図1〜図5に示す第1の実施例にあって
は、上述したように負荷圧力が供給圧力より高くなり圧
油が逆流しようとしたとき、シート弁体20が全閉位置
に移動し、パイロット流れ溝31も全閉し、シート弁3
00がロードチェック機能を果たす。しかし、パイロッ
ト流れ溝31が形成されるシート弁体20の摺動部20
bの外周面とボア21との間には摺動を可能とするため
僅かな隙間があり、負荷圧力が極めて高い場合、この隙
間からパイロット流れ溝31を通してポンプ通路5内へ
と僅かの圧油が漏れ出る恐れがある。
【0073】本実施例では、パイロット通路の一部をな
すシート弁体20内の通路121に逆止弁122を配置
したので、そのようなパイロット通路からの僅かの圧油
の漏れも完全に阻止し、極めて液密性の高いロードチェ
ック機能が得られる。
【0074】なお、本実施例では、シート弁体20内に
逆止弁122を設けたが、逆止弁の設置位置はパイロッ
ト通路上であればどこでもよく、例えば通路36と通路
37とを接続する固定部材2とハウジング1の間に逆止
弁を配置してもよい。
【0075】本発明の第3の実施例を図8及び図9によ
り説明する。図中、図1〜図5並びに図6及び図7に示
す部材と同様の部材には同じ符号を付している。本実施
例はパイロット制御弁におけるばねのプリセット力を外
部から調整可能としたものである。
【0076】図8及び図9において、本実施例の油圧制
御弁装置102の第1の方向切換弁装置102Aはパイ
ロット制御弁401を有し、パイロット制御弁401の
ボア40の開口端はアジャスタスクリュー130で閉じ
られ、アジャスタスクリュー130はボア40の開口端
部分に形成されたねじ孔48に取り付けられている。ま
た、アジャスタスクリュー130の頭部には六角レンチ
を差し込んでこれを回転するための操作部131が一体
に設けられている。アジャスタスクリュー130とパイ
ロット弁体41との間には、第1の実施例と同様に、両
端がこれらパイロット弁体41とスクリュー130に当
接したばね47が配置され、このばねのプリセット力が
パイロット弁体41の閉弁方向に付勢力として与えられ
ている。
【0077】本実施例では、操作部131を回転操作す
ることによりアジャスタスクリュー130の挿入深さが
変化し、これに対応してばね47のプリセット力が変化
する。前述したように、ばね47のプリセット力は方向
切換弁200Aの主可変絞り16A,16Bの前後差圧
の目標値(目標補償差圧)を指示し、主可変絞り16
A,16Bの通過流量を制御するシート弁301の圧力
補償特性を設定する。このため、アジャスタスクリュー
130を操作することにより目標補償差圧が調整され、
シート弁301の圧力補償特性を調整し、第1の方向切
換弁装置102Aの流量特性を調整することができる。
【0078】したがって、本実施例によれば、第1の方
向切換弁装置102Aが駆動するアクチュエータの種
類、その負荷の種類等の用途に応じて最適の圧力補償特
性及び流量特性を設定し、更に操作性を向上することが
できる。
【0079】本発明の第4の実施例を図10及び図11
により説明する。図中、図1〜図5並びに図6及び図7
に示す部材と同様の部材には同じ符号を付している。本
実施例はパイロット制御弁の目標補償差圧指示手段とし
てばねの代わりに油圧力発生手段を設け、これに導入さ
れる圧力を可変にすることにより目標補償差圧を調整可
能とするものである。
【0080】図10及び図11において、本実施例の油
圧制御弁装置103の第1の方向切換弁装置103Aは
パイロット制御弁403を有し、このパイロット制御弁
403は次のように構成されている。固定ブロック2内
には一端に底部140aを有し、他端が固定ブロックの
外面に開口したボア140が形成され、このボア140
内に摺動自在にパイロット制御弁403のスプール弁体
(以下パイロット弁体という)141が配置されてい
る。ボア140も先の実施例と同様に方向切換弁200
Aのボア3と平行に形成され(図1参照)、これに対応
してパイロット弁体141もスプール弁体4A(図1参
照)に平行に配置されている。
【0081】ボア140の底部140aに隣接して環状
の受圧室150が形成され、ボア140の中央付近に
は、通路35が開口する環状の入口通路142及び通路
36が開口する環状の出口通路143と、通路54が開
口する環状の通路151とが形成され、入口通路142
と出口通路143との間及び出口通路143と通路15
1との間にそれぞれ環状のランド部144,152を提
供している。また、ボア140の開口端側には環状の通
路153が形成され、ボア140の開口端部分にはねじ
孔148が形成されている。また、このねじ孔148に
スクリュー146が取り付けられ、ボア140の開口端
を閉じている。スクリュー146とパイロット弁体14
1との間に通路153と連通する受圧室154が形成さ
れている。
【0082】パイロット弁体141は、ボア底部140
a側に位置するスプール部分141aと、ボア140の
開口端側に位置するするスプール部分141bと、ラン
ド部144付近に位置する小径部141cと、小径部1
41cとスプール部分141aとをつなぐ傾斜部分14
1dとを有している。傾斜部分141dはランド部14
4と協働して、入口通路142と出口通路143との間
にパイロット弁体141の移動量に応じて所定の最小開
度から所定の最大開度まで開口面積を変化させるパイロ
ット可変絞り145を形成している。
【0083】パイロット弁体141の内部には、軸方向
に伸びボア底部140a側に開口する受圧室155と、
軸方向に伸び受圧室154側に開口する受圧室156と
が形成され、受圧室155の開口端側には一端がボア底
部140aに当接する摺動可能なピストン157が挿入
され、受圧室156の開口端側には一端がスクリュー1
48に当接する摺動可能なピストン158が挿入されて
いる。また、パイロット弁体141には、受圧室155
を出口通路143に連絡する径方向の通路159と、受
圧室156を通路151に連絡する径方向の通路160
とが形成されている。受圧室155にはシート弁の出口
通路23及び通路36,37と出口通路143と通路1
59を介してフィーダ通路7Aまたは7Bの圧力が導入
され、その圧力がパイロット弁体141の閉弁方向に印
加される。受圧室156には通路55,56、通路5
7,58、シャトル弁59及び通路54を介して負荷通
路6A,6Bの高圧側の圧力が導入され、その圧力がパ
イロット弁体141の開弁方向に印加される。受圧室1
55,156は内径が同一で、ピストン157,158
も外径が同一であり、受圧室155,156の受圧面積
及びピストン157,159の受圧面積をそれぞれ等し
くしてある。
【0084】また、固定ブロック2には受圧室154に
一定圧油を導入するための通路161と、通路150に
可変圧油を導入するための通路162とが形成されてい
る。受圧室154に導入された一定圧力はパイロット弁
体141の開弁方向に印加され、受圧室150に導入さ
れた圧力はパイロット弁体141の閉弁方向に印加され
る。
【0085】なお、受圧室154内には、一端がパイロ
ット弁体141に当接し他端がスクリュー146に当接
するばね163が配置されているが、このばね163は
振動吸収用に設けたものであり、このばね163による
パイロット弁体141への付勢力は無視できるほど小さ
い。
【0086】したがって、受圧室154に導入された一
定圧力による開弁方向の油圧力と受圧室150に導入さ
れた可変圧力による油圧力との差が、図1に示す実施例
の目標補償差圧指示手段としてのばね47のプリセット
力の代わりに付勢力として作用し、しかもこの付勢力
は、受圧室150に導入される圧力を制御することで調
整可能である。
【0087】受圧室154に導入される一定圧力及び受
圧室150に導入される可変圧力を発生する構成の一例
が図10に合わせて示されている。図10において、5
00はパイロットポンプであり、パイロットポンプの吐
出管路507にはリリーフ弁501が接続され、パイロ
ットライン502の圧力を一定圧力Piに保持してい
る。このパイロットライン502はパイロットライン5
03を介して上記の通路161に接続され、一定圧力P
iが受圧室154に導入される。また、パイロットライ
ン502は電磁比例減圧弁504の一次側に接続され、
電磁比例減圧弁504の二次側はパイロットライン50
5を介して上記の通路162に接続されている。電磁比
例減圧弁504は制御装置506からの制御信号により
制御され、その制御信号に応じた可変圧力Pcを発生
し、この可変圧力Pcが受圧室150に導入される。
【0088】以上のように構成された本実施例において
は、シート弁301(図11)はパイロット制御弁40
3との組み合わせで次のように機能する。
【0089】フィーダ通路7A,7B内の圧力及び負荷
圧力を第1の実施例と同様にそれぞれPz,PLとし、
受圧室154に導入された一定圧力Piと受圧室150
に導入された可変圧力Pcとの差による付勢力をFhと
すると、パイロット弁体141にかかる力の釣り合い
は、第1の実施例に係わる前述の(13)式と同様に、 PL+Fh=Pz …(18) で表現される。
【0090】この(18)式を変形して、 Pz−PL=Fh …(19) 前述の(12)式及びこの(19)式を用いて、主可変
絞り16Aまたは16Bを通過するときの流量と前後差
圧との関係を表わす前述の(15)式を変形すると、 qs=C4・A/(1+α)・Fh1/2 …(20) が得られ、また、(19)式を用いて(15)式を変形
すると、 Qv=C4・A・Fh1/2 …(21) が得られる。即ち、第1の実施例と同様に、方向切換弁
200Aの主可変絞り16Aまたは16Bを通過する流
量Qvが、供給圧力及び負荷圧力と無関係に付勢力Fh
と主可変絞り16Aまたは16Bの開口面積Aで決定さ
れ、このときの主可変絞りの前後差圧Pz−PLは上記
(19)式より付勢力Fhで指示される値となる。
【0091】したがって、本実施例においてもシート弁
301は主可変絞り16Aまたは16Bに供給される圧
油の流量を補助的に制御する補助流量制御手段として機
能し、このときの主可変絞り16Aまたは16Bの前後
差圧Pz−PLは、負荷圧力または供給圧力の変動に係
わらず付勢力Fhが指示する目標補償差圧に一致するよ
う制御され、シート弁301は圧力補償機能を果たす。
即ち、シート弁301に圧力補償機能とロードチェック
機能を持たせるとができる。
【0092】また、本実施例では、圧力Pcを調整する
ことにより上記付勢力Fdが調整可能であり、また圧力
Pcの調整は制御装置506、電磁比例減圧弁504等
を使用することにより容易にかつ制御性よく行うことが
できる。したがって、目標補償差圧のより決め細かい調
整が可能であり、これにより一層適切に方向切換弁20
0Aの主可変絞り16Aまたは16Bを通過する流量Q
vを制御し、アクチュエータの操作性を更に向上するこ
とができる。
【0093】なお、以上の実施例においては、油圧制御
弁装置を構成する複数の方向切換弁装置のうちの1つに
シート弁とパイロット制御弁との組み合わせで補助流量
制御機能を付加したが、他の方向切換弁装置の1つまた
は全てにも同様の構成を採用し補助流量制御機能を付加
してもよく、これによりその方向切換弁装置に関して流
量制御性を向上し、同様の効果を得ることができる。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、第1の方向切換弁装置
に圧力補償機能及びロードチェック機能が付加されるの
で、複数のアクチュエータの1つを駆動する単独操作か
ら他のアクチュエータを同時に駆動する複合操作に移行
した場合に先のアクチュエータへの圧油の供給流量の急
変を防止し、操作性を向上することができる。
【0095】また、シート弁で圧力補償機能とロードチ
ェック機能を持たせるので、メイン回路を構成するポン
プ通路、フィーダ通路及び負荷ポートにはシート弁と主
可変絞りの2つの弁が配置されるだけであり、圧油がメ
イン回路を通過するときの圧力損失が低減し、エネルギ
損失を低減できる。
【0096】更に、パイロット制御手段との組み合わせ
でシート弁に圧力補償機能及びロードチェック機能を持
たせるので、シート弁体回りの構成が簡素化され、ハウ
ジングがコンパクトになると共に、ハウジングの製作が
容易になる。
【0097】また、シート弁体を保持する固定ブロック
を利用してパイロット制御手段を配置するので、パイロ
ット制御手段の設置も容易となり、更に、パイロット制
御弁のパイロット弁体をスプール弁体と平行に配置する
ので、固定ブロックもコンパクトになる。
【0098】更に、パイロット通路に逆止弁を配置した
ので、より液密性の高いロードチェック機能が得られ
る。
【0099】また、目標補償差圧指示手段をばねで構成
したので、構成がシンプルとなり、更にばねのプリセッ
ト力を調整可能としたので、目標補償差圧の調整が容易
となる。
【0100】目標補償差圧指示手段を油圧力発生手段で
構成し、可変圧力を導入したので、目標補償差圧の調整
が一層容易となり、微妙な流量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧制御弁装置の
断面図である。
【図2】図1に示す油圧制御弁装置の回路図である。
【図3】図1に示すブリードオフ可変絞り、メータイン
可変絞り及びメータアウト可変絞りの開度特性を示す図
である。
【図4】図1に示す油圧制御弁装置におけるシート弁の
拡大図である。
【図5】図1に示す油圧制御弁装置におけるパイロット
制御弁の拡大図である。
【図6】本発明の第2の実施例による油圧制御弁装置の
断面図である。
【図7】図6に示す油圧制御弁装置の主要部の回路図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施例による油圧制御弁装置の
断面図である。
【図9】図8に示す油圧制御弁装置の主要部の回路図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施例による油圧制御弁装置
のパイロット制御弁部分の断面図及びその関連回路構成
の回路図である。
【図11】図10に示す油圧制御弁装置の主要部の回路
図である。
【符号の説明】
100 油圧制御弁装置 100A〜100C 第1〜第3の方向切換弁装置 200A 方向切換弁 300 シート弁 400 パイロット制御弁 1 ハウジング 2 固定ブロック 3 ボア 4A スプール弁体 5 ポンプ通路 6A,6B 負荷ポート 7A,7B フィーダ通路 16A,16B 主可変絞り 20 シート弁体 21 ボア 31 パイロット流れ溝 33 制御可変絞り 35,36,37 パイロット通路 40 ボア 41 パイロット弁体 45 パイロット可変絞り 47 ばね(目標補償差圧指示手段) 50,51 受圧室(付勢手段) 754A,754B ブリードオフ用可変絞り 101 油圧制御弁装置 101A 第1の方向切換弁装置 301 シート弁 122 逆止弁 102 油圧制御弁装置 102A 第1の方向切換弁装置 401 パイロット制御弁 130 アジャスタスクリュー 131 操作部 103 油圧制御弁装置 103A 第1の方向切換弁装置 403 パイロット制御弁 150,154 受圧室(目標補償差圧指示手段;油圧
力発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 正巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平4−8902(JP,A) 特開 昭53−41681(JP,A) 特開 平2−248701(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 - 11/22

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと;前記ハウジングに形成さ
    れ、油圧源に接続されるポンプポート及びタンクに接続
    されるタンクポートと;前記ハウジング内に摺動自在に
    配置された第1のスプール弁体と、前記ハウジング内に
    形成され、前記ポンプポートと連通するポンプ通路、前
    記ポンプ通路に連通するフィーダ通路、第1のアクチュ
    エータに接続される負荷ポートを有する負荷通路及び前
    記タンクポートに連通する排出通路と、前記ハウジング
    内に形成され、前記ポンプポートを前記タンクポートを
    連通させる第1のセンターバイパス通路と、前記フィー
    ダ通路と前記負荷通路との間に位置し、前記第1のスプ
    ール弁体の移動量に応じて開口面積を変化させる主可変
    絞りと、前記センターバイパス通路上に位置し、前記第
    1のスプール弁体の移動量に応じて開口面積を変化させ
    るブリードオフ用主可変絞りとを有するセンターバイパ
    スタイプの第1の方向切換弁装置と;前記ハウジング内
    に摺動自在に配置された第2のスプール弁体と、前記第
    1のセンターバイパス通路と直列に接続された第2のセ
    ンターバイパス通路とを有し、前記ポンプポートから第
    2のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する
    センターバイパスタイプの第2の方向切換弁装置とを備
    えた油圧制御弁装置において、 前記第1の方向切換弁装置は、前記主可変絞りの前後差
    圧に応じて前記ポンプ通路から前記フィーダ通路を介し
    て前記主可変絞りに供給される圧油の流量を補助的に制
    御する補助流量制御手段を有し、前記補助流量制御手段
    は、 (a)前記ポンプ通路と前記フィーダ通路との間で前記
    ハウジング内に摺動自在に配置されたシート弁体、前記
    シート弁体に形成され、該シート弁体の移動量に応じて
    開口面積を変化させる制御可変絞り、及び前記ポンプ通
    路を前記制御可変絞りを介して前記フィーダ通路に連絡
    するパイロット通路を有し、このパイロット通路を通過
    するパイロット流量によって前記シート弁体の移動量を
    決定するシート弁と; (b)前記パイロット通路に配置され、前記主可変絞り
    の前後差圧に応じて前記パイロット流量を制御するパイ
    ロット制御手段と;を備えることを特徴とする油圧制御
    弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記シート弁体をばねを介して前記ハウジング内に
    保持する固定ブロックを更に備え、前記パイロット制御
    手段は前記固定ブロックに組み込まれたパイロット制御
    弁であることを特徴とする油圧制御弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記パイロット制御弁は前記スプール弁体と平行に
    配置されたパイロット弁体を含むことを特徴とする油圧
    制御弁装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記第1の方向切換弁装置は、前記パイロット通路
    に配置され、該パイロット通路内での圧油の逆流を防止
    する逆止弁を更に備えることを特徴とする油圧制御弁装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記パイロット制御手段は、摺動可能なパイロット
    弁体と、このパイロット弁体に前記主可変絞りの前後差
    圧に応じた付勢力を閉弁方向に付与する付勢手段と、前
    記パイロット弁体に所定の付勢力を開弁方向に付与し、
    前記主可変絞りの前後差圧の目標値を指示する目標補償
    差圧指示手段とを含むことを特徴とする油圧制御弁装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記目標補償差圧指示手段は前記パイロット弁体に
    作用するばねを含み、このばねのプリセット力を前記所
    定の付勢力として開弁方向に付与することを特徴とする
    油圧制御弁装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記パイロット制御手段は前記ばねのプリセット力
    を調整可能とする操作手段を更に含むことを特徴とする
    油圧制御弁装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記目標補償差圧指示手段は、前記所定の付勢力と
    して所定の油圧力を発生する油圧力発生手段を含むこと
    を特徴とする油圧制御弁装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の油圧制御弁装置におい
    て、前記油圧力発生手段は、可変圧力が導入される受圧
    室を含むことを特徴とする油圧制御弁装置。
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