JP3208058B2 - 押出材のナット取付構造 - Google Patents

押出材のナット取付構造

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JP3208058B2
JP3208058B2 JP06113696A JP6113696A JP3208058B2 JP 3208058 B2 JP3208058 B2 JP 3208058B2 JP 06113696 A JP06113696 A JP 06113696A JP 6113696 A JP6113696 A JP 6113696A JP 3208058 B2 JP3208058 B2 JP 3208058B2
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昭 春原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、アルミなどの中
空断面部を有した押出材の内側にナットを取り付ける押
出材のナット取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、上述のような中空断面部を有し
た押出材の内側にナットを取り付ける押出材のナット取
付構造として、例えば、特開平7−190035号公報
に記載されているものが知られている。この従来の押出
材のナット取付構造は、図6に示すように、押出材01
の上壁にボルト02を挿通させるボルト挿通孔03が穿
設され、さらに、それに隣接する側壁に開口部04が形
成されており、この開口部04から、ナット05が取り
付けられたベースプレート06を挿入し、ボルト挿通孔
03とナット05との位置を符合させた状態でベースプ
レート06を押出材01に溶接固定した構造となってい
る。この構造により、長尺の中空断面部の内側にナット
05を取り付けることができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
の従来の押出材のナット取付構造にあっては、押出材0
1のナット05を設ける位置の側壁に開口部04を設
け、この開口部04からベースプレート06を挿入して
位置決め後溶接により固定する構造であるから、穴開
け、挿入、溶接の3つの作業を要し、作業性が悪い。特
に、長尺の押出材01に複数のナット05を取り付ける
場合には、作業数が非常に多くなるから作業性が非常に
悪いし、また、ベースプレート06もナット05と同数
必要で部品点数が多くなって原価の上昇を招くという問
題があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、作業性の向上を図ることを目的とし、
特に、複数のナットを取り付ける場合において、作業性
の向上、部品点数削減、および原価低減に有効なナット
取付構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ため本発明では、押出成形によって対向した壁面を有し
た中空断面部が長手方向に形成されている押出材が成形
され、この押出材の前記対向した壁面の一方に、所定の
ボルトを挿通可能な大きさにボルト挿通孔が開口され、
前記押出材をボルトナットにより他の結合部材に固定す
るため、前記中空断面部内のボルト挿通孔と符合する位
置にナットが取り付けられた押出材のナット取付構造に
おいて、前記中空断面部の一端の開口端から挿入可能な
長尺板状のリテーナプレートを形成し、このリテーナプ
レートの一側面に、前記ボルト挿通孔と整合する位置に
穿設された穴と同軸に前記ナットを固定するとともに、
このナットの位置からリテーナプレートの長手方向に適
宜間隔をおいて保持突起を突設し、この保持突起には、
弾性体を取り付け、かつ、この弾性体は、その先端から
前記リテーナプレートの保持突起を突設したのとは反対
側の面である他側面までの距離が、前記対向した壁面の
間隔以上となる寸法に形成し、前記リテーナプレート
を、このリテーナプレートの他側面を前記押出材のボル
ト挿通孔が形成されている壁面に当接させながら中空断
面部の長手方向に挿入させて、前記ナットとボルト挿通
孔とを符合させて取り付け取付構造とした。また、請求
項2記載の発明は、前記ボルト挿通孔が複数形成され、
前記リテーナプレートにボルト挿通孔と同数のナットと
穴が設けられている構造とした。また、請求項3記載の
発明は、前記リテーナプレートに保持突起が複数突設さ
れているとともに、複数の弾性体が取り付けられている
構造とした。
【0006】
【作用】 本発明の作用について説明する。請求項1記
載の発明の取付構造によるナット取付手順を説明する
と、ナットを固定したリテーナプレートを、ナットおよ
び保持突起が設けられている面とは反対側の面を押出材
のボルト挿通孔が形成されている壁面に沿わせながら、
押出材の中空断面部の一端の開口端から差し込み、穴お
よびナットとボルト挿通孔とが符合するように位置合わ
せする。この時、保持突起に保持されている弾性体は、
ボルト挿通孔が穿設されている壁面と対向する壁面と当
接するとともに、リテーナプレートの移動に伴って弾性
変形し、この弾性変形の反力によりリテーナプレートが
中空断面部の壁面に押え付けられる。したがって、リテ
ーナプレートは、穴およびナットとボルト挿通孔とが重
なった位置に保持され、その状態で、ボルトをボルト挿
通孔に挿通させてナットに締結して、押出材を結合部材
に固定する。以上のように、本発明では、押出材にナッ
ト取付用の開口部を設ける必要がなく、開口作業が不要
となる。また、リテーナプレートを中空断面部に差し込
むだけで、リテーナプレートは弾性体の弾性力により保
持され、溶接などの固定作業が不要となる。また、請求
項2記載の発明では、上述と同様の取付作業を行うだけ
で、すなわち、1枚のリテーナプレートを中空断面部に
差し込むだけで、複数のナットが取り付けられる。ま
た、請求項3記載の発明では、上述の取付作業を行った
際に、複数の弾性体が変形してその弾性力によりリテー
ナプレートを保持するため、高い保持力が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は実施の形態1の押出材のナット
取付構造を示す側面図であり、図中1は押出材である。
この押出材1は、例えば、車体の側壁を形成するもの
で、アルミを素材として形成され、本形態では、下端部
に中壁1a、左右の側壁1b、底壁1cで囲まれた中空
断面部1dが長手方向に形成されている。なお、押出材
1には、図示している部分よりも上方位置にも中空断面
部分を有しているが詳細な説明は省略する。また、素材
としては、アルミ以外の金属や、あるいは、塩化ビニル
などの樹脂を用いてもよく、要は押出材であれば本発明
を適用できる。
【0008】前記押出材1は、図2の断面図に示すよう
に、車体の例えばフロアパネルやサイドメンバなどの結
合部材2に結合するもので、前記底壁1cに、ボルト3
を挿通するボルト挿通孔1eが穿設されており、このボ
ルト挿通孔1eは、長手方向に複数設けられている。な
お、前記結合部材2にも、各ボルト挿通孔1eと符合す
る位置に締結孔2aが穿設されている。
【0009】図1に戻り、4はリテーナプレートであ
る。このリテーナプレート4は、前記中空断面部1dに
差し込める幅に形成されているとともに、前記ボルト挿
通孔1eが穿設されている部位を全て覆うことのできる
長さに形成され、かつ、一側端縁には剛性確保用のフラ
ンジ4aが立設されている。また、前記リテーナプレー
ト4には、このリテーナプレート4の全体を中空断面部
1dに挿入させて両者の端部を略一致させた状態で前記
ボルト挿通孔1eと上下で重なる位置に、図3の断面図
に示すように穴4bが穿設されているとともに、この穴
4bと同軸にウエルドナット5が設けられている。な
お、このナットとしては本実施の形態のように溶接で固
定したウエルドナット5以外に接着や嵌合などの他の固
定手段で固定したものや、あるいは、前記従来技術のよ
うに、プレートに長穴を形成して、この長穴に対して移
動可能に保持したものを用いるようにしてもよい。さら
に、前記リテーナプレート4には、ボルトスタッド6が
立設されている。このボルトスタッド6は、図4の平面
図に示すように、リテーナプレート4の両端に近い位置
と、中央付近の3か所に設けられている。ちなみに、本
実施の形態では、リテーナプレート4は、600〜20
00mmの範囲で形成され、ウエルドナット5は10か所
に設けられている。前記ボルトスタッド6には、弾性体
としての円筒形状の樹脂チューブ7が取り付けられてい
る。この樹脂チューブ7は、図3に示すように、リテー
ナプレート4を底壁1cに接した状態で中壁1aにその
先端が当接する長さ寸法に形成されている。
【0010】次に、ナット取り付け作業手順を説明す
る。まず、アルミの押出材1を成形する。また、それと
は別工程で、リテーナプレート4に所定数の穴4b、お
よびボルトスタッド固定用の穴4cを穿設し、前記穴4
bには同軸にウエルドナット5を溶接するとともに、穴
4cにスタッドボルト6を嵌め込み固定し、さらに、ス
タッドボルト6には樹脂チューブ7を取り付ける。次
に、車体の組立工程において、押出材1の中空断面部1
dにリテーナプレート4を、図1、図3に示すように、
その下面を底壁1cに当接させて差し込む。この時、樹
脂チューブ7は、その先端が中壁1aに当接して、その
摺動抵抗に基づいて図3において想像線で示すように折
れ曲がるように弾性変形し、その弾性反力で、リテーナ
プレート4が下方に押し付けられる。したがって、リテ
ーナプレート4の全体を中空断面部1dに差し込んで、
穴4bとボルト挿通孔1eとが上下に重なるように位置
を合わせると、リテーナプレート4は、樹脂チューブ7
の弾性変形による反力によりウエルナット5とボルト挿
通孔1eとが整合した位置に仮止めされる。このように
してリテーナプレート4が仮止めされた状態で、押出材
1を結合部材2に対して位置決めした後、ボルト3を、
締結部材2の下側から締結孔2aおよびボルト挿通孔1
eに挿通させてウエルドナット5に締結させる。この押
出材1の位置決め作業およびボルト締結作業において、
リテーナプレート4は、樹脂チューブ7の反力で仮止め
されているから、位置ずれすることがないし、また、ボ
ルト3の締結の際に、リテーナプレート4を上方に押し
上げる力が作用したとしても、その力は樹脂チューブ7
の座屈方向に作用することになり、樹脂チューブ7が踏
ん張ってリテーナプレート4が押し上げられるのは防止
される。
【0011】以上説明したとおり、本実施の形態1は、
以下に列挙する効果を有する。 従来のように押出材1の側壁1bにウエルドナット
取付作業用の開口を設けることがなく、その開口を設け
る作業の手間が省け、また、押出材1の強度的にも有利
である。 複数のウエルドナット5の取付作業が、1回のリテ
ーナプレート4の挿入・位置決め作業で完了し、作業性
に優れる。 複数のウエルドナット5を、1枚のリテーナプレー
ト4で保持しているため、1個のナットを1枚のプレー
トで保持している従来技術と比較して、部品点数が少な
くて済み原価低減を図ることができる。 リテーナプレート4に立設したボルトスタッド6に
樹脂チューブ7を取り付け、リテーナプレート4を中空
断面部1dに挿入した時には、樹脂チューブが弾性変形
することによる反力でリテーナプレート4が仮止めさ
れ、位置ずれすることがないため、作業性に優れるもの
で、また、従来のように、リテーナプレート4を溶接に
より固定することもないため、この点でも作業性に優れ
る。 弾性体としての樹脂チューブ7を保持するのに、ス
タッドボルト6を用いたため、樹脂チューブ7が外れに
くく、その保持力に優れているとともに、リテーナプレ
ート4に取り付ける作業も簡単である。 弾性体として樹脂チューブ7を用いているため、既
存のチューブをカットするだけで適用することができ、
汎用性に優れている。
【0012】(実施の形態2)次に、図5に示す実施の
形態2について説明する。この実施の形態2は、保持突
起の変形例を示すもので、本形態では、リテーナプレー
ト4の一部を切り起こして保持突起4fを形成してい
る。他の構成および作用は実施の形態1と同様であるの
で説明を省略する。
【0013】以上、図面に基づいて実施の形態を説明し
たが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもので
はなく、種々の変形例を含むものである。例えば、保持
突起として、実施の形態ではスタッドボルト6や切り起
こしで形成した保持突起4fを示したが、リテーナプレ
ート4に立設する手段としては、接着や溶接などの他の
手段で立設してもよいし、また、形状についてもボルト
状に形成したものに限定されることはなく、切り起こし
以外でも板状のものを用いたり、あるいは柱状や筒状の
ものを用いてもよい。また、保持突起で保持する弾性体
についても、実施の形態で示した樹脂チューブ7に限定
されることはなく、素材としては、ゴムやスポンジなど
の他の弾性体を用いてもよく、また、形状としても円筒
形状に限られることはなく、要は、保持突起により保持
できる形状であって、リテーナプレート4を中空断面部
1dに挿入させた時に弾性変形する寸法であれば、どの
ような形状・寸法であってもよい。また、実施の形態で
は、中空断面部1dを囲む壁面の底壁1cにウエルドナ
ットを取り付ける形態のものを示したが、例えば、本願
実施の形態で示せば、各側壁1b,1b、あるいは中壁
1aに取り付ける構造にも適用できるもので、その場
合、本実施の形態で示したものよりも、弾性体の長さを
長くしたり、弾性力の強いものを用いて、リテーナプレ
ート4が側壁1bに対して倒れたり、中壁1aから落下
したりすることのないだけの弾性反力が得られるように
するのが好ましい。また、押出材1は、対向した壁面1
a,1b,1cを有した中空断面部1dを有するもので
あれば、中空断面部1dの形状は実施の形態で示したも
のに限られるものではなく、台形などの他の多角断面形
状や、あるいは円形断面や楕円断面などのような曲面の
壁面を有するものにも適用することができる。
【0014】実施の形態では、リテーナプレート4の端
縁部にフランジ4aを設けてリテーナプレート4の剛性
を高めたが、このフランジ4aは、リテーナプレート4
の長さや厚さにより必要に応じて設けるようにすればよ
い。
【0015】また、実施の形態では車体の部材の結合に
用いた例を示したが、船体や建物などの他の構造物にお
ける押出材の結合にも適用できる。
【0016】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明の押出
材のナット取付構造にあっては、リテーナプレートにナ
ットおよび保持突起を設け、この保持突起に弾性体を取
り付けた構造として、取付時には、リテーナプレートを
押出材の中空断面部の開口端から差し込んで、ナットの
位置をボルト挿通孔の位置に合わせれば、リテーナプレ
ートおよびナットが弾性体の弾性力によりその位置に保
持されるようにしたため、従来技術と比較すると、押出
材にナット取付用の開口部を設ける必要がなくなり、開
口作業が不要となるとともに、溶接などの固定作業が不
要となり、作業性が向上するという効果が得られる。ま
た、請求項2記載の発明では、リテーナプレートに複数
のナットを設けているため、複数のナットを押出材の中
空断面部に取り付ける場合でも、1枚のリテーナプレー
トを差し込むだけで全ナットが取り付けられるもので、
従来と比較して、作業性が非常に向上するとともに、リ
テーナプレートが1枚で済むから部品点数が削減され、
これらにより原価低減を図ることができるという効果が
得られる。また、請求項3記載の発明では、リテーナプ
レートに複数の保持突起および弾性体を設けたため、取
付作業時に、複数の弾性体が変形してリテーナプレート
を保持するため、高い保持力が得られるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の押出材のナット取付構造を示す
斜視図である。
【図2】実施の形態1を示す断面図である。
【図3】実施の形態1を示す断面図である。
【図4】実施の形態1のリテーナプレートの平面図であ
る。
【図5】実施の形態2の要部を示す斜視図である。
【図6】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 押出材 1a 中壁 1b 側壁 1c 底壁 1d 中空断面部 1e ボルト挿通孔 2 結合部材 2a 締結孔 3 ボルト 4 リテーナプレート 4a フランジ 4b 穴 4c 穴 4f 保持突起 5 ウエルドナット 6 ボルトスタッド(保持突起) 7 樹脂チューブ(弾性体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−190035(JP,A) 特開 平6−235412(JP,A) 特開 平7−293536(JP,A) 実開 平5−57417(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 39/00 - 39/38 B60L 11/00 B62D 24/00 - 27/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形によって対向した壁面を有した
    中空断面部が長手方向に形成されている押出材が成形さ
    れ、 この押出材の前記対向した壁面の一方に、所定のボルト
    を挿通可能な大きさにボルト挿通孔が開口され、 前記押出材をボルトナットにより他の結合部材に固定す
    るため、前記中空断面部内のボルト挿通孔と符合する位
    置にナットが取り付けられた押出材のナット取付構造に
    おいて、 前記中空断面部の一端の開口端から挿入可能な長尺板状
    のリテーナプレートを形成し、 このリテーナプレートの一側面に、前記ボルト挿通孔と
    整合する位置に穿設された穴と同軸に前記ナットを固定
    するとともに、このナットの位置からリテーナプレート
    の長手方向に適宜間隔をおいて保持突起を突設し、 この保持突起には、弾性体を取り付け、かつ、この弾性
    体は、その先端から前記リテーナプレートの保持突起を
    突設したのとは反対側の面である他側面までの距離が、
    前記対向した壁面の間隔以上となる寸法に形成し、 前記リテーナプレートを、このリテーナプレートの他側
    面を前記押出材のボルト挿通孔が形成されている壁面に
    当接させながら中空断面部の長手方向に挿入させて、前
    記ナットとボルト挿通孔とを符合させて取り付けたこと
    を特徴とする押出材のナット取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ボルト挿通孔が複数形成され、前記
    リテーナプレートにボルト挿通孔と同数のナットと穴が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の押出材
    のナット取付構造。
  3. 【請求項3】 前記リテーナプレートに保持突起が複数
    突設されているとともに、複数の弾性体が取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の押出材
    のナット取付構造。
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