JP3176403U - 帆立貝養殖用の係止ピン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】全体が樹脂形成され、棒状のランナ部3と、このランナ部3から直角に分岐し、ランナ部の径よりも小径のゲート部4と、このゲート部4の先に設けられる成品部2とからなる。成品部2が、軸部21の両端部に帆立貝耳片に穿孔した耳吊り孔への先部挿入部5a,6aと、軸部の先部挿入部5,6の各軸内方部に周方向に突出する一対の帆立貝係止部7,8と、軸部の長さ方向中間部に周方向に突出するロープ抜止係止部9,10を有する。ランナ部3は一条であり、ゲート部4を、成品部2との境界部で切断することで、養殖帆立貝の係止具が得られる。
【選択図】図3
Description
図16は、帯状に成形した係止ピンの一部を示した正面図、図17は、図15の一部の拡大図である。
帯状体100は、両側のランナ部101,102、この間に左右のゲート部103,104で連結された多数の係止ピン105…(…は複数を表す。以下同じ)からなり、係止ピン105…は、ランナ部101,102間に所定ピッチで相互に平行に設けられている。
軸部106の長さ方向中間部には、係止片109,110と同方向に突出する、ロープ抜止片111,112を「ハ」字形に突設し、ロープ抜止片111,112の先端部と隣接する係止ピンの軸部とが連結部113,114で連結されている。
以上の帯状体100は、ランナ部101,102、ゲート部103,104、軸部106…を平行とした多数の係止ピン105…を含んで樹脂の射出成形により全一体に成形されている。
図17〜図19は、係止ピン単体を得る工程を示す。
図17に示すように、例えばランナ部の一方101の外側面101aを基準座115に当て、外側面101aを基準面とし、或いは、他方のランナ部102の外側面をも基準面とし、左右のカッター116,117でゲート部103,104を切断し、係止ピン単体を切り離す。
その状態を図17で示し、図18では、切断作業を拡大して示した。
この切断作業に際し、カッター116,117の押付力で軸部106を含む係止ピン105が撓む。
例えば、図12に示すように、一方のランナ部101の外側面101aを基準面とした例では、一方のゲート部103は、基準座115に押し付けられているので撓みは少ないが、他方のゲート部104は軸部106を含んでカッター117の侵入方向に撓み、軸部106のこの側の先端部の挿入部108を内側から切断することとなる。
ところで、係止ピン105の両端部の挿入部107,108の先端部は、帆立貝の稚貝の耳片の設けた掛止孔に挿入し、係止片109,110で、両端部に通した2個の稚貝の耳片部分を掛止するものである。
帯状体から切り離した係止ピン105の両端部を夫々丸くし、ゲート部103,104でランナ部101,102に連結したとしても、一方の挿入部107の先端部107aは略々丸い状態を維持して切り離しが可能であるが、他方の先端部108aはゲート部104から軸内方に偏寄して切断され、角張った端面形状となる。
図20は、二枚通し穿孔の例で、帆立貝の稚貝150の左殻、右殻151,152の耳片部分151a,152aの上下に重ね合わされて穿孔する。これにより、上下に掛止孔153,154を設けられるが、耳片部分151a,152aの上からドリルで二枚通しで穿孔する際、稚貝の殻が外方に膨出した形状であること、表面に凹凸条を有すること等から、穿孔に際し姿勢が変化し、上下の掛止孔153,154の位置がズレて不一致となることが多い。
ところで、稚貝の耳片の掛止孔は、例えば1.5〜1.9mmであって、極小径である。
図では,上の掛止孔153に先端部1108aを挿入され、次に、下の掛止孔154に先端部108aを挿入する。この下側の掛止孔154への矢印aのように上からの挿入に際し、上側の掛止孔153の位置と下側の掛止孔154の位置が一致しないため、角張った先端部181aが掛止孔154の周辺部に当接し、孔周辺部に当たって掛止孔154に挿入することができない。
このため、稚貝への係止ピンの挿入作業の円滑を阻害し、作業効率が低下する。
帆立貝の養殖は、海中に縦向きに吊り下げられるロープに、これと直交するように貫通・横断するように、多数の係止ピンをロープの長さ方向に所定間隔で係止・保持させ、係止ピンの両端部に、帆立貝を、その耳片を貫通させて係止することで係止、保持させて行われる。
従って、1本のロープに100本以上の係止ピンを係止し、各係止ピンの先端部に稚貝を掛止するので、角張った端面形状の先端部を有する従来の係止ピンでは、稚貝耳片の掛止孔への係止ピン挿入部の挿入作業(係止作業)に多大の労力と、多くの時間を必要とし、能率が極めて悪い。
図1は、本考案に係る係止ピンのロール状成形品1の正面図で、ロール状成形品1は、係止ピンの単体を構成する成品部2…と、この成品部2…の一端部に成品部2と直交する方向に配置された直線帯状のランナ部3と、このランナ部3と各成品部2…とを繋ぐゲート部4…とからなる。ゲート部4…はランナ部3から分岐して設けられている。
ランナ部3は、成品部2…の一端側に一条設けられる。
66ナイロンは、係止ピンとして用いた場合、帆立貝を係止して海中に侵浸した際、海中で水分を吸収し、これにより少し柔らかくなり、また、伸ばすと約3倍程度延伸するためである。
成品部2…は、一端部をゲート部4…でランナ部3と連結した軸部21…を有し、軸部21…は、ランナ3の長さ方向に、所定ピッチ開けて平行に多数本繋がって設けられている。
以上の半球体からなる先端部5a,6aにより、軸方向に短い長さを有する挿入部5,6を形成する。
軸部21の長さ方向の中間には、対称的に「ハ」字形に、径方向外方で、係止片7,8と同方向に突出するロープ抜止片(ロープ抜止係止部)9,10が設けられている。
ロープ抜止片9,10は、平行に設けられる隣接する成品部2の軸部のロープ抜止片を有しない側の軸周に連結部11,12により連結されている。
ロール状成形品1から成品部2を切り離す作業は以下の通りである。
ロール状成形品1は、ランナ部3の外側面3aを基準座14の座面14aに当接するように保持し、ランナ部3の内側面3bに沿ってカッター15によりゲート部4を切断する。
ゲート部4の切断に際し、ランナ部3が、その外側面3aを基準面として、基準座14の座面14aとの当接により、カッター15の刃先の侵入のゲート部4に対する直角方向の移動が保持される。また、カッター15は、成品部2の半球体からなる端面5bとランナ部3の内側面3b間のゲート部4の位置に正確に侵入し、半球体からなる端面5bにかかることなく、ゲート部4を切断することができる。
この状態を図4で示した。
得られた係止ピン20は、両端部の挿入部5,6の先端部5a,6aは、半球体からなる端面5b,6bが半球状の状態で維持され、ゲート部4から切断した側の端面5bは、半球体の中心部に切断痕が残るが、これの周辺部は半球状の球面部を構成している。
図5で、得られた係止ピン20の単体を示した。
尚、他端側の挿入部6は、図1〜図3で示した通りランナ部が無く、係止ピンの成品部としてこの側の先端部6aが端面6bを含んで半球体として形成されているので、一端側の挿入部5の先端部5aと同様、より以上の半球体として構成されている。
帆立貝の稚貝50は、図の上下に示した殻51,52(右殻、左殻)からなり、図の上下の殻51,52の耳片51a,52aに掛止孔(耳吊り孔)を穿設する。
図6、図7の実施例では、稚貝50の生育が遅く、外形が小さいものの例で、この例では、上下の耳片51a,52aを通して掛止孔53.54を穿設する。
挿入部5の先端部5aの挿入時に、掛止孔53と先端部5aとのセンターが、完全に一致せず、掛止孔周辺部近くに侵入したとしても、先端部5aが掛止孔53に半球体のガイド作用により無理なく、円滑に侵入することとなる。
以上の通り、両端の挿入部5,6の先端部5a,6aが半球体なので、双方も共に同様に掛止孔53,54に、無理なく、円滑に挿入することができる。
従って、係止ピンへの稚貝に係止、装着作業が円滑、容易に、短時間でなされることとなる。
稚貝の生育がある程度進み、外形がある程度大きい場合は、一方の耳片に生成される排泄部により、他方の耳片に、外方に突出する部分が形成され、この耳片55のこの成長部分55aのみに掛止孔56を設け、これにより係止ピンに係止、装着して帆立貝養殖時に保持することができる。
この場合は、耳片55の成長部分55aに掛止孔56を穿設することができる(一枚通し)。
この場合においても、掛止孔56に係止ピン14の挿入部5の先端部5aが半球体なので、上記と同様に、掛止孔と先端部とが、完全に一致せず、ズレがあったとしても、無理なく、円滑に掛止孔に先端部が侵入し、耳片に係止ピンを係止、装着することができる。
尚、係止ピンによる一枚通し係止においては、経時的に他方に耳片に形成されている排泄部位(耳片の欠損部)の相当部が成長し、係止ピンを含んで外側から覆い、一枚通し係止部位に係止された係止ピンを強固に保持することとなる。
基本的な構成は前記実施例と同様であり、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例は、係止ピンの単体を構成する成品部2…相互は、一端側に設けた一条のランナ部3とゲート部4…のみで連結されており、成品部2…相互は連結されていない構造である。
その他の構成は、前記実施例と同様である。
基本的な構成は前記実施例と同様であり、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施の形態においても、係止ピンの単体を構成する成品部2…相互は、一端側に設けた一条のランナ部3とゲート部4…のみで連結されており、成品部2…相互は連結されていない構造であるが、前記実施の形態のように、ロープ抜止片(ロープ抜止係止部)9,10の部分で、隣接する成品部2の軸部のロープ抜止片を有しない側の軸周に、連結部11,12により連結してもよい。
その他の構成は、前期実施の形態と同じである。
ロール状成形品61のランナ部63は、係止ピンを構成する成品部62…の一端部に一条設けられており、成品部62…のランナ部63とは反対側の挿入部65の先端は半球状であり、挿入部65の軸方向内方部位に、対称的に周方向に突出する二つの係止片からなる帆立貝係止部67が「<」形に設けられている。
∠成品部62…の各抜止部66…の端部は、ランナ部62にゲート部64…で連結されている。図14は、ランナ部63からゲート部64を切断して成品部62…を切り離した状態で、成品部62…は、連結部69…で未だ連結されており、連結部69…を切り離すことで、係止ピンを得ることができる。
Claims (5)
- 棒状のランナ部と、このランナ部から直角に分岐し、前記ランナ部の径よりも小径のゲート部と、このゲート部の先に設けられる成品部とからなり、
この成品部が、軸部の両端部に帆立貝耳片に穿孔した耳吊り孔への先部挿入部を有し、軸部の先部挿入部の各軸内方部に、周方向に突出する一対の帆立貝係止部を有し、軸部の長さ方向中間部に周方向に突出するロープ抜止係止部を有し、全一体に樹脂成形された帆立貝養殖用の係止ピンであって、
前記ランナ部は一条であり、前記ゲート部を、前記成品部との境界部で切断することで、前記養殖帆立貝の係止具が得られるようにした、
ことを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。 - 前記帆立貝係止部は、軸部の両端の各先部挿入部の各軸方向内方に周方向に突出する各一つの係止片からなる「∠」形、または、各軸方向内方に周方向に対称的に突出する二つの係止片からなる「<」形であることを特徴とする帆立貝養殖用の係止ピン。
- 前記成品部の両端部が、略々半球状を呈することを特徴とする請求項1又は2記載の帆立貝養殖用の係止ピン。
- 前記成品部の多数並列された軸部の相互間を、連結部で繋ぐようにしたことを特徴とする請求項1記載の帆立貝養殖用の係止ピン。
- 前記軸部間を繋ぐ連結部は、前記軸部の長さ方向中間部に周方向に突出させたロープ抜止係止部の先端部を介して隣接する軸部と繋げるようにした連結部であることを特徴とする請求項4記載の帆立貝養殖用の係止ピン。
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Country Status (1)
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2012
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