JP3146866U - 産業用車両の乗降用ステップ - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物による破損を防止でき、安定して乗降できる産業用車両の乗降用ステップを提供する。
【解決手段】剛性のステップ本体12と、このステップ本体12の下部に取り付けられる可動ステップ21とを具備し、ステップ本体12は、左右のサイド板13の下端部からそれぞれ下方に延びる可撓性サイド板22と、この可撓性サイド板22の下端部に連結された踏み桟23とを有し、可動ステップ21の可動側踏み桟23の左右方向の長さLsをステップ本体12の下端の固定側踏み桟14Bの左右方向の長さLrより短く形成して左右の前記可動側踏み桟23をそれぞれ内側下方に傾斜させて、最下段の固定側踏み桟14Bと左右の前記可撓性サイド部材23と可動側踏み桟23とを正面視で逆台形状に形成した。
【選択図】図1

Description

本考案は、産業用車両の乗降用ステップに関する。
ホイールローダなどの大型建設車両には、車体上に設置された運転席に乗降するために、車体の側部などに乗降用ステップを設けている。この乗降ステップは、その下端部を車体底部よりさらに低い位置まで下ろす必要があるため、作業姿勢によっては、地上の障害物や突起物が接触して破損する可能性が大きい。このため、たとえば特許文献1には、運転時には上方に折り曲げて格納しておき、使用するときに下方に展開する格納式ステップが開示されている。
実公平4−6350号公報
しかしながら、乗降時、車体上から格納や展開しなければならず、面倒であるという問題があった。
本考案は上記問題点を解決して、障害物による破損を防止でき、安定して乗降できる産業用車両の乗降用ステップを提供することを目的とする。
請求項1記載の考案は、産業用車両の車体から下方に向かって設置される乗降用ステップであって、車体に取り付けられた左右のサイド部材間と、これら左右サイド部材間に連結された固定側踏み桟とを有する剛性のステップ本体と、当該ステップ本体の下部で左右のサイド部材から下方に延びる所定幅の左右可撓性サイド部材と、これら左右可撓性サイド部材間に連結された可動側踏み桟とを有する可動ステップとを具備し、前記可動側踏み桟の左右方向の長さを、最下段の固定側踏み桟より短く形成して、左右の前記可撓性サイド部材をそれぞれ内側下方に傾斜させ、これにより最下段の前記固定側踏み桟と左右の前記可撓性サイド部材と前記可動側踏み桟とで正面視を逆台形状に形成したものである。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の構成において、可撓性サイド部材を平ベルトにより形成したものである。
請求項1記載の考案によれば、剛性のステップ本体の下部に、可撓性サイド部材を介して可動側踏み桟を支持する可動ステップを設けたので、障害物や突起物との衝突により、可撓性サイド部材を変形させて可動側踏み桟を容易に変位させることができ、これにより損傷を防止することができる。また可動性サイド部材により支持された可動側踏み桟は、足を踏み込んだ時に、作業員の重心の位置に起因して、可動側踏み桟の左右の揺れやすいが、本考案では、左右の可撓性サイド部材をそれぞれ内側下方に傾斜させることにより、左右方向の揺れを効果的に抑制することができ、安定した乗降が可能となる。
請求項2記載の考案によれば、可撓性サイド部材に平ベルトを使用することにより、全幅の任意位置で均一な強度を確保するとともに伸びを小さくすることができて、可動ステップの左右方向の揺れを効果的に抑制でき、また特殊な材料も不要で、低コストで提供することができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
本考案に係るステップ装置は、大型ホイールローダに設置されたもので、図2に示すように、このホイールローダは、後輪1Aを備えエンジンや発電ユニット、運転席4を搭載した後部車体1と、前輪2Aを備えバケット5aを操作する作業装置5を搭載した前部車体2とが、連結装置3により鉛直方向の軸心回りに揺動自在に連結されている。
後部車体1の後部でバランスウェイト6の左側面に、本考案に係る乗降用ステップ11が取り付けられ、運転席4から後方に延びる歩廊8と、歩廊8から後部下方に傾斜する階段部7とで、運転席4と乗降用ステップ11とが接続されている。
後部車体1には、図1,図3に示すように、階段部7の踊り場7aから下方に向かって、互いに平行な左右一対のガイド部材9が突設され、このガイド部材9に、左右の手摺ロッド10A,10Bが取り付けられ、ガイド部材9間の中間位置に段部9aが後部車体1に一体に形成されている。
前記乗降用ステップ11は、ガイド部材9に取り付けられるとともにそれぞれ内側下方に傾斜して伸びる左右(車体の前後)で一対の剛性のサイド板(サイド部材)13と、左右のサイド板13間(の上端部および下端部)に取り付けられた剛性の単数または複数(図では2段)の固定側踏み桟14A,14Bとを有する鋼製のステップ本体12と、このステップ本体12の下部に設けられた可動ステップ21とで構成されている。
前記固定側踏み桟14A,14Bは、図4に示すように、左右のサイド板13間に正面から背面側に一定間隔をあけて互いに平行に配置された複数枚(図では4枚)の垂直板14a,14bにより構成され、最前面の直板14aの上辺部に、凹凸状の滑り止め歯部14cが形成されている。また下段の踏み桟14Bの左右長さLrは、上段の踏み桟14Aより短く形成されて、左右のサイド板13がそれぞれ下方内側に傾斜されている。
可動ステップ21は、左右のサイド部材13の下端部で前面寄りにそれぞれ取付具24を介して取り付けられ下方に延びる所定幅Wの可撓性サイド板(可撓性サイド部材)22と、左右の可撓性サイド板22の下端部間に連結具25を介して支持された可動側踏み桟23とで構成されている。
可撓性サイド板22は、その表裏面が左右側に向き正面背面側に長い断面となるように配置され、可動側踏み桟23の持つ可撓性により障害物などの接触により可動側踏み桟23を容易に変位させることができるとともに、障害物が無くなると、可動側踏み桟23の自重と自身の持つ復元性により自然にもとの姿勢に復帰でき、かつ人の荷重による伸びが極めて小さいものがよい。人が乗り降りできるだけ十分な強度と経年変化などを考慮すると、合成ゴムや合成繊維の複合体からなり、可撓性と復元性を備えて伸びの少ない、プーリーなどの動力伝達に使用される平ベルトが最適である。そして可撓性サイド板22は、所定幅Wでその全幅の任意位置で均一な強度と少ない延びを実現することにより、表裏面が左右に向くように配置することで、可動側踏み桟23の前後方向の揺れを軽減することができる。
前記可動側踏み桟23は、鋼製で下面が開放されたチャンネル型断面に形成され、表面に滑り止め加工(図示せず)が施されている。また、可動側踏み桟23の左右長さLsが最下段の可動側踏み桟14Bの左右長さLrより短く形成されており、可撓性サイド板22が鉛直方向に対して傾斜角θ°で下方内側に傾斜され、最下段の固定側踏み桟14Bと可撓性サイド板22と可動側踏み桟23とで、正面視が逆台形状に形成されている。
通常、互いに平行な可撓性サイド部材に支持された踏み桟23を、作業員が足で上方から踏み込んで体重をかけると、作業員の重心が可動ステップの中心から左右に位置ずれているため、可動側踏み桟23が左右に揺れやすく、作業員がバランスを崩しやすい。しかし本考案では、左右の可撓性サイド板22を傾斜角θ°で下方内側に傾斜されているので、左右方向の揺れを抑制することができ、安定した乗降が可能となる。これは、長方形では、側方からの外力により4つの連結点を回動点として平行四辺形に変形されやすいが、台形に側方からの外力を加えても変形しないためである。
ここでたとえば傾斜角θ°=10°〜40°の範囲が好適であり、θ°=10°未満では、揺れ止め効果が小さく、θ°=40°を越えると、可動側踏み桟23の左右長さが短くなりすぎるからである。この傾斜角θ°=15°〜30°が、揺れ止め効果と可動側踏み桟23の左右長さにおいて、より最適な範囲である。
上記実施の形態によれば、乗降用ステップ11を、剛性のステップ本体12と、可撓性サイド板22により左右方向に容易に変位可能な可動ステップ21とで構成したので、障害物との接触により可撓性サイド板22の可撓性により可動側踏み桟23を変位させて損傷を防止することができ、また障害物が接触しなくなると、可撓性サイド板22の復元性で元の姿勢に復帰させることができる。
また可動ステップ21は、可撓性サイド板22が前後方向に所定幅を有しているので、足を乗せて体重をかけた時に、踏み桟23が前後方向に揺れにくく、かつ可撓性サイド板22を傾斜角θ°で内側下方に傾斜させたので、可動側踏み桟23が左右方向に揺れにくい。これにより、作業員の乗降の際に、可撓性サイド板22を介して可動側踏み桟23が左右方向に揺れるのを抑制できて、スムーズに乗降することができる。
また可撓性サイド板22に平ベルトを使用することにより、容易に入手できるとともに低コストで提供することができる。なお、平ベルトの強度が低い場合には、複数枚を重ねて使用することもできる。
本考案に係るホイールローダの乗降用ステップの実施の形態を示す正面図である。 ホイールローダの側面図である。 乗降用ステップの側面図である。 図1に示すA−A断面図である。
符号の説明
1 後部車体
4 運転席
7 階段部
7a 踊り場
9 ガイド部材
10A,10B 手すり
11 乗降用ステップ
12 ステップ本体
13 サイド板
14A,14B 固定側踏み桟
21 可動ステップ
22 可動性サイド板
23 可動側踏み桟
23a 通水孔

Claims (2)

  1. 産業用車両の車体から下方に向かって設置される乗降用ステップであって、
    車体に取り付けられた左右のサイド部材間と、これら左右サイド部材間に連結された固定側踏み桟とを有する剛性のステップ本体と、
    当該ステップ本体の下部で左右のサイド部材から下方に延びる所定幅の左右可撓性サイド部材と、これら左右可撓性サイド部材間に連結された可動側踏み桟とを有する可動ステップとを具備し、
    前記可動側踏み桟の左右方向の長さを、最下段の固定側踏み桟より短く形成して、左右の前記可撓性サイド部材をそれぞれ内側下方に傾斜させ、これにより最下段の前記固定側踏み桟と左右の前記可撓性サイド部材と前記可動側踏み桟とで正面視を逆台形状に形成した
    ことを特徴とする産業用車両の乗降用ステップ。
  2. 可撓性サイド部材を平ベルトにより形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の産業用車両の乗降用ステップ。
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