JP3205541U - 溝構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定や取り外し作業を容易かつ迅速に行うことができるとともに、グレーチングと受枠との強固な固定構造を有する溝構造を提供する。【解決手段】溝構造は、ベアリングバーと、それらと直交したクロスバー、およびサイドバーとを有するグレーチングと、グレーチングを設置する溝3の上部に設けられた受枠とを備えた溝構造であって、受枠2は、対辺を連結する補強部材23を備え、補強部材は、側面開口を23bを持つ空洞部を有し、上部には空洞部に繋がる補強部材ボルト用開口23aを有し、補強部材の空洞部には、雌ネジを有するナット板が設置され、グレーチングは、ボルトを通す固定用板ボルト用開口が設けられた固定用板を備え、補強部材ボルト用開口は、固定用板ボルト用開口の略直下にあり、固定用板ボルト用開口から挿入され、ナット板の雌ネジに締結されるボルトを有する。【選択図】図2

Description

本考案は、側溝等に用いるグレーチングと受枠を備えた溝構造に関するものである。特に、グレーチングと受枠を固定する構造を有する溝構造に関するものである。
道路や歩道の側溝等の溝蓋として金属製のグレーチングが広く用いられている。この種のグレーチングの多くは、一定の間隔で設けた複数のベアリングバー(メインバーとも言う)の両端を2本のサイドバーを用いて固定し、さらに、サイドバーに平行にクロスバー(連結バーとも言う)を設けて複数のベアリングバーと圧接等で接合した構造を有している。ベアリングバーとサイドバーとの接合には、溶接や嵌合等が用いられる。
そして、グレーチングは受枠とボルト止めにより固定される。この固定機構として最も一般的な機構について説明する。
まず、グレーチングの各隅部に、ベアリングバーの溝の幅方向の端部を切り取った切欠き部が形成されている。切欠き部の底部には切り欠かれたベアリングバーの両側のベアリングバーの下端部に固着した固定用板が設けられており、固定用板にはボルトを挿通するボルト用開口が形成されている。
一方、受枠には、上記固定用板のボルト用開口の下側にボルトを挿通できるボルト用開口が形成されている。この受枠に設けれたボルト用開口の下方よりボルトを通し、グレーチングの固定用板のボルト用開口の上部に出たボルトを袋ナットにより締付けることで、グレーチングと受枠が固定される。
あるいは、受枠側に袋ナットを固定し、グレーチングの固定用板のボルト用開口の上部からボルトを挿入して、袋ナットと締結する構造も用いられている。
また、上記と異なる固定方法も提案されている。
この方法においては、ボルトにスプリングバネがナットで固定されている。そして、グレーチングに設けられた固定用板のボルト用開口の上部より、このボルトを挿入した後、ボルトの末端に長手材を取り付ける。受枠には、この長手材が挿入できる長手穴が開けられている。ボルトを押し込み、長手材を受枠の長手穴に挿入後、ボルトを90°回転させることで、スプリングバネの弾性力により、グレーチングと受枠が固定される(例えば、特許文献1)。
特許3840559号公報
近年、コンクリート製品の強度を向上する努力がなされ、U字状溝等のコンクリート溝の強度が向上し、より大きな荷重にも耐えられる溝構造が要求されている。例えば、総重量25トンの車両の通過にも耐えられる溝構造が必要となっている。このような大型車両が通過する際には、グレーチングと受枠からなる溝構造に大きな衝撃が生じるため、コンクリート溝と受枠、そして、受枠とグレーチングをしっかりと固定する必要がある。
また、溝内の清掃を行う際には、道路を通行止めにする必要がある場合もあり、グレーチングを受枠から速やかに取り外し、且つ速やかに取り付けることができる受枠とグレーチングの固定構造が必要である。
上述したボルトと袋ナットからなる固定構造においては、施工時において、グレーチングと受枠の固定がしっかりと行えないという問題が生じていた。ボルトが長すぎた場合、ボルトの先端が袋ナットに当たり、それ以上の締付ができない。そこで、ワッシャーを挿入して締まり具合の調整を行うことが必要となり、施工が面倒であった。
また、ボルト、あるいは袋ナットを受枠に溶接等の方法で接合しているが、重量車両の通過による衝撃が繰り返し加わることで、溶接等の接合が外れてしまい、溝内の清掃を行う際に、ボルト、あるいは袋ナットが溝内に落下してしまうという問題も生じていた。
特許文献1に示された固定構造においては、スプリングバネの弾性力のみにより、グレーチングと受枠を固定するため、重量車両の通過による衝撃に耐えられるような強固な固定が困難であった。また、スプリングバネの弾性力を大きくすると、ボルトを押し込む際、あるいは、固定状態から解除する際に、極めて大きな力が必要となり、固定および取り外し作業が極めて困難になるという問題が生じていた。
本考案は、上記の種々の問題を解決するためになされたものであり、新規なグレーチングと受枠からなる溝構造を提案するものである。
本考案の請求項1に係る溝構造は、
ベアリングバーと、当該ベアリングバーと直交したクロスバー、およびサイドバーとを有するグレーチングと、
当該グレーチングを設置する溝上部に設けられた受枠と
を備えた溝構造であって、
上記受枠は、対辺を連結する補強部材を備え、
当該補強部材は、側面開口を持つ空洞部を有し、上部には当該空洞部に繋がる補強部材ボルト用開口を有し、
上記補強部材の空洞部には、雌ネジを有するナット板が設置され、
上記グレーチングは、ボルトを通す固定用板ボルト用開口が設けられた固定用板を備え、
上記補強部材ボルト用開口は、上記固定用板ボルト用開口の略直下にあり、
上記固定用板ボルト用開口から挿入され、上記ナット板の雌ネジに締結されるボルトを有する
ことを特徴とする。
本考案の請求項2に係る溝構造は、
上記ナット板の底部にはボルト用開口を有する抜け落ち防止部が設けられ、
上記補強部材の空洞部の底部は上記側面開口の下端より下方に位置する
ことを特徴とする。
本考案の請求項3に係る溝構造は、
上記補強部材が、断面がロの字状またはコの字状の部材である
ことを特徴とする。
本考案の請求項4に係る溝構造は、
U字状溝に用いる溝構造であって、
上記受枠の溝設置部は、U字状溝の上辺を覆う下側が開いたコの字状をした
ことを特徴とする。
本考案に係る溝構造は、前記のごとく構成されているので、以下に述べる多くの優れた特長を有している。
第一に、ナット板という板状物を用いてグレーチングと受枠を締結するため、締結部がナット板という面で当接することになり、より強固な固定が可能となる。そして、車両通過の衝撃の際にも、面で衝撃を受けるため、固定構造が歪むといった劣化が生じにくく、製品寿命を長期化できる。
また、ボルトや袋ナット等を溶接等により接合していないため、接合が外れるといった心配がない。
さらに、ナット板は面内方向で微動できるため、グレーチングや受枠の製造公差、あるいは歪があった際にも、ナット板の位置を微調整することで、それらの影響を軽減し、グレーチングと受枠をしっかりと固定することができる。
また、現場の施工場所に応じて、端尺ものが必要になったり、斜め加工が必要になったりすることがあるが、そのような場合においても、端尺加工や斜め加工が容易に行える。
第二に、受枠に対辺を連結する補強部材を設けているため、受枠の強度が大幅に向上する。
そして、この補強部材が固定構造の一部となっているため、部品点数を大きく増やすことがなく、部品コストや製造コストの上昇を抑えることができる。
さらに、車両通過の衝撃の際には、グレーチングと受枠の固定構造部分に大きな力が掛かるが、その個所に補強部材が設けられているため、結果として、グレーチングと受枠からなる溝構造全体の強度が大幅に向上する。
第三に、ナット板の底部にボルト用開口を有する抜け落ち防止部を設け、補強部材の空洞部の底部を側面開口の下端より下方に位置するようにしたので、抜け落ち防止部が補強部材の空洞部底部に入り込むため、ナット板が抜け落ちて溝内に落下する心配がなく、固定作業や取り外し作業を容易に、かつ迅速に行うことができる。
第四に、U字状溝に用いる溝構造の場合には、受枠の溝設置部をU字状溝の上辺を覆う下側が開いたコの字状の構造としたことで、U字状溝と受枠がしっかりと結合し、全体としての強度を向上することができる。特に、受枠の溝設置部の一部をU字状溝とともにモルタルで固定することができるので、U字状溝と受枠が一体化して、大きく強度を高めることができる。
また、受枠の溝設置部がU字状溝の上辺を覆う構造であるため、U字状溝の角のコンクリートが欠けるといった問題も防止できる。
本考案に係る溝構造の全体斜視図である。 本考案に係る受枠の(a)上面図、(b)側面図、および(c)もう一つの側面図である。 本考案に係る受枠の補強部材の斜視図である。 本考案に係るナット板の斜視図である。 本考案に係る受枠の補強部材にナット板を挿入した際の斜視図である。 本考案に係るグレーチングと受枠の固定構造の説明図である。 本考案に係るグレーチングと受枠の固定構造の説明図である。 本考案に係るグレーチングと受枠の固定構造の説明図である。
実施の形態.
以下に、本考案に係るグレーチングと受枠からなる溝機構に関する実施の形態について、図を用いて説明する。尚、以下の実施の形態は、本考案の一例であって、特に本考案をこの一例に限定するものではない。例えば、本実施の形態で示す形状や具体的な寸法等は良好な一例であって、これらに限定されるものでは無い。また、本実施の形態においては、U字状溝を例にとって構成等を説明するが、その他の溝形状であっても、以下に説明する考案の概念は同様に適用可能である。
<全体構成>
図1を用いて、溝構造の全体構成を説明する。
図1は溝構造の全体斜視図である。
溝構造は、コンクリートからなるU字状溝上に設けられ、グレーチング1と、グレーチング1を設置する溝上部に設けられた受枠2からなる。
グレーチング1は、ベアリングバー11と、それらと直交したクロスバー13、およびサイドバー12で構成される。
また、グレーチング1は、ボルト15を通す固定用板ボルト用開口が設けられた固定用板14を備えている。この固定用板14は、通常はベアリングバー11の切りかけ部に設けられる。
なお、ベアリングバー11等は平行に並んだ複数本で構成されるが、図が煩雑になるのを避けるため、図1においては、代表する1本のみに引き出し線及び記号を付している。図2以降の各図においても同様である。
<受枠の構成>
次に、受枠2の構成を図2を用いて説明する。
図2(a)は受枠2の上面図であり、(b)は長手方向の側面図、(c)は(b)と直交する側面の側面図である。
受枠2をU字状溝3に設置する際には、U字状溝3の各上辺に一対の溝設置部21それぞれが当接する。溝設置部21は下側が開いたコの字状の形状であり、U字状溝3の各上辺に挿入され、U字状溝3の各上辺を覆う。
施工時に、U字状溝3、溝設置部21の外側面、および、アンカー24はモルタル等により埋設される。したがって、U字状溝3と受枠2はしっかりと固定される。
一対の溝設置部21間は、グレーチング1が設置されるグレーチング設置部22である。
このグレーチング設置部22には、受枠2の対辺を連結する補強部材23が設けられる。補強部材23は、図2に示すような、断面がロの字状またはコの字状の部材が望ましい。このように内部に空洞を有することで、強度を維持しつつ軽量化が可能である。補強部材23の本数は、受枠2の長さや必要とされる耐荷重等により適宜決定される。
グレーチング1を設置した際、固定用板14の直下に位置する補強部材23には、固定用板14に設けられた固定用板ボルト用開口の略直下に、図3に示すように、ボルト15を挿入するための補強部材ボルト用開口23aが設けられる。
また、図3に示すように、固定用板14の直下に位置する補強部材23には、側面開口23bが設けれている。この開口には、図4に示すナット板4が挿入される。ナット板4には、ボルト15と締結できるよう、雌ねじ41が切られている。また、ナット板4の下部には、抜け落ち防止部材42が設けられている。この抜け落ち防止部材42の雌ねじ41の直下には、ボルト15を挿入可能な貫通穴である抜け落ち防止部材ボルト用開口が開けられている。
固定用板14の直下に位置する補強部材23の側面開口23bに、ナット板4を挿入した際の様子を図5に示す。ナット板4の抜け落ち防止部材42は、補強部材23の側面開口23bよりも下部に落ち込むため、ナット板4が補強部材23から外れにくい。
固定用板14の直下に位置する補強部材23の側面開口23bは、上述したように、断面がロの字状またはコの字状の部材が望ましいが、内部に空洞部を有し、空洞部の底部が上記側面開口23bの下端より下方に位置するものであれば、ナット板4の抜け落ち防止部材42が補強部材23の側面開口23bよりも下部に落ち込むため、ナット板4が補強部材23から外れにくくできる。
<固定構造>
次に、グレーチング1と受枠2との固定構造について、図6から図8を用いて説明する。図6から図8は、固定構造近傍を側面から見た図である。
図6は、固定前の図である。グレーチング1のベアリングバー11の切りかけ部に設けられた固定用板14には、固定用板ボルト開口14aが開けられ、また、その上部は、ざぐり加工14bが施されている。ボルト15は皿ボルトであり、頭部の皿部は、ざぐり14bに収まるため、締結後は、ボルト15の頭部がグレーチング上に出ることがない。
受枠2側には、グレーチング設置部22の下に補強部材23が設けられ、補強部材23の空洞内には、側面開口23bよりナット板4が挿入されている。
固定用板ボルト開口14a、補強部材ボルト用開口23a、雌ねじ41、および抜け落ち防止部材ボルト用開口42aは、上下方向にぼぼ直線状に並んだ状態にある。
図7は、グレーチング1を受枠2のグレーチング設置部22に設置し、ボルト15をナット板4の直前まで挿入した状態である。この状態から、ボルト15の先端をナット板4の雌ねじ41に挿入し、ボルト15を回転させて締め付けていくと、図8に示すように、ナット板4は上方に持ち上げられる。さらに、ボルト15をて締め付けていくと、ナット板4の上面と補強部材23の空洞上面が強く当接し、グレーチング1が受枠2に固定される。
グレーチング1を受枠2から取り外す際には、ボルト15を逆回転させて、ボルト15を抜けばよい。この際に、ナット板4は、補強部材23から抜け落ちにくい構造になっているため、ナット板4が溝内に落下する恐れがない。
<本考案の特長>
以下において、本考案に係るグレーチングと受枠の固定機構の特長をまとめる。
第一に、ナット板という板状物を用いてグレーチングと受枠を締結するため、締結部がナット板という面で当接することになり、より強固な固定が可能となる。そして、車両通過の衝撃の際にも、面で衝撃を受けるため、固定構造が歪むといった劣化が生じにくく、製品寿命を長期化できる。
また、ボルトや袋ナット等を溶接等により接合していないため、接合が外れるといった心配がない。
さらに、ナット板は面内方向で微動できるため、グレーチングや受枠の製造公差、あるいは歪があった際にも、ナット板の位置を微調整することで、それらの影響を軽減し、グレーチングと受枠をしっかりと固定することができる。
また、現場の施工場所に応じて、端尺ものが必要になったり、斜め加工が必要になったりすることがあるが、そのような場合においても、端尺加工や斜め加工が容易に行える。
第二に、受枠に対辺を連結する補強部材を設けているため、受枠の強度が大幅に向上する。
そして、この補強部材が固定構造の一部となっているため、部品点数を大きく増やすことがなく、部品コストや製造コストの上昇を抑えることができる。
さらに、車両通過の衝撃の際には、グレーチングと受枠の固定構造部分に大きな力が掛かるが、その個所に補強部材が設けられているため、結果として、グレーチングと受枠からなる溝構造全体の強度が大幅に向上する。
第三に、ナット板の底部にボルト用開口を有する抜け落ち防止部を設け、補強部材の空洞部の底部を側面開口の下端より下方に位置するようにしたので、抜け落ち防止部が補強部材の空洞部底部に入り込むため、ナット板が抜け落ちて溝内に落下する心配がなく、固定作業や取り外し作業を容易に、かつ迅速に行うことができる。
第四に、U字状溝に用いる溝構造の場合には、受枠の溝設置部をU字状溝の上辺を覆う下側が開いたコの字状の構造としたことで、U字状溝と受枠がしっかりと結合し、全体としての強度を向上することができる。特に、受枠の溝設置部の一部をU字状溝とともにモルタルで固定することができるので、U字状溝と受枠が一体化して、大きく強度を高めることができる。
また、受枠の溝設置部がU字状溝の上辺を覆う構造であるため、U字状溝の角のコンクリートが欠けるといった問題も防止できる。
1 グレーチング
11 ベアリングバー
12 サイドバー
13 クロスバー
14 固定用板
14a 固定用板ボルト用開口
14b ざぐり
15 ボルト

2 受枠
21 溝設置部
22 グレーチング設置部
23 補強部材
23a 補強部材ボルト用開口
23b 側面開口
24 アンカー

3 U字状溝

4 ナット板
41 雌ネジ
42 抜け落ち防止部材
42a 抜け落ち防止部材ボルト用開口

Claims (4)

  1. ベアリングバーと、当該ベアリングバーと直交したクロスバー、およびサイドバーとを有するグレーチングと、
    当該グレーチングを設置する溝上部に設けられた受枠と
    を備えた溝構造であって、
    上記受枠は、対辺を連結する補強部材を備え、
    当該補強部材は、側面開口を持つ空洞部を有し、上部には当該空洞部に繋がる補強部材ボルト用開口を有し、
    上記補強部材の空洞部には、雌ネジを有するナット板が設置され、
    上記グレーチングは、ボルトを通す固定用板ボルト用開口が設けられた固定用板を備え、
    上記補強部材ボルト用開口は、上記固定用板ボルト用開口の略直下にあり、
    上記固定用板ボルト用開口から挿入され、上記ナット板の雌ネジに締結されるボルトを有する
    ことを特徴とする溝構造。
  2. 上記ナット板の底部にはボルト用開口を有する抜け落ち防止部が設けられ、
    上記補強部材の空洞部の底部は上記側面開口の下端より下方に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の溝構造。
  3. 上記補強部材は、断面がロの字状またはコの字状の部材である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の溝構造。
  4. U字状溝に用いる溝構造であって、
    上記受枠の溝設置部は、U字状溝の上辺を覆う下側が開いたコの字状をした
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の溝構造。
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