JP3190932B2 - 滑り防止タイルの製造方法 - Google Patents
滑り防止タイルの製造方法Info
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- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/50—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
- C04B41/5022—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials with vitreous materials
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は滑り防止タイルの製造方
法に係り、特に、表面の滑り抵抗値が大きく、著しく防
滑性に優れたタイルを製造する方法に関する。
法に係り、特に、表面の滑り抵抗値が大きく、著しく防
滑性に優れたタイルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行安全性の向上のために、表面
の滑り抵抗値を高めた滑り防止タイルが提供されてお
り、その製造方法は次のような方法による。
の滑り抵抗値を高めた滑り防止タイルが提供されてお
り、その製造方法は次のような方法による。
【0003】無釉タイル:タイル表面に凹凸形状を形成
又は滑り防止用粒子を配合し、表面に粒子を突出させ滑
り抵抗値を高める。 施釉タイル:滑り防止用粒子を釉薬に配合し、釉表面に
粒子を突出させ滑り抵抗値を高める。
又は滑り防止用粒子を配合し、表面に粒子を突出させ滑
り抵抗値を高める。 施釉タイル:滑り防止用粒子を釉薬に配合し、釉表面に
粒子を突出させ滑り抵抗値を高める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法で製造
された滑り防止タイルは、以下の欠点がある。
された滑り防止タイルは、以下の欠点がある。
【0005】 タイル表面に突出した滑り防止用粒子
及び表面の凹凸形状により表面の意匠性が限定される。 滑り防止用粒子の配合では、無釉タイルの場合には
坏土の中での配合粒子の分離等により、また、施釉タイ
ルの場合には釉中への配合粒子の沈み込み等により、得
られる滑り防止タイルには滑り抵抗値のばらつきが生じ
やすい。 滑り防止用粒子の配合により原料コストの高騰を招
く。
及び表面の凹凸形状により表面の意匠性が限定される。 滑り防止用粒子の配合では、無釉タイルの場合には
坏土の中での配合粒子の分離等により、また、施釉タイ
ルの場合には釉中への配合粒子の沈み込み等により、得
られる滑り防止タイルには滑り抵抗値のばらつきが生じ
やすい。 滑り防止用粒子の配合により原料コストの高騰を招
く。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決し、タイ
ルの意匠性に制限を受けることなく、防滑性に優れ、滑
り抵抗値のばらつきの少ない滑り防止タイルを容易かつ
効率的に安価に製造する方法を提供することを目的とす
る。
ルの意匠性に制限を受けることなく、防滑性に優れ、滑
り抵抗値のばらつきの少ない滑り防止タイルを容易かつ
効率的に安価に製造する方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の滑り防止タイル
の製造方法は、酸化鉄又は焼成により酸化鉄になる物質
60〜90重量%(酸化物換算値)と、ガラス生成物質
40〜10重量%(酸化物換算値)とを含む釉薬をタイ
ル素地表面に付着させて焼成することを特徴とする。
の製造方法は、酸化鉄又は焼成により酸化鉄になる物質
60〜90重量%(酸化物換算値)と、ガラス生成物質
40〜10重量%(酸化物換算値)とを含む釉薬をタイ
ル素地表面に付着させて焼成することを特徴とする。
【0008】即ち、発明者らは、豪雪地域では鉄釉系の
瓦が利用され、生活の中で雪下ろし作業が頻繁に行なわ
れていることに着目して、瓦の表面組織と人の歩行時の
水濡れ状態の滑り抵抗性を研究し、本発明に至った。
瓦が利用され、生活の中で雪下ろし作業が頻繁に行なわ
れていることに着目して、瓦の表面組織と人の歩行時の
水濡れ状態の滑り抵抗性を研究し、本発明に至った。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明において用いる釉薬は、酸化鉄又は
焼成により酸化鉄になる物質60〜90重量%(酸化物
換算値)と、ガラス生成物質40〜10重量%(酸化物
換算値)とを含むものである。釉薬中の酸化鉄又は焼成
により酸化鉄になる物質の割合が60重量%(酸化物換
算値)未満で、ガラス生成物質の割合が40重量%(酸
化物換算値)を超えると、後述の作用の項で述べるヘマ
タイト結晶の析出生成割合が少なく、十分な滑り抵抗値
を有する滑り防止タイルを製造し得ない。逆に、酸化鉄
又は焼成により酸化鉄になる物質の割合が90重量%
(酸化物換算値)を超え、ガラス生成物質の割合が10
重量%(酸化物換算値)未満であると、ヘマタイトのC
面が発達し難く、十分な滑り抵抗値を有する滑り防止タ
イルを製造し得ない。
焼成により酸化鉄になる物質60〜90重量%(酸化物
換算値)と、ガラス生成物質40〜10重量%(酸化物
換算値)とを含むものである。釉薬中の酸化鉄又は焼成
により酸化鉄になる物質の割合が60重量%(酸化物換
算値)未満で、ガラス生成物質の割合が40重量%(酸
化物換算値)を超えると、後述の作用の項で述べるヘマ
タイト結晶の析出生成割合が少なく、十分な滑り抵抗値
を有する滑り防止タイルを製造し得ない。逆に、酸化鉄
又は焼成により酸化鉄になる物質の割合が90重量%
(酸化物換算値)を超え、ガラス生成物質の割合が10
重量%(酸化物換算値)未満であると、ヘマタイトのC
面が発達し難く、十分な滑り抵抗値を有する滑り防止タ
イルを製造し得ない。
【0011】なお、酸化鉄又は焼成により酸化鉄を生成
する物質としては、褐鉄鉱及びべんがら等を用いること
ができる。
する物質としては、褐鉄鉱及びべんがら等を用いること
ができる。
【0012】一方、ガラス生成物質としては、溶融して
ガラスになるものであれば良い。例えば、長石、粘土、
石灰、亜鉛華、フリット、タルク、珪灰石等のうちから
適宜選択して用いることができる。本発明における釉薬
配合としては、具体的には次のような配合割合のものが
好適である。
ガラスになるものであれば良い。例えば、長石、粘土、
石灰、亜鉛華、フリット、タルク、珪灰石等のうちから
適宜選択して用いることができる。本発明における釉薬
配合としては、具体的には次のような配合割合のものが
好適である。
【0013】釉薬配合(重量部) 褐鉄鉱:60〜90 長 石:10〜20 粘 土: 5〜10 石 灰: 0〜10 亜鉛華: 0〜10 フリット:0〜20 タルク: 0〜10 珪灰石: 0〜10 本発明で用いる釉薬は、上記配合成分をボールミル等で
粉砕、混合することにより容易に調製される。
粉砕、混合することにより容易に調製される。
【0014】一方、本発明の滑り防止タイルの製造方法
に用いられるタイル素地の原料としては、長石、陶石、
粘土などが挙げられる。通常採用されるタイル素地配合
の一例を示すと次の通りである。
に用いられるタイル素地の原料としては、長石、陶石、
粘土などが挙げられる。通常採用されるタイル素地配合
の一例を示すと次の通りである。
【0015】タイル素地配合(重量部) 粘 土:20〜40 陶 石:25〜45 長 石:20〜40 この素地組成物は、乾式プレスや湿式による押出成形な
ど適宜の方法で成形体とされる。
ど適宜の方法で成形体とされる。
【0016】この生の又はか焼された素地に前記釉薬を
施釉し、その後、焼成を行なう。この焼成温度は、素地
配合及び釉薬配合により適宜決定されるが、本発明で目
的とする滑り抵抗性を向上させる釉表面組織に好適な焼
成条件は、最高焼成温度を1180〜1280℃とし、
昇温工程の約900〜1100℃での焼成を約3〜7%
のCO最高濃度の還元雰囲気、他は酸化雰囲気とする条
件である。このような焼成条件とすると、釉表面にヘマ
タイトのC面が発達した三角形状、六角形状等の薄板状
結晶が析出する。この薄板状結晶の表面組織は微細な段
差を有するため、水濡れ状態での滑り抵抗性が向上す
る。
施釉し、その後、焼成を行なう。この焼成温度は、素地
配合及び釉薬配合により適宜決定されるが、本発明で目
的とする滑り抵抗性を向上させる釉表面組織に好適な焼
成条件は、最高焼成温度を1180〜1280℃とし、
昇温工程の約900〜1100℃での焼成を約3〜7%
のCO最高濃度の還元雰囲気、他は酸化雰囲気とする条
件である。このような焼成条件とすると、釉表面にヘマ
タイトのC面が発達した三角形状、六角形状等の薄板状
結晶が析出する。この薄板状結晶の表面組織は微細な段
差を有するため、水濡れ状態での滑り抵抗性が向上す
る。
【0017】
【作用】本発明に係わる釉薬によれば、焼成により、図
1に模式的に示す如く、釉3の表面にヘマタイトのC面
が発達した微細な段差を有する薄板状結晶1が析出す
る。その結果、タイルの釉表面の表面粗さ(Rθa)が
大きくなり、水濡れ状態での滑り抵抗値(CSR.B)
が大きく、防滑性に優れた滑り防止タイルが提供され
る。
1に模式的に示す如く、釉3の表面にヘマタイトのC面
が発達した微細な段差を有する薄板状結晶1が析出す
る。その結果、タイルの釉表面の表面粗さ(Rθa)が
大きくなり、水濡れ状態での滑り抵抗値(CSR.B)
が大きく、防滑性に優れた滑り防止タイルが提供され
る。
【0018】また、ヘマタイト結晶1は焼成過程で融液
から析出したものであり、結晶1の表面は薄いガラス相
2で覆われており、耐汚染性も有する。なお、図1中、
4は素地であり、ハッチを付した部分はガラス相を示
す。
から析出したものであり、結晶1の表面は薄いガラス相
2で覆われており、耐汚染性も有する。なお、図1中、
4は素地であり、ハッチを付した部分はガラス相を示
す。
【0019】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
り具体的に説明する。
【0020】なお、以下において用いたタイル素地は、
下記配合の素地を乾式プレス(プレス圧250kg/c
m2 )にて成形したものである。
下記配合の素地を乾式プレス(プレス圧250kg/c
m2 )にて成形したものである。
【0021】素地配合(重量部) 粘 土:35 長 石:30 陶 石:35 実施例1,2、比較例1 表1に示す配合の原料を適当な水量でポットミル中に
て、実施例1,2では8時間、比較例1では3時間湿式
粉砕して釉薬を調製した。得られた釉薬をタイル素地
(生であってもか焼したものであっても良い。)の表面
に、乾式重量ベースで素地表面1cm2 当り0.06g
の割合で施釉した後、各々下記焼成条件で焼成した。
て、実施例1,2では8時間、比較例1では3時間湿式
粉砕して釉薬を調製した。得られた釉薬をタイル素地
(生であってもか焼したものであっても良い。)の表面
に、乾式重量ベースで素地表面1cm2 当り0.06g
の割合で施釉した後、各々下記焼成条件で焼成した。
【0022】実施例1の焼成条件 昇温工程の900〜1100℃の範囲はCO最高濃度
6.5%の還元雰囲気で焼成し、他は酸化雰囲気で焼成
した。最高焼成温度は1220℃とした。
6.5%の還元雰囲気で焼成し、他は酸化雰囲気で焼成
した。最高焼成温度は1220℃とした。
【0023】実施例2の焼成条件 昇温工程の900〜1100℃の範囲はCO最高濃度
3.5%の還元雰囲気で焼成し、他は酸化雰囲気で焼成
した。最高焼成温度は1200℃とした。
3.5%の還元雰囲気で焼成し、他は酸化雰囲気で焼成
した。最高焼成温度は1200℃とした。
【0024】比較例1の焼成条件 酸化雰囲気で焼成した。最高焼成温度は1180℃とし
た。
た。
【0025】得られたタイルについて、各々、下記の方
法により、滑り抵抗値(CSR・B)及び表面粗さ(R
θa)を測定し、結果を表1に示した。
法により、滑り抵抗値(CSR・B)及び表面粗さ(R
θa)を測定し、結果を表1に示した。
【0026】表面粗さ(Rθa) 触針式表面粗さ計(東京精密製「Surform150
0A」:触針5μmRダイヤモンド)により測定した。
この表面粗さ(Rθa)が大きいということは、微細な
凹凸が多量に存在することを示す。
0A」:触針5μmRダイヤモンド)により測定した。
この表面粗さ(Rθa)が大きいということは、微細な
凹凸が多量に存在することを示す。
【0027】Cut off 0.25mm(アナロ
グ) 測定長さ 8mm 触針送り速度 0.3mm/s 滑り抵抗値(CSR.B) 滑り抵抗値(CSR.B)は、素足歩行の滑り抵抗性を
表したもので、東工大式滑り試験機(O−Y・PSM)
により測定した。この試験機の機構は、人間の歩行時に
かかる鉛直荷重及び動きに近似させており、試料面との
接触面積が56cm2 (7cm×8cm)の滑り片に鉛
直荷重80kgfをかけ、所定の引張荷重速度で斜め上
方に引っ張る。測定量は、測定時に得られる引張荷重−
時間曲線から得られる引張最大荷重を鉛直荷重80kg
fで除した値を滑り抵抗値として算出する。なお、滑り
片としては、素足用の滑り片(材質はスチレンブタジエ
ンゴム、シェア硬度85〜95)を用い、滑り片と測定
物の間に水を介在させた状態で測定する。
グ) 測定長さ 8mm 触針送り速度 0.3mm/s 滑り抵抗値(CSR.B) 滑り抵抗値(CSR.B)は、素足歩行の滑り抵抗性を
表したもので、東工大式滑り試験機(O−Y・PSM)
により測定した。この試験機の機構は、人間の歩行時に
かかる鉛直荷重及び動きに近似させており、試料面との
接触面積が56cm2 (7cm×8cm)の滑り片に鉛
直荷重80kgfをかけ、所定の引張荷重速度で斜め上
方に引っ張る。測定量は、測定時に得られる引張荷重−
時間曲線から得られる引張最大荷重を鉛直荷重80kg
fで除した値を滑り抵抗値として算出する。なお、滑り
片としては、素足用の滑り片(材質はスチレンブタジエ
ンゴム、シェア硬度85〜95)を用い、滑り片と測定
物の間に水を介在させた状態で測定する。
【0028】
【表1】
【0029】また、実施例1で得られたタイルの釉表
面、表面研磨面及びヘマタイト粉末のX線回析パターン
を図2に、同釉表面のSEM写真及び釉断面のSEM写
真を図3,4に示す。
面、表面研磨面及びヘマタイト粉末のX線回析パターン
を図2に、同釉表面のSEM写真及び釉断面のSEM写
真を図3,4に示す。
【0030】更に、実施例1で得られたタイルをフッ酸
(HF)10%水溶液で1時間エッチング処理した場合
の釉表面及び釉断面のSEM写真を図5,6に示す。
(HF)10%水溶液で1時間エッチング処理した場合
の釉表面及び釉断面のSEM写真を図5,6に示す。
【0031】図7は、比較例1で得られたタイルの釉表
面のSEM写真である。
面のSEM写真である。
【0032】実施例1で得られたタイルの釉表面は、図
2に示すごとく、C面(006)のピーク強度比が大き
くなったヘマタイトと少量のマグネタイトが同定され
る。また、釉表面と素地の中間の研磨面では、釉表面に
比べて、マグネタイトが多く同定される。釉表面には図
3と図4より微細な段差を有する薄板状結晶が観察され
る。また、図5と図6のようにHFエッチング処理によ
り、この薄板状結晶の微細な段差は、より明確になって
くる。
2に示すごとく、C面(006)のピーク強度比が大き
くなったヘマタイトと少量のマグネタイトが同定され
る。また、釉表面と素地の中間の研磨面では、釉表面に
比べて、マグネタイトが多く同定される。釉表面には図
3と図4より微細な段差を有する薄板状結晶が観察され
る。また、図5と図6のようにHFエッチング処理によ
り、この薄板状結晶の微細な段差は、より明確になって
くる。
【0033】以上より釉表面には、薄いガラス相で覆わ
れたヘマタイトのC面が発達した微細な段差を有する薄
板状結晶が析出している。その結果、表1のように本実
施例では、表面粗さ(Rθa)が0.2以上となり、水
濡れ状態での滑り抵抗値(CSR.B)は1.3以上と
高くなる。
れたヘマタイトのC面が発達した微細な段差を有する薄
板状結晶が析出している。その結果、表1のように本実
施例では、表面粗さ(Rθa)が0.2以上となり、水
濡れ状態での滑り抵抗値(CSR.B)は1.3以上と
高くなる。
【0034】一方、比較例の釉表面は、図7の如く、滑
り防止用粒子が突出している結果、表面粗さ(Rθa)
0.123、滑り抵抗値(CSR.B)1.08が達成
されている。水濡れ状態での滑り安全性についての人の
感覚尺度は、滑り抵抗値(CSR.B)と図8のような
曲線関係があることが明らかにされている。図8の曲線
上に実施例2、比較例1の結果をプロットすると明らか
なように、実施例2、比較例1共に滑りに対して、水濡
れ状態で安全であるとされる滑り抵抗値(CSR.B)
0.74以上は確保されているが、実施例2では、比較
例1より滑り抵抗値(CSR.B)が高くなるため、更
に安全性が向上している。
り防止用粒子が突出している結果、表面粗さ(Rθa)
0.123、滑り抵抗値(CSR.B)1.08が達成
されている。水濡れ状態での滑り安全性についての人の
感覚尺度は、滑り抵抗値(CSR.B)と図8のような
曲線関係があることが明らかにされている。図8の曲線
上に実施例2、比較例1の結果をプロットすると明らか
なように、実施例2、比較例1共に滑りに対して、水濡
れ状態で安全であるとされる滑り抵抗値(CSR.B)
0.74以上は確保されているが、実施例2では、比較
例1より滑り抵抗値(CSR.B)が高くなるため、更
に安全性が向上している。
【0035】本発明による製造方法によれば、釉表面に
は表面粗さ(Rθa)を向上させるヘマタイト結晶が析
出するため、滑り抵抗値(CSR.B)が高くなるのに
対して、比較例の従来方法は、配合した滑り防止用粒子
の突出状態を釉薬泥漿の粘性、比重、施釉厚さなどで精
密にコントロールする必要があり、製造する上で困難が
伴なう。また、従来の方法では、タイル表面に突出した
滑り防止用粒子及び表面の凹凸形状により表面の意匠性
が限定されるのに対して、本発明の方法では、ヘマタイ
ト薄板状結晶の微細な段差を利用しているため、タイル
の意匠性が制限されない。
は表面粗さ(Rθa)を向上させるヘマタイト結晶が析
出するため、滑り抵抗値(CSR.B)が高くなるのに
対して、比較例の従来方法は、配合した滑り防止用粒子
の突出状態を釉薬泥漿の粘性、比重、施釉厚さなどで精
密にコントロールする必要があり、製造する上で困難が
伴なう。また、従来の方法では、タイル表面に突出した
滑り防止用粒子及び表面の凹凸形状により表面の意匠性
が限定されるのに対して、本発明の方法では、ヘマタイ
ト薄板状結晶の微細な段差を利用しているため、タイル
の意匠性が制限されない。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の滑り防止タ
イルの製造方法によれば、表面の滑り抵抗値が大きく、
また、そのばらつきが小さく、著しく防滑性に優れた滑
り防止タイルを、タイルの意匠性等に制限を受けること
なく、容易かつ効率的に、安価に製造することができ
る。
イルの製造方法によれば、表面の滑り抵抗値が大きく、
また、そのばらつきが小さく、著しく防滑性に優れた滑
り防止タイルを、タイルの意匠性等に制限を受けること
なく、容易かつ効率的に、安価に製造することができ
る。
【図1】本発明で得られるタイルの釉表面組織を模式的
に示す図である。
に示す図である。
【図2】実施例1で得られたタイルの釉表面、表面研磨
面及びヘマタイト粉末のX線回析パターンを示す図であ
る。
面及びヘマタイト粉末のX線回析パターンを示す図であ
る。
【図3】実施例1で得られたタイルの釉表面(セラミッ
ク組織)のSEM写真である。
ク組織)のSEM写真である。
【図4】実施例1で得られたタイルの釉断面(セラミッ
ク組織)のSEM写真である。
ク組織)のSEM写真である。
【図5】実施例1で得られたタイルをHF10%水溶液
で1時間エッチング処理した場合の釉表面(セラミック
組織)のSEM写真である。
で1時間エッチング処理した場合の釉表面(セラミック
組織)のSEM写真である。
【図6】実施例1で得られたタイルをHF10%水溶液
で1時間エッチング処理した場合の釉断面(セラミック
組織)のSEM写真である。
で1時間エッチング処理した場合の釉断面(セラミック
組織)のSEM写真である。
【図7】比較例1で得られたタイルの釉表面(セラミッ
ク組織)のSEM写真である。
ク組織)のSEM写真である。
【図8】水濡れ状態での滑り安全性についての人の評価
尺度と滑り抵抗値(CSR.B)との関係を示す図であ
る。
尺度と滑り抵抗値(CSR.B)との関係を示す図であ
る。
1 ヘマタイト結晶 2 ガラス相 3 釉 4 素地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 三郎 愛知県名古屋市千種区北千種3−2−3 千種東住宅15−24 (72)発明者 前田 雅喜 愛知県知多郡阿久比町大字草木字東郷54 番地 (72)発明者 福水 浩史 愛知県半田市新宮町3−25 サンエクセ ルB−101 (72)発明者 村口 幸人 愛知県知多市寺本台2丁目3−3 (72)発明者 中村 真吾 愛知県半田市南大矢知町4−88−3 サ ンマルコ404 審査官 鈴木 紀子 (56)参考文献 特開 平3−247534(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 41/86 E04F 13/14 103 E04F 15/08
Claims (1)
- 【請求項1】 酸化鉄又は焼成により酸化鉄になる物質
60〜90重量%(酸化物換算値)と、ガラス生成物質
40〜10重量%(酸化物換算値)とを含む釉薬をタイ
ル素地表面に付着させて焼成することを特徴とする滑り
防止タイルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10363294A JP3190932B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 滑り防止タイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10363294A JP3190932B2 (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 滑り防止タイルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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