JP3147840B2 - アルミドロス残灰の処理方法 - Google Patents

アルミドロス残灰の処理方法

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JP3147840B2 JP34945797A JP34945797A JP3147840B2 JP 3147840 B2 JP3147840 B2 JP 3147840B2 JP 34945797 A JP34945797 A JP 34945797A JP 34945797 A JP34945797 A JP 34945797A JP 3147840 B2 JP3147840 B2 JP 3147840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルミニウム
(以下「アルミ」と略称する)又はアルミ合金からなる
アルミ原材料を溶解するアルミ溶解工程で不可避的に発
生するアルミドロスより金属状のアルミ又はアルミ合金
を回収した後のアルミドロス残灰を、従来法に比べて比
較的低温で焼成処理することができ、しかも、環境上の
問題もなく安全かつ容易に利用できる形態の粒状アルミ
ナ組成物として有用資源化するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ又はアルミ合金からなるアルミ製
品は、その耐蝕性、軽量性、導電性、伝熱性等において
優れた特性を有し、このために車両、船舶、機械、電
気、建築、日用品、飲料用缶等の極めて多くの分野で広
範囲に利用されており、また、その形態も鋳塊品、圧延
品、押出品、鍛造品等の種々の製品として極めて多岐に
及んでいる。
【0003】そして、このようなアルミ製品の製造は、
一般的には、アルミ新地金、アルミ母合金、工場内で生
じる製品のアルミ切れ端(工場内リターン材)、二次ア
ルミ塊、二次アルミ母合金塊、回収アルミスクラップ等
のアルミ原材料を溶解して基本的な形態のスラブ、ビレ
ット、アルミ塊、アルミ合金塊等のアルミ鋳塊品を製造
し、次いで、このアルミ鋳塊品に圧延、押出、鍛造等の
加工を施して所望の形状に形成し、このうち多くは、表
面の清浄化や、表面に耐蝕性や意匠性を付与する等の目
的で、陽極酸化処理等の表面処理を施し、所望のアルミ
製品とされている。
【0004】このため、アルミ原材料からアルミ鋳塊品
を製造するにはこのアルミ原材料を溶解するアルミ溶解
工程が不可欠であり、アルミ又はアルミ合金が元来酸化
され易い金属であることから、このアルミ溶解工程で溶
湯表面が酸化される。そこで、この溶湯表面の酸化を防
止するために、通常フラックスが使用されているが、こ
の溶湯表面の酸化を完全に防止することは困難であり、
溶湯表面にアルミ酸化物を主成分とする、いわゆるアル
ミドロスが不可避的に発生する。
【0005】そして、このアルミドロスについては、通
常それが80重量%にも及ぶアルミを含んでいるので、
溶湯表面上から掻き出されて固化したアルミドロスを再
度溶解処理して高温及び加圧下に物理的に溶融金属アル
ミを絞り出して回収し、また、必要によりこの操作を複
数回繰り返して溶融金属アルミを可及的に回収してい
る。
【0006】このようにしてアルミドロスから溶融金属
アルミを可及的に回収した後の残滓、すなわちアルミド
ロス残灰は、主としてアルミ酸化物からなるものである
が、依然として金属アルミ(合金も含む)を含み、ま
た、水と反応してアンモニアや水素を発生し、悪臭等の
公害の原因になる窒化アルミ(AlN)やフラックス由
来の塩素含有成分を含んでいる。そして、不純物として
最も問題となるのは、通常、数%以上含まれている窒化
アルミであり、この窒化アルミは、放置ないし保管中に
おける安全上や環境上の問題のほか、中性雰囲気では高
温でも分解し難くてかなり安定であり、窯業原料や金属
精錬の造滓剤(アルミナ源)としての有用資源化の障害
になっている。
【0007】このため、このアルミドロス残灰について
は、これまでに、無公害化処理したり、あるいは、アル
ミナ源として再利用することが種々検討されている。例
えば、古くからの方法としては、水熱処理法や高温か焼
法があるが、前者の方法においては、処理に長時間を要
するほか、多量の熱湯を必要とするので設備やエネルギ
ーに多大なコストを要し、また、後者の方法において
は、含まれている窒化アルミ等の不純物を充分に除去す
るためには、事実上1300℃にも及ぶ高温の加熱が必
要になり、この方法においても設備やエネルギーに多大
なコストを要して実用的でないという問題がある。
【0008】また、近年においては、アルミドロス残灰
を酸化性雰囲気を維持しながら400〜1400℃に加
熱し、酸化アルミを主成分とする粉体状の処理生成物に
する方法(特開平6−135761号公報)や、アルミ
ドロス残灰に水を添加して水分含有量を5〜30重量%
に調製し、次いで700〜1500℃で燃焼させる方法
(特開平6−339674号公報)や、アルミドロス残
灰に含まれている窒化アルミの量以上の二酸化珪素を添
加し、800℃以上に加熱してセメント用原料となるα
−アルミナを得る方法(特開平7−96265号公報)
等も提案されている。
【0009】しかしながら、このような方法において
も、1300℃を超える高温を必要としたり、多量の副
資材の使用を必要としたり、生成物のAl2 3 含有率
が低下して特殊な用途にその利用が制限されたり、経済
的な直熱式炉を用いた場合に多量の粉塵が発生する等の
いずれかの問題が発生し、必ずしも満足できる方法であ
るとは言えない。
【0010】しかも、輸送上や使用上の安全性や効率性
を考慮して顆粒状あるいは粒状に成形するには、極めて
高温の焼成を行うか、別にバインダーを用いて顆粒化若
しくは粒状化のための造粒処理を必要とする。例えば、
金属精錬用造滓剤として利用するためには10〜40m
mφの粒状にする必要があるが、このためには、焼成に
より得られた粉状焼成物にCMC等の接着性合成樹脂、
天然樹脂、ピッチ、水ガラス、セメント等のバインダー
を添加して造粒する必要があり(例えば、特開昭56−
51539号公報)、特別な副資材コストのほか、製造
工程の増加、製造時間の長時間化等が避けられない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、処理の困難なアルミドロス残灰を効率的かつ経済的
により利用し易い形状のアルミナ資源に変換して活用す
る有用資源化の方法について鋭意検討した結果、含水S
iO2 化合物又は含水可能なSiO2 化合物と水とを添
加して混練したのち焼成することにより、比較的低温で
焼成しても容易に有害不純物を分解除去して有用資源化
することができるほか、容易に顆粒状あるいは粒状にす
ることができることを見出し、本発明を完成した。
【0012】従って、本発明の目的は、アルミドロス残
灰から効率良く有害不純物を除去して有用資源化できる
と共に、輸送上や使用上において極めて操作性が良く、
産業上有用な顆粒状若しくは粒状(以下「粒状」と略称
する)の粒状アルミナ組成物を得ることができるアルミ
ドロス残灰の処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミ原材料
を溶解するアルミ溶解工程で発生するアルミドロスより
金属状のアルミニウム又はアルミニウム合金を回収した
後のアルミドロス残灰に、4重量%以上の結晶水及び/
又は吸着水を含むSiO 2 化合物である含水SiO2化合
物又は水の存在下に4重量%以上の結晶水及び/又は吸
着水を含むようになるSiO 2 化合物である含水可能な
SiO2化合物と水とを添加して混練したのち、焼成す
ることを特徴とするアルミドロス残灰の処理方法であ
る。また、本発明は、アルミドロス残灰に含水SiO2
化合物又は含水可能なSiO2化合物と水とを添加して
混練したのち、造粒してから焼成することを特徴とする
アルミドロス残灰の処理方法である。
【0014】本発明において処理の対象となるアルミド
ロス残灰は、それがアルミやアルミ合金からなるアルミ
原材料を溶解するアルミ溶解工程で副生するものであれ
ば特に制限されるものではなく、具体的には、例えば、
アルミ新地金、アルミ母合金、工場内で生じる製品のア
ルミ切れ端(工場内リターン材)、二次アルミ塊、二次
アルミ母合金塊、自動車部品やアルミ缶等の回収アルミ
スクラップ等のアルミ原材料を溶解して基本的な形態の
スラブ、ビレット、アルミ塊、アルミ合金塊等のアルミ
鋳塊品を製造する際のアルミ溶解工程で副生するアルミ
ドロスから得られるアルミドロス残灰である。このよう
なアルミドロス残灰の組成は、概ね、金属アルミ10〜
15重量%、酸化アルミ(Al2 3 )50〜60重量
%、窒化アルミ(AlN)5〜15重量%、珪素(S
i)0.5〜10重量%、鉄(Fe)0.5〜2重量
%、マグネシウム(Mg)0〜6重量%、アルカリ(N
a+K)1.5〜3重量%、カルシウム(Ca)0〜1
重量%、塩素(Cl)0.5〜5重量%、弗素(F)
0.5〜2重量%等である。
【0015】また、本発明で使用するSiO2 化合物
は、4重量%以上、好ましくは6重量%以上の結晶水及
び/又は吸着水を含む含水SiO2 化合物であるか、若
しくは水の存在下に4重量%以上、好ましくは6重量%
以上の結晶水及び/又は吸着水を含むようになる含水可
能なSiO2 化合物である。結晶水及び/又は吸着水と
して含まれる含水量が4重量%より少ないと、窒化アル
ミの分解促進効果が小さく、多量に添加することはその
組成上できないからである。ここで、結晶水及び/又は
吸着水とは、少なくとも単純な乾燥では脱離しない水分
をいい、本発明では常圧下105℃の条件で加熱減量が
ほぼ一定になるまで乾燥した後においてなおSiO2
合物中に含まれる水分をいう。
【0016】このような含水SiO2 化合物あるいは含
水可能なSiO2 化合物としては、具体的には、シリカ
ゲル、粘土、沸石類、港湾ヘドロ、廃モルタル粉、セメ
ント、含水珪酸カルシウム等を挙げることができ、Si
2 以外に、このSiO2 の2倍以下、好ましくは等量
以下のAl2 3 やCaO等を含有していてもよい。こ
の場合、CaOが多すぎると焼成の強度が低下して粉化
し易くなり、また、焼成物のアルミナ純度が低下して好
ましくないので、CaO/全SiO2 の重量比が1を超
えないようにする必要がある。
【0017】アルミドロス残灰中に添加するSiO2
合物の添加量は、アルミドロス残灰中のSiO2 及び添
加されたSiO2 化合物中のSiO2 の合計とアルミド
ロス残灰中の全Al2 3 及び添加されたSiO2 化合
物中のAl2 3 の合計との重量比(シリカ・アルミナ
重量比:SiO2 /Al2 3 )、言い換えればSiO
2 化合物添加後の混練物における全Al2 3 に対する
全SiO2 のシリカ・アルミナ重量比が0.05〜0.
20、好ましくは0.07〜0.15の範囲内となる量
である。このシリカ・アルミナ重量比が0.05より小
さいと焼成物の強度が低下して粉化し易くなり、塊状を
維持できなくなり、また、0.20より大きくなると焼
成物の強度が過大になって緻密になり過ぎ、かえって窒
化アルミの分解が妨げられ、焼成物のアルミナ純度が低
下する。
【0018】本発明において、上記含水SiO2 化合物
あるいは含水可能なSiO2 化合物と共に添加する水の
添加量は、湿式混練後における焼成操作に耐えられる程
度の強度を有する塊状物が得られる程度であればよく、
通常、アルミドロス残灰とSiO2 化合物との混合物に
対して40〜50重量%程度である。この水の添加量が
少なすぎると焼成操作に耐えられる程度の塊状物が得ら
れずに粉化してしまい、また、多すぎると流動性が過大
になって混練物がその形態を保てなくなる。
【0019】このようにしてアルミドロス残灰に所定量
の含水SiO2 化合物あるいは含水可能なSiO2 化合
物と水とを添加したのちこれらを混練する手段について
は、特に制限されるものではないが、充分な均一混練物
を得るためにスクリュー式、反転二重羽根式、擂潰式等
の混練機が挙げられる。
【0020】本発明においては、このようにして調製さ
れたアルミドロス残灰、SiO2 化合物及び水の混練物
は常法に従って焼成される。この際の焼成温度について
は、窒化アルミ(AlN)を充分な程度まで、好ましく
は2重量%以下にまで分解できればよく、好ましくは1
000〜1200℃である。1000℃より低いとAl
Nが残留する傾向があり、また、1200℃を超えて加
熱する必要はない。また、使用する焼成炉としては、ガ
ス燃焼式、燃料油燃焼式、電熱式等の何れでもよく、ま
た、直接加熱式であっても間接加熱式であってもよく、
更に、定置式、トンネル型、ロータリー式、シャトル式
等の何れの型式であってもよい。1200℃を超えて加
熱することは、いたずらにエネルギーコストを増加させ
るだけであり、焼成途上に緻密になりすぎてかえって窒
化アルミの分解が妨げられる虞もある。
【0021】また、本発明においては、アルミドロス残
灰、SiO2 化合物及び水の混練物を焼成する前に必要
により予め粒状に造粒処理してもよい。この造粒処理の
方法については、混練物を一定の粒径、好ましくは5〜
30mmφ程度の顆粒状若しくは粒状に造粒できればよ
く、特に限定されるものではないが、パン型、振動式、
転動式等の造粒装置を用いることができる。このように
造粒処理してから焼成することにより、粒度が均一化
し、転動が容易になり、焼成中の粉化が防止され、ま
た、輸送上や使用上の操作性がよくなる。
【0022】本発明の方法により得られる焼成物は、A
lN含有量が多くとも2重量%以下、通常は1重量%以
下であって、平均粒径が5〜30mmφの粒状であり、
また、その強度が140〜350N(ニュートン)の粒
状アルミナ組成物である。また、本発明の粒状アルミナ
組成物は、通常、Al2 3 が60重量%以上、好まし
くは70重量%以上であり、SiO2 は15重量%以下
の組成を有し、これらAl2 3 やSiO2 の含有量に
応じて種々の用途に使用される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、試験例、実施例及び比較例
に基づいて、本発明の好適な実施の形態の一例を具体的
に説明する。
【0024】試験例 アルミドロス残灰としてアルミ原材料の溶解工程で発生
した下記組成を有する2種類のアルミドロス残灰A及び
Bを用い、また、SiO2 化合物としてシリカゲル又は
平均粒径44μm以下の珪石粉を用いた。 〔アルミドロス残灰A(高シリカアルミドロス残灰)の組成〕 金属状Al…8.1重量% AlN…9.6重量% Al2 3 …48.2重量% SiO2 …12.8重量% Na2 O…1.2重量% K2 O…1.3重量% 〔アルミドロス残灰B(低シリカアルミドロス残灰)の組成〕 金属状Al…8.2重量% AlN…14.3重量% Al2 3 …51.8重量% SiO2 …1.5重量% Na2 O…1.3重量% K2 O…0.9重量%
【0025】上記アルミドロス残灰A及びB、シリカゲ
ル、及び珪石粉を表1に示す割合で混合し、水を加えて
ペースト状に混練し、次いで約20mmφの大きさの球
形に造粒し、次いで電気炉を用いて1000℃、1時間
の条件で焼成した。得られた粒状の焼成物について、そ
の圧潰強度、AlN含有量、X線回折による長石系(N
aAlSi38CaAl 2 Si 2 8 )の有無、及び見
掛け比重をそれぞれ調べた。結果を表1に示す。
【0026】ここで、圧潰強度については、単粒圧潰装
置を用いて粒状の焼成物に加圧力を作用させ、焼成物に
クラックが発生したときの加圧力を測定し、この加圧力
をニュートン(N)で表したものであり、この圧潰強度
が50N以下では僅かなショックで解砕し、陸上車両輸
送やコンベヤー輸送等の輸送上や金属溶湯への投入時等
の使用上で実用上満足できる圧潰強度として140Nを
目処にした。
【0027】
【表1】
【0028】この試験例の結果から明らかなように、シ
リカ含有量の多いアルミドロス残灰A(高シリカアルミ
ドロス残灰)においては、SiO2 化合物を用いない場
合、圧潰強度の高い焼成物(粒状アルミナ組成物)が得
られるが、AlNの分解除去率が低くて得られた焼成物
中のAlN含有率が高い。しかしながら、このアルミド
ロス残灰Aにシリカゲルを添加すると、圧潰強度の低下
はある程度に抑えられてAlN含有率が大幅に低下する
ことが判明した。
【0029】また、シリカ含有量の少ないアルミドロス
残灰B(低シリカアルミドロス残灰)においては、シリ
カ含有量の多いアルミドロス残灰A(高シリカアルミド
ロス残灰)とは反対に、SiO2 化合物を用いない場
合、AlNの分解除去率が高くて得られた焼成物中のA
lN含有率が低くなるが、圧潰強度の高い焼成物(粒状
アルミナ組成物)は得られない。しかしながら、このア
ルミドロス残灰Bにシリカゲルを添加すると、AlN含
有率を2.0重量%以下に抑えながら、その添加量に応
じて圧潰強度を高くすることができることが判明した。
【0030】更に、SiO2 化合物として結晶水や吸着
水を持たない珪石粉を用いた場合には、圧潰強度は改善
されるものの、AlNの分解除去が進まなくてAlN含
有率が低くならないことが判明した。
【0031】以上の結果から、SiO2 成分の添加は得
られる焼成物の圧潰強度の向上に寄与し、また、結晶水
及び/又は吸着水の存在はAlNの分解除去、すなわち
AlN含有率の低下に寄与することがわかる。
【0032】実施例1 上記アルミドロス残灰B100gと粘土(SiO2 :6
9.5重量%、Al23 :15.4重量%、Fe2
3 :5.0重量%、強熱減量:9.9重量%)8.7g
との混合物〔シリカ・アルミナ重量比(SiO2 /Al
2 3 )0.087〕に水を加えてペースト状に混練
し、次いで約20mmφの大きさに造粒し、電気炉を用
いて1150℃、1時間の条件で焼成し、粒状の焼成物
を得た。得られた焼成物について、圧潰強度、AlN含
有量、及びAl2 3 含有量をそれそれ調べた。結果を
表2に示す。
【0033】実施例2 上記アルミドロス残灰A100gとポルトランドセメン
ト(SiO2 :22重量%、Al2 3 :5重量%、C
aO:64重量%)10gとの混合物〔シリカ・アルミ
ナ重量比(SiO2 /Al2 3 )0.199〕に水を
加えてペースト状に混練し、次いで約20mmφの大き
さに造粒し、電気炉を用いて1000℃、1時間の条件
で焼成し、粒状の焼成物を得た。得られた焼成物につい
て、圧潰強度、AlN含有量、及びAl2 3 含有量を
それそれ調べた。結果を表2に示す。
【0034】実施例3 上記アルミドロス残灰B100gとシリカゲル(SiO
2 :88.4重量%、強熱減量:11.0重量%)8.
5gとの混合物〔シリカ・アルミナ重量比(SiO2
Al2 3 )0.106〕に水を加えてペースト状に混
練し、次いで約20mmφの大きさに造粒し、電気炉を
用いて1000℃、1時間の条件で焼成し、粒状の焼成
物を得た。得られた焼成物について、圧潰強度、AlN
含有量、及びAl2 3 含有量をそれそれ調べた。結果
を表2に示す。
【0035】比較例1 上記アルミドロス残灰B〔シリカ・アルミナ重量比(S
iO2 /Al2 3 )0.018〕100gに水を加え
てペースト状に混練し、次いで約20mmφの大きさに
造粒し、電気炉を用いて1150℃、1時間の条件で焼
成し、粒状の焼成物を得た。得られた焼成物について、
圧潰強度、AlN含有量、及びAl2 3 含有量をそれ
それ調べた。結果を表2に示す。
【0036】比較例2 上記アルミドロス残灰B100gとポルトランドセメン
ト10gとの混合物〔シリカ・アルミナ重量比(SiO
2 /Al2 3 )0.043〕に水を加えてペースト状
に混練し、次いで約20mmφの大きさに造粒し、電気
炉を用いて1000℃、1時間の条件で焼成し、粒状の
焼成物を得た。得られた焼成物について、圧潰強度、A
lN含有量、及びAl2 3 含有量をそれそれ調べた。
結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】実施例4 金属状アルミ(Al)10.2重量%、窒化アルミ(A
lN)13.4重量%、アルミナ(Al2 3 )54.
8重量%、全Al2 3 (金属状Al及びAlNからの
換算分を含む)90.7重量%、シリカ(SiO2
7.3重量%、Fe2 3 :2.0重量%、MgO:
7.5重量%、CaO:0.45重量%、Na2 O:
1.50重量%、K2 O:0.90重量%の組成を有す
るアルミドロス残灰200kgに、アルミナ(Al2
3 )28.9重量%、シリカ(SiO2)49.2重量
%、Fe2 3 :2.3重量%、MgO:0.22重量
%、CaO:0.50重量%、Na2 O:0.22重量
%、K2 O:0.12重量%、1100℃×1時間の強
熱減量16.3重量%(示差熱分析による脱水温度45
0〜550℃)の組成を有する粘土17kgを混合し、
水を加えて擂潰式混練機でペースト状に混練し、得られ
た混練物(シリカ・アルミナ重量比:0.123)を
1.8mφのパン型造粒装置にかけて8〜25mmφの
大きさに造粒し、次いでシャトル炉を用いて最高加熱温
度1120℃及び平均滞留時間40分の条件で焼成し、
得られた焼成物を60kgづつステンレス製容器に入
れ、封入して室温で自然放冷させて粒状の焼成物を得
た。
【0039】得られた焼成物(粒状アルミナ組成物)に
おける20mmφ粒子の平均圧潰強度は230Nであ
り、組成は金属状アルミ(Al)0.2重量%、窒化ア
ルミ(AlN)0.8重量%、アルミナ(Al2 3
75.8重量%、シリカ(SiO2 )9.5重量%、F
2 3 :1.8重量%、MgO:1.2重量%であっ
た。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、アルミ溶解工程で発生
する処理の困難なアルミドロス残灰を処理するに当た
り、従来法よりも低温で、かつ、粉塵の発生を可及的に
抑制しつつ焼成処理することができ、しかも、効率良く
有害不純物を除去して有用資源化できると共に、輸送上
や使用上において極めて操作性が良く、産業上有用な顆
粒状若しくは粒状のアルミナ組成物を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 雅春 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社 グループ技術セ ンター内 (72)発明者 渡邉 寛 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社 グループ技術セ ンター内 (72)発明者 南波 正敏 東京都品川区東品川2丁目2番20号 日 本軽金属株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−96265(JP,A) 特開 平6−339674(JP,A) 特開 平8−192127(JP,A) 特開 平7−89750(JP,A) 特開 平7−96266(JP,A) 特開 平4−173930(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 1/00 - 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
    なるアルミ原材料を溶解するアルミ溶解工程で発生する
    アルミドロスより金属状のアルミニウム又はアルミニウ
    ム合金を回収した後のアルミドロス残灰に、4重量%以
    上の結晶水及び/又は吸着水を含むSiO 2 化合物であ
    含水SiO2化合物又は水の存在下に4重量%以上の
    結晶水及び/又は吸着水を含むようになるSiO 2 化合
    物である含水可能なSiO2化合物と水とを添加して混
    練したのち、焼成することを特徴とするアルミドロス残
    灰の処理方法。
  2. 【請求項2】 アルミドロス残灰中のSiO2及び添加
    されたSiO2化合物中のSiO2の合計とアルミドロス
    残灰中の全Al23及び添加されたSiO2化合物中の
    Al23の合計との重量比(シリカ・アルミナ重量比:
    SiO2/Al23)が0.05〜0.20の範囲内と
    なるようにSiO2化合物を添加する請求項1に記載の
    アルミドロス残灰の処理方法。
  3. 【請求項3】 焼成温度が1000〜1200℃である
    請求項1又は2に記載のアルミドロス残灰の処理方法。
  4. 【請求項4】 アルミドロス残灰にSiO2化合物と水
    とを添加して混練したのち、造粒してから焼成する請求
    項1〜3の何れかに記載のアルミドロス残灰の処理方
    法。
  5. 【請求項5】 得られた焼成物は、AlN2重量%以下
    の粒状アルミナ組成物である請求項1〜4の何れかに記
    載のアルミドロス残灰の処理方法。
  6. 【請求項6】 得られた焼成物は、その強度が140〜
    350Nの粒状アルミナ組成物である請求項1〜5の何
    れかに記載のアルミドロス残灰の処理方法。
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