JP3213111B2 - 半導体測定装置の待ち時間設定方法 - Google Patents

半導体測定装置の待ち時間設定方法

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JP3213111B2 JP07116893A JP7116893A JP3213111B2 JP 3213111 B2 JP3213111 B2 JP 3213111B2 JP 07116893 A JP07116893 A JP 07116893A JP 7116893 A JP7116893 A JP 7116893A JP 3213111 B2 JP3213111 B2 JP 3213111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧または電流の設定
から被測定対象の応答の測定に至るまでの時間(待ち時
間)の設定の最適化を、装置の内部条件や外部条件に応
じて行うことができる半導体測定装置の待ち時間設定方
法に関する。
【0002】
【技術背景】従来、FET,IC等の半導体デバイスの
特性試験には、図8に示すような構成の試験装置が用い
られている。図8において、測定装置はディジタル部1
と、測定部2とに分かれており、ディジタル部1は、メ
インプロセッシングユニット11、外部記憶ユニット1
2、フロントパネルユニット13およびグラッフィック
ディスプレイユニット14から構成されている。
【0003】メインプロセッシングユニット11は、マ
イクロプロセッサ111、SMU(電圧電流測定ユニッ
ト)コントローラインターフェイス112、ROM11
3,RAM114、およびタイマー115により構成さ
れ、各構成要素はバスを介して相互に接続されている。
外部記憶ユニット12は、フレキシブルディスクコント
ローラ121およびディスクドライブ122により構成
され、フロントパネルユニット13は、フロントパネル
インターフェイス131とキーボードインジケータ13
2とにより構成されている。また、ディスプレイユニッ
ト14は、ベクタメモリ141とグラフィックディスプ
レイ142とにより構成されている。
【0004】測定部2は、前記インターフェイス112
とオプトアイソレータ3を介して接続されているインタ
ーフェイス21と、該インターフェイス21にバスを介
して接続された測定部メイン回路22(SMUコントロ
ーラ,マイクロプロセッサ,RAM,ROM等から成
る)と、該メイン回路22からテスト条件(電圧,電流
設定データ)を受け取ると共にテスト結果を該メイン回
路に返す複数のSMU群23と、上記メイン回路22,
上記SMU群23間に介在するAD/DA変換部24
と、電源ユニット25とにより構成されている。ここ
で、SMU群23はSMU♯1〜♯4から成り、AD/
DA変換部24はアナログ−ディジタル変換器(AD
C)とディジタル−アナログ変換器(DAC)とによ
り、電源ユニット25は電圧源(VS♯1,2)と電圧
モニタ(VM♯1,2)とによりそれぞれ構成されてい
る。
【0005】なお、図8において、測定装置は、バスイ
ンターフェィス15、GP−IB等のインターフェイス
バスを介して他のコンピュータとデータの転送ができる
ように構成されている。
【0006】図8の装置において、各SMU♯1〜♯4
は同一構成であり、それぞれが電圧設定電流測定,電流
設定電圧測定等に使用される。例えば、通常被測定対象
(DUT)がFETである場合、図9に示すように、各
SMUはDUTの各端子G,S,Dにそれぞれ接続され
る。図8の測定部メイン回路22は、電圧や電流のセッ
ティング信号をDAC(同図AD/DA変換部24参
照)を介してSMUに与える。そして、各SMUは該設
定信号に基づきDUTに所定電流,所定電圧を与え、そ
の応答をADC(同図AD/DA変換部24参照)を介
して前記測定部メイン回路22に送り返す。図9におけ
る試験では、DUT端子に所定電圧,所定電流を印加,
供給し、該DUTの応答電流や応答電圧を測定する。
【0007】測定装置によっては(例えば、米国ヒュー
レット・パッカード社製のHP4145,HP414
2)、スイープという機能が用意されており、DUT端
子に所定割合で順次変化するステップ状電圧を印加した
り、所定割合で変化するステップ状電流を供給し、該D
UTの電流応答や電圧応答を測定することもある。
【0008】ところで、SMUの内部には回路設計上ど
うしてもキャパシタンスが存在する(以下、このキャパ
シタンスを「内部キャパシタンス」と言う)。また、D
UTとの接続ケーブルにも浮遊容量が存在するし、DU
T自体が容量性である場合にはSMU外部にもキャパシ
タンスが存在する(以下、このキャパシタンスを「外部
キャパシタンス」と言う)。したがって、電圧や電流を
設定してからSMUの出力が安定する(出力が設定され
た電流値や電圧値となる)までには、これら内部,外部
のキャパシタンスをチャージ,ディスチャージするため
の時間が必要となる。この時間は、電圧の変動幅(設定
後の電圧値と設定前の電圧値との差)、流すことができ
る電流最大値、内部キャパシタンスと外部キャパシタン
スの総合的な大きさ、電流測定用抵抗の大きさ等、種々
の条件により決まる。
【0009】適性な測定値を得るためには、少なくとも
上記の内部,外部キャパシタンスのチャージ,ディスチ
ャージが終了するまで(すなわち、SMUの出力が安定
するまで)測定を待たねばならないが、この待ち時間が
大き過ぎると測定に無駄時間が生じ半導体メーカーの生
産性を悪化させ、逆に小さ過ぎると正しい測定を行うこ
とができなくなる。
【0010】上記待ち時間は、SMUの出力が安定する
までの時間よりも大きく、しかも該時間にできるだけ近
いことが理想である。しかし、半導体測定装置をユーザ
に納品した段階で内部キャパシタンスの値は知ることは
できても、外部キャパシタンスの値は知ることはできな
い。また、半導体測定装置が稼働状況にある場合には、
測定装置側から外部キャパシタンスの大きさを知ること
はできないため、画一的に待ち時間を決定することは不
可能である。
【0011】このため、従来、(a)実際のファームウ
ェアでは外部キャパシタンスがある程度存在することを
想定して待ち時間を設定したり、(b)測定装置自体に
由来する待ち時間(以下、「内部待ち時間」と言う)
に、ユーザが設定する待ち時間(以下、「ユーザ待ち時
間」と言う)を付加することができるような機能を装備
しておくことも行われている。
【0012】上記(a)方法では、ファームウェアを単
純化するさせることができるものの、待ち時間の設定は
どうしても冗長になり(すなわち、安全サイドに大きめ
に取ることになり)、測定時間が長くなることは避けら
れない。このため、上記(a),(b)の方法を併用
し、測定装置本体内部で自動的に取られる待ち時間の適
正化を図ることも従来行われている。
【0013】この方法では、電流設定値(これにより最
大出力電流が決まる)、電圧設定値(これにより最大出
力電圧が決まる)の変化量、電流レンジ(内部の容量成
分などにより決定される)、DACの出力段についてい
るフィルタでの時定数などにより、次の設定までの待
ち時間と、次の測定までの待ち時間との2種類を算出
し、両者を別々に管理し、次に行う操作に応じて最適な
待ち時間を自動的に算出するものである(通常、の方
をより長くとる必要がある)。また、ユーザ待ち時間
が指定されている場合にはにユーザ待ち時間を付加
し、これを測定までの待ち時間としている。
【0014】すなわち、ある電圧または電流の設定が行
われると、次に別の電圧または電流の設定が行われるま
での待ち時間および次の測定が行われるまでの待ち時間
が算出され、この2つの待ち時間が別々のハードウェア
タイマに設定される。この後、次の操作が設定であると
きには設定用のタイマーを、また次の操作が測定である
ときには測定用のタイマーがそれぞれチェックされ、待
ち時間が経過しているかどうかがチェックされる。待ち
時間がまだ経過していない場合は、タイマーをモニタし
続け、待ち時間が経過するのを待ってから次の操作が開
始される。
【0015】例えば、ユーザが、GP−IB等のインタ
ーフェイスバス等を介して、 設定1→設定2→設定3→測定1→測定2 という命令を測定装置に送った場合、設定1がなされて
から設定2がなされるまでに待ち時間aが、設定2が行
われてから設定3がなされるまでに待ち時間bが、設定
3が行われてから測定1がなされるまでに待ち時間cが
経過したとする。ここで、タイマーの残り時間が0であ
るとすると、測定1からの待ち時間dを0として測定2
が行われる。
【0016】ところで、例えば1nAから100mAま
でをスイープする場合を考えると、1nAのときには設
定後待ち時間を長く待つ必要があるが、100mAのと
きは1nAのときと比べてはるかに短い待ち時間でよ
い。これは、電流値が小さいときには内部,外部キャパ
シタンスへの電荷の供給量が少ないため、そのチャー
ジ,ディスチャージには長時間を要するが、電流値が大
きくなり電荷の供給量が大きくなるとそのチャージ,デ
ィスチャージに要する時間は短くなるからである。しか
し、上記した(b)の方法(内部待ち時間にユーザ待ち
時間を付加する方法)によると、1nAのときに内部待
ち時間が不足したためにユーザが例えば100msec
のユーザ待ち時間を指定したとすると、スイープの各ス
テップすべてに100msecのユーザ待ち時間が挿入
され、測定時間が不必要に長くなってしまうといった不
都合がある。
【0017】さらに、上記の自動計算はユーザには見え
ないところで行われており、またユーザ待ち時間は、ど
んな電流,電圧設定であろうと、常に同じ値が適用され
るため、柔軟性に乏しいものであった。
【0018】スイープ測定でない場合、従来の測定装置
では内部待ち時間の設定は自動的に行われるものの、ユ
ーザにより付加できる待ち時間は電流レンジなどの測定
条件に関わりなく固定とされる。このため、例えばユー
ザがインターフェイスを通して、 設定1(電流レンジ大)→測定1→設定2(電流レンジ
小)→測定2 といった命令を送ったときに、設定2が行われてから測
定2までの待ち時間が不足した場合、内部待ち時間を増
やすと、設定1→測定1の間にも増やしたユーザ待ち時
間が入ってしまうため測定時間が長くなってしまう。こ
れを避けるには、設定1,設定2を行う前にそれぞれユ
ーザ待ち時間を設定し直すか、測定2についての命令を
送るタイミングを遅らせることで対処するしかなかっ
た。
【0019】さらに、このような手段を講じたとして
も、最後の設定がいつ終了したか、また内部で計算され
た待ち時間の大きさがどれほどであるかなどの情報はユ
ーザからはわからない。加えて、外部からインターフェ
イスを介してユーザ指定の時間をコントロールしている
ために、大雑把な時間コントロールしかできず、どうし
ても大きめ(安全サイド側に余計に)待ち時間をとるこ
とになっており、測定時間は長くならざる得なかった。
【0020】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題を解決する
ために提案されたものであって、電圧または電流の設定
から被測定対象の応答の測定に至るまでの時間(待ち時
間)の設定の最適化を、装置の内部条件や外部条件に応
じて行うことができる半導体測定装置の待ち時間設定方
法を提供することを目的とする。
【0021】
【発明の概要】本発明の待ち時間設定方法は、被測定対
象の応答電流または応答電圧の測定を、電圧出力または
電流出力の設定時から所定の待ち時間経過した後に行
う、出力電流レンジが可変である半導体測定装置の待ち
時間設定方法に係り、前記待ち時間を、前記出力電流レ
ンジをパラメータとする関数により決定することを特徴
とする。
【0022】また、前記出力電流レンジをパラメータと
する関数が、出力電流レンジに応じて変化する電圧スル
ーレートに反比例する待ち時間項を含んでなることをも
特徴とする。
【0023】さらに、前記出力電流レンジをパラメータ
とする関数が、出力電流レンジに応じて変化する電圧ス
ルーレートに反比例し、かつユーザにより指定された係
数が乗ぜられた待ち時間項と、電流レンジに応じてユー
ザにより与えられる待ち時間項と、を含んでなることを
特徴とする。
【0024】具体的には、前記出力電流レンジをパラメ
ータとする関数(すなわち、待ち時間Tw)を次式のよ
うにすることができる。
【0025】
【数2】 Tw={|Vo−Vn|/SR(Ir)+τV}×k+TU(Ir) Vo:現在出力電圧 Ir:現在電流レンジ SR(Ir):Irに対応するスルーレート τV:測定装置に固有の付加的待ち時間(所望測定精
度、測定速度に応じて省略することができる) k:ユーザにより特定された係数 TU(Ir):Irに応じてユーザにより指定されたユ
ーザ待ち時間(TU(Ir)=0を含む)
【0026】上記したように、本発明では、待ち時間
は、測定装置の内部条件に応じて算出された待ち時間
(以下、これを「内部待ち時間」と言う)のみの関数で
あってもよいし、この内部待ち時間と、測定装置の外部
条件に応じて算出された待ち時間(以下、これを「ユー
ザ待ち時間」と言う)との和からなる関数であってもよ
い。
【0027】この内部待ち時間は、電流レンジをパラメ
ータとする関数である必要がある。内部待ち時間を、電
圧スルーレートに反比例する関数とした場合でも電圧ス
ルーレート自体が、出力電流レンジをパラメータとする
関数であるため、内部待ち時間は、電流レンジをパラメ
ータとする関数であることには変わりはない。
【0028】ユーザは内部待ち時間に一定の係数を乗ず
ることができ、内部待ち時間を測定条件等に応じて変更
することができる。この係数は測定の都度適宜任意の値
に定めることもできるし、予め所定の係数(例えば0〜
10)を用意しておき、ユーザが適宜の値を選択するよ
うにしてもよい。内部待ち時間を、設定から次の設定
までの待ち時間と、設定から次の測定までの待ち時間
の2種類とすることができる。この場合、両者に乗ずる
係数を同一としてもよいし、異ならせてもよい。
【0029】さらに、スイープ測定において、ユーザは
各ステップで共通の待ち時間を指定できるようにしても
よいし、ステップごとに異なる係数を指定できるように
してもよい。ステップごとに異なる係数を指定できるよ
うにすれば、ある設定から次の設定までの間の待ち時
間、ある設定から測定までの待ち時間を必要としない場
合には、上記係数を0とすることにより、内部待ち時間
を0とすることで高速化を図ることもできる。
【0030】一方、ユーザ待ち時間は、測定条件に応じ
て適宜に定められる。たとえば、ユーザ待ち時間を定数
とすることもできるし、電流レンジをパラメータとする
関数とすることもできる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は、図8あるいは図9に示したSMUの1つを
取り出したもので、DAC(図8のAD/DA変換回路
24参照)からの電圧信号Vinは電圧誤差補正回路
(電圧レンジ抵抗R1および電圧誤差増幅器A1からな
る)に入力される。また、電流信号VIinは電流誤差
補正回路(入力側に所定値抵抗R2,R3が接続された
電流誤差増幅器A2,A3、およびR3の前段に設けら
れた利得が1の反転増幅器A4からなる)にそれぞれ入
力される。上記各誤差補正回路の出力端は、増幅器A5
を介して電流測定用抵抗R4の一方端に接続されてい
る。R4の他方端は電圧フォロワー増幅器A6に接続さ
れている。この増幅器A6の出力端子は、電圧モニタ回
路(増幅器A7,入力側抵抗R5および電圧出力Vmの
レンジ変更用の抵抗R6からなる)に接続されると共
に、帰還抵抗R7を介して前記電圧誤差増幅器A1の入
力端子に接続されている。
【0032】また、前記レンジ抵抗R4の両端は、電流
モニタ回路(利得が可変の電流フロート増幅器A8と電
流モニタ増幅器A9とからなる)の両入力端子に接続さ
れており、該モニタ回路の出力VImは、帰還抵抗
R8,R9を介して前記誤差増幅器A2,A3の入力端
子に接続されている。さらに、電圧フォロワー増幅器A
6の出力端はを介してケーブル(CABLE)のガード
端子Gに接続されている。なお、ソフトウェアは、電圧
レンジ抵抗R1、電流測定用抵抗R4、電圧出力Vmを
決定するDAC、電流出力VImを決定するDAC等を
コントロールしている。本発明を上記構成のSMUを有
する測定装置に適用する場合を以下に説明する。
【0033】図2〜図5は、電圧設定電流測定におい
て、微少電流から大電流までスイープする場合の電流値
の遷移状態を示している。ここで、電流測定は、オート
レンジングで行われている。図2は、測定装置により自
動計算される内部待ち時間と、電圧設定値をステップ状
に変化させた場合の電流値との関係を示している。同図
では、時刻t0,t1,・・・,t4において電圧を設
定した場合に、測定装置の出力電流が定常値I(0),
I(1),・・・,I(4)に変化した場合を示してお
り、内部待ち時間をT(0),T(1),・・・,T
(4)で表してある。
【0034】実際の測定を行う場合、従来の待ち時間設
定方法では、図5に示すようにユーザ待ち時間TUが一
律に定められ、これが上記の内部待ち時間T(0),T
(1),・・・,T(4)に加算され、待ち時間が延長
される。なお、各ステップにおける図5では測定時刻を
時刻t′0,t′1,・・・,t′4で示し、出力が安
定した時刻に↑マークを付して示す。
【0035】通常、外部キャパシタンスのチャージに必
要とされる時間は、電流レンジが大きければ大きいほど
短くて済むため、出力が安定してから測定が行われるま
での無駄時間は、図5に示すように、電流レンジが大き
くなればなる程長くなる。これに対して、本発明では、
以下のように待ち時間が設定される。図3に示す実施例
では、内部待ち時間T(0),T(1),・・・,T
(4)に、ユーザにより特定された係数k(0),k
(1),・・・,T(4)がそれぞれ乗算されている。
また、ユーザ待ち時間の設定は行われていない。ここで
は、係数kは電流レンジIrに応じて、ユーザが適宜設
定できる係数である。この係数が内部待ち時間に乗算さ
れることで、出力電流が安定してから測定までの時間
は、各ステップで概ね一定となる。なお、図3では各ス
テップにおける測定時刻を時刻t′0,t′1,・・
・,t′4で示し、出力が安定した時刻を↑マークで示
す。
【0036】図4に示す実施例では、内部待ち時間T
(0),T(1),・・・,T(4)にユーザ待ち時間
を付加した場合を示している。この場合、ユーザ待ち時
間は、各ステップの各電流レンジIrに応じて適宜定め
られる。同図では、この待ち時間を、TU(0),TU
(1),・・・,TU(4)で示しておく。なお、図
3,図5の場合と同様、各ステップにおける測定時刻を
時刻t′0,t′1,・・・,t′4で示し、出力が安
定した時刻を↑マークで示す。図3および図4から明ら
かなように、上記各実施例では、図5の従来技術に比べ
測定の際に無駄時間が大幅に短縮される。
【0037】図3に示す待ち時間を確保するための具体
的な方法を図6を参照して説明する。まず例えば、DU
Tの特性に適合した所望のユーザ指定係数kを、装置の
キー入力により、あるいはGP−IB等のインターフェ
イスを介して、RAMに保持しておく。また、設定電圧
に応じてSMUがDUTに供給される電流が測定され、
これが現在電流レンジIrとして同じくRAMに保持さ
れ、さらにSMUが出力している現在出力電圧VoもR
AMに保持される。
【0038】一方、電圧スルーレートのテーブルがファ
ームウェアとして提供される。このスルーレートは、無
負荷のときにSMUが単位時間にどれだけ出力電圧を変
化させることができるかを表すものであり、SMUの各
電流レンジに応じて定まる値である。このテーブルは、
測定装置(特にSMU)の設計値で定まるものであるた
め、RAMにフロッピー等の外部記憶装置からロードし
てもよいし、ROMに焼き付けておいてもよい。なお、
図6では1nAレンジ〜1Aレンジに対応したスルーレ
ートが格納されている様子が示されている。
【0039】例えば、新たな設定電圧Vnがユーザから
キー入力あるいはGP−IB等のインターフェイスバス
を介して測定装置に命令された場合、待ち時間Twは、
次式により与えられる。
【0040】
【数3】 Tw={|Vo−Vn|/SR(Ir)+τV}×k
【0041】ここで、{ }内は内部待ち時間である。
また、SR(Ir)は現在電流レンジIrに対応するス
ルーレートである。さらに、τVは測定装置に固有の付
加的待ち時間であり、一般にはτV(Ir,Vr)の形
で表すことができる(ただし、Vrは電圧レンジ)。τ
Vとして回路定数に比例する値を用いてもよい。なお、
τVはIrのみの関数になる場合もあるし、所望測定精
度,測定速度に応じて0となる場合もある。
【0042】次に図4に示す待ち時間を確保するための
具体的な方法を図7を参照して説明する。図4の場合に
は、ユーザ待ち時間が内部待ち時間に付加されるため、
RAM内に電流レンジごとのユーザ待ち時間テーブルが
設けられる。このユーザ待ち時間テーブルは電流レンジ
の関数とされており、電圧スルーレートのテーブルと同
様1nAレンジ〜1Aレンジに対応したユーザ待ち時間
テーブルががRAMにロードされている。この場合の待
ち時間は、上記[数3]式にユーザ待ち時間が付加され
た関数で表される。
【0043】
【数4】 Tw={|Vo−Vn|/SR(Ir)+τV}×k+TU(Ir)
【0044】ここで、TU(Ir)は電流レンジに応じ
てユーザにより与えられる待ち時間である。なお、[数
4]式において、TU(Ir)=0としたときには、
[数3]式に等しくなる。
【0045】上記実施例では、電圧設定電流測定を例に
取り説明したが、本発明は、電流設定電圧測定に適用す
ることもできる。この場合にも、基本的には、上記電流
設定電圧測定の場合と同様にして待ち時間が決定され
る。本実施例において、スルーレートテーブルは、図6
と同様のものが使用される。また、図6の現在出力電圧
Voに代えて、現在電圧レンジVrが用いられる。
【0046】
【数5】Tw=<V>/SR(Ir) ただし、<V>=(|Io−In|/Ir+τI)×V
rである。ここで、τ Iは前述のτVと同様の付加的待
ち時間である。
【0047】また、上式にユーザ待ち時間を付加して待
ち時間を決定することもできる。この場合には、ユーザ
待ち時間テーブルとして図7と同様のテーブルが使用さ
れる。さらに、上記実施例では、スイープによる測定を
行う場合を説明したが、本発明ではスイープ以外におけ
る待ち時間の設定をすることもできる。
【0048】
【発明の効果】本発明の待ち時間設定方法によれば、以
下の効果を奏することができる。 (1)ソフトウェアにより実施できるので、ハードウェ
アの変更を必要としない。 (2)簡単な設定により、最短かつ信頼性の高い待ち時
間の設定ができる。 (3)内部待ち時間を、測定の種類や条件に応じて変更
できることは勿論、これにユーザにより提供される待ち
時間を加えることもできるので、最適の待ち時間を実現
することができる。 (4)容量性のDUTについても、最短の待ち時間によ
る測定が可能となり、柔軟性の高い測定が可能となる。 (5)過去の測定に用いたデータ(内部待ち時間に乗ず
る係数,DUT種類等の測定条件)をフレキシブルディ
スク等に記憶しておくことで、再現性のある待ち時間の
設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の待ち時間設定方法が適用される半導体
測定装置の電圧電流測定ユニットの一例を示す図であ
る。
【図2】本発明の待ち時間設定方法の一実施例を説明す
るための、スイープ測定の際における内部待ち時間を示
す図である。
【図3】ユーザ待ち時間を設定することなく本発明の設
定方法を適用した場合の待ち時間を示す図である。
【図4】ユーザ待ち時間を設定した本発明の設定方法を
適用した場合の待ち時間を示す図である。
【図5】従来の待ち時間設定方法を適用した場合の待ち
時間を示す図である。
【図6】本発明の待ち時間設定方法の一実施例をより具
体的に説明するための図である。
【図7】本発明の待ち時間設定方法の他の実施例を説明
するための図である。
【図8】半導体測定装置の概略を示す図である。
【図9】半導体測定装置の電圧電流測定ユニットとDU
Tとの接続状態を示す図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定対象の応答電流または応答電圧の
    測定を、出力電圧または出力電流の設定時から所定の待
    ち時間経過した後に行う、出力電流レンジが可変である
    半導体測定装置の待ち時間設定方法であって、 前記待ち時間を、前記出力電流レンジをパラメータとす
    る関数により決定することを特徴とする半導体測定装置
    の待ち時間設定方法。
  2. 【請求項2】 前記出力電流レンジをパラメータとする
    関数が、 出力電流レンジに応じて変化する電圧スルーレートに反
    比例する待ち時間項を含んでなることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体測定装置の待ち時間設定方法。
  3. 【請求項3】 前記出力電流レンジをパラメータとする
    関数が、 出力電流レンジに応じて変化する電圧スルーレートに反
    比例し、かつユーザにより指定された係数が乗ぜられた
    待ち時間項と、 電流レンジに応じてユーザにより与えられる待ち時間項
    と、 を含んでなることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    測定装置の待ち時間設定方法。
  4. 【請求項4】 前記出力電流レンジをパラメータとする
    関数が、 【数1】 Tw={|Vo−V r |/SR(Ir)+τV}×k+TU(Ir) Tw:待ち時間 Vo:現在出力電圧V r :現在電圧レンジ Ir:現在電流レンジ SR(Ir):Irに対応するスルーレート τV:測定装置に固有の付加的待ち時間 k:ユーザにより特定された係数 TU(Ir):Irに応じてユーザにより指定されたユ
    ーザ待ち時間 により表されることを特徴とする請求項3に記載の半導
    体測定装置の待ち時間設定方法。
JP07116893A 1993-03-05 1993-03-05 半導体測定装置の待ち時間設定方法 Expired - Fee Related JP3213111B2 (ja)

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