JP3211792B2 - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の移動体
の衝突防止用などに使用され、レーダ波の送受信によっ
て移動体の外部にある他移動体や障害物との間の距離や
相対速度を検出するFM−CWレーダ装置に関する。
の衝突防止用などに使用され、レーダ波の送受信によっ
て移動体の外部にある他移動体や障害物との間の距離や
相対速度を検出するFM−CWレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衝突事故防止等の目的で、自動車等の移
動体が前方または後方を移動する他の移動体や障害物と
の間の距離や相対速度を検出するために、車載レーダ装
置が用いられている。車載レーダ装置として、ミリ波帯
の電波を利用したミリ波レーダ装置がある。また、ミリ
波レーダ装置の方式として、三角波で周波数変調された
FM変調波を用いたFM−CWレーダ方式がある。
動体が前方または後方を移動する他の移動体や障害物と
の間の距離や相対速度を検出するために、車載レーダ装
置が用いられている。車載レーダ装置として、ミリ波帯
の電波を利用したミリ波レーダ装置がある。また、ミリ
波レーダ装置の方式として、三角波で周波数変調された
FM変調波を用いたFM−CWレーダ方式がある。
【0003】FM−CWレーダ方式によるFM−CWレ
ーダ装置は、三角波で周波数変調された連続波を送信波
として移動体外部に送信する。そして、移動体外部の他
の移動体や障害物で反射されて戻ってきた反射波を受信
波として受信する。なお、以下、他の移動体や障害物を
「障害物」と総称する。
ーダ装置は、三角波で周波数変調された連続波を送信波
として移動体外部に送信する。そして、移動体外部の他
の移動体や障害物で反射されて戻ってきた反射波を受信
波として受信する。なお、以下、他の移動体や障害物を
「障害物」と総称する。
【0004】そして、送信波と受信波とをミキシングし
てビート信号を発生させる。さらに、ビート信号に対し
てFFTのような周波数解析方法によって信号処理を施
し、処理結果から障害物との間の距離および相対速度を
算出する。具体的には、三角波における上昇している期
間(上り期間)のビート信号のスペクトラムでのピーク
周波数faと、三角波における下降している期間(下り
期間)のビート信号のスペクトラムでのピーク周波数f
bとから、障害物との間の距離および相対速度が算出さ
れる。
てビート信号を発生させる。さらに、ビート信号に対し
てFFTのような周波数解析方法によって信号処理を施
し、処理結果から障害物との間の距離および相対速度を
算出する。具体的には、三角波における上昇している期
間(上り期間)のビート信号のスペクトラムでのピーク
周波数faと、三角波における下降している期間(下り
期間)のビート信号のスペクトラムでのピーク周波数f
bとから、障害物との間の距離および相対速度が算出さ
れる。
【0005】障害物が1つである場合には、距離Rおよ
び相対速度Vは、以下のように、各ピーク周波数fa,
fbの和および差に比例する。すなわち、 R=A・((fa+fb)/2) V=B・((fa−fb)/2) (A,Bは定数) となる。
び相対速度Vは、以下のように、各ピーク周波数fa,
fbの和および差に比例する。すなわち、 R=A・((fa+fb)/2) V=B・((fa−fb)/2) (A,Bは定数) となる。
【0006】しかし、障害物が複数存在し、かつ、近接
している場合には、上り区間と下り区間のそれぞれにお
いて、スペクトラムが重なって識別が困難になる場合が
ある。複数の近接した障害物との間の距離および相対速
度を精度よく検出するには、上り区間と下り区間とのそ
れぞれにおいて、重なり合ったピークを分離する必要が
ある。例えば、図13に示すように、ピークが重なり合
っている場合に(図13左側)、スペクラム解析の分解
能を十分に高くして、図13の右側に示されるように、
解析の結果それぞれのスペクラムが重なり合わないよう
にする方法が用いられる。
している場合には、上り区間と下り区間のそれぞれにお
いて、スペクトラムが重なって識別が困難になる場合が
ある。複数の近接した障害物との間の距離および相対速
度を精度よく検出するには、上り区間と下り区間とのそ
れぞれにおいて、重なり合ったピークを分離する必要が
ある。例えば、図13に示すように、ピークが重なり合
っている場合に(図13左側)、スペクラム解析の分解
能を十分に高くして、図13の右側に示されるように、
解析の結果それぞれのスペクラムが重なり合わないよう
にする方法が用いられる。
【0007】また、特開平9−152477号公報に
は、上り区間と下り区間とのそれぞれにおいて、ビート
信号をフーリエ変換し、複素ベクトルの絶対値からピー
クを決定し、さらに、各ピーク周波数成分の振幅と位相
とにもとづいて各ピーク周波数faに対応するピーク周
波数fbを決定するFM−CWレーダ装置が記載されて
いる。そして、対応するfa,fbのペアが決定される
と、それぞれのペアについて上式を用いて距離と相対速
度が算出される。
は、上り区間と下り区間とのそれぞれにおいて、ビート
信号をフーリエ変換し、複素ベクトルの絶対値からピー
クを決定し、さらに、各ピーク周波数成分の振幅と位相
とにもとづいて各ピーク周波数faに対応するピーク周
波数fbを決定するFM−CWレーダ装置が記載されて
いる。そして、対応するfa,fbのペアが決定される
と、それぞれのペアについて上式を用いて距離と相対速
度が算出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スペクラム解
析の分解能を十分に高くすることによって複数の障害物
が存在する場合に対応しようとすると、スペクトラム解
析のための演算に時間がかかりリアルタイム処理ができ
なくなるおそれがある。リアルタイム処理が十分に可能
になるようにするには高速のプロセッサを使用すれよい
がその場合には、FM−CWレーダ装置のコストが上昇
するという課題がある。また、特開平9−152477
号公報に記載された方法では、ピーク周波数fa,fb
のペアを決定するために多段階の信号処理を行う必要が
あるために、やはり、演算に時間がかかってしまう。
析の分解能を十分に高くすることによって複数の障害物
が存在する場合に対応しようとすると、スペクトラム解
析のための演算に時間がかかりリアルタイム処理ができ
なくなるおそれがある。リアルタイム処理が十分に可能
になるようにするには高速のプロセッサを使用すれよい
がその場合には、FM−CWレーダ装置のコストが上昇
するという課題がある。また、特開平9−152477
号公報に記載された方法では、ピーク周波数fa,fb
のペアを決定するために多段階の信号処理を行う必要が
あるために、やはり、演算に時間がかかってしまう。
【0009】そこで、本発明は、スペクラム解析の分解
能を高くしなくても、近接した障害物との間の距離と相
対速度とを正確に検出することができるFM−CWレー
ダ装置を提供することを目的とする。
能を高くしなくても、近接した障害物との間の距離と相
対速度とを正確に検出することができるFM−CWレー
ダ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるFM−CW
レーダ装置は、ビート信号データを周波数スペクトラム
に変換する変換手段と、変換手段によって得られた周波
数スペクトラムからピークを検出するピーク検出手段
と、検出されたピークを含むスペクトラムのうち所定値
以上のバンド幅をもつものを複合ピークをふくむものと
して検出する複合ピーク検出手段と、複合ピークを含む
スペクトラムをモデル化したスペクトラムに分離し、モ
デル化されたスペクトラムのパラメータを調整してピー
ク周波数を決定するピーク分離手段とを備えた構成であ
る。
レーダ装置は、ビート信号データを周波数スペクトラム
に変換する変換手段と、変換手段によって得られた周波
数スペクトラムからピークを検出するピーク検出手段
と、検出されたピークを含むスペクトラムのうち所定値
以上のバンド幅をもつものを複合ピークをふくむものと
して検出する複合ピーク検出手段と、複合ピークを含む
スペクトラムをモデル化したスペクトラムに分離し、モ
デル化されたスペクトラムのパラメータを調整してピー
ク周波数を決定するピーク分離手段とを備えた構成であ
る。
【0011】複合ピーク検出手段は、例えば、ピーク検
出手段が検出したピークを含むスペクトラムのうち所定
値以上のバンド幅をもつもののスペクトラム分布のうち
で複数の極小値をもつものを、複数の仮ピークを含むも
のとして抽出するように構成される。
出手段が検出したピークを含むスペクトラムのうち所定
値以上のバンド幅をもつもののスペクトラム分布のうち
で複数の極小値をもつものを、複数の仮ピークを含むも
のとして抽出するように構成される。
【0012】ピーク分離手段は、例えば、複合ピーク検
出手段が抽出した各ピークについて、仮ピークをピーク
周波数とするスペクトラム分布を仮定し、それらの合成
分布と複合ピーク検出手段が抽出したピークをピーク周
波数としたスペクトラム分布とを比較して、複数のピー
クを分離可能かどうか判断するように構成される。
出手段が抽出した各ピークについて、仮ピークをピーク
周波数とするスペクトラム分布を仮定し、それらの合成
分布と複合ピーク検出手段が抽出したピークをピーク周
波数としたスペクトラム分布とを比較して、複数のピー
クを分離可能かどうか判断するように構成される。
【0013】ピーク分離手段は、仮定されるスペクトラ
ム分布として例えばガウス分布を用いる。
ム分布として例えばガウス分布を用いる。
【0014】ピーク分離手段は、例えば、パラメータを
変えて得られる合成分布と複合ピーク検出手段が抽出し
たピークをピーク周波数としたスペクトラム分布との電
力差にもとづいて、複数のピークを分離可能かどうか判
断するように構成される。
変えて得られる合成分布と複合ピーク検出手段が抽出し
たピークをピーク周波数としたスペクトラム分布との電
力差にもとづいて、複数のピークを分離可能かどうか判
断するように構成される。
【0015】ピーク分離手段は、例えば、電力差を所定
値以下とする合成分布のもとになる各スペクトラム分布
のピーク周波数を、ビート信号中の各ピーク周波数とす
るように構成される。
値以下とする合成分布のもとになる各スペクトラム分布
のピーク周波数を、ビート信号中の各ピーク周波数とす
るように構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を参照して説明する。図1は、FM−CWレーダ装置
の受信系の構成を示すブロック図である。レーダヘッド
1には送信アンテナ(図示せず)が設けられ、三角波に
よって周波数変調されたFM波が送信アンテナから移動
体の外部に送信される。FM波は移動体外部の障害物で
反射されて反射波として戻り、受信アンテナ(図示せ
ず)を介してレーダヘッド1に受信される。レーダヘッ
ド1は送信波と受信波とをミキシングして得られたビー
ト信号をローパスフィルタ2に出力する。ローパスフィ
ルタ2は不要波成分を除去したビート信号を増幅器3に
出力する。増幅器3は、ビート信号を増幅しA−D変換
器4に出力する。そして、A−D変換器4は、ディジタ
ル化したビート信号をマイクロプロセッサ5に出力す
る。
面を参照して説明する。図1は、FM−CWレーダ装置
の受信系の構成を示すブロック図である。レーダヘッド
1には送信アンテナ(図示せず)が設けられ、三角波に
よって周波数変調されたFM波が送信アンテナから移動
体の外部に送信される。FM波は移動体外部の障害物で
反射されて反射波として戻り、受信アンテナ(図示せ
ず)を介してレーダヘッド1に受信される。レーダヘッ
ド1は送信波と受信波とをミキシングして得られたビー
ト信号をローパスフィルタ2に出力する。ローパスフィ
ルタ2は不要波成分を除去したビート信号を増幅器3に
出力する。増幅器3は、ビート信号を増幅しA−D変換
器4に出力する。そして、A−D変換器4は、ディジタ
ル化したビート信号をマイクロプロセッサ5に出力す
る。
【0017】マイクロプロセッサ5は、例えば、周波数
解析処理器51、ターゲット認識器52および危険判別
器53を実現する。周波数解析処理器51は、ビート信
号からピーク周波数を検出する。また、ターゲット認識
器52は、周波数解析処理器51で算出されたスペクト
ラムにもとづいて障害物との間の距離と相対速度を算出
する。そして、危険判別器53は、ターゲット認識器5
2が算出した距離と相対速度とから障害物と移動体との
衝突等の危険度を判別し、警報器6に判別信号を出力す
る。警報器6は、判別信号による危険度の程度が高い場
合には、警報表示を行ったり警報音を発したりして運転
者に危険を知らせる。
解析処理器51、ターゲット認識器52および危険判別
器53を実現する。周波数解析処理器51は、ビート信
号からピーク周波数を検出する。また、ターゲット認識
器52は、周波数解析処理器51で算出されたスペクト
ラムにもとづいて障害物との間の距離と相対速度を算出
する。そして、危険判別器53は、ターゲット認識器5
2が算出した距離と相対速度とから障害物と移動体との
衝突等の危険度を判別し、警報器6に判別信号を出力す
る。警報器6は、判別信号による危険度の程度が高い場
合には、警報表示を行ったり警報音を発したりして運転
者に危険を知らせる。
【0018】図2は、周波数解析処理器51の一構成例
を示すブロック図である。周波数解析処理器51は、A
−D変換器4において所定時間毎にサンプリングされて
得られたビート信号の離散値データからFFT(高速フ
ーリエ変換)などの周波数成分解析手法を用いてスペク
トラムを抽出する。この例では、周波数解析処理器51
は、FFT演算器511、ピーク検出器512、複合ピ
ーク検出器513、ピーク分離器514およびピーク周
波数決定器515で構成される。なお、FFT演算器5
11、ピーク検出器512、複合ピーク検出器513、
ピーク分離器514およびピーク周波数決定器515
は、マイクロプロセッサで実現されるものである。
を示すブロック図である。周波数解析処理器51は、A
−D変換器4において所定時間毎にサンプリングされて
得られたビート信号の離散値データからFFT(高速フ
ーリエ変換)などの周波数成分解析手法を用いてスペク
トラムを抽出する。この例では、周波数解析処理器51
は、FFT演算器511、ピーク検出器512、複合ピ
ーク検出器513、ピーク分離器514およびピーク周
波数決定器515で構成される。なお、FFT演算器5
11、ピーク検出器512、複合ピーク検出器513、
ピーク分離器514およびピーク周波数決定器515
は、マイクロプロセッサで実現されるものである。
【0019】FFT演算器511は、A−D変換器で得
られたビート信号データをFFTを用いて周波数スペク
トラムに変換する。ピーク検出器512は、得られた周
波数スペクトラムから一定レベルのしきい値以上のピー
クを検出する。複合ピーク検出器513は、ピークのう
ち一定値以上のバンド幅をもつ複合ピークを検出する。
ピーク分離器514は、複合ピークをモデル化したスペ
クトラムに分離する。ピーク周波数決定器515は、モ
デル化されたスペクトラムのパラメータを調整してピー
ク周波数を決定する。
られたビート信号データをFFTを用いて周波数スペク
トラムに変換する。ピーク検出器512は、得られた周
波数スペクトラムから一定レベルのしきい値以上のピー
クを検出する。複合ピーク検出器513は、ピークのう
ち一定値以上のバンド幅をもつ複合ピークを検出する。
ピーク分離器514は、複合ピークをモデル化したスペ
クトラムに分離する。ピーク周波数決定器515は、モ
デル化されたスペクトラムのパラメータを調整してピー
ク周波数を決定する。
【0020】なお、この実施の形態では、図3に示すよ
うに、重なり合ったスペクトラム(太線部分)からそれ
ぞれのスペクトラムが抽出される。よって、図13に示
されたそれぞれのピークを分離するための処理が不要で
あって、スペクラム解析の分解能をさほど高くする必要
はない。
うに、重なり合ったスペクトラム(太線部分)からそれ
ぞれのスペクトラムが抽出される。よって、図13に示
されたそれぞれのピークを分離するための処理が不要で
あって、スペクラム解析の分解能をさほど高くする必要
はない。
【0021】次に、動作について説明する。図4は、マ
イクロプロセッサ5のメインルーチンを示すフローチャ
ートである。FM−CWレーダ装置が自動車に搭載され
る場合には、エンジン作動のためのイグニッションキー
が操作されると電源が投入され、一定時間経過後にマイ
クロプロセッサ5のリセットが解除される。リセットが
解除されると、マイクロプロセッサ5が動作を開始す
る。
イクロプロセッサ5のメインルーチンを示すフローチャ
ートである。FM−CWレーダ装置が自動車に搭載され
る場合には、エンジン作動のためのイグニッションキー
が操作されると電源が投入され、一定時間経過後にマイ
クロプロセッサ5のリセットが解除される。リセットが
解除されると、マイクロプロセッサ5が動作を開始す
る。
【0022】マイクロプロセッサ5は、動作を開始する
と、まず、各種変数を初期化する等のイニシャライズ処
理(ステップS1)を行う。レーダヘッド1から三角波
によって周波数変調されたFM波が送信され、障害物か
らの反射波がレーダヘッド1に受信されている。そし
て、送信波と受信波とからビート信号が生成されてい
る。三角波による周波数変調された電波が出力されると
同時にA−D変換器4においてビート信号のA−D変換
が開始される。ビート信号の離散値化されたデータは逐
一マイクロプロセッサ5の内部に蓄積される。
と、まず、各種変数を初期化する等のイニシャライズ処
理(ステップS1)を行う。レーダヘッド1から三角波
によって周波数変調されたFM波が送信され、障害物か
らの反射波がレーダヘッド1に受信されている。そし
て、送信波と受信波とからビート信号が生成されてい
る。三角波による周波数変調された電波が出力されると
同時にA−D変換器4においてビート信号のA−D変換
が開始される。ビート信号の離散値化されたデータは逐
一マイクロプロセッサ5の内部に蓄積される。
【0023】なお、A−D変換は一定のサンプリング時
間ごとに実行され、サンプリング時間の監視には一般的
にタイマ割り込みなどが用いられることが多い。A−D
変換器4によるビート信号の離散値化が三角波の一周期
分実行されると、三角波の上り区間と下り区間に相当す
るビート信号の離散値データがマイクロプロセッサ5に
蓄積されたことになる。そこで、マイクロプロセッサ5
は、三角波の上り区間および下り区間に相当するビート
信号の離散値データからFFTに代表される周波数解析
手法によって、それぞれの区間の離散的なスペクトラム
を得る(ステップS2)。
間ごとに実行され、サンプリング時間の監視には一般的
にタイマ割り込みなどが用いられることが多い。A−D
変換器4によるビート信号の離散値化が三角波の一周期
分実行されると、三角波の上り区間と下り区間に相当す
るビート信号の離散値データがマイクロプロセッサ5に
蓄積されたことになる。そこで、マイクロプロセッサ5
は、三角波の上り区間および下り区間に相当するビート
信号の離散値データからFFTに代表される周波数解析
手法によって、それぞれの区間の離散的なスペクトラム
を得る(ステップS2)。
【0024】次いで、マイクロプロセッサ5は、ステッ
プS2で得られた離散的なスペクトラムにもとづいて上
り区間と下り区間のピークの組み合わせを求め、各障害
物との間の距離と相対速度を検出する(ステップS
3)。さらに、ステップ3で求めた距離および相対速度
にもとづいて自車に対しての危険度を判別する(ステッ
プS4)。危険度が高いと判断された場合は、ドライバ
に対して警報表示や警報音によって注意が促される。
プS2で得られた離散的なスペクトラムにもとづいて上
り区間と下り区間のピークの組み合わせを求め、各障害
物との間の距離と相対速度を検出する(ステップS
3)。さらに、ステップ3で求めた距離および相対速度
にもとづいて自車に対しての危険度を判別する(ステッ
プS4)。危険度が高いと判断された場合は、ドライバ
に対して警報表示や警報音によって注意が促される。
【0025】図5は、図1に示された周波数解析器51
の処理、すなわち、図4に示されたマイクロプロセッサ
5によるステップS2の周波数解析処理を示すフローチ
ャートである。 マイクロプロセッサ5は、まず、三角
波の上り区間および下り区間に相当するビート信号の離
散値データからFFT等の周波数解析手法を用いてそれ
ぞれの区間の離散的スペクトラムを算出する(ステップ
S21)。それぞれのスペクトラムは横軸を周波数と
し、縦軸をパワースペクトラムとした形で表される。
の処理、すなわち、図4に示されたマイクロプロセッサ
5によるステップS2の周波数解析処理を示すフローチ
ャートである。 マイクロプロセッサ5は、まず、三角
波の上り区間および下り区間に相当するビート信号の離
散値データからFFT等の周波数解析手法を用いてそれ
ぞれの区間の離散的スペクトラムを算出する(ステップ
S21)。それぞれのスペクトラムは横軸を周波数と
し、縦軸をパワースペクトラムとした形で表される。
【0026】そして、ステップS21で求められた離散
的スペクトラムデータSPCUP(n)およびSPCD
N(n)からピーク位置を検出する(ステップS2
2)。なお、SPCUP(n)は上り区間の離散的スペ
クトラムデータであり、SPCDN(n)は下り区間の
離散的スペクトラムデータである。次いで、ステップS
21で求められたピーク位置にもとづいて、複数のピー
クが重なり合った複合ピーク位置の検出を行う(ステッ
プS23)。
的スペクトラムデータSPCUP(n)およびSPCD
N(n)からピーク位置を検出する(ステップS2
2)。なお、SPCUP(n)は上り区間の離散的スペ
クトラムデータであり、SPCDN(n)は下り区間の
離散的スペクトラムデータである。次いで、ステップS
21で求められたピーク位置にもとづいて、複数のピー
クが重なり合った複合ピーク位置の検出を行う(ステッ
プS23)。
【0027】さらに、複合ピークをモデル化によって分
離し、各ピークnu(t)を決定する処理を行う(ステ
ップS24)。そして、各ピークnu(t)にもとづい
て、もっとも再現性のあるピーク位置を決定する(ステ
ップS25)。
離し、各ピークnu(t)を決定する処理を行う(ステ
ップS24)。そして、各ピークnu(t)にもとづい
て、もっとも再現性のあるピーク位置を決定する(ステ
ップS25)。
【0028】次に、図6のフローチャートを参照してス
テップS21の処理の一例を具体的に説明する。なお、
図6に示された処理は、図2におけるFFT演算器51
1の処理に対応する。マイクロプロセッサ5は、まず、
三角波の上り区間に相当するビート信号の離散値データ
ADUP(NUM)に窓関数WIN()をかける。ここ
で、NUMは三角波の上り区間に相当するビート信号の
離散値データ数を表す。また、窓関数はWIN()は一
般的にハニング窓関数、ハミング窓関数、ブラックマン
窓関数を用いることが多い。窓関数WIN()をかけた
後の上り区間に相当するビート信号の離散値データをA
DUPWIN(NUM)とする。なお、()は、WIN
が関数であることを示す単なる記号として用いられてい
る。以下に現れる関数についても同様である。
テップS21の処理の一例を具体的に説明する。なお、
図6に示された処理は、図2におけるFFT演算器51
1の処理に対応する。マイクロプロセッサ5は、まず、
三角波の上り区間に相当するビート信号の離散値データ
ADUP(NUM)に窓関数WIN()をかける。ここ
で、NUMは三角波の上り区間に相当するビート信号の
離散値データ数を表す。また、窓関数はWIN()は一
般的にハニング窓関数、ハミング窓関数、ブラックマン
窓関数を用いることが多い。窓関数WIN()をかけた
後の上り区間に相当するビート信号の離散値データをA
DUPWIN(NUM)とする。なお、()は、WIN
が関数であることを示す単なる記号として用いられてい
る。以下に現れる関数についても同様である。
【0029】次に、上り区間に相当するビート信号の離
散値データADUPWIN(NUM)にスペクトラム変
換関数FFT()をかける(ステップS212)。ここ
では、スペクトラム変換関数としてFFTを用いるが、
WFT(ウイノグラードフーリエ変換)、MEM(最大
エントロピー法)、アダマール変換などを用いることも
できる。スペクトラム変換関数FFT()をかけた後の
離散FFTデータをFFTUP(N)とする。
散値データADUPWIN(NUM)にスペクトラム変
換関数FFT()をかける(ステップS212)。ここ
では、スペクトラム変換関数としてFFTを用いるが、
WFT(ウイノグラードフーリエ変換)、MEM(最大
エントロピー法)、アダマール変換などを用いることも
できる。スペクトラム変換関数FFT()をかけた後の
離散FFTデータをFFTUP(N)とする。
【0030】同様にして、三角波の下り区間に相当する
ビート信号の離散値データADDN(NUM)に窓関数
WIN()をかける(ステップS213)。ここで、N
UMは三角波の下り区間に相当するビート信号の離散値
データ数を表す。窓関数WIN()をかけた後の下り区
間に相当するビート信号の離散値データをADDNWI
N(NUM)とする。
ビート信号の離散値データADDN(NUM)に窓関数
WIN()をかける(ステップS213)。ここで、N
UMは三角波の下り区間に相当するビート信号の離散値
データ数を表す。窓関数WIN()をかけた後の下り区
間に相当するビート信号の離散値データをADDNWI
N(NUM)とする。
【0031】ついで、下り区間に相当するビート信号の
離散値データADDNWIN(NUM)にスペクトラム
変換関数FFT()をかける(ステップS214)。ス
ペクトラム変換関数FFT()をかけた後の離散FFT
データをFFTDN(N)とする。
離散値データADDNWIN(NUM)にスペクトラム
変換関数FFT()をかける(ステップS214)。ス
ペクトラム変換関数FFT()をかけた後の離散FFT
データをFFTDN(N)とする。
【0032】また、上り区間に相当する離散FFTデー
タFFTUP(N)および下り区間に相当する離散FF
TデータFFTDN(N)を、パワースペクトラム変換
関数POWER()により離散的スペクトラムデータS
PCUP(N/2)およびSPCDN(N/2)に変換
する(ステップS215)。そして、離散的スペクトラ
ムデータSPCUP(N/2)およびSPCDN(N/
2)をn=N/2に変換する。以上のようなFFT演算
によって、離散的スペクトラムデータSPCUP(n)
およびSPCDN(n)が得られる。
タFFTUP(N)および下り区間に相当する離散FF
TデータFFTDN(N)を、パワースペクトラム変換
関数POWER()により離散的スペクトラムデータS
PCUP(N/2)およびSPCDN(N/2)に変換
する(ステップS215)。そして、離散的スペクトラ
ムデータSPCUP(N/2)およびSPCDN(N/
2)をn=N/2に変換する。以上のようなFFT演算
によって、離散的スペクトラムデータSPCUP(n)
およびSPCDN(n)が得られる。
【0033】次に、図7のフローチャートを参照して図
5に示されたピーク検出処理(ステップS22)の一例
を具体的に説明する。図7に示された処理は、図2に示
されたピーク検出器512の処理に相当する。マイクロ
プロセッサ5は、まず、FFT演算処理で求められた離
散的スペクトラムデータSPCUP(n)およびSPC
DN(n)の1次微分データを求める(ステップS22
1)。例えば、離散的スペクトラムデータSPCUP
(n)およびSPCDN(n)に1次微分関数DIFF
()をかけて1次微分データSPCUP_D1(n)を
求める。1次微分関数DIFF()は、通常SPCUP
(n)−SPCUP(n−1)によって得ることができ
る。
5に示されたピーク検出処理(ステップS22)の一例
を具体的に説明する。図7に示された処理は、図2に示
されたピーク検出器512の処理に相当する。マイクロ
プロセッサ5は、まず、FFT演算処理で求められた離
散的スペクトラムデータSPCUP(n)およびSPC
DN(n)の1次微分データを求める(ステップS22
1)。例えば、離散的スペクトラムデータSPCUP
(n)およびSPCDN(n)に1次微分関数DIFF
()をかけて1次微分データSPCUP_D1(n)を
求める。1次微分関数DIFF()は、通常SPCUP
(n)−SPCUP(n−1)によって得ることができ
る。
【0034】1次微分データSPCUP_D1(n)=
0、かつ離散的スペクトラムデータSPCUP(n)>
PKTHを満たす周波数nを調べることによって、ピー
ク位置(ピーク周波数)の集合PKUP(nu(1),
nu(2),・・・,nu(I))を求めることができ
る(ステップS222)。ここで、PKTHはピークと
ノイズを識別するためのしきい値となるもので、通常ノ
イズレベルに対して10〜15dBに設定されることが
多い。
0、かつ離散的スペクトラムデータSPCUP(n)>
PKTHを満たす周波数nを調べることによって、ピー
ク位置(ピーク周波数)の集合PKUP(nu(1),
nu(2),・・・,nu(I))を求めることができ
る(ステップS222)。ここで、PKTHはピークと
ノイズを識別するためのしきい値となるもので、通常ノ
イズレベルに対して10〜15dBに設定されることが
多い。
【0035】同様に、下り区間に対してもピーク位置の
集合PKDN(nd(1),nd(2),・・・,nd
(I))を求める。すなわち、離散的スペクトラムデー
タSPCDN(n)に1次微分関数DIFF()をかけ
て1次微分データSPCDN_D1(n)を求める(ス
テップS223)。そして、1次微分データSPCDN
_D1(n)、かつ離散的スペクトラムデータSPCD
N(n)>PKTHを満たすnを調べることで、ピーク
位置の集合PKDN(nd(1),nd(2),・・
・,nd(I))を求めることができる(ステップS2
24)。
集合PKDN(nd(1),nd(2),・・・,nd
(I))を求める。すなわち、離散的スペクトラムデー
タSPCDN(n)に1次微分関数DIFF()をかけ
て1次微分データSPCDN_D1(n)を求める(ス
テップS223)。そして、1次微分データSPCDN
_D1(n)、かつ離散的スペクトラムデータSPCD
N(n)>PKTHを満たすnを調べることで、ピーク
位置の集合PKDN(nd(1),nd(2),・・
・,nd(I))を求めることができる(ステップS2
24)。
【0036】次に、マイクロプロセッサ5は、ピーク検
出処理で得られたピーク位置について複数のピークが重
複した複合ピークの検出処理を行う。図8および図9の
フローチャートを参照して、複合ピーク検出処理(図5
におけるステップS23)の処理の一例を具体的に説明
する。なお、図8および図9に示された処理は、図2に
示された複合ピーク検出器513の処理に相当する。
出処理で得られたピーク位置について複数のピークが重
複した複合ピークの検出処理を行う。図8および図9の
フローチャートを参照して、複合ピーク検出処理(図5
におけるステップS23)の処理の一例を具体的に説明
する。なお、図8および図9に示された処理は、図2に
示された複合ピーク検出器513の処理に相当する。
【0037】マイクロプロセッサ5は、まず、ピーク位
置の集合PKUP(nu(1),nu(2),・・・,
nu(I))の構成要素それぞれについて、パワースペ
クトラムが3dBダウンとなるバンド幅を求める(ステ
ップS231)。ピーク位置の集合PKUP(nu
(1),nu(2),・・・,nu(I))の各要素S
PCUP(I)にバンド幅関数BW()をかけてバンド
幅BWnu(i)を求めることができる。
置の集合PKUP(nu(1),nu(2),・・・,
nu(I))の構成要素それぞれについて、パワースペ
クトラムが3dBダウンとなるバンド幅を求める(ステ
ップS231)。ピーク位置の集合PKUP(nu
(1),nu(2),・・・,nu(I))の各要素S
PCUP(I)にバンド幅関数BW()をかけてバンド
幅BWnu(i)を求めることができる。
【0038】そして、ピーク位置PKUPの各要素SP
CUP(nu(I))から、バンド幅BWnu(i)>
BWTHを満たすピーク位置を選択する(ステップS2
32)。ここで、BWTHは、ピークが複数のピークか
ら成る複合ピークであるかどうかを判断するためのしき
い値である。しきい値BWTHより大きい場合には、複
数のピークから成ると判定する。条件を満足するピーク
位置の集合をPKCMPUP{nu(1),・・・,n
u(j)}とする。
CUP(nu(I))から、バンド幅BWnu(i)>
BWTHを満たすピーク位置を選択する(ステップS2
32)。ここで、BWTHは、ピークが複数のピークか
ら成る複合ピークであるかどうかを判断するためのしき
い値である。しきい値BWTHより大きい場合には、複
数のピークから成ると判定する。条件を満足するピーク
位置の集合をPKCMPUP{nu(1),・・・,n
u(j)}とする。
【0039】同様に、下り区間についてもPKDN(n
d(1),nd(2),・・・,nd(I))の構成要
素それぞれについてパワースペクトラムが3dBダウン
となるバンド幅を求め、ピーク位置PKDNの各要素S
PCDN(nd(I))から、バンド幅BWnd(i)
>BWTHを満たすピーク位置を選択する。そして、条
件を満足するピーク位置の集合をPKCMPDN{nd
(1),・・・,nd(j)}とする(ステップS23
3)。
d(1),nd(2),・・・,nd(I))の構成要
素それぞれについてパワースペクトラムが3dBダウン
となるバンド幅を求め、ピーク位置PKDNの各要素S
PCDN(nd(I))から、バンド幅BWnd(i)
>BWTHを満たすピーク位置を選択する。そして、条
件を満足するピーク位置の集合をPKCMPDN{nd
(1),・・・,nd(j)}とする(ステップS23
3)。
【0040】次に、マイクロプロセッサ5は、図9に示
すピーク周波数検出処理を行う。マイクロプロセッサ5
は、まず、ステップ22で求められている1次微分デー
タSPCUP_D1(n)に1次微分関数DIFF()
をかけて2次微分データSPCUP_D2(n)を求め
る(ステップS241)。さらに、2次微分データSP
CUP_D2(n)に1次微分関数DIFF()をかけ
て3次微分データSPCUP_D3(n)を求める(ス
テップS242)。
すピーク周波数検出処理を行う。マイクロプロセッサ5
は、まず、ステップ22で求められている1次微分デー
タSPCUP_D1(n)に1次微分関数DIFF()
をかけて2次微分データSPCUP_D2(n)を求め
る(ステップS241)。さらに、2次微分データSP
CUP_D2(n)に1次微分関数DIFF()をかけ
て3次微分データSPCUP_D3(n)を求める(ス
テップS242)。
【0041】次いで、しきい値BWTHより大きい条件
を満足するピーク位置の集合をPKCMPUP{nu
(1),・・・,nu(j)}の各ピーク周波数につい
て極小値を求める。すなわち、ピーク位置をnu(j)
とするスペクトラム分布(SPCUP(n)>PKT
H)においてSPCUP_D3(n)=0、かつSPC
UP_D2(n)<0を満たす周波数fnu(j)
(s)を算出する(ステップS243)。ここで、sは
極小値数を示す。
を満足するピーク位置の集合をPKCMPUP{nu
(1),・・・,nu(j)}の各ピーク周波数につい
て極小値を求める。すなわち、ピーク位置をnu(j)
とするスペクトラム分布(SPCUP(n)>PKT
H)においてSPCUP_D3(n)=0、かつSPC
UP_D2(n)<0を満たす周波数fnu(j)
(s)を算出する(ステップS243)。ここで、sは
極小値数を示す。
【0042】さらに、ステップ243で算出した周波数
fnu(j)(s)について極小値を複数持つピークを
選択する(ステップS244)。この判定はs>1によ
り容易に判定できる。条件を満足するピーク位置nの集
合をPKOVLUP{nu(1),…,nu(t)}と
する。各ピークnu(t)は複数の仮ピーク周波数fn
u(j)(s)(s>1)をもつ。
fnu(j)(s)について極小値を複数持つピークを
選択する(ステップS244)。この判定はs>1によ
り容易に判定できる。条件を満足するピーク位置nの集
合をPKOVLUP{nu(1),…,nu(t)}と
する。各ピークnu(t)は複数の仮ピーク周波数fn
u(j)(s)(s>1)をもつ。
【0043】下り区間についても、同様に、2次微分デ
ータおよび3次微分データを求め、しきい値BWTHよ
り大きい条件を満足するピーク位置の集合をPKCMP
DN{nd(1),・・・,nd(j)}の各ピークに
ついて極小値を求める。そして、得られる周波数fnd
(j)(s)について極小値を複数持つピークを選択
し、ピーク位置nの集合をPKOVLDNP{nd
(1),…,nd(t)}とする。各ピークnd(t)
は複数の仮ピーク周波数fnd(j)(s)(s>1)
をもつ。
ータおよび3次微分データを求め、しきい値BWTHよ
り大きい条件を満足するピーク位置の集合をPKCMP
DN{nd(1),・・・,nd(j)}の各ピークに
ついて極小値を求める。そして、得られる周波数fnd
(j)(s)について極小値を複数持つピークを選択
し、ピーク位置nの集合をPKOVLDNP{nd
(1),…,nd(t)}とする。各ピークnd(t)
は複数の仮ピーク周波数fnd(j)(s)(s>1)
をもつ。
【0044】次に、マイクロプロセッサ5は、モデル化
によるピーク分離処理(図5におけるステップS24)
とピーク周波数決定処理(図5におけるステップS2
5)を行う。図10は、ピーク分離処理およびピーク周
波数決定処理の具体例を示すフローチャートである。な
お、図10に示された処理は、図2に示されたピーク分
離器514およびピーク周波数決定器515の処理に対
応する。ピーク分離およびピーク周波数決定処理では、
マイクロプロセッサ5は、各ピークnu(t)について
もっとも再現性のあるピーク位置を算出して、精度よく
複合ピークの分離ピーク周波数を算出する。
によるピーク分離処理(図5におけるステップS24)
とピーク周波数決定処理(図5におけるステップS2
5)を行う。図10は、ピーク分離処理およびピーク周
波数決定処理の具体例を示すフローチャートである。な
お、図10に示された処理は、図2に示されたピーク分
離器514およびピーク周波数決定器515の処理に対
応する。ピーク分離およびピーク周波数決定処理では、
マイクロプロセッサ5は、各ピークnu(t)について
もっとも再現性のあるピーク位置を算出して、精度よく
複合ピークの分離ピーク周波数を算出する。
【0045】本発明では、障害物を検知したときのスペ
クトラム分布をガウス分布としてモデル化する。そし
て、複数のスペクトラムが重なっている状態から、モデ
ルの波形を用いて波形分離を行う。すなわち、モデル波
形を重ねて実際のスペクトラム波形を再現し、再現した
結果が実際のスペクトラム波形に極めて近ければ、実際
のスペクトラムは複数のスペクトラムが重なったもので
あると判断する。
クトラム分布をガウス分布としてモデル化する。そし
て、複数のスペクトラムが重なっている状態から、モデ
ルの波形を用いて波形分離を行う。すなわち、モデル波
形を重ねて実際のスペクトラム波形を再現し、再現した
結果が実際のスペクトラム波形に極めて近ければ、実際
のスペクトラムは複数のスペクトラムが重なったもので
あると判断する。
【0046】マイクロプロセッサ5は、まず、各ピーク
nu(t)について、周波数fnd(j)(s)をピー
クとしてスペクトラム分布(ガウス分布)GAUSS
(fnu(j)(s))を設定する(ステップS25
1)。すなわち、 GAUSS(fnu(j)(s))= SPCUP(fnu(j)(s))*exp(−ln2
*(fv−fnu(j)(s))2 /W2 ) なお、スペクトラム分布は実験的にガウス分布で近似さ
れることがわかっている。
nu(t)について、周波数fnd(j)(s)をピー
クとしてスペクトラム分布(ガウス分布)GAUSS
(fnu(j)(s))を設定する(ステップS25
1)。すなわち、 GAUSS(fnu(j)(s))= SPCUP(fnu(j)(s))*exp(−ln2
*(fv−fnu(j)(s))2 /W2 ) なお、スペクトラム分布は実験的にガウス分布で近似さ
れることがわかっている。
【0047】さらに、スペクトラム分布GAUSS(f
nu(j)(s))から合成スペクトラムGAUSSD
IS(nu(t))を求める(ステップS252)。合
成スペクトラムGAUSSDIS(nu(t))は、単
純に複数のピークについてのパワースペクトラムの加算
によって得られる。ついで、ピークnu(t)をピーク
周波数としたスペクトラム分布SPCDISUP(nu
(t))を設定する(ステップS253)。SPCDI
SUP(nu(t))は、実際に観測されたスペクトラ
ムである。
nu(j)(s))から合成スペクトラムGAUSSD
IS(nu(t))を求める(ステップS252)。合
成スペクトラムGAUSSDIS(nu(t))は、単
純に複数のピークについてのパワースペクトラムの加算
によって得られる。ついで、ピークnu(t)をピーク
周波数としたスペクトラム分布SPCDISUP(nu
(t))を設定する(ステップS253)。SPCDI
SUP(nu(t))は、実際に観測されたスペクトラ
ムである。
【0048】そして、合成スペクトラムGAUSSDI
S(nu(t))とスペクトラム分布SPCDISUP
(nu(t))のパワー差をΔPとする。ここで、図1
1および図12に示すように、fvをΔfごとに可変し
てΔPが最小化する各fvを算出する(ステップS25
4)。図11および図12に示すように、fvをΔf毎
に動かして、その都度ΔPを算出する。このとき、構成
するそれぞれのピークに対して、順番にこの操作を行う
ことによって、全体の合成スペクトラムと観測されたス
ペクトラムとの差の最小値を求めることができる。ここ
で、Δfは、FFTのポイント数で決まるスペクトラム
分解能に対して十分小さな値に設定される。
S(nu(t))とスペクトラム分布SPCDISUP
(nu(t))のパワー差をΔPとする。ここで、図1
1および図12に示すように、fvをΔfごとに可変し
てΔPが最小化する各fvを算出する(ステップS25
4)。図11および図12に示すように、fvをΔf毎
に動かして、その都度ΔPを算出する。このとき、構成
するそれぞれのピークに対して、順番にこの操作を行う
ことによって、全体の合成スペクトラムと観測されたス
ペクトラムとの差の最小値を求めることができる。ここ
で、Δfは、FFTのポイント数で決まるスペクトラム
分解能に対して十分小さな値に設定される。
【0049】なお、図11および図12において、点線
による波形はステップS251の処理で設定された各モ
デル波形の例を示し、実線による波形はステップS25
2の処理で得られる合成波形例を示す。図11に示され
た合成波形例のようにピーク間に谷が存在するようなと
きには分離は容易であるが、本発明によれば、図12に
示されたような合成波形からも分離を行うことができ
る。
による波形はステップS251の処理で設定された各モ
デル波形の例を示し、実線による波形はステップS25
2の処理で得られる合成波形例を示す。図11に示され
た合成波形例のようにピーク間に谷が存在するようなと
きには分離は容易であるが、本発明によれば、図12に
示されたような合成波形からも分離を行うことができ
る。
【0050】次に、合成スペクトラムGAUSSDIS
(nu(t))が波形分離可能かどうかを、ΔP<SP
CNEQTHによって判断する(ステップS255)。
ここで、しきい値SPCNEQTHは、複合ピークの分
離の可否を判断するためのものである。条件が成立する
とピーク周波数fv(s)をもつs個のスペクトラムに
分離可能であると判断できる(ステップS256)。
(nu(t))が波形分離可能かどうかを、ΔP<SP
CNEQTHによって判断する(ステップS255)。
ここで、しきい値SPCNEQTHは、複合ピークの分
離の可否を判断するためのものである。条件が成立する
とピーク周波数fv(s)をもつs個のスペクトラムに
分離可能であると判断できる(ステップS256)。
【0051】下り区間についても、ステップS251〜
S256の処理と同様の処理を行う。すなわち、ピーク
nd(t)について、モデル波形を重ねた合成波形と実
際のスペクトラム波形とを比較して、もっとも再現性の
あるピーク位置を算出し、複合ピークの分離ピーク周波
数を算出する。
S256の処理と同様の処理を行う。すなわち、ピーク
nd(t)について、モデル波形を重ねた合成波形と実
際のスペクトラム波形とを比較して、もっとも再現性の
あるピーク位置を算出し、複合ピークの分離ピーク周波
数を算出する。
【0052】s個のピーク周波数fv(s)が決定でき
た場合には、周波数解析処理器51は、それらを、ター
ゲット認識器52に出力する。ターゲット認識器52
は、それらのピーク周波数にもとづいて障害物との間の
距離と相対速度を算出する。そして、危険判別器53
は、ターゲット認識器52が算出した距離と相対速度と
から障害物と移動体との衝突等の危険度を判別し、警報
器6に判別信号を出力する。警報器6は、判別信号によ
る危険度の程度が高い場合には、警報表示を行ったり警
報音を発したりして運転者に危険を知らせる。
た場合には、周波数解析処理器51は、それらを、ター
ゲット認識器52に出力する。ターゲット認識器52
は、それらのピーク周波数にもとづいて障害物との間の
距離と相対速度を算出する。そして、危険判別器53
は、ターゲット認識器52が算出した距離と相対速度と
から障害物と移動体との衝突等の危険度を判別し、警報
器6に判別信号を出力する。警報器6は、判別信号によ
る危険度の程度が高い場合には、警報表示を行ったり警
報音を発したりして運転者に危険を知らせる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、FM−
CWレーダ装置を、三角波の上下区間に対応したビート
信号のスペクトラムのバンド幅を算出し、バンド幅が一
定値以上のスペクトラムは複数のスペクトラムが重なっ
て構成されているものとみなし、モデル化したスペクト
ラムを仮定して観測されたスペクトラムとの差分が最小
となるようモデル化したスペクトラムのパラメータを調
整することで、重なったスペクトラムを複数の個別のス
ペクトラムに分解するように構成したので、近接した障
害物の距離と相対速度を精度よく検出できる効果があ
る。
CWレーダ装置を、三角波の上下区間に対応したビート
信号のスペクトラムのバンド幅を算出し、バンド幅が一
定値以上のスペクトラムは複数のスペクトラムが重なっ
て構成されているものとみなし、モデル化したスペクト
ラムを仮定して観測されたスペクトラムとの差分が最小
となるようモデル化したスペクトラムのパラメータを調
整することで、重なったスペクトラムを複数の個別のス
ペクトラムに分解するように構成したので、近接した障
害物の距離と相対速度を精度よく検出できる効果があ
る。
【図1】 FM−CWレーダ装置の受信系の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】 周波数解析処理器の一構成例を示すブロック
図である。
図である。
【図3】 本発明におけるスペクトラム分離の例を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】 マイクロプロセッサのメインルーチンを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図5】 周波数解析処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図6】 FFT演算処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図7】 ピーク検出処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図8】 複合ピーク検出処理を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図9】 ピーク周波数検出処理を示すフローチャート
である。
である。
【図10】 ピーク分離およびピーク周波数決定処理を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図11】 波形合成例を示す説明図である。
【図12】 波形合成の他の例を示す説明図である。
【図13】 従来のピーク分離の方法を説明するための
説明図である。
説明図である。
【符号の説明】 1 レーダヘッド 2 ローパスフィルタ 3 増幅器 4 A−D変換器 5 マイクロプロセッサ 6 警報器 51 周波数解析処理器 52 ターゲット認識器 53 危険判別器 511 FFT演算器 512 ピーク検出器 513 複合ピーク検出器 514 ピーク分離器 515 ピーク周波数決定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−234277(JP,A) 特開 平11−64502(JP,A) 特開 平7−191133(JP,A) 特開 平8−304530(JP,A) 特開 平9−133765(JP,A) 特開 平6−102348(JP,A) 特開 平9−138278(JP,A) 特開 平7−239382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95
Claims (6)
- 【請求項1】 三角波で周波数変調された連続波を送信
波として送出し、送信波と受信波とから生成されるビー
ト信号のスペクトラムにもとづいて外部に存在する物体
との間の距離や相対速度を検出するFM−CWレーダ装
置であって、 ビート信号データを周波数スペクトラムに変換する変換
手段と、変換手段によって得られた周波数スペクトラム
からピークを検出するピーク検出手段と、検出されたピ
ークを含むスペクトラムのうち所定値以上のバンド幅を
もつスペクトラムを複合ピークを含むものとして検出す
る複合ピーク検出手段とを備えたFM−CWレーダ装置
において、 複合ピークを含むスペクトラムをモデル化したスペクト
ラムに分離し、モデル化されたスペクトラムのパラメー
タを調整してピーク周波数を決定するピーク分離手段を
備えたことを特徴とするFM−CWレーダ装置。 - 【請求項2】 複合ピーク検出手段は、ピーク検出手段
が検出したピークを含むスペクトラムにおける所定値以
上のバンド幅をもつもののうちで複数の極小値をもつも
のを、複数の仮ピークを含むものとして抽出する請求項
1記載のFM−CWレーダ装置。 - 【請求項3】 ピーク分離手段は、複合ピーク検出手段
が抽出した各ピークを含むスペクトラムについて、仮ピ
ークをピーク周波数とするスペクトラム分布を仮定し、
それらの合成分布と複合ピーク検出手段が抽出したピー
クをピーク周波数としたスペクトラム分布とを比較し
て、複数のピークを分離可能かどうか判断する請求項2
記載のFM−CWレーダ装置。 - 【請求項4】 ピーク分離手段は、仮定されるスペクト
ラム分布としてガウス分布を用いる請求項3記載のFM
−CWレーダ装置。 - 【請求項5】 ピーク分離手段は、パラメータを変えて
得られる合成分布と複合ピーク検出手段が抽出したピー
クをピーク周波数としたスペクトラム分布との電力差に
もとづいて、複数のピークを分離可能かどうか判断する
請求項3または請求項4記載のFM−CWレーダ装置。 - 【請求項6】 ピーク分離手段は、電力差を所定値以下
とする合成分布のもとになる各スペクトラム分布のピー
ク周波数を、ビート信号中の各ピーク周波数とする請求
項5記載のFM−CWレーダ装置。
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