JP3145561B2 - 渦電流探傷子 - Google Patents
渦電流探傷子Info
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 47
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 13
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- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属平板、金属細管等
の健全性を確認するための渦電流探傷装置における渦電
流探傷子に関する。
の健全性を確認するための渦電流探傷装置における渦電
流探傷子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に渦電流探傷装置は、金属平板等の
金属物体中の欠陥の有無を判定し、その健全性の確認に
使用されている。従来の渦電流探傷装置は、図5に示す
ように励磁コイル101、検出コイル102、磁心10
3で構成される探傷子100、及び表示画面51を有す
る探傷器120からなり、探傷子100と探傷器120
との間を接続ケーブル130により接続している。
金属物体中の欠陥の有無を判定し、その健全性の確認に
使用されている。従来の渦電流探傷装置は、図5に示す
ように励磁コイル101、検出コイル102、磁心10
3で構成される探傷子100、及び表示画面51を有す
る探傷器120からなり、探傷子100と探傷器120
との間を接続ケーブル130により接続している。
【0003】この渦電流探傷装置の電磁気的な接続状態
を図6に示す。図5及び図6において、110は対象と
する被検体金属、111は被検体金属中の表面欠陥、1
31は励磁コイル101が発生する磁界、132は励磁
コイル101が発生する磁界131によって生じ、被検
体である金属中を流れる渦電流、133は渦電流132
によって発生する磁界であり、141は探傷器120が
内蔵する交流の発振器である。
を図6に示す。図5及び図6において、110は対象と
する被検体金属、111は被検体金属中の表面欠陥、1
31は励磁コイル101が発生する磁界、132は励磁
コイル101が発生する磁界131によって生じ、被検
体である金属中を流れる渦電流、133は渦電流132
によって発生する磁界であり、141は探傷器120が
内蔵する交流の発振器である。
【0004】励磁コイル101には、発振器141から
接続ケーブル130を通じて一定の大きさ(振幅)、一
定周波数の交流の電流が流される。コイル101に交流
の電流が流れることによって磁界131が発生し、検出
コイル102、及び被検体金属110と鎖交することに
より、被検体金属110に渦電流132が発生する。こ
の渦電流132は、被検体金属110が健全な場合(欠
陥が存在しない場合)、励磁コイル101と同心円状に
発生する。この渦電流132によっても磁界133が発
生し、励磁コイル101が発生する磁界131に影響す
る。
接続ケーブル130を通じて一定の大きさ(振幅)、一
定周波数の交流の電流が流される。コイル101に交流
の電流が流れることによって磁界131が発生し、検出
コイル102、及び被検体金属110と鎖交することに
より、被検体金属110に渦電流132が発生する。こ
の渦電流132は、被検体金属110が健全な場合(欠
陥が存在しない場合)、励磁コイル101と同心円状に
発生する。この渦電流132によっても磁界133が発
生し、励磁コイル101が発生する磁界131に影響す
る。
【0005】検出コイル102は、被検体金属110が
発生する磁界131が、渦電流132によって生じた磁
界133に影響されたものと鎖交し、検出コイル102
に交流の電圧が誘起する。励磁コイル101が発生する
磁界131は常に一定に保たれているため、検出コイル
102に誘起する電圧の変化分に着目することによっ
て、被検体金属110の異常(欠陥の存在等)を感知す
ることができる。
発生する磁界131が、渦電流132によって生じた磁
界133に影響されたものと鎖交し、検出コイル102
に交流の電圧が誘起する。励磁コイル101が発生する
磁界131は常に一定に保たれているため、検出コイル
102に誘起する電圧の変化分に着目することによっ
て、被検体金属110の異常(欠陥の存在等)を感知す
ることができる。
【0006】探傷器120の内部には各種の信号処理回
路が存在しており、この信号処理回路によって、検出コ
イル102に誘起する電圧の変化だけを抽出して画面5
1に波形として表示する。
路が存在しており、この信号処理回路によって、検出コ
イル102に誘起する電圧の変化だけを抽出して画面5
1に波形として表示する。
【0007】被検体金属110に欠陥111が存在する
場合、渦電流132の流れ方が欠陥のない場合に比べて
変化する。このとき渦電流132が発生する磁界133
も欠陥のない場合に比べて変化するため、検出コイル1
02に誘起する電圧も変化し、この電圧の変化を探傷器
120の画面51にて観察し、欠陥の有無を判断する。
場合、渦電流132の流れ方が欠陥のない場合に比べて
変化する。このとき渦電流132が発生する磁界133
も欠陥のない場合に比べて変化するため、検出コイル1
02に誘起する電圧も変化し、この電圧の変化を探傷器
120の画面51にて観察し、欠陥の有無を判断する。
【0008】実際に適用する場合、探傷子100を被検
体金属110に沿って移動させながら、このときの探傷
器120の画面51の波形を観察する。図7は、各状態
での信号波形例を示したものである。図7の51は図5
と同様の探傷器120の画面であり、(a)は探傷子1
00を被検体表面で静止させたときの波形例121、
(b)は表面欠陥による波形例122、(c)は探傷子
100を走査したときに生じる探傷子100の浮き上が
りによる波形例123を示している。
体金属110に沿って移動させながら、このときの探傷
器120の画面51の波形を観察する。図7は、各状態
での信号波形例を示したものである。図7の51は図5
と同様の探傷器120の画面であり、(a)は探傷子1
00を被検体表面で静止させたときの波形例121、
(b)は表面欠陥による波形例122、(c)は探傷子
100を走査したときに生じる探傷子100の浮き上が
りによる波形例123を示している。
【0009】図7(a)に示したように、探傷子100
を被検体金属110上に静止した場合、検出コイル10
2の誘起電圧には、全く変化が生じず、探傷器画面51
には点(スポット)しか現われない。探傷子100を表
面欠陥111の近くで走査したとき、その欠陥で渦電流
が乱され、検出コイル102の誘起電圧は、特有の性質
を持って変化するため、探傷器120の画面51には図
7(b)のような波形122が現われる。探傷子100
の浮き上がりによっても、励磁コイル101が発生する
磁界131が被検体金属110に作用する強さが変化
し、被検体金属中に発生する渦電流の強度等が変化し、
検出コイル102の誘起電圧が特有の性質を持って変化
するため、探傷器120の画面51には図7(c)のよ
うな波形が現われる。
を被検体金属110上に静止した場合、検出コイル10
2の誘起電圧には、全く変化が生じず、探傷器画面51
には点(スポット)しか現われない。探傷子100を表
面欠陥111の近くで走査したとき、その欠陥で渦電流
が乱され、検出コイル102の誘起電圧は、特有の性質
を持って変化するため、探傷器120の画面51には図
7(b)のような波形122が現われる。探傷子100
の浮き上がりによっても、励磁コイル101が発生する
磁界131が被検体金属110に作用する強さが変化
し、被検体金属中に発生する渦電流の強度等が変化し、
検出コイル102の誘起電圧が特有の性質を持って変化
するため、探傷器120の画面51には図7(c)のよ
うな波形が現われる。
【0010】このように、渦電流探傷では、探傷子10
0を被検体金属110の表面上で移動させながら、その
ときの探傷器120の画面51に現われる波形を観察す
ることによって、欠陥の有無等を判断でき、被検体金属
110の健全性を知ることができる。
0を被検体金属110の表面上で移動させながら、その
ときの探傷器120の画面51に現われる波形を観察す
ることによって、欠陥の有無等を判断でき、被検体金属
110の健全性を知ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の探
傷子100を使用した場合、図8に示すように、励磁コ
イル101が発生するほとんど全ての磁界(被検体金属
110の表面部を通過する磁界135、及び被検体金属
110の裏面部を通過する磁界136等)、及びこれら
の磁界により発生する全ての渦電流の影響を検出コイル
102が受ける。図8に示すように被検体金属110の
表面部を通過する磁界135は、励磁コイル101から
出て励磁コイル101に帰って来る経路の差によって、
被検体金属110の裏面部を通過する磁界136よりも
強度が大きい。この結果、被検体金属110の表面近く
に存在する異常は、検出コイル102に大きく影響し、
被検体金属110の裏面部に存在する異常に対しては、
検出コイル102への影響が小さい。
傷子100を使用した場合、図8に示すように、励磁コ
イル101が発生するほとんど全ての磁界(被検体金属
110の表面部を通過する磁界135、及び被検体金属
110の裏面部を通過する磁界136等)、及びこれら
の磁界により発生する全ての渦電流の影響を検出コイル
102が受ける。図8に示すように被検体金属110の
表面部を通過する磁界135は、励磁コイル101から
出て励磁コイル101に帰って来る経路の差によって、
被検体金属110の裏面部を通過する磁界136よりも
強度が大きい。この結果、被検体金属110の表面近く
に存在する異常は、検出コイル102に大きく影響し、
被検体金属110の裏面部に存在する異常に対しては、
検出コイル102への影響が小さい。
【0012】このため、探傷器120の画面51には、
裏面の欠陥112による波形124(図9参照)は小さ
くしか現われない。図7(c)に探傷子100の浮き上
がりによる波形を示したが、これは表面部を通過する磁
界の影響を大きく受けるため、探傷器120の画面51
に、これによる信号波形が大きく現われる。図9は、上
記探傷子による裏面欠陥による信号波形を示したもので
あるが、上述した理由により、裏面欠陥による波形12
4は、図7の表面欠陥による波形122、及び探傷子1
00の浮き上がりによる波形123よりも小さくなる。
被検体金属110の健全性は、表面、裏面にかかわら
ず、いずれの面に対しても、十分に確認されることが要
求される。
裏面の欠陥112による波形124(図9参照)は小さ
くしか現われない。図7(c)に探傷子100の浮き上
がりによる波形を示したが、これは表面部を通過する磁
界の影響を大きく受けるため、探傷器120の画面51
に、これによる信号波形が大きく現われる。図9は、上
記探傷子による裏面欠陥による信号波形を示したもので
あるが、上述した理由により、裏面欠陥による波形12
4は、図7の表面欠陥による波形122、及び探傷子1
00の浮き上がりによる波形123よりも小さくなる。
被検体金属110の健全性は、表面、裏面にかかわら
ず、いずれの面に対しても、十分に確認されることが要
求される。
【0013】実際の探傷では、探傷子100の走査中
に、探傷子100の浮き上がりがよく発生し、これによ
る信号波形がよく発生する。この探傷子の浮き上がり等
による信号波形と分離して検出する必要がある。この点
から、上記従来の渦電流探傷装では、被検体裏面の異常
に対する検出感度が、被検体表面よりも低下するという
問題があった。
に、探傷子100の浮き上がりがよく発生し、これによ
る信号波形がよく発生する。この探傷子の浮き上がり等
による信号波形と分離して検出する必要がある。この点
から、上記従来の渦電流探傷装では、被検体裏面の異常
に対する検出感度が、被検体表面よりも低下するという
問題があった。
【0014】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、励磁コイルの内部に検出コイルを設け、検出コイル
の位置を適切にすることによって、被検体金属の裏面部
と作用する磁界によってのみ、検出コイルが影響される
ように配慮し、裏面部に存在する欠陥等の異常に対する
検出感度を相対的に向上し得る渦電流探傷子を提供する
ことを目的とする。
で、励磁コイルの内部に検出コイルを設け、検出コイル
の位置を適切にすることによって、被検体金属の裏面部
と作用する磁界によってのみ、検出コイルが影響される
ように配慮し、裏面部に存在する欠陥等の異常に対する
検出感度を相対的に向上し得る渦電流探傷子を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る渦電流探傷
子は、被検体金属の表面に対して直交する方向に巻回さ
れ、上記被検体金属に対する磁界を発生する励磁コイル
と、この励磁コイルの内側部に配置され、該励磁コイル
と同方向に巻回されて上記被検体金属による磁界の変化
を検出する検出コイルとを備え、上記検出コイルは、上
記励磁コイルを被検体金属の表面上に位置させた際に、
上記励磁コイルが発生する磁界のうちの被検体金属内の
表面部を通過する磁界の変化よりも裏面部を通過する磁
界の変化を強く検出できる位置に配置したことを特徴と
する。
子は、被検体金属の表面に対して直交する方向に巻回さ
れ、上記被検体金属に対する磁界を発生する励磁コイル
と、この励磁コイルの内側部に配置され、該励磁コイル
と同方向に巻回されて上記被検体金属による磁界の変化
を検出する検出コイルとを備え、上記検出コイルは、上
記励磁コイルを被検体金属の表面上に位置させた際に、
上記励磁コイルが発生する磁界のうちの被検体金属内の
表面部を通過する磁界の変化よりも裏面部を通過する磁
界の変化を強く検出できる位置に配置したことを特徴と
する。
【0016】
【作用】本発明による探傷子は、上記のように構成され
ているので、励磁コイルが発生する磁界のうち、被検体
金属の表面部に作用する磁界の影響を検出コイルがほと
んど受けず、被検体金属の裏面部に作用する磁界の変化
のみに、検出コイルが影響され、被検体金属の裏面部に
存在する欠陥等の異常による信号が相対的に大きく現わ
れる。従って、探傷子の走査中に生じる探傷子の浮き上
がりによる信号波形が相対的に小さくなり、被検体裏面
部の欠陥に対する検出感度を向上できることになる。
ているので、励磁コイルが発生する磁界のうち、被検体
金属の表面部に作用する磁界の影響を検出コイルがほと
んど受けず、被検体金属の裏面部に作用する磁界の変化
のみに、検出コイルが影響され、被検体金属の裏面部に
存在する欠陥等の異常による信号が相対的に大きく現わ
れる。従って、探傷子の走査中に生じる探傷子の浮き上
がりによる信号波形が相対的に小さくなり、被検体裏面
部の欠陥に対する検出感度を向上できることになる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。本発明の一実施例に係る渦電流探傷子を図1、
図2、図3及び図4により説明する。図1は本発明の一
実施例に係る探傷子10のコイル形状を示したもので、
例えば方形状に形成した励磁コイル01の内側の中心近
くに方形状に形成した検出コイル02を配置している。
この検出コイル02の位置は、良好な欠陥検出性が得ら
れるように調整される。上記励磁コイル01及び検出コ
イル02は、図5の場合と同様に接続ケーブル130を
介して探傷器に接続される。
明する。本発明の一実施例に係る渦電流探傷子を図1、
図2、図3及び図4により説明する。図1は本発明の一
実施例に係る探傷子10のコイル形状を示したもので、
例えば方形状に形成した励磁コイル01の内側の中心近
くに方形状に形成した検出コイル02を配置している。
この検出コイル02の位置は、良好な欠陥検出性が得ら
れるように調整される。上記励磁コイル01及び検出コ
イル02は、図5の場合と同様に接続ケーブル130を
介して探傷器に接続される。
【0018】上記励磁コイル01及び検出コイル02の
基本的な動作は、従来の探傷子と同様であり、励磁コイ
ル01にて磁界を発生し、検出コイル02により、被検
体金属110中の渦電流により影響を受けた磁界を検出
して、電圧を誘起する。また、図中の112は、被検体
金属110中のの裏面欠陥である。
基本的な動作は、従来の探傷子と同様であり、励磁コイ
ル01にて磁界を発生し、検出コイル02により、被検
体金属110中の渦電流により影響を受けた磁界を検出
して、電圧を誘起する。また、図中の112は、被検体
金属110中のの裏面欠陥である。
【0019】図2は、上記探傷子10による磁界の発
生、利用の状態を示したものである。図2の11は励磁
コイル01により発生した被検体金属110の表面部を
通過する磁界であり、12は被検体金属110の裏面部
を通過する磁界である。
生、利用の状態を示したものである。図2の11は励磁
コイル01により発生した被検体金属110の表面部を
通過する磁界であり、12は被検体金属110の裏面部
を通過する磁界である。
【0020】図2に示す励磁コイル01と検出コイル0
2の配置において、一般的に検出コイル02が誘起する
電圧は、検出コイル02の内部を通過する(検出コイル
02と鎖交する)磁界にのみ影響され、検出コイル02
の外部を通過する磁界には影響されない。このため検出
コイル02の誘起電圧は、被検体金属110の表面部を
通過する磁界11の影響を受けず、被検体金属110の
裏面部を通過する磁界12の影響だけを受ける。
2の配置において、一般的に検出コイル02が誘起する
電圧は、検出コイル02の内部を通過する(検出コイル
02と鎖交する)磁界にのみ影響され、検出コイル02
の外部を通過する磁界には影響されない。このため検出
コイル02の誘起電圧は、被検体金属110の表面部を
通過する磁界11の影響を受けず、被検体金属110の
裏面部を通過する磁界12の影響だけを受ける。
【0021】コイルが発生する磁界は、前述したよう
に、短い経路を通る磁界は強く、長い経路を通る磁界は
弱い。図2では、被検体金属110の表面部を通過する
磁界11は、被検体金属110の裏面を通過する磁界1
2よりも強い。この被検体金属110の表面部を通過す
る強い磁界11による影響を検出コイル02が受けない
ようにすることによって、表面部の欠陥による影響(信
号波形)、及び探傷子10の浮き上がりによる影響(信
号波形)が小さくなる。
に、短い経路を通る磁界は強く、長い経路を通る磁界は
弱い。図2では、被検体金属110の表面部を通過する
磁界11は、被検体金属110の裏面を通過する磁界1
2よりも強い。この被検体金属110の表面部を通過す
る強い磁界11による影響を検出コイル02が受けない
ようにすることによって、表面部の欠陥による影響(信
号波形)、及び探傷子10の浮き上がりによる影響(信
号波形)が小さくなる。
【0022】図3及び図4は、この各要因による、信号
波形例(探傷器の画面51)を示したものである。図3
において、(a)の21は探傷子10が静止したときの
信号波形例、(b)の22は表面欠陥による信号波形
例、(c)の23は探傷子10の浮き上がりによる信号
波形例である。図3のように、本発明の探傷子10で
は、検出コイル02の誘起する電圧が、被検体金属11
0の表面部を通過する磁界11の影響を受けず、被検体
金属110の表面部に起因する要因に対しては、その信
号波形が小さくなり(検出感度が低下し)、表面欠陥に
よる波形22、及び探傷子10の浮き上がりによる波形
23は、従来の探傷子よりも小さく現われる(従来の探
傷子の波形例:図7参照)。一方、被検体金属110の
裏面部の欠陥による信号波形例を図4に示した。図4の
24は被検体金属110の裏面欠陥による波形例であ
り、従来の探傷子による裏面欠陥による波形例124と
ほぼ同様の大きさで探傷器画面51に現われる。
波形例(探傷器の画面51)を示したものである。図3
において、(a)の21は探傷子10が静止したときの
信号波形例、(b)の22は表面欠陥による信号波形
例、(c)の23は探傷子10の浮き上がりによる信号
波形例である。図3のように、本発明の探傷子10で
は、検出コイル02の誘起する電圧が、被検体金属11
0の表面部を通過する磁界11の影響を受けず、被検体
金属110の表面部に起因する要因に対しては、その信
号波形が小さくなり(検出感度が低下し)、表面欠陥に
よる波形22、及び探傷子10の浮き上がりによる波形
23は、従来の探傷子よりも小さく現われる(従来の探
傷子の波形例:図7参照)。一方、被検体金属110の
裏面部の欠陥による信号波形例を図4に示した。図4の
24は被検体金属110の裏面欠陥による波形例であ
り、従来の探傷子による裏面欠陥による波形例124と
ほぼ同様の大きさで探傷器画面51に現われる。
【0023】実際の探傷で、探傷子を走査するとき、探
傷子の浮き上がりが生じることが多く。探傷子の浮き上
がりによる信号波形は、常に発生すると考えられる。こ
の探傷子の浮き上がりによる信号波形の中から欠陥によ
る信号を抽出するのが実用上困難であることが多く、実
際の探傷ではこの点で苦労を併うことが多い。
傷子の浮き上がりが生じることが多く。探傷子の浮き上
がりによる信号波形は、常に発生すると考えられる。こ
の探傷子の浮き上がりによる信号波形の中から欠陥によ
る信号を抽出するのが実用上困難であることが多く、実
際の探傷ではこの点で苦労を併うことが多い。
【0024】本発明による探傷子10では、被検体金属
110の表面部に起因する信号波形(表面欠陥による信
号波形、及び探傷子の浮き上がりによる信号波形等)が
小さくなり、裏面欠陥による信号波形をより明確に観察
でき、裏面欠陥に対する検出感度を向上することができ
る。なお、上記実施例では、金属平板における欠陥を検
出する場合について説明したが、その他、金属細管に対
しても同様にして欠陥を検出し得るものである。
110の表面部に起因する信号波形(表面欠陥による信
号波形、及び探傷子の浮き上がりによる信号波形等)が
小さくなり、裏面欠陥による信号波形をより明確に観察
でき、裏面欠陥に対する検出感度を向上することができ
る。なお、上記実施例では、金属平板における欠陥を検
出する場合について説明したが、その他、金属細管に対
しても同様にして欠陥を検出し得るものである。
【0025】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、励
磁コイルの内部に検出コイルを設け、この検出コイルの
位置を適切に配慮することによって、被検体金属の表面
(探傷子配置側面)部に起因する信号波形の振幅を抑
え、一般的に検出が困難な被検体金属の裏面(探傷子配
置の反対面)に存在する欠陥等、異常に対する検出感度
を大幅に改善することができる。
磁コイルの内部に検出コイルを設け、この検出コイルの
位置を適切に配慮することによって、被検体金属の表面
(探傷子配置側面)部に起因する信号波形の振幅を抑
え、一般的に検出が困難な被検体金属の裏面(探傷子配
置の反対面)に存在する欠陥等、異常に対する検出感度
を大幅に改善することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る探傷子のコイル形状を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】本発明の探傷子による磁界の説明図。
【図3】本発明の探傷子による各要因に対する信号波形
例を示す図。
例を示す図。
【図4】本発明の探傷子による裏面欠陥による信号波形
例を示す図。
例を示す図。
【図5】従来の渦電流探傷装置を示す図。
【図6】従来の探傷子の欠陥検出の原理的な説明図。
【図7】従来の探傷子による各要因に対する信号波形例
を示す図。
を示す図。
【図8】従来の探傷子による磁界の説明図。
【図9】従来の探傷子による裏面欠陥による信号波形例
を示す図。
を示す図。
01 励磁コイル 02 検出コイル 10 探傷子 11 被検体金属の表面部を通過する磁界 12 被検体金属の裏面部を通過する磁界 21 探傷子が静止したときの信号波形 22 表面欠陥による信号波形 23 探傷子の浮き上がりによる信号波形 24 裏面欠陥による信号波形 51 探傷器の画面 110 被検体金属 112 被検体金属中の裏面欠陥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−94760(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90
Claims (1)
- 【請求項1】 被検体金属の表面に対して直交する方向
に巻回され、上記被検体金属に対する磁界を発生する励
磁コイルと、この励磁コイルの内側部に配置され、該励
磁コイルと同方向に巻回されて上記被検体金属による磁
界の変化を検出する検出コイルとを備え、上記検出コイ
ルは、上記励磁コイルを被検体金属の表面上に位置させ
た際に、上記励磁コイルが発生する磁界のうちの被検体
金属内の表面部を通過する磁界の変化よりも裏面部を通
過する磁界の変化を強く検出できる位置に配置したこと
を特徴とする渦電流探傷子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08133494A JP3145561B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 渦電流探傷子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08133494A JP3145561B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 渦電流探傷子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07286992A JPH07286992A (ja) | 1995-10-31 |
| JP3145561B2 true JP3145561B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=13743487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08133494A Expired - Fee Related JP3145561B2 (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | 渦電流探傷子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3145561B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-20 JP JP08133494A patent/JP3145561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07286992A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
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