JP3209932U - 墓 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの墓で複数の故人又は家系を供養することができる省スペース化を実現した墓を提供する。【解決手段】2以上の側面に異なる故人名又は家名が表示された多角柱体の竿石40と、異なる故人名又は家名に対応した2以上の納骨部とを備える。土台となる下台20と、下台の上に設けられ、中央部に空洞部を有する上台30とを備え、上台の空洞部に竿石の下部が収容され、下台及び/又は上台が複数の中空状ブロックにより構成され、中空状内部が納骨部となっている。【選択図】図2

Description

本考案は、竿石の2以上の側面に異なる故人名等が表示された墓に関する。
古来より日本における墓は、親から子へ代々継承されていくものであり、分家にあっては新たに墓を作る必要がある。また、近年の高齢化に伴う死亡率の上昇などにより、墓の需要は増加傾向にある。しかし、法令(墓地、埋葬等に関する法律)により埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地に限定されており、その墓地も条例により制限されているため、墓地として利用できる土地は限定的である。とりわけ、都心部では、人口集中によって墓の需要の増大に対する墓地の不足は顕著である。
また、通常、墓は、寺院などで永代使用権を購入し、半永久的に使用するものであったが、少子化や都市への人口集中などによる生活様式の変化から墓の継承が困難な人や、金銭的理由から墓石を購入できない人のために、寺院や墓地管理者が永代にわたって供養や管理をする永代供養墓が増加している。この永代供養墓は、一定期間納骨室等に安置され、最終的に遺骨は、他人の遺骨と合祀されるものである。
さらに、近年では、室内に、個人や家族で遺骨を納める納骨堂も一般化しつつある。
上記のような状況に対して、墓の小型化や省スペース化を図り限られた敷地において有効に活用する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2012−188801号公報 実登3178377号公報
特許文献1の墓においては、多数の墓を配置できるものの、屋内型であり、従来の屋外で参拝するものと異なり参拝者の心情的にも乖離したものであった。また、特許文献2の墓は、納骨部の上に墓石が載置され、墓石は、墓碑部と、それを着脱可能とすることで、墓全体の省スペース化と共に墓の引き渡し等を容易に図ることが可能であるものの、一つの墓として要するスペースは従来と変わりがなく、制限された土地の活用としては必ずしも十分でなかった。
また、従来の墓は、通常、1つの墓に対して一人又は一家で供養されるものであり、1つの墓に要する土地が大きいために、近年の墓の需要の増大による墓不足の解消には大きな問題となっていた。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであり、本考案の課題は、1つの墓で複数の故人又は家系を供養することができる省スペース化を実現した墓を提供することにある。
本考案者は、上記のような墓不足という状況を改善するべく鋭意研究した結果、2以上の側面に異なる故人名又は家名が表示された多角柱体の竿石と、前記異なる故人名又は家名に対応した2以上の納骨部とを備える墓とすることで、省スペース化を図ることができ、墓の供給増大を実現できることを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、以下の通りのものである。
[1]2以上の側面に異なる故人名又は家名が表示された多角柱体の竿石と、該異なる故人名又は家名に対応した2以上の納骨部とを備えることを特徴とする墓に関する。
[2]土台となる下台と、該下台の上に設けられ、その中央部に空洞部を有する上台とを備え、該上台の空洞部に、竿石の下部が収容されていることを特徴とする[1]に記載の墓。
[3]下台及び/又は上台が複数の中空状ブロックにより構成され、該中空状内部が納骨部となっていることを特徴とする[1]又[2]に記載の墓。
[4]竿石が、故人名又は家名が表示された入れ換え可能な表示プレート及び該プレートを支持するプレート支持枠を備えると共に、各表示プレートに対応して開閉可能な上蓋を備えることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の墓。
[5]竿石の各角部及び下台を結ぶ、領域を区画するための仕切材が設けられていることを特徴とする[2]〜[4]のいずれかに記載の墓。
本考案の墓によれば、1つの墓で複数の故人又は家系を供養することができ、省スペース化を図ることができる。
図1は、本考案に係る墓の上台及び下台を複数のブロックを組み合わせて構成する場合の組み合わせを示す図である。 図2は、本考案の一実施形態に係る墓の概略斜視図である。 図3は、図2に示す墓の竿石、プレート支持枠及び上蓋の装着方法を説明する図である。 図4は、図2に示す墓の表示プレートの挿入方法を説明する図である。
本考案の墓は、2以上の側面に異なる故人名又は家名が表示された多角柱体の竿石と、異なる故人名又は家名に対応した2以上の納骨部とを備えることを特徴とする。本考案の墓によれば、従来の1つの墓と同程度のスペースで、複数の故人等を供養することができる。
本考案の墓における竿石の形状としては、三角柱体、四角柱体、五角柱体、六角柱体などの多角柱体を挙げることができるが、正四角柱体であることが特に好ましい。また、竿石の材質は、特に制限されるものではなく、岩石の他、コンクリート、木材、合成樹脂などを用いることができるが、硬質で風化に強いこと、磨けば光沢が出て美しい点から花崗岩、斑レイ岩、閃緑岩、安山岩などが好ましい。また、後述するように、竿石に表示プレートを設ける場合には、竿石本体は外部から見えないことから、コンクリート、木材、合成樹脂等の安価な材料を使用することができる。
また、本考案の墓は、竿石の側面の2面以上に異なる故人名又は家名が表示されるものであるが、全側面に表示されていることが好ましい。例えば、竿石が正四角柱体である場合には、4つの側面のすべてに異なる故人名等が表示されることが好ましい。この場合、1つの墓で、異なる4人又は4家系を供養することが可能となる。
ここで、竿石の側面に異なる故人名又は家名が表示されるとは、竿石の表面に印字、彫刻、刻印することで直接的に表示するものであってもよいが、故人名又は家名が表示されたプレートを取り付ける等、間接的な表示であってもよい。例えば、竿石は、故人名又は家名が表示された入れ換え可能な表示プレート及び該プレートを支持するプレート支持枠を備える構成とすることができる。このような構成とすることにより、安価に表示部を形成することができると共に、契約期間が終了し、別の故人等を供養する場合にも、容易に変更することができる。プレートの材質は、特に制限されるものではなく、岩石の他、コンクリート、木材、合成樹脂などを用いることができるが、硬質で風化に強いこと、磨けば光沢が出て美しい点から花崗岩、斑レイ岩、閃緑岩、安山岩などが好ましい。なお、本考案において竿石の側面に表示される故人名には、生前の名前の他、通り名、戒名、洗礼名などが含まれる。また、竿石側面への表示の内容としては、故人名や家名以外に、没年月日等の情報を表示してもよい。
上記のように、故人名等の表示に、プレート及びプレート支持枠を用いる場合、プレートは、側面の形状と同様の形状のものが好ましく、具体的には長方形のプレートが好ましい。プレート支持枠としては、例えば、竿石の各側面の両縁(左右)に上下に延設された対となるコ字状の溝を有する支持枠が挙げられ、この対となる支持枠を各側面に設けることができる。これにより、上方より、プレートを挿入することができる。また、このようなコ字状の溝を有する支持枠を複数連結させた一体型支持枠とすることもできる。
また、本考案の墓における竿石は、各表示プレートに対応して開閉可能な上蓋を備えることが好ましい。この上蓋は、各表示プレートに対応した複数の蓋であってもよいが、各表示プレートを挿入する挿入口に対応して開閉可能な複数の蓋が連結された一体型の上蓋であることが好ましい。例えば、蓋にそれぞれ鍵を取り付けることで、各プレートに対応した上蓋のみ開けることが可能となり、より独立した墓となる。また、他人に表示プレートを勝手に入れ換えられたりすることを防ぐことが可能となる。なお、上蓋は、プレート支持枠にボルト等で固定してもよいし、竿石に直接固定してもよい。
本考案の墓は、土台となる下台と、該下台の上に設けられ、その中央部に空洞部を有する上台とを備えており、該上台の空洞部に、竿石の下部が収容される構成であることが好ましい。
本考案の墓における下台は、墓全体の最下部に位置し、全体の重みを支える台座である。その形状としては、高さの比較的低い多角柱体や円柱体であることが好ましく、竿石と同じ多角柱体であることが好ましい。すなわち、竿石が正四角柱体である場合は、下台も正四角柱体であることが好ましい。
この下台は、製造が容易という点で、複数のブロックを組み合わせて構成されることが好ましく(図1参照)、同一形状のブロックから構成されることがより好ましい。このブロックは、通常の中実ブロックであってもよいが、中空ブロックであることが好ましい。この中空ブロック内部を納骨部として使用することができる。このブロックは、例えば、コンクリート製のブロックを用いることができるが、中空ブロックとする場合には、強度を保持するために、補強用の鉄筋をコンクリート内に内在させることが好ましい。ブロックを組み合わせる場合には、緩衝材を介して組み合わせることが好ましい。また、ブロック表面は、防水加工、防食加工等が施されていることが好ましい。
本考案の墓における上台は、上記下台の上に設けられる。なお、下台上に上台を直接設けてもよいが、下台及び上台の間に緩衝材や装飾用の板等の他の部材を設けてもよい。かかる上台は、その中央に空洞部を有している。空洞部は、上下方向に形成されており、上台の上面から下面まで貫通されていることが好ましい。
上記のように、本考案の墓における上台の空洞部には、竿石の下部が収容される。竿石の下部が上台の空洞部に収容されることで、竿石をより強固に支持することができ、これにより、倒壊等を防ぐことができる。なお、前記空洞部に収容された竿石の下部以外の部分は、該上台から突出状態で設けられおり、この突出部分の側面に故人名等が表示させる。この上台は、下台同様、複数のブロックを組み合わせて構成されることが好ましく、同一形状のブロックから構成されることがより好ましい。下台同様、中空ブロックが好ましく、この中空ブロック内部を納骨部として使用することができる。上台に用いるブロックの詳細は、下台に用いるブロックと同様である。
ここで、上台及び下台を複数のブロックを組み合わせて構成する場合の具体的態様を図面を用いて説明する。図1(1)〜(4)に、4パターンのブロックの組合せが示されている。(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は底面図である。
図(1)では、上台が平面視して長方形の同一形状の4つのブロックから構成され、下台が平面視して凸状の同一形状の4つのブロックから構成されている。図1(2)では、上台及び下台がすべて平面視して長方形の同一形状のブロックから構成されており、計12個のブロックが用いられている。図1(3)では、上台が平面視して長方形の同一形状の4つのブロックから構成され、下台が平面視して長方形のブロック2つと正方形のブロック2つから構成されている。図1(4)では、上台が平面視して長方形の同一形状の4つのブロックから構成され、下台が平面視して正方形の同一形状の4つのブロックから構成されている。このように、ブロックの種類をできる限り少なくして製造コストを抑えることが好ましい。
また、本考案の墓には、竿石側面に表示された異なる故人名又は家名に対応した2以上の納骨部を備える。すなわち、竿石が正四角柱体の場合には、それぞれの側面に対応して4人又は4家系分の納骨部を備える。納骨部の設置場所は、特に制限されるものではないが、上記下台及び/又は上台に設けられることが好ましく、上記のように中空ブロックを組み合わせて用いる場合には、ブロック内部を納骨部とすることができる。下台及び/又は上台に納骨部を設ける場合、納骨部の入口(扉)は、対応する竿石の表示側面と平行な面に設けることが好ましい。
また、本考案の墓には、竿石の各角部及び下台を結ぶ、領域を区画するための、仕切材が設けられていることが好ましい。仕切材としては、例えば、紐状、帯状、板状の仕切材が挙げられる。その材質は特に制限はなく、木、鉄、石、合成樹脂、布等が挙げられる。竿石と下台が同一の多角柱体である場合には、それぞれの角部同士を結ぶように仕切材を設けることが好ましい。また、下台側の角部に棒状の取付具(棒状部材)を立設して、竿石の角部と下台の棒状の取付具を結ぶ紐状、帯状等の仕切材を設けることが特に好ましい。仕切材を設けることにより、各表示面に対面する区切られた領域が形成され、個々の領域を空間的に仕切ることができる。これにより、独立した墓に近い形態のものとなり、参拝者は周囲を気にせず、心静かに故人や先祖をお参りすることができる。
以下、図面を用いて本考案を具体的に説明するが、本考案は本実施形態に制限されるものではない。ここで、図2は、本考案の一実施形態に係る墓の概略図である。本実施形態の墓は、図1(1)に示されるパターンのブロックの組合せによりなる。
図2に示すように、本考案の一実施形態に係る墓10は、下台20と、上台30と、竿石40とを備える。
図1(1)(c)及び図2に示すように、下台20は、平面視して凸状の同一形状の4つのブロック20aを組み合わせて構成されており、全体として縦横の長さ200cm、高さ50cmの正四角柱体を形成している。ブロック20aは、補強用の鉄筋を内在した中空状のコンクリートブロックである。各ブロック20aの竿石40の側面(表示面)と平行な面には、開閉扉21が取り付けられており、ブロック内部が納骨部となっている。なお、下台20は、固定具22により、地盤に固定されている。
図2に示すように、上台30は、下台20上に、緩衝材(不図示)を介して設けられている。また、上台30は、図1(1)(b)に示すように、平面視して長方形の同一形状の4つのブロック30aを組み合わせて構成されている。上台30の外寸は、縦横150cm、高さ50cmであり、その中心に縦横50cm、高さ50cmの空洞部31が設けられており、全体として正四角筒体を形成している。ブロック30aは、補強用の鉄筋を内在した中空状のコンクリートブロックである。各ブロック30aの竿石4の側面(表示面)と平行な面には、開閉扉33が取り付けられており、ブロック内部が納骨部となっている。なお、上台30は、固定具32により、下台20に固定されている。
図2に示すように、竿石40は、正四角柱体であって、その下部が上台30の空洞部31に収容され、収容されない部分は上台30から突出状態で設けられている。また、竿石40は、表示プレート60及び該プレートを支持するプレート支持枠50を備えると共に、各表示プレート60に対応して開閉可能な上蓋70を備える。
ここで、竿石40、表示プレート60、プレート支持枠50、及び上蓋70について、詳細に説明する。図3は、図2に示す墓の竿石、プレート支持枠、上蓋の装着方法を示した図である。図4は、図2に示す墓の表示プレートの挿入方法を示した図である。
図3及び図4に示すように、プレート支持枠50は、竿石40の各側面に表示プレート60を設置するための正四角柱状の支持枠であり、竿石40の上方から装着することができる。プレート支持枠50の各面には、両縁(左右)に上下に延設された対となったコ字状の溝51が設けられると共に、下部にもコ字状の溝51が設けられており、このコ字状の溝51により表示プレート60が支持される。このプレート支持枠50の高さは、竿石40が突出している部分の長さに合わせられており、プレート支持枠50の下部は、固定具55により、上台30に固定されている(図2参照)。また、プレート支持枠50の上部には、十字の支持部材52が設けられており、その中心部には上蓋70を固定するために留め穴53が設けられている。
図2の墓10は、図3に示すように、竿石40にプレート支持枠50を装着し、更に上蓋70被せて、上蓋70の中心部に設けた通し穴71と前記支持部材52の留め穴53とにボルト80を通して固定された状態のものである。
次に、墓10の表示プレート60の挿入方法について説明する。
図4に示すように、竿石40は、各表示プレート60に対応して開閉可能な上蓋70を備える。この上蓋70は、各表示プレート60を挿入する挿入口に対応して開閉可能な三角形状の4枚の蓋が連結された一体型の蓋である。また、表示プレート60は、竿石40と側面の形状と同一である長方形のプレートで構成される。
まず、竿石40の表示させたい側面に対応した上蓋70の一枚の蓋70aを開けるとプレート支持枠50を装着した竿石40の一側面の上部が露呈する。次に、表示プレート60をプレート支持枠50のコ字状の溝51に沿って上方よりスライドさせて挿入する。最後に、表示プレート60が挿入されたら、蓋70aを閉じる。これにより、表示プレート60を自由に出し入れすることができる。
また、図2に示すように、本考案の一実施形態に係る墓10は、紐状の仕切り材90を備える。仕切り材90は、プレート支持枠50の各角に設けられた取付具54と、それぞれの角に対応して下台20の各角に設けられた棒状の取付具23とを結ぶように設けられている。この竿石40の各角部及び下台20を結ぶ仕切り材90によって、異なる故人名等が表示された竿石40の4つの側面に対面する区切られた4つの領域を仕切ることができる。
本考案の一実施形態に係る墓10は、以上のような構成であることから、一つ墓で、独立した4つの領域を形成して、異なる4人又は4家系を同時に供養することが可能となる。
本考案の墓は、異なる複数の故人や家系を同時に供養することができ、省スペースで利用できるものであり、産業上の有用性は高い。
10 墓
20 下台
20aブロック
21 開閉扉
22 固定具
23 取付具
30 上台
30aブロック
31 空洞部
32 固定具
33 開閉扉
40 竿石
50 プレート支持枠
51 溝
52 支持部材
53 留め穴
54 取付具
55 固定具
60 表示プレート
70 上蓋
70a蓋
71 通し穴
80 ボルト
90 仕切り材

Claims (5)

  1. 2以上の側面に異なる故人名又は家名が表示された多角柱体の竿石と、該異なる故人名又は家名に対応した2以上の納骨部とを備えることを特徴とする墓。
  2. 土台となる下台と、該下台の上に設けられ、その中央部に空洞部を有する上台とを備え、該上台の空洞部に、竿石の下部が収容されていることを特徴とする請求項1に記載の墓。
  3. 下台及び/又は上台が複数の中空状ブロックにより構成され、該中空状内部が納骨部となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の墓。
  4. 竿石が、故人名又は家名が表示された入れ換え可能な表示プレート及び該プレートを支持するプレート支持枠を備えると共に、各表示プレートに対応して開閉可能な上蓋を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の墓。
  5. 竿石の各角部及び下台を結ぶ、領域を区画するための仕切材が設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の墓。
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