JP3188174B2 - 折返し導波管 - Google Patents
折返し導波管Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波〜ミリ
波帯において使用される折返し導波管及び平面アレーア
ンテナに関する。
波帯において使用される折返し導波管及び平面アレーア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にマイクロ波〜ミリ波帯において
は、低損失伝送路である導波管が多用されており、複数
の導波管を並列に並べて平面アレーアンテナを構成して
いる。図13(a),(b)は、従来の平面アレーアン
テナの構成例を示したものである。
は、低損失伝送路である導波管が多用されており、複数
の導波管を並列に並べて平面アレーアンテナを構成して
いる。図13(a),(b)は、従来の平面アレーアン
テナの構成例を示したものである。
【0003】図13(a)に示す平面アレーアンテナ
は、H面電磁ホーン1にオーバサイズ導波管2を結合し
たものである。H面電磁ホーン1は、一端に給電部3を
有すると共に、中央部に整合板4を備え、オーバサイズ
導波管2は、上面に複数の放射スロット5を形成してい
る。そして、上記給電部3より供給される電磁波は、H
面電磁ホーン1を介してオーバサイズ導波管2に伝送さ
れ、複数の放射スロット5より外部に放射される。
は、H面電磁ホーン1にオーバサイズ導波管2を結合し
たものである。H面電磁ホーン1は、一端に給電部3を
有すると共に、中央部に整合板4を備え、オーバサイズ
導波管2は、上面に複数の放射スロット5を形成してい
る。そして、上記給電部3より供給される電磁波は、H
面電磁ホーン1を介してオーバサイズ導波管2に伝送さ
れ、複数の放射スロット5より外部に放射される。
【0004】また、図13(b)に示す平面アレーアン
テナは、上記H面電磁ホーン1に代えて導波管分岐回路
6を使用したものである。この導波管分岐回路6は、給
電部3より供給される電磁波を複数に分岐してオーバサ
イズ導波管2に伝送する。
テナは、上記H面電磁ホーン1に代えて導波管分岐回路
6を使用したものである。この導波管分岐回路6は、給
電部3より供給される電磁波を複数に分岐してオーバサ
イズ導波管2に伝送する。
【0005】上記図13(a)に示す平面アレーアンテ
ナに使用されるH面電磁ホーン1は、所定の特性を得る
ために緩やかなテーパ状とする必要があり、このため全
長が長くなり、製造コスト高はもとより、取扱いにおい
ても大形になるので非常に不便であった。
ナに使用されるH面電磁ホーン1は、所定の特性を得る
ために緩やかなテーパ状とする必要があり、このため全
長が長くなり、製造コスト高はもとより、取扱いにおい
ても大形になるので非常に不便であった。
【0006】また、上記H面電磁ホーン1に代えて導波
管分岐回路6を使用した図13(b)に示す平面アレー
アンテナは、導波管分岐回路6の構造が非常に複雑にな
り、その製造に多大な時間がかかり、きわめてコスト高
となる問題があった。
管分岐回路6を使用した図13(b)に示す平面アレー
アンテナは、導波管分岐回路6の構造が非常に複雑にな
り、その製造に多大な時間がかかり、きわめてコスト高
となる問題があった。
【0007】このような問題を解決するため、最近では
図14に示すような折返し導波管10を使用して平面ア
レーアンテナを小形化したものが考えられている。この
折返し導波管10は、方形の下側導波管11a及び上側
導波管11bを積層配置し、その一方の端部を180°
の折返し部12により結合している。この折返し部12
は、上側端及び下側端に45°カットの反射面13を形
成し、この反射面13に反射波打消し用の調整ネジ14
を装着している。そして、下側導波管11aと上側導波
管11bとの間に位置している導体板15の先端と折返
し部12の端面との間隔hを各導波管11a,11bの
狭壁面幅(高さ)bに一致させている。
図14に示すような折返し導波管10を使用して平面ア
レーアンテナを小形化したものが考えられている。この
折返し導波管10は、方形の下側導波管11a及び上側
導波管11bを積層配置し、その一方の端部を180°
の折返し部12により結合している。この折返し部12
は、上側端及び下側端に45°カットの反射面13を形
成し、この反射面13に反射波打消し用の調整ネジ14
を装着している。そして、下側導波管11aと上側導波
管11bとの間に位置している導体板15の先端と折返
し部12の端面との間隔hを各導波管11a,11bの
狭壁面幅(高さ)bに一致させている。
【0008】上記折返し導波管10によれば、入力側の
下側導波管11aにより伝送されてきた電磁波を折返し
部12で180°反射させて出力側の上側導波管11b
に導くことができる。上記のように折返し導波管10を
使用し、方形導波管を180°折返して平面アレーアン
テナを構成することにより、アンテナを小型化すること
ができる。
下側導波管11aにより伝送されてきた電磁波を折返し
部12で180°反射させて出力側の上側導波管11b
に導くことができる。上記のように折返し導波管10を
使用し、方形導波管を180°折返して平面アレーアン
テナを構成することにより、アンテナを小型化すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の折返し
導波管10は、折返し端12の上部及び下部に45°カ
ットの反射面13を形成しなければならず、しかも、こ
の反射面13に反射波打消し用の調整ネジ14を装着す
る必要があるので、構成が複雑であると共に、高い寸法
精度が要求され、高コストで量産に適さないという問題
があった。また、導波管11a,11bと折返し部12
との整合は、調整ネジ14からの反射波と折返し部から
の反射波を打ち消すことにより行なっているので、周波
数特性が狭帯域であり、かつ1台1台毎に調整作業を必
要としている。
導波管10は、折返し端12の上部及び下部に45°カ
ットの反射面13を形成しなければならず、しかも、こ
の反射面13に反射波打消し用の調整ネジ14を装着す
る必要があるので、構成が複雑であると共に、高い寸法
精度が要求され、高コストで量産に適さないという問題
があった。また、導波管11a,11bと折返し部12
との整合は、調整ネジ14からの反射波と折返し部から
の反射波を打ち消すことにより行なっているので、周波
数特性が狭帯域であり、かつ1台1台毎に調整作業を必
要としている。
【0010】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、構成が簡単で、特別な寸法精度を要求せ
ず、無調整で安定した性能を得ることができ、しかも、
低コストの折返し導波管及びこの折返し導波管を使用し
た平面アレーアンテナを提供することを目的とする。
れたもので、構成が簡単で、特別な寸法精度を要求せ
ず、無調整で安定した性能を得ることができ、しかも、
低コストの折返し導波管及びこの折返し導波管を使用し
た平面アレーアンテナを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、方形導波
管(広壁面幅:a、狭い壁面幅:b)の広壁面をほぼ1
80°折返して構成した折返し導波管において、上記折
返し部の開口窓の寸法をa×hとし、該hの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返し導波管である。
管(広壁面幅:a、狭い壁面幅:b)の広壁面をほぼ1
80°折返して構成した折返し導波管において、上記折
返し部の開口窓の寸法をa×hとし、該hの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返し導波管である。
【0012】第2の発明は、方形導波管(広壁面幅:
a、狭い壁面幅:b)の広壁面をほぼ180°折返して
構成した折返し導波管において、少なくとも折返し部に
比誘電率εr の誘電体を充填すると共に、該折返し部の
開口窓の寸法をa×hとし、該hの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返し導波管である。
a、狭い壁面幅:b)の広壁面をほぼ180°折返して
構成した折返し導波管において、少なくとも折返し部に
比誘電率εr の誘電体を充填すると共に、該折返し部の
開口窓の寸法をa×hとし、該hの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返し導波管である。
【0013】第3の発明は、H面電磁ホーンの放射開口
部のサイズのオーバーサイズ導波管に、上記第1の発明
に係る折返し導波管を介して、H面電磁ホーンの片面側
にオーバーサイズ導波管を展張し、該オーバーサイズ導
波管のH面電磁ホーンと反対側の面に電磁放射用のスロ
ットを設けて構成したことを特徴とする平面アレーアン
テナである。
部のサイズのオーバーサイズ導波管に、上記第1の発明
に係る折返し導波管を介して、H面電磁ホーンの片面側
にオーバーサイズ導波管を展張し、該オーバーサイズ導
波管のH面電磁ホーンと反対側の面に電磁放射用のスロ
ットを設けて構成したことを特徴とする平面アレーアン
テナである。
【0014】第4の発明は、H面電磁ホーンの放射開口
部のサイズのオーバーサイズ導波管に、第1の発明に係
る折返し導波管を介して、H面電磁ホーンの片面側にオ
ーバーサイズ導波管を展張し、該オーバーサイズ導波管
のH面電磁ホーンと反対側の面に結合孔を介して複数個
の放射素子を設けて構成したことを特徴とする平面アレ
ーアンテナである。
部のサイズのオーバーサイズ導波管に、第1の発明に係
る折返し導波管を介して、H面電磁ホーンの片面側にオ
ーバーサイズ導波管を展張し、該オーバーサイズ導波管
のH面電磁ホーンと反対側の面に結合孔を介して複数個
の放射素子を設けて構成したことを特徴とする平面アレ
ーアンテナである。
【0015】
【0016】第6の発明は、方形導波管の広壁面が次第
に広がるH面電磁ホーンを第1の発明における関係式に
基づいて折返して構成したことを特徴とする折返し扇形
ホーンである。
に広がるH面電磁ホーンを第1の発明における関係式に
基づいて折返して構成したことを特徴とする折返し扇形
ホーンである。
【0017】第7の発明は、折返し扇形ホーン、あるい
は電波レンズ付き扇形ホーンの開口部を第1の発明にお
ける関係式に基づいて折返して給電し、上記扇形ホーン
の上面に複数の放射素子を形成したことを特徴とする平
面アレーアンテナである。
は電波レンズ付き扇形ホーンの開口部を第1の発明にお
ける関係式に基づいて折返して給電し、上記扇形ホーン
の上面に複数の放射素子を形成したことを特徴とする平
面アレーアンテナである。
【0018】第8の発明は、3枚の円形導体板と最外郭
の側面金属板からなる下側及び上側の上下2層のラジア
ル導波路の、中間に位置する円形導体板の半径を外側の
円形導体板より短くして開放部を設けた折返しラジアル
導波路において、上記側面金属板から中間の円形導体板
の縁端部までの寸法をhとし、該円形導体板の半径が波
長に比して大きい場合、上記hを 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モード)の伝搬定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返しラジアル導波路である。
の側面金属板からなる下側及び上側の上下2層のラジア
ル導波路の、中間に位置する円形導体板の半径を外側の
円形導体板より短くして開放部を設けた折返しラジアル
導波路において、上記側面金属板から中間の円形導体板
の縁端部までの寸法をhとし、該円形導体板の半径が波
長に比して大きい場合、上記hを 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モード)の伝搬定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返しラジアル導波路である。
【0019】第9の発明は、3枚の円形導体板と最外郭
の側面金属板からなる下側及び上側の上下2層のラジア
ル導波路の、中間に位置する円形導体板の半径を外側の
円形導体板より短くして開放部を設けた折返しラジアル
導波路において、上記折返しラジアル導波路の少なくと
も折返し部に比誘電率εr の誘電体を充填すると共に、
上記側面金属板から中間の円形導体板の縁端部までの寸
法をhとし、該円形導体板の半径が波長に比して大きい
場合、上記hを 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モード)の伝搬定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返しラジアル導波路である。
の側面金属板からなる下側及び上側の上下2層のラジア
ル導波路の、中間に位置する円形導体板の半径を外側の
円形導体板より短くして開放部を設けた折返しラジアル
導波路において、上記折返しラジアル導波路の少なくと
も折返し部に比誘電率εr の誘電体を充填すると共に、
上記側面金属板から中間の円形導体板の縁端部までの寸
法をhとし、該円形導体板の半径が波長に比して大きい
場合、上記hを 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モード)の伝搬定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返しラジアル導波路である。
【0020】第10の発明は、第8またはは第9の発明
に係る折返しラジアル導波路の下側ラジアル導波路より
給電し、上側ラジアル導波路に複数の放射素子を形成し
たことを特徴とする平面アレーアンテナである。
に係る折返しラジアル導波路の下側ラジアル導波路より
給電し、上側ラジアル導波路に複数の放射素子を形成し
たことを特徴とする平面アレーアンテナである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る
折返し導波管20の概略構成を示すもので、同図(a)
は斜視図、同図(b)は側断面図である。
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る
折返し導波管20の概略構成を示すもので、同図(a)
は斜視図、同図(b)は側断面図である。
【0022】この折返し導波管20は、広壁面幅(横
幅)がa,狭壁面幅(高さ)がbの方形導波管を広壁面
にてほぼ180°折返して構成したもので、積層状態に
ある下側導波管21a及び上側導波管21bと、この両
者を結合する折返し部22からなっている。この折返し
部22は、方形状に形成され、導波管21a,21bに
対向する面に反射板23が形成されている。また、折返
し部22は、導波管21a,21bの積層高さと同じ高
さ、つまり、「2×b」の高さとし、導波管21a,2
1bを分離する導体板24の先端と反射板23との間隔
をhに設定する。従って、折返し部22における導波管
21a,21bに対する開口窓の寸法は、a×hとな
る。このhの値は、 h=(π/2)/(β1 −β2 ) β1 ={(2π/λ)2 −(π/a)2 }1/2 β2 ={(2π/λ)2 −(π/a)2 −(π/2b)
2 }1/2 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 なる関係式から求める。
幅)がa,狭壁面幅(高さ)がbの方形導波管を広壁面
にてほぼ180°折返して構成したもので、積層状態に
ある下側導波管21a及び上側導波管21bと、この両
者を結合する折返し部22からなっている。この折返し
部22は、方形状に形成され、導波管21a,21bに
対向する面に反射板23が形成されている。また、折返
し部22は、導波管21a,21bの積層高さと同じ高
さ、つまり、「2×b」の高さとし、導波管21a,2
1bを分離する導体板24の先端と反射板23との間隔
をhに設定する。従って、折返し部22における導波管
21a,21bに対する開口窓の寸法は、a×hとな
る。このhの値は、 h=(π/2)/(β1 −β2 ) β1 ={(2π/λ)2 −(π/a)2 }1/2 β2 ={(2π/λ)2 −(π/a)2 −(π/2b)
2 }1/2 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 なる関係式から求める。
【0023】次に上記のように構成された折返し導波管
20の動作原理を図2を参照して説明する。図2(a)
は折返し導波管20の寸法関係を示し、図2(b)は折
返し導波管20の反射面(反射板23)に対して対称な
位置に鏡像の原理に基づいた影像を示し、結合伝送線路
による高周波電力の入力端子Aから出力端子B′への移
行の様子を示している。
20の動作原理を図2を参照して説明する。図2(a)
は折返し導波管20の寸法関係を示し、図2(b)は折
返し導波管20の反射面(反射板23)に対して対称な
位置に鏡像の原理に基づいた影像を示し、結合伝送線路
による高周波電力の入力端子Aから出力端子B′への移
行の様子を示している。
【0024】図2(b)において、入力Aからの基本伝
搬モードTE10の電界e,eは、幅2hの結合部では、
TE10モードの電界「e+e=2e」と高次伝搬モード
TM11の電界「−em +em =0」が存在している。こ
の電界eとem は、その絶対値が等しいので、出力端子
Bへは、図示したように「e−em =0」となる。
搬モードTE10の電界e,eは、幅2hの結合部では、
TE10モードの電界「e+e=2e」と高次伝搬モード
TM11の電界「−em +em =0」が存在している。こ
の電界eとem は、その絶対値が等しいので、出力端子
Bへは、図示したように「e−em =0」となる。
【0025】一方、出力端子A′及びB′へは、結合部
の寸法2hを適度に定めることにより、出力端子A′に
おいて「e−em =0」、出力端子B′において「e+
em」となり、入力端子Aからの入力電力は、全部出力
端子B′に結合させることができる。
の寸法2hを適度に定めることにより、出力端子A′に
おいて「e−em =0」、出力端子B′において「e+
em」となり、入力端子Aからの入力電力は、全部出力
端子B′に結合させることができる。
【0026】すなわち、図2(b)で、入力端子Aへの
反射を零にすることは、影像による端子A′への透過を
零にすることであり、これは端子A,B,A′,B′な
る4端子の結合部の導波管サイズ「a×2b」における
基本伝搬モードTE10と高次伝搬モードTM11の各位相
定数をそれぞれβ1 ,β2 とした場合、「β1 ・2h−
β2 ・2h=π」となる条件を満たすように寸法hを定
めると、両モードの高周波電力が互いに打ち消して、端
子A′への出力は原理上零となる。
反射を零にすることは、影像による端子A′への透過を
零にすることであり、これは端子A,B,A′,B′な
る4端子の結合部の導波管サイズ「a×2b」における
基本伝搬モードTE10と高次伝搬モードTM11の各位相
定数をそれぞれβ1 ,β2 とした場合、「β1 ・2h−
β2 ・2h=π」となる条件を満たすように寸法hを定
めると、両モードの高周波電力が互いに打ち消して、端
子A′への出力は原理上零となる。
【0027】一方、端子B′への透過電力は、TM11モ
ードの極性が端子Aと180°重なっているため、端子
A→端子B′へは「β1 ・2h−β2 ・2h=2π」と
なり、両モードの位相が同相となり、全電力は端子Bへ
伝搬する。
ードの極性が端子Aと180°重なっているため、端子
A→端子B′へは「β1 ・2h−β2 ・2h=2π」と
なり、両モードの位相が同相となり、全電力は端子Bへ
伝搬する。
【0028】従って、図2(a)において、端子Aから
入力した電力は、反射することなく端子Bに伝送され
る。上記のことを確認するため、周波数f=24GHz
におけるa=170mm、b=5.5mmなるオーバー
サイズ導波管について確認した。前式の関係より、h=
18mmを求め、実測した結果、図3に示すように、h
=18mm近傍において、VSWRがほぼ1.1程度の
良好な結果が得られた。図3は、導体板24の先端と反
射板23との間隔hを0mmから60mmまで変化させ
たときのVSWRの値を測定して示したものである。
入力した電力は、反射することなく端子Bに伝送され
る。上記のことを確認するため、周波数f=24GHz
におけるa=170mm、b=5.5mmなるオーバー
サイズ導波管について確認した。前式の関係より、h=
18mmを求め、実測した結果、図3に示すように、h
=18mm近傍において、VSWRがほぼ1.1程度の
良好な結果が得られた。図3は、導体板24の先端と反
射板23との間隔hを0mmから60mmまで変化させ
たときのVSWRの値を測定して示したものである。
【0029】また、図4は、上記実験結果のh=18m
mとした時の周波数(22〜26GHz)に対するVS
WRの値を測定して示したものである。この図より、広
帯域に亘って反射波の少ないことが判る。
mとした時の周波数(22〜26GHz)に対するVS
WRの値を測定して示したものである。この図より、広
帯域に亘って反射波の少ないことが判る。
【0030】上記のように本発明の折返し導波管によれ
ば、通常の公差で加工するのみで、調整することなく、
図3及び図4の実測結果に示す特性を得ることができ
る。 (第2実施形態)図5は、上記折返し導波管20に誘電
体を充填した場合の実施形態例を示したものである。
ば、通常の公差で加工するのみで、調整することなく、
図3及び図4の実測結果に示す特性を得ることができ
る。 (第2実施形態)図5は、上記折返し導波管20に誘電
体を充填した場合の実施形態例を示したものである。
【0031】図5(a)は、折返し導波管20に対して
全体に比誘電率εr の誘電体25を充填した場合の例を
示したものである。上記のように誘電体25を充填した
場合、折返し部22におけるhの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定する。
全体に比誘電率εr の誘電体25を充填した場合の例を
示したものである。上記のように誘電体25を充填した
場合、折返し部22におけるhの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定する。
【0032】このように誘電体25を充填することによ
り、導波管の寸法を1/√(εr )に縮小することがで
き、全体を小型化することができる。図5(b)は、折
返し部22にのみ誘電体25を充填したもので、誘電体
25の先端にテーパ部26を形成している。この場合、
誘電体25のテーパ部26は、下側導波管21a及び上
側導波管21bの端部に位置するようにしている。上記
のように誘電体25の先端をテーパ状に形成したのは、
インピーダンスを整合するためである。このような構成
とすることにより、導波管21a,21bの寸法b(高
さ)を小さく(薄く)して小形化しても、折返し部22
の透過寸法は√(εr )倍されるため、インピーダンス
整合を無理なく行なうことができる。
り、導波管の寸法を1/√(εr )に縮小することがで
き、全体を小型化することができる。図5(b)は、折
返し部22にのみ誘電体25を充填したもので、誘電体
25の先端にテーパ部26を形成している。この場合、
誘電体25のテーパ部26は、下側導波管21a及び上
側導波管21bの端部に位置するようにしている。上記
のように誘電体25の先端をテーパ状に形成したのは、
インピーダンスを整合するためである。このような構成
とすることにより、導波管21a,21bの寸法b(高
さ)を小さく(薄く)して小形化しても、折返し部22
の透過寸法は√(εr )倍されるため、インピーダンス
整合を無理なく行なうことができる。
【0033】図5(c)は、図5(b)に示したように
誘電体25の先端にテーパ部26を形成する代わりに、
誘電体25とは異なる比誘電率εr ′の誘電体27をイ
ンピーダンス整合用として設けたものである。この場
合、誘電体27は、その厚さをλg/4とし、比誘電率
εr ′が例えば誘電体25の比誘電率εr より大きいも
のを使用する。なお、λgは、誘電体27内の伝搬波長
である。
誘電体25の先端にテーパ部26を形成する代わりに、
誘電体25とは異なる比誘電率εr ′の誘電体27をイ
ンピーダンス整合用として設けたものである。この場
合、誘電体27は、その厚さをλg/4とし、比誘電率
εr ′が例えば誘電体25の比誘電率εr より大きいも
のを使用する。なお、λgは、誘電体27内の伝搬波長
である。
【0034】上記のように誘電体25の端部に、この誘
電体25とは異なる比誘電率εr ′の誘電体27を設け
ることにより、図5(b)のように誘電体25の先端に
テーパ部26を形成した場合と同様にインピーダンス整
合を行なわせることができる。
電体25とは異なる比誘電率εr ′の誘電体27を設け
ることにより、図5(b)のように誘電体25の先端に
テーパ部26を形成した場合と同様にインピーダンス整
合を行なわせることができる。
【0035】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態について、図6及び図7を参照して説明する。この第
3実施形態は、図6に示す扇形ホーン30に対して上記
第1実施形態と同様にして折返しを行なった場合の例を
示したものである。図7の(a)はこの第2実施形態に
おける折返し扇形ホーン31の斜視図、(b)は(a)
の中心線上の断面図である。
態について、図6及び図7を参照して説明する。この第
3実施形態は、図6に示す扇形ホーン30に対して上記
第1実施形態と同様にして折返しを行なった場合の例を
示したものである。図7の(a)はこの第2実施形態に
おける折返し扇形ホーン31の斜視図、(b)は(a)
の中心線上の断面図である。
【0036】一般にこの種の扇形ホーン30は、性能向
上のため、緩やかなテーパ状として長く形成し、始端よ
り給電して終端の開口部より出力している。図7は、上
記扇形ホーン30に対し、2つの折返し部32を設けて
折返し扇形ホーン31を構成し、その全長を1/3にし
ている。この折返し扇形ホーン31においても、折返し
部32は前記第1実施形態と同様に構成されるものであ
り、その詳細については省略する。
上のため、緩やかなテーパ状として長く形成し、始端よ
り給電して終端の開口部より出力している。図7は、上
記扇形ホーン30に対し、2つの折返し部32を設けて
折返し扇形ホーン31を構成し、その全長を1/3にし
ている。この折返し扇形ホーン31においても、折返し
部32は前記第1実施形態と同様に構成されるものであ
り、その詳細については省略する。
【0037】(第4実施形態)上記図7に示したような
折返し扇形ホーン31は、各種の形態のホーンにも適用
することができる。
折返し扇形ホーン31は、各種の形態のホーンにも適用
することができる。
【0038】すなわち、折返し導波管の出力波は、その
原理から入射波の位相に等しく、進行方向が反対であ
る。この動作は、反射板の入射波と反射波の関係と同じ
である。従って、折返し扇形ホーン31における折返し
部32の形状を変えることにより、種々の波面の出力波
を得ることができる。
原理から入射波の位相に等しく、進行方向が反対であ
る。この動作は、反射板の入射波と反射波の関係と同じ
である。従って、折返し扇形ホーン31における折返し
部32の形状を変えることにより、種々の波面の出力波
を得ることができる。
【0039】図8は、1つの折返し部32を有する折返
し扇形ホーン31に対する実施形態例を示したものであ
る。図8(a)は、(b)〜(d)に示した折返し扇形
ホーン31の中心線上の断面図であり、各折返し部32
の状態を示している。図8(b)は、折返し部(反射板
部)32を直線状としたもので、折返し部32からの放
射は発散円筒波となる。これは給電電磁波が円筒波であ
るので、円筒波−発散円筒波変換器を形成する。
し扇形ホーン31に対する実施形態例を示したものであ
る。図8(a)は、(b)〜(d)に示した折返し扇形
ホーン31の中心線上の断面図であり、各折返し部32
の状態を示している。図8(b)は、折返し部(反射板
部)32を直線状としたもので、折返し部32からの放
射は発散円筒波となる。これは給電電磁波が円筒波であ
るので、円筒波−発散円筒波変換器を形成する。
【0040】図8(c)は、折返し部32を円形状に形
成したものである。これは折返し部32からの電磁波の
放射は、同図に示すように一点に収束するので、円筒波
−収束円筒波変換器を形成する。このように折返し部3
2を円形状に形成した折返し扇形ホーン31は、電波レ
ンズとして応用することができる。
成したものである。これは折返し部32からの電磁波の
放射は、同図に示すように一点に収束するので、円筒波
−収束円筒波変換器を形成する。このように折返し部3
2を円形状に形成した折返し扇形ホーン31は、電波レ
ンズとして応用することができる。
【0041】図8(d)は、折返し部32を放物面状に
形成したもので、折返し部32からの電磁波の放射は平
行となり、平行円筒波、すなわち平面波となる。従っ
て、この場合には、円筒波−平面波変換器を形成する。
このように折返し部32を放物面状に形成した折返し扇
形ホーン31は、平面アレーアンテナの給電に給電に用
いられる。
形成したもので、折返し部32からの電磁波の放射は平
行となり、平行円筒波、すなわち平面波となる。従っ
て、この場合には、円筒波−平面波変換器を形成する。
このように折返し部32を放物面状に形成した折返し扇
形ホーン31は、平面アレーアンテナの給電に給電に用
いられる。
【0042】更に、その他の応用として折返し部32を
楕円形状に形成したものも考えられる。 (第5実施形態)次に本発明に係る折返し導波管を平面
アレーアンテナに応用した実施形態について説明する。
楕円形状に形成したものも考えられる。 (第5実施形態)次に本発明に係る折返し導波管を平面
アレーアンテナに応用した実施形態について説明する。
【0043】図9は、前記第1実施形態に示した折返し
導波管20を平面アレーアンテナ40に応用した場合の
例を示したものである。この図9に示す平面アレーアン
テナ40は、折返し導波管20を複数個連結して構成し
たものである。すなわち、8個の方形導波管41を広壁
面が密接するように平行配置すると共に、その各端部を
上記折返し部22により連結し、始端側の方形導波管4
1に給電部42を設け、上記連結した方形導波管41の
一方のH面(狭い面)に複数の放射用スロット43を形
成して平面アレーアンテナ40を構成している。上記放
射用スロット43は、例えば始端側では小さく、終端側
に行くに従って段々大きくなるように形成され、各放射
用スロット43から平均した電波が放射されるようにし
ている。
導波管20を平面アレーアンテナ40に応用した場合の
例を示したものである。この図9に示す平面アレーアン
テナ40は、折返し導波管20を複数個連結して構成し
たものである。すなわち、8個の方形導波管41を広壁
面が密接するように平行配置すると共に、その各端部を
上記折返し部22により連結し、始端側の方形導波管4
1に給電部42を設け、上記連結した方形導波管41の
一方のH面(狭い面)に複数の放射用スロット43を形
成して平面アレーアンテナ40を構成している。上記放
射用スロット43は、例えば始端側では小さく、終端側
に行くに従って段々大きくなるように形成され、各放射
用スロット43から平均した電波が放射されるようにし
ている。
【0044】上記のように構成された平面アレーアンテ
ナ40は、給電部42より方形導波管41に供給された
電磁波は、各折返し部22を介して各方形導波管41内
を伝送され、放射用スロット43から外部に放射され
る。
ナ40は、給電部42より方形導波管41に供給された
電磁波は、各折返し部22を介して各方形導波管41内
を伝送され、放射用スロット43から外部に放射され
る。
【0045】(第6実施形態)図10(a),(b)
は、扇形ホーンを用いて平面アレーアンテナ50を形成
した場合の実施形態を示したものである。同図(a)は
平面アレーアンテナ50の上面側の斜視図、同図(b)
は裏面側の斜視図である。この平面アレーアンテナ50
は、扇形ホーンからなるH面電磁ホーン51を折返し、
その折返し部52から先を単にオーバサイズ(幅広)の
導波管53とし、このオーバサイズ導波管53の上面に
複数の放射スロット(非共振スロット)54を設け、ま
た、上記H面電磁ホーン51の始端部に給電コネクタ5
5を設けたものである。上記折返し部52は、前記第1
実施形態と同様に構成される。
は、扇形ホーンを用いて平面アレーアンテナ50を形成
した場合の実施形態を示したものである。同図(a)は
平面アレーアンテナ50の上面側の斜視図、同図(b)
は裏面側の斜視図である。この平面アレーアンテナ50
は、扇形ホーンからなるH面電磁ホーン51を折返し、
その折返し部52から先を単にオーバサイズ(幅広)の
導波管53とし、このオーバサイズ導波管53の上面に
複数の放射スロット(非共振スロット)54を設け、ま
た、上記H面電磁ホーン51の始端部に給電コネクタ5
5を設けたものである。上記折返し部52は、前記第1
実施形態と同様に構成される。
【0046】上記放射スロット54としては、図示した
直線状のものの他に、例えば円形孔、十字状スロット
等、種々の形状のものが考えられる。また、その他、放
射スロット54に代えて円形の結合用孔を設け、この孔
にコイルとプローブで形成されたヘリカル放射素子や、
パッチ状放射素子をプローブで結合するもの等、種々の
放射素子を使用することができる。
直線状のものの他に、例えば円形孔、十字状スロット
等、種々の形状のものが考えられる。また、その他、放
射スロット54に代えて円形の結合用孔を設け、この孔
にコイルとプローブで形成されたヘリカル放射素子や、
パッチ状放射素子をプローブで結合するもの等、種々の
放射素子を使用することができる。
【0047】(第7実施形態)図11(a),(b)
は、図10の場合と同様に折返し扇形ホーンを用いて構
成した平面アレーアンテナ50において、H面電磁ホー
ン51の折返し直前に電波レンズ、例えば半円状の誘電
体レンズ56を装荷したものである。図11(a)は平
面アレーアンテナ50の斜視図、同図(b)は(a)の
中心線断面図である。
は、図10の場合と同様に折返し扇形ホーンを用いて構
成した平面アレーアンテナ50において、H面電磁ホー
ン51の折返し直前に電波レンズ、例えば半円状の誘電
体レンズ56を装荷したものである。図11(a)は平
面アレーアンテナ50の斜視図、同図(b)は(a)の
中心線断面図である。
【0048】上記のように誘電体レンズ56を装荷する
ことにより、折返し後の電磁波を平面波としてオーバサ
イズ導波管53に導かれ、このオーバサイズ導波管53
の上面に形成された放射スロット54から外部に放射さ
れる。
ことにより、折返し後の電磁波を平面波としてオーバサ
イズ導波管53に導かれ、このオーバサイズ導波管53
の上面に形成された放射スロット54から外部に放射さ
れる。
【0049】(第8実施形態)図12は、折返しラジア
ル導波路(円形導波路)を用いて平面アレーアンテナ6
0を構成した場合の実施形態を示したものである。同図
において、折返しラジアル導波路61は、3枚の円形導
体板62a〜62cと最外郭の側面金属板63により、
下側及び上側の上下2層のラジアル導波路61a,61
bを形成し、中間に位置する円形導体板62bの半径を
外側の円形導体板62a,62cより小さくし、ラジア
ル導波路61a,61b間の周縁に開放部を形成して折
返し導波管64としている。そして、下側ラジアル導波
路61aに対して給電用の同軸線路65を結合し、上側
ラジアル導波路61bの上面に放射スロット(または放
射素子)66を形成している。
ル導波路(円形導波路)を用いて平面アレーアンテナ6
0を構成した場合の実施形態を示したものである。同図
において、折返しラジアル導波路61は、3枚の円形導
体板62a〜62cと最外郭の側面金属板63により、
下側及び上側の上下2層のラジアル導波路61a,61
bを形成し、中間に位置する円形導体板62bの半径を
外側の円形導体板62a,62cより小さくし、ラジア
ル導波路61a,61b間の周縁に開放部を形成して折
返し導波管64としている。そして、下側ラジアル導波
路61aに対して給電用の同軸線路65を結合し、上側
ラジアル導波路61bの上面に放射スロット(または放
射素子)66を形成している。
【0050】上記折返しラジアル導波路61において、
側面金属板63から中間の円形導体板62bの縁端部ま
での寸法h、及びラジアル導波路61a,61bの全体
の高さ2bは、前記第1実施形態で説明した通りである
が、広壁面幅aに相当するものとして2πrを使用す
る。このrの値は、ラジアル導波路61の中心から折返
し導波管64の開口部の中心位置までの距離である。
側面金属板63から中間の円形導体板62bの縁端部ま
での寸法h、及びラジアル導波路61a,61bの全体
の高さ2bは、前記第1実施形態で説明した通りである
が、広壁面幅aに相当するものとして2πrを使用す
る。このrの値は、ラジアル導波路61の中心から折返
し導波管64の開口部の中心位置までの距離である。
【0051】そして、上記円形導体板62bの半径が波
長に比して大きい場合は、上記hの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モードの伝搬定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定する。
長に比して大きい場合は、上記hの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モードの伝搬定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定する。
【0052】上記折返しラジアル導波路61を用いた平
面アレーアンテナ60の動作は、前記図8(c)に示し
た円形折返し導波管の場合に相当し、下側ラジアル導波
路61aを伝送する発散円筒波が上側ラジアル導波路6
1bを伝送する収束円筒波に変換される。
面アレーアンテナ60の動作は、前記図8(c)に示し
た円形折返し導波管の場合に相当し、下側ラジアル導波
路61aを伝送する発散円筒波が上側ラジアル導波路6
1bを伝送する収束円筒波に変換される。
【0053】上記折返しラジアル導波路61は、構造が
簡単で、低損失かつ広帯域で動作するので、実用的で高
能率な平面アレーアンテナ60を実現することができ
る。なお、前記図5に示した実施形態では、折返し導波
管20に対して誘電体を設けた場合について説明した
が、その他、図7,図8に示した折返し扇形ホーンに対
しても誘電体を充填して小形化を図ることができる。更
に、図9ないし図12に示した平面アレーアンテナにお
いても、図5と同様にして誘電体を充填して小形化を図
ることができる。
簡単で、低損失かつ広帯域で動作するので、実用的で高
能率な平面アレーアンテナ60を実現することができ
る。なお、前記図5に示した実施形態では、折返し導波
管20に対して誘電体を設けた場合について説明した
が、その他、図7,図8に示した折返し扇形ホーンに対
しても誘電体を充填して小形化を図ることができる。更
に、図9ないし図12に示した平面アレーアンテナにお
いても、図5と同様にして誘電体を充填して小形化を図
ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、方
形導波管の広壁面をほぼ180°折曲げて構成した折返
し導波管において、上記折返し部の開口窓の寸法をa×
hとし、hの寸法をほぼ「(π/2)/(β1 −β2
)」の値となるように設定することにより、構成が簡
単で、特別な寸法精度を要求せず、無調整で安定した性
能を得ることができ、しかも、コストの低下を図ること
ができる。また、上記折返し導波管を利用することによ
り、小形で安定した性能の平面アレーアンテナを構成す
ることができる。
形導波管の広壁面をほぼ180°折曲げて構成した折返
し導波管において、上記折返し部の開口窓の寸法をa×
hとし、hの寸法をほぼ「(π/2)/(β1 −β2
)」の値となるように設定することにより、構成が簡
単で、特別な寸法精度を要求せず、無調整で安定した性
能を得ることができ、しかも、コストの低下を図ること
ができる。また、上記折返し導波管を利用することによ
り、小形で安定した性能の平面アレーアンテナを構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る折返し導波管の概
略構成図。
略構成図。
【図2】同実施形態における折返し導波管の動作原理を
説明するための図。
説明するための図。
【図3】同実施形態における折返し導波管の定在波比特
性を示す図。
性を示す図。
【図4】同実施形態における折返し導波管の周波数特性
を示す図。
を示す図。
【図5】本発明に第2実施形態に係る折返し導波管の概
略構成図。
略構成図。
【図6】本発明の対象とする扇形ホーンの構成を示す斜
視図。
視図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る折返し扇形ホーン
の構成図。
の構成図。
【図8】本発明の第4実施形態に係る折返し扇形ホーン
の構成図。
の構成図。
【図9】本発明の第5実施形態に係る折返し導波管を用
いた平面アレーアンテナの構成図。
いた平面アレーアンテナの構成図。
【図10】本発明の第6実施形態に係る折返し扇形ホー
ンを用いた平面アレーアンテナの構成図。
ンを用いた平面アレーアンテナの構成図。
【図11】本発明の第7実施形態に係る折返し扇形ホー
ンを用いた平面アレーアンテナの構成図。
ンを用いた平面アレーアンテナの構成図。
【図12】本発明の第8実施形態に係るラジアル導波路
を用いた平面アレーアンテナの構成図。
を用いた平面アレーアンテナの構成図。
【図13】従来の平面アレーアンテナの構成図。
【図14】従来の折返し導波管の概略構成図。
20 折返し導波管 21a 下側導波管 21b 上側導波管 22 折返し部 23 反射板 24 導体板 25,27 誘電体 30 扇形ホーン 31 折返し扇形ホーン 32 折返し部 40 平面アレーアンテナ 41 方形導波管 42 給電部 43 放射用スロット 50 平面アレーアンテナ 51 H面電磁ホーン 52 折返し部 53 オーバサイズ導波管 54 放射スロット 55 給電コネクタ 56 誘電体レンズ 60 平面アレーアンテナ 61 折返しラジアル導波路 62a〜62c 円形導体板 63 側面金属板 64 折返し導波管 65 同軸線路 66 放射スロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米山 務 宮城県仙台市太白区袋原字小平12−17 (72)発明者 我妻 寿彦 宮城県仙台市泉区鶴が丘4丁目16−20 (56)参考文献 特開 平8−274501(JP,A) 特開 昭49−5243(JP,A) 特公 昭28−1155(JP,B1) 特表 平5−506759(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/02 H01Q 13/02 H01Q 13/20 H01Q 21/06 JICSTファイル(JOIS)
Claims (13)
- 【請求項1】 方形導波管(広壁面幅:a、狭い壁面
幅:b)の広壁面をほぼ180°折返して構成した折返
し導波管において、 上記折返し部の開口窓の寸法をa×hとし、該hの値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返し導波管。 - 【請求項2】 方形導波管(広壁面幅:a、狭い壁面
幅:b)の広壁面をほぼ180°折返して構成した折返
し導波管において、 少なくとも折返し部に比誘電率εr の誘電体を充填する
と共に、該折返し部の開口窓の寸法をa×hとし、該h
の値を 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :a×2b方形導波管のTE10モードにおけ
る伝搬定数 β2 :a×2b方形導波管のTM11モードにおける伝搬
定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返し導波管。 - 【請求項3】 H面電磁ホーンの放射開口部のサイズの
オーバーサイズ導波管に、請求項1または請求項2記載
の折返し導波管を介して、H面電磁ホーンの片面側にオ
ーバーサイズ導波管を展張し、該オーバーサイズ導波管
のH面電磁ホーンと反対側の面に電磁放射用のスロット
を設けて構成した平面アレーアンテナ。 - 【請求項4】 H面電磁ホーンの放射開口部のサイズの
オーバーサイズ導波管に、請求項1または請求項2記載
の折返し導波管を介して、H面電磁ホーンの片面側にオ
ーバーサイズ導波管を展張し、該オーバーサイズ導波管
のH面電磁ホーンと反対側の面に結合孔を介して複数個
の放射素子を設けて構成した平面アレーアンテナ。 - 【請求項5】 方形導波管の広壁面が次第に広がるH面
電磁ホーンを請求項1または請求項2記載の関係式に基
づいて折返して構成したことを特徴とする折返し扇形ホ
ーン。 - 【請求項6】 請求項5記載の扇形ホーンの折返し部の
上面形状を直線状としたことを特徴とする円筒波−発散
円筒波変換器。 - 【請求項7】 請求項5記載の扇形ホーンの折返し部の
上面形状を円形状としたことを特徴とする円筒波−収束
円筒波変換器。 - 【請求項8】 請求項5記載の扇形ホーンの折返し部の
上面形状を放物線状としたことを特徴とする円筒波−平
面波変換器。 - 【請求項9】 請求項5記載の扇形ホーンの折返し部の
上面形状を楕円形状としたことを特徴とする円筒波−収
束円筒波変換器。 - 【請求項10】 請求項5記載の折返し扇形ホーン、あ
るいは電波レンズ付き扇形ホーンの開口部を請求項1ま
たは請求項2記載の関係式に基づいて折返して給電し、
上記扇形ホーンの上面に複数の放射素子を形成したこと
を特徴とする平面アレーアンテナ。 - 【請求項11】 3枚の円形導体板と最外郭の側面金属
板からなる下側及び上側の上下2層のラジアル導波路
の、中間に位置する円形導体板の半径を外側の円形導体
板より短くして開放部を設けた折返しラジアル導波路に
おいて、上記側面金属板から中間の円形導体板の縁端部
までの寸法をhとし、該円形導体板の半径が波長に比し
て大きい場合、上記hを 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モード)の伝搬定数 2b>λ0 /2,λ0 :自由空間波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返しラジアル導波路。 - 【請求項12】 3枚の円形導体板と最外郭の側面金属
板からなる下側及び上側の上下2層のラジアル導波路
の、中間に位置する円形導体板の半径を外側の円形導体
板より短くして開放部を設けた折返しラジアル導波路に
おいて、 上記折返しラジアル導波路の少なくとも折返し部に比誘
電率εr の誘電体を充填すると共に、上記側面金属板か
ら中間の円形導体板の縁端部までの寸法をhとし、該円
形導体板の半径が波長に比して大きい場合、上記hを 「(π/2)/(β1 −β2 )」 但し、β1 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM0
モード(基本伝搬モード)の伝搬定数 β2 :間隔2bの平行平板導波路におけるTM1 モード
(高次伝搬モード)の伝搬定数 2b>λg/2,λg=λ0 /√(εr ) λ0 :自由空間波長、λg:誘電体内伝搬波長 の値にほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする
折返しラジアル導波路。 - 【請求項13】 請求項11または請求項12記載の折
返しラジアル導波路の下側ラジアル導波路より給電し、
上側ラジアル導波路に複数の放射素子を形成したことを
特徴とする平面アレーアンテナ。
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|---|---|---|---|
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