JP3216888U - 防水ハーフパンツおよび防水ロングパンツ - Google Patents
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Abstract
【課題】失禁に伴う不快感を抑制することが可能な防水ハーフパンツおよび防水ロングパンツを提供すること。【解決手段】防水ハーフパンツは、三層構造の防水ハーフパンツであって、装着者の体に接触し、ポリエステル繊維で形成された拡散層(11)と、拡散層の外層側に位置する吸水層(12)と、吸水層の外層側に位置する基材シート(13)と、基材シートの外層側に位置し、基材シートに貼合わされたポリウレタンフィルム(14)とを含む貼合せシート層(15)とを備える。【選択図】図2
Description
この考案は、不意の軽失禁または失禁に対応するための防水ハーフパンツおよび防水ロングパンツに関するものである。
従来より、就寝時に就寝具が汚れることを防止するために、たとえば失禁パンツやおむつなどと併用して、防水加工が施されている防水シーツを就寝具の上に敷くことが知られている。
しかし、これらを併用したとしても、就寝中の寝返りなどにより、掛け布団などの就寝具が汚れてしまう場合あった。この問題に対処するための衣服として、たとえば、実開昭61−137611号公報(特許文献1)、実用新案登録第3080853号公報(特許文献2)および特開2006−225822号公報(特許文献3)が挙げられる。
特許文献1には、吸水パンツ(おむつ)と併用して使用され、パジャマ下衣の内部にパンツ形状の防水カバーを取り付けているおねしょ用パジャマが開示されている。おねしょ用パジャマは、おむつからの尿の漏れを防水カバーで受け止めることができるため、就寝具が尿によって汚れることを防止することができる。
特許文献2,3には、防水加工を施した生地で形成されたズボンが開示されており、このズボンをパジャマの上から履くことで、就寝時に寝返りをしても、就寝具の汚れを防止できることが開示されている。
特許文献1〜3には、単に防水加工が施されているだけであるため、おねしょの量が多い場合などは、失禁パンツから漏れた尿が装着者の脚部をつたってズボンの外へ漏れてしまう場合があり、装着者は不快に感じることがあった。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、失禁に伴う不快感を抑制することが可能な防水ハーフパンツおよび防水ロングパンツを提供することである。
この目的のため、この考案の一態様に係る防水ハーフパンツは、三層構造の防水ハーフパンツであって、装着者の体に接触し、ポリエステル繊維で形成された拡散層と、拡散層の外層側に位置する吸水層と、吸水層の外層側に位置する基材シートと、基材シートの外層側に位置し、基材シートに貼合わされたポリウレタンフィルムとを含む貼合せシート層とを備える。
上記構成の本考案によれば、失禁パンツから漏れた尿は、拡散層で拡散され、その状態で吸水層で吸収され、防水性を有する貼合せシート層で尿を外側に通過しない。これにより、尿の量が多い場合や、就寝中に寝返りなどで横漏れしてしまった場合であっても、失禁パンツ、おむつなどの吸水パンツから漏れた尿を防水ハーフパンツで吸収することができ、尿が外部に漏れることを防止することができる。
好ましくは、貼合せシート層の基材シートは、ポリエステル繊維を有するポリエステルシートであり、消臭成分を含む。
好ましくは、拡散層は、ポリエステル繊維を編んで形成された編地シートであり、吸水層は、少なくともポリエステル繊維を含み、極細の繊維で形成された極細繊維シートである。
好ましくは、吸水層は、ナイロン繊維をさらに含み、吸水層のポリエステル繊維に対するナイロン繊維の配合割合は、15%〜35%である。
好ましくは、装着者の膝下まで覆う膝下部を含むロングパンツ本体をさらに備え、ロングパンツ本体は、防水ハーフパンツの貼合せシート層の外層側に位置し、防水ハーフパンツの上端部とロングパンツ本体の上端部とが縫い付けられる。
本考案の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一また
は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<防水ハーフパンツ>
図1は、本考案の実施の形態に係る防水ハーフパンツの正面図である。図1を参照して、防水ハーフパンツ1について説明する。図1において矢印A1で示す方向を上下方向という。
図1は、本考案の実施の形態に係る防水ハーフパンツの正面図である。図1を参照して、防水ハーフパンツ1について説明する。図1において矢印A1で示す方向を上下方向という。
防水ハーフパンツ1は、下半身に装着されるものであり、たとえば失禁パンツ、おむつなどの吸水パンツと併用して使用される。つまり、防水ハーフパンツ1は、失禁パンツなどを装着した後に装着されるものであり、失禁パンツなどで吸収しきれなかった尿を吸収するものである。防水ハーフパンツ1は、性別を問わず男性、女性共に使用可能であり、幼児から高齢者まで幅広く使用可能であるが、失禁パンツやおむつを着用する年代で主に使用される。防水ハーフパンツ1は、一般的に使用するハーフパンツと同様の形状であり、一般的なハーフパンツと同様に、洗濯して、繰り返し使用することができる。
本実施の形態の防水ハーフパンツ1は、ハーフパンツ本体10と、ハーフパンツ本体10の上端部に設けられ、伸縮性を有するウエスト部16とを備える。
本実施の形態において、ハーフパンツ本体10は、ウエスト部16から膝上までを覆う形状であり、たとえば2分丈から5分丈である。ハーフパンツ本体10は、体に密着しない形状であることが好ましい。ハーフパンツ本体10は、三層構造である。三層構造については、後述する。
ウエスト部16は、ハーフパンツ本体10の生地の上端部を折り返してループ状として縫い付け、ループの中にゴムテープや締め付け用の紐を通している。ウエスト部16は、ハーフパンツ本体10の上端部に、伸縮性を有するゴムテープを直接縫い付けてもよい。
図2は、本考案の実施の形態に係る防水ハーフパンツ1の構造を示す図解断面図である。図2において、矢印A2で示す方向を外層側(外側)といい、その反対方向を内層側(装着者側)という。図2に示すように、防水ハーフパンツ1は、三層構造であり、拡散層11と、吸水層12と、貼合せシート層15とを備える。
拡散層11は、装着者の体に接触し、尿を拡散して通過させる層である。本実施の形態の拡散層11は、ポリエステル繊維で形成されたシートである。具体的には、拡散層11は、ポリエステル繊維を編んで形成された編地シートであるが、ポリエステル繊維を織って形成された織地シートであってもよい。また、本実施の形態の拡散層11は、ポリエステル系のニット素材であるが、たとえばメッシュ素材などであってもよい。なお、拡散層11は、肌触りの観点から、装着者の体に接触する面が起毛されていてもよい。
吸水層12は、拡散層11の外層側に位置し、拡散層11で拡散して通過してきた尿を外部に漏らさないように吸収して保持する層である。本実施の形態の吸水層12は、極細の繊維で形成された極細繊維シート、つまり、マイクロファイバーシートで形成されることが好ましいが、たとえば吸水綿などの種々のシートであってもよい。
吸水層12のマイクロファイバーシートは、ポリエステル繊維とナイロン繊維とを含む。具体的には、マイクロファイバーシートは、ポリエステル繊維とナイロン繊維とが混合して編まれた生地で形成されている。マイクロファイバーシートのポリエステル繊維に対するナイロン繊維の配合割合は、15%〜35%であり、好ましくは20%〜30%である。本実施の形態では、ポリエステル繊維に対するナイロン繊維の配合割合は、20%である。このような配合割合により、吸水層12に尿が吸収されたとしても乾燥しやすいため、さらっとした肌触りとなる。なお、吸水層12は、少なくともポリエステル繊維を含んでいればよい。また、吸水層12には、尿の吸収量を増やす観点から、複数枚のマイクロファイバーシートシートが設けられていてもよい。
貼合せシート層15は、吸水層12の外層側に位置し、尿を外側に通過させないように、防水する防水層である。貼合せシート層15は、基材シート13にポリウレタンフィルム14を貼合せた層である。
基材シート13は、吸水層12の外層側に位置する。本実施の形態の基材シート13は、ポリエステル繊維を有するポリエステルシートであるが、綿の単糸を編んだガーゼなどの種々のシートであってもよい。基材シート13は、消臭液が塗布されることにより、消臭成分を含むことが好ましい。これにより、吸水層12に尿が吸収されたとしても尿の臭いを消臭することができる。
ポリウレタンフィルム14は、基材シート13の外層側に位置し、基材シート13に貼合わされている。具体的には、基材シート13とポリウレタンフィルム14は、たとえばボンドなどで接着されている。なお、ポリウレタンフィルム14と基材シート13が貼り合わされる方法は、熱圧着など種々の方法であってもよい。
拡散層11、吸水層12および貼合せシート層15の基材シート13は、たとえばミシンステッチなどにより積層方向に縫合されている。これにより、ハーフパンツ本体10の表面には、たとえば格子状、波状などの種々のキルティング模様が形成されている。拡散層11、吸水層12および貼合せシート層15の基材シート13が縫合された後に、防水性を有するポリウレタンフィルム14が基材シート13上に貼り付けられることが好ましい。これにより、ミシンステッチの縫い目から尿が染み出すことを防止することができる。なお、拡散層11、吸水層12および貼合せシート層15の基材シート13は、ミシンステッチで縫合されずに、単に積層されて、外周が縫合されていてもよい。
次に、尿の吸収経路について説明する。
上述のように、本実施の形態に係る防水ハーフパンツ1は、失禁パンツやおむつなどの吸水パンツと併用して使用される。通常、吸水パンツを装着して失禁した場合、尿は吸水パンツで吸収される。しかし、吸水パンツで吸収しきれない量の失禁があった場合や、吸水パンツがずれてしまった場合などは、尿は吸水パンツで吸収されずに防水ハーフパンツ1に到達する。防水ハーフパンツ1に到達した尿は、拡散層11で広がりながら拡散層11を通過する。拡散層11を通過した尿は、吸水層12に到達し、吸水層12の繊維内に吸収される。吸水層12に吸収されなかった尿は、吸水層12を通過して貼合せシート層15に到達する。尿は、貼合せシート層15に接触して左右に広がり、貼合せシート層15側からも吸水層12に吸収される。
このような構造により、尿の量が多い場合や、就寝中に寝返りした場合など、失禁パンツ、おむつなどの吸水パンツから漏れた尿を防水ハーフパンツ1で吸収することができるため、尿が外部に漏れることを防止することができ、失禁に伴う不快感を抑制することができる。本実施の形態の防水ハーフパンツ1は、一般的な防水処理が施されていないハーフパンツの代わりに履くだけでよいため、簡易な方法で失禁パンツなどからの尿の漏れを防止することができる。また、外観上、一般的なハーフパンツと何ら変わらないため、失禁対策をしていると気づかれることはない。
また、従来、就寝中における尿の横漏れ対策として、失禁パンツを履いた上で、就寝具上に防水シーツを敷いていた。この方法では、尿が失禁パンツから漏れた状態で寝返りなどをすることにより、掛け布団などの就寝具が汚れてしまう場合あった。これに対し、本実施の形態では、腰回りの360度を防水ハーフパンツ1で包み込むことができるため、失禁パンツから尿が漏れた状態で寝返りなどをしたとしても、就寝具などが汚れてしまうおそれがない。
なお、ハーフパンツ本体10は、たとえば4枚の布片で形成されて、それらが縫合されることにより、パンツ形状に形成される。縫合部には、縫い目からの尿の漏れを防止するために、防水テープ(図示しない)が接着されていてもよい。防水テープは、装着者の肌と接触することを防ぐために、貼合せシート層15のポリウレタンフィルム14(ハーフパンツ本体10の外側)に接着されていることが好ましい。
また、ハーフパンツ本体10は、貼合せシート層15の外側に貼合せシート層15全体を覆うハーフパンツ生地をさらに備えていてもよい。この場合、ハーフパンツ生地は、防水性を有さず、一般的なパンツに用いられる布地であることが好ましい。
以上、ハーフパンツ形状の防水ハーフパンツ1について説明したが、ロングパンツ形状であってもよい。以下に、防水ハーフパンツ1との相違点のみ説明する。
<防水ロングパンツ>
図3は、本考案の実施の形態に係る防水ロングパンツ2を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)はハーフパンツ本体10を裏返しにして上方に引き出した状態を示す正面図である。図3を参照して、防水ロングパンツ2について説明する。
図3は、本考案の実施の形態に係る防水ロングパンツ2を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)はハーフパンツ本体10を裏返しにして上方に引き出した状態を示す正面図である。図3を参照して、防水ロングパンツ2について説明する。
防水ロングパンツ2は、装着者の膝下まで覆う膝下部を含むロングパンツ本体20と、ロングパンツ本体20の上端部に設けられ、伸縮性を有するウエスト部26と、ロングパンツ本体20内に設けられるハーフパンツ本体10とを備える。
ロングパンツ本体20は、ハーフパンツ本体10のポリウレタンフィルム14の外層側に位置する。ロングパンツ本体20は、たとえば長ズボンなどであり、就寝中に着用するパジャマである。ロングパンツ本体20は、防水性を有さない一般的な布地である。
ウエスト部26は、ロングパンツ本体20の生地の上端部を折り返してループ状とし、ループの中にゴムテープや締め付け用の紐を通している。防水ハーフパンツ1のウエスト部16と同様に、ウエスト部16は、ロングパンツ本体20の上端部に、伸縮性を有するゴムテープを直接縫い付けてもよい。また、ロングパンツ本体20の上端部とハーフパンツ本体10の上端部とは、縫い付けられている。これにより、ロングパンツ本体20は、ハーフパンツ本体10と一体的に形成されている。尿がロングパンツ本体20に漏れることを防止するために、ロングパンツ本体20とハーフパンツ本体10の縫い付け箇所は、上端部だけであることが好ましい。このため、図3(b)に示すように、ハーフパンツ本体10は、ロングパンツ本体20の内部からハーフパンツ本体10を裏返しにして上方に引き出すことができる。
このような構成により、防水ロングパンツ2は、ハーフパンツ本体10がロングパンツ本体20内に設けられるため、外観上、一般的なロングパンツと何ら変わらないため、失禁対策をしていると気づかれることはない。また、防水ロングパンツ2は、冬などの寒い時期に着用される。
本考案は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この考案と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 防水ハーフパンツ、2 防水ロングパンツ、10 ハーフパンツ本体、11 拡散層、12 吸水層、13 基材シート、14 ポリウレタンフィルム、15 貼合せシート層(防水層)、16 ウエスト部、20 ロングパンツ本体、26 ウエスト部。
Claims (5)
- 三層構造の防水ハーフパンツであって、
装着者の体に接触し、ポリエステル繊維で形成された拡散層と、
前記拡散層の外層側に位置する吸水層と、
前記吸水層の外層側に位置する基材シートと、前記基材シートの外層側に位置し、前記基材シートに貼合わされたポリウレタンフィルムとを含む貼合せシート層とを備えることを特徴とする、防水ハーフパンツ。 - 前記貼合せシート層の前記基材シートは、ポリエステル繊維を有するポリエステルシートであり、消臭成分を含む、請求項1に記載の防水ハーフパンツ。
- 前記拡散層は、前記ポリエステル繊維を編んで形成された編地シートであり、
前記吸水層は、少なくともポリエステル繊維を含み、極細の繊維で形成された極細繊維シートである、請求項1または2に記載の防水ハーフパンツ。 - 前記吸水層は、ナイロン繊維をさらに含み、
当該吸水層の前記ポリエステル繊維に対する前記ナイロン繊維の配合割合は、15%〜35%である、請求項3に記載の防水ハーフパンツ。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の防水ハーフパンツと、
装着者の膝下まで覆う膝下部を含むロングパンツ本体とを備え、
前記ロングパンツ本体は、前記防水ハーフパンツの前記貼合せシート層の外層側に位置し、前記防水ハーフパンツの上端部と前記ロングパンツ本体の上端部とが縫い付けられる、防水ロングパンツ。
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2018
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