JP3202609B2 - エレベーターの運行状態表示装置 - Google Patents

エレベーターの運行状態表示装置

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JP3202609B2 JP20837296A JP20837296A JP3202609B2 JP 3202609 B2 JP3202609 B2 JP 3202609B2 JP 20837296 A JP20837296 A JP 20837296A JP 20837296 A JP20837296 A JP 20837296A JP 3202609 B2 JP3202609 B2 JP 3202609B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベーターの運行
情報を収集して加工し、エレベーターの運行線図等の表
示情報を表示するようにした表示装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】群管理エレベーターは複数のエレベータ
ーがかご呼びおよび乗場呼びに応答して最適に運行する
ように制御されているため、それぞれが複雑な運行動作
をする。従って、群管理エレベーターの運行形態の分析
や管理を行うには個々のエレベーターの運行動作を見る
だけでは不十分であり、全体のエレベーターの動きを同
時に見る必要があった。そこで、例えば、特公平5−5
7193号公報には複数エレベーターのかご位置信号と
各階床の乗場呼び信号のデータを収集して分析し、分析
結果を表示する手段と共に、各階床の乗場呼び割当信号
を収集して割り当てられた乗場呼び割当信号を分析し、
分析結果を横軸に時間、縦軸に階床を取り、各エレベー
ターの走行軌跡と乗場呼び割当を各エレベーター毎に異
なる色で表示した運行線図作成手段を具えたエレベータ
ーの運行状態表示装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
ては、複数のエレベーターの走行軌跡が運行線図に表示
されるので、各エレベーターの時々刻々のエレベーター
の運行状態を把握できるようになっているが、設置され
るエレベーターの台数が増加するに連れて運行線図が複
雑化し、群管理エレベーターの運行分析に熟達した技術
者ならともかく、未習熟な技術者にとってはたとえ、運
行線図が定量的に表示されていてもエレベーターの運行
状態を正確に理解するのが困難であったり、理解に長時
間掛かったりするという不具合が生じる。
【0004】また、例えば、設置されたエレベーターに
不審な動作を発見した顧客から調査依頼を受けたような
場合に、当該顧客にエレベーターの運行線図を見せてエ
レベーターの運行状態を説明しても、表示規則に馴染み
のない素人には運行線図表示されたエレベーターの走行
軌跡から実際のエレベーターの運行状態を認識するのは
難しく、納得できる説明を行うのが困難であるといった
問題点もあった。本発明は従来技術におけるかかる課題
を解決すべく為されたものであり、その目的はエレベー
ターの運行線図に馴染みのない者であっても多数のエレ
ベーターの運行状態を容易にかつ短時間で正確に理解す
ることができるエレベーターの運行状態表示装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、所定時間間隔毎のエレベーターの運行情報
を取り込んで、そのかご状態信号に基づいてそれぞれの
エレベーターのかご位置を走行方向と共に当該ビルの階
床を表す一方の座標軸に対応させて他方の座標軸の異な
るエレベーター位置に表示し、登録されたかご呼び信
号、乗場呼び信号および割当呼び信号に基づいて、エレ
ベーターに対応するかご呼び、乗場呼びおよび割当呼び
の表示を前記一方の座標軸に対応させて表示した模擬走
行図を運行線図と共に、前記表示手段の同一表示画面上
に対比してそれぞれ表示し、模擬走行図に表示されたエ
レベーターの運行情報に対応する時刻を運行線図上で指
し示す再生指示表示を該当する時刻の位置に表示したも
のである。
【0006】好ましくは、所定時間間隔毎のエレベータ
ーの運行情報を順次取り込んで、模擬走行図を表示手段
の表示画面上に順次、更新表示するようにしたり、運行
線図と模擬走行図を表示手段の同一表示画面上に対比し
てそれぞれ表示し、模擬走行図に表示されたエレベータ
ーの運行情報に対応する時刻を運行線図上で指し示す再
生指示表示を該当する時刻の位置に表示したり、それぞ
れのエレベーターに対応する表示はエレベーター毎に異
なる同一の色で表示したりしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のエレベーターの運行状態
表示装置はエレベーターの制御装置から所定時間間隔毎
のエレベーターの運行情報を取り込んで加工し、運行線
図と共に模擬走行図として表示手段の表示画面上に表示
する機能を具えていることから、簡便にかかる機能を発
揮するためには、マイクロコンピューター(以下、マイ
コンと言う)を具えて、このマイコンにより前記運行情
報加工や表示手段の表示制御を行うのが好ましい。本装
置は前記制御装置と一体のものとしても良いが、表示場
所の利便性の点から、エレベーターの運行情報を磁気記
憶媒体等の記憶手段に取り込んで、保守作業等の際に保
守作業員が携帯する携帯端末装置等と一体化した携帯可
能な表示装置とするのが好ましい。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の実施例に係る構成の概略
を示す構成図、図2は同じく、表示画面に表示されたエ
レベーターの運行状態表示の内容を示す説明図である。
まず、図1を参照して本実施例の構成について説明す
る。同図において、1は複数のエレベーターNo.1〜
No.nの走行を制御するn台のエレベーター制御装置
(11,12,…,n)、2はエレベーター制御装置1
からの各エレベーターNo.1〜No.nの位置信号、
走行信号、かご呼び釦11C,12C,…,1nCの呼
び信号等のエレベーターの状態信号や発生した乗場呼び
釦F1,F2,…,Fmの呼び信号を随時、受信して、
各階床の乗場呼び釦F1,F2,…,Fmの呼び信号に
対して運行効率を最適にするエレベーターを選択して割
り当ててエレベーター制御装置1に割当呼び信号を送信
する群管理制御装置、3はデータ収集作業時に群管理制
御装置2に接続され、群管理制御装置2からエレベータ
ーの状態信号や発生したかご呼び釦11C,12C,
…,1nCの呼び信号、乗場呼び釦F1,F2,…,F
mの呼び信号に対する割付データ等を一定時間間隔で収
集して記憶する運行データ収集装置、4は運行データ収
集装置3が記憶した各種データを記憶する磁気記憶円
盤、5は携帯可能な小型コンピューターで構成され、運
行データ収集装置3が収集したエレベーターの運行デー
タを表示画面上に表示するエレベーター運行状態表示装
置である。
【0009】さらに、エレベーター運行状態表示装置5
において、5aは運行データの記録を司る運行データ記
録部、5bは操作卓やマウス等から成り、指令情報を入
力するための操作部、5cは液晶表示器で構成された運
行データ表示部であり、この外に図示しない各部を制御
する制御部、データの演算処理等を司るデータ処理部を
具えている。なお、上述の説明から明らかなように、本
実施例ではm階床のビルにn台の図示しないエレベータ
ーNo.1〜No.nが設置されているものとする。ま
た、運行データ表示部5cの表示画面上に表示されるエ
レベーターの運行状態表示は運行線図表示部Dと模擬走
行図表示部Mとから成っている。
【0010】次に、エレベーター運行状態表示装置5の
運行データ記録部5aに磁気記憶円盤4を装着して操作
部5bを操作することにより、運行データ表示部5cの
表示画面上に表示されるエレベーターの運行状態表示の
内容を図2を参照して説明する。上述のように、運行線
図表示部Dと模擬走行図表示部Mは運行データ表示部5
cの同一表示画面上にそれぞれ右左に表示される。な
お、図2では階床総数m=10、エレベーター設置台数
n=3の場合の例を示している。
【0011】運行線図表示部Dには横軸に時刻Dt、縦
軸に階床数Dfを採ったエレベーターの運行線図が表示
されるようになっており、操作部5bの操作により任意
の時刻Dtの時間帯における運行線図をも表示できる。
各エレベーターNo.1〜No.3の運行軌跡はそれぞ
れの図示しない乗りかごが移動した跡が時刻Dtを追っ
て連続した運行線DL1〜DL3(1号機は実線、2号
機は破線、3号機は一点鎖線)で示されている。本実施
例ではエレベーター設置台数nが多い場合であっても、
運行線の重畳により識別困難になるのを避けるために、
色彩表示できない画面では明示できないが、各エレベー
ターNo.1〜No.nの運行線は号機毎に色分け表示
されるようになっており、1号機は青色、2号機は赤
色、3号機は緑色で表示される。
【0012】乗場呼びの表示は呼びの発生した階床の高
さ位置で発生時刻からエレベーターの呼び応答による呼
び解消時刻まで、上昇方向は上向き山印の上昇乗場呼び
記号Duで、下降方向は下向き山印の下降乗場呼び記号
Ddで示される。乗場呼びにエレベーターが割り当てら
れた時、当該上昇乗場呼び記号Duまたは下降乗場呼び
記号Ddは割り当てられたエレベーターの運行線と同色
の色で表示される。例えば、図2に示す例では10時1
分30秒頃に4階で下降方向の乗場呼びが発生したこと
により当該位置に下向き山印の下降乗場呼び記号Ddが
表示され、該乗場呼びが2号機(運行線DL2)に割り
当てられてそれに応答した結果、約15秒後に呼びが解
消したことが読み取れる。
【0013】また、かご呼びの表示は横軸方向はエレベ
ーターのかご呼びが時刻の位置に、縦軸方向はかご呼び
の発生階床位置に当該かご呼びが発生したエレベーター
の運行線と同色の色の四角印のかご呼び記号Dcで表示
される。例えば、図2に示す例では10時1分25秒頃
に1号機に10階のかご呼びが発生したことにより、当
該位置に図2では1号機を表す白抜きの四角印のかご呼
び記号Dcが表示される。このように、本実施例の運行
線図表示部Dには数分間に亘る各エレベーターNo.1
〜No.3の運行軌跡と乗場呼びおよびかご呼びの発生
とその継続状況が全て時間経過に従って表示されるの
で、この運行線図表示部Dを見ることにより、例えば、
乗場での待ち時間が長く掛かったり、乗場呼びにエレベ
ーターが応答せず通過した原因等を容易に認識すること
ができる。
【0014】他方、エレベーターの運行状態表示の表示
画面上の左側に表示される模擬走行図表示部Mには横軸
方向に左端から上昇方向乗場呼び表示列Mu、1〜3号
機の乗りかご状態表示列M1〜M3、下降方向乗場呼び
表示列Md、縦軸方向に階床数Dfを採ったエレベータ
ーの模擬走行図が表示される。エレベーターの模擬走行
図は縦軸に平行な線分で表示される所定の時刻を指し示
す再生指示線Dpが位置する時刻におけるエレベーター
の乗りかごの位置と走行方向、乗場呼びおよびかご呼び
の発生状況が表示される。そして、再生指示線Dpを移
動させて、表示させる時刻を変化させると、エレベータ
ーの模擬走行図の表示内容は所定の時間間隔で動画的に
変化する。
【0015】この模擬走行図において、上昇方向乗場呼
び表示列Muには運行線図上の再生指示線Dpが位置す
る時刻に登録されている上昇乗場呼び記号Duのデータ
が読み出され、該当階床の位置に上向き黒三角印の上昇
方向乗場呼び記号Mfuとして表示される。表示時刻が
変化して、上昇乗場呼びが解消した時は当然、上昇方向
乗場呼び記号Mfuは模擬走行図から消去される。下降
方向乗場呼び表示列Mdにおいても同様に、運行線図上
の再生指示線Dpが位置する時刻に登録されている下降
乗場呼び記号Ddのデータが読み出され、該当階床の位
置に下向き黒三角印の下降方向乗場呼び記号Mfdとし
て表示される。
【0016】乗りかご状態表示列M1〜M3には運行線
図上の再生指示線Dpが位置する時刻におけるエレベー
ターの乗りかごの位置がエレベーターの運行線図上の運
行線と同色の色の二重の四角枠記号の乗りかご表示M1
k〜M3kで表示される。そして、エレベーターの走行
方向は乗りかご表示M1k〜M3k内の矢印で示された
走行方向表示Msで表示される。上向きの矢印は上昇走
行中、下向きの矢印は下降走行中であることを表わす。
エレベーターが停止中の時は乗りかご表示M1k〜M3
k内に走行方向表示Msが表示されない。
【0017】また、乗りかご状態表示列M1〜M3には
乗りかご表示M1k〜M3kの外に、運行線図上の再生
指示線Dpが位置する時刻における当該エレベーターの
乗りかご内で登録されたかご呼びが当該エレベーターの
乗りかご状態表示列Mi(i=1,2,3)の対応する
階床の位置に四角印のかご呼び表示Mkcとして、ま
た、乗場呼びに割り当てられたエレベーターの乗りかご
状態表示列Miの対応する階床の位置に割当呼び表示
が、上昇方向および下降方向の呼びに応じてそれぞれ上
向き三角印の上昇方向割当呼び表示Mkuおよび下向き
三角印の下降方向割当呼び表示Mkdとして表示され
る。
【0018】例えば、図2に示す例では再生指示線Dp
が位置する時刻において、7階に上昇乗場呼び記号Du
が、4,6,10階に下降乗場呼び記号Ddが、1,3
号機の乗りかご表示M1k,M3k内に上向きの走行方
向表示Msが、2号機の乗りかご表示M2k内に下向き
の走行方向表示Msが表示されており、乗りかご表示M
1k〜M3kの表示位置を勘案すると、6階で発生した
下降乗場呼びに割り当てられた1号機のエレベーターが
該下降乗場呼びに応答して6階に停止し、開扉するまで
にはある程度時間が掛かりそうなことを容易に認識でき
る。
【0019】しかも、再生指示線Dpを移動させて、表
示させる時刻を変化させると、エレベーターの模擬走行
図の表示内容は所定の時間間隔で動画的に変化するよう
になっているので、刻々変化するエレベーターの乗りか
ごの位置や走行方向、乗場呼びやかご呼びあるいは割当
呼びが実際のエレベーターの運行状態と類似した動的な
形態で表示されるから、エレベーターの運行表示の知識
が乏しい者であってもエレベーターの走行状態に関する
現実感のある知見を容易に得ることができる。
【0020】次に、エレベーター運行状態表示装置5の
データ処理部でエレベーター運行状態表示処理が行われ
る際に使用されるエレベーターの運行状態簿について説
明する。エレベーターの運行状態簿は運行データ収集装
置3で収集された運行データを基にデータ処理部で作成
され、磁気記憶円盤4に記憶されている。図3はエレベ
ーターの運行状態簿の構成を示す模式図である。同図に
示すように、エレベーターの運行状態簿Tはエレベータ
ー設置台数n分の運行状態帳Tj (j=1,2,…,
n)群で構成され、さらに、運行状態帳Tj は1秒間隔
毎の単位時間運行状態表Tjk(k=0,1,…,s,
…,u,…,z)から成っている。即ち、1号機の運行
状態帳T1 は運行データ収集開始時点の単位時間運行状
態表T10から運行データ収集終了時点の単位時間運行状
態表T1zまでのz秒間の単位時間運行状態表T1jで構成
されている。そして、単位時間運行状態表Tjkはさらに
乗りかごの位置信号Ta、方向性信号Tb、乗りかご内
の人数データTc、かご呼び信号Td、上昇および下降
の割当呼び信号Te,Tfで構成されている。
【0021】操作者によりエレベーター運行状態表示装
置5の操作部5bが操作され、エレベーター運行状態表
示指令が入力されると、エレベーター運行状態表示処理
が開始する。図4はエレベーター運行状態表示処理の流
れ図である。同図を参照して本実施例の動作を説明す
る。まず、操作部5bの操作により、磁気記憶円盤4に
記憶されている運行データの収集開始時刻から収集終了
時刻までの間のデータの中で、運行データ表示部5cの
表示画面上に表示されるエレベーターの運行状態表示の
時間帯を選択する(S1)。例えば、10時0分から4
分間と指定した場合は、磁気記憶円盤4に記憶されてい
るエレベーターの運行状態簿Tの中から、10時0分0
秒(データ番号s)から10時3分59秒(データ番号
u)までの全てのエレベーター(No.1〜No.3)
の選択した時間帯に相当する単位時間運行状態表T
jk(j=1〜3,k=s〜u)(運行状態簿W)を順次
読み出してデータ処理部の表示データメモリに記憶させ
る(S2)。
【0022】次に、手順S3の運行線図表示処理を行っ
て、運行データ表示部5cの表示画面上にエレベーター
の運行線図を表示させる。そして、次のエレベーターの
模擬走行図の表示処理を行うために、最初に模擬走行図
を表示する時刻を指し示す再生指示線Dpの表示時刻を
表示開始時刻に設定する(S4)。これにより、表示画
面上の運行線図表示部Dの当該時刻位置に再生指示線D
pが描画される。次に、手順S5の模擬走行図表示処理
を行って、運行データ表示部5cの表示画面上の模擬走
行図表示部Mにエレベーターの模擬走行図を表示させ
る。これにより、選択した時間帯の中で最初の単位時間
でのエレベーターの乗りかごの位置と走行方向、乗場呼
びおよびかご呼びの発生状況が模擬走行図表示部Mに表
示される。
【0023】次に、次の単位時間での模擬走行図を表示
させる時の表示速度の調整を行う。通常は表示速度は実
速度(1倍)に設定されているので、単位時間、即ち、
1秒後に次の単位時間の模擬走行図を表示させる表示処
理を行うために待機して時間調整を行う(S6)。な
お、模擬走行図の表示速度の倍率を上げると、エレベー
ターの模擬走行速度が速くなり、表示速度の倍率を下げ
ると、エレベーターの模擬走行速度が遅くなる。従っ
て、エレベーターの階床間の分布のバランスを調べる場
合には、模擬走行図の表示速度の倍率を上げることによ
り、短時間で連続的に上記分布を観察することができ
る。また、「乗場呼び釦を押したにも拘らず、エレベー
ターが当該階床を通過した」との苦情を受けた場合に
は、模擬走行速度を遅くして、乗場呼びの発生タイミン
グとエレベーターの乗りかごの位置との関係を観察し、
エレベーターに運行上の不具合が生じているか否かの詳
細な検証を行うことができる。
【0024】次に、エレベーターの走行状態を模擬走行
図に表示させる時刻を指し示す再生指示線Dpの位置を
単位時間、即ち、1秒分移動させる(S7)。なお、再
生指示線Dpの位置は操作部5bの入力操作により表示
時間帯の任意の時刻に設定することができる。表示時刻
の設定が終わると、再生指示線Dpを表示画面上の運行
線図表示部Dの当該時刻位置に移動して描画する。この
ように、模擬走行図を用いてエレベーターの走行状態を
分析したい時刻を運行線図の時間帯の中から直ちに選択
して、当該時刻近傍における模擬走行図を連続して表示
させることができるから、不慣れな操作者であっても簡
単にエレベーターの走行状態の分析を効率良く行うこと
ができる。
【0025】次に、再生指示線Dpが指し示す時刻が運
行線図表示部Dの運行線図の表示終了時刻を越えていな
いか否かを判断し(S8)、その判断結果が否、即ち、
再生指示線Dpが指し示す時刻が運行線図表示部Dの運
行線図の表示終了時刻より前ならば、手順S5の模擬走
行図表示処理に戻り、次の単位時間での模擬走行図表示
処理を繰り返す。これにより、運行線図の再生指示線D
pの動きと同期して、エレベーターの乗りかごの位置と
走行方向、乗場呼びおよびかご呼びの発生状況が単位時
間毎に連続して模擬走行図表示部Mに表示される。
【0026】手順S8の判断結果が然り、即ち、再生指
示線Dpが指し示す時刻が運行線図表示部Dの運行線図
の表示終了時刻になったならば、操作部5bの入力操作
により次の表示時間帯のエレベーターの運行状態表示の
指示が為されたかか否かを判断し(S9)、その判断結
果が然りならば、手順S1の表示時間帯の選択処理に戻
って上述のエレベーターの運行状態表示処理を繰り返
し、その判断結果が否ならば、エレベーターの運行状態
表示処理を終了する。
【0027】次に、手順S3の運行線図表示処理のサブ
ルーチンの処理を説明する。図5は運行線図表示処理の
流れ図である。同図を参照して運行線図表示処理の内容
を説明する。まず、表示データメモリに記憶されてい
る、運行線図の運行線DL1〜DL3の1号機の表示開
始時刻の単位時間運行状態表Tjkに相当する単位時間運
行状態表T1sから、対応する乗りかごの位置信号Ta、
かご呼び信号Td、上昇および下降の割当呼び信号T
e,Tfを抽出すると共に、運行線図表示部Dの運行線
図の横軸の描画開始点を表示開始時刻に設定する(S3
1)。次に、乗りかごの位置信号Taに基づいて運行線
図の縦軸の階床位置に1号機の表示色(青色)の点を描
画する(S32)。そして、1号機のかご呼び信号Td
がオンならば、運行線図の縦軸の対応する階床位置に1
号機の表示色(青色)のかご呼び表示Mkcを描画する
(S33)。さらに、上昇または下降の割当呼び信号T
e,Tfがオンならば、運行線図の縦軸の対応する階床
位置に1号機の表示色(青色)の上昇乗場呼び記号Du
または下降乗場呼び記号Ddを描画する(S34)。
【0028】手順S35では、手順S33,S34の処
理が全階床分行われたか否かを判断し、その判断結果が
否ならば、全階床分の表示または記号が描画されるまで
上記処理を繰り返す。全階床分の表示または記号の描画
が終了したら、手順S36の判断処理に従って、2号機
および3号機について手順S32〜S34の処理を繰り
返す。なお、前述のように2号機および3号機の表示色
はそれぞれ赤色および緑色のように色分けされる。こう
して、全号機についての手順S32〜S34の処理が終
了したら、手順S37の判断処理に従って、手順S31
の処理に戻り、表示データメモリに記憶されている1号
機の表示開始時刻の次の単位時間運行状態表T1(s+1)
ら対応するエレベーターの運行データを抽出して手順S
31〜S36の処理を行う。同様の処理を単位時間毎に
順次運行線図の表示終了時刻になるまで繰り返し、手順
S37の判断が然り、即ち、運行線図の表示終了時刻ま
での描画が終了したら、運行線図表示処理のサブルーチ
ンの処理を終了する。
【0029】次に、手順S5の模擬走行図表示処理のサ
ブルーチンの処理を説明する。図6は模擬走行図表示処
理の流れ図である。同図を参照して模擬走行図表示処理
の内容を説明する。まず、表示データメモリに記憶され
ている、再生指示線Dpが指し示す時刻に対応する全号
機についての単位時間運行状態表Tjk(j=1〜3)か
ら、乗りかごの位置信号Ta、方向性信号Tb、かご呼
び信号Td、上昇および下降の割当呼び信号Te,Tf
を抽出する(S51)。そして、模擬走行図表示部Mに
表示される模擬走行図の横軸位置として1号機の乗りか
ご状態表示列M1を選択すると共に、縦軸には1号機の
乗りかごの位置信号Taに対応する階床位置を選択し
て、その位置に乗りかご表示M1kを描画する。上記方
向性信号Tbがある場合は、その走行方向に応じて上向
きまたは下向きの走行方向表示Msを乗りかご表示M1
k内に描画する(S52)。
【0030】次に、かご呼び信号Tdがオンならば、模
擬走行図の縦軸の対応する階床位置に1号機の表示色
(青色)のかご呼び表示Mkcを描画する(S53)。
また、1号機に上昇または下降の割当呼び信号Te,T
fがあった場合は、模擬走行図の縦軸の対応する階床位
置に、上昇方向または下降方向の呼びに応じてそれぞれ
1号機の表示色(青色)の上昇方向割当呼び表示Mku
または下降方向割当呼び表示Mkdを描画すると共に、
横軸位置として上昇方向乗場呼び表示列Muまたは下降
方向乗場呼び表示列Mdを選択して、縦軸の対応する階
床位置にそれぞれ上昇方向乗場呼び記号Mfuまたは下
降方向乗場呼び記号Mfdを描画する(S54)。
【0031】次の手順S55では、手順S51〜S54
までの処理が全階床分について終了したか否かを判断す
ることにより、1階から10(=m)階まで全階床につ
いて手順S51〜S54までの処理を繰り返し行ったか
を判断する。そして、全階床分について処理が終了した
ならば、手順S56に移って、2号機に対する手順S5
1〜S55までの同様の処理を行い、続いて、3号機に
対する同様の処理を行って、エレベーターの全台数(n
=3)分の処理が終了したら、模擬走行図表示処理のサ
ブルーチンの処理を終了する。
【0032】エレベーター運行状態表示装置5は携帯可
能になっているが、通常はエレベーターの保守会社に設
置され、エレベーターの利用者または管理者からエレベ
ーターの運行に関して改善要望等が寄せられた時に、エ
レベーターの運行データを運行データ収集装置3で収集
して磁気記憶円盤4に記憶させ、この磁気記憶円盤4を
エレベーター運行状態表示装置5の運行データ記録部5
aに装着した後、運行データ表示部5cの表示画面上に
運行線図表示部Dと模擬走行図表示部Mとから成るエレ
ベーターの運行状態表示を表示させることにより、エレ
ベーターの運行状態の分析を容易に行うことができる。
上述のように、エレベーター運行状態表示装置5は携帯
可能になっているので、この装置を利用者または管理者
の下へ持参して、そこで運行データ表示部5cの表示画
面上に運行線図および模擬走行図を表示させて、エレベ
ーターの運行状態の説明を行うといった使用形態も可能
である。
【0033】エレベーターの運行線図にはエレベーター
運行軌跡と乗場呼びやかご呼び等の利用者の呼びの発生
状況が時間経過に従って全てのエレベーターについて定
量的に表示されるので、これを正しく分析すればエレベ
ーター運行状態に関する正確な知見を得ることができる
が、エレベーターの設置台数が増えると運行線図の表示
内容が煩雑になり、それらを正しく判別して理解するこ
とが困難になるため、余程、エレベーターの運行線図の
表示の理解に習熟した者でないとエレベーター運行状態
を正確に理解することが難しく、また、そのために多く
の時間を要してしまう。
【0034】そこで、本実施例のように運行データ表示
部5cの表示画面上に運行線図と共にビルの配置を模し
た模擬走行図を表示させることにより、乗場呼びやかご
呼びが発生した後、それらに応答して各エレベーターが
何のように走行して指定された階床に着床するかといっ
たような、全てのエレベーターの運行状態に関する知見
を実際のエレベーターの走行状況に即して認識できるか
ら、運行線図の表示の理解に習熟していない者であって
も多数のエレベーターの運行状態を容易にかつ短時間で
理解することができる。また、運行データ表示部5cの
同一表示画面上に運行線図と模擬走行図が表示されるか
ら、模擬走行図で理解したエレベーターの運行状態を運
行線図の表示で定量的に分析したり、運行線図に従って
分析したエレベーターの運行状態を模擬走行図の表示内
容で確認する等の両者を併用した認識により、エレベー
ターの運行状態に関するより正確な理解を得ることがで
きる。
【0035】なお、本実施例では運行データ収集装置3
が記憶した各種データを磁気記憶円盤4に記憶させるよ
うにしたが、運行データ収集装置3とエレベーター運行
状態表示装置5の間を交信可能な有線あるいは無線の通
信手段を設け、エレベーターの運行状態データを運行デ
ータ収集装置3から該通信手段を介してエレベーター運
行状態表示装置5に伝送させ、運行データ記録部5cで
それらのデータを記録するようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように発明によれば、所
定時間間隔毎のエレベーターの運行情報を取り込んで、
れぞれのエレベーターのかご位置をその走行方向と共
に当該ビルの階床を表す一方の座標軸に対応させて他方
の座標軸の異なるエレベーター位置に表示すると共に、
ご呼び、乗場呼びおよび割当呼びの表示を前記一方の
座標軸に対応させて表示した模擬走行図を運行線図と共
に表示手段の同一表示画面上に対比してそれぞれ表示
し、模擬走行図に表示されたエレベーターの運行情報に
対応する時刻を運行線図上で指し示す再生指示表示を該
当する時刻の位置に表示するようにしたので、運行線図
の表示の理解に習熟していない者であっても多数のエレ
ベーターの運行状態を容易にかつ短時間で理解すること
ができ、模擬走行図で理解したエレベーターの運行状態
を運行線図の表示で定量的に分析したり、運行線図に従
って分析したエレベーターの運行状態を模擬走行図の表
示内容で確認する等のエレベーターの運行状態に関する
より正確な理解を得ることができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、運行線図と
模擬走行図を表示手段の同一表示画面上に対比してそれ
ぞれ表示し、前記模擬走行図に表示されたエレベーター
の運行情報に対応する時刻を前記運行線図上で指し示す
再生指示表示を該当する時刻の位置に表示したので、模
擬走行図で理解したエレベーターの運行状態を運行線図
の表示で定量的に分析したり、運行線図に従って分析し
たエレベーターの運行状態を模擬走行図の表示内容で確
認する等のエレベーターの運行状態に関するより正確な
理解を得ることができる。請求項4記載の発明によれ
ば、それぞれのエレベーターに対応する表示はエレベー
ター毎に異なる同一の色で表示したので、エレベーター
の設置台数が多くなってもそれぞれのエレベーターに対
応する表示を容易に識別できるから、エレベーターの運
行状態を容易に間違いなく認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る構成の概略を示す構成図
【図2】同じく、表示画面に表示されたエレベーターの
運行状態表示の内容を示す説明図
【図3】エレベーターの運行状態簿の構成を示す模式図
【図4】エレベーター運行状態表示処理の流れ図
【図5】運行線図表示処理の流れ図
【図6】模擬走行図表示処理の流れ図
【符号の説明】
1(11〜1n) エレベーター制御装置 2 群管理制御装置 3 運行データ収集装置 4 磁気記憶円盤 5 エレベーター運行状態表示装置 5a 運行データ記録部 5b 操作部 5c 運行データ表示部 11C〜1nC かご呼び釦 F1〜Fm 乗場呼び釦
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−254745(JP,A) 特開 平3−211180(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 5/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエレベーターの運行を制御する制
    御装置から各エレベーターのかご状態信号、かご呼び信
    号、乗場呼び信号、割当呼び信号等のエレベーターの運
    行情報を収集する運行データ収集装置が収集した前記運
    行情報に従って、各エレベーターの走行状態と停止状
    態、かご呼びと乗場呼びの発生状態と解消状態等のエレ
    ベーターの運行情報を時間経過に従って表示するエレベ
    ーターの運行線図を表示する表示手段を具えたエレベー
    ターの運行状態表示装置において、所定時間間隔毎の前
    記運行情報を取り込んで、前記かご状態信号に基づいて
    それぞれのエレベーターのかご位置をその走行方向と共
    に当該ビルの階床を表す一方の座標軸に対応させて他方
    の座標軸の異なるエレベーター位置に表示し、登録され
    た前記かご呼び信号、前記乗場呼び信号および前記割当
    呼び信号に基づいて、エレベーターに対応するかご呼
    び、乗場呼びおよび割当呼びの表示を前記一方の座標軸
    に対応させて表示した模擬走行図を前記運行線図と共
    に、前記表示手段の同一表示画面上に対比してそれぞれ
    表示し、前記模擬走行図に表示されたエレベーターの運
    行情報に対応する時刻を前記運行線図上で指し示す再生
    指示表示を該当する時刻の位置に表示したことを特徴と
    するエレベーターの運行状態表示装置。
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