JP3148931B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグの製造方法

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崇文 大島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関に使用され
るスパークプラグの特に、接地電極の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関の高性能化に伴って、内
燃機関の燃焼室内において発生する燃焼ガスの温度が高
温となり、このため燃焼室内に突出し、中心電極の先端
との間において混合気に着火させるため火花放電を行な
う接地電極が、上記高温の燃焼ガスに常時曝されること
となるから高温となり易くなり、この結果高温となった
接地電極がプレイグニッションの原因となるため、接地
電極が一体に接合される主体金具への熱伝導性を向上さ
せることを目的として、接地電極内に銅、或はニッケル
等の良熱伝導性の金属を封入し、接地電極自体を複合構
造としてなるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにおいて、ニッケルよりなるカップ形状の接地
電極内に良熱伝導性の棒状の銅材を封入することにより
複合構造の接地電極としてなるものの場合、塑性加工に
よって製作した各接地電極の加締部を主体金具に対して
電気抵抗溶接により接合するものであるから、作業工程
数が増加することから製造作業性が低下し、コストが上
昇する欠点がある。
【0004】また、インコネル600よりなる接地電極
内に良熱伝導性のニッケル材を封入することにより複合
構造の接地電極としてなるも、最良の特に簡単な製造方
法が解明されていないものである。
【0005】そこで、この発明は上記従来のものの持つ
欠点を改善するものであり、簡単な方法により、複合構
造を有する接地電極を製造しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、絶縁体先端
に保持され中心電極の先端に対向する位置に主体金具
に一体に接合される接地電極が配置されるスパークプラ
グの製造方法であって前記接地電極は、円柱状の芯材
にシート状外皮材を巻回した後、この巻回により形成さ
れた上記シート状外皮材の継ぎ目上記芯材を溶接して
複合丸棒とした上、この複合丸棒に対して伸線工程及び
焼鈍工程を繰り返ことで細径化すると共に、複合丸
棒を構成する上記芯材と上記シート状外皮材との接合界
面に合金層を形成し、ついでこの細径化したワイヤー状
複合材を、断面長方形状の四隅に丸味を有するように、
ローラー或はダイスにより成形して成形材とした上、こ
の成形材を主体金具に電気抵抗溶接によって接合するこ
とで形成されるものである。
【0007】また、前記接地電極は、シート状外皮材を
巻回しこの巻回により形成された上記シート状外皮材
の継ぎ目を溶接してパイプ形状とし、このパイプ形状の
シート状外皮材に対して円柱状の芯材を挿嵌して複合丸
棒とした上、この複合丸棒に対して伸線工程及び焼鈍工
程を繰り返すことで細径化すると共に、該複合丸棒を構
成する上記芯材と上記シート状外皮材との接合界面に合
金層を形成し、ついでこの細径化したワイヤー状複合材
を、断面長方形状の四隅に丸味を有するように、ローラ
ー或はダイスにより成形して成形材とした上、この成形
材を主体金具に電気抵抗溶接によって接合することで形
成しても良いものである。
【0008】
【作用】上記の構成を具えるので、接地電極は、円柱状
の芯材にシート状外皮材を巻回した後、この巻回により
形成された上記シート状外皮材の継ぎ目上記芯材を溶
接して複合丸棒とした上、この複合丸棒に対して伸線工
程及び焼鈍工程を繰り返ことで細径化すると共に、
複合丸棒を構成する上記芯材と上記シート状外皮材との
接合界面に合金層を形成し、ついでこの細径化したワイ
ヤー状複合材を、断面長方形状の四隅に丸味を有するよ
うに、ローラー或はダイスにより成形して成形材とする
ことで、簡単に、しかも大量に量産することができる。
【0009】また、前記接地電極は、シート状外皮材を
巻回しこの巻回により形成された上記シート状外皮材
の継ぎ目を溶接してパイプ形状とし、このパイプ形状の
シー ト状外皮材に対して円柱状の芯材を挿嵌して複合丸
棒とした上、この複合丸棒に対して伸線工程及び焼鈍工
程を繰り返すことで細径化すると共に、該複合丸棒を構
成する上記芯材と上記シート状外皮材との接合界面に合
金層を形成し、ついでこの細径化したワイヤー状複合材
を、断面長方形状の四隅に丸味を有するように、ローラ
ー或はダイスにより成形して成形材とすることで、より
接地電極の製造過程を簡略化することができる。
【0010】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この発明の実施例である接地電極(6)
を具えるスパークプラグの先端部であり、このスパーク
プラグの先端部(1)は、絶縁体(2)の先端に保持さ
れる中心電極(3)と、この中心電極(3)の先端の火
花放電部(4)に対向する位置に、主体金具(5)に一
体に接合されている接地電極(6)が配置されているも
のである。
【0011】そして、この主体金具(3)に一体に接合
される接地電極(6)は、純ニッケル材純鉄等の良熱伝
導性の金属を芯材(7)とし、この芯材(7)を被覆し
てなる耐酸化性に優れる95重量%ニッケル合金(S
i、Cr、Al、Mn等を多くても5重量%含有)等の
外皮材(8)からなる複合構造としてなるものである。
【0012】更に、この複合構造を有する接地電極
(6)は、図2に示すように、円柱状の純ニッケル等の
良熱伝導性の金属からなる芯材(7)にシート状外皮材
(8)を巻回した後、上記シート状外皮材(8)の継ぎ
目と上記芯材(7)を溶接して複合丸棒(9)とした
上、この複合丸棒(9)に対して伸線工程及び焼鈍工程
を繰り返し施すことで細径化すると共に、複合丸棒
(9)を構成する上記芯材(7)と上記シート状外皮材
(8)との接合界面に合金層(10)を形成した後、こ
の細径化したワイヤー状複合材(11)を、断面長方形
状の四隅に丸味を有するように、ローラー或はダイスに
より成形して成形材(12)とした上、この成形材(1
2)の端面を主体金具(5)の端面に電気抵抗溶接によ
って、連続的に、しかも一体に接合して形成されるもの
である。
【0013】この発明は以上の構成を具えるので、ニッ
ケル合金等よりなるシート状外皮材(8)の内部に、良
熱伝導性である純ニッケル等よりなる芯材(7)を封入
してなる複合構造を有する接地電極(6)を、円柱状の
芯材(7)にシート状外皮材(8)を巻回した後、上記
シート状外皮材(8)の両端部と芯材(7)を溶接して
複合丸棒(9)とした上、この複合丸棒(9)に対して
伸線工程及び焼鈍工程を繰り返し施すことで細径化する
と共に、複合丸棒(9)を構成する芯材(7)とシート
状外皮材(8)との接合界面(10)に合金層を形成し
て細径化したワイヤー状複合材(11)とすることで、
スパークプラグの先端部(1)に位置する複合構造とし
てなる接地電極(6)を簡単に、しかも大量に量産する
ことができる。
【0014】また、図3に示すように、前記接地電極
(6)は、シート状外皮材(8)を巻回しこの巻回に
より形成された上記シート状外皮材(8)の継ぎ目を
してパイプ形状とし、このパイプ形状のシート状外皮
材(8)に対して円柱状の芯材(7)を挿嵌して複合丸
棒(9)とした上、この複合丸棒(9)に対して伸線工
程及び焼鈍工程を繰り返すことで細径化すると共に、該
複合丸棒(9)を構成する上記芯材(7)と上記シート
状外皮材(8)との接合界面に合金層を形成し、ついで
この細径化したワイヤー状複合材(11)を、断面長方
形状の四隅に丸味を有するように、ローラー或はダイス
により成形して成形材(12)とした上、この成形材
(12)を主体金具(5)に電気抵抗溶接によって接合
することで形成しても良く、このようにスパークプラグ
の先端部(1)の接地電極(6)となるワイヤー状複合
材(11)を製造することにより、より接地電極(6)
の製造過程を簡略化することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のとおり、複合構造を有する接地電
極を製造することにより、従来の製造方法とは異なり、
簡易で、しかも大量に生産することができることとなる
ので、近年の高性能化する内燃機関に使用され、熱放散
性の良好なスパークプラグを安価に提供することができ
る優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるスパークプラグ先端部
の部分拡大断面図である。
【図2】この発明の実施例である接地電極の製造工程の
図である。
【図3】この発明のその他の実施例の製造工程における
拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 スパークプラグの先端部 2 絶縁体 3 中心電極 4 火花放電部 5 主体金具 6 接地電極 7 芯材 8 外皮材 9 複合丸棒 10 合金層 11 ワイヤー状複合材 12 成形材 13 パイプ状外皮材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 13/00 - 21/06 B21F 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体先端に保持され中心電極の先端
    に対向する位置に、主体金具に一体に接合される接地電
    が配置されるスパークプラグの製造方法であって
    記接地電極は、円柱状の芯材にシート状外皮材を巻回し
    た後、この巻回により形成された上記シート状外皮材の
    継ぎ目上記芯材を溶接して複合丸棒とした上、この複
    合丸棒に対して伸線工程及び焼鈍工程を繰り返ことで
    細径化すると共に、複合丸棒を構成する上記芯材と
    シート状外皮材との接合界面に合金層を形成し、つい
    この細径化したワイヤー状複合材を、断面長方形状の
    四隅に丸味を有するように、ローラー或はダイスにより
    成形して成形材とした上、この成形材を主体金具に電気
    抵抗溶接によって接合することで形成されることを特徴
    とするスパークプラグの製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁体先端に保持される中心電極の先端
    に対向する位置に、主体金具に一体に接合される接地電
    極が配置されるスパークプラグの製造方法であって、前
    記接地電極は、シート状外皮材を巻回しこの巻回によ
    り形成された上記シート状外皮材の継ぎ目を溶接して
    イプ形状とし、このパイプ形状のシート状外皮材に対し
    円柱状の芯材を挿嵌して複合丸棒とした上、この複合
    丸棒に対して伸線工程及び焼鈍工程を繰り返すことで細
    径化すると共に、該複合丸棒を構成する上記芯材と上記
    シート状外皮材との接合界面に合金層を形成し、ついで
    この細径化したワイヤー状複合材を、断面長方形状の四
    隅に丸味を有するように、ローラー或はダイスにより成
    形して成形材とした上、この成形材を主体金具に電気抵
    抗溶接によって接合することで形成されることを特徴と
    するスパークプラグの製造方法。
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DE102014226096A1 (de) 2014-12-16 2016-06-16 Robert Bosch Gmbh Zündkerze mit Masseelektrode mit kleinem Querschnitt
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