JP3203600U - シートを組み上げてなる容器 - Google Patents

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清種 峯松
清種 峯松
道隆 渡慶次
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Abstract

【課題】より簡便に容器を組み立てる事が可能であり、かつ、フラップのような、箱上部からの荷重に耐えうる構造を有する容器を提供する。【解決手段】底面とこれに接続されるそれぞれ左側面と右側面0101と後側面と前側面とからなるシートを組み上げてなる容器であって、左側面側と右側面側とには、前側面と後側面から左側面と右側面に重なるように延在する接続領域をそれぞれ有するとともに、左側面と右側面には容器開口の上端線を上底とする逆台形である舌片部0102を有し、前側面と後側面の各接続領域は舌片部0102を挟み込む台形の切込空間を形成するくさび片部0103、0104を有し、この切込空間の底辺長を舌片部0102の底辺長と略同一とすることで前記左側面並びに右側面の舌片部0102を前記前側面並びに後側面の上端付近に係止したシートを組み上げてなる容器を提供する。【選択図】図1

Description

本件考案は、一枚のシート状の紙を折り曲げることによって形成される持ち帰り用容器に関する。
従来より、ケーキ等の店舗で販売されている食べ物の持ち帰り容器について種々のものが存在する。特に運搬及び保管の便宜から紙製で簡易に組み立て可能な容器が知られている。この容器は、側面の折り返し部と一体化したフラップ(蓋部分の補強部分)が設けられており、容器の上からの荷重に耐えうるようになっている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3188891号
しかしながらこのようなフラップ付きの蓋を有する紙容器は、組み立て時に1.折り返し部を側面に固定するために両端の出っ張り部分を容器の角部分に設けられた差込穴に対して差し込む、2.折り返し部に形成されたフラップの部分を引き出す、という2工程が必要であり、店頭等で組み立てる場合には手間がかかるといった問題があった。そこで、より簡便に容器を組み立てる事が可能であり、かつ、同容器におけるフラップのような、箱上部からの荷重に耐えうる構造を有する容器の提供が課題として生ずる。
以上の課題を解決するため、第一の考案は、底面とこれに接続されるそれぞれ左側面と右側面と後側面と前側面とからなるシートを組み上げてなる容器であって、左側面側と右側面側とには、前側面と後側面から左側面と右側面に重なるように延在する接続領域をそれぞれ有するとともに、左側面と右側面には容器開口の上端線を上底とする逆台形である舌片部を有し、前側面と後側面の各接続領域は舌片部を挟み込む台形の切込空間を形成するくさび片部を有し、この切込空間の底辺長を前記舌片部の底辺長と略同一とすることで前記左側面並びに右側面の舌片部を前記前側面並びに後側面の上端付近に係止したシートを組み上げてなる容器を提供する。
第二の考案は、第一の考案を基本として、さらに後側面の上端線から連続する蓋面と、前記蓋面にて容器に蓋をする際に蓋面を下支えするための支持面が前記舌片部によって形成されている、シートを組み上げてなる容器を提供する。
第三の考案は、第一の考案又は第二の考案を基本としてさらに後側面の上端線から連続する蓋面と、前記蓋面にて容器に蓋をする際に蓋面を下支えするための支持面が前記舌片部から延在して備えられている請求項1又は2に記載のシートを組み上げてなる容器を提供する。
第四の考案は、第二の考案又は第三の考案を基本として、前記支持面は容器内側に展開されている、シートを組み上げてなる容器を提供する。
第五の考案は、第二の考案又は第三の考案を基本として、前記支持面は容器外側に展開されている、シートを組み上げてなる容器を提供する。
本件考案によれば、容器左側面と右側面との上端線を上底として延在する逆台形部分である舌片部を、容器前後側面から左右側面に延在する接続領域に設けられた台形状の切込空間に挟みこむことで容器の形成が可能である。また、舌片部または舌片部から延在するた部分が蓋を下支えする支持面として機能することで、上方からの荷重に強い容器の形成が可能である。
以下に本件考案の実施例を説明する。実施例1は主に請求項1、2および請求項4、実施例2は主に請求項3及び5について説明している。なお、本考案はこれらの実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
≪実施例1≫
<概要>
本実施例のシートを組み上げてなる容器は、容器形成の簡便性と、容器上方からの荷重に強い剛性の両立を図ったものである。すなわち、左側面と右側面に設けられた逆台形の舌片部を容器前後側面から左右側面に延在する接続領域に設けられた台形状の切込空間に挟みこむことでワンタッチに容器の形成が可能である。また舌片部が蓋面を下支えするための支持面となるため、上方からの荷重に耐えうる剛性を有することとなる。このように組立ての簡便性と剛性を併せ持った容器を提供することが可能である。
<構成>
(容器の概要・特徴)
図1は、本実施例のシートを組み上げてなる容器の概念を説明するための図であり、シートを折り曲げ、組み立てた後のシートを組み上げてなる容器(以下単に「容器」という。)の前面斜視図である。この図にあるように、右側面(0101)から折り込まれた逆台形状の舌片部(0102)が、前側面から右側面に延在する接続領域に設けられた台形の切込空間をなすくさび片部(0103)、(0104)によって挟み込まれている。
このシートの素材として考えられるものは、典型的には紙であり、内容物たる食べ物を保持できるだけの強度を有し、油分のある食物と接触した場合あるいは水分を含んでいる食物と接触した場合でも、食べ物に変異をきたさないような、油分や水分で変質したり、溶けたり、化学反応をおこして有害化しないような素材が該当する。また、上記の性質を有する限りでビニールやニス等のコーティングを施したものであってもよい。紙のサイズ、形状は、食べ物に応じて自由に設計することができる。ここで考えられる食べ物とは、例えば、から揚げ、フライドポテト、ドーナツ、チョコレートなどである。また、容器の壁となる4側面を連結したまま折りたたむ構造であることから、四隅からの液体等の漏洩が防止できるので、麺類、あんかけ焼きそば、スープ等液体の食べ物にも用いることができる。
次に、各部の名称について説明する。図2は、本実施例の容器の形状の一例を示す展開図である。本図に示すように、このシートは左右対称の一枚の紙状素材であって、実線及び破線で示す折り目で、(1)から(19)まで番号を付した区画に区分けされる。この折り目には、折り曲げを容易にするため、エンボス加工等を施してもよい。当該シートの中央部分には、フラップ(1)を有する蓋(2)、後側面(4)、底面(11)、前側面(18)が直列的に配置され、両側面(10)、(12)の両側に配置され、折りたたまれることで両側面(10)、(12)を後側面(4)及び前側面(18)と接続する接続領域(3)および(6)、(5)および(7)、(15)および(17)、(16)及び(19)がある。両側面(10)、(12)には両側面の上端線を上底とする逆台形の舌片部(9)、(13)が設けられ、これにフラップ(8)、(14)が延在している。接続領域のうち前側面及び後側面に近い領域(3)、(5)、(17)、(19)にはくさび片部(0201)〜(0204)を形成するための切り込み(0205)〜(0208)を有している。以下、各部について説明する。
(底面)
「底面」(11)とは、シートを容器として組み立てた後に容器の底面を形成する部分であり、後記する前側面部(18)と後側面部(4)に挟まれていて、両側は後記する左側面(10)および右側面(12)に挟まれている部分である。
(側面)
「左側面」(6)および「右側面」(12)は、シートを容器として組み立てた後に左右の側面を形成する部分であり、底面(11)に接し、後記する接続領域(6)、(15)、(7)、(16)に挟まれている部分である。両側面のうち、容器を組立てると上縁になる部分に後記する舌片部(9)、(13)が位置している。
(後側面)
「後側面」(4)とは、シートを容器として組み立てた後に容器の背面を形成する部分であり、後記する底面(11)に接続されていて、両側は後記する接続領域(3)、(5)に挟まれている部分である。なお後側面は蓋面(2)に接続されていてもよい。
(蓋面)
本実施例の容器は、蓋面(2)を有していてもよい。蓋面(2)は後側面(4)の上端線から連続する。さらに蓋面(2)は差込部(1)を有していてもよい。この差込部(1)は蓋を開けた状態で、蓋(2)の上縁部で折り込まれ、これを前側面上縁部分の容器内側になる部分から差し込む。これにより蓋を容器本体に係止することができる。
(前側面)
「前側面」(18)とは、シートを容器として組み立てた後に容器の前面を形成する部分であって蓋が開いた状態だと容器内部が見える方向の面であり、底面(11)に接し、後記する接続領域(17)、(19)に挟まれている部分である。
(接続領域)
「接続領域」(3)および(6)、(5)および(7)、(15)および(17)、(16)および(19)とは、後側面(4)の両側と、前側面(18)の両側とに接する領域であって、シートを容器として組み立てる際に、折りたたまれる部分である。また、同領域のうち後側面に近い領域(3)、(5)と前側面に近い領域(17)、(19)には後記するくさび片部(0201)〜(0204)と切り込み(0205)〜(0208)とが形成されている。
(舌片部)
「舌片部」(9)、(13)は、それぞれ左側面(10)、右側面(12)に延在しており、それぞれの側面の上端線を上底とした逆台形の形状をなしている。舌片部(9)、(13)の先にはフラップ(8)、(14)が設けられていてもよい。組立ての際に舌片部(9)、(13)を内側に折り込む場合、フラップ(8)、(14)を保持して舌片部(9)、(13)を容器内側に折り込むとより簡便に舌片部(9)、(13)が後記する切込空間に挟み込まれて係止されるため、組立てがより容易となる。
舌片部(9)、(13)は、組立ての際に内側に折り込まれると、蓋面を下支えするための支持面を形成する。この支持面により蓋面を受け止めるだけでなく、上方からの荷重に対しても耐えうる剛性を持つことが可能である。
(くさび片部)
「くさび片部」(0201)〜(0204)は、後側面および前側面に近い接続領域(3)、(5)、(17)、(19)に位置し、容器を組み立てると切り込み部分(0205)〜(0208)と共に、台形の切込空間を形成する。これは、舌片部(9)、(13)を挟み込む為の空間であり、底辺長を舌片部(9)、(13)の底辺長と略同一にすることで、舌片部(9)、(13)を前側面(18)ならびに後側面(4)の上端付近に係止することができる。図3は、舌片部(0301)が切込空間により係止している状態を示す図である。舌片部(0301)は、その底辺(0302)長と、切込空間の底辺長が略同一であることにより、舌片部(0301)をくさび片部(0303)、(0304)が挟み込むことで係止している。
図4(A)は容器を左側面より見た図である。図4(B)は左側面に前側面(0401)と後側面(0402)から左側面に重なるように延在する接続領域(0403)、(0404)を透視した図である。この図にあるように、舌片部(0405)は容器開口の上端線(0406)を上底とする逆台形をなす。また、接続領域(0403)、(0404)は舌片部(0405)を挟み込む台形の切込空間(0407)を形成するくさび片部(0408)、(0409)を有する。そして、この切込空間の底辺長は舌片部(0405)の底辺長と略同一(0410)となっている。このため、舌片部(0405)を前側面(0401)並びに後側面(0402)の上端付近に係止することが可能となっている。
<効果>
このように、本実施例の容器の組立ては、各部分を折り目にて折り、舌片部を内側に折り込み切込空間により挟み込ませることによって完成する。また、折り込んだ舌片部が蓋面を下支えするための支持面を形成する。これにより、上方からの力に対して剛性が高く、かつ簡便に組み立てが可能な容器を提供することができる。
≪実施例2≫
<概要>
本実施例の容器は、実施例1記載の容器を基本として、蓋面を下支えする支持面が、舌片部から延在して備えられえているものである。この延在する支持面は容器外側に展開され形成されるものである。
<構成>
(概要・特徴)
図5は、本実施例の容器の概念を説明するための図であり、シートを折り曲げ、組み立てた後の容器の前面斜視図である。この図にあるように、蓋面(0501)を下支えする支持面(0502)、(0503)が舌片部(0504)から延在して備えられている。そして支持面(0502)、(0503)は容器外側に展開されているのがわかる。
次に、各部の名称について説明する。図6は、本実施例の容器の形状の一例を示す展開図である。本実施例の容器は、底面(11)と左側面(10)と右側面(12)と、後側面(4)と前側面(16)からなる。また、左側面(10)と右側面(12)とは、前側面(16)と後側面(4)から左側面と右側面側に延在する接続領域(3)および(6)、(5)および(7)、(15)および(18)、(17)および(19)を有し、左右両側面の上端線を上底として延在する逆台形である舌片部(9)、(13)と、これを挟み込む台形の切込空間を形成するくさび片部(0601)〜(0604)と、蓋面(2)とを有する。上記構成要素については上記実施例で記載済みであるので説明は省略する。本実施例では、蓋面を下支えするための支持面(8)、(14)が舌片部(9)、(13)から延在して備えられている容器を提供する。そしてこの支持面は容器外側に展開されている態様である。
(舌片部が挟み込まれる態様と支持面)
図7は本実施例の容器において舌片部が挟み込まれている態様と支持面を示す図である。この図にあるように、舌片部(0701)が切込空間に嵌り込み、くさび片部(0702)、(0703)により挟み込まれることにより係止されている。そして、舌片部(0701)に延在して支持面(0704)が容器外側に展開されている。
容器の組み立て時にはまず支持面を保持して舌片部を一度内側に折り込んで舌片部を切込空間に通し、くさび片部に挟み込む。挟み込まれた状態で支持面を外側に折り込むことで容器が完成する。
<効果>
本実施例の容器では、上記の通り、簡便に容器の組立てを行うことが可能である。また、舌片部より延在する支持面により蓋面を下支えするのみならず、上方からの荷重に耐えうる剛性を有する。
実施例1のシートを組み上げてなる容器を組み立てた場合の容器の形状・構造の一例を示す前面斜視図 実施例1のシートを組み上げてなる容器の形状の一例を示す展開図 実施例1のシートを組み上げてなる容器の舌片部がくさび片部により挟み込まれた状態を示す拡大図 実施例1のシートを組み上げてなる容器を左側面より見た図 実施例2のシートを組み上げてなる容器を組み立てた場合の容器の形状・構造の一例を示す前面斜視図 実施例2のシートを組み上げてなる容器の形状の一例を示す展開図 実施例2のシートを組み上げてなる容器の舌片部がくさび片部により挟み込まれた状態を示す拡大図
0101 右側面
0102 舌片部
0103、0104 くさび片部

Claims (5)

  1. 底面とこれに接続されるそれぞれ左側面と右側面と後側面と前側面とからなるシートを組み上げてなる容器であって、
    左側面側と右側面側とには、前側面と後側面から左側面と右側面に重なるように延在する接続領域をそれぞれ有するとともに、
    左側面と右側面には容器開口の上端線を上底とする逆台形である舌片部を有し、
    前側面と後側面の各接続領域は舌片部を挟み込む台形の切込空間を形成するくさび片部を有し、
    この切込空間の底辺長を前記舌片部の底辺長と略同一とすることで前記左側面並びに右側面の舌片部を前記前側面並びに後側面の上端付近に係止したシートを組み上げてなる容器。
  2. さらに後側面の上端線から連続する蓋面と、
    前記蓋面にて容器に蓋をする際に蓋面を下支えするための支持面が前記舌片部によって形成されている請求項1に記載のシートを組み上げてなる容器。
  3. さらに後側面の上端線から連続する蓋面と、
    前記蓋面にて容器に蓋をする際に蓋面を下支えするための支持面が前記舌片部から延在して備えられている請求項1又は2に記載のシートを組み上げてなる容器。
  4. 前記支持面は容器内側に展開されている請求項2又は3に記載のシートを組み上げてなる容器。
  5. 前記支持面は容器外側に展開されている請求項2又は3に記載のシートを組み上げてなる容器。
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