JP3145566B2 - 位置登録制御方式および移動局装置と基地局装置 - Google Patents

位置登録制御方式および移動局装置と基地局装置

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JP3145566B2
JP3145566B2 JP11240394A JP11240394A JP3145566B2 JP 3145566 B2 JP3145566 B2 JP 3145566B2 JP 11240394 A JP11240394 A JP 11240394A JP 11240394 A JP11240394 A JP 11240394A JP 3145566 B2 JP3145566 B2 JP 3145566B2
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悦宏 中野
彰 広池
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線サービスエリアが
複数の呼び出しエリアで構成された移動無線通信におけ
る位置登録制御方式および移動局装置と基地局装置に関
し、更に詳しくは、移動局と無線ゾーンを構成する基地
局との間で無線回線を構成する移動無線通信方式におい
て移動局が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾーン
からなる呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該移
動局の位置登録を行うとともに該移動局に対する呼び出
しエリアを決定する位置登録制御方式および移動局装置
と基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信では、移動する移動局に対
する着信情報を効率的に送信するため、無線制御局が配
下の移動局の位置を把握し、その位置情報に基づいて移
動局の呼び出しエリアを選択する方法が取られている。
【0003】このため、移動局は電源投入後、無線制御
局に対して位置登録を行い、以降は、移動局が移動して
呼び出しエリアの境界を横断した場合、再度位置登録を
行うのが普通である。この位置登録制御および呼び出し
制御における信号の送受は、各基地局と複数の移動局と
の間で行う。一方、各基地局の制御信号処理能力およ
び、制御信号伝送のための無線リソースは有限であるた
め、位置登録と呼び出しに関わる制御トラヒック量を少
なくする必要がある。
【0004】この位置登録の頻度を減少させるため、通
常、呼び出しエリアは複数の無線ゾーンで構成され、着
信情報の送信は広域一斉呼び出しの方法で行われる。こ
の位置登録の頻度をより減少させるため、呼び出しエリ
アを広域化すると、呼び出しエリア内の移動局数は増大
し、呼び出しの頻度は増大する。従って、通常位置登録
および一斉呼び出しに要する制御トラヒック量の和を最
小にするように呼び出しエリアの大きさが決定される。
これにより、システム全体の制御トラヒック量は小さく
することができ、各基地局の制御トラヒック量も小さく
なる。
【0005】図1は、呼び出しエリアと基地局が構成す
る各無線ゾーンとの関係を示す無線通信方式の構成を示
す図である。図1において、点線内が無線ゾーン、実線
は呼び出しエリアの境界を示すものである。基地局2
a,2b,2c,2dは、無線制御局1aによって制御
され、基地局2e,2f,2g,2hは、無線制御局1
bによって制御されており、この無線制御局1aと1b
との境界が呼び出しエリアの境界を構成している。符号
3a,3b,3cは移動局を示している。
【0006】このように構成される呼び出しエリアと無
線ゾーンにおいて、例えば、図2に示すように、呼び出
しエリアを5a,5bとし、移動局3aが移動経路7を
移動した場合、移動局は6a,6b,6cの各地点で、
位置登録を行う必要がある。従って、このような移動無
線通信方式で呼び出しエリアを地理的に固定して設定す
る場合、呼び出しエリアの境界を移動局が行き来する場
合に位置登録頻度が急増し、また呼び出しエリアの境界
に接する無線ゾーンを構成する基地局でのみ位置登録が
行われるため、位置登録のためのトラヒックが集中する
という問題があった。
【0007】この問題に対処する方法として、電源投入
時に在圏する無線ゾーンを中心とする呼び出しエリアを
設定し、呼び出しエリアの境界を横断した場合に、移動
先の無線ゾーンを中心に呼び出しエリアを設定するとい
う方式がある。この方式を図3で説明する。
【0008】図3において、移動局3aは無線ゾーン4
a,4b,4c,4d,4e,4g,4hで構成された
呼び出しエリア5aで位置登録されているとする。この
移動局が移動経路7を移動した場合、該移動局は6aの
地点で、無線ゾーン4e,4f,4h,4i,4j,4
k,4lで構成された呼び出しエリア5bを新たな呼び
出しエリアとして設定する。従って、6b,6cの各地
点で位置登録を行うことはない。
【0009】この方式により、位置登録の頻度を減少
し、位置登録呼び出しエリアの境界での位置登録の頻発
を防ぐことができる。また、特定の無線ゾーンの基地局
への位置登録の集中を防ぐことができる。
【0010】一般に、移動局の平均移動速度や呼び出し
頻度は移動局毎に大きく異なる。図4は、移動局の移動
速度および呼び出し頻度に対する最適な呼び出しエリア
の大きさを計算した例を示すグラフであり、横軸が無線
ゾーンに対する呼び出しエリアの相対的な半径の大きさ
を表しており、縦軸が移動局毎の単位時間当りの呼び出
しトラヒックと位置登録トラヒックとの和を表してい
る。なお、移動速度は無線ゾーンの移行回数で表してい
る。
【0011】図4に示す例において、同図(a)は呼び
出し頻度=0.1回/時とした場合に、無線ゾーン移行
回数を変化させた例である。この結果、同一無線ゾーン
内に長時間滞在することの多い移動局に対しては、呼び
出しエリアを狭くすることが望ましく、逆に移動するこ
との多い移動局に対しては、広い呼び出しエリアを設定
することが望ましいことがわかる。
【0012】また、図4(b)は無線ゾーン移行回数=
10回/時とした場合に、呼び出し頻度を変化させた例
である。この結果、呼び出し頻度の大きい移動局に対し
ては、呼び出しエリアを狭くすることが望ましく、逆に
呼び出し頻度の小さい移動局に対しては、広い呼び出し
エリアを設定することが望ましいことがわかる。
【0013】また、呼び出しエリアの大きさおよび形状
は、呼び出しエリア設定時の移動速度および移動方向も
考慮すべきであり、最適な呼び出しエリアは各移動局毎
に異なる。すなわち、移動局毎に、その移動局に適合し
た呼び出しエリアを設定することが理想である。これに
より移動局毎の制御トラヒック量が小さくなれば、各基
地局の制御トラヒック量も小さくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式では、呼び出しエリアの大きさおよび形状はすべての
移動局に対して一律に設定されており、移動局毎に呼び
出しエリアの大きさおよび形状を設定する機能は有して
いなかった。すなわち、図4の計算結果によれば、例え
ば呼び出しエリアの半径/無線ゾーンの半径=5と設定
した場合、無線ゾーン移行回数=10回/時で呼び出し
頻度=0.1回/時である移動局に対しては最小トラヒ
ックとなるが、それ以外の移動局に対しては、必ずしも
最小トラヒックとはならない。従って、従来方式では、
必要以上に、位置登録トラヒックおよび一斉呼び出しト
ラヒックが増加するという欠点があった。
【0015】本発明は、上述に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、各移動局毎のそれぞれの移動
形態および呼び出しトラヒックに合わせて最適な呼び出
しエリアを設定することにより、各基地局の制御トラヒ
ックを減少することができる位置登録制御方式および移
動局装置と基地局装置を提供することにある。
【0016】
【0017】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、本発
明の位置登録制御方式は、移動局と無線ゾーンを構成す
る基地局との間で無線回線を構成する無線通信方式にお
いて移動局が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾー
ンからなる呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該
移動局の位置登録を行うとともに該移動局に対する呼び
出しエリアを決定する位置登録制御方式であって、移動
局毎に各移動局の平均移動速度および呼び出し頻度を所
定の日時区分毎に学習し、前記所定の日時区分毎の各移
動局の平均移動速度および呼び出し頻度の学習結果およ
び現日時に基づいて呼び出しエリアの大きさを決定する
ことを要旨とする。
【0018】本発明の位置登録制御方式は、移動局と無
線ゾーンを構成する基地局との間で無線回線を構成する
無線通信方式において移動局が存在する無線ゾーンを含
む複数の無線ゾーンからなる呼び出しエリアを移動局が
変更するとき、該移動局の位置登録を行うとともに該移
動局に対する呼び出しエリアを決定する位置登録制御方
式であって、呼び出しエリア決定時の各移動局の移動速
度および移動方向を測定するステップと、移動局毎に各
移動局の平均移動速度および呼び出し頻度を学習するス
テップと、前記測定結果および前記学習結果に基づいて
呼び出しエリアの大きさおよび形状を決定するステップ
とを有することを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】本発明の移動局装置は、移動局と無線ゾー
ンを構成する基地局との間で無線回線を構成する無線通
信方式において移動局が存在する無線ゾーンを含む複数
の無線ゾーンからなる呼び出しエリアを移動局が変更す
るとき、該移動局の位置登録を行うとともに該移動局に
対する呼び出しエリアを決定する位置登録制御方式を実
施する移動局装置であって、移動局自身の平均移動速度
および呼び出し頻度を所定の日時区分毎に学習する学習
手段と、現日時を得る手段と、前記所定の日時区分毎の
移動局自身の平均移動速度および呼び出し頻度の学習結
果および現日時に基づいて呼び出しエリアの大きさを決
定する決定手段とを有することを要旨とする。
【0022】本発明の移動局装置は、移動局と無線ゾー
ンを構成する基地局との間で無線回線を構成する無線通
信方式において移動局が存在する無線ゾーンを含む複数
の無線ゾーンからなる呼び出しエリアを移動局が変更す
るとき、該移動局の位置登録を行うとともに該移動局に
対する呼び出しエリアを決定する位置登録制御方式を実
施する移動局装置であって、呼び出しエリア決定時の移
動局自身の移動速度および移動方向を測定する測定手段
と、移動局自身の平均移動速度および呼び出し頻度を学
習する学習手段と、この学習結果に従って呼前記測定結
果および前記学習結果に基づいて呼び出しエリアの大き
さおよび形状を決定する決定手段とを有することを要旨
とする。
【0023】
【0024】本発明の基地局装置は、移動局と無線ゾー
ンを構成する基地局との間で無線回線を構成する無線通
信方式において移動局が存在する無線ゾーンを含む複数
の無線ゾーンからなる呼び出しエリアを移動局が変更す
るとき、該移動局の位置登録を行うとともに該移動局に
対する呼び出しエリアを決定する位置登録制御方式を実
施する基地局装置であって、移動局毎の平均移動速度お
よび呼び出し頻度を所定の日時区分毎に学習する学習手
段と、現日時を得る手段と、前記所定の日時区分毎の移
動局の平均移動速度および呼び出し頻度の学習結果およ
び現日時に基づいて呼び出しエリアの大きさを決定する
決定手段とを有することを要旨とする。
【0025】本発明の基地局装置は、移動局と無線ゾー
ンを構成する基地局との間で無線回線を構成する無線通
信方式において移動局が存在する無線ゾーンを含む複数
の無線ゾーンからなる呼び出しエリアを移動局が変更す
るとき、該移動局の位置登録を行うとともに該移動局に
対する呼び出しエリアを決定する位置登録制御方式を実
施する基地局装置であって、呼び出しエリア決定時の移
動局の移動速度および移動方向を測定する測定手段と、
移動局毎の平均移動速度および呼び出し頻度を学習する
学習手段と、前記測定結果および前記学習結果に基づい
て呼び出しエリアの大きさおよび形状を決定する決定手
段とを有することを要旨とする。
【0026】
【作用】本発明の位置登録制御方式では、移動局毎に各
移動局の平均移動速度および呼び出し頻度を学習し、こ
の学習結果に従って呼び出しエリアの大きさを決定す
る。
【0027】また、本発明の位置登録制御方式では、平
均移動速度および呼び出し頻度の学習を所定の日時区分
毎に行い、該所定の日時区分毎に各移動局の平均移動速
度および呼び出し頻度の学習結果および現日時に基づい
て呼び出しエリアの大きさを決定する。
【0028】更に、本発明の位置登録制御方式では、呼
び出しエリア決定時の各移動局の移動速度および移動方
向を測定し、この測定結果および前記学習結果に基づい
て呼び出しエリアの大きさおよび形状を決定する。
【0029】本発明の位置登録制御方式では、移動局毎
に各移動局自身の平均移動速度および呼び出し頻度を学
習し、その学習結果に従って、呼び出しエリアの大きさ
を決定する。
【0030】また、本発明の移動局装置では、移動局自
身の平均移動速度および呼び出し頻度を学習し、この学
習結果に従って呼び出しエリアの大きさを決定する。
【0031】更に、本発明の移動局装置では、前記学習
を所定の日時区分毎に行い、該所定の日時区分毎の移動
局自身の平均移動速度および呼び出し頻度の学習結果お
よび現日時に基づいて呼び出しエリアの大きさを決定す
る。
【0032】本発明の移動局装置では、呼び出しエリア
決定時の移動局自身の移動速度および移動方向を測定
し、この測定結果および前記学習結果に基づいて呼び出
しエリアの大きさおよび形状を決定する。
【0033】本発明の基地局装置では、移動局毎の平均
移動速度および呼び出し頻度を学習し、この学習結果に
従って呼び出しエリアの大きさを決定する。
【0034】また、本発明の基地局装置では、前記学習
を所定の日時区分毎に行い、該所定の日時区分毎の移動
局の平均移動速度および呼び出し頻度の学習結果および
現日時に基づいて呼び出しエリアの大きさを決定する。
【0035】更に、本発明の基地局装置では、呼び出し
エリア決定時の移動局の移動速度および移動方向を測定
し、この測定結果および前記学習結果に基づいて呼び出
しエリアの大きさおよび形状を決定する。
【0036】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0037】図5は、本発明の第1の実施例に係わる位
置登録制御方式を実施する移動局の構成を示すブロック
図である。同図に示す移動局は、該移動局自身の平均移
動速度および呼び出し頻度を学習し、その学習結果およ
び時間帯に従って呼び出しエリアの大きさを演算する機
能を有するものであり、該移動局は単位時間当りの無線
ゾーン移行回数および呼び出し頻度を学習した結果が記
憶される不揮発性記憶部1を有している。
【0038】移動局は、電源をONしている状態で、無
線ゾーン移行回数、呼び出し頻度、および時間を測定
し、この測定結果を一定時間経過後もしくは電源をOF
Fする際に不揮発性記憶部1の学習内容を更新する。該
不揮発性記憶部1は制御部2によって制御されるととも
に、該制御部2は全体の動作を制御するものであって、
時刻を計時し、呼び出しエリア決定時等の時刻を得るた
めに使用される時計3およびベースバンド部4に接続さ
れ、該ベースバンド部4は送信機5および受信機6を介
して送受信共用器7に接続され、送受信共用器7には送
受信アンテナ8が接続されている。
【0039】不揮発性記憶部1の更新の方法としては、
過去の全測定結果を使用する第1の方法、最近の一定期
間の測定結果を使用する第2方法、および最近の測定結
果に重み付けをする第3の方法がある。
【0040】第3の方法における学習方法の例を図6に
基づいて説明する。最初、移動局3aに学習されている
単位時間当りの無線ゾーン移行回数を8回、呼び出し頻
度を1.5回とする。この移動局3aが6aの地点で電
源をONし、移動経路7を移動する。途中6bの地点で
着信があり、6cの地点まで移動し、6cの地点で電源
をOFFした場合を考える。なお、移動時間は2時間を
要したとする。この場合の無線ゾーン移行回数は10
回、呼び出し頻度は1回、時間は2時間である。従っ
て、単位時間当りの無線ゾーン移行回数は5回、呼び出
し頻度は0.5回である。この場合、過去の学習結果の
重みを1、新しい学習結果の重みを時間×重み係数0.
1として(この場合の重みは0.2となる)、次のよう
に学習内容の更新が行われる。
【0041】
【数1】更新後の無線ゾーン移行回数=(1/1.2) ×8 +
(0.2/1.2) ×5 =7.5 更新後の呼び出し頻度=(1/1.2) ×1.5 +(0.2/1.2) ×
0.5 =1.33 この学習方法によれば、重みを用いることにより、最近
の測定結果ほど、強く学習結果に反映される。また、測
定時間に比例した重みを用いているため、短時間の測定
結果が学習結果に悪影響を与えることもない。なお、重
み係数を変えることにより、学習の収束特性を制御する
ことが可能である。
【0042】次に、最適な呼び出しエリアの大きさの演
算方法の一例について説明する。
【0043】単位時間当りの無線ゾーン移行回数をM、
単位時間当たりの呼び出し頻度をP、(呼び出しエリア
の半径)/(無線ゾーンの半径)をXとする。位置登録
トラヒック量がMに比例し、一斉呼び出しトラヒック量
がPに比例することは明らかである。また、位置登録ト
ラヒック量がX2 に反比例し、一斉呼び出しトラヒック
量がX2 に比例すると仮定する。この仮定により、次式
が成り立つ。ここで、αおよびβはそれぞれ位置登録1
回当りのトラヒックおよび呼び出し1回当りのトラヒッ
クによって決まる係数である。
【0044】位置登録トラヒック量=α×(M/X2 ) 呼び出しトラヒック量=β×(P×X2 ) 従って、位置登録および一斉呼び出しに必要なトラヒッ
クの総計は、 α×(M/X2 )+β×(P×X2 ) となり、X=(αM/βP)1/4 のとき最小となる。従
って、単位時間当りの無線ゾーン移行回数および単位時
間当りの呼び出し頻度により最適な呼び出しエリアの大
きさが演算でき、位置登録および一斉呼び出しに必要な
トラヒック量を減少することができる。
【0045】また、上記のような演算に依らずとも、移
動局を無線ゾーン移行回数および呼び出し頻度によりグ
ループに分け、グループ毎に最適な一斉呼び出しエリア
サイズを割り当てることも可能である。
【0046】上記実施例では、移動局の平均移動速度を
無線ゾーンの移行回数により求めたが、位置登録回数お
よび一斉呼び出しエリアの大きさにより求めることも可
能である。位置登録回数に一斉呼び出しエリアの大きさ
を乗算すれば、移動速度を概算できる。
【0047】また、測定する曜日や時間帯毎に分けて上
記測定および上記学習を行うことにより、各ユーザの使
用形態に合わせた学習が可能となる。例えば、ユーザの
中には、平日の使用頻度の高いユーザもいれば、休日の
使用頻度の高いユーザもいる。また、使用する時間帯も
ユーザによって異なる。更に、移動することの多い曜日
や時間帯もユーザによって異なる。従って、学習の効果
はより高まることになる。
【0048】以上のように、本発明における移動局装置
は、各移動局自身の平均移動速度および呼び出し頻度を
学習し、その学習結果に従って呼び出しエリアの大きさ
を決定するので、位置登録および一斉呼び出しに必要な
トラヒック量を減少することができる。
【0049】次に、本発明の位置登録制御方式に係わる
第2の実施例について説明する。
【0050】この第2の実施例は、移動局の移動速度お
よび移動方向により呼び出しエリアの大きさを決定しよ
うとするものであり、まずその考え方について説明す
る。一般に、呼び出しエリア設定時の移動局の移動速度
および移動方向は、その時々により異なり、最適な呼び
出しエリアの大きさや形状は、その時の移動速度および
移動方向により異なってくる。例えば、図7に示すよう
に、実線で示す呼び出しエリアに位置登録されている移
動局3aが6aの地点から矢印方向に移動する場合、6
bの地点で点線で示す新たな呼び出しエリアの位置登録
を行う。第1の実施例で示した方法によれば、移動局が
各自学習した結果に基づき呼び出しエリアの大きさが決
まり、図7(a)に示すように、6bの地点を中心とし
た呼び出しエリアの位置登録を行う。しかしながら、図
7(a)、(b)に示すように、呼び出しエリア設定時
の移動方向に従って、移動する確率の高いエリアを設定
した方が、次回の位置登録までの時間が長くなり、位置
登録トラヒックの低減が図れる。また、移動速度が早い
場合には図7(b)に示すように大きく、移動速度が遅
い場合には図7(c)のように小さく、呼び出しエリア
を設定することにより、位置登録および一斉呼び出しに
必要なトラヒック量を減少することができる。
【0051】図8は、このように移動局の移動速度およ
び移動方向により呼び出しエリアの大きさを決定する第
2の実施例に使用される移動局の構成を示すブロック図
である。図8に示す第2の実施例の移動局は、図5に示
した第1の実施例において移動方向検出部9および移動
速度検出部10を新たに設けた点が異なるものであっ
て、その他の構成は図5に示すものと同じである。
【0052】図8において、移動方向検出部9は、GP
Sや地磁気を利用したジャイロ等で実現でき、また移動
速度検出部10は速度メータ等で実現できる。
【0053】上記第1および第2の実施例における位置
登録の方法について説明する。第1および第2の実施例
では、移動局が呼び出しエリアの大きさおよび形状を決
定する。移動局側で、呼び出しエリアを決定した場合、
一斉呼び出しを行うために、その呼び出しエリアを基地
局に報告する必要がある。その実現例として、基地局が
各自の座標を報知するという方法がある。移動局が位置
登録を行う場合、基地局から報知されている座標系に従
って、呼び出しエリアを基地局に報告する。この移動局
に対する呼び出しを行う際には、その呼び出しエリア内
に存在する全ての基地局から一斉呼び出しを行う。ま
た、基地局から報知されている座標により、移動局の呼
び出しエリア移行の判断を行うことができる。
【0054】また、移動局が基地局に対して呼び出しエ
リア自体を報告しなくても、呼び出しエリアの大きさお
よび形状を基地局に報告し、基地局側で呼び出しエリア
を設定し、その呼び出しエリア内に存在する全ての基地
局の基地局識別番号を移動局に通知すれば、実現でき
る。この場合、基地局は基地局識別番号を常に報知して
いるため、移動局は呼び出しエリアの移行を判断するこ
とができる。
【0055】次に、第3の実施例について説明する。上
述した第1および第2の実施例では、移動局により、各
移動局毎の平均移動速度および呼び出し頻度の学習と、
その学習結果に基づいた、位置登録エリアの大きさや形
状の決定を行っていた。本実施例では、基地局が各移動
局毎の平均移動速度および呼び出し頻度の学習と、その
学習結果に基づいた位置登録エリアの大きさや形状の決
定を行う例を示す。
【0056】図9は、第3の実施例を実施する基地局お
よび該基地局に接続される無線制御局の構成を示すブロ
ック図である。図9に示す基地局は、基地局全体の動作
を制御する基地局制御装置11、TRX12、送信アン
プ13、受信アンプ14、送受信共用器15、送受信ア
ンテナ16から構成され、また基地局のTRX12を介
して無線制御局17が接続され、該無線制御局17には
ホームメモリ18が接続されている。
【0057】図9において、各移動局毎の単位時間当り
の無線ゾーン移行回数および呼び出し頻度の学習結果は
ホームメモリ18に記憶される。学習アルゴリズムは、
第1の実施例に従うが、本実施例では、基地局が学習を
行うため、手順が異なる。学習方法として、2つの例を
示す。第1の学習方法は、移動局が電源をONしている
状態で測定した無線ゾーン移行回数と呼び出し頻度と時
間とを通話中や通信終了時等の制御信号で通知する方法
である。この通知された測定結果に基づき、基地局が学
習内容の更新を行う。更新の方法としては、第1の実施
例に示した通りである。
【0058】第2の学習方法は、基地局において位置登
録回数と呼び出し頻度とを測定する方法である。この場
合は、位置登録および一斉呼び出しを行う度にホームメ
モリ18に報告し、学習はホームメモリ18で行うこと
になる。
【0059】この学習結果に基づいて、最適呼び出しエ
リアの大きさが演算されるが、演算方法は、第1の実施
例に示した通りである。また、曜日毎や時間帯毎の学習
も当然可能である。
【0060】以上のように、本発明における基地局装置
は、各移動局の平均移動速度および呼び出し頻度を学習
し、その学習結果に従って呼び出しエリアの大きさを決
定するので、位置登録および一斉呼び出しに必要なトラ
ヒック量を減少することができる。
【0061】また、第2の実施例に示したように、呼び
出しエリア設定時の移動速度および移動方向に従って呼
び出しエリアの大きさや形状を設定することもできる。
この場合、移動局で検出した結果を位置登録時に基地局
に報告し、その結果に基づいて呼び出しエリアを設定す
る。また、最近の位置登録履歴により、移動局の移動方
向や移動速度を推定することもできる。この場合、移動
局からの報告は不必要である。
【0062】上記第3の実施例における位置登録の方法
について説明する。第3の実施例では、基地局が呼び出
しエリアの大きさおよび形状を決定する。基地局側で呼
び出しエリアを決定した場合、その呼び出しエリアを移
動局に通知する必要がある。その実現例として、座標軸
を用いる方法がある。この場合、座標を用いて呼び出し
エリアの設定を行い、移動局へ通知する。基地局は各自
の座標を常に報知しており、移動局は呼び出しエリア移
行の判断を行うことができる。
【0063】また、呼び出しエリア内に存在する基地局
の基地局識別番号を移動局に通知するという方法もあ
る。この場合、基地局は基地局識別番号を常に報知して
おり、移動局は呼び出しエリアの移行を判断することが
できる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各移動局の平均移動速度および呼び出し頻度を学習し、
この学習結果に従って呼び出しエリアの大きさを決定し
たり、また前記学習を所定の日時区分毎に行い、この学
習結果および現日時に基づいて呼び出しエリアの大きさ
を決定したり、更に各移動局の移動速度および移動方向
を測定し、この測定結果および前記学習結果に基づいて
呼び出しエリアの大きさおよび形状を決定しているの
で、各移動局毎に最適な呼び出しエリアを設定すること
ができ、位置登録トラヒックや一斉呼び出しトラヒック
を低減し得るとともに、更に最適な呼び出しエリアを設
定することができ、各基地局の位置登録トラヒックおよ
び一斉呼び出しトラヒックを減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置登録制御方式を実施する無線通信
システムの構成図であり、特に呼び出しエリアと基地局
が構成する各無線ゾーンとの関係を示す図である。
【図2】従来の位置登録制御の一例を説明するための図
である。
【図3】従来の位置登録制御の他の例を説明するための
図である。
【図4】移動局の移動速度および呼び出し頻度に対する
最適な呼び出しエリアの大きさを計算した例を示すグラ
フである。
【図5】本発明の第1の実施例に係わる位置登録制御方
式を実施する移動局の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す第1の実施例を説明するための移動
局の移動例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例を説明するための移動局
の移動例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例に使用される移動局の構
成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例を実施する基地局および
該基地局に接続される無線制御局の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 不揮発性記憶部 3 時計 9 移動方向検出部 10 移動速度検出部 11 基地局制御装置 17 無線制御局 18 ホームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−56472(JP,A) 特開 平5−130671(JP,A) 特開 平2−244917(JP,A) 特開 平5−336026(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/04 - 7/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局と無線ゾーンを構成する基地局と
    の間で無線回線を構成する無線通信方式において移動局
    が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンからなる
    呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該移動局の位
    置登録を行うとともに該移動局に対する呼び出しエリア
    を決定する位置登録制御方式であって、 移動局毎に各移動局の平均移動速度および呼び出し頻度
    を所定の日時区分毎に学習し、 前記所定の日時区分毎の各移動局の平均移動速度および
    呼び出し頻度の学習結果および現日時に基づいて呼び出
    しエリアの大きさを決定することを特徴とする位置登録
    制御方式。
  2. 【請求項2】 移動局と無線ゾーンを構成する基地局と
    の間で無線回線を構成する無線通信方式において移動局
    が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンからなる
    呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該移動局の位
    置登録を行うとともに該移動局に対する呼び出しエリア
    を決定する位置登録制御方式であって、 呼び出しエリア決定時の各移動局の移動速度および移動
    方向を測定するステップと、 移動局毎に各移動局の平均移動速度および呼び出し頻度
    を学習するステップと、 前記測定結果および前記学習結果に基づいて呼び出しエ
    リアの大きさおよび形状を決定するステップとを有する
    ことを特徴とする位置登録制御方式。
  3. 【請求項3】 移動局と無線ゾーンを構成する基地局と
    の間で無線回線を構成する無線通信方式において移動局
    が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンからなる
    呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該移動局の位
    置登録を行うとともに該移動局に対する呼び出しエリア
    を決定する位置登録制御方式を実施する移動局装置であ
    って、 移動局自身の平均移動速度および呼び出し頻度を所定の
    日時区分毎に学習する学習手段と、 現日時を得る手段と、 前記所定の日時区分毎の移動局自身の平均移動速度およ
    び呼び出し頻度の学習結果および現日時に基づいて呼び
    出しエリアの大きさを決定する決定手段とを有すること
    を特徴とする移動局装置。
  4. 【請求項4】 移動局と無線ゾーンを構成する基地局と
    の間で無線回線を構成する無線通信方式において移動局
    が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンからなる
    呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該移動局の位
    置登録を行うとともに該移動局に対する呼び出しエリア
    を決定する位置登録制御方式を実施する移動局装置であ
    って、 呼び出しエリア決定時の移動局自身の移動速度および移
    動方向を測定する測定手段と、 移動局自身の平均移動速度および呼び出し頻度を学習す
    る学習手段と、 この学習結果に従って呼前記測定結果および前記学習結
    果に基づいて呼び出しエリアの大きさおよび形状を決定
    する決定手段とを有することを特徴とする移動局装置。
  5. 【請求項5】 移動局と無線ゾーンを構成する基地局と
    の間で無線回線を構成する無線通信方式において移動局
    が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンからなる
    呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該移動局の位
    置登録を行うとともに該移動局に対する呼び出しエリア
    を決定する位置登録制御方式を実施する基地局装置であ
    って、 移動局毎の平均移動速度および呼び出し頻度を所定の日
    時区分毎に学習する学習手段と、 現日時を得る手段と、 前記所定の日時区分毎の移動局の平均移動速度および呼
    び出し頻度の学習結果および現日時に基づいて呼び出し
    エリアの大きさを決定する決定手段とを有することを特
    徴とする基地局装置。
  6. 【請求項6】 移動局と無線ゾーンを構成する基地局と
    の間で無線回線を構成する無線通信方式において移動局
    が存在する無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンからなる
    呼び出しエリアを移動局が変更するとき、該移動局の位
    置登録を行うとともに該移動局に対する呼び出しエリア
    を決定する位置登録制御方式を実施する基地局装置であ
    って、 呼び出しエリア決定時の移動局の移動速度および移動方
    向を測定する測定手段と、 移動局毎の平均移動速度および呼び出し頻度を学習する
    学習手段と、 前記測定結果および前記学習結果に基づいて呼び出しエ
    リアの大きさおよび形状を決定する決定手段とを有する
    ことを特徴とする基地局装置。
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