JP3147560U - 電熱加熱型高速乾燥機 - Google Patents

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良広 伊藤
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Abstract

【課題】 乾燥路内を全長にわたって高温に保つことができ、乾燥処理能力を向上させ且つ運転コストを低減することができる電熱加熱型高速乾燥機を提供する。
【解決手段】 乾燥機1は、供給管13内に取り込まれた被処理物Mをドライヤ6が発生する熱風に乗せて導入筒14内へ送り込み、ここで主ブロワからの螺旋状の高速空気流と合流させ、途中に複数の屈曲部が形成されている管状の乾燥路5内へ導入する。被搬送物は空気流に乗って乾燥路終端部へ連続的に運ばれる過程で攪拌・粉砕されて微粒子化され、周囲の空気流中に水分が吸収されて乾燥処理される。前記水分は、乾燥路5の途中と終端部に組み込まれたサイクロン8、9、10で分離・除去される。乾燥路5と途中のサイクロン8、9には電熱式のベルトヒータが装着され、これらの内部を通過する被処理物と空気流を加熱する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、有機食品残渣や家畜の糞等に含まれる水分を短時間で除去するための電熱加熱型高速乾燥機に関する。
食品の製造工程等で発生するコーヒーの絞り滓や、おから、焼酎粕のような有機食品残渣や、家畜の糞のような水分を多量に含んで汚泥状となっている廃棄物を乾燥処理するために、従来では、例えば、特許文献1に記載されているように、被処理物を長い円筒状の容器本体内に投入して、この被処理物を容器本体内をモータで回転する軸なし螺旋翼によって移動させながら、螺旋翼の中心に設けた内側加熱手段と容器本体を外側から加熱する外側加熱手段によって被処理物を加熱乾燥させる乾燥装置が提案されている。
特開2003−145088号公報
前記特許文献1に記載されているような従来の乾燥装置においては、容器本体内に投入された被処理物を少しずつ螺旋翼で容器本体の排出口側へ移動させながら徐々に乾燥させる構造になっているため、被処理物が容器本体内にとどまっている時間が長く、被処理物を連続的に処理する能力を高めるためには、容器本体の全長を長くする必要があり、広い設置スペースが必要となる問題があった。
また、容器本体の内部に加熱手段や螺旋翼が配置されている複雑な構造のため、製造コストが高くなるとともに、清掃や点検等の保守が困難であった。
一方、前述した問題点を解消するため、特許文献2に記載されているように、管状の乾燥路の始端部から高温に加熱した被処理物を当該乾燥路内へ導入し、これを高速の空気流によって乾燥路終端側へ搬送し、その過程で被処理物を空気流で攪拌して粉砕しながら連続的且つ効率的に乾燥処理を行なえるようにした高速乾燥機が提案されている。
登録実用第3138388号公報
前述した特許文献2に記載されている高速乾燥機においては、乾燥機に供給された被処理物を乾燥路内へ導入される直前にバーナで加熱しているため、被処理物が多量の水分を含んでいる場合や、冬場などにおいて被処理物が冷えている場合には、バーナの発熱量が不足して乾燥処理が不十分になる虞があり、これを回避するためには、バーナに発熱量の高いものを用いたり、乾燥路全長を長くする必要があった。
一方、乾燥路全長を長くすると、乾燥機の設置に必要なスペースが増加する問題があるとともに、乾燥路の外周面からの放熱によって、バーナから離れた位置では乾燥路内の温度が低下して乾燥効率が低下するため、乾燥路途中に熱風を外部から供給するための配管等を追加する必要があった。
そこで、本考案は、前述した従来技術における問題を解消し、乾燥路内を全長にわたって高温に保つことができ、乾燥処理能力を向上させ且つ運転コストを低減することができる電熱加熱型高速乾燥機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案の電熱加熱型高速乾燥機は、長手方向を略水平にして配置された横断面円形の導入筒と、前記導入筒の始端側端壁を同軸状に貫通して終端側が導入筒内途中位置まで所定長さ差し込まれているとともに、当該始端側端壁の外面から突出した部分の周壁に被処理物を取り込むための取込口が形成されている供給管と、送風ファンと、前記送風ファンを通過した空気を加熱して熱風を生成する電熱ヒータとを有し、前記供給管内へその始端部から熱風を吹き込むドライヤと、前記導入筒の始端部寄り位置の内周面と、前記供給管の外周面との間で画成された横断面円環状の空間内に、その接線方向から送風ダクトを通して空気を吹き込む主ブロワと、前記導入筒の終端部に始端部が連結されているとともに、途中に複数の屈曲部が形成されている管状の乾燥路と、 前記乾燥路途中の少なくとも1箇所と終端部とにそれぞれ組み込まれて、当該乾燥路内から水分を分離除去するサイクロンと、前記乾燥路途中に組み込まれたサイクロンの出口近傍に設けられ、当該出口に吸入側が連結されているとともに、吐出側が当該乾燥路の下流側に連結された補助ブロワと、前記乾燥路途中に組み込まれたサイクロンの外周面と、当該乾燥路の少なくとも一部の外周面とにそれぞれ装着された電熱式のベルトヒータと、少なくともこれらのベルトヒータの外側を覆うように前記乾燥路とサイクロンにそれぞれ装着された断熱材とを備えており、前記導入筒内周面と供給管外周面との間に形成される環状の隙間が供給管終端に向けて連続的に減少し供給管終端付近で最小になるように形成されている。
また、本考案の電熱加熱型高速乾燥機においては、導入筒の外周面に電熱式のベルトヒータが装着されていることが望ましい。また、乾燥路の途中箇所と終端部近傍にそれぞれ組み込まれているサイクロンのうちの少なくとも一部は、前段のサイクロンの出口が補助ブロワの吸入側に直結されているとともに、当該補助ブロワの吐出側が後続のサイクロンの入口に直結されていることも望ましい。
請求項1に記載された考案によれば、乾燥路やサイクロンの中を流動する空気や当該空気の流れに乗って移動する被処理物が、これらの乾燥路やサイクロンの外周面に装着されている電熱式のベルトヒータによって加熱されるため、灯油等をバーナで燃焼させて発生させた熱風を乾燥路の始端側から導入する場合のように、乾燥路の始端から離れた位置で乾燥路内の温度が低下して被処理物の乾燥処理能力が低下するようなことがない。
また、ベルトヒータによって、乾燥路やその途中に組み込まれたサイクロンの中を通過する被処理物やこれを運ぶ空気流を常に加熱して高温に保つておくことができるため、被処理物の乾燥処理に必要な時間を短縮することができる。
また、被処理物の乾燥処理が完了するまでの乾燥路内に滞留する時間が少なくて済むため、乾燥路全長を短くして乾燥機を小型化でき、狭い場所で効率的に乾燥処理を行うことが可能となる。
また、灯油バーナ等の燃焼装置や、乾燥路途中から再加熱用の熱風を導入するための配管等が不要であり、被処理物が通過する乾燥路やサイクロンをベルトヒータで直接電熱加熱するため熱効率が高く、CO2等温室効果ガスの排出量の低減にも貢献することができる。
さらに、電熱式のベルトヒータを用いたことにより、乾燥路やその途中に組み込まれているサイクロン内部の温度をそれぞれの部分のベルトヒータの通電状態を制御することにより、被処理物の種類や特性に応じて最適な乾燥処理温度に設定することが容易にできる。
また、導入筒の始端部寄り位置の内周面と、前記供給管の外周面との間で画成された横断面円環状の空間内に、その接線方向から吹き込まれる主ブロワの空気流により螺旋状空気流を発生させ、しかも、導入筒内周面と供給管外周面との間に形成される環状の隙間が供給管終端に向けて連続的に減少し供給管終端付近で最小になるようにしているため、前記螺旋状空気流が供給管終端付近で最大速度に達し、供給管の終端から導入筒内へ侵入した熱風の流れに運動エネルギを与えて加速させつつ合流して竜巻状に旋回しながら被処理物を滞りなく円滑に乾燥路内へ流入させることができる。
また、請求項2に記載された考案によれば、さらに、導入筒の外周面に電熱式のベルトヒータを装着することにより、主ブロワから前記導入筒内に吹き込まれる空気が加熱されるため、ドライヤの熱風によって加熱されて供給管から導入筒内に送り込まれた被処理物が主ブロワから供給される空気によって再び冷やされてしまうことがなく、乾燥機の乾燥処理効率を高めることができる。
また、請求項3に記載された考案によれば、さらに、前段のサイクロンと後段のサイクロンとが補助ブロワを介して直列に連結されているため、被処理物と、この被処理物から水分を吸収した周囲の湿った空気がこれらのサイクロンを連続して通過することにより、被処理物を運ぶ空気流に含まれる水分を効率的に分離除去することができる。
この際、被処理物と空気が前段のサイクロンの中を通過する際にその運動エネルギの一部を失って前段のサイクロンの出口では水分が分離除去された被処理物と空気の速度は一時低下するが、後段のサイクロンへ入る前に、これらの間に組み込まれた補助ブロワがこれらの被処理物とこれを運ぶ空気流の速度を再び増加させるため、後段のサイクロンにおいても水分を効率的に分離除去することができる。
以下、本考案の電熱加熱型高速乾燥機(以下、単に乾燥機という。)の1実施形態について説明する。図1は、本考案の乾燥機の概略構造を示す側面図、図2はその概略平面図であって、これらの図に示す乾燥機1は、おからやコーヒーの絞り滓、焼酎粕、家畜の糞のような水分を多量に含んだ被処理物が貯留される貯留ホッパ2に隣接して配置されていて、貯留ホッパ2内の被処理物Mは、これに連結されたスクリューコンベヤ3によって乾燥機1の供給ホッパ4へ搬送されるようになっている。
乾燥機1は、途中に複数の屈曲部が形成されている管状の乾燥路5を主要な構成部分として備えていて、スクリューコンベヤ3から供給ホッパ4へ投入された被処理物Mは、電熱式のドライヤ6が発生する高温の熱風と、主ブロワ7(図2参照)により外部から取り込まれて前記熱風と合流する空気との混合空気流によって乾燥路5内へ送り込まれ、当該乾燥路5をその終端側に向けて搬送される過程で、被処理物Mは乾燥路5の管壁に衝突を繰り返して攪拌・粉砕されつつ、空気流中に水分が蒸発吸収されて乾燥処理がなされる。
被処理物Mから熱風中に吸収された水分は、乾燥路5の途中と終端部にそれぞれ組み込まれたサイクロン8、9、10によって乾燥機1外部に分離除去され、乾燥処理が完了した被処理物Mは、乾燥路5の終端に設けられたサイクロン10の排出筒10Aから回収容器V内へ回収される。
なお、乾燥機1自体や、これに付属して用いられる、貯留ホッパ2、スクリューコンベヤ3等の装置類の構成部品は、水分を含んだ被処理物や高温の空気に晒されるため、耐蝕性と耐熱性に優れたステンレス鋼材を多用して製作されている。
前記貯留ホッパ2は、詳細な図示は省略するが、その内部にギヤモータ11で水平軸周りに回転されるコイルバネ状の攪拌部材12を備えている。この攪拌部材12は、横断面半円状に形成されている底部2Aに近接して回転する直径を有しているとともに、その軸方向中央位置に対して左右対称に互いに逆ピッチの螺旋状に形成されていて、ギヤモータ11によって回転されると、貯留ホッパ2内に貯留されている被処理物Mを攪拌しながら貯留ホッパ2の底部2Aの中央へ左右両側から掻き寄せる働きをする。
なお、図示していないが、本実施形態においては、貯留ホッパ2は外部から乾燥した熱風を導入する管路を備えていて、攪拌部材12の回転によって被処理物Mが攪拌される際に、この熱風によって被処理物Mに含まれている水分を一部蒸発させてその含水量を低減させるようにしてある。
また、貯留ホッパ2の底部2Aの中央から攪拌部材12の回転方向に若干片寄った位置には、スクリューコンベヤ3へ連通する連結部2Bが設けられていて、この連結部2Bを通じて貯留ホッパ2内の被処理物Mはスクリューコンベヤ3内へ取り込まれるようになっている。
前記スクリューコンベヤ3は、上端部に設けられたギヤモータ3Aによって回転駆動されるスクリュー3Bを内蔵していて、このスクリュー3Bの回転によって貯留ホッパ2からスクリューコンベヤ3内に落下した被処理物Mをギヤモータ3A近傍に設けられた排出口3Cへ送り出すようになっている。
図3は、供給ホッパ4と乾燥路5の始端部との間を連絡している被処理物導入部周辺の概略構造を示す部分縦断面図であって、同図に示すように、供給ホッパ4の下端は、水平に設けられた供給管13の上部側壁に形成された取込口13Aに連結されており、スクリューコンベヤ3の排出口3Cから供給ホッパ4に投入された被処理物Mは、当該被処理物Mのバッファとして機能する供給ホッパ4内に一旦滞留した後、前記取込口13Aから供給管13内に取り込まれるようになっている。
なお、図示を省略しているが、供給ホッパ4の周壁全体には電熱式のベルトヒータが装着されており、さらにその外側がガラス繊維からなる断熱材で被覆されている。
供給管13は横断面円形に形成され、その始端側にドライヤ6が連結されているとともに、終端側は、同じく横断面円形に形成されている導入筒14の始端側の端壁14Aを同軸状に貫通して当該導入筒14内に所定長さ差し込まれた位置で固定されている。
ドライヤ6は、内部に電熱ヒータ6Aとファンモータ6Bで回転される送風ファン6Cを内蔵しており、送風ファン6Cの回転によって外部から取り込んだ空気を電熱ヒータ6Aを通過させて高温の熱風にして供給管13内に吹きこみ、取込口13Aを通して供給管13内部へ取り込まれた被処理物Mをこの熱風で加熱しつつ導入筒14内へ送り込む役割を有している。
本実施形態においては、供給管13の終端側の端縁には、その全周に亘って櫛歯状の凹凸からなる整流部13Bが形成されている。前記整流部13Bは、被処理物Mとともに供給管13の終端から導入筒14内へ噴出する熱風の流れが外側に拡がるのを防止し、導入筒14内へ平行流として噴出するように整流する役割を有している。
また、供給管13の外側を包囲している導入筒14は、その始端側の所定長の区間aは大径で円筒状に形成されていて、図4に示すようにこの区間a内の周壁には送風ダクト15の一方の端部が連結されている。
この送風ダクト15の他方の端部は、大風量の空気流を発生させる主ブロワ7の吐出口に連結されていて、導入筒14の内周面と供給管13の外周面との間で画成された横断面円環状の空間内に、その接線方向から当該主ブロワ7より送風される空気を吹き込むようにしてある。
一方、図3に示すように、導入筒14の内径は、その途中位置から供給管13の終端近傍位置までの区間bで供給管13の終端側に向けてテーパ状に減少しており、その内周面と供給管13の外周面との間に形成される環状の隙間は、供給管13の終端付近で最小になるように設定されている。
また、導入筒14は、前記隙間が最小となる位置から終端側に向けて途中までテーパ状に拡大する区間cを有し、その後の区間dでは再びテーパ状に縮小してその終端部が乾燥路5の始端部と互いの内径を整合するように連結されている。
図1及び図2に示すように、乾燥路5は主に多数の垂直管路5Aと、これらの上下両端部どうしをそれぞれ連結する略U字状の上側連結管路5Bならびに下側連結管路5Cの部分から構成されて、垂直面内で繰り返し蛇行している。
なお、本実施形態のものにおいては、乾燥路5からの外部への放熱による熱損失を抑えるため、内側に断熱材のライニングを施した箱状の断熱チャンバ16内に乾燥路5の略全体部分が収容されている。
また、既に述べたように、乾燥路5の途中の2カ所と終端部近傍にはそれぞれ、乾燥路5内から水蒸気を分離除去するためのサイクロン8、9、10が組み込まれており、さらに、乾燥路5のサイクロン8とサイクロン9の下流側近傍にはそれぞれ補助ブロワ17、18が組み込まれている。
乾燥路5の垂直管路5Aは、その略全長にわたって、図5に示すように電熱式のベルトヒータ19を螺旋状に装着し、その外側をガラス繊維からなる断熱材20で被覆して、さらにその外側を保護金網21で包囲してこれらのベルトヒータ19と断熱材20を保護してある。
このベルトヒータ19に通電することによって、これが装着されている垂直管路5Aが外側から加熱されると熱伝導によりその熱は垂直管路5Aからこれに連結されている上側連結管路5Bや下側連結管路5Cに伝わって乾燥路5全体が加熱される。
また、乾燥路5の途中に組み込まれているサイクロン8とサイクロン9においても、垂直管路5Aと同様な構造によって外側から加熱されるようになっている。図6はこれらのサイクロンへのベルトヒータと断熱材の装着状態を示す図であって、同図(a)はサイクロン8(9)の外周部にベルトヒータ22を装着した状態、(b)はその外側をガラス繊維からなる断熱材23で覆った状態、(c)はさらにその外側を保護金網24で覆った状態を示しており、これらのサイクロン8、9は同図(c)の状態に組み立てて使用される。
なお、乾燥路5の終端部に組み込まれているサイクロン10だけは、乾燥処理の最終段階で放熱して被処理物の温度を下げる必要があるため、ベルトヒータや断熱材等は装着されていない。さらに、このサイクロン10は、ベルトヒータを装着する代わりに冷却水等の冷却媒体を通す冷却管を装着して積極的に冷却するようにしてもよい。
次に、前述したように構成されている本考案の乾燥機によって被処理物を乾燥処理する工程について説明する。
図1及び図2において、貯留ホッパ2内に貯留してある被処理物Mは、乾燥機1へ取り込む前に、攪拌部材12を回転させて攪拌を開始するとともに、図示しないドライヤ等の熱風源から貯留ホッパ2内へ乾燥した熱風を送り込んで被処理物Mを加熱する。
また、前述した各ベルトヒータ19、22にも予め通電して乾燥路5と、その途中に組み込まれている各サイクロン7、8を加熱するとともに、ドライヤ6、主ブロワ15及び補助ブロワ17、18を動作させる。
こうして、乾燥路5内が十分高温になったらスクリューコンベヤ3を起動する。こうして、貯留ホッパ2に貯留されている被処理物Mは、スクリューコンベヤ3によって供給ホッパ4に供給され、ここからさらに、図3に示すように供給ホッパ4から供給管13の取込口13Aを通って供給管13内部へ落下する。
供給管13内へ取り込まれた被処理物Mは、既に稼働しているドライヤ6から吹き込まれる高温の熱風を受けて急速に加熱されるとともに、この熱風によって供給管13の終端から導入筒14内へ吹き込まれる。
一方、図4に示すように、主ブロワ7から送風ダクト15を通って導入筒14の内周面と供給管13の外周面との間で画成された横断面円環状の空間内にその接線方向から吹き込まれた空気は螺旋状に旋回しながら導入筒14の終端側へ流動し、図3の区間bを通過する間に流速を増加させて、区間bの終端である導入筒14内周面と供給管13の外周面との間の環状の隙間が最小となる供給管13の終端近傍を通過する際に流速が最大速度に達する。
前記螺旋状の空気流は、供給管13の終端から導入筒14内へ侵入した被処理物Mを含む熱風の流れの周囲を包囲してこれに運動エネルギを与えて加速させつつ合流し、竜巻状に旋回しながら乾燥路5へ流入する。
なお、この実施形態のものにおいては、導入筒14に供給管13の終端付近から乾燥路5の始端部側に向けて内径がテーパ状に拡がる区間cを設けることで、導入筒14内周面近傍における空気流の流れを安定化させ、渦の発生によるエネルギ損失を防止するようにしている。
また、供給管13の終端に設けられている櫛歯状の凹凸からなる整流部13Bにより、供給管13の終端から空気渦が発生して、熱風やこれに運ばれる被処理物Mの流れが乱れて外側に拡がってエネルギ損失を生じることを防止している。
導入筒14内では、被処理物Mを運ぶ熱風に主ブロワ15から送られてきた空気が合流するために、被処理物M周囲の温度は一旦下がるが、前述したように、乾燥路5は予めベルトヒータ19に通電して垂直管路5A部分を加熱してあり、垂直管路5Aから乾燥路5全体への熱伝導によって乾燥路5全体が既に高温になっているため、乾燥路5内へ進入した空気流とこれに運ばれる被処理物Mは乾燥路5の内壁面からの伝熱によって再び高温に熱せられる。
そして、乾燥路5内に入った被処理物Mは、高速で流動する空気流に乗ってその下流側へ搬送されるが、乾燥路5は垂直面内で蛇行を繰り返しているため、被処理物Mは、垂直管路5Aを上昇あるいは下降する際や、上側や下側の連結管路5B、5Cを通過する際に、激しく攪拌され、あるいは管壁に衝突するために粉砕されて次第に粒径が細かくなる。
そして、乾燥路5内を通過する被処理物Mは粉砕されるたびにその表面積が増加していくため、内部に含まれている水分の蒸発が促進され、被処理物Mの周囲を取り囲む高温の空気流の中に水分が吸収されていく。
こうして、乾燥路5の中を途中まで搬送されてきた被処理物Mは、最初のサイクロン8に入り、ここで被処理物Mを運んできた高温の空気流の中の水分が分離除去される。この際、前述したように、サイクロン8はベルトヒータ22(図6(a)参照)によって高温に加熱されているため、この中を通過する際に被処理物が冷えてしまうことがない。
サイクロン8を出た被処理物Mと、これを運ぶ高温の空気流は次いで補助ブロワ17に吸い込まれてここで運動エネルギが与えられ、再び上下に蛇行する乾燥路5を通過し、この過程において被処理物Mの粒径はさらに細かくなるとともに、乾燥路5内壁からの伝熱によって加熱されてさらに乾燥が進行する。
その後、被処理物Mとこれを運ぶ高温の空気流は、前述したサイクロン8と同様に、ベルトヒータ22によって高温に加熱されている次のサイクロン9に入り、ここで再び被処理物Mを運んできた空気の中の水分が分離除去される。
その後、サイクロン8を出た被処理物Mとこれを運ぶ空気流は、さらに補助ブロワ18に吸い込まれて再度運動エネルギを与えられた後、再び上下に蛇行する乾燥路5を通過して被処理物Mはさらに微粒子化するとともに乾燥度が高められ、最後に乾燥路5終端部に組み込まれている断熱チャンバ16外部のサイクロン10に入り、ここで最終的に残りの水分が分離除去された後、乾燥路5終端出口となるサイクロン10の排出筒10Aから回収容器V内へ回収される。なお、乾燥路5の途中に組み込むサイクロンや補助ブロワは、乾燥路5の長さに応じて途中1箇所、あるいは3箇所以上設けてもよい。
次に、図7は、本考案の他の実施形態において用いられる2連サイクロンの連結構造を示す図であって、同図に示す2連サイクロンは、前述した乾燥機1に用いられているサイクロン8、9、10の全部或いは何れか一つと置き換えて用いられるものであって、前段のサイクロン25の出口が補助ブロワ26の吸入側に直結されているとともに、当該補助ブロワ26の吐出側が後続のサイクロン27の入口に直結されている。
同図に示す2連サイクロンは、個々のサイクロンが小型で処理能力が小さい場合にも、水分の分離除去能力を高めることができる。なお、この実施形態では、サイクロンは2つ直列に連結して用いているが、必要に応じ、3つ以上のサイクロンをそれぞれの間に補助ブロワを組み込んで直列に編成して使用してもよい。
また、前述した乾燥機1においては、乾燥路5の垂直管路5A部分のみベルトヒータ19を装着して加熱しているが、上側連結管路5Bや下側連結管路5Cについても、垂直管路5Aと同様にベルトヒータや断熱材を装着してもよい。また、導入筒内14の周囲にもベルトヒータや断熱材を装着し、主ブロワ7から取り込まれる空気を加熱するようにしてもよい。
また、さらに乾燥処理能力を向上させるために、必要に応じてスクリューコンベヤ3や供給管13、導入筒14等の被処理物Mが通過する部分の外側にもベルトヒータや断熱材を装着して加熱や断熱を行うようにしてもよい。
また、前述した実施形態のものにおいては、乾燥路5のほとんどの部分を断熱チャンバ16内に収容して外部と断熱しているが、乾燥路5自体への断熱材の適用によって外部への放熱量を少なく抑えられる場合には、必ずしも乾燥路5を断熱チャンバ16で覆わなくてもよい。
さらに、前述した実施形態のものにおいては、乾燥路5を垂直面内でのみ蛇行屈曲させているが、これに限定するものではなく、水平面内で蛇行屈曲させたり、さらに三次元的に様々な方向に屈曲させるようにしてもよい。
また、前述した実施形態のものにおいては、図3に示すように供給管13の取込口13Aに供給ホッパ4の下端出口を連結して、供給管13内に被処理物Mを取り込んでいるが、これに限らず、例えば、スクリューコンベヤ3の排出口3Cを取込口13Aに直接連結する等、別の方法で供給管13の取込口13Aに被処理物Mを送り込むようにしてもよい。
本考案の高速乾燥システムは、おからやコーヒーの絞り滓、焼酎粕、家畜の糞のような水分を多量に含んだ廃棄物等の乾燥処理工程に広く利用することができ、また、被処理物を炭化処理する場合の前処理工程としての乾燥処理工程にも利用することができる。
本考案の電熱加熱型高速乾燥機の1実施形態を概略構造を示す側面図である。 本考案の電熱加熱型高速乾燥機の1実施形態を概略構造を示す平面図である。 本考案の電熱加熱型高速乾燥機の1実施形態における被処理物導入部周辺の概略構造を示す部分縦断面図である。 図3のA−A断面図である。 本考案の電熱加熱型高速乾燥機の1実施形態のおける乾燥路へのベルトヒータならびに断熱材の装着構造を示す図である。 本考案の電熱加熱型高速乾燥機の1実施形態のおけるサイクロンへのベルトヒータならびに断熱材の装着構造を示す図である。 本考案の別の実施形態において用いられる2連サイクロンの連結状態を示す図である。
符号の説明
1 乾燥機
2 貯留ホッパ
2A 底部
2B 連結部
3 スクリューコンベヤ
3A ギヤモータ
3B スクリュー
3C 排出口
4 供給ホッパ
5 乾燥路
5A 垂直管路
5B 上側連結管路
5C 下側連結管路
6 ドライヤ
6A 電熱ヒータ
6B ファンモータ
6C 送風ファン
7 主ブロワ
8、9、10、25、27 サイクロン
10A 排出筒
11 ギヤモータ
12 攪拌部材
13 供給管
13A 取込口
13B 整流部
14 導入筒
14A 端壁
15 送風ダクト
16 断熱チャンバ
17、18、26 補助ブロワ
19、22 ベルトヒータ
20、23 断熱材
21、24 保護金網

Claims (3)

  1. 長手方向を略水平にして配置された横断面円形の導入筒と、
    前記導入筒の始端側端壁を同軸状に貫通して終端側が導入筒内途中位置まで所定長さ差し込まれているとともに、当該始端側端壁の外面から突出した部分の周壁に被処理物を取り込むための取込口が形成されている供給管と、
    送風ファンと、前記送風ファンを通過した空気を加熱して熱風を生成する電熱ヒータとを有し、前記供給管内へその始端部から熱風を吹き込むドライヤと、
    前記導入筒の始端部寄り位置の内周面と、前記供給管の外周面との間で画成された横断面円環状の空間内に、その接線方向から送風ダクトを通して空気を吹き込む主ブロワと、
    前記導入筒の終端部に始端部が連結されているとともに、途中に複数の屈曲部が形成されている管状の乾燥路と、
    前記乾燥路途中の少なくとも1箇所と終端部とにそれぞれ組み込まれて、当該乾燥路内から水分を分離除去するサイクロンと、
    前記乾燥路途中に組み込まれたサイクロンの出口近傍に設けられ、当該出口に吸入側が連結されているとともに、吐出側が当該乾燥路の下流側に連結された補助ブロワと、
    前記乾燥路途中に組み込まれたサイクロンの外周面と、当該乾燥路の少なくとも一部の外周面とにそれぞれ装着された電熱式のベルトヒータと、
    少なくともこれらのベルトヒータの外側を覆うように前記乾燥路とサイクロンにそれぞれ装着された断熱材とを備え、
    前記導入筒内周面と供給管外周面との間に形成される環状の隙間が供給管終端に向けて連続的に減少し供給管終端付近で最小になるように形成されていることを特徴とする電熱加熱型高速乾燥機。
  2. 導入筒の外周面に電熱式のベルトヒータが装着されていることを特徴とする請求項1記載の電熱加熱型高速乾燥機。
  3. 乾燥路の途中箇所と終端部近傍にそれぞれ組み込まれているサイクロンのうちの少なくとも一部は、前段のサイクロンの出口が補助ブロワの吸入側に直結されているとともに、当該補助ブロワの吐出側が後続のサイクロンの入口に直結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電熱加熱型高速乾燥機。
JP2008007421U 2008-10-22 電熱加熱型高速乾燥機 Expired - Lifetime JP3147560U (ja)

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