JP3148917U - バネ式点検口蓋 - Google Patents

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俊比古 岡
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Abstract

【課題】線バネを利用した簡単な構成によって安価に製造することができ、しかも建物の点検口に蓋部材を取付ける作業を容易且つ安全に行なうことができ、且つ壁下地材のずれに対しても柔軟に対応して取付け作業を行うことができるバネ式点検口蓋を提供する。【解決手段】蓋部材3の裏側の両端近傍に対をなして固定された係止金具8、8に二股状の線バネ2の分岐部に形成した弾性螺旋部2bを揺動自在に装着すると共に、該弾性螺旋部2bから反りをなして両側に伸長された各線バネ2の先端に折返部2c、2cが形成され、該二股状の線バネ2を弾性力に抗して閉脚した状態で止め金具5の挿着穴7に挿通した後、二股状の線バネ2が弾性力によって挿着穴7の各係止部7c、7cに沿って開脚することにより、蓋部材3が点検口10の方向に引き込まれて該点検口10を閉塞するようにした。【選択図】図1

Description

本考案は、壁面に設けた点検口を塞ぐための蓋部材を取付ける構造として線バネを用いてなるバネ式点検口蓋に関する。
従来から、建物内に設けられた配管等の建築設備を点検するために、壁面に点検口が設けられ、配管等の点検が終了した際には、点検口を蓋部材で塞ぐことが行なわれている。このような点検口を塞ぐ装置の従来例として、特許文献1には、二股状の線バネを使用した構造が記載されている。
この装置は、壁面に設けられた通気口に本体ケースを固定し、この本体ケースの開口をグリルで覆うようにしたものである。その構造は、二股状の線バネを開閉するための摺動板を設けた下側係止具をグリルに固定すると共に、下側係止具に係合する上側係止具を本体ケ−スの側壁に固定するようにしてあり、上側係止具によって摺動板を押し下げることにより、線バネが開状態となって、グリルが本体ケ−スに固定される構造とされている。
ところが、上記の引用文献1の構造は、壁面の通気口に固定する本体ケース、グリルの裏面に取付けられた二股状の線バネ、グリルに装着されたコ字状の下側係止具、本体ケ−スの側壁に装着したコ字状の上側係止具等の部材を有するため、多くの部品点数を必要とし、また摺動板に設けられた摺動穴は一端に開口部を有するため、取付け作業時に、摺動穴に挿入された線バネが開口部から抜け出すおそれがあり、危険であった。
実用新案公開平7−2833
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので、線バネを利用した簡単な構成によって安価に製造することができ、しかも建物の点検口に蓋部材を取付ける作業を容易且つ安全に行なうことができ、壁下地材のずれに対しても柔軟に対応して取付け作業を容易に行うことができるバネ式点検口蓋を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案における請求項1のバネ式点検口蓋は、壁面に開設された点検口を二股状に形成された線バネを用いて蓋部材で覆うようにしたバネ式点検口蓋において、点検口の左右又は上下に設けられた壁下地材に固定する線バネ用止め金具は、断面L字形に折曲形成された2片を有し、止め金具の一片に壁下地材にネジ等の固定部材で固定するためのネジ穴が形成され、止め金具の他片に線バネを挿着するための挿着穴が形成され、該挿着穴は止め金具の外辺に沿って形成された直線辺と、該直線辺に対向形成された両側の傾斜辺と、直線辺と両側の傾斜辺との交差部にて直線辺を延長形成してなる線バネ用係止部とを有してなり、蓋部材の裏側の両端近傍に対をなして固定された係止金具に二股状の線バネの分岐部に形成した弾性螺旋部を揺動自在に装着すると共に、該弾性螺旋部から反りをなして両側に伸長された各線バネの先端に折返部が形成され、該二股状の線バネを弾性力に抗して閉脚した状態で止め金具の挿着穴に挿通した後、二股状の線バネが弾性力によって挿着穴の各係止部に沿って開脚することにより、蓋部材が点検口の方向に引き込まれて該点検口を閉塞するようにしたことを特徴とする。
また、本考案の請求項2のバネ式点検口蓋は、請求項1において、線バネ用止め金具は、点検口の左右又は上下に設けられた既設の壁下地材に固定する他、ボードに開設された点検口の背面の左右又は上下に固定した下地材に固定することを特徴とする。
上記構成の本考案のバネ式点検口蓋において、蓋部材の裏側の両端近傍に対をなして固定された係止金具に二股状の線バネの分岐部に形成した弾性螺旋部を揺動自在に装着し、これらの二股状の線バネを弾性力に抗して閉脚した状態で止め金具の挿着穴に挿通した後、二股状の線バネが弾性力によって挿着穴の各係止部に沿って開脚することにより、蓋部材が点検口を閉じる方向へ引き込まれるように移動して点検口を覆うことが可能となる。
このような本考案においては、止め金具の挿着穴が開口のない閉じられた形状を有し、線バネの先端に折返部が形成されているため、線バネが止め金具の挿着穴から抜け出ることがなく、安全に取付け作業を行うことができる。
また、本考案は、蓋部材を閉じる作業の際に、蓋部材側に設けられた二股状の線バネを絞り込んだ閉脚状態にして、点検口側の止め金具の挿着穴に挿通するだけで、容易且つ安全に点検口を蓋部材で塞ぐことが可能であるため、上記のように部品点数が少なく、簡単な構造で、安価且つ取付けが容易なバネ式点検口蓋を得ることが可能となる。
また、本考案の構造においては、線バネ用止め金具を点検口の左右又は上下に設けられた壁下地材に固定する構造が非常に簡単な構造によって実現され、既成の壁下地材がなくても、ボードの裏面に下地材を固定するだけで、線バネ用止め金具を取付けることが可能となる。
さらに、二股状の線バネが蓋部材の裏側の係止金具に揺動可能に取付けられているため、壁下地材のずれやボードの厚さが変化する状況にも柔軟に対応し得るバネ式点検口蓋を得ることが可能となる。
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例のバネ式点検口蓋1は、例えば配管等の建築設備を点検するために、図1に示すように、建物内の壁面に開設された点検口10を蓋部材3で閉塞し、また必要に応じて開くことができるようにした蓋部材3の開閉構造に関するものである。その構造は、図1に示すように、点検口10の左右又は上下に設けられた壁下地材4に固定する線バネ用止め金具5と、蓋部材3に設けられた二股状の線バネ2と、線バネ2を蓋部材3に取付けるための係止金具8を主な構成部材とするものであり、非常に簡素に構成されている。
上記の構造において、線バネ用止め金具5は、図2(a)に示すように、矩形の金属板を断面L字形に折曲形成してなる2片5a、5bを有し、この止め金具5の一片5aにネジ15(図3(a)、(b)参照)を挿通する2条の長穴形状のネジ穴6a、6bが互いに平行に形成され、止め金具5の他片5bに線バネ2を挿着するための挿着穴7が形成された構造とされている。
また、線バネ用止め金具5に形成された挿着穴7は、図2(a)に示すように、止め金具5の外辺に沿って形成された直線辺7aと、該直線辺7aに対向形成された両側の傾斜辺7b、7bと、これらの直線辺7aと両側の傾斜辺7b、7bとの交差部にて直線辺7aを延長形成してなる線バネ用係止部7c、7cとを有する構造とされている。このように、止め金具5の挿着穴7は、特許文献1のような開口部を有することの無い、閉じられた穴形状とされている。
上記のように構成された線バネ用止め金具5は、図1に示すように、点検口10の周囲に設けられた壁下地材4の内側面に固定される。その固定方法としては、線バネ用止め金具5のネジ穴6a、6bが形成された側の片5aを壁下地材4の内側面に当て、ネジ穴6a、6bの適当箇所にネジ15、15を立てて壁下地材4にねじ込むことにより、止め金具5を固定することが可能である。
このような構造において、夫々のネジ穴6a、6bは長穴形状に形成されているため、両側のネジ15、15を緩めた状態で、長穴形状の範囲内で止め金具5をずらすことによって、止め金具5の位置を調整することができ、適当箇所でネジ15、15を固定することによって、止め金具5を最適箇所に位置決めすることが可能となる。
また、上記の線バネ用止め金具5は、既設の壁下地材4の左右又は上下の略中央位置に対向状態で固定されるものであり、図1には見えないが、図示の線バネ用止め金具5に対向する反対側の壁下地材4の内側にも線バネ用止め金具5が固定されている。
また、このような線バネ用止め金具5は、点検口10の左右又は上下に設けられた既設の壁下地材4に固定する他、図3に示すように、壁用ボード17の背面に小片の下地材18を固定して、この下地材18に固定することも可能である。従って、本考案による線バネ用止め金具5は、既設の壁下地材4が設けられていない箇所であっても、その点検口10に壁用ボード17や小片の下地材18を利用して蓋部材3を取付けることが可能である。
また、蓋部材3の構造は、図1に示すように、周囲に合成樹脂製等による枠部材9を構成し、その内部に蓋板11を固設し、蓋板11の表面に紙をクロス糊等で貼り付けた構成とすることも可能である。このような構成において、蓋板11の表面にクロス材料を貼ることによって、周囲の壁と同様のデザインにすることも可能であるが、白い紙等を貼ることによってクロスを不用とすることも可能である。
また、本実施例においては、図1に示すように、蓋部材3の裏側の両端近傍に対をなして係止金具8、8を固定する。この係止金具8は、図2(b)に示すように、長尺金板を短片8aと長片8bとのL字形に折曲形成すると共に、長片8b側にネジ穴8cを形成してなるものである。
このような構造において、図1に示すように、蓋部材3の周囲に設けられた枠部材9の上下又は左右の略中央位置に補助片13、13を接着剤等で固定し、夫々の補助片13に係止金具8を固定するようにしている。より詳細には、図4に示すように、二股状の線バネ2の分岐部に形成した弾性螺旋部2bを係止金具8に挿通し、該二股状の線バネ2を揺動自在となるように遊び14を設けた状態にして、該係止金具8の長片8bを枠部材9に固定した補助片13に当て、長片8bのネジ穴8c(図2(b)参照)にネジ16を捩じ込むことによって、線バネ2は揺動自在に取付けられた構造となる。
上記の線バネ2は、図1に示すように、金属等の弾性線材を中央で弾性螺旋部2bに形成して二股状の線状部2a、2aに分岐すると共に、各線状部2a、2aに反りをなして伸長し、さらに線状部2a、2aの各先端に折返部2c、2cを形成した構成としている。これらの折返部2c、2cを形成することによって、線状部2a、2aの鋭利な先端を露呈しない状態とし、さらに折返部2c、2cが係止金具8の各係止部7c、7cに引っ掛かることによって、蓋部材3が不意に落下するようなことがないように、安全面での構成がなされている。
なお、線バネ用止め金具5を固定する壁下地材4が点検口10の取付け位置より大きくずれた場合、木片、軽量鉄骨、樹脂片等を使用することによって、線バネ用止め金具5を取付けることが可能となる。その際、木片、軽量鉄骨、樹脂片等をネジ、釘等の固定部材で壁材に固定したり、接着剤で固定したり、またボードにクロス貼り等の壁表面仕上りを施してある場合、その表面を傷つけないようにするため、高周波接着等によって強固に固定することが可能となる。
上記の構造によるバネ式点検口蓋1を点検口10に取付けるには、図1の矢印Aで示す図のように、二股状の線バネ2の線状部2a、2aを手作業で弾性力に抗して閉脚した状態に絞り込み、この絞り込んだ形状の線バネ2を壁下地材4に固定した止め金具5の挿着穴7に挿通する。この作業を蓋部材3の両側の線バネ2、2について行なった後、各線バネ2、2の絞り込みを手放すと、各線バネ2、2の線状部2a、2aは弾性力によって夫々の挿着穴7の傾斜辺7b、7bに沿って開脚しつつ各係止部7c、7cに収納され、蓋部材3が点検口10を閉じる方向へ引き込まれるように移動して、図5に示すように点検口10を蓋部材3で覆うこととなる。
さらに、本実施例の構成において、図4の矢印Aで示す図のように、壁下地材4をボード17の端部に揃えて固定した場合、線バネ2の線状部2a、2aはまっ直ぐに止め金具5の挿着穴7に挿通する。また、図4の矢印Bで示す図のように、壁下地材4をボード17の端部から奥まった部位に固定した場合、線バネ2は揺動自在であるため、斜めに傾斜して止め金具5の挿着穴7に挿通する。さらに、図4の矢印Cで示す図のように、壁下地材4を2層貼りのボード17a、17bに固定した場合、線バネ2の線状部2a、2aが所定の長さを有するため、その長さの範囲内で止め金具5の挿着穴7に挿通することが可能となる。
なお、上記の構成において、点検口10を蓋部材3で閉塞した状況から開くには、蓋部材3を手動で引き出すことによって、各線バネ2、2が夫々の止め金具5、5の各係止部7c、7cに沿って閉脚する。そして、点検口10から離脱した状態の蓋部材3の両側の隙間に左右の手を入れ、各線バネ2、2を手動で絞り込んで、夫々の止め金具5、5の挿着穴7、7から抜き出すことにより、蓋部材3を完全に取り外すことが可能となる。
本考案のバネ式点検口蓋は、線バネを利用した簡単な構成によって安価に製造することができ、しかも既成の建物の点検口に蓋部材を取付ける作業を容易且つ安全に行なうことができ、且つ壁下地材のずれに対しても柔軟に対応して取付け作業を行うことができるバネ式点検口蓋として利用可能である。
本考案の実施例において、点検口に蓋部材を取付ける前の状況を示す斜視図である。 (a)は本考案の実施例における線バネ用止め金具の斜視図であり、(b)は係止金具の斜視図である。 本考案の実施例における線バネ用止め金具をボードに固定した下地材に取り付けた状況を示す図であり、(a)は背面図(点検口の裏側から見た図)、(b)は側面図である。 本考案の実施例におけるバネ式点検口蓋の断面状況を示す図であり、矢印Aで示す図は、壁下地材をボードの端部に揃えて固定した状況を示し、矢印Bで示す図は、壁下地材をボードの端部から奥まった部位に固定した状況を示し、矢印Cで示す図は、壁下地材を2層貼りのボードを固定した状況を示すものである。 本考案の実施例における点検口に蓋部材を固定した状況を示す背面図(点検口の裏側から見た図)である。
符号の説明
1 バネ式点検口蓋
2 線バネ
2a 線状部
2b 弾性螺旋部
2c 折返部
3 蓋部材
4 壁下地材
5 止め金具
5a 止め金具の一片
5b 止め金具の他片
6a、6b ネジ穴
7 挿着穴
7a 直線辺
7b 傾斜辺
7c 係止部
8 係止金具
8a 短片
8b 長片
9 枠部材
10 点検口
11 蓋板
12 ネジ穴
13 補助片
14 遊び
15 ネジ
16 ネジ
17 壁用ボード
17a、17b 二層の壁用ボード
18 下地材

Claims (2)

  1. 壁面に開設された点検口を二股状に形成された線バネを用いて蓋部材で覆うようにしたバネ式点検口蓋において、
    点検口の左右又は上下に設けられた壁下地材に固定する線バネ用止め金具は、断面L字形に折曲形成された2片を有し、止め金具の一片に壁下地材にネジ等の固定部材で固定するためのネジ穴が形成され、止め金具の他片に線バネを挿着するための挿着穴が形成され、該挿着穴は止め金具の外辺に沿って形成された直線辺と、該直線辺に対向形成された両側の傾斜辺と、直線辺と両側の傾斜辺との交差部にて直線辺を延長形成してなる線バネ用係止部とを有してなり、
    蓋部材の裏側の両端近傍に対をなして固定された係止金具に二股状の線バネの分岐部に形成した弾性螺旋部を揺動自在に装着すると共に、該弾性螺旋部から反りをなして両側に伸長された各線バネの先端に折返部が形成され、
    該二股状の線バネを弾性力に抗して閉脚した状態で止め金具の挿着穴に挿通した後、二股状の線バネが弾性力によって挿着穴の各係止部に沿って開脚することにより、蓋部材が点検口の方向に引き込まれて該点検口を閉塞するようにしたことを特徴とするバネ式点検口蓋。
  2. 線バネ用止め金具は、点検口の左右又は上下に設けられた既設の壁下地材に固定する他、ボードに開設された点検口の背面の左右又は上下に固定した下地材に固定することを特徴とする請求項1記載のバネ式点検口蓋。

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