JP3149801B2 - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents
合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法Info
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Description
剥離性と塗装後の鮮映性とに優れる、主として自動車用
に使用される合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造
方法に関する。
野においては溶融亜鉛めっき鋼板が大量に使用されてい
る。とりわけ経済性、防錆機能、塗装後の性能の点で合
金化溶融亜鉛めっき鋼板が広く用いられている。
な脱脂洗浄を施し、水素および窒素からなる還元性雰囲
気で焼鈍し、めっき温度付近まで冷却して溶融亜鉛浴に
浸漬することにより製造される。合金化溶融亜鉛めっき
鋼板は、溶融亜鉛めっきした鋼板を500 〜600 ℃で3〜
60秒間加熱して母材のFe を亜鉛めっき層に拡散させ、
Fe ―Zn 合金層を形成させて製造する。一般に、めっ
き層の平均のFe 含有量は8〜12重量%であり、めっき
付着量は片面当り20〜70g/m2である。付着量がこの範
囲を下回るものは通常の手段において製造することが難
しく、また、この範囲を上回るものはめっき層の耐パウ
ダリング性を確保することが困難であるので一般には供
給されていない。
めっき鋼板は、プレス加工を行ない所定の形状に加工さ
れて塗装される。プレス加工時に生じやすいパウダリン
グ、フレーキングおよび塗装後の使用時に生じやすい低
温チッピングを防ぐために、この合金化溶融亜鉛めっき
鋼板にはめっき皮膜の密着性が要求される。
いことも重要視され、その指標である塗装後の鮮映性が
良い鋼板も求められている。
変形を受ける領域でめっき皮膜が粉状になって剥離する
現象である。パウダリングが生じるとその部分の耐食性
が劣化し、発生したZn 粉末が金型に付着して成形品の
外観品質を損なう。合金化の過程でFe ―Zn 合金が発
達しすぎてГ相等の硬質のFe ―Zn 合金層が過剰に生
じるとパウダリングが顕著になるといわれている。パウ
ダリングはめっき付着量、合金化度等を管理して改善が
図られてきた。
動車の車体に高速で小石が衝突した時等に、母材との界
面からめっき皮膜が塗膜と共に剥離する現象である。こ
れはめっき皮膜と母材表面との密着性の問題であり、低
温チッピング性を改善するために、めっき皮膜と接する
母材表面の粗さを調整する方法等が提案されている。
動する。この時にめっき皮膜の一部が薄片状になって剥
離することがある。この現象をフレーキングと称してい
る。フレーキングが生じると成形品の外観品質や耐食性
を損なうだけでなく、プレス加工時のしわ押さえ圧力が
変動し、プレス破断や形状不良等の原因にもなる。フレ
ーキングが発生する原因は、めっき皮膜の脆弱性やめっ
き皮膜と母材表面との間の密着不良等にもあるが、最も
大きく影響するのは、鋼板と、鋼板の流入を阻害する金
型との間の摩擦抵抗である。
き皮膜の表面粗さを粗くして、プレス加工時の潤滑剤の
保持性を向上させることが考えられるが、この方法はめ
っき皮膜の表面粗さが粗くなり、自動車の外装用途とし
て重要な品質である塗装後の鮮映性が損なわれるのが問
題である。
ば特開平05―236984号公報に記載されているように、合
金化溶融亜鉛めっき皮膜の上にFe の薄膜を電気めっき
してめっき鋼板のすべり性を改善する方法がある。しか
しこの方法では、溶融めっき鋼板の上にさらに電気めっ
きを施さなければいけないので経済性が損なわれる。
する課題は、主として自動車に使用される合金化溶融亜
鉛めっき鋼板に関するもので、塗装後の鮮映性とめっき
皮膜の耐フレーキング性とに優れた合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板およびその製造方法を提供することである。
(1)に記載した塗装鮮映性および耐フレーキング性に
優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板、および(2)に記載
したその製造方法にある。
0.03〜0.13%、Mn :0.05〜0.4 %、P:0.007 〜0.02
%、Ti :0.018 〜0.05%、Nb :0〜0.02%、Al :
0.005 〜0.1%、B:0〜0.005%、残部はFe および不
可避不純物からなる鋼を母材とし、少なくともその片面
に、Al を0.18%以上0.5 %以下含有し、その表面粗さ
が算術平均粗さ(Ra )で1μm 以下、谷ピーク数:320
〜600 /25.4mmであるFe ―Zn 合金めっき皮膜を有す
ることを特徴とする塗装鮮映性および耐フレーキング性
に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
いて、露点が―20〜―40℃の範囲である水素と窒素から
なる還元性雰囲気中で600 〜500 ℃の温度範囲に20秒以
上60秒以下母材を滞留させる工程を含み、かつ、0.11重
量%以上0.14重量%以下のAl を含有するめっき浴を用
いて亜鉛めっきした後に合金化処理を施すことを特徴と
する上記(1)に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造方法。
る以下の知見を得て本発明を完成させた。
は断続的な土手状の凸部と、直径が2〜20μm 前後の微
小な凹み部とがある。この凸部は母材表面の結晶粒界を
中心にして生じているものが多く、凹み部は逆に母材表
面の結晶粒内に相当する位置に多く認められる。この凸
部は合金化後に施されるスキンパス圧延やレベラー通板
等の影響などを受けて、その頂部が平面状になっている
ものが多い。他方凹み部には合金めっきの結晶粒が観察
され、合金化反応後の表面を維持しているように思われ
る。以下、このめっき表面の微小な凹み部を「クレータ
ー」と記す。
は、母材とめっき皮膜との間のFe―Zn 合金化反応性
が母材の結晶粒内と粒界とで異なることによって生じ
る。結晶粒界の方が結晶粒内に較べて反応性が高いの
で、粒界ではFe ―Zn 合金化反応が早く進行し、粒界
上部に相当する部分のめっき皮膜が凸状になる。クレー
ターは相対的に合金化反応が遅い結晶粒内相当部に多く
なる。
度は、表面粗さの断面曲線測定で求められる谷ピーク数
(ここでは測定長25.4mmの間に測定される、その谷の深
さが最も深い谷の深さの50%を超える谷数)と対応があ
る。クレーターの数が増すにつれて谷ピーク数が大きく
なり、谷ピーク数が大きいものほど摩擦係数が小さく、
フレーキングが発生しにくい。
のCを析出物として固定し、さらにPやB含有量を制限
した鋼を母材にし、Al 含有量の高い亜鉛めっき浴を用
いて溶融めっきした後合金化することで、クレーターの
数を増し、谷ピーク数を大きくすることができる。これ
は、めっき皮膜のAl 含有量が高い場合には、母材表面
での結晶粒界と結晶粒内との間の合金化反応速度の差が
拡大されるためであると推測される。
ターが多いと、一般的には、表面粗さが粗くなり、塗装
後の鮮映性が劣化し、外装用途には好ましくなくなる。
しかし、母材に適量のSi を含有させ、めっき前の加熱
工程において、再結晶が終了した母材を特定の還元性雰
囲気中で低温保持し、その後にめっきし合金化処理すれ
ば、めっき表面のクレーターを増したうえに塗装後の鮮
映性を改善させることができる。
e ―Zn 合金化反応性は、母材の結晶集合組織の影響を
受ける。このため、母材表面には、その集合組織の差に
よって、合金化の反応性が高い結晶と低い結晶が存在し
ている。反応性が高い結晶、例えば、結晶体の{10
0}面が母材表面と平行に集積している{100}集合
組織の結晶では、粒界と粒内との間の反応性の差が少な
いためにクレーターが生じにくい。他方、反応性が低い
結晶、例えば、結晶体の{111}面が母材表面と平行
に集積している{111}集合組織の結晶では、粒界と
粒内との間の反応性の差が大きいために、より明瞭にク
レーターが生じる。
最表層部にSi 酸化物が濃化し、結晶表面での合金化反
応性が低下する。この時、反応性が高い集合組織の結晶
ほど反応性が大きく低下する。Si 酸化物の濃化により
粒界の反応性も低下する傾向にあるが、結晶粒内の反応
性の方がより大きく低下する。このため、粒界と粒内と
の反応性の差が拡大し、Si を添加しない鋼よりも多数
のクレーターが認められるようになる。さらに、反応性
が高い集合組織の結晶の反応性が特に大きく低下するた
めに結晶間での反応性の差が小さくなり、クレーターの
深さの差が縮小してめっき表面の算術平均粗さが減少す
るものと考えられる。
件を限定した理由を以下に述べる。なお、以下に記す%
表示は重量%を意味する。
ましい。また、鋼中に固溶しているCは、母材の結晶粒
界に偏析して結晶粒界でのFe ―Zn 合金反応を遅ら
せ、結果的にクレーターの生成を抑制する作用がある。
本発明では鋼板の加工性とめっき皮膜表面の谷ピーク数
とを確保するために、Ti やNb を含有させてCを固定
し無害化する。C含有量が増すと、Ti やNb を多量に
添加しなければならないので経済性に欠けるうえ、炭化
物が過剰に増加して鋼板の加工性も損う。このため、C
含有量の上限は0.004 %とする。好ましくは0.003 %以
下である。
元焼鈍する時に母材表面にSi 酸化物を生じさせること
でめっき皮膜表面のクレーターを増加させる。これによ
り加工時に使用する潤滑剤の保持性が向上しフレーキン
グが防止できる。同時に、皮膜表面の表面粗さを減少さ
せて塗装後の鮮映性を改善する効果もある。これらの効
果を得るためにその下限を0.03%とする。母材表面のS
i 酸化物が過剰になると結晶粒内と粒界との間の合金化
反応性の差が減少し、谷ピーク数が過度に減少する。こ
のため、その上限を0.13%とする。
くるSに起因する熱間脆性を抑止するため、0.05%以上
含有させる。過剰に添加すると、鋼板の加工性が損なわ
れるので、その上限を0.4 %とする。
めるのに好適な元素である。本発明ではクレーターを増
し谷ピーク数を確保するために極低CのIF鋼(Inter
stitial Free 鋼)を用いる。しかし、自動車車体用の
鋼板としてはある程度の強度が必要であるので、Pを含
有させて強度を保持する。そのため、P含有量の下限を
0.007 %とする。Pを過剰に添加すると母材の結晶粒界
に偏析し、粒界での合金化反応を抑制して谷ピーク数が
減少する。このため、P含有量の上限を0.02%とする。
界での合金化反応性を高めるために0.018 %以上含有さ
せる。過剰に添加すると経済性を損なうのでその上限を
0.05%とする。
溶Cを固定する効果や、熱間圧延後の鋼板の結晶粒径を
小さくして、その後の冷間圧延および焼鈍後の深絞り性
を高める効果があるので必要により添加する。添加する
場合には、望ましくは、0.003 %以上含有させる。過剰
に添加すると、焼鈍時の結晶粒成長を阻害し加工性を悪
くする。このため、その上限は0.02%とする。
物であるNを固定して無害化するために用いられる。そ
の含有量が0.005 %未満では効果がなく、0.1 %を超え
ると効果が飽和するばかりでなく、還元焼鈍時に母材の
表面に酸化物を形成し、溶融めっき時にZn の濡れ性が
損なわれる。このため、Al 含有量の範囲を0.005%〜
0.1%とする。
は、極低CのIF鋼を加工する場合に生じやすいプレス
加工後の脆性破壊を抑止する効果があるので、必要によ
り含有させる。その効果を得るためには0.0005%以上含
有させることが望ましい。過剰に含有させてもその効果
が飽和するばかりでなく、クレーターの生成を抑制し、
鋼板の加工性をも阻害するので、その上限を0.005%と
する。
素、例えば、SやN等は少ない方がよく、Sは0.015%
以下、Nは0.004%以下とすることが望ましい。
ーク数を大きくする効果がある。所要の谷ピーク数を得
るために、めっき皮膜中のAl 含有量は0.18%以上とす
る。めっき皮膜中にAl を含有させると母材との界面に
Fe ―Zn 合金層が形成され、結晶粒内の合金化反応性
を低下させる。これによりクレーターが生じやすくな
る。めっき皮膜中のAl 含有量が過剰になると谷ピーク
数が著しく増加し塗装後の鮮映性が損なわれる。また、
母材として極低CのIF鋼を用いる場合には、めっき皮
膜中のAl 含有量が過剰になると合金化が過度に遅延
し、合金化に長時間を要する。このため、その上限を0.
50%とする。
本発明で特定するものではないが、耐パウダリング性や
耐チッピング性を良好に保つために、7〜18%の範囲
に管理するのが好ましい。
3次元粗さ測定器を用い、0.8mm 以上のうねり成分をフ
ィルター処理により除外して10mm四方のめっき表面を走
査線10本以上で測定して求める。Ra が1μm を超える
と塗装後の鮮映性が低下し、自動車の外装用鋼板として
は不適当である。このため本発明の鋼板のRa は1μm
以下とする。
は、上記と同様に3次元粗さ測定器を用い、0.8mm 以上
のうねり成分をフィルター処理により除外して得た表面
の断面曲線とその粗さ平均線、および、粗さ平均線から
最大深さの50%の位置に設けた基準線とを用いて計数す
る。断面曲線が粗さ平均線よりも正側に上がった後、負
側の基準線をさらに負側に超えた時を1谷として計数
し、測定長25.4mm当たりの谷数の合計を谷ピーク数とす
る。めっき鋼板の谷ピーク数が大きくなるにつれてその
摺動摩擦抵抗は低下し、フレーキングが生じ難くなる。
フレーキングが生じない限界として谷ピーク数の下限を
320 /25.4mmとする。他方、谷ピーク数が大きくなりす
ぎると塗装後の鮮映性が損なわれる。このため、その上
限を600 /25.4mmとする。
学組成の鋼の冷間圧延板が好適である。しかし、この冷
間圧延板を焼鈍した鋼板、または、酸化皮膜を除去した
熱間圧延鋼板等を母材としてもよい。溶融亜鉛めっきを
施すための設備は一般に使用されるものでよい。母材を
アルカリ脱脂等で脱脂した後、還元焼鈍を行ない溶融め
っきする。その後合金化処理を行なって製品とする。そ
の好適な製造条件を以下に示す。
なアルカリ洗浄等の設備で十分である。前処理を施した
母材を還元性雰囲気の中で600 ℃以上に昇温する。再結
晶焼鈍を必要とする場合には再結晶温度以上に加熱して
再結晶を完了させる還元焼鈍を行なう。その後冷却の過
程で、600 〜500 ℃の温度範囲に20〜60秒間、還元性雰
囲気の中で保持した後に溶融めっきを施す(以下、この
600 〜500 ℃での保持を「低温保持」と記す)。これに
より、クレーターを増し、かつ、塗装後の鮮映性を改善
する効果が顕著になる。
12体積%、残窒素の雰囲気で露点―20〜―40℃が特に好
ましい。また、上記の雰囲気で、600 〜500 ℃の温度範
囲で20〜60秒間母材を滞留させるのが好適である。雰囲
気の水素濃度が12体積%を超える場合や露点が―40℃を
超えて低い場合、あるいは保持温度が500 ℃に満たない
場合や保持時間が20秒に満たない場合には、クレーター
の生成が不十分で谷ピーク数が不足し耐フレーキング性
が改善されず、塗装後の鮮映性も向上しなくなる。他
方、雰囲気の水素濃度が6体積%に満たなかったり、露
点が―20℃を超えて高くなる場合、あるいは、保持温度
が600 ℃を超えたり保持時間が60秒を超える場合には、
表面の酸化物量が増し、炉内の母材搬送用ロールが酸化
物で汚染されて擦り傷等の表面疵が発生する原因にな
る。保持時間が60秒を超えると、操業性が悪くなって経
済性も損なう。
後、めっき浴に浸漬して溶融めっきし合金化処理を施
す。めっき皮膜中にAl を0.18〜0.5 %含有させるため
に、Alを0.11〜0.14%含有するめっき浴を用いてめっ
きすることが好ましい。なお、ここでのめっき浴中のA
l 含有量は、ドロス中のAl を含まないものである。
り、本発明も同程度のめっき付着量でよい。合金化時の
めっき鋼板の温度は480 〜600 ℃が好ましく、さらに、
Fe―Zn 合金相の1種であるζ相(FeZn13)が消失
する520 ℃以上で行なうのが特に好ましい。これは、フ
レーキングを生じ難くするには、めっき皮膜の表層部に
ζ相が少ない方が良いからである。めっき皮膜のFe 含
有量は、めっき皮膜全体の平均値で7〜18%の範囲にす
るのが好ましい。
いは調整するために、合金化処理後に軽度の圧延(スキ
ンパス圧延)を施すことが望ましい。これにより鮮映性
が向上する効果も期待できる。スキンパス圧延は潤滑圧
延(ドライ圧延)でも、無潤滑圧延(ウエット圧延)で
も構わない。また、通常行なわれているレベラー通板処
理等を施しても構わない。
延と冷間圧延を施して厚さ0.8 mm、幅200 mmのコイル状
の鋼板を得た。
リウム水溶液で脱脂した。さらに、直火還元炉を持つ実
験用溶融めっき設備を用いて、水素10体積%、窒素90体
積%、露点―30℃の雰囲気中で850 ℃に60秒間保持する
還元焼鈍を施し、600 〜500℃の範囲に冷却してこの範
囲で10〜60秒間滞留させた後、440 〜520 ℃まで冷却し
て溶融めっきを行なった。めっき付着量は、高圧ガスを
吹き付けて片面当たり40±5g/m2に調整した。めっき
浴のAl 含有量は0.12〜0.15%、めっき浴の温度は460
℃とした。さらに、誘導加熱により鋼板到達温度480 〜
580 ℃まで加熱し、この温度範囲で20秒間保持してめっ
き皮膜のFe 含有量を8〜15%の範囲に調整した。
学組成は0.1 重量%のインヒビターを含有する10重量%
の塩酸水溶液中でめっき皮膜を溶解し、溶液分析を行っ
て求めた。
(株)社製サーフコム]により、算術平均粗さ(Ra )
を測定した。1μm の接触針で、走査速度0.06mm/秒、
走査本数10本、測定面積10mm×10mmとした。
さ25.4mmの、0.8 mm以上のうねり成分を除去した断面曲
線から谷数を求めた。
示す摺動性評価装置を用いて測定した。幅30mm、長さ27
0 mmの試験片1を摺動性評価装置のダイス2と半径5mm
の半円形のしわ押さえビード4との間で保持し、しわ押
さえ荷重(P)をかけてポンチ3を圧入し、試験片1を
コの字型に成形する。しわ押さえ荷重は、750 、1000、
1250、1500kgf の4条件とした。それぞれの場合のポン
チ3の圧入力の最大値(F)を求め、しわ押さえ荷重の
増分(dP)とポンチ圧入力の最大値の増分(dF)と
から、下記式によって摩擦係数を求めた。
チ3の表面は、#600 の研磨紙で研磨したものを用い
た。試験片1の両面には潤滑剤として防錆油を片面当た
り2.5g/m2塗布し、ポンチ3の圧入速度は60mm/分と
した。
いて評価した。幅30mm、長さ270 mmの試験片1をダイス
2としわ押さえビード4との間で保持し、しわ押さえ荷
重を1000kgf としてポンチ3を圧入し、試験片1をコの
字型に成形する。試験片1の両面には潤滑剤として防錆
油を片面当たり2g/m2塗布し、ポンチ3の圧入速度は
60mm/分とした。コの字型に成形された試験片の側壁部
のビードで押さえられた側の表面に粘着テープを貼り、
テープに付着するめっき皮膜の剥離片の状況を目視で判
定し、下記の区分で評価した。
に、カチオン型電着塗料による下塗り20μm 、中塗り35
〜40μm 、上塗り35〜40μm の3コート塗装(合計膜
厚:100 μm 程度)を施した。この試験片の写像鮮明度
をNSIC値として写像鮮明度測定装置[スガ試験機
(株)製NSIC型]を用いて測定し、下記の区分で評
価した。なお、NSIC値は、黒板研磨ガラスでは100
であり、NSIC値が100 に近いほど良好な鮮映性を示
す。
とめっき皮膜構成共に本発明が規定する条件を満たして
いる試番1〜20は耐フレーキング性も塗装後の鮮映性も
共に良好である。
を外れている鋼JおよびKを用いた試番21と23は塗装後
の鮮映性が劣る。Si 含有量が低く、めっき皮膜中のA
l 含有量も本発明が規定する範囲から外れている試番22
は、谷ピーク数が本発明の規定する値に満たず耐フレー
キング性が好ましくない。Mn が過剰に含有されている
試番24、および、Pが過剰に含有されている試番25は、
ずれも耐フレーキング性が好ましくない。Ti 含有量が
不足した鋼Nを用いた試番26は、鋼中の固溶Cが粒界に
偏析して谷ピーク数が不足し耐フレーキング性が好まし
くない。
する条件範囲内であるが、めっき皮膜中のAl 含有量が
本発明が規定する範囲の上限を超えているために塗装後
の鮮映性が劣る。試番28も、母材の化学組成は本発明が
規定する条件範囲内であるが、めっき皮膜中のAl 含有
量が少なすぎるために耐フレーキング性が劣る。試番29
は低温保持時の時間が不足したために耐フレーキング性
が好ましくない。
ング不良が発生し難く、塗装した場合の鮮映性が優れ
る。これを自動車の外装部品の素材として用いれば、加
工工程での歩留まりや作業性が優れ、自動車の外観商品
性も優れる。また、この鋼板は本発明が規定する方法に
よれば、経済的かつ合理的に製造できる。
す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】重量%でC:0.004 %以下、Si :0.03〜
0.13%、Mn :0.05〜0.4 %、P:0.007 〜0.02%、T
i :0.018 〜0.05%、Nb :0〜0.02%、Al :0.005
〜0.1%、B:0〜0.005%、残部はFe および不可避不
純物からなる鋼を母材とし、少なくともその片面に、A
l を0.18%以上0.5 %以下含有し、その表面粗さが算術
平均粗さ(Ra )で1μm 以下、谷ピーク数:320 〜600
/25.4mmであるFe ―Zn 合金めっき皮膜を有すること
を特徴とする塗装鮮映性および耐フレーキング性に優れ
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板。 - 【請求項2】母材をめっき前に加熱する工程において、
露点が―20〜―40℃の範囲である水素と窒素からなる還
元性雰囲気中で600 〜500 ℃の温度範囲に20秒以上60秒
以下母材を滞留させる工程を含み、かつ、0.11重量%以
上0.14重量%以下のAl を含有するめっき浴を用いて亜
鉛めっきした後に合金化処理を施すことを特徴とする請
求項1に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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