JP3201637U - チャイルドシート - Google Patents

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正昭 戸谷
正昭 戸谷
成幸 青木
成幸 青木
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Abstract

【課題】シート本体に対してヘッドレストの位置調整を行う機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、操作性に優れたチャイルドシートを提供する。【解決手段】背面部22の上下方向に並設された位置決め用の凹部36、37を有するシート本体14と、シート本体14に対して上下方向に摺動自在に取り付けられたヘッドレスト24と、シート本体14に対してヘッドレスト24の位置を固定又は固定解除可能な操作部材28と、を備えている。操作部材28は、一端側にシート本体14の凹部36,37に係合する係合凸部74,75を有し、他端側をヘッドレスト24に揺動可能に係止された揺動アーム66と、それら係合凸部74,75をシート本体14側に押圧する弾性片70とを備え、且つこれら揺動アーム66と弾性片70とが一体に構成されている。【選択図】 図3

Description

この考案はチャイルドシートに関し、特にヘッドレストをシート本体に対して上下方向に位置調整可能なチャイルドシートに関する。
従来、車両用のシートに取り付けられるチャイルドシートでは、着座させる乳幼児の身長に合わせて頭部を保護することができるように、シート本体とは別体で上下方向に位置調整可能なヘッドレストが設けられている場合がある。
このようなチャイルドシートの一例として下記特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1には、チャイルドシートの背部に対してヘッドレストを摺動自在に設けるとともに、ヘッドレストの両側には開閉自在に一対のサイドサポートを設け、この一対のサイドサポートに形成された係合部を、サイドサポートの開閉動作に基づいて背部の両側にそれぞれ形成された嵌合溝内に嵌合させ、ヘッドレストの上下方向の位置決めを行うようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献1に記載のものは、係合部を開閉操作するための部材であるサイドサポートが左右方向に離間して2つ設けられているため、ヘッドレストの位置を変更する場合には、背部とサイドサポートとの係合を解除する時、またヘッドレストを新たな位置に持ち越した後に背部とサイドサポートとを係合させてヘッドレストを位置固定する時、の両時においてそれぞれのサイドサポートの開閉操作を行なわなければならず操作に要する手数が多くなってしまい、操作性の点において改善の余地があった。
一般にヘッドレストの位置調整機構にあっては、ヘッドレストを確実に保持するため、ヘッドレストを位置保持するための係合部を複数箇所に設定することが多い。
しかしながらこの特許文献1に記載のもののように、係合部毎に、係合及び係合解除を行う操作部材を必要する場合には、係合部の数を増やすとそれに伴い操作部材の数を増やさなければならず部品点数が増加してしまう。
特開2002−120614号公報
本考案は以上のような事情を背景とし、シート本体に対してヘッドレストの位置調整を行う機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、操作性に優れたチャイルドシートを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、背面部の上下方向に並設された位置決め用の凹部又は凸部を有するシート本体と、該シート本体に対して上下方向に摺動自在に取り付けられたヘッドレストと、該シート本体に対して該ヘッドレストの位置を固定又は固定解除可能な操作部材と、を備えたチャイルドシートであって、前記操作部材は、(a)一端側に前記シート本体の前記凹部又は凸部に係合する係合凸部又は係合凹部を有し、他端側を前記ヘッドレストに揺動可能に係止させた揺動アームと、(b)それら係合凸部又は係合凹部を前記シート本体側に押圧する弾性片と、を備え、且つこれら揺動アームと弾性片とが一体に構成されていることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記背面部の左右方向の複数箇所に前記位置決め用の凹部又は凸部が設けられており、前記揺動アームの前記一端側には該複数箇所の位置決め用の凹部又は凸部のそれぞれに係合する複数の係合凸部又は係合凹部が設けられていることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性片は、幅よりも長さが大きい細長形状をなしており、前記揺動アームの係合凸部又は係合凹部と一体に連結されている基端側とは反対側である先端側が前記シート本体の前記背面部に当接するように取り付けられていることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記シート本体の前記背面部には、前記弾性片を収容するガイド溝が前記上下方向に形成されており、該弾性片の幅方向の端面が該ガイド溝の側壁にて摺動案内されることを特徴とする。
以上のように本考案は、シート本体に対してヘッドレストの位置を固定又は固定解除する操作部材が、一端側にシート本体と係合する係合凸部又は係合凹部を有し、他端側をヘッドレストに揺動可能に係止させた揺動アームと、それら係合凸部又は係合凹部をシート本体側に押圧する弾性片と、を備え、且つこれらが一体に構成されていることを特徴としたものである。
本考案によれば、操作部材に(詳しくは揺動アームに)設けられた係合凸部又は係合凹部がシート本体から離間する方向に、操作部材を揺動させることで、操作部材とシート本体との係合を解除し、ヘッドレストの位置固定を解除することができる。係合が解除された後はその状態で操作部材を上下方向に移動させることで、ヘッドレストを操作部材とともに上下方向に移動させることができる。
ヘッドレストを所望の位置まで移動させた後は操作部材をシート本体に接近する方向に揺動させて、係合凸部又は係合凹部をシート本体に係合させる。すると弾性片の押圧力によりその係合状態が維持され、ヘッドレストの位置が固定される。
このように本考案では、使用者である大人がヘッドレストの位置を変更する場合、操作部材を揺動方向又は上下方向に操作するだけで良く、操作性を良好なものとすることができる。
本考案ではヘッドレストの位置を調整するための機構がヘッドレスト及びシート本体以外は操作部材のみで構成されており、ヘッドレストの位置調整を行う機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とすることができ、その結果、チャイルドシートの軽量化や製造コスト削減を図ることが可能である。
特にシート本体背面部の左右方向の複数箇所に、位置決め用の凹部又は凸部が設けられた場合であっても、本考案では操作部材の側にこれら凹部又は凸部に対応した複数の係合凸部又は係合凹部を設けることで、操作部材の数を増やすことなく、また操作に要する手数を増やすことなく位置調整の作業を行うことができる(請求項2)。
本考案では、弾性片を幅よりも長さが大きい細長形状として、揺動アームの係合凸部又は係合凹部と一体に連結されている基端側とは反対側である先端側が、シート本体の背面部に当接するように弾性片を取り付けることができる(請求項3)。
この請求項3によれば、弾性片の長手方向の変形により生じた弾性力に基づいて、操作部材の係合凸部又は係合凹部をシート本体の側に押し付けて、係合状態を良好に維持することができる。
この場合において、シート本体の背面部に、上下方向に延びる形態で、弾性片を収容するガイド溝を形成し、ヘッドレストを上下方向に移動させる際、ガイド溝の側壁にて弾性片の幅方向の端面を摺動案内させることができる(請求項4)。
本考案ではヘッドレストの位置を変更する際、操作部材の係合凸部又は係合凹部をシート本体から離間した状態で操作部材を上下方向に移動させるが、この時操作部材の移動をガイドするものがないと操作中に操作部材が左右方向に傾き易く作業性が悪化する。これに対しこの請求項4に従えば操作部材を上下方向に移動させる際、弾性片の幅方向の端面がガイド溝の側壁にて摺動案内されるので操作部材が傾くのを良好に防止することができる。
以上のような本考案によれば、シート本体に対してヘッドレストの位置調整を行う機構をコンパクトで部品点数の少ない構成とし得て、操作性に優れたチャイルドシートを提供することができる。
本考案の一実施形態であるチャイルドシートの側面図である。 図1のチャイルドシートの背面部を断面で示した図である。 図2のヘッドレスト及び操作部材を背面部から分離して示した斜視図である。 図2のヘッドレスト及び操作部材が背面部に組み付けられた状態を示した図である。 図4のV−V断面図である。 図5とは異なる方向の断面図である。 同実施形態の背面部を示した図である。 同実施形態のヘッドレストを示した図である。 (C)図8のC−C断面図である。(D)図8のD−D断面図である。 同実施形態の操作部材を示した図である。 (C)図10のC−C断面図である。(D)図10のD−D断面図である。(E)図10のE−E断面図である。(F)図10のF−F断面図である。 同実施形態の作用説明図である。
次に本考案の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
本実施形態のチャイルドシートSは図1に示すように、車両用のシートに取り付けられる台座12と、この台座12に対して回転可能且つリクライニング可能なシート本体14を備えている。
尚、本実施形態では、前後方向は特に断らない限り、シート本体14に乳幼児を着座させた状態での乳幼児の前側を前方として説明する。
シート本体14は、合成樹脂製のシェル部16を有し、このシェル部16の内側に発泡材からなる図示しないクッション材を取り付け、シェル部16とクッション材との外表面側が図示しないシートカバーによって覆われて構成されている。
シート本体14は着座した乳幼児の周囲を前側と上側とを除いて覆うように湾曲して構成されるもので、シート本体14の内側にはシート本体14に着座させた乳幼児を固定させるための図示しないショルダーベルトとバックルとが配置されている。
シェル部16は合成樹脂製の一体成型品とされている。本実施形態の場合、シェル部16はポリプロピレン(PP)製とされるもので乳幼児の下面側から後面側にかけて覆う座面部18と、乳幼児の左右の側方を覆う側壁部20と、乳幼児の後方を覆う背面部22と、を備えている。座面部18は、台座12に向かって球面半径Rの凸曲面に形成されている。
台座12は上下方向に2分割可能で、台座上部12aと台座下部12bとに構成され、これらはそれぞれ合成樹脂により一体成形されている。
台座上部12aにはシート本体14の座面部18の裏側と当接し、シート本体14の重量を支持する環状の支持面26が形成されている。
本例では、台座上部12aの支持面26の内側に図示を省略するシート回転機構及びリクライニング機構が内蔵されており、シート本体14は台座12に対して回転可能且つリクライニング可能とされている。
13は台座12の背面下部から後方に突き出したアームである。本例のチャイルドシートでは、アーム13の内部に設けられたフックを、車両用シートの側に用意されたISO−FIX方式のクランプバーに係合させることで、台座12を車体側(車両用シートの側)に連結することができる。このアーム13は台座12に対して回動可能に設けられており、使用しない場合には台座12の内部に収納することが可能である。
また本例のチャイルドシートSは、台座12の底面に図示を省略したサポートレッグが設けられている。チャイルドシートSが車両用シートに固定された状態で、サポートレッグを車両フロア上に起立させることで、前面衝突時等におけるチャイルドシートSの前方への回動を防止し、チャイルドシートSの安全性の向上を図ることができる。
図2に示すようにシート本体14の背面部22には上下方向に高さ調整可能なヘッドレスト24が取り付けられている。28はシート本体14に対してヘッドレスト24の位置を固定又は固定解除可能な操作部材である。
背面部22の後面には上下方向に複数の位置決め用凹部36(37)が並設されており、操作部材28を上下方向異なる位置の凹部と係合させることで、同図の2点鎖線で示すようにヘッドレスト24の高さを調整することができる。
尚、25は台座12の背面部23に設けられた開口部で、操作部材28がシート本体14の背面部22と台座12の背面部23との間に位置している場合には、開口部25を通じて操作部材28の操作を行うことができる。
図3〜図6にヘッドレスト24の位置を調整するための具体的な構成が示してある。
図3は、シート本体14の背面部22とヘッドレスト24と操作部材28とを分離して示した図である。
30は背面部22に形成された貫通の開口で、左右方向の長さに比べて上下方向の長さが大きい縦長形状をなしている。開口30の上下方向に延びる中央側の縁部には図7で示すように開口30の中心側に向けて突出させた薄板状の鍔部32が形成されている。
また開口30の左右方向の縁部近傍には、それぞれ上下方向に延びる凹部列34,35が設けられている。凹部列34は、開口30の中央寄りの縁部近傍に位置し、上下方向に一定間隔で並設された複数の位置決め用凹部36で構成されている。また凹部列35は、開口30の外寄りの縁部近傍に位置し、上下方向に一定間隔で並設された複数の位置決め用凹部37で構成されている。
これら開口30及び凹部列34,35は、背面部22の上下方向に延びる中心線に対してそれぞれ左右対称に一対形成されている。
一対の凹部列34の内側(中央寄り)には上下方向に延びる突条部40が設けられており、背面部22の中央にはこの突条部40,40を左右方向両側の側壁として、上下方向に延びるガイド溝38が形成されている。
ヘッドレスト24は、背面部22の前面側に位置し、図8でも示すようにヘッドレスト本体44と、ヘッドレスト本体44から下向きに延びる支持体46とを備え、これらが樹脂にて一体に成形されている。
ヘッドレスト本体44は、着座した乳幼児の後頭部及び側頭部を保護するため平面視で略コ字形状に湾曲して構成されている。ヘッドレスト本体44の内側には発泡材からなる図示しないクッション材が取り付けられ、ヘッドレスト本体44とクッション材との外表面側は図示しないカバーによって覆われている。
一方、支持体46は薄板状をなした主面部47に、ヘッドレスト本体44をシート本体14の背面部22に摺動自在に装着するための折曲げ片48と、操作部材28を揺動可能に連結するための係止溝50が形成されている。尚、49は図示しないショルダーベルトを挿通させるための貫通孔である。
支持体46は、左右方向に対称形状をなしており、折曲げ片48、係止溝50、貫通孔49もそれぞれ左右方向に一対形成されている。
主面部47では、補強のためのリブ51と52が板厚方向の前側及び後側にそれぞれ突出し、上下方向に延びる形態で形成されている。内側(中央寄り)に位置するリブ51の内側には、上下方向に長い開口54が形成されている。
図9(D)で示すようにリブ51の後側の端面からは開口54を覆うように支持体46の中央部に向けて主面部47と水平に突出する折曲げ片48が形成されている。
主面部47と折曲げ部48とで形成される隙間56には、図6に示すようにシート本体14の鍔部32が挿入され、ヘッドレスト24は上下方向に摺動自在に支持される。
図8(A)で示すようにリブ51と52の間には、横長の係止溝50が形成されている。係止溝50は図9(C)で示すようにリブ51と52とを左右方向に連結するリブ58の後側の端部から上方に延びる第1延出部59と、第1延出部59の先端から前側に向かって折れ曲がって延びる第2延出部60とから構成されている。この係止溝50には操作部材28の係止爪72の先端部分が挿入される。
尚、係止溝50の上方には開口61と舌状部62が形成されている。操作部材28の係止爪72を係止溝50に組み付ける際、開口61を通じて係止爪72をヘッドレスト24の後方から前方に突出させる。その際、舌状部62は前方側に弾性変形して係止爪72の通過を許容する。
操作部材28は、図3、図10で示すように、左右方向に対称形状をなす一対の揺動アーム66、66と、一対の揺動アーム66,66を連結する連結部68と、幅よりも長さが大きい細長形状の弾性片70とを有している。本例ではこれら一対の揺動アーム66,66、連結部68、弾性片70が一体に成形されている。本実施形態の場合、操作部材28はポリプロピレン(PP)製又はポリアセタール(POM)製とされている。
揺動アーム66の図中上側の一端側には、シート本体14の位置決め用の凹部36,37と係合する係合凸部74,75が形成されている。係合凸部75は図11(C)に示すように、また係合凸部74は図11(E)に示すようにそれぞれ対応する位置決め用凹部37,36と係合する部分が、係合可能な半径を有する部分円柱状に形成され、係合凸部74はシート本体14の内側に位置する位置決め用の凹部36に、係合凸部75はシート本体14の外側に位置する位置決め用の凹部37に、同時に係合できるように係合凸部74と75の相対位置が調整されている。
一方、揺動アーム66の図中下側の端部には、ヘッドレスト24の係止溝50に係止する係止爪72が形成されている。揺動アーム66は図中上側の一端側から略垂直に立ち下がった後、係止爪72に至る手前で水平方向に近い角度に折り曲げられた低傾斜部82が形成されている。
尚、80は揺動アーム66の上部に形成された細長形状の貫通溝で、乳幼児を固定させるための図示しないショルダーベルトが挿通され、ヘッドレスト24の位置調整を行なった場合には、ヘッドレスト24に連動してショルダーベルトの位置も併せて調整される。
一対の揺動アーム66,66の間に位置する連結部68は図11(F)で示すように上部の後側に凹状の操作摘み76が形成されており、ヘッドレスト24の高さ調整を行う使用者はこの操作摘み76を掴んで操作部材28の操作を行うことができる。
操作摘み76と隣接する係合凸部74との間には嵌合凹部77が形成されており、組付状態にてシート本体14側の突条部40と嵌合して左右方向の位置ずれが防止される。
弾性片70は、薄肉で細長形状をなしており、一対の揺動アーム66,66の左右方向の中間の位置にて下向きに延びている。弾性片70の長手方向上側の基端側では、連結部68を介して、揺動アーム66の係合凸部74,75と一体に連結されている。
弾性片70は自由状態において、前側が凹状、後側が凸状となるよう長手方向に湾曲しており、組付状態においては、凹状の湾曲面78がシート本体14の背面部22の側に向けて取り付けられる。尚、弾性片70では幅方向の中央部が僅かに前方に押し出され突出部70aが形成されている。
ヘッドレスト24及び操作部材28はシート本体14の背面部22に対して次のように組み付けられる。
図3に示すようにヘッドレスト24は、折曲げ片48が形成されている側を背面部22に向けた状態で、折曲げ片48と主面部47との間に形成された隙間56に鍔部32を挿通させる。このようにすることでヘッドレスト24は、図6で示すように、折曲げ片48、主面部47と鍔部32との係合により左右方向及び前後方向の移動が規制され、上下方向に延びる鍔部32に沿って上下方向にのみ移動可能とされている。
一方、支持体46に形成された係止溝50及びその上部に形成された開口61は、背面部22の縦長の開口30を臨む位置にあり、操作部材28の係止爪72を背面部22の後方から開口30を通じて背面部22の前方側に突き出させ、更に開口61を貫通させて、図5部分拡大図で示すように係止爪72の先端部分をヘッドレスト24の係止溝50の縁に係止させる。
これにより弾性片70の前方で且つ弾性片70の上下方向の略中間に位置する係止爪72と係止溝50との係止部分周りに、操作部材28が揺動可能に支持される。
この状態で係止爪72よりも後方に位置する弾性片70は背面部22の後面側に押し付けられた状態となり、弾性片70の先端側が背面部22の後面、詳しくはガイド溝38の底面に当接し、図5中2点鎖線で示した組付前の自由形状状態に対して曲率が小さくなるように弾性変形する。
この弾性変形により生じた復元力に基づいて、弾性片70と一体に連結された係合凸部74,75はシート本体14側に押し付けられる。これにより凹部36,37と係合凸部74,75との係合状態は良好に維持され、ヘッドレスト24の上下方向の位置が固定される。
ヘッドレスト24の位置調整を行う場合、図12で示すように操作する大人は操作部材28の操作摘み76を掴んで操作部材28を図中矢印で示した方向、即ち操作部材28を背面部22から引き離す方向に移動させる。この時操作部材28は係止爪72を中心に時計方向に揺動して、位置決め用凹部36(37)と係合凸部74(75)との係合が解除される。即ち左右方向4箇所に設けられた位置決め用の凹部での係合が同時に解除される。ここで操作部材28を上下方向に移動させると、係止溝50を介して操作部材28と連結されたヘッドレスト24は背面部22に沿って、詳しくは鍔部32に沿って上下方向に移動することができる。
尚本例では、操作部材28が時計方向に揺動した際に、揺動アーム66の係止爪72の近傍に形成された低傾斜部82と係止溝50を構成する第2延出部60との交差角度がより小さくなるので、操作部材28を下方に移動させた場合であっても、その下向きの操作力をヘッドレスト24に良好に伝達させることができる。
ヘッドレスト24を所望の位置まで移動させた後は、操作部材28をシート本体14に接近する方向に揺動させて、係合凸部74(75)をシート本体14側の位置決め用凹部36(37)に係合させる。ここで本例では弾性片70の押圧力によりその係合状態が維持され、ヘッドレスト24の位置が固定される。
以上のように本実施形態では、使用者である大人がヘッドレスト24の位置を変更する場合、操作部材28を揺動方向又は上下方向に操作するだけで良く操作性を良好なものとすることができる。
本例ではシート本体14の背面部22の左右方向4箇所に、位置決め用の凹部36,37を設ける一方、操作部材28の側にこれら凹部36,37又対応した4つの係合凸部74,75を設けているため、1つの操作部材28でヘッドレスト24の位置固定又は固定解除の操作を行うことができ、また位置決め用の凹部の数が1つの場合と同じ手数で位置調整の操作を行なうことができる。
本考案では、弾性片70を幅よりも長さが大きい細長形状として、揺動アーム66の係合凸部74,75と一体に連結されている基端側とは反対側である先端側が、シート本体14の背面部22に当接するように、弾性片70を取り付けており、弾性片70の長手方向の変形により生じた弾性力に基づいて、操作部材28の係合凸部74,75をシート本体14の側に押し付けて、係合状態を良好に維持ことができる。
また本実施形態では、シート本体14の背面部22に、上下方向に延びる形態で、弾性片70を収容するガイド溝38を形成して、ヘッドレスト24を上下方向に移動させる際、ガイド溝38の側壁40にて弾性片70の幅方向の端面を摺動案内させることで、ヘッドレスト24の位置を変更する際、操作部材28が左右方向に傾くのを良好に防止することができる。
以上本考案の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。上記実施形態ではシート本体の側に凹部を、操作部材の側に係合凸部を設けたが、場合によってはシート本体の側に凸部を、操作部材の側に係合凹部を設けることも可能である等、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
12 台座
14 シート本体
22 背面部
24 ヘッドレスト
28 操作部材
36,37 凹部
38 ガイド溝
40 突条部(側壁)
50 係止溝
66 揺動アーム
70 弾性片
72 係止爪
74,75 係合凸部
S チャイルドシート

Claims (4)

  1. 背面部の上下方向に並設された位置決め用の凹部又は凸部を有するシート本体と、
    該シート本体に対して上下方向に摺動自在に取り付けられたヘッドレストと、
    該シート本体に対して該ヘッドレストの位置を固定又は固定解除可能な操作部材と、を備えたチャイルドシートであって、
    前記操作部材は、(a)一端側に前記シート本体の前記凹部又は凸部に係合する係合凸部又は係合凹部を有し、他端側を前記ヘッドレストに揺動可能に係止させた揺動アームと、(b)それら係合凸部又は係合凹部を前記シート本体側に押圧する弾性片と、を備え、且つこれら揺動アームと弾性片とが一体に構成されていることを特徴とするチャイルドシート。
  2. 請求項1において、前記背面部の左右方向の複数箇所に前記位置決め用の凹部又は凸部が設けられており、前記揺動アームの前記一端側には該複数箇所の位置決め用の凹部又は凸部のそれぞれに係合する複数の係合凸部又は係合凹部が設けられていることを特徴とするチャイルドシート。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性片は、幅よりも長さが大きい細長形状をなしており、前記揺動アームの係合凸部又は係合凹部と一体に連結されている基端側とは反対側である先端側が前記シート本体の前記背面部に当接するように取り付けられていることを特徴とするチャイルドシート。
  4. 請求項3において、前記シート本体の前記背面部には、前記弾性片を収容するガイド溝が前記上下方向に形成されており、該弾性片の幅方向の端面が該ガイド溝の側壁にて摺動案内されることを特徴とするチャイルドシート。
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