JP3217320B2 - 窒素発生装置およびその運転方法 - Google Patents
窒素発生装置およびその運転方法Info
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- JP3217320B2 JP3217320B2 JP00954399A JP954399A JP3217320B2 JP 3217320 B2 JP3217320 B2 JP 3217320B2 JP 00954399 A JP00954399 A JP 00954399A JP 954399 A JP954399 A JP 954399A JP 3217320 B2 JP3217320 B2 JP 3217320B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、深冷分離法による
窒素発生装置およびその運転方法に関する。
窒素発生装置およびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の窒素発生装置において、装置各
部の条件と設定された製品ガス窒素発生量および製品液
体窒素発生量をマイクロコンピュータに入力して必要な
原料空気量を演算し、これを原料空気量調節器の設定値
として出力することにより、自動的に運転する方法が、
例えば特開昭62−123279号公報に見られるよう
に知られている。
部の条件と設定された製品ガス窒素発生量および製品液
体窒素発生量をマイクロコンピュータに入力して必要な
原料空気量を演算し、これを原料空気量調節器の設定値
として出力することにより、自動的に運転する方法が、
例えば特開昭62−123279号公報に見られるよう
に知られている。
【0003】この自動運転方法は、製品窒素純度をほぼ
一定にする純度優先モードのみで運転されていた。
一定にする純度優先モードのみで運転されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動運転方法
は、上記したように、純度優先モードのみで運転されて
いたため、採取しようとする製品ガス窒素量および製品
液体窒素量に好適な運転ができないという問題があっ
た。
は、上記したように、純度優先モードのみで運転されて
いたため、採取しようとする製品ガス窒素量および製品
液体窒素量に好適な運転ができないという問題があっ
た。
【0005】したがって、本発明の目的は、採取しよう
とする製品ガス窒素量および製品液体窒素量に好適な動
作モードでの運転を可能とする窒素発生装置およびその
運転方法を提供することにある。
とする製品ガス窒素量および製品液体窒素量に好適な動
作モードでの運転を可能とする窒素発生装置およびその
運転方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先
モードと原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液
体窒素採取量を主体とする液体窒素採取優先モードとの
いずれのモードにおいても動作し、原料空気を深冷分離
して製品ガス窒素および製品液体窒素を発生する深冷分
離装置と、装置運転のための各種データが記憶されたマ
イクロコンピュータとを備え、 上記マイクロコンピュー
タに上記ガス窒素および液体窒素の採取量データが入力
されるステップと、入力された上記採取量データと記憶
された上記各種データとに基づいた演算結果に応じて上
記深冷分離装置の動作モードを判別するステップと、判
別された動作モードに上記深冷分離装置を設定するステ
ップとからなる窒素発生装置の運転方法、を特徴とし、
また、製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先モードと
原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液体窒素採
取量を主体とする液体窒素採取優先モードとのいずれの
モードにおいても動作し、原料空気を深冷分離して製品
ガス窒素および製品液体窒素を発生する深冷分離装置
と、装置運転のための各種データが記憶されたマイクロ
コンピュータとを備え、 上記マイクロコンピュータには
上記ガス窒素および液体窒素の採取量データが入力さ
れ、この入力された採取量データと記憶された上記各種
データとに基づいた演算結果に応じて上記深冷分離装置
の動作モードを設定する窒素発生装置、を特徴とするも
のである。
め、本発明は、製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先
モードと原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液
体窒素採取量を主体とする液体窒素採取優先モードとの
いずれのモードにおいても動作し、原料空気を深冷分離
して製品ガス窒素および製品液体窒素を発生する深冷分
離装置と、装置運転のための各種データが記憶されたマ
イクロコンピュータとを備え、 上記マイクロコンピュー
タに上記ガス窒素および液体窒素の採取量データが入力
されるステップと、入力された上記採取量データと記憶
された上記各種データとに基づいた演算結果に応じて上
記深冷分離装置の動作モードを判別するステップと、判
別された動作モードに上記深冷分離装置を設定するステ
ップとからなる窒素発生装置の運転方法、を特徴とし、
また、製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先モードと
原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液体窒素採
取量を主体とする液体窒素採取優先モードとのいずれの
モードにおいても動作し、原料空気を深冷分離して製品
ガス窒素および製品液体窒素を発生する深冷分離装置
と、装置運転のための各種データが記憶されたマイクロ
コンピュータとを備え、 上記マイクロコンピュータには
上記ガス窒素および液体窒素の採取量データが入力さ
れ、この入力された採取量データと記憶された上記各種
データとに基づいた演算結果に応じて上記深冷分離装置
の動作モードを設定する窒素発生装置、を特徴とするも
のである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】本発明は上述の如く構成したので、採取し
ようとする製品ガス窒素量および製品液体窒素量に好適
な動作モードで運転することができる。
ようとする製品ガス窒素量および製品液体窒素量に好適
な動作モードで運転することができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図7について説明する。
〜図7について説明する。
【0023】図2は本発明の一実施例を示す窒素発生装
置の系統図である。
置の系統図である。
【0024】この図において、1は原料空気圧縮機、2
は吸着塔、3は膨張タービン、4は空気熱交換器、5は
精留塔、5a,5bはその精留皿と液体空気溜め部、6
は窒素凝縮器、7は液体窒素タンク、8は原料空気入口
弁、9はタービン入口弁、10はバイパス弁、11は減
圧弁、12は純度計、13は圧力計、14は液面計、1
5はバイパス弁開度検出器であり、これらのうち膨張タ
ービン3の一部と空気熱交換器4、精留塔5、窒素凝縮
器6、タービン入口弁9、バイパス弁10、減圧弁1
1、液面計14およびバイパス弁開度検出器15は保冷
槽16内に収納されている。また、17はマイクロコン
ピュータ、18,19はその入力インターフェースおよ
び入出力インターフェースである。
は吸着塔、3は膨張タービン、4は空気熱交換器、5は
精留塔、5a,5bはその精留皿と液体空気溜め部、6
は窒素凝縮器、7は液体窒素タンク、8は原料空気入口
弁、9はタービン入口弁、10はバイパス弁、11は減
圧弁、12は純度計、13は圧力計、14は液面計、1
5はバイパス弁開度検出器であり、これらのうち膨張タ
ービン3の一部と空気熱交換器4、精留塔5、窒素凝縮
器6、タービン入口弁9、バイパス弁10、減圧弁1
1、液面計14およびバイパス弁開度検出器15は保冷
槽16内に収納されている。また、17はマイクロコン
ピュータ、18,19はその入力インターフェースおよ
び入出力インターフェースである。
【0025】このような構成の窒素発生装置において、
原料空気圧縮機1により7〜9kg/cm2Gに昇圧さ
れた原料空気は、吸着塔2に入り、冷却時に液化、固化
して空気熱交換器4などを閉塞する原因となる炭酸ガ
ス、水分などが除去された後に保冷槽16内に入る。保
冷槽16内に入った原料空気は空気熱交換器4で精留塔
5からの製品窒素ガスおよび膨張タービン3からの廃ガ
スと熱交換され、−165〜−175℃程度まで冷却さ
れて一部が液化した状態で精留塔5に入る。ここで、ガ
ス状の原料空気は精留塔5内を上昇し、精留塔5内に数
十段設けられている精留皿5a上で下降液と気液接触し
て窒素リッチとなってゆき、窒素純度が規定値以下とな
った製品窒素が精留塔5上部から採取される。ガス状で
採取された製品窒素は空気熱交換器4に入り、ここで常
温まで温度回復された後、使用場所へ供給される。ま
た、液状で採取された製品窒素は液体窒素タンク7に貯
蔵される。一方、精留塔5で下降液となり、その下部に
落ちてくる酸素リッチの液体空気は、精留塔5から取り
出され、減圧弁11により3〜4kg/cm2Gに減圧
されて7℃程度温度が低下し、精留塔5上部に設置され
ている液体空気溜め部5bに供給される。この液体空気
は窒素凝縮器6で製品窒素ガスの一部と熱交換され、ガ
ス状となって空気熱交換器4に入り、−140〜−15
0℃程度に温度回復された後、膨張タービン3に入り、
保冷槽16内で消費される熱量、すなわち保冷損失、液
体窒素発生などに見合う寒冷量をその断熱膨張によって
作り出す。膨張タービン3から排出されるガスは空気熱
交換器4に入り、原料空気と熱交換されて常温まで温度
回復された後、吸着塔2の再生ガス、すなわち炭酸ガ
ス、水分などの除去用ガスとして利用されてから大気中
に放出される。
原料空気圧縮機1により7〜9kg/cm2Gに昇圧さ
れた原料空気は、吸着塔2に入り、冷却時に液化、固化
して空気熱交換器4などを閉塞する原因となる炭酸ガ
ス、水分などが除去された後に保冷槽16内に入る。保
冷槽16内に入った原料空気は空気熱交換器4で精留塔
5からの製品窒素ガスおよび膨張タービン3からの廃ガ
スと熱交換され、−165〜−175℃程度まで冷却さ
れて一部が液化した状態で精留塔5に入る。ここで、ガ
ス状の原料空気は精留塔5内を上昇し、精留塔5内に数
十段設けられている精留皿5a上で下降液と気液接触し
て窒素リッチとなってゆき、窒素純度が規定値以下とな
った製品窒素が精留塔5上部から採取される。ガス状で
採取された製品窒素は空気熱交換器4に入り、ここで常
温まで温度回復された後、使用場所へ供給される。ま
た、液状で採取された製品窒素は液体窒素タンク7に貯
蔵される。一方、精留塔5で下降液となり、その下部に
落ちてくる酸素リッチの液体空気は、精留塔5から取り
出され、減圧弁11により3〜4kg/cm2Gに減圧
されて7℃程度温度が低下し、精留塔5上部に設置され
ている液体空気溜め部5bに供給される。この液体空気
は窒素凝縮器6で製品窒素ガスの一部と熱交換され、ガ
ス状となって空気熱交換器4に入り、−140〜−15
0℃程度に温度回復された後、膨張タービン3に入り、
保冷槽16内で消費される熱量、すなわち保冷損失、液
体窒素発生などに見合う寒冷量をその断熱膨張によって
作り出す。膨張タービン3から排出されるガスは空気熱
交換器4に入り、原料空気と熱交換されて常温まで温度
回復された後、吸着塔2の再生ガス、すなわち炭酸ガ
ス、水分などの除去用ガスとして利用されてから大気中
に放出される。
【0026】図1は窒素発生装置で発生するガス窒素量
と液体窒素量の関係を示す運転特性図であり、QAF,
QAMAX,QARは原料空気量が定格時、増量時、減
量時の各特性線である。また、斜線で示す(A),
(B),(C)はガス窒素の最大採取量GNMAXを超
えた領域、液体窒素の最大採取量LNMAXを超えた領
域、ガス窒素の最小採取量GNMINに達しない領域で
ある。
と液体窒素量の関係を示す運転特性図であり、QAF,
QAMAX,QARは原料空気量が定格時、増量時、減
量時の各特性線である。また、斜線で示す(A),
(B),(C)はガス窒素の最大採取量GNMAXを超
えた領域、液体窒素の最大採取量LNMAXを超えた領
域、ガス窒素の最小採取量GNMINに達しない領域で
ある。
【0027】まず、原料空気量が定格時の特性線QAF
について説明する。この特性線QAFは、第1の点(G
NB1,LNB1)と第2の点(GNB2,LNB2)
を結ぶ直線f(GAST1)と、第2の点(GNB2,
LNB2)と第3の点(GNB3,LNB3)を結ぶ直
線f(GAST2)からなっている。第1の点(GNB
1,LNB1(=0))は、例えば液体窒素タンク7が
満杯などで窒素ガスのみを採取する運転で、液体窒素を
採取する必要がないので、膨張タービン3へ供給する廃
ガス量を最大限絞り、寒冷量を減らした状態にある。こ
の第1の点のガス窒素量GNB1は窒素純度が規定値に
なるような値に決められている。すなわち、窒素純度優
先モードである。膨張タービン3に供給可能なガス量は
保冷槽16に供給される原料空気量から製品ガス窒素量
および製品液体窒素量を差し引いた量、すなわち廃ガス
量であるが、このガス窒素のみの採取時には、その一部
しか使用する必要がない。
について説明する。この特性線QAFは、第1の点(G
NB1,LNB1)と第2の点(GNB2,LNB2)
を結ぶ直線f(GAST1)と、第2の点(GNB2,
LNB2)と第3の点(GNB3,LNB3)を結ぶ直
線f(GAST2)からなっている。第1の点(GNB
1,LNB1(=0))は、例えば液体窒素タンク7が
満杯などで窒素ガスのみを採取する運転で、液体窒素を
採取する必要がないので、膨張タービン3へ供給する廃
ガス量を最大限絞り、寒冷量を減らした状態にある。こ
の第1の点のガス窒素量GNB1は窒素純度が規定値に
なるような値に決められている。すなわち、窒素純度優
先モードである。膨張タービン3に供給可能なガス量は
保冷槽16に供給される原料空気量から製品ガス窒素量
および製品液体窒素量を差し引いた量、すなわち廃ガス
量であるが、このガス窒素のみの採取時には、その一部
しか使用する必要がない。
【0028】ガス窒素の採取のみでなく液体窒素の採取
も必要となってきたときには、膨張タービン3に供給す
る廃ガス量をガス窒素のみの採取時よりも増加させてゆ
く。この際、後述するように原料空気の液化率を考慮す
る必要はあるが、窒素純度をほぼ一定にする純度優先モ
ードとするために、ガス窒素量と液体窒素量を加えたも
のがほぼ一定となるように膨張タービン3に廃ガスを供
給してゆく。しかし、膨張タービン3に供給可能なガス
量は前述したように保冷槽16に供給される原料空気量
から製品ガス窒素量および製品液体窒素量を差し引いた
量、すなわち廃ガス量であるから、最大量としてこの廃
ガス量までしか膨張タービン3に供給することができな
い。純度優先モードにおいて、この廃ガス量まで膨張タ
ービン3に供給したときに得られるガス窒素量と液体窒
素量が第2の点のGNB2とLNB2である。そして、
さらに液体窒素量を増加しようとする場合には、純度優
先モードはやめ、ガス窒素量の割合を減らして廃ガス量
を増加し、その分膨張タービン3の負荷、つまり寒冷量
を増加する液体窒素採取優先モードにする。このときの
ガス窒素量と液体窒素量が第3の点のGNB3とLNB
3である。
も必要となってきたときには、膨張タービン3に供給す
る廃ガス量をガス窒素のみの採取時よりも増加させてゆ
く。この際、後述するように原料空気の液化率を考慮す
る必要はあるが、窒素純度をほぼ一定にする純度優先モ
ードとするために、ガス窒素量と液体窒素量を加えたも
のがほぼ一定となるように膨張タービン3に廃ガスを供
給してゆく。しかし、膨張タービン3に供給可能なガス
量は前述したように保冷槽16に供給される原料空気量
から製品ガス窒素量および製品液体窒素量を差し引いた
量、すなわち廃ガス量であるから、最大量としてこの廃
ガス量までしか膨張タービン3に供給することができな
い。純度優先モードにおいて、この廃ガス量まで膨張タ
ービン3に供給したときに得られるガス窒素量と液体窒
素量が第2の点のGNB2とLNB2である。そして、
さらに液体窒素量を増加しようとする場合には、純度優
先モードはやめ、ガス窒素量の割合を減らして廃ガス量
を増加し、その分膨張タービン3の負荷、つまり寒冷量
を増加する液体窒素採取優先モードにする。このときの
ガス窒素量と液体窒素量が第3の点のGNB3とLNB
3である。
【0029】以上をまとめると、第1の点(GNB1,
LNB1)と第2の点(GNB2,LNB2)を結ぶ直
線f(GAST1)は窒素純度をほぼ一定にする純度優
先モード特性線、第2の点(GNB2,LNB2)と第
3の点(GNB3,LNB3)を結ぶ直線f(GAST
2)は膨張タービンの寒冷量に依存する液体窒素採取優
先モード特性線であり、これら両特性線の分岐点が第2
の点(GNB2,LNB2)となる。
LNB1)と第2の点(GNB2,LNB2)を結ぶ直
線f(GAST1)は窒素純度をほぼ一定にする純度優
先モード特性線、第2の点(GNB2,LNB2)と第
3の点(GNB3,LNB3)を結ぶ直線f(GAST
2)は膨張タービンの寒冷量に依存する液体窒素採取優
先モード特性線であり、これら両特性線の分岐点が第2
の点(GNB2,LNB2)となる。
【0030】純度優先モード特性線f(GAMAX1)
と液体窒素採取優先モード特性線f(GAMAX2)か
らなる増量時の運転特性線QAMAX、および純度優先
モード特性線f(GARE1)と液体窒素採取優先モー
ド特性線f(GARE2)からなる減量時の運転特性線
QARも上記した定格時の運転特性線QAFと同様に描
くことができる。また、両運転特性線の分岐点、例えば
第2の点(GNB2,LNB2)と第4の点(GNB
4,LNB4)を結ぶことにより、両モード領域を区分
するモード区分特性線f(SP)を得ることができる。
と液体窒素採取優先モード特性線f(GAMAX2)か
らなる増量時の運転特性線QAMAX、および純度優先
モード特性線f(GARE1)と液体窒素採取優先モー
ド特性線f(GARE2)からなる減量時の運転特性線
QARも上記した定格時の運転特性線QAFと同様に描
くことができる。また、両運転特性線の分岐点、例えば
第2の点(GNB2,LNB2)と第4の点(GNB
4,LNB4)を結ぶことにより、両モード領域を区分
するモード区分特性線f(SP)を得ることができる。
【0031】次に、原料空気の液化率について説明す
る。上記したように、第1の点と第2の点を結ぶ直線f
(GAST1)上は純度優先モードである。窒素純度は
精留塔5内における下降液L2と原料空気の上昇ガスV
との比(L2/V)で決まる。精留塔内に原料空気が供
給されるとき、上記したように、その一部は液化して液
体空気L1となっている。この液化量は膨張タービン3
の負荷、すなわち寒冷量によって決まるので、純度優先
モードで採取する液体窒素量を増加すれば、膨張タービ
ン3の寒冷量も増加し、上記液化量も増加する。この液
化量の増加分をαとし、ガス窒素量と液体窒素量を加え
た量を一定とすると、上記下降液L2と上昇ガスVの比
は(L2−α)/(V−α)となり、液化率を考慮しな
い場合の比(L2/V)よりも小となるので、窒素純度
は悪くなる。したがって、純度優先モードにおいて、ガ
ス窒素のみでなく液体窒素も併せて採取するガス窒素、
液体窒素併産時には、原料空気の液化量の変化を考慮し
て窒素の回収率を落とす必要がある。すなわち、第1の
点における(GNB1+LNB1)よりも第2の点にお
ける(GNB2+LNB2)の方が小となる。
る。上記したように、第1の点と第2の点を結ぶ直線f
(GAST1)上は純度優先モードである。窒素純度は
精留塔5内における下降液L2と原料空気の上昇ガスV
との比(L2/V)で決まる。精留塔内に原料空気が供
給されるとき、上記したように、その一部は液化して液
体空気L1となっている。この液化量は膨張タービン3
の負荷、すなわち寒冷量によって決まるので、純度優先
モードで採取する液体窒素量を増加すれば、膨張タービ
ン3の寒冷量も増加し、上記液化量も増加する。この液
化量の増加分をαとし、ガス窒素量と液体窒素量を加え
た量を一定とすると、上記下降液L2と上昇ガスVの比
は(L2−α)/(V−α)となり、液化率を考慮しな
い場合の比(L2/V)よりも小となるので、窒素純度
は悪くなる。したがって、純度優先モードにおいて、ガ
ス窒素のみでなく液体窒素も併せて採取するガス窒素、
液体窒素併産時には、原料空気の液化量の変化を考慮し
て窒素の回収率を落とす必要がある。すなわち、第1の
点における(GNB1+LNB1)よりも第2の点にお
ける(GNB2+LNB2)の方が小となる。
【0032】図3〜図6は本発明の運転プロセスの一例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【0033】まずプロセス1では、各入力データD1〜
D17を入力インターフェース18を介してマイクロコン
ピュータ17に入力する。各入力データのうち、D1〜
D15は試験運転などの初期運転時に得られたデータや計
画時の設定データなどで、初期設定時に入力しておくも
のであり、通常時、ユーザとしてはD16,D17のみを入
力すればよいようになっている。
D17を入力インターフェース18を介してマイクロコン
ピュータ17に入力する。各入力データのうち、D1〜
D15は試験運転などの初期運転時に得られたデータや計
画時の設定データなどで、初期設定時に入力しておくも
のであり、通常時、ユーザとしてはD16,D17のみを入
力すればよいようになっている。
【0034】これらの各入力データについて説明する。
D1は原料空気量の最大値QAMAXで、プラント側で
吸込める最大量、原料空気圧縮機1の能力などから決ま
る値である。D2は原料空気圧縮機1の定常運転時にお
ける原料空気量の最小値QAMINで、プラントまたは
原料空気圧縮機1の減量限界から決まる値である。D3
は雑空気量QBGで、保冷槽16に入る前に計測装置、
吸着塔2、膨張タービン3などに供給される空気量の合
計値である。D4は図1の領域(C)を決めるガス窒素
量の最小値GNMINで、ガス窒素採取量を減らし過ぎ
てフラッティングなどになることを防ぐために設定され
る値である。D5は図1の領域(B)を決める液体窒素
量の最大採取量LNMAXで、膨張タービン3の能力か
ら決まる値である。D6〜D9およびD10〜D13は図1の
上記第1〜第4の点における各ガス窒素量と各液体窒素
量の値である。D14は定格時、すなわち図1の運転特性
線QAF上の第1〜第3の点(GNB1〜GNB3,L
NB1〜LNB3)における原料空気量の値であり、ま
たD15は減量時、すなわち図1の運転特性線QARの分
岐点である第4の点(GNB4,LNB4)における原
料空気量の値である。D16,D17は採取しようとするガ
ス窒素量および液体窒素量の各値GNINP,LNIN
Pで、上記したようにユーザが運転時に入力するデータ
である。
D1は原料空気量の最大値QAMAXで、プラント側で
吸込める最大量、原料空気圧縮機1の能力などから決ま
る値である。D2は原料空気圧縮機1の定常運転時にお
ける原料空気量の最小値QAMINで、プラントまたは
原料空気圧縮機1の減量限界から決まる値である。D3
は雑空気量QBGで、保冷槽16に入る前に計測装置、
吸着塔2、膨張タービン3などに供給される空気量の合
計値である。D4は図1の領域(C)を決めるガス窒素
量の最小値GNMINで、ガス窒素採取量を減らし過ぎ
てフラッティングなどになることを防ぐために設定され
る値である。D5は図1の領域(B)を決める液体窒素
量の最大採取量LNMAXで、膨張タービン3の能力か
ら決まる値である。D6〜D9およびD10〜D13は図1の
上記第1〜第4の点における各ガス窒素量と各液体窒素
量の値である。D14は定格時、すなわち図1の運転特性
線QAF上の第1〜第3の点(GNB1〜GNB3,L
NB1〜LNB3)における原料空気量の値であり、ま
たD15は減量時、すなわち図1の運転特性線QARの分
岐点である第4の点(GNB4,LNB4)における原
料空気量の値である。D16,D17は採取しようとするガ
ス窒素量および液体窒素量の各値GNINP,LNIN
Pで、上記したようにユーザが運転時に入力するデータ
である。
【0035】これらの各データD1〜D17がマイクロコ
ンピュータ16に入力されると、プロセス2として、第
1の点(GNB1,LNB1)でのガス窒素のみの採取
時における廃ガス濃度CB1を下記(1)式により計算
する。
ンピュータ16に入力されると、プロセス2として、第
1の点(GNB1,LNB1)でのガス窒素のみの採取
時における廃ガス濃度CB1を下記(1)式により計算
する。
【0036】 CB1={(QAF−QBG)×0.2095}÷{(QAF−QBG)−(GN B1+LNB1)} ……(1) プロセス3では、この廃ガス濃度CB1を用いて下記
(2)式により増量時、すなわち運転特性線QAMAX
におけるガス窒素の最大採取量GNMAXを算出する。
(2)式により増量時、すなわち運転特性線QAMAX
におけるガス窒素の最大採取量GNMAXを算出する。
【0037】 GNMAX={(QAMAX−QBG)×(CB1−0.2095)}÷CB1 ……(2) その後、プロセス4で、ユーザが入力したデータD16,
D17、すなわち採取しようとするガス窒素量の値GNI
NPと液体窒素量の値LNINPが図1における領域
(A)〜(C)の内側に入っているか否かを判定し、内
側に入っていない場合には、各値GNINP,LNIN
Pが内側に来るように、GNINPをGNMAXあるい
はGNMINに、またLNINPをLNMAXに自動的
に修正する。
D17、すなわち採取しようとするガス窒素量の値GNI
NPと液体窒素量の値LNINPが図1における領域
(A)〜(C)の内側に入っているか否かを判定し、内
側に入っていない場合には、各値GNINP,LNIN
Pが内側に来るように、GNINPをGNMAXあるい
はGNMINに、またLNINPをLNMAXに自動的
に修正する。
【0038】次いで、プロセス5では、データD16,D
17がさらに図1における純度優先モード領域(破線の上
側)と液体窒素採取優先モード領域(破線の下側)のど
ちらの領域にあるかを判定する。すなわち、原料空気量
が増量時の運転特性線QAMAXの純度優先モード特性
線f(GAMAX1)とモード区分特性線f(SP)の
交点のガス窒素量GNSPを、f(GAMAX1)=f
(SP)として、算出し、データD16であるGNINP
がこのGNSPより大きいか否かを調べ、さらにGNI
NPがf(SP)の上側にあるか否か、すなわちf(S
P)上のLNINPに対応するガス窒素量を求め、GN
INPがこのガス窒素量より大きいか否かを調べて、G
NSPより大きいか、あるいはf(SP)上のガス窒素
量より大きいときには、純度優先モード領域にあると判
定して純度優先モード時の計算へ移行し、それ以外のと
きには液体窒素採取優先モード領域にあると判定して液
体窒素採取優先モード時の計算へ移行する。
17がさらに図1における純度優先モード領域(破線の上
側)と液体窒素採取優先モード領域(破線の下側)のど
ちらの領域にあるかを判定する。すなわち、原料空気量
が増量時の運転特性線QAMAXの純度優先モード特性
線f(GAMAX1)とモード区分特性線f(SP)の
交点のガス窒素量GNSPを、f(GAMAX1)=f
(SP)として、算出し、データD16であるGNINP
がこのGNSPより大きいか否かを調べ、さらにGNI
NPがf(SP)の上側にあるか否か、すなわちf(S
P)上のLNINPに対応するガス窒素量を求め、GN
INPがこのガス窒素量より大きいか否かを調べて、G
NSPより大きいか、あるいはf(SP)上のガス窒素
量より大きいときには、純度優先モード領域にあると判
定して純度優先モード時の計算へ移行し、それ以外のと
きには液体窒素採取優先モード領域にあると判定して液
体窒素採取優先モード時の計算へ移行する。
【0039】プロセス6は、LNINPを再判定するプ
ロセスで、プロセル5で純度優先モード領域にあると判
定されたときにはLNINPが特性線f(GAMAX
1)の内側にあること、すなわちf(GAMAX1)上
のGNINPに対応する液体窒素量よりLNINPが小
さいことを確認し、また液体窒素採取優先モード領域に
あると判定されたときにはLNINPが特性線f(GA
MAX2)の内側にあること、すなわちf(GAMAX
2)上のGNINPに対応する液体窒素量よりLNIN
Pが小さいことを確認する。もし両特性線の外側にある
ときにはLNINPを両特性線上のGNINPに対応す
る液体窒素量となるように自動的に修正する。
ロセスで、プロセル5で純度優先モード領域にあると判
定されたときにはLNINPが特性線f(GAMAX
1)の内側にあること、すなわちf(GAMAX1)上
のGNINPに対応する液体窒素量よりLNINPが小
さいことを確認し、また液体窒素採取優先モード領域に
あると判定されたときにはLNINPが特性線f(GA
MAX2)の内側にあること、すなわちf(GAMAX
2)上のGNINPに対応する液体窒素量よりLNIN
Pが小さいことを確認する。もし両特性線の外側にある
ときにはLNINPを両特性線上のGNINPに対応す
る液体窒素量となるように自動的に修正する。
【0040】次のプロセス7では、上記両モード別に最
適な原料空気量QAの計算を行なう。この際、純度優先
モード時には、前述したように、原料空気の液化量変化
による補正係数εを下記(3)式により算出し、この係
数εを用いて最適な原料空気量QAを下記(4)式によ
り計算する。
適な原料空気量QAの計算を行なう。この際、純度優先
モード時には、前述したように、原料空気の液化量変化
による補正係数εを下記(3)式により算出し、この係
数εを用いて最適な原料空気量QAを下記(4)式によ
り計算する。
【0041】 ε={(GNB1+LNB1)−GNB2}÷LNB2 ……(3) QA=(GNINP+ε×LNINP)×{CB1÷(CB1−0.2095) }+QBG ……(4) また、液体窒素採取優先モード時には、GNB2〜GN
B4およびLNB2〜LNB4、すなわち図1における
第2〜第4の点のガス窒素量および液体窒素量を用いて
係数k1〜k3を下記(5)から(7)により算出し、こ
れらの係数k1〜k3を用いて最適な原料空気量QAを下
記(8)式により計算する。
B4およびLNB2〜LNB4、すなわち図1における
第2〜第4の点のガス窒素量および液体窒素量を用いて
係数k1〜k3を下記(5)から(7)により算出し、こ
れらの係数k1〜k3を用いて最適な原料空気量QAを下
記(8)式により計算する。
【0042】 QAF=k1×GNB2+k2×LNB2+k3 ……(5) QAF=k1×GNB3+k3×LNB3+k3 ……(6) QAF=k1×GNB4+k3×LNB4+k3 ……(7) QA=k1×GNINP+k2×LNINP+k3 ……(8) そして、計算された最適な原料空気量QAとデータD2
であるQAMINの大小関係を判定し、QAの方が小さ
いときにはQAMINをQAとする。
であるQAMINの大小関係を判定し、QAの方が小さ
いときにはQAMINをQAとする。
【0043】このように設定されたガス窒素量GNIN
Pおよび液体窒素量LNINPに応じて最適な原料空気
量QAは決定されるが、原料空気量は経年変化、外的条
件などによって窒素純度や寒冷量が所定の許容範囲から
はずれたときには、これらが所定の許容範囲内に入るよ
うに原料空気量を補正する必要がある。
Pおよび液体窒素量LNINPに応じて最適な原料空気
量QAは決定されるが、原料空気量は経年変化、外的条
件などによって窒素純度や寒冷量が所定の許容範囲から
はずれたときには、これらが所定の許容範囲内に入るよ
うに原料空気量を補正する必要がある。
【0044】プロセス8はこのような補正を行なうため
のフィードバック制御プロセスである。純度計12で検
出された窒素純度A0を入出力インターフェース19を
介してマイクロコンピュータ17に取り込み、これを予
め設定された窒素純度範囲の上限値AHおよび下限値AL
と比較し、A0がAHを超えたとき、すなわち純度が悪化
したときには、所定の補正係数βを用いて原料空気量Q
Aを増加し、またA0がALより低くなったとき、すなわ
ち純度が良くなりすぎたときには、補正係数βを用いて
原料空気量QAを減少し、窒素純度A0が設定された窒
素純度範囲内に入るようにする。また、寒冷量の変化は
精留塔5の液体空気溜め部5bにおける液体空気の液面
の変化またはバイパス弁10の開度の変化として検出す
ることができる。すなわち、寒冷量が不足すると、液体
空気の液面が低下する。また寒冷量が過多であると、液
体空気の液面が上昇しようとするが、タービン入口弁9
を絞ってこれを抑えるため、バイパス弁10の開度が大
きくなる。そこで、バイパス弁開度検出器15で検出さ
れたバイパス弁開度OS0および液面計14で検出され
た液面レベルL0を予め設定されたバイパス弁開度の上
限値OSHおよび液面レベルの下限値LLと比較し、OS
0がOSHを超えたとき、すなわち寒冷量が過多のときに
は、所定の補正係数γを用いて原料空気量QAを減少
し、またL0がLLより低くなったとき、すなわち寒冷量
が不足したときには、補正係数γを用いて原料空気量Q
Aを増大し、バイパス弁開度OS0が設定されたバイパ
ス弁開度の上限値OSHより小さくなるように、また液
面レベルL0が設定された液面レベルの下限値LLより大
きくなるように、すなわち寒冷量が設定された寒冷量範
囲内に入るようにする。
のフィードバック制御プロセスである。純度計12で検
出された窒素純度A0を入出力インターフェース19を
介してマイクロコンピュータ17に取り込み、これを予
め設定された窒素純度範囲の上限値AHおよび下限値AL
と比較し、A0がAHを超えたとき、すなわち純度が悪化
したときには、所定の補正係数βを用いて原料空気量Q
Aを増加し、またA0がALより低くなったとき、すなわ
ち純度が良くなりすぎたときには、補正係数βを用いて
原料空気量QAを減少し、窒素純度A0が設定された窒
素純度範囲内に入るようにする。また、寒冷量の変化は
精留塔5の液体空気溜め部5bにおける液体空気の液面
の変化またはバイパス弁10の開度の変化として検出す
ることができる。すなわち、寒冷量が不足すると、液体
空気の液面が低下する。また寒冷量が過多であると、液
体空気の液面が上昇しようとするが、タービン入口弁9
を絞ってこれを抑えるため、バイパス弁10の開度が大
きくなる。そこで、バイパス弁開度検出器15で検出さ
れたバイパス弁開度OS0および液面計14で検出され
た液面レベルL0を予め設定されたバイパス弁開度の上
限値OSHおよび液面レベルの下限値LLと比較し、OS
0がOSHを超えたとき、すなわち寒冷量が過多のときに
は、所定の補正係数γを用いて原料空気量QAを減少
し、またL0がLLより低くなったとき、すなわち寒冷量
が不足したときには、補正係数γを用いて原料空気量Q
Aを増大し、バイパス弁開度OS0が設定されたバイパ
ス弁開度の上限値OSHより小さくなるように、また液
面レベルL0が設定された液面レベルの下限値LLより大
きくなるように、すなわち寒冷量が設定された寒冷量範
囲内に入るようにする。
【0045】このようなフィードバック制御により、純
度優先モード、液体窒素採取優先モードの両モードにお
いて初期設定されたガス窒素量GNINPおよび液体窒
素量LNINPによって計算された最適な原料空気量Q
Aは、修正が加えられた上、入出力インターフェース1
9を介して原料空気入口弁8に対する設定値として出力
される。
度優先モード、液体窒素採取優先モードの両モードにお
いて初期設定されたガス窒素量GNINPおよび液体窒
素量LNINPによって計算された最適な原料空気量Q
Aは、修正が加えられた上、入出力インターフェース1
9を介して原料空気入口弁8に対する設定値として出力
される。
【0046】次に、窒素凝縮器6に供給される液体空気
溜め部5bの液体空気の圧力制御について図7のフロー
チャートを用いて説明する。
溜め部5bの液体空気の圧力制御について図7のフロー
チャートを用いて説明する。
【0047】液体窒素採取優先モード時は、前述したよ
うにガス窒素量を減少させるため、廃ガスの酸素濃度は
空気中の酸素濃度(20.95%)に近付いてきて25
%付近となるが、ガス窒素のみの採取時には、廃ガスの
酸素濃度は35%付近であるため、液体空気溜め部5b
の液体空気圧力を一定とした場合、この酸素濃度の違い
から液化点が変化し、原料空気の圧力、ガス窒素の圧力
が変化する。したがって、廃ガスの酸素濃度が変化した
場合には、上記液体空気圧力を変えて原料空気の圧力、
ガス窒素の圧力を一定にする必要がある。
うにガス窒素量を減少させるため、廃ガスの酸素濃度は
空気中の酸素濃度(20.95%)に近付いてきて25
%付近となるが、ガス窒素のみの採取時には、廃ガスの
酸素濃度は35%付近であるため、液体空気溜め部5b
の液体空気圧力を一定とした場合、この酸素濃度の違い
から液化点が変化し、原料空気の圧力、ガス窒素の圧力
が変化する。したがって、廃ガスの酸素濃度が変化した
場合には、上記液体空気圧力を変えて原料空気の圧力、
ガス窒素の圧力を一定にする必要がある。
【0048】そこで、試運転などの初期運転時に、図1
の第1の点(GNB1,LNB1)と第3の点(GNB
3,LNB3)における最適な液体空気圧力PB1,P
B3を調べておき、プロセス1で、これらをデータ
D18,D19として上記各データD 1〜D17に加え入力イ
ンターフェース18を介してマイクロコンピュータ17
に入力し、次のプロセス2で、第1の点(GNB1,L
NB1)と第3の点(GNB3,LNB3)および設定
された点(GNINP,LNINP)における各廃ガス
の酸素濃度CB1,CB3,CBINPをそれぞれ下記
(9)〜(11)式により算出する。
の第1の点(GNB1,LNB1)と第3の点(GNB
3,LNB3)における最適な液体空気圧力PB1,P
B3を調べておき、プロセス1で、これらをデータ
D18,D19として上記各データD 1〜D17に加え入力イ
ンターフェース18を介してマイクロコンピュータ17
に入力し、次のプロセス2で、第1の点(GNB1,L
NB1)と第3の点(GNB3,LNB3)および設定
された点(GNINP,LNINP)における各廃ガス
の酸素濃度CB1,CB3,CBINPをそれぞれ下記
(9)〜(11)式により算出する。
【0049】 CB1={(QAF−QBG)×0.2095}÷{(QAF−QBG)−(GN B1+LNB1)} ……(9) CB3={(QAF−QBG)×0.2095}÷{(QAF−QBG)−(GN B3+LNB3)} ……(10) CBINP={(QAF−QBG)×0.2095}÷{(QA−QBG)−(G NINP+LNINP)} ……(11) プロセス3では、プロセス2で得られたこれらの各値C
B1,CB3,CBINPを用いて設定された点(GN
INP,LNINP)における最適な液体空気圧力PB
INPを下記(12)式により計算する。
B1,CB3,CBINPを用いて設定された点(GN
INP,LNINP)における最適な液体空気圧力PB
INPを下記(12)式により計算する。
【0050】 PBINP={(CBINP−CB3)÷(CB1−CB3)}×(PB1−PB 3)+PB3 ……(12) このようにして原料空気の圧力、ガス窒素の圧力を一定
にするに最適な液体空気圧力PBINPは決定される
が、ガス窒素の圧力などは経年変化、外的条件などによ
って変化するので、これらの圧力が所定の許容範囲から
はずれたときには、これらの圧力が所定の許容範囲内に
入るように、液体空気圧力を補正する必要がある。
にするに最適な液体空気圧力PBINPは決定される
が、ガス窒素の圧力などは経年変化、外的条件などによ
って変化するので、これらの圧力が所定の許容範囲から
はずれたときには、これらの圧力が所定の許容範囲内に
入るように、液体空気圧力を補正する必要がある。
【0051】プロセス4はこのような補正を行なうため
のフィードバック制御プロセスである。圧力計13で検
出されたガス窒素圧力P0を入出力インターフェース1
9を介してマイクロコンピュータ17に取り込み、これ
を予め設定されたガス窒素圧力範囲の上限値PHおよび
下限値PLと比較し、P0がPHを超えたとき、すなわち
ガス窒素圧力が高過ぎたときには、補正係数δを用いて
液体空気圧力PBINPを下げ、またP0がPLより低く
なったとき、すなわちガス窒素圧力が低過ぎたときに
は、補正係数δを用いて液体空気圧力BPINPを上げ
て、ガス窒素圧力P0が設定されたガス窒素圧力範囲内
に入るように、液体空気圧力PBINPを補正する。
のフィードバック制御プロセスである。圧力計13で検
出されたガス窒素圧力P0を入出力インターフェース1
9を介してマイクロコンピュータ17に取り込み、これ
を予め設定されたガス窒素圧力範囲の上限値PHおよび
下限値PLと比較し、P0がPHを超えたとき、すなわち
ガス窒素圧力が高過ぎたときには、補正係数δを用いて
液体空気圧力PBINPを下げ、またP0がPLより低く
なったとき、すなわちガス窒素圧力が低過ぎたときに
は、補正係数δを用いて液体空気圧力BPINPを上げ
て、ガス窒素圧力P0が設定されたガス窒素圧力範囲内
に入るように、液体空気圧力PBINPを補正する。
【0052】このようなフィードバック制御により、初
期設定されたガス窒素量GNINPおよび液体窒素量L
NINPにより計算された最適な液体空気圧力PBIN
Pは、修正が加えられた上、入出力インターフェース1
9を介してバイパス弁10に対する設定値として出力さ
れる。
期設定されたガス窒素量GNINPおよび液体窒素量L
NINPにより計算された最適な液体空気圧力PBIN
Pは、修正が加えられた上、入出力インターフェース1
9を介してバイパス弁10に対する設定値として出力さ
れる。
【0053】なお、上記(1)〜(12)式、上記各上
限値、下限値、上記各補正係数などは、予めマイクロコ
ンピュータ17に記憶しておくものである。
限値、下限値、上記各補正係数などは、予めマイクロコ
ンピュータ17に記憶しておくものである。
【0054】また、特に図示説明していないが、指令値
として設定された原料空気量QAや液体空気圧力PBI
NPと、流量計、圧力計などによって検出された実際の
原料空気量や液体空気圧力との偏差を求めて、この偏差
が零となるようにマイクロコンピュータ17により原料
空気入口弁8やバイパス弁10をフィードバック制御す
ることもできる。
として設定された原料空気量QAや液体空気圧力PBI
NPと、流量計、圧力計などによって検出された実際の
原料空気量や液体空気圧力との偏差を求めて、この偏差
が零となるようにマイクロコンピュータ17により原料
空気入口弁8やバイパス弁10をフィードバック制御す
ることもできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先モードに加え
て、原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液体窒
素採取量を主体とする液体窒素採取優先モードでも動作
するようにし、マイクロコンピュータに入力されるガス
窒素および液体窒素の採取量データとマイクロコンピュ
ータに記憶された装置運転のための各種データとから上
記両モードのいずれのモードで動作すべきかを判別し、
判別されたモードに設定したので、採取しようとする製
品ガス窒素量および製品液体窒素量に好適な動作モード
で運転することができる。
製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先モードに加え
て、原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液体窒
素採取量を主体とする液体窒素採取優先モードでも動作
するようにし、マイクロコンピュータに入力されるガス
窒素および液体窒素の採取量データとマイクロコンピュ
ータに記憶された装置運転のための各種データとから上
記両モードのいずれのモードで動作すべきかを判別し、
判別されたモードに設定したので、採取しようとする製
品ガス窒素量および製品液体窒素量に好適な動作モード
で運転することができる。
【図1】ガス窒素量と液体窒素量の関係を示す本発明の
運転特性図である。
運転特性図である。
【図2】本発明の一実施例を示す窒素発生装置の系統図
である。
である。
【図3】本発明の運転プロセスの一例を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図4】本発明の運転プロセスの一例を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図5】本発明の運転プロセスの一例を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】本発明の運転プロセスの一例を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図7】本発明の液体空気の圧力制御プロセスの一例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
1 原料空気圧縮機 3 膨張タービン 4 空気熱交換器 5 精留塔 6 窒素凝縮器 QAF 定格時運転特性線 QAMAX 増量時運転特性線 QAR 減量時運転特性線 f(GAST1),f(GAMAX1),f(GARE1)
純度優先モード特性線 f(GAST2),f(GAMAX2),f(GARE2)
液体窒素採取優先モード特性線 f(SP) モード区分特性線
純度優先モード特性線 f(GAST2),f(GAMAX2),f(GARE2)
液体窒素採取優先モード特性線 f(SP) モード区分特性線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−123279(JP,A) 特開 昭63−134478(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25J 3/04 F25J 3/04 103
Claims (2)
- 【請求項1】 製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先
モードと原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液
体窒素採取量を主体とする液体窒素採取優先モードとの
いずれのモードにおいても動作し、原料空気を深冷分離
して製品ガス窒素および製品液体窒素を発生する深冷分
離装置と、装置運転のための各種データが記憶されたマ
イクロコンピュータとを備え、 上記マイクロコンピュータに上記ガス窒素および液体窒
素の採取量データが入力されるステップと、入力された
上記採取量データと記憶された上記各種データとに基づ
いた演算結果に応じて上記深冷分離装置の動作モードを
判別するステップと、判別された動作モードに上記深冷
分離装置を設定するステップとからなる ことを特徴とす
る窒素発生装置の運転方法。 - 【請求項2】 製品窒素純度をほぼ一定にする純度優先
モードと原料空気に与えられる寒冷量に依存した製品液
体窒素採取量を主体とする液体窒素採取優先モードとの
いずれのモードにおいても動作し、原料空気を深冷分離
して製品ガス窒素および製品液体窒素を発生する深冷分
離装置と、装置運転のための各種データが記憶されたマ
イクロコンピュータとを備え、 上記マイクロコンピュータには上記ガス窒素および液体
窒素の採取量データが入力され,この入力された採取量
データと記憶された上記各種データとに基づいた演算結
果に応じて上記深冷分離装置の動作モードを設定するこ
とを特徴とする窒素発生装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00954399A JP3217320B2 (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 窒素発生装置およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00954399A JP3217320B2 (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 窒素発生装置およびその運転方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2052743A Division JP2917163B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-03-06 | 窒素発生装置の運転方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11316079A JPH11316079A (ja) | 1999-11-16 |
| JP3217320B2 true JP3217320B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=11723201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00954399A Expired - Fee Related JP3217320B2 (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 窒素発生装置およびその運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3217320B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6351895B1 (ja) | 2018-03-20 | 2018-07-04 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 窒素製造方法および窒素製造装置 |
| CN110044134B (zh) * | 2019-03-29 | 2021-06-25 | 安徽加力气体有限公司 | 全自动制氮机系统一键开停车控制方法 |
-
1999
- 1999-01-18 JP JP00954399A patent/JP3217320B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH11316079A (ja) | 1999-11-16 |
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