JP3148663U - 木質燃料用温水炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間無人状態で燃焼室2に定量の木質燃料を供給可能、且つ火災等が生じることのない高安全性の木質燃料用温水炉を提供する。【解決手段】窯1には二重壁構造部分の水室を設けている。空気噴出パイプ5の両端は、窯1の外壁に開口して空気を取り込むようにしている。木材挿入パイプ9は、その軸心延長線が窯1底面に対して鋭角の角度を有して燃焼室に開口している。水槽10は上面を開放した有底箱状に形成され、内側に煙突11が貫設されている。窯1に水槽10を載置固定している。水槽10の喫水線より下方には、温室に水槽10内の高温水36を温室に送り出すための循環口12が開口されている。水室には水がフィードバックする循環口4が開口され、循環口12、4を循環パイプで連通接続することで管路を形成する。【選択図】図1
Description
本考案は木質燃料用温水炉に関し、更に詳しくは農業用、園芸用温室内で野菜、果物、花卉等の栽培や園芸を行う際に、温室内に暖房目的で設けた温水パイプに温水を供給するための木質燃料用温水炉に関する。
野菜、花卉等を安定的に市場に供給するために温室栽培が広く行われている。植物の生育は光照射量、照射時間及び気温に大きく影響されるため、温室は太陽光を透過可能なビニールフィルム或はアクリル板等で覆われているものが一般的である。温室内の温度は、日中は太陽熱により所望温度まで昇温するが、日没後は土地への放熱や温室構成部材であるビニールフィルム等を透過する熱放射により急低下し、短時間で外気温と略同じ気温になる。この急速な温度低下は冷害を招く。そのため、特に夜間は、温室内の温度を植物の生育に必要な温度に保持する必要がある。従来、温室内を暖房するための一手段として温室内にダクトを張り巡らし、温室外部に設けた重油燃焼装置で発生させた加熱空気をダクト内に供給する方法が提案されている。しかしながら、重油を熱源とする暖房手段であると、重油代と重油の運搬費用を必要とし、収穫された農作物の価格が重油と重油運搬価格に左右され、安定した価格の農作物等を市場に供給することは困難であるという欠点があった。又、重油の燃焼により放出される物質は環境問題の一因ともなる。又、重油のような化石燃料資源枯渇の観点より、できる限り頼らない方が好ましい。
上記重油を用いた暖房手段の有する欠点に鑑みて、温室内の昇温には廃材を利用した木質燃料を熱源とすることが提案されている。
例えば、窯前面に開閉扉を有する木材投入口を有した木材燃焼室に排気ダクトを開口連通接続し、排気ダクトの一部周面には水冷ジャケットを設け、水冷ジャケットは二重壁構造を有し二重壁構造の内部を水が循環する冷媒通路とし、排気ダクトのうち水冷ジャケットの位置よりも上流側には熱源として灯油を使用するバーナーを設け、水冷ジャケットは温室内に延設され、水冷ジャケットに穿設された蒸気排出口から蒸発する水分を温室内に放散するようにし、排気ダクトの端部開口は温室外部で排気するようにした温室用暖房装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の暖房装置であると、温室内に水冷ジャケットを張り巡らせ、水冷ジャケットの二重壁構造内部の水が蒸気排出口から蒸気となって排出されることにより温室内を暖房するようにしているので、使用時には木材燃焼室で常時木材を燃焼させると共に排気温度低下防止のためにバーナーを駆動させておく必要がある。そのため、木材とバーナー用灯油の2種類の燃料を必要とし非経済的であるという問題点があった。又、窯の前面に設けた扉を開いて木材燃焼室内の木材の有無を目視確認し、木材の補充をこまめにしなければならない。更に、水冷ジャケットの二重壁構造内部の容積が大でないため、水を度々補給しなければならず手間を要した。特に、温室暖房は夜間や冬季等の気温低下時に使用する場合が多く、温室の温度管理責任者は夜間も休むことなく定期的に木材及び水の補給管理をしなければならず、重労働を課せられていたという問題点があった。
又、周側壁に水室を設け、前面に開閉蓋を設けた燃焼室内に水管を配設し、水室内において燃焼室及び煙室と熱交換して高温になった水を、温室内に敷設した管路を通らせて水室に戻るようにした木質燃料の温水炉が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の木質燃料の温水炉であると焚口が1箇所であり、燃焼室に木質燃料を補給する場合は必ず焚口から定期的に木質燃料を投入しなければならず、実際には長時間に亘り燃料の補給をしないで温室に高温水を循環補給することは不可能であるという問題点があった。
又、特許文献3に、炭化炉の底部、側面又は外壁にパイプを配設し、炭化炉で発生した熱で加熱された水を種々の用途に使用することが記載されている。
炭火炉は炭を製造するための炉であるため、本材を燃焼させてはならない。それゆえ、特許文献3に記載の炉であると、温室を満足な温度に昇温できる程度の高温水を得ることは実際にはできない。又、特許文献3の記載内容は単なる漠然とした提案にすぎず、具体性に欠くため、背景技術としては本願考案と比較する資料とはならない。
実用新案登録第3122295号の登録実用新案公報 実公平4−24354号公報 特開2008−214504号公報
例えば、窯前面に開閉扉を有する木材投入口を有した木材燃焼室に排気ダクトを開口連通接続し、排気ダクトの一部周面には水冷ジャケットを設け、水冷ジャケットは二重壁構造を有し二重壁構造の内部を水が循環する冷媒通路とし、排気ダクトのうち水冷ジャケットの位置よりも上流側には熱源として灯油を使用するバーナーを設け、水冷ジャケットは温室内に延設され、水冷ジャケットに穿設された蒸気排出口から蒸発する水分を温室内に放散するようにし、排気ダクトの端部開口は温室外部で排気するようにした温室用暖房装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の暖房装置であると、温室内に水冷ジャケットを張り巡らせ、水冷ジャケットの二重壁構造内部の水が蒸気排出口から蒸気となって排出されることにより温室内を暖房するようにしているので、使用時には木材燃焼室で常時木材を燃焼させると共に排気温度低下防止のためにバーナーを駆動させておく必要がある。そのため、木材とバーナー用灯油の2種類の燃料を必要とし非経済的であるという問題点があった。又、窯の前面に設けた扉を開いて木材燃焼室内の木材の有無を目視確認し、木材の補充をこまめにしなければならない。更に、水冷ジャケットの二重壁構造内部の容積が大でないため、水を度々補給しなければならず手間を要した。特に、温室暖房は夜間や冬季等の気温低下時に使用する場合が多く、温室の温度管理責任者は夜間も休むことなく定期的に木材及び水の補給管理をしなければならず、重労働を課せられていたという問題点があった。
又、周側壁に水室を設け、前面に開閉蓋を設けた燃焼室内に水管を配設し、水室内において燃焼室及び煙室と熱交換して高温になった水を、温室内に敷設した管路を通らせて水室に戻るようにした木質燃料の温水炉が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の木質燃料の温水炉であると焚口が1箇所であり、燃焼室に木質燃料を補給する場合は必ず焚口から定期的に木質燃料を投入しなければならず、実際には長時間に亘り燃料の補給をしないで温室に高温水を循環補給することは不可能であるという問題点があった。
又、特許文献3に、炭化炉の底部、側面又は外壁にパイプを配設し、炭化炉で発生した熱で加熱された水を種々の用途に使用することが記載されている。
炭火炉は炭を製造するための炉であるため、本材を燃焼させてはならない。それゆえ、特許文献3に記載の炉であると、温室を満足な温度に昇温できる程度の高温水を得ることは実際にはできない。又、特許文献3の記載内容は単なる漠然とした提案にすぎず、具体性に欠くため、背景技術としては本願考案と比較する資料とはならない。
本願考案は上記従来技術の有する問題点に鑑みて創案されたものであって、燃焼室に原木を短尺に切断した木質燃料を挿入支持可能な木材挿入パイプを開口連通接続させるという簡単な構造で、長時間無人状態で燃焼室に定量の木質燃料を供給可能にし、しかも火災等が生じることのない高安全性の木質燃料用温水炉を提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案は、窯と水槽とよりなる木質燃料用温水炉であって、前記窯は、燃料投入焚口と空気供給手段を具備した木材燃焼室を設け、周側壁には二重壁構造部分を設け、該二重壁部分は水室となし、前記水槽は高さ方向に煙突を貫設した有底体に形成され、前記窯の燃焼室で熱せられた空気が前記煙突より排気可能に、前記窯の燃焼室に前記煙突の下端を開口連通させ、前記水室の水を前記水槽に送水可能に前記水室と前記水槽をパイプで連通接続し、前記水室に戻り用循環パイプを開口連通接続し、前記水槽には送水用循環パイプを開口連通接続してなる木質燃料用温水炉において、短尺に切断した原木を原木の自重で前記燃焼室内にスムーズに供給可能に、前記窯に原木を挿入するための木材挿入パイプを開口連通接続し、該木材挿入パイプは木材挿入パイプの軸心延長線が前記窯底面に対して鋭角を有して傾斜するように窯に設けてなることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、窯と水槽とよりなる木質燃料用温水炉であって、前記窯は、燃料投入焚口と空気供給手段を具備した木材燃焼室を設け、該木材燃焼室の周側壁には二重壁構造部分を設け、該二重壁部分は水室となし、前記水槽は高さ方向に煙突を貫設した有底体に形成され、前記窯の燃焼室で熱せられた空気が前記煙突より排気可能に、前記窯の燃焼室に前記煙突の下端を開口連通させ、前記水室の水を前記水槽に送水可能に前記水室と前記水槽をパイプで連通接続し、前記水室に戻り用循環パイプを開口連通接続し、前記水槽には送水用循環パイプを開口連通接続して第1の管路を形成してなる木質燃料用温水炉において、短尺に切断した原木を原木の自重で前記燃焼室内にスムーズに供給可能に、前記窯に原木を挿入するための木材挿入パイプを開口連通接続し、該木材挿入パイプは木材挿入パイプの軸心延長線が前記窯底面に対して鋭角を有して傾斜するように窯に設け、前記水槽の喫水線より僅かばかり下方位置に熱交換器を配設し、該熱交換機の両端は水槽の対向する周壁に夫々水密に開口し、該開口のうち一方の開口から送り込まれた水が前記水槽内の高温水と熱交換して温水となり、該温水を他方の開口より送り出されるように形成されてなることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、窯と水槽とよりなる木質燃料用温水炉であって、前記窯は、燃料投入焚口と空気供給手段を具備した木材燃焼室を設け、該木材燃焼室の周側壁には二重壁構造部分を設け、該二重壁部分は水室となし、前記水槽は高さ方向に煙突を貫設した有底体に形成され、前記窯の燃焼室で熱せられた空気が前記煙突より排気可能に、前記窯の燃焼室に前記煙突の下端を開口連通させ、前記水室の水を前記水槽に送水可能に前記水室と前記水槽をパイプで連通接続し、前記水室に戻り用循環パイプを開口連通接続し、前記水槽には送水用循環パイプを開口連通接続して第1の管路を形成してなる木質燃料用温水炉において、短尺に切断した原木を原木の自重で前記燃焼室内にスムーズに供給可能に、前記窯に原木を挿入するための木材挿入パイプを開口連通接続し、該木材挿入パイプは木材挿入パイプの軸心延長線が前記窯底面に対して鋭角を有して傾斜するように窯に設け、前記水槽の喫水線より僅かばかり下方位置に熱交換器を配設し、該熱交換機の両端は水槽の対向する周壁に夫々水密に開口し、該開口のうち一方の開口から送り込まれた水が前記水槽内の高温水と熱交換して温水となり、該温水を他方の開口より送り出されるように形成されてなることを特徴とする。
燃焼室に傾斜した木材挿入パイプを開口連通して設けているため、短尺に切断された複数個の原木を木材挿入パイプに挿し込んでいれば、燃焼室内の原木が完全燃焼され灰化されれば原木の自重により木材挿入パイプ内最下部に位置する原木が燃焼室に供給され、夜間等の長時間に亘り燃料供給や火災管理等のための人手間を要しないという効果がある。
燃焼室に燃料投入焚口に加えて木材挿入パイプを開口連通接続することで燃焼中に焚口を開扉することなく木質燃料を木材挿入パイプより補給可能にし、木材挿入パイプの軸心延長線が窯底面に対して鋭角を有して傾斜するように設けることで木材挿入パイプに挿入された木材が木材の自重で燃焼室内に下降して入り込み、常に定量の木質燃料が燃焼室に供給されることを実現した。
図1は木質燃料用温水炉の右側面図、図2は図1の焚口用蓋を取り除いたA−A線断面図、図3は焚口用蓋で焚口を閉じた使用状態を示す図2のB−B線断面図である。
図1〜図3において、窯1は鉄板等の金属鈑を用い上面を開放し、内側に燃焼室2を設けた有底箱状に形成されている。窯1の前側部を除いた左右側壁、及び後側壁は、二重壁構造に形成されている。二重壁構造部分は、内部が冷媒としての水が循環する水室3としている。循環する流動体は水に限定せず、不凍液であればよい。水室3には水がフィードバックする循環口4が開口連通接続されている。燃焼室2内に内壁面に沿って平視コ字状に空気噴出パイプ5が配設されている。空気噴出パイプ5には燃焼室2内で空気が渦状に供給されるように空気噴出孔(図示せず)が穿設されている。空気噴出パイプ5の両端は、左右側壁のうち前側部の一重壁部分に開口し、空気取り入れ口6、6となしている。空気取り入れ口6、6には、空気噴出パイプ5内に空気を効率的に送り込むための送風装置(図示せず)を設けている。案内板7は、燃焼室2内の下部空気取り入れ口6、6の前方位置に於いて、前側壁から底面に下傾して架け渡され、木材挿入パイプ9より供給された木質燃料が燃料室2内の適切な位置に送り込まれるように案内している。
窯1の前側壁は、高さ方向中途部位から上方は後方に傾斜する傾斜面8に形成されている。傾斜面8には木材挿入パイプ9が開口接続され、木材挿入パイプ9の中空部が燃焼室2に連通接続するように設けられている。詳しくは、木材挿入パイプ9の軸心の延長線が窯1の底面に対して鋭角の角度を有するように、木材挿入パイプ9は窯1の傾斜面8に一体的に取り付けられている。木材挿入パイプ9の内径の大きさや長さは限定するものではなく、使用する木質燃料の径や量により決定される。一般的には、廃材として出る直径30cm程度で長さが30cm程度に切断された原木を、複数個挿入可能で、連続して10時間程度は燃焼室2にて燃焼可能に、内径が30cmを越え、軸方向長さが100cmを越えるものであることが好適である。木材挿入パイプ9に挿入する木質燃料は、1本の100cmを越える原木であってもよいが、実際の使用結果から鑑みると効率よく木質燃料が燃焼室2に供給されるためには、複数個の数10cm程度の長さに切断された原木を木材挿入パイプ9に挿入した方が円滑に燃焼室2に供給される。
図1〜図3において、窯1は鉄板等の金属鈑を用い上面を開放し、内側に燃焼室2を設けた有底箱状に形成されている。窯1の前側部を除いた左右側壁、及び後側壁は、二重壁構造に形成されている。二重壁構造部分は、内部が冷媒としての水が循環する水室3としている。循環する流動体は水に限定せず、不凍液であればよい。水室3には水がフィードバックする循環口4が開口連通接続されている。燃焼室2内に内壁面に沿って平視コ字状に空気噴出パイプ5が配設されている。空気噴出パイプ5には燃焼室2内で空気が渦状に供給されるように空気噴出孔(図示せず)が穿設されている。空気噴出パイプ5の両端は、左右側壁のうち前側部の一重壁部分に開口し、空気取り入れ口6、6となしている。空気取り入れ口6、6には、空気噴出パイプ5内に空気を効率的に送り込むための送風装置(図示せず)を設けている。案内板7は、燃焼室2内の下部空気取り入れ口6、6の前方位置に於いて、前側壁から底面に下傾して架け渡され、木材挿入パイプ9より供給された木質燃料が燃料室2内の適切な位置に送り込まれるように案内している。
窯1の前側壁は、高さ方向中途部位から上方は後方に傾斜する傾斜面8に形成されている。傾斜面8には木材挿入パイプ9が開口接続され、木材挿入パイプ9の中空部が燃焼室2に連通接続するように設けられている。詳しくは、木材挿入パイプ9の軸心の延長線が窯1の底面に対して鋭角の角度を有するように、木材挿入パイプ9は窯1の傾斜面8に一体的に取り付けられている。木材挿入パイプ9の内径の大きさや長さは限定するものではなく、使用する木質燃料の径や量により決定される。一般的には、廃材として出る直径30cm程度で長さが30cm程度に切断された原木を、複数個挿入可能で、連続して10時間程度は燃焼室2にて燃焼可能に、内径が30cmを越え、軸方向長さが100cmを越えるものであることが好適である。木材挿入パイプ9に挿入する木質燃料は、1本の100cmを越える原木であってもよいが、実際の使用結果から鑑みると効率よく木質燃料が燃焼室2に供給されるためには、複数個の数10cm程度の長さに切断された原木を木材挿入パイプ9に挿入した方が円滑に燃焼室2に供給される。
水槽10は上面を開放した有底箱状に形成され、内側には上下方向に煙突11が貫設されている。煙突11は下端が水槽10の底面に開口し、上端は水槽10の上方に位置して設けられている。水槽10の底面左右横幅は、窯1の上面横幅と一致する大きさに形成されている。水槽10の前後方向長さは、窯1の上面前後方向の長さよりも短く形成されている。水槽10の喫水線より僅かばかり下方には、温室に水槽10内の高温水36を温室に送り出すための循環口12が開口され、ポンプ(図示せず)を介装した送水用の循環パイプ18に連通接続されている。水槽10にはフロート(図示せず)を配設し、フロートのクランク機構(図示せず)により水位が一定以下になると水を補充するようにしている。
窯1の上面に、窯1の後側壁と水槽10の後側壁が一致するように水槽10を載置し、ボルトとナット等の締着具13で水槽10を窯1に固定的に取り付けている。窯1の上面開口のうち水槽10で覆われていない前側部分は燃料投入焚口とし、この燃料投入焚口には焚口用蓋14を着脱可能に設けて燃料投入焚口を開閉自在にしている。
水室3の左右外側壁上部と水槽10の左右側壁下部には穿孔を設け、上下対応する位置の穿孔を夫々送水パイプ15で水密に連通接続している。16は、水槽用蓋である。
次に、作用について説明する。先ず、焚口用蓋14を開蓋し、燃料投入焚口より着火用焚付け等を投入し、点火する。図3に示すように、燃料投入焚口を閉蓋し、木材挿入パイプ9に短尺に切断した複数の原木17を挿し込む。原木17は、一般的に直径30cm程度で長さが30cm程度に切断するものを使用することが好適である。空気取り入れ口に設けた送風装置(図示せず)を駆動し、空気取り入れ口6、6より空気を空気噴出パイプ5に送り込むと、空気噴出孔(図示せず)より空気が噴出し、燃焼室2内で空気が渦状に対流する。水室3内の水は、原木17の燃焼により加熱される。水室3内の水は高温化し、より水温の高い水は水室3内の上部に上昇し、送水パイプ15を通って水槽10内に送り込まれる。水槽10に導入された高温水36のうち水温の高いものは、水槽10の上部に位置する。高温化し上部に滞留する高湯水36は、水槽10の上部に設けた循環口に連通開口した循環パイプ18に介装したポンプ(図示せず)の駆動により、循環口12より送水用の循環パイプ18へ送り出され、温室内に敷設された管路を通って、温室内にて放熱し、熱を奪われた水は戻り用の循環パイプ18より循環口4にフィードバックする。燃焼室2内の排気は煙突11より外部に排出される。木材挿入パイプ9に挿入された短尺に切断された原木17は、燃焼室2内に落下供給されて燃焼し灰化する。木材挿入パイプ9内の複数の短尺に切断された原木17は、燃焼室2灰化された分量分が下降し燃焼室2へ補給される。複数の短尺に切断された原木17は木材挿入パイプ9により傾斜状態で支持され、木材挿入パイプ9の下部側から順次燃焼室2に落下供給される。燃焼室2内に供給された原木17が灰化すると、原木17の自重で灰化分の木材17が燃焼室2に下降移動し、木質燃料として新たに燃焼室2に落下供給されていく。
木材17が木材挿入パイプ9により傾斜して燃焼室2内に入り込みように形成されているので、灰化により失った有機燃料である新たな木質燃料の燃焼室2への供給を、原木17の自重による燃焼室2への落下により自動的に行うため、燃料供給のための人手間が不要であるという効果がある。又、木材挿入パイプ9により木質燃料を支持し、空気噴出パイプ5により酸素を煙突11の方向に送り込み、排気は煙突11により行うので、燃焼室2内の炎は空気の流れに従い煙突11の方へ向き、木材挿入パイプ9側方向へは向かないため、木材挿入パイプ9の外側開口からは出火することは無く、管理者が不在でも木材挿入パイプ9から炎が逆流することは無く、火災が生ぜず安全であるという効果がある。
木材17が木材挿入パイプ9により傾斜して燃焼室2内に入り込みように形成されているので、灰化により失った有機燃料である新たな木質燃料の燃焼室2への供給を、原木17の自重による燃焼室2への落下により自動的に行うため、燃料供給のための人手間が不要であるという効果がある。又、木材挿入パイプ9により木質燃料を支持し、空気噴出パイプ5により酸素を煙突11の方向に送り込み、排気は煙突11により行うので、燃焼室2内の炎は空気の流れに従い煙突11の方へ向き、木材挿入パイプ9側方向へは向かないため、木材挿入パイプ9の外側開口からは出火することは無く、管理者が不在でも木材挿入パイプ9から炎が逆流することは無く、火災が生ぜず安全であるという効果がある。
図4及び図5に示される実施例2について説明する。図4及び図5において、窯19は上面を開放した有底筒状燃焼室20と、燃焼室20と連通して設けられた焚口21とよりなる。焚口21には焚口用蓋22を開閉自在に設けている。有底筒状燃焼室20に於ける焚口21の接続部及び該焚口接続部近傍を除いた周側壁は、二重壁構造に形成されている。二重壁構造部分は、内部が冷媒としての水が循環する水室23としている。循環する流動体は水に限定せず、不凍液であればよい。水室23には水がフィードバックする循環口24が開口連通接続され、循環口24には戻り用の循環パイプ31が連通接続されている。燃焼室20内に内周壁面に沿って平視優弧状に空気噴出パイプ25が配設されている。空気噴出パイプ25には燃焼室20内で空気が渦状に供給されるように空気噴出孔(図示せず)が穿設されている。空気噴出パイプ25の両端は、周側壁のうち焚口接続部近傍の一重壁部分に開口し、空気取り入れ口26、26となしている。空気取り入れ口26、26には、空気噴出パイプ25内に空気を効率的に送り込むための送風装置(図示せず)を設けている。案内板27は、焚口21の前側壁から底側壁に下傾して架け渡され、後述する木材挿入パイプ28から落下する木質燃料が窯19内の適切な位置に送り込まれるように案内している。焚口21の前側壁は高さ方向中途部位から上部は後方に傾斜する傾斜面に形成され、該傾斜面には木材挿入パイプ28が燃焼室20に開口連通するように接続されている。詳しくは、木材挿入パイプ28の軸心延長線が窯19の底面に対して鋭角の角度を有するように、木材挿入パイプ28は窯19の傾斜面に一体的に取り付けられている。水槽29は上面を開放した窯19と同径の有底円筒状に形成され、内側には上下方向に煙突30が配設されている。煙突30は下端が水槽29の底面に開口し、上端は水槽29の上方に位置するように設けられている。水槽29には、水槽29内の高温水36を外部に設けた温室に送り出すための循環口が開口され、ポンプ(図示せず)が介装された送水用の循環パイプ31に連通接続されている。窯1に水槽29を重合して固定的に取り付けている。水室23の外側壁上部と水槽29の側壁下部には穿孔を設け、上下対応する位置の穿孔を送水パイプ32で水密に連通接続している。33は、水槽用蓋である。
図6に示される実施例3について説明する。実施例2と異なる点は、水槽29の喫水線よりも僅かばかり下方位置に、熱交換器34を配設している。水槽29の外部から熱交換器34に水道水を供給可能に、熱交換器34には水供給管35を連通接続されている。又、熱交換器34は送出パイプ37と連通接続され、水供給管35より供給された水道水が熱交換機34内にて水槽29内の高温水36と熱交換して温水となり、該温水が送出パイプ37へ送り出されて浴室や台所等で利用可能にしている。送出パイプ37には、バルブとポンプを介装している。
一方、水槽29に開口連通接続された送水用の循環パイプ31に介装したポンプの駆動により温室の管路に送り込まれた温水は、温室内にて放熱して低温化し、循環口24より有底筒状燃焼室20の水室23に戻る。水室23に戻った低温化した水は、水室23内において有底筒状燃焼室20と熱交換して高温水となり、水室23内を上昇し、送水パイプ32を通って水槽29へ送り込まれる。水槽29に送り込まれた高温水36は、水槽29と連通接続されているポンプを介装した循環パイプ31より外部に設けた温室の管路へ送り出され循環する。
実施例3は、1つの装置で加温された水を温室暖房のための管路、及び生活用温水の双方に送り出すことができるという効果がある。又、水槽29内に複数の熱交換器を設けることで、1の温水炉で複数の温水供給路を設けることが可能で、原木により加熱された熱エネルギーを有効に利用できるという効果がある。
一方、水槽29に開口連通接続された送水用の循環パイプ31に介装したポンプの駆動により温室の管路に送り込まれた温水は、温室内にて放熱して低温化し、循環口24より有底筒状燃焼室20の水室23に戻る。水室23に戻った低温化した水は、水室23内において有底筒状燃焼室20と熱交換して高温水となり、水室23内を上昇し、送水パイプ32を通って水槽29へ送り込まれる。水槽29に送り込まれた高温水36は、水槽29と連通接続されているポンプを介装した循環パイプ31より外部に設けた温室の管路へ送り出され循環する。
実施例3は、1つの装置で加温された水を温室暖房のための管路、及び生活用温水の双方に送り出すことができるという効果がある。又、水槽29内に複数の熱交換器を設けることで、1の温水炉で複数の温水供給路を設けることが可能で、原木により加熱された熱エネルギーを有効に利用できるという効果がある。
1、19 窯
2、20 燃焼室
3、23 水室
9、28 木材挿入パイプ
10、29 水槽
11、30 煙突
15、32 パイプ
17 原木
18、31 循環パイプ
21 焚口
34 熱交換器
36 高温水
2、20 燃焼室
3、23 水室
9、28 木材挿入パイプ
10、29 水槽
11、30 煙突
15、32 パイプ
17 原木
18、31 循環パイプ
21 焚口
34 熱交換器
36 高温水
Claims (2)
- 窯と水槽とよりなる木質燃料用温水炉であって、
前記窯は、燃料投入焚口と空気供給手段を具備した木材燃焼室を設け、周側壁には二重壁構造部分を設け、該二重壁部分は水室となし、
前記水槽は高さ方向に煙突を貫設した有底体に形成され、
前記窯の燃焼室で熱せられた空気が前記煙突より排気可能に、前記窯の燃焼室に前記煙突の下端を開口連通させ、
前記水室の水を前記水槽に送水可能に前記水室と前記水槽をパイプで連通接続し、
前記水室に戻り用循環パイプを開口連通接続し、
前記水槽には送水用循環パイプを開口連通接続してなる木質燃料用温水炉において、
短尺に切断した原木を原木の自重で前記燃焼室内にスムーズに供給可能に、前記窯に原木を挿入するための木材挿入パイプを開口連通接続し、該木材挿入パイプは木材挿入パイプの軸心延長線が前記窯底面に対して鋭角を有して傾斜するように窯に設けてなることを特徴とする木質燃料用温水炉。 - 窯と水槽とよりなる木質燃料用温水炉であって、
前記窯は、燃料投入焚口と空気供給手段を具備した木材燃焼室を設け、該木材燃焼室の周側壁には二重壁構造部分を設け、該二重壁部分は水室となし、
前記水槽は高さ方向に煙突を貫設した有底体に形成され、
前記窯の燃焼室で熱せられた空気が前記煙突より排気可能に、前記窯の燃焼室に前記煙突の下端を開口連通させ、
前記水室の水を前記水槽に送水可能に前記水室と前記水槽をパイプで連通接続し、
前記水室に戻り用循環パイプを開口連通接続し、
前記水槽には送水用循環パイプを開口連通接続して第1の管路を形成してなる木質燃料用温水炉において、
短尺に切断した原木を原木の自重で前記燃焼室内にスムーズに供給可能に、前記窯に原木を挿入するための木材挿入パイプを開口連通接続し、該木材挿入パイプは木材挿入パイプの軸心延長線が前記窯底面に対して鋭角を有して傾斜するように窯に設け、
前記水槽の喫水線より僅かばかり下方位置に熱交換器を配設し、該熱交換機の両端は水槽の対向する周壁に夫々水密に開口し、該開口のうち一方の開口から送り込まれた水が前記水槽内の高温水と熱交換して温水となり、該温水を他方の開口より送り出されるように形成されてなることを特徴とする木質燃料用温水炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008008755U JP3148663U (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 木質燃料用温水炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008008755U JP3148663U (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 木質燃料用温水炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3148663U true JP3148663U (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=54782194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008008755U Expired - Fee Related JP3148663U (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 木質燃料用温水炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3148663U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010233477A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Iseki & Co Ltd | 温室の暖房設備 |
-
2008
- 2008-11-17 JP JP2008008755U patent/JP3148663U/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010233477A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Iseki & Co Ltd | 温室の暖房設備 |
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