JP3209329B2 - 電解製錬における相対評価による異常電極の検出方法 - Google Patents
電解製錬における相対評価による異常電極の検出方法Info
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Description
を特定して検出する電解製錬における相対評価による異
常電極の検出方法に関する。
明する(図9、図10参照)。電解槽30は、上に向っ
て解放した直方体形状の槽で、その長側壁30cの上面
に共通導体32(ブスバー)を設置する。電解槽30
は、図9に最も良く示されているように縦方向及び横方
向に複数隣接して設置されており、その総数は数百槽に
も及ぶ。各電解槽30の電解液には、複数(Cuの場
合、通常、20枚から50枚程度)の陰極種板(カソー
ド板)K及び陽極耳付き型(アノード板)Aが交互に平
行になるようにして浸漬される。各カソード板Kは、陰
極支持用竿(クロスバー)34に吊り下げられている。
クロスバー34の両端及びアノード板Aの耳部は、左右
いずれか一方の電解槽側壁30cの上面及び他方の電解
槽側壁30cに設けられた共通導体32にそれぞれ支持
されている。
は、縦横2つずつ合計4つの電解槽30を一組として各
電解槽30の全アノード板Aから全カソード板Kにそれ
ぞれ電流が流れるように配線されている。電解製錬用電
源としては、低電圧、大電流を必要とし、大容量であり
ながら電解操業の条件に応じて広い範囲の電圧調節が可
能であるため、サイリスタ方式又はダイオード方式の半
導体整流器が用いられる。
げる要因として、陰極面での樹枝状晶やコブの発生、陰
極の湾曲、大きな陽極破片による橋渡しなどがある。例
えば、陰極面に局部的にコブが発生し肥大化すると、ア
ノード板Aとカソード板Kが短絡(ショート)を起こ
し、電解電流が短絡部分に集中するため、電解製錬が妨
げられてしまう(図5(a)、(b)参照)。このよう
な異常を発見するための検槽作業は、作業員が毎日、数
千から数万にも及ぶ電解槽上を歩行しながら可動鉄片式
磁力計を操作して行なっている。しかしながら、検査箇
所が上述のように膨大であるため多大な労力を要すると
共に、作業員が電解槽上を歩行することによる電極板の
位置ズレを誘発する原因にもなっていた。
る方法としては、陰極支持用竿(クロスバー)やアノー
ドの耳部に流れる電流を測定して異常を検出する方法
や、短絡部分の温度が局所的に上昇することに着目して
赤外線センサを使用して異常を測定する方法がある。し
かしながら、前者の方法では電流そのもの変動を直接測
定監視することは精度の点で難点がある。また、後者の
方法では保温用のシートの上からでは正確な検出ができ
難い上に、短絡部分の温度が高くなるまでには時間がか
かるため早期に発見できない。その上、電極板に電流が
流れないという異常(接触不良、不動態化)に対しては
それを検出できないという問題点があった。そこで、本
出願人は、導体と複数の陰極板との接点近傍及び/又は
導体と複数の陽極板との接点近傍の磁気を多数のホール
素子型磁気センサで同時に測定する方法を開発し特許出
願した(特願平9−65376号)。しかしながら、こ
れはセンサが特別注文により製作されるものであるた
め、極めて設備投資が高くなる欠点があった。また、各
磁気センサによる実測値で直接異常位置の判定を行う
と、例えば、昼間と夜間との間の電流(電圧)の相違等
に起因する実測値の変動により、本来異常でないものを
異常と判定したり、逆に、異常があるにもかかわらず正
常値と判定してしまう欠点もあった。
り同時に測定された測定値の内、異常値を除いたものを
基準として異常判定基準値を求め、これより陽極板及び
/又は陰極板の異常位置を検出し、それにより、電流
(電圧)の変動等による判定ミスをなくすることができ
る電解製錬における相対評価による異常電極の検出方法
を提供することを目的とする。
に、請求項1に記載の本発明は、電解液が溜められた電
解槽に、該電解槽の対向する両側壁上面に固定された導
体の陰極側には陰極板が、陽極側には陽極板が、それぞ
れ導電可能に支持された状態で交互に浸漬され、導体と
複数の陰極板との接点近傍及び/又は導体と複数の陽極
板との接点近傍の磁気を多数の磁気センサで同時に測定
することにより電極板の異常位置を特定して検出する電
解製錬における相対評価による異常電極の検出方法であ
って、磁気を測定するセンサとして、安定して磁気測定
可能な磁気センサを用いると共に、各磁気センサは、そ
の使用にあたって、先ず、電解槽の磁気を検知しない場
所で磁気測定を行いゼロ調整をし、しかる後、磁力の大
きさが分かっている標準永久磁石を該磁気センサに近接
させてその読み値が該標準永久磁石の既知の磁気の大き
さとなるように重み付けを修正し、これを、全ての磁気
センサについて実行し、そして、同時に測定された多数
の測定値の内、大きいもの及び小さいものから所定数ず
つ除去して残りの測定値の平均値を求め、この平均値に
対して所定の量だけ異なる値を異常判定基準値として、
これより大きな又は小さな磁気測定値を有する磁気セン
サによって測定されている陽極板及び/又は陰極板を異
常位置として検出する電解製錬における相対評価による
異常電極の検出方法を備えて構成されてなる。
値、具体的には、測定値の内、大きいもの及び小さいも
のから所定数ずつ除去して残りの測定値の平均値を求
め、この平均値に対して所定の量だけ異なる値を異常判
定基準値として用いる。このように、同時に測定された
多数の測定値を基準として相対的に異常判定基準値を求
めることから、電流(電圧)の変動等による判定ミスを
なくすることができる。
の本発明は、請求項1に記載の電解製錬における相対評
価による異常電極の検出方法において、同時に測定され
た多数の測定値から除去する数は、大きいもの及び小さ
いものから3〜7ケずつであることを特徴とする。
の本発明は、請求項1又は2に記載の電解製錬における
相対評価による異常電極の検出方法において、異常判定
基準値は、ショートの場合、前記平均値の1.3倍以上
であることを特徴とする。
の本発明は、請求項1又は2に記載の電解製錬における
相対評価による異常電極の検出方法において、異常判定
基準値は、通電不良の場合、前記平均値の0.8倍以下
であることを特徴とする。
の本発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解
製錬における相対評価による異常電極の検出方法におい
て、磁気センサは、フラックスゲート型磁気センサであ
ることを特徴とする。
ける相対評価による異常電極の検出方法について図示さ
れた好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。図6
は、本発明に係る電解製錬における相対評価による異常
電極の検出方法の一実施形態のフローチャートである。
溜められた電解槽に、該電解槽の対向する両側壁上面に
固定された導体の陰極側には陰極板が、陽極側には陽極
板が、それぞれ導電可能に支持された状態で交互に浸漬
されるように配置し、これに通電して電解を行う電解工
程(ステップS1)と、定期的に又は所定のタイミング
で多数のフラックスゲート型磁気センサを、導体と複数
の陰極板との接点近傍及び/又は導体と複数の陽極板と
の接点近傍に近接させて、それぞれの部位における磁気
を同時に測定する同時測定工程(ステップS2)と、同
時に測定された多数の測定値をコンピュータに送り、こ
れら測定値の内、大きいもの及び小さいものから3〜7
ケずつを除去して残りの測定値の平均値を求め、この平
均値の1.3倍以上の所定の値を異常判定基準値とし
て、これより大きな磁気測定値を有する磁気センサによ
って測定されている陽極板及び/又は陰極板をショート
(短絡)位置として検出する異常位置検出工程(ステッ
プS3)と、検出結果をモニタに表示及び/又は印刷物
としてプリントアウトする出力工程(ステップS4)
と、そして、異常位置の陽極板及び/又は陰極板を正常
状態とする作業を行う校正工程(ステップS5)とを備
えて構成されている。
定された多数、電解槽1槽中のカソードKの枚数と同
数、例えば、56の測定値をコンピュータに送り、これ
ら測定値の内、大きいもの及び小さいものから3〜7ケ
ずつ、例えば5ケを除去して残りの測定値の平均値を求
め、この平均値の1.3倍以上の所定の値、例えば1.
5倍を異常判定基準値として、これ以上の測定値を有す
るものをショート(短絡)位置として検出している。も
ちろん、同時に測定された測定値の内、除去する数は5
に限らない。平均値を求めるために使用される測定値
に、経験的に異常値が入り込まないようにできる数であ
ればいくつであっても良い。また、平均値の1.3倍以
上の所定の値を異常判定基準値としているが、これも、
平均値に対して経験的に異常位置を区分けできる数値で
あればどのようなものであっても良い。例えば、平均値
の何倍という区分けではなく、平均値に所定の値を足し
た数値とすることもできる。同様の方法によって、平均
値の0.8以下の所定の値を異常判定基準値として、こ
れ以下の測定値を有するものを通電不良位置として検出
することもできる。これらの計算処理は、電解槽30の
設置されている場所から隔離された管理室内に設置され
たコンピュータで行う。
めのシステムの一実施形態を示す概略斜視図である。多
数配列されたCu精錬のための電解槽30は、希硫酸等
の電解液を溜める槽であり、全体を枠組み固定され複数
の脚35によりがたつかないように床に置かれている。
それぞれの電解槽30にはアノード側電極であるアノ−
ド板Aとカソード側電極であるカソ−ド板Kが交互に並
列支持して配置される。そして、電解槽30の側面上部
には、位置決め手段20が取り付けられている。
6、吊具装置15、位置案内手段10が取り付けられて
おり、吊具装置15の下方には磁気センサ取付フレーム
15d及び停止装置25が取り付けられている(図2参
照)。頭上移動形クレーン18は、複数並列配置された
電解槽30の縦方向X又は横方向Y(図1においては横
方向Yのみ連続して複数の電解槽30を描いた)に水平
移動する装置であり、レール18b上をX軸方向に移動
するスライド本体18cを有し、このスライド本体18
cにはモータ18aが設置されている。レール18bは
図示しないフレーム内に敷設されており、このフレーム
がY軸方向に移動するようになっている。スライド本体
18cの下面には、一対の第1筒状ガイド部材18dが
取り付けられていると共に、第1ワイヤ16bにより昇
降可能とされた懸垂部材16が吊り下げられている。
ド棒16aが、第1筒状ガイド部材18dの内側に入れ
子式に且つがた付かないように挿入されている。これ
は、頭上移動形クレーン18を水平移動させたときに、
その慣性力によって吊り下げられている懸垂部材16が
揺れるのを防止するためである。懸垂部材16の下面に
は、下端部がフレア状に拡開された筒状の一対の第2筒
状ガイド部材16dが取り付けられていると共に、吊具
装置15が、図示されていない巻上げ機により巻取/巻
出可能に取り付けられた第2ワイヤ15bにより昇降可
能に吊り下げられている。第2ワイヤ15bは、複数の
巻上げ機により個別に操作することも、チェーン等の動
力伝達機構を用いて一台の巻上げ機を用いて操作するこ
ともできる。尚、本実施例においては、電解槽30上に
ある障害物を避けて吊具装置15を移動させるために頭
上移動形クレーン18と吊具装置15の中間に懸垂部材
16を介在させているが、もちろんこれに限られるもの
ではなく、頭上移動形クレーン18に直接吊具装置15
を取り付けたものであってもよい。
ド棒15aが第2筒状ガイド部材16dの内側に入れ子
式に挿入されて取り付けられている。これは、上述した
ように、頭上移動形クレーン18を水平移動させたとき
の吊具装置15の揺れ防止を図るためである。この第2
ガイド棒15aの上部先端部は、吊具装置15が水平方
向所定位置に移動した後下降することにより位置案内手
段10が位置決め手段20に係合し始めた直後に、第2
筒状ガイド部材16dのフレア状に拡開された部分に位
置するようになっている。そして、位置案内手段10と
位置決め手段20の係合が完了するまでの間は、第2ガ
イド棒15aの上部先端部は第2筒状ガイド部材16d
のフレア状に拡開された部分の内側を移動可能となって
いる。また、吊具装置15の両側面には、電解槽30の
側面上部に設けられた位置決め手段20と係合するため
の位置案内手段10が取り付けられている(図2では図
示されていない)。
方向)に取付軸15cが取り付けられ、磁気センサ取付
フレーム15dが、この取付軸15cを中心として揺動
し且つ長手方向に僅かに直線移動可能となるように取付
けられている。そして、カソードK側又はアノードA側
の磁気を一度に測定するために、磁気センサ取付フレー
ム15dには複数の磁気センサ13が設置されている。
ここで、このような構造としたのは、図3及び図6に示
したように、陰極支持用竿34の両端及びアノード板A
の耳部は、左右いずれか一方の電解槽側壁30cの上面
及び他方の電解槽側壁30cに設けられた共通導体32
にそれぞれ支持されているため、カソードKの磁束を測
定する箇所とアノードAの磁束を測定する箇所はそれぞ
れ対向する位置の電解槽側壁30cで測定する必要があ
るからである。吊具装置15に、カソードKの磁束を測
定するセンサとアノードAの磁束を測定するセンサをそ
れぞれ取り付けることも可能であるが、磁気センサ13
の取付数が約倍になりコストがかかると共に、重量も増
加して好ましくない。そこで、X軸方向で揺動可能な取
付軸15cを設け、これに磁気センサ取付フレーム15
dを取り付けてカソードKの枚数と同数の磁気センサ1
3を配置し、これらを揺動させてカソードKとアノード
Aとの両側の磁束を別個に測定できるようにしたもので
ある。
32に支持されている位置は、X軸方向で約5cm程の
ズレがあるので、例えば、カソードK側を測定した後、
磁気センサ13を単に揺動しただけでは磁気センサ13
はアノードA側の測定位置近接されない。そのため、X
軸方向への移動を可能とするように磁気センサ取付フレ
ーム15dに直線移動案内機構を設けている。また、各
磁気センサ13は、テフロン製の丸棒の先端に取り付け
られている。これは、万が一、磁気センサ13が陰極支
持用竿34や電解槽側壁30c等に接触し乗り上げたよ
うな場合にテフロン製の丸棒を撓ませることにより磁気
センサ13の損傷を回避するためである。さらに、各磁
気センサ13は、カソード板K及び/又はアノ−ド板A
に近接した所定位置に正確に配置されることが必要であ
るため、磁気センサ取付フレーム15dへの取り付け位
置が微動ネジにより調整可能とされている。尚、本実施
例においては、この磁気センサ13は、カソード板Kの
数だけ設置されている。
7に示すような、安価に入手することができ且つ、安定
して磁気測定可能なフラックスゲート型磁気センサを用
いる。このフラックスゲート型磁力計は電解製錬におけ
る異常電極の検出には使用された事例は見当たらない
が、素子の信号処理が簡明であり、汎用型であるため価
格も安いというメリットがある。
示すような構成を有するものであるが、かかる構成は従
来周知であるためここでの詳細な説明は省略する。た
だ、本発明において、各磁気センサ13が安定した磁気
測定が可能であるように、パルス発振側に用いられる電
源としては、頭上移動形クレーン18等の駆動源とは別
個独立して設置されたバッテリを用い連続印加とするこ
とが好ましい。これにより、磁気センサ13の駆動電源
のオン/オフに伴う出力変動による測定ミスを回避する
ことができる。さらに、バッテリは、2系統を切り替え
使用するように構成し、使用していない方のバッテリを
充電することにより連続使用可能とすることもできる。
各磁気センサ13は、その使用にあたって、先ず、手持
ちの校正器を通じてセンサ番号を入力し、電解槽30の
磁気を検知しない場所で磁気測定を行いゼロ調整する。
しかる後、磁力の大きさが分かっている標準永久磁石を
該磁気センサ13に近接させてその読み値が該標準永久
磁石の既知の磁気の大きさとなるように重み付けを修正
し、これを、全ての磁気センサについて実行する。かか
る作業は3日に一度の頻度で作業員が手持ちの校正器と
コンピュータを用いて行い、全ての磁気センサ13につ
いて順次ゼロ調整及びスパン校正を実行する。
た磁気センサ取付フレーム15dには停止装置25が取
り付けられている。停止装置25は、概略として、係止
部材25a、ストッパ25b、円盤26、検出体27、
減速センサ29a、停止センサ29b、非常停止センサ
29cを有して構成されている。係止部材25aは、磁
気センサ取付フレーム15dの長手方向ほぼ両端部の2
箇所に摺動可能に取り付けられており、取付軸15cを
中心として磁気センサ取付フレーム15dを垂直方向
(Z軸方向)に対して左右方向いずれか45度揺動させ
たときに垂直方向に位置するようになっている(図3参
照)。このように係止部材25aを2箇所に取り付けた
のは、吊具装置15を昇降させる2つのモータ(図示さ
れていない)を独立して制御することにより吊具装置1
5の傾きをなくすためである。
5aが脱落しないように落下防止用のストッパ25bが
設けられている。一方、係止部材25aの下端部には、
位置決めの起点となる参照位置に接触するための当接手
段として円盤26が取り付けられている。この円盤26
は、複数の陰極支持用竿34に接触することができるよ
うな大きさで、且つ、円周方向に自由に回転するように
なっている。また、係止部材25aの所定位置には、非
接触形の近接スイッチに感知される検出体27が取り付
けられている。
ーム15dには、検出体27の接近を感知して作動する
近接スイッチである減速センサ29a、停止センサ29
b、非常停止センサ29cがそれぞれ下方から順番に所
定位置に取り付けられており、各センサが検出体27の
接近を感知すると作動してその信号が図示しない昇降モ
ータに送られ、モータが減速、停止、非常停止するよう
になっている。尚、電解槽30の左右のいずれの電解槽
側壁30cの磁束を測定することができるように磁気セ
ンサ13を揺動可能としたことから、本実施例において
は、図3に示すように、磁気センサ13に対して取付軸
15cを中心にそれぞれ45度の方向に係止部材25a
が2つ取り付けられている。このような構造にすること
により、磁気センサ13がいずれの電解槽側壁30cに
向けられても、どちらかの係止部材25aを垂直方向に
位置させることが可能となる。すなわち、磁気センサ1
3を右45度方向へ位置させた場合にはbが動作し、磁
気センサ13を左45度方向に位置させた場合にはaが
動作する(図3参照)。従って、本実施例においては係
止部材25aは、磁気センサ取付フレーム15dのほぼ
両端にそれぞれ2つずつの全部で4つ設置されている。
センサ13により測定された磁気データは、吊具装置1
5の上面に固定されたデータ処理装置11によってA/
D変換処理され、電解槽30の設置されている場所から
隔離された管理室内に設置されたコンピュータに伝送さ
れる。そして、このコンピュータに接続されたプリンタ
でプリントアウト及び/又はモニタに表示される。この
ときの磁気データの伝達は、高周波による無線通信によ
って行なわれている。無線通信は伝送できるデータ量は
光通信より少ないが、配線が不要であるというメリット
がある。もちろん光ファイバによる光通信とすることも
できる。
の検出システムの動作について説明する。図示しないフ
レーム及び/又はスライド本体18cを水平移動して目
標とする電解槽30上方に吊具装置15を移動する。こ
の移動の際に障害物等がある場合には、第2ワイヤ15
bを巻き上げると共に、第1ワイヤ16bを巻き上げて
高さの調整をする。移動装置18が所定位置に到達した
ら移動を停止する。この際第1筒状ガイド部材18d及
び第2筒状ガイド部材16dが存在するため、移動装置
18の移動に伴う慣性力による吊具装置15の揺れが抑
制される。その後、図示しない昇降モータを作動させ
て、第2ワイヤ15b巻き下げ、吊具装置15を降下さ
せる。
部材25aの下部に取り付けられた円盤26が陰極支持
用竿34に接近し(図4(a))、その後当接する(図
4(b))。円盤26が陰極支持用竿34に当接する
と、係止部材25aの下降は停止するが、磁気センサ取
付フレーム15dとの取り付け部分は摺動可能となって
いるため吊具装置15はなおも下降を続ける。吊具装置
15が下降を続けると、磁気センサ取付フレーム15d
に取り付けられた各種センサのうち、まず最下部に取り
付けられた減速センサ、29aが検出体27に接近する
(図4(c))。そして、検出体27の接近を感知した
減速センサ29aは昇降モータを減速させるように信号
を発する。この信号を受けた昇降モータは減速を始め、
吊具装置15の下降速度が減速する。
度は停止センサ29bが検出体27の接近を感知して、
昇降モータを停止させるように信号を発する。そして、
この信号を受けた昇降モータは停止し、吊具装置15の
下降が停止する。万が一、昇降モータが停止しない場合
には、検出体27は非常停止センサ29cに接近するの
で、非常停止センサ29cが検出体27の接近を感知
し、昇降モータを非常停止させるための信号を発する。
そして、この信号を受けた昇降モータは非常停止させら
れ、吊具装置15が非常停止する。これら一連の動作
は、磁気センサ取付フレーム15dの両端2箇所でそれ
ぞれ独立して行なわれる。
の凹部が位置決め手段20に取り付けられた係合部材2
0aに接近し、やがて係合が開始される。そして、吊具
装置15がさらに降下を続けると、位置案内手段10の
凹部が円錐形状の係合部材20aの側面を沿うように摺
動し、多数の磁気センサ13が予め定められたカソード
板Kに近接した所定位置に正確に配置されるように吊具
装置15が水平方向に微移動して位置制御が行なわれた
後磁束を測定する。
ヤ15bを巻き上げて吊具装置15を上昇させ、磁気セ
ンサ取付フレーム15dをアノード板A方向に90度揺
動すると共に、磁気センサ13がアノード板Aの磁束測
定位置に位置するようにX軸方向へ移動させる。そし
て、吊具装置15を降下させてアノードA側の磁束を測
定する。その後、第2ワイヤ15bを巻き上げて吊具装
置15を上昇させ、移動装置18を水平移動して次の目
標とする電解槽30上方に吊具装置15を移動して、こ
の作業を繰り返す。
3によって測定された磁束密度をA/D変換して、その
測定値を電解槽30の設置されている場所から隔離され
た管理室内に設置されたコンピュータに伝送する。コン
ピュータは、同時に測定された多数、例えば、56の測
定値の内、大きいもの及び小さいものから5ケずつを除
去して残りの測定値の平均値を求め、この平均値の1.
5倍の値を異常判定基準値として、これ以上の測定値を
有するものをショート(短絡)位置として検出してい
る。さらに、平均値の0.5を異常判定基準値として、
これ以下の測定値を有するものを通電不良位置として検
出する。これら検出結果は、コンピュータに接続された
プリンタでプリントアウト及び/又はモニタに表示され
る。このような電解製錬における相対評価による異常電
極の検出は、夜間、作業員のいない時間帯に行う。そし
て、作業員が翌日、プリンタでプリントアウトされた用
紙又はモニタに表示された情報に基づき異常発生位置に
赴き、カソードK表面のこぶを削り取ったり、湾曲など
を直して正常状態とする。
う。まず、図5に示すように、初めに磁気センサ13で
陰極側の磁束密度を測定すると、複数のカソード板Kの
うち、短絡が起こっている「C」に大量の電流が流れて
いるため「C」が異常であると判断される。しかし、陰
極側の磁束密度だけを測定したのでは、異常のあるカソ
ード板K(ここでは、「C」)は特定できるが、アノー
ド板A「B」又は「D」のうちどちらの面と短絡が起こ
っているかまではわからない。そこで、次に、陽極側の
磁束密度を測定すると、「D」には大量の電流が流れて
いることから「D」は異常値を示し、「B」は正常値を
示す。従って、「C」と「D」の間で短絡が起こってい
ることがわかるので、「C」を引き上げて「D」と隣り
合う面に発生したコブの除去を行なう。
方法によれば、磁気を測定するセンサとして、安定して
磁気測定可能な磁気センサを用いると共に、同時に測定
された多数の測定値の内、大きいもの及び小さいものか
ら所定数ずつ除去して残りの測定値の平均値を求め、こ
の平均値に対して所定の量だけ異なる値を異常判定基準
値として、これより大きな又は小さな磁気測定値を有す
る磁気センサによって測定されている陽極板及び/又は
陰極板を異常位置として検出する。また、同時に測定さ
れた多数の測定値の内、異常値、具体的には、測定値の
内大きいもの及び小さいものから所定数ずつ除去して残
りの測定値の平均値を求め、この平均値に対して所定の
量だけ異なる値を異常判定基準値と用いることから、す
なわち、同時に測定された多数の測定値の中での相対的
な比較を行うから、電流(電圧)の変動等による判定ミ
スをなくすることができる。
ムの一実施形態を示す概略斜視図である。
図である。
る。
説明するための平面図であり、(b)は(a)の側面の
断面図である。
異常電極の検出方法の一実施形態のフローチャートであ
る。
るフラックスゲート型磁気センサの典型例の斜視図であ
る。
略図である。
への給電部の斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 電解液が溜められた電解槽に、該電解槽
の対向する両側壁上面に固定された導体の陰極側には陰
極板が、陽極側には陽極板が、それぞれ導電可能に支持
された状態で交互に浸漬され、前記導体と複数の前記陰
極板との接点近傍及び/又は前記導体と複数の前記陽極
板との接点近傍の磁気を多数の磁気センサで同時に測定
することにより電極板の異常位置を特定して検出する電
解製錬における相対評価による異常電極の検出方法であ
って、 前記磁気を測定するセンサとして、安定して磁気測定可
能な磁気センサを用いると共に、各磁気センサは、その
使用にあたって、先ず、電解槽の磁気を検知しない場所
で磁気測定を行いゼロ調整をし、しかる後、磁力の大き
さが分かっている標準永久磁石を該磁気センサに近接さ
せてその読み値が該標準永久磁石の既知の磁気の大きさ
となるように重み付けを修正し、これを、全ての磁気セ
ンサについて実行し、そして、同時に測定された多数の
測定値の内、大きいもの及び小さいものから所定数ずつ
除去して残りの測定値の平均値を求め、この平均値に対
して所定の量だけ異なる値を異常判定基準値として、こ
れより大きな又は小さな磁気測定値を有する磁気センサ
によって測定されている陽極板及び/又は陰極板を異常
位置として検出する電解製錬における相対評価による異
常電極の検出方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電解製錬における相対
評価による異常電極の検出方法において、 前記同時に測定された多数の測定値から除去する数は、
大きいもの及び小さいものから3〜7ケずつであること
を特徴とする電解製錬における相対評価による異常電極
の検出方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電解製錬におけ
る相対評価による異常電極の検出方法において、 前記異常判定基準値は、ショートの場合、前記平均値の
1.3倍以上であることを特徴とする電解製錬における
相対評価による異常電極の検出方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の電解製錬におけ
る相対評価による異常電極の検出方法において、 前記異常判定基準値は、通電不良の場合、前記平均値の
0.8倍以下であることを特徴とする電解製錬における
相対評価による異常電極の検出方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電
解製錬における相対評価による異常電極の検出方法にお
いて、前記磁気センサは、フラックスゲート型磁気センサであ
ることを 特徴とする電解製錬における相対評価による異
常電極の検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13516098A JP3209329B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 電解製錬における相対評価による異常電極の検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13516098A JP3209329B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 電解製錬における相対評価による異常電極の検出方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11323590A JPH11323590A (ja) | 1999-11-26 |
| JP3209329B2 true JP3209329B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=15145233
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13516098A Expired - Lifetime JP3209329B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 電解製錬における相対評価による異常電極の検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3209329B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-18 JP JP13516098A patent/JP3209329B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11323590A (ja) | 1999-11-26 |
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