JP3146519U - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

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淳 塚本
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Abstract

【課題】固定盤および可動盤の少なくとも一方の盤に対して回転可能かつ前後進可能な可動部材が設けられた射出成形機の型締装置において、前記部材を高精度に保芯した状態で低摩擦で回転させることができる射出成形機の型締装置を提供する。
【解決手段】固定盤および可動盤5の少なくとも一方の盤5に対して回転および軸方向に前後進可能な可動部材2,17が設けられ、回転および軸方向に前後進可能な可動部材2,17は、回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリング21によって軸保持されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、固定盤および可動盤の少なくとも一方の盤または前記盤に取付けられる金型に対して回転可能かつ前後進可能な可動部材が設けられた射出成形機の型締装置に関する。
特許文献1に記載されるように、射出成形機の型締装置のテーブル回転装置では、テーブルは軸受部により、マシンボディに回転自在に取付けられている。しかしながら前記特許文献1においては、マシンボディとテーブルの間は昇降されないか又は昇降に関する記載がないのでそのままテーブルを回転させた場合、テーブルとマシンボディとの間の摩擦抵抗が大きくなるという問題がある。上記の問題を解決するものとして特許文献2、特許文献3に記載されたものが知られている。特許文献2、特許文献3ではターンテーブル(回転板)が盤に対して回転するとともに進退移動する。しかしながら特許文献2においてはターンテーブルをどのように保持するかは不明であった。また特許文献3においては回転板の中心軸と可動盤との嵌め合い部にはブッシュが設けられているが、ブッシュと中心軸の間には僅かにクリアランスを設ける必要があるので、高精度に保芯した状態で回転板を低摩擦で回転させることができなかった。また特許文献4としては射出成形機の型締装置のエジェクタ装置として回転によりボールナットが回転され、ボールネジ軸とエジェクタロッドが進退するものが記載されている。また特許文献5では回転によりエジェクタプレートのストッパが進退するものが記載されている。しかしながら特許文献4、特許文献5はいずれも盤に対して回転可能かつ前後進可能な可動部材が設けられたものが記載されていないので、本考案と同一の課題を有していないものである。
特許第3928139号公報(0029、図1) 特開2004−322452号公報(0025、図3) 特許第3785311号公報(0005、図1) 特開平10−264215号公報(0003、図1) 実公平7−26091号公報(3頁左欄、図4)
本考案では上記の問題を鑑みて、固定盤および可動盤の少なくとも一方の盤に対して回転可能かつ前後進可能な可動部材が設けられた射出成形機の型締装置において、前記部材を高精度に保芯した状態で低摩擦で回転させることができる射出成形機の型締装置を提供することを目的とする。
本考案の射出成形機の型締装置は、固定金型が取付けられる固定盤に対して可動金型が取付けられる可動盤が移動されて型締が行われる射出成形機の型締装置において、前記固定盤および可動盤の少なくとも一方の盤に対して回転および軸方向に前後進可能な可動部材が設けられ、前記回転および軸方向に前後進可能な可動部材は、回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングによって軸保持されていることを特徴とする。
本考案の射出成形機の型締装置は、固定金型が取付けられる固定盤に対して可動金型が取付けられる可動盤が移動されて型締が行われる射出成形機の型締装置において、前記固定盤および可動盤の少なくとも一方の盤に対して回転および軸方向に前後進可能な可動部材が設けられ、前記回転および前後進可能な可動部材は、回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングによって軸保持されているので、前記部材を高精度に保芯した状態で前記部材を低摩擦で回転させることができる。
本考案の実施形態について、図1、図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の射出成形機の型締装置における可動盤の断面図である。図2は、本実施形態の射出成形機の型締装置における可動盤の正面図である。
横型ロータリ式の射出成形機の型締装置では、図示しない固定金型が取付けられる固定盤に対して、可動金型1が取付けられる可動盤5が移動されて型締が行われる。可動盤5には、金型回転機構の可動部材であるロータリテーブル2が回転自在かつ可動盤5に対して軸方向に進退自在に取付けられている。ロータリテーブル2の表面側には、1個ないし複数の可動金型1が取付けられる。またロータリテーブル2の裏面側には、中心軸3が取付ボルト4により締結されている。そして可動盤5の孔5aにロータリテーブル2の中心軸3を嵌め合わすことにより、ロータリテーブル2は可動盤5の孔5aから抜けない構造に保持されている。また前記中心軸3と可動盤5の孔5aとの嵌め合い部には、給油型式や無給油型式のブッシュ6が組み込まれ、両者の間は摺動自在となっている。なお図示はしないが中心軸3には、可動金型1を温調するための金型温調用通路が一体構成される場合もある。
可動盤5には、図示しない型締装置の型締シリンダに組み込まれたラム7が取付ボルト8により固定されている。そして可動盤5は、前記型締シリンダの作動によるラム7の往復動とともに、タイバ9に対して摺動して型開閉を行う。型締装置の駆動機構は油圧シリンダ式のものを示したが、トグル機構やボ−ルネジ機構の電動式型締装置としても良い。またラム7の内部にはロータリテーブル2を可動盤5に対して軸方向に前後進移動させるための油圧シリンダ10が配設されている。そして前記油圧シリンダ10のロッドがロータリテーブル2の中心軸3に固定されている。
図2に示されるように可動盤5の上部には、ロータリテーブル2を正逆転可能に回転させる駆動モ−タ11が配設されている。そして駆動モータ11の駆動軸に取付けられた歯付プ−リ12とロータリテーブル2の外周13の歯付部との間に歯付のタイミングベルト14が掛けわたされている。また前記タイミングベルト14にテンションを与えるためテンションプーリ15が可動盤5の上部側に2個配設されている。なおロータリテーブル2の回転方式は限定されず、歯車を用いて外周面を直接かみ合わせてロータリテーブル2の正逆転方向に回転しても良く、中心軸3にプーリや歯車を設けて、中心軸3を回転させてもよい。
ロータリテーブル2は、裏面側の中心軸3の外側寄りに中心軸3と同心状に全周にわたり一定の深さの溝部16が形成されている。そして前記溝部16の内周面16aには、4個の支持ローラ17が当接されるようになっている。なお支持ローラ17の数は、3個以上が円形に設けられた溝部16に対して均等に配置されていれば良く数の限定はない。また支持ロ−ラ17は、溝部16の外周面16bに当接して回転しても良い。更にまた、溝部16を構成することなくロータリテーブル2の裏面側の板面円周に段部を設け、支持ロ−ラ17が段部を中心軸3に対して垂直方向の小径側または大径側に当接して回転するようにしても良い。そして更には支持ローラ17により、ロータリテーブル2の外周を支持するようにしてもよい。ただし支持ローラ17がロータリテーブル2の外周を支持するようにした場合は、ロータリテーブル2は、外周に取付られた回転ベルト以外の手段で回転される。また支持ローラ17によりロータリテーブル2の下側を支持する場合、支持ローラ17は2個でもよい。またロータリテーブル2の回転方向は一方向のみでもよい。
支持ローラ17は、ローラ部18と軸芯部19が一体に固着されている。そして軸芯部19は、可動盤5の孔5aの周囲に貫通形成された孔20に挿通されている。可動盤5の孔20と軸芯部19との間には回転自在かつ軸方向に回転可能なベアリング21(ストロークベアリング)が設けられている。ベアリング21は、前記孔20に固定的に挿入される外筒部材22と、前記外筒部材22に対して回転運動と往復運動を複合して行うことができる内筒部材23を有する転がり軸受部材である。ベアリング21の内筒部材23には、千鳥状に複数列にわたり回転自在なボール24が配設され、前記ボール24の転がり案内により、内側からの荷重が均等に配分できるようになっている。そして外筒部材22の両端近傍にはストッパ25,25(シールを含む)が設けられ、前記内筒部材23が外筒部材22から脱落を防止するとともに、内筒部材23が一定の範囲で外筒部材22に対して軸方向に移動自在となっている。また前記ベアリング21のローラ部18側にはカラー26が取付けられ、ローラ部18にスラスト方向の荷重がかかった際にその荷重を受けられるようになっている。なお本実施形態で使用されるベアリング21(ストロークベアリング)は、ストロークが短くて重荷重に対応できるものが望ましい。
そして前記ベアリング21の内筒部材23の内側には、支持ローラ17の軸芯部19が挿通されている。そして前記軸芯部19の端部には大径のフランジ部27が形成され、可動盤5の孔20から反対方向に突出されている。前記フランジ部27は支持ローラ17が一定のストロークで軸方向に移動可能であって、可動盤5から脱落しないために取付けられている。
本実施形態では、ロータリテーブル2が回転時に可動盤5に対して離隔方向へ移動されるが、前記のように支持ローラ17が回転自在かつ軸方向に進退自在な軸受部材であるベアリング21(ストロークベアリング)によって軸保持されているので、可動金型1やロータリテーブル2の重量が支持ローラ17に掛かっていても、ロータリテーブル2の前方(または後方)への進退移動と共に、支持ローラ17も軸方向である前方(または後方)へ進退移動させることができる。またロータリテーブル2の正逆転方向への回転時には支持ローラ17のローラ部18も追従して回転される。従ってベアリング21によって、回転および前後進可能な可動部材である支持ローラ17の軸芯部19(軸)を高精度に保芯した状態で低摩擦で回転自在かつ軸方向に進退自在に移動させることができる。
次に図3に示される第2の実施形態について先の実施形態との相違点を中心に説明する。
図3に示される第2の実施形態は、竪型ロータリ射出成形機の上可動盤に関するものである。第2の実施形態では、先の支持ローラ17の他、回転および前後進可能な可動部材であるロータリテーブル2の中心軸3も回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリング31(ストロークベアリング)によって軸保持されている。具体的には油圧シリンダ10によって前後進されるロータリテーブル2の中心軸3が上可動盤32の孔32a内に挿通され、前記孔32aと中心軸3の間に、ベアリング31が設けられている。ベアリング31は、図1に示される実施形態のベアリング21と直径は異なるが構造的には同様である。前記構造により、ロータリテーブル2の外周13にタイミングベルト14が掛けられ、ロータリテーブル2が中心軸3と直交する方向への力を受けても高精度に保芯することができる。またロータリテーブル2の正逆転方向への回転時には上可動盤32に対して前進(下降)させた状態で回転させるので、摩擦抵抗がなく、小さな回転力で高速でロータリテーブル2を回転させることができる。
なおロータリテーブル2は、上固定盤、下可動盤、下固定盤のいずれかに設けられたものでもよい。また水平方向に可動盤が移動するとともに水平方向に中心軸3が取付けられたものでもよく、その場合はロータリテーブル2の荷重を分散するために中心軸3の軸方向に対して複数のストロークベアリング31,31を取付けたものでもよい。また前記ストロークベアリング31とブッシュを組み合わせてロータリテーブル2の中心軸3の保芯をするものでもよい。図3に示される第2の実施形態は、ストロークベアリング31の直径があまり大きいものが無いので、比較的小型の射出成形機に用いられる。図3に示される第2の実施形態における支持ローラ17は、回転自在なカムフォロアが回転しない軸芯部に取付けられ、軸芯部が軸方向へのみ摺動することにより保持されるものや、軸芯部に対して偏芯した位置に回転自在で前後進しない支持ローラを設けたものでもよい。
次に図4ないし図7に示される第3の実施形態について説明する。図4に示されるように射出成形機33の型締装置34の可動盤37にはエジェクタ装置41が配設されている。可動盤37の側面または上面にはエジェクタ装置41を作動させるサーボモータ42が配設されている。また可動盤37の背面側のトグルリンクの係合部を結ぶ支持部43と、可動盤37の間には複数本のボールネジ45が回転可能に設けられ、ボールネジ45に取付けられた従動プーリ46と、前記サーボモータ42の駆動プーリ47はタイミングベルト48により連結されている。またボールネジ45にはボールナット49が前記ボールネジ45の回転により軸方向に移動可能に取付けられている。ボールナット49にはエジェクタ装置41のエジェクタロッド板50(エジェクタバー)が固定されている。前記可動盤37の支持部43と本体との間には複数本のガイドバー51が取付けられ、前記エジェクタロッド板50はガイドバー51によりガイドされて型開閉方向に移動可能となっている。
可動盤37の一部であるエジェクタ装置41のエジェクタロッド板50には、4本のエジェクタロッド52(ジョイントピン)が取付けられている。そしてエジェクタロッド52は、可動盤37に設けられた貫通孔53から可動金型40の方向へ突出可能となっている。図5ないし図7に拡大して示されるように、エジェクタロッド52は、先端側に回転係合部であるネジ溝部54が設けられ後部側(後端側)には回転力作用部である六角頭部55が設けられた回転軸部56と、該回転軸部56に対して外挿され回転不能なスリーブ部57との二重構造となっている。そしてエジェクタロッド52の中でも回転軸部56が、本考案における、可動盤37およびその一部であるエジェクタロッド板50に対して回転および軸方向に前後進可能な可動部材に相当する。回転および軸方向に前後進可能な可動部材である回転軸部56は可動盤37の板厚よりも長く設けられ、先端部の周囲にはネジ溝が刻設されたネジ溝部54となっている。また回転軸部56の後方側の4/5程度の位置であってエジェクタロッド板50に収納される部分には、他の部分よりも大径のフランジ部58が設けられている。そしてフランジ部58よりも後方側の軸部は前方側の軸部よりも僅かに小径となっている。また後方側の軸部の後端側は断面六角形の六角頭部55となっている。
一方、エジェクタロッド板50には回転軸部56が挿通可能な貫通孔59が設けられている。そしてエジェクタロッド板50の後面側における貫通孔59の周囲には、前記回転軸部56のフランジ部58が挿入可能な直径の円柱状の凹部60が形成されている。そして前記凹部60の内壁面には更に周り止め用のピン61が挿入可能な溝部62が縦方向に形成されている。またエジェクタロッド板50の前面側における貫通孔59の周囲には、回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリング63(ストロークベアリング)の外筒部材22を挿入し固定可能な円柱状の凹部64が形成されている。前記ベアリング63については、図1等の実施形態のベアリング21と同様のものが使用されるが、比較的ストローク長さが長くて軽荷重のものが望ましい。そして前記ベアリング63が挿入された貫通孔59と凹部60に対して後方側から回転軸部56が挿入されている。その際、回転軸部56のフランジ部58は、凹部60の底面の部分で当て止めされ、その後方にはピン61が挿入可能な切欠部が外周側に形成されたカラー65が挿入される。そして前記カラー65の後面側の段部にはスプリング66が固定され、外周側の切欠部と溝部62には、前記カラー65及びスプリング66が回転することを防止するピン61が挿入されている。そしてエジェクタロッド板50の凹部60の後端側には、前記スプリング66の後端に当接されるとともに前記回転軸部56の後端部のみが後方側に突出するように孔が形成されたフランジ板67が嵌め込まれ、フランジ板67は、ボルトでエジェクタロッド板50に固定されている。またピン61はフランジ板67に別のボルトで固定されている。従って回転軸部56はスプリング66によって前方に向けて付勢されてはいるが、前方から所定以上の力が加えられるとスプリング66のストロークstだけ後退可能な構造となっている。
また前記エジェクタロッド52の回転軸部56の外側にはスリーブ部57が外挿されている。スリーブ部57は後端部が大径のフランジ部68となっており、前記フランジ部68がボルトによりエジェクタロッド板50の前面に固定されるようになっている。従ってスリーブ部57はエジェクタロッド板50に対しては前後進も回転も不可能となっている。スリーブ部57の直径は、可動盤37の貫通孔53の直径と比較して細くなっており、またスリーブ部57の長さは、エジェクタ装置41が最前進した際に盤面37aと同じ面か、または接続ピン77の先端面78に届く長さとなっている。前記可動盤37の板厚と同じか、または前記板厚に近い長さとなっている。前記可動盤37の後面における貫通孔53の周囲には、円柱状の凹部37bが形成され、エジェクタロッド板50およびエジェクタロッド52等が前進した際に、前記フランジ部68やボルトが可動盤37に干渉せずに前記凹部37b内に収納されるようになっている。またエジェクタロッド52の回転軸部56とスリーブ部57の関係は、スプリング66が伸長されて回転軸部56のフランジ部58が凹部60の底面に押し付けられた状態では、回転軸部56のネジ溝部54がスリーブ部57の平坦な先端面69から前方へ向けて突出されるようになっている。
次に可動金型40内に配設される突出用可動部71について説明する。可動金型40内には空間72が設けられ、前記空間72からキャビティ面40aに向け貫通孔73が複数形成されている。そして前記貫通孔73にはキャビティ面40aから成形品Pを突出する突出ピン74がそれぞれ配設されている。また前記空間72には、前記突出ピン74が固定されるエジェクタプレート75が配設されている。エジェクタプレート75は、前進された突出ピン74がキャビティ面40aへ戻されるようにスプリング76が後方に向けて付勢されて取付けられている。またエジェクタプレート75から後方に向けて、接続ピン77が固定されている。
接続ピン77が設けられる位置は、盤面37aの方向に対して、エジェクタ装置41のエジェクタロッド52と同じ位置である。そして接続ピン77の長さは、外部から力が加えられていない状態で可動金型40の背面40bから所定長さ突出する長さとなっており、直径はエジェクタロッド52のスリーブ部57の直径と同じとなっている。そして接続ピン77の先端は、前記スリーブ部57の先端面69と面当接されるよう外周寄りが平坦な先端面78となっている。また前記接続ピン77の先端の軸芯側は、エジェクタロッド52のネジ溝部54が係合されるネジ穴79が形成されている。これらのエジェクタ装置41の連結手段は、エジェクタロッド52の回転を利用するものであり簡単な構造なので、あまりコストアップに繋がらない。
次に金型交換の際のエジェクタ装置41の接続方法について、図5ないし図7により説明する。図5に示されるように金型取付前の段階において、エジェクタ装置41のエジェクタロッド板50およびエジェクタロッド52は最前進位置まで前進されており、可動盤37からネジ溝部54のみが突出寸法Lだけ突き出た状態となっている。またエジェクタ装置41を作動させるサーボモータ42はフリーの状態となっている。そして固定盤35と可動盤37の間に、固定金型39と可動金型40が型合せされた状態の金型をクレーン等により搬入し、まず固定金型39を固定盤35に位置決めしボルト等により固定する。次に型締装置34により可動盤37を後退位置から前進させ、可動金型40の背面40bに可動盤37の盤面37aを当接させるようにする。
この際、図6に示されるように、可動金型40の背面40bから突出している接続ピン77のネジ穴79に対して、対応位置にあるエジェクタロッド52の回転軸部56のネジ溝部54が当接された状態となるが、ネジ溝部54とネジ穴79はそれぞれ溝が切ってあるので、当接および押圧によっては係合されない。そして更に可動盤37が型閉方向へ移動されると、エジェクタ装置41はフリーの状態であるが所定の自重を有しているので、エジェクタロッド52の回転軸部56のスプリング66が収縮されて回転軸部56が後退する。そして接続ピン77の外周寄りの先端面78とエジェクタロッド52のスリーブ部57の先端面69が面当接される。この際に前記のようにネジ溝部54の突出寸法Lよりもスプリング66のストロークstの方が長いので、必ず前記先端面69と先端面78は、面当接される。そして前記面当接された後は、スリーブ部57を含むエジェクタロッド52とエジェクタロッド板50全体が同時に後退される。そして可動盤37の盤面37aに可動金型40の背面40bが当接されると可動金型40が可動盤37にボルト等により固定される。
次に図7に示されるようにフランジ板67から突出ている回転軸部56の後端部の回転力作用部である六角頭部55をインパクトレンチ等により回転させて回転軸部56のみを回転させ、接続ピン77のネジ穴79に、回転軸部56のネジ溝部54を係合する。この際、回転軸部56は、スプリング66により接続ピン77に向けて押圧されているので、ネジ穴79にネジ溝部54を螺入しやすい。また回転および前後進可能な可動部材である回転軸部56は、前記ベアリング63により高精度に保芯された状態であるので、芯ブレせずに安定して回転させることが可能である。従って接続ピン77のネジ穴79に係合しやすい。更に、カラー65およびスプリング66は、ピン61により回り止めされているので回転軸部56と共に回転しない。そしてネジ溝部54がネジ穴79に係合されていくにつれて、スリーブ部57に対して回転軸部56は相対的に前進し、フランジ部58が凹部60の底面に当接され、スプリング66が再度伸長する。そしてスリーブ部57の先端面69と接続ピン77の先端面78が面当接されてネジにより強固に固定され、回転軸部56は回転不能となる。このエジェクタロッド52と接続ピン77の連結作業は、可動盤37の後方側のスペースから行うことが出来るので、作業が容易である。
次に成形品Pの成形時におけるエジェクタ装置41の作動について説明する。射出成形機33の射出装置36から型締された金型のキャビティ内に溶融樹脂が射出され、キャビティ内で冷却された後、型締装置34が作動して可動盤37および可動金型40が後退すると、成形品Pは固定金型39から離型されて可動金型40のキャビティ面40aに密着した状態で取り出される。次にエジェクタ装置41のサーボモータ42の作動により、タイミングベルト48を介して、プーリ46およびボールネジ45が回転し、ボールナット49、エジェクタロッド板50、および回転不能なエジェクタロッド52が型開閉方向に移動される。するとエジェクタロッド52と可動金型40内に配設される突出用可動部である接続ピン77、エジェクタプレート75、および突出ピン74が連動して作動し、成形品Pを突き出す。
この際、エジェクタロッド52のスリーブ部57の先端面69と、接続ピン77の先端面78とが直接面当接されており、突出方向の力を受けるので、ネジ溝部の部分に負荷がかかることが少ない。また突出ピン74の後退時には、サーボモータ42の制御により、エジェクタロッド52が後退したことに連動し、また金型内のスプリング76の反発力も協働して突出ピン74が後退される。従って突出ピン74の前後進作動速度や前後進位置をコントロールでき、複数回突出などについても高速制御が可能となる。
次に図8に示される第4の実施形態について説明する。図8に示されるように射出成形機の型締装置の固定盤91と可動盤92には、固定金型93と可動金型94がそれぞれ取付けられている。第4の実施形態の射出成形機の型締装置における金型93,94は、成形品の側面にネジ穴(雌ネジ)を形成することが可能な金型である。固定金型93には、キャビティ103に向けてネジ穴を形成するネジ穴形成用ロッド95が配設されている。ネジ穴形成部材であるネジ穴形成用ロッド95は、固定金型93に対して回転および軸方向に前後進可能に設けられる可動部材に相当する。そして固定金型93の外側面には、前記ネジ穴形成用ロッド95の回転駆動機構である駆動モータ96が設けられている。また固定金型93の外側面には、アングル97が形成され、前記ネジ穴形成用ロッド95の進退駆動機構である油圧シリンダ98が設けられている。ネジ穴形成用ロッド95の一端には、ネジ形成部95aがネジ山に対応して刻設されている。またネジ穴形成用ロッド95の他端側である固定金型93よりも外側の部分には、外周に平歯車95bが形成されており、他端部は軸受99により前記油圧シリンダ98のロッド98aと回転自在に係合されている。そして前記アングル97には従動ギア100が回転自在に軸支され、前記従動ギア100は駆動モータ96の駆動ギア101と歯が係合されるとともにネジ穴形成用ロッド95の平歯車95bとも歯が係合されている。
そして前記ネジ穴形成用ロッド95は、固定金型93に対して回転自在かつ軸方向に進退自在に設けられたベアリング102により、回転および前後進可能に取付けられている。ベアリング102については、図1や図5等に示される、ベアリング21,63等と同様のストロークベアリングであり、外筒部材22が固定金型93の凹部104に固定され、内筒部材23の内側にネジ穴形成用ロッド95のネジ形成部95aと平歯車95bの間の部分である軸部95cが挿通されている。なおこれら構造は可動金型94に設けられてもよく、ネジ穴形成用ロッド95の駆動機構などは適宜に他の構造が選択可能である。またネジ穴形成部材については、雄ネジを形成する凹形状のものでもよい。
次に第4の実施形態の成形時の作動について説明する。型締されたキャビティ103にはネジ穴形成用ロッド95のネジ形成部95aが突出した状態で停止されている。キャビティ103に溶融樹脂が射出され冷却固化されると、駆動モータ96を回転させるとともに油圧シリンダ98のロッド98aを収縮させ、ネジ穴形成用ロッド95を回転させながらキャビティ103から後退させる。この際、ネジ穴形成用ロッド95はベアリング102により保芯されているので、ネジ形成部95aが芯ブレすることなく成形品から抜取ることができ、高精度なネジ穴を形成することができる。そして成形品からネジ形成部95aが抜取られた後、可動金型94の型開きがされ、成形品が取出される。
また第4の実施形態以外の金型に対して可動部材が前後進と回転の両方の作用をする可動部材についても、本考案の回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングによって精度よく軸保持することが可能である。一例としては、金型に対して前後進と回転の両方の動作をする入子ブロック、ゲートバルブピン、ゲートカッタ、ガス供給ピン、およびエジェクタ装置の突出ピン等などが挙げられる。
本考案は以上説明した実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を付加して実施することができる。
本実施形態の射出成形機の型締装置における可動盤の断面図である。 本実施形態の射出成形機の型締装置における可動盤の正面図である。 第2の実施形態の射出成形機の型締装置における上可動盤の断面図である。 第3の実施形態の射出成形機の型締装置の断面図である。 第3の実施形態の射出成形機の型締装置におけるエジェクタ装置の接続方法を示す拡大断面図である。 第3の実施形態の射出成形機の型締装置におけるエジェクタ装置の接続方法を示す拡大断面図である。 第3の実施形態の射出成形機の型締装置におけるエジェクタ装置の接続方法を示す拡大断面図である。 第4の実施形態の射出成形機の型締装置における金型の断面図である。
符号の説明
1,40,94 可動金型
2 ロータリテーブル
3 中心軸
5,37,92 可動盤
17 支持ローラ
19 軸芯部
21,31,63,102 ベアリング(ストロークベアリング)
22 外筒部材
23 内筒部材
24 ボール
35,91 固定盤
39,93 固定金型
41 エジェクタ装置
50 エジェクタロッド板
52 エジェクタロッド
56 回転軸部
71 突出用可動部
95 ネジ穴形成用ロッド(ネジ穴形成用部材)

Claims (11)

  1. 固定金型が取付けられる固定盤に対して可動金型が取付けられる可動盤が移動されて型締が行われる射出成形機の型締装置において、
    前記固定盤および可動盤の少なくとも一方の盤または前記盤に取付けられる金型に対して回転および軸方向に前後進可能な可動部材が設けられ、
    前記回転および軸方向に前後進可能な可動部材は、回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングによって軸保持されていることを特徴とする射出成形機の型締装置。
  2. 前記回転および軸方向に前後進可能な可動部材は、前記盤に対して回転および前後進可能に軸保持され表面に金型が取付けられるロータリテーブルであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  3. 前記ロータリテーブルには中心軸が固定され、
    前記盤には前記ロータリテーブルの中心軸が挿通される孔が設けられ、
    前記ロータリテーブルの中心軸と前記盤の孔の間に、前記回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の射出成形機の型締装置。
  4. 前記ロータリテーブルの中心軸よりも外側を支持する支持ローラが設けられ、
    前記支持ローラは前記回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングによって前記盤に軸保持されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の射出成形機の型締装置。
  5. 前記回転可能かつ前後進可能な可動部材は、可動盤のエジェクタロッド板に対して回転可能かつ前後進可能なエジェクタロッドの回転軸部であり、
    前記エジェクタロッド板とエジェクタロッドの回転軸部の間に前記回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  6. 前記エジェクタロッドの回転軸部を回転させることにより、前記回転軸部は金型の突出用可動部とネジにより係合され、
    エジェクタ装置の作動時にエジェクタロッドの回転軸部は回転不能であることを特徴とする請求項5に記載の射出成形機の型締装置。
  7. 前記回転可能かつ前後進可能な可動部材は、前記盤に取付けられる金型に対して回転可能かつ前後進可能な、ネジ穴形成部材、入子ブロック、ゲートバルブピン、ゲートカッタ、ガス供給ピン、およびエジェクタ装置の突出ピンのいずれかの部材であり、
    前記金型と、ネジ穴形成部材、入子ブロック、ゲートバルブピン、ゲートカッタ、ガス供給ピン、およびエジェクタ装置の突出ピンのいずれかの部材の間に前記回転自在かつ軸方向に進退自在なベアリングが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  8. 前記ベアリングは、外筒部材の内側に多数のボールが回転自在に設けられた内筒部材が設けられ、内筒部材内に挿通される中心軸が低摩擦で回転自在かつ軸方向に進退自在に移動されることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の射出成形機の型締装置。
  9. 前記ベアリングの内筒部材は、一定の範囲で外筒部材に対して軸方向に移動自在であることを特徴とする請求項8に記載の射出成形機の型締装置。
  10. 前記ベアリングは、外筒部材の内側に多数のボールが回転自在に設けられた内筒部材が設けられ、内筒部材内に挿通される軸が低摩擦で回転自在かつ軸方向に進退自在に移動されることを特徴とする請求項7に記載の射出成形機の型締装置。
  11. 前記ベアリングの内筒部材は、一定の範囲で外筒部材に対して軸方向に移動自在であることを特徴とする請求項10に記載の射出成形機の型締装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010184436A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Toyo Mach & Metal Co Ltd ロータリ射出成形機
CN108773010A (zh) * 2018-08-31 2018-11-09 四川省宜宾普什模具有限公司 多工位模具轴向四面旋转机构
US10994456B2 (en) 2016-08-23 2021-05-04 The Japan Steel Works, Ltd. Rotary mold type injection molding machine and method for exchanging mold of rotary mold type injection molding machine
JP2022145914A (ja) * 2018-08-30 2022-10-04 ハスキー インジェクション モールディング システムズ リミテッド シェイパーモジュールによるプラスチック成形装置および方法

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