JP3208614U - 多重ガーゼ織物 - Google Patents

多重ガーゼ織物 Download PDF

Info

Publication number
JP3208614U
JP3208614U JP2016005461U JP2016005461U JP3208614U JP 3208614 U JP3208614 U JP 3208614U JP 2016005461 U JP2016005461 U JP 2016005461U JP 2016005461 U JP2016005461 U JP 2016005461U JP 3208614 U JP3208614 U JP 3208614U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gauze
twisted yarn
surface layer
wefts
twist coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016005461U
Other languages
English (en)
Inventor
秀一 穂積
秀一 穂積
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchino Co Ltd
Original Assignee
Uchino Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uchino Co Ltd filed Critical Uchino Co Ltd
Priority to JP2016005461U priority Critical patent/JP3208614U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3208614U publication Critical patent/JP3208614U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】ガーゼ織物の特徴である通気性と軽量性を維持するとともに、肌触りが良く(柔らかく)、保温性に優れる多重ガーゼ織物を提供する。【解決手段】多重ガーゼ織物は、表面に相当する第1ガーゼ組織G1、裏面に相当する第2ガーゼ組織G2および中間層に相当する第3ガーゼ組織G3を含む複数のガーゼ組織から構成される。第1ガーゼ組織G1と第2ガーゼ組織G2とは、直接的及び/又は間接的に結ばれる。第1ガーゼ組織G1は、経糸1,2に、撚り係数が3.0以下の第1撚糸を用い、緯糸A,Bに、撚り係数が3.0以下の第2撚糸を用いて形成される。第2ガーゼ組織G2は、経糸3,4に、撚り係数が3.3以上の第3撚糸を用い、緯糸C,Dに、撚り係数が3.3以上の第4撚糸を用いて形成される。第3ガーゼ組織G3は、経糸5,6に、撚り係数が3.3以上の第5撚糸を用い、緯糸E,Fに、撚り係数が3.3以上の第6撚糸を用いて形成される。【選択図】図1

Description

本考案は多重ガーゼ織物に関する。
ガーゼ織物は、比較的細い糸により粗く織られた平織物である。一般に、密実(中空でない)な綿撚糸を用いる。
綿ガーゼ織物には、1重織物、2重織物、3重織物などがある。1重ガーゼ織物は、例えば医療用途や布巾に用いられている。2重ガーゼ織物は、例えば被服やハンカチ等に用いられている。綿糸(主に40英式番手の単糸)が用いられている。3重ガーゼ織物は、例えばタオルや寝装品に用いられている。綿糸が用いられている。1重の組織において、インチ当たりのタテヨコの糸本数の合計が50本〜120本の密度であることが一般的である。50本未満の密度だとガーゼを構成しない。120本超の高密度のものは、一般にガーゼと呼ばない。
図8は、一般的な2重ガーゼ織物の断面図である。2重ガーゼ織物は、表面ガーゼ組織と裏面ガーゼ組織とを備える。ガーゼ組織は経糸(縦糸)と緯糸(横糸)とから構成される。経糸供給に合わせて、緯糸を打ち込むことにより、平織構造のガーゼ組織が形成される。表面ガーゼ組織形成および裏面ガーゼ組織形成とともに、適宜、表面ガーゼ組織と裏面ガーゼ組織とを接結する。図示のように経糸により接結部を形成しても良いし、緯糸により接結部を形成しても良い。
特開2004-107824
ガーゼは、粗い(糸と糸との間の隙間が大きい)織物である。ガーゼは粗い平織物の為、抜群の通気性と、抜群の軽量性を有する。
一方で、ガーゼ織物は保温性に乏しい。多重ガーゼとしても厚みが薄く、保温性を期待できない。充分な保温性を確保しようと重ねる枚数を増やすと、軽量性が著しく損なわれる。
ガーゼは、粗い織物であるため、弾力性や柔らかさが乏しい。
ガーゼは、粗い織物である結果、例えば衣服として用いると肌が透けてしまう。なお、糸の太さを太くしたり、高密度にすると、防透性は向上するが、ガーゼの特徴である通気性や軽量性が著しく損なわれる。
以上の理由から、従来のガーゼ織物の諸性能では、衣類や寝具類の生地に適用するには不十分であり改善の余地があると考えられた。
本考案は上記課題を解決するものであり、ガーゼ織物の特徴である通気性と軽量性を維持するとともに、肌触りが良く(柔らかく)、保温性に優れた多重ガーゼ織物を提供することを目的とする。
上記課題を解決する考案の一態様は、表面層に相当する第1ガーゼ組織および裏面層に相当する第2ガーゼ組織を含む多重ガーゼ織物である。前記第1ガーゼ組織と前記第2ガーゼ組織とは、直接的及び/又は間接的に、結ばれてなる。前記第1ガーゼ組織は、少なくとも経糸または緯糸の一方に、撚り係数が3.0以下の第1撚糸を用いて形成され、前記第2ガーゼ組織は、経糸に、撚り係数が3.3以上の第3撚糸を用い、緯糸に、撚り係数が3.3以上の第4撚糸を用いて形成される。
上記考案の態様において、好ましくは、前記第1ガーゼ組織は、経糸または緯糸の他方に、撚り係数が3.0以下の第2撚糸を用いて形成される。
上記考案の態様において、好ましくは、前記第1ガーゼ組織は、経糸または緯糸の他方に、撚り係数3.3以上の第2撚糸を用いて形成される。
上記考案の態様において、好ましくは、二重ガーゼ織物である。
上記考案の態様において、好ましくは、3重以上のガーゼ織物であって、中間層に相当する第3ガーゼ組織を含み、前記第3ガーゼ組織は、経糸に、撚り係数が3.3以上の第5撚糸を用い、緯糸に、撚り係数が3.3以上の第6撚糸を用いて形成される。
上記課題を解決する考案の一態様は、前記多重ガーゼ織物により縫製されてなる衣類である。
上記課題を解決する考案の一態様は、前記多重ガーゼ織物により縫製されてなる寝具類である。
本考案の多重ガーゼ織物は、ガーゼ織物の特徴である通気性と軽量性を維持するとともに、肌触りが良く(柔らかく)、保温性に優れる。
第1実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図 第2実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図 第3実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図 第4実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図 第5実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図 第6実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図 従来技術に係る3重ガーゼ織物の断面図 従来技術に係る2重ガーゼ織物の断面図
<第1実施形態>
〜構成〜
図1は第1実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図である。本考案はN(Nは2以上の整数)重ガーゼ織物であるが、考案を理解しやすいように、3重ガーゼ織物について説明する。
ガーゼ織物は、表面層ガーゼG1と、裏面層ガーゼG2と、中間層ガーゼG3とを備える。
表面層ガーゼG1と裏面層ガーゼG2とは中間層ガーゼG3を通過して直接的に接結されていてもよいし、表面層ガーゼG1および裏面層ガーゼG2が中間層ガーゼG3を介して間接的に接結されていてもよい。
また、図示のように経糸により接結部を形成しても良いし、緯糸により接結部を形成しても良い。
また、図示のように中間層ガーゼG3の糸により接結部を形成しても良いし、表面層ガーゼG1および裏面層ガーゼG2の糸に接結部を形成しても良い。
表面層ガーゼG1は、経糸(縦糸)1,2と緯糸(横糸)A,Bとから構成される。経糸1,2に緯糸A,Bを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸1,2には、撚り係数が3.0以下の撚糸(第1撚糸)を用いる。緯糸A,Bには、撚り係数が3.0以下の撚糸(第2撚糸)を用いる。
裏面層ガーゼG2は、経糸3,4と緯糸C,Dとから構成される。経糸3,4に緯糸C,Dを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸3,4には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第3撚糸)を用いる。緯糸C,Dには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第4撚糸)を用いる。
中間層ガーゼG3は、経糸5,6と緯糸E,Fとから構成される。経糸5,6に緯糸E,Fを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸5,6には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第5撚糸)を用いる。緯糸E,Fには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第6撚糸)を用いる。
すなわち、表面層ガーゼG1では、経糸および緯糸とも弱撚糸(または無撚糸)により形成され、裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3では、経糸および緯糸とも一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3は、従来より一般に用いられているガーゼ組織である。
なお、撚り係数が3.3以上の撚糸は一般的に用いられる撚糸である。撚り係数が3.0以下の撚糸は弱撚糸と呼ばれる。さらに、撚り係数が1.0以下の撚糸は無撚糸に含まれる。
一般的な撚糸として撚り係数が3.5以上の撚糸を用い、弱撚糸として撚り係数が2.5以下の撚糸を用いると、後述する効果はより顕著になる。
撚り係数とは、糸の太さを考慮した撚りの強弱の指標である。数字の大きい方ほど強い撚りを示す。糸番手の平方根に撚り係数を掛けた値が、1インチ当たりの撚り数となる。
〜変形例〜
第1撚糸と第2撚糸は同じ撚り係数(弱撚糸または無撚糸)でもよいし、弱撚糸または無撚糸となる範囲で異なっていてもよい。第3〜6撚糸は同じ撚り係数(一般的な撚糸)でもよいし、一般的な撚糸となる範囲で異なっていてもよい。
また、第1撚糸〜第6撚糸は、中空糸であってもよいが、密実糸であることがより好ましい。
第1撚糸〜第6撚糸は、綿糸であることが好ましいが、レーヨン等植物由来の再生繊維を適用してもよい。
なお、第1撚糸〜第6撚糸は、同番手であってもよいが、異なっていてもよい。
また、図1における例示では、第1撚糸〜第6撚糸は同番手である前提である。弱撚糸(または無撚糸)は同番手の撚糸に比べて膨らみ太くなったように見える。したがって、第1撚糸および第2撚糸は、第3〜6撚糸に比べて太く図示されている。
説明の簡略化のため、組織G1を表面層ガーゼとし、組織G2を裏面層ガーゼとしたが、組織G1を裏面層ガーゼとし、組織G2を表面層ガーゼとしてもよい。すなわち、表面層ガーゼはおよび中間層ガーゼは一般的な撚糸より形成され、裏面層ガーゼは弱撚糸(または無撚糸)より形成される。
〜効果〜
図7は、従来技術の3重ガーゼ織物の断面図である。従来技術と比較することにより、本実施形態の効果について説明する。
従来技術では、3層(G1〜G3)とも撚糸により形成されている。これに対し、本実施形態では、表面層ガーゼG1は、弱撚糸(または無撚糸)により形成され、裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3は、撚糸により形成される。
したがって、表面層ガーゼG1は弱撚糸(または無撚糸)の特徴である柔らかさと嵩高感を有する。また、弱撚糸(または無撚糸)は同番手の撚糸に比べて膨らみ太くなったように見える。これにより、防透性は向上する。
ところで、ガーゼ組織は、経糸に緯糸を供給することにより形成される。ガーゼ組織が形成された後、洗浄や染色等の水分を含ませる工程を経て、乾燥させると、ガーゼ組織は収縮する。そのとき、撚糸と弱撚糸(または無撚糸)では収縮率が異なる。すなわち、撚糸は収縮しやすいのに対し、弱撚糸(または無撚糸)は収縮しにくい。
従って、従来技術では、3層が均等に収縮し、皺にならないのに対し、本実施形態では、表面層ガーゼG1は収縮しにくい。裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3が収縮する結果、表面層ガーゼG1は追従できずに、皺が発生する。皺の凹凸により、嵩高性が向上し、肌触りが良く(柔らかく)、保温性が向上する。
一方、裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3は、従来より一般に用いられているガーゼ組織であるため、従来技術に準ずる強度を有する。これにより、衣服等の縫製分野に適用できる。また、ガーゼ織物の特徴である通気性と軽量性を維持する。
<第2・3実施形態>
図2は第2実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図である。3重ガーゼ織物は表面層ガーゼG1と、裏面層ガーゼG2と、中間層ガーゼG3とを備える。表面層ガーゼG1と裏面層ガーゼG2とは直接的または間接的に接結されている。
表面層ガーゼG1は、経糸(縦糸)1,2と緯糸(横糸)A,Bとから構成される。経糸1,2に緯糸A,Bを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸1,2には、撚り係数が3.0以下の撚糸(第1撚糸)を用いる。緯糸A,Bには、3.3以上の撚糸(第2撚糸)を用いる。
裏面層ガーゼG2は、経糸3,4と緯糸C,Dとから構成される。経糸3,4に緯糸C,Dを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸3,4には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第3撚糸)を用いる。緯糸C,Dには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第4撚糸)を用いる。
中間層ガーゼG3は、経糸5,6と緯糸E,Fとから構成される。経糸5,6に緯糸E,Fを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸5,6には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第5撚糸)を用いる。緯糸E,Fには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第6撚糸)を用いる。
すなわち、表面層ガーゼG1では、経糸は弱撚糸(または無撚糸)により形成され、緯糸は一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3では、経糸および緯糸とも一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3は、従来より一般に用いられているガーゼ組織である。
本願考案者は、当初、表面層ガーゼG1の経糸に弱撚糸(または無撚糸)を用いた場合、経糸方向のみに繰り返される皺(緯糸方向に延びる皺)が発生し、緯糸方向には皺が発生しないだろうと、考えていた。
しかしながら、第2実施形態に係る3重ガーゼを試作したところ、経糸方向の皺に追従して、緯糸方向にも皺が発生することがわかった。
したがって、第2実施形態は、第1実施形態に準ずる効果が得られる。
図3は第3実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図である。3重ガーゼ織物は表面層ガーゼG1と、裏面層ガーゼG2と、中間層ガーゼG3とを備える。表面層ガーゼG1と裏面層ガーゼG2とは直接的または間接的に接結されている。
表面層ガーゼG1は、経糸(縦糸)1,2と緯糸(横糸)A,Bとから構成される。経糸1,2に緯糸A,Bを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸1,2には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第2撚糸)を用いる。緯糸A,Bには、3.0以下の撚糸(第1撚糸)を用いる。
裏面層ガーゼG2は、経糸3,4と緯糸C,Dとから構成される。経糸3,4に緯糸C,Dを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸3,4には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第3撚糸)を用いる。緯糸C,Dには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第4撚糸)を用いる。
中間層ガーゼG3は、経糸5,6と緯糸E,Fとから構成される。経糸5,6に緯糸E,Fを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸5,6には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第5撚糸)を用いる。緯糸E,Fには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第6撚糸)を用いる。
すなわち、表面層ガーゼG1では、経糸は一般的な撚糸により形成され、緯糸は弱撚糸(または無撚糸)により形成される。裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3では、経糸および緯糸とも一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2および中間層ガーゼG3は、従来より一般に用いられているガーゼ組織である。
これにより、表面層ガーゼG1では、緯糸方向に繰り返される皺が発生するとともに、緯糸方向の皺に追従して、経糸方向にも皺が発生する。したがって、第3実施形態は、第1実施形態に準ずる効果が得られる。
<第4−6実施形態>
第1実施形態に係る多重ガーゼ織物は3重であったが、2重ガーゼとすることもできる。図4は、第4実施形態に係る多重ガーゼ織物の概念図である。
2重ガーゼ織物は表面層ガーゼG1と、裏面層ガーゼG2を備える。表面層ガーゼG1と裏面層ガーゼG2とは接結されている。
表面層ガーゼG1は、経糸(縦糸)1,2と緯糸(横糸)A,Bとから構成される。経糸1,2に緯糸A,Bを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸1,2には、撚り係数が3.0以下の撚糸(第1撚糸)を用いる。緯糸A,Bには、撚り係数が3.0以下の撚糸(第2撚糸)を用いる。
裏面層ガーゼG2は、経糸3,4と緯糸C,Dとから構成される。経糸3,4に緯糸C,Dを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸3,4には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第3撚糸)を用いる。緯糸C,Dには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第4撚糸)を用いる。
すなわち、表面層ガーゼG1では、経糸および緯糸とも弱撚糸(または無撚糸)により形成され、裏面層ガーゼG2では、経糸および緯糸とも一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2は、従来より一般に用いられているガーゼ組織である。
図8は、従来技術の2重ガーゼ織物の断面図である。従来技術と比較することにより、本実施形態の効果について説明する。
第1実施形態ほどの生地強度を求められない場合は、中間層ガーゼG3を省略でき、2重ガーゼとすることができる。このときに、第1実施形態と同様の効果を得られる。
表面層ガーゼG1では、弱撚糸(または無撚糸)の特徴および皺形成の相乗作用により、柔らかさと嵩高感が向上する。嵩高感向上により、保温性や防透性が向上する。
一方、裏面層ガーゼG2は、従来より一般に用いられているガーゼ組織であるため、従来技術に準ずる強度を有する。これにより、衣服等の縫製分野に適用できる。また、ガーゼ織物の特徴である通気性と軽量性を維持する。
図5は第5実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図である。2重ガーゼ織物は表面層ガーゼG1と、裏面層ガーゼG2とを備える。表面層ガーゼG1と裏面層ガーゼG2とは接結されている。
表面層ガーゼG1は、経糸(縦糸)1,2と緯糸(横糸)A,Bとから構成される。経糸1,2に緯糸A,Bを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸1,2には、撚り係数が3.0以下の撚糸(第1撚糸)を用いる。緯糸A,Bには、3.3以上の撚糸(第2撚糸)を用いる。
裏面層ガーゼG2は、経糸3,4と緯糸C,Dとから構成される。経糸3,4に緯糸C,Dを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸3,4には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第3撚糸)を用いる。緯糸C,Dには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第4撚糸)を用いる。
すなわち、表面層ガーゼG1では、経糸は弱撚糸(または無撚糸)により形成され、緯糸は一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2では、経糸および緯糸とも一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2は、従来より一般に用いられているガーゼ組織である。
これにより、表面層ガーゼG1では、経糸方向に繰り返される皺が発生するとともに、経糸方向の皺に追従して、緯糸方向にも皺が発生する。したがって、第5実施形態は、第4実施形態に準ずる効果が得られる。
図6は第6実施形態に係る多重ガーゼ織物の断面図である。2重ガーゼ織物は表面層ガーゼG1と、裏面層ガーゼG2とを備える。表面層ガーゼG1と裏面層ガーゼG2とが接結されている。
表面層ガーゼG1は、経糸(縦糸)1,2と緯糸(横糸)A,Bとから構成される。経糸1,2に緯糸A,Bを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸1,2には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第2撚糸)を用いる。緯糸A,Bには、3.0以下の撚糸(第1撚糸)を用いる。
裏面層ガーゼG2は、経糸3,4と緯糸C,Dとから構成される。経糸3,4に緯糸C,Dを供給して交差させる平織構造が形成される。
経糸3,4には、撚り係数が3.3以上の撚糸(第3撚糸)を用いる。緯糸C,Dには、撚り係数が3.3以上の撚糸(第4撚糸)を用いる。
すなわち、表面層ガーゼG1では、経糸は一般的な撚糸により形成され、緯糸は弱撚糸(または無撚糸)により形成される。裏面層ガーゼG2では、経糸および緯糸とも一般的な撚糸により形成される。裏面層ガーゼG2は、従来より一般に用いられているガーゼ組織である。
これにより、表面層ガーゼG1では、緯糸方向に繰り返される皺が発生するとともに、緯糸方向の皺に追従して、経糸方向にも皺が発生する。したがって、第6実施形態は、第4実施形態に準ずる効果が得られる。
<備考>
ところで、パイルタオルでは、無撚糸パイルや弱撚糸パイルが用いられることもある。
一般的に用いられる撚糸は、綿花の繊維を撚って形成される。これに対し、無撚糸は、撚糸を撚り戻し、撚りのない状態になるように形成される。
無撚糸は、ふんわりとふくらみ、繊維間に空気をたくさん含んでいる。したがって、無撚糸パイルは、保温性や柔らかな肌触りを実現する。
弱撚糸は、無撚糸同様に撚糸を撚り戻すが、撚りが残るように形成される。弱撚糸も無撚糸に近似する性質を有する。
考案者は、無撚糸または弱撚糸をガーゼ織物に適用することを検討した。無撚糸または弱撚糸によるガーゼ組織は、通気性や軽量性を維持しながら、撚糸によるガーゼ組織に比べてボリューム感を有する。その結果、保温性、柔らかな肌触り、防透性が向上する。
しかしながら、一般に、無撚糸や弱撚糸は撚糸に比べ強度が劣る。したがって、無撚糸のみで構成されたガーゼ組織は、強度が劣る。弱撚糸のみで構成されたガーゼ組織も同様である。多重ガーゼとしても著しい強度向上にならない。
そこで、撚糸により構成されたガーゼ組織と無撚糸(または弱撚糸)により構成されたガーゼ組織とを接結する多重ガーゼ織物に適用することを検討した。
撚糸により構成されたガーゼ組織が強度を維持するともに、無撚糸(または弱撚糸)により構成されたガーゼ組織は、保温性、柔らかな肌触り、防透性を有する。すなわち、組み合わせにより相互の長所を併せ持つ。
考案者は、関連考案として、無撚糸(または弱撚糸)を表面層および裏面層に用いた多重ガーゼ織物を提案している。
しかしながら、関連考案を実際に製品化し、販売するうちに、一部に無撚糸(または弱撚糸)を用いただけでも、関連考案に準ずる効果が得られるのではないかと、着想するに至った。
とくに、衣服に適用する場合は、肌に接触する面のみに無撚糸(または弱撚糸)が用いられていればよいのではないかと、着想するに至った。
<多重ガーゼ織物の適用例>
本願考案の多重ガーゼ織物では、通気性、軽量性を維持しながら、従来技術に比べ嵩高性、保温性、柔らかな肌触り、防透性が向上している。また、従来技術に準ずる強度を有し、衣服等の縫製分野に適用できる。製造コストが低い。
その結果、ガーゼタオルやハンカチはもちろん、被服(ガウン、パジャマ、シャツ、パンツ、マフラー、乳幼児用品等)や寝装具類(シーツ、ブランケット、枕カバーなど)の生地として好適である。
G1 表面層ガーゼ
G2 裏面層ガーゼ
G3 中間層ガーゼ
1,2 表面層ガーゼ経糸
3,4 裏面層ガーゼ経糸
5,6 中間層ガーゼ経糸
A,B 表面層ガーゼ緯糸
C,D 裏面層ガーゼ緯糸
E,F 中間層ガーゼ緯糸

Claims (7)

  1. 表面層に相当する第1ガーゼ組織および裏面層に相当する第2ガーゼ組織を含み、
    前記第1ガーゼ組織と前記第2ガーゼ組織とは、直接的及び/又は間接的に、結ばれてなり、
    前記第1ガーゼ組織は、
    少なくとも経糸または緯糸の一方に、撚り係数が3.0以下の第1撚糸を用いて形成され、
    前記第2ガーゼ組織は、
    経糸に、撚り係数が3.3以上の第3撚糸を用い、
    緯糸に、撚り係数が3.3以上の第4撚糸を用いて
    形成される
    ことを特徴とする多重ガーゼ織物。
  2. 前記第1ガーゼ組織は、
    経糸または緯糸の他方に、撚り係数が3.0以下の第2撚糸を用いて形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の多重ガーゼ織物。
  3. 前記第1ガーゼ組織は、
    経糸または緯糸の他方に、撚り係数3.3以上の第2撚糸を用いて形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の多重ガーゼ織物。
  4. 二重ガーゼ織物である
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の多重ガーゼ織物。
  5. 3重以上のガーゼ織物であって、
    中間層に相当する第3ガーゼ組織を含み、
    前記第3ガーゼ組織は、
    経糸に、撚り係数が3.3以上の第5撚糸を用い、
    緯糸に、撚り係数が3.3以上の第6撚糸を用いて
    形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の多重ガーゼ織物。
  6. 請求項1〜請求項5いずれかの多重ガーゼ織物により縫製されてなる
    ことを特徴とする衣類。
  7. 請求項1〜請求項5いずれかの多重ガーゼ織物により縫製されてなる
    ことを特徴とする寝具類。
JP2016005461U 2016-11-11 2016-11-11 多重ガーゼ織物 Active JP3208614U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005461U JP3208614U (ja) 2016-11-11 2016-11-11 多重ガーゼ織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005461U JP3208614U (ja) 2016-11-11 2016-11-11 多重ガーゼ織物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3208614U true JP3208614U (ja) 2017-01-26

Family

ID=57881784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016005461U Active JP3208614U (ja) 2016-11-11 2016-11-11 多重ガーゼ織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3208614U (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107587229A (zh) * 2017-09-22 2018-01-16 稳健医疗用品(荆门)有限公司 一种多层布及其制造方法
CN107740216A (zh) * 2017-11-29 2018-02-27 孚日集团股份有限公司 一种双面浮雕异花型多层无毛圈巾被织物及其织造方法
JP2019157297A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 東レ株式会社 多層構造織物
CN110273215A (zh) * 2019-06-14 2019-09-24 奥美医疗用品股份有限公司 一种多层结构的纺织品
JP2019218644A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 一広株式会社 二重ガーゼ織物およびその製法
CN114908454A (zh) * 2022-04-21 2022-08-16 深圳全棉时代科技有限公司 一种抗菌保暖多层纱布绒类面料的织造方法和被毯

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107587229A (zh) * 2017-09-22 2018-01-16 稳健医疗用品(荆门)有限公司 一种多层布及其制造方法
CN107740216A (zh) * 2017-11-29 2018-02-27 孚日集团股份有限公司 一种双面浮雕异花型多层无毛圈巾被织物及其织造方法
CN107740216B (zh) * 2017-11-29 2020-10-20 孚日集团股份有限公司 一种双面浮雕异花型多层无毛圈巾被织物及其织造方法
JP2019157297A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 東レ株式会社 多層構造織物
JP7081227B2 (ja) 2018-03-13 2022-06-07 東レ株式会社 多層構造織物
JP2019218644A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 一広株式会社 二重ガーゼ織物およびその製法
CN110273215A (zh) * 2019-06-14 2019-09-24 奥美医疗用品股份有限公司 一种多层结构的纺织品
CN114908454A (zh) * 2022-04-21 2022-08-16 深圳全棉时代科技有限公司 一种抗菌保暖多层纱布绒类面料的织造方法和被毯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3208614U (ja) 多重ガーゼ織物
TWI510687B (zh) Gauze fabric, clothing and bedding
US10669651B2 (en) Woven fabric with improved comfort
JP6501334B1 (ja) 多重ガーゼ織物
JP5737735B1 (ja) ガーゼ織物
JP6090894B1 (ja) 多重ガーゼ織物
TWI541401B (zh) Gauze fabric
CN107740216A (zh) 一种双面浮雕异花型多层无毛圈巾被织物及其织造方法
JP3187096U (ja) 縫製品
TWI599689B (zh) Multiple gauze fabrics
CN206109651U (zh) 一种天丝床品面料
JP7168248B2 (ja) 多重ガーゼ織物
CN216993383U (zh) 一种保暖型坯布
CN213199038U (zh) 一种莫代尔面料
HK1206079B (en) Woven gauze fabric
JP2015212432A (ja) 多重織物

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3208614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250