JP3218330U - 木製棚の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 背面板1又は背面柱の前面に水平方向に穿設した嵌合溝11を形成し、嵌合溝に棚板2の後縁を装着する木製棚の構造において、棚板2の前面装着可能で且つ引き抜き力が作用しても嵌合溝から離脱しない構造を提供する。【解決手段】嵌合溝11が差込部12と、差込部12の奥方を上方へ拡張した拡張部13からなり、棚板2が差込部に挿入可能な厚さとした棚部21と、棚部の後縁に拡張部13内に納まる形状の係止突部22とを備えると共に、係止突部22の嵌合溝11内への挿入を可能とした切欠部23を設け、係止突部22を拡張部13内に納めて棚板後縁部分を嵌合溝11に差込篏合し、棚部21と差込部12との間隙に楔板3を圧入して背面板又は背面柱と棚板を固定してなる。【選択図】図2

Description

本考案は、背面板や背面柱に前方から直接棚板を装着して組み立てる木製棚の構造に関するものである。
棚を構築する手段として両側板間に棚板を差し渡す構造が周知で、側板と棚板の連結手段としては、側板に棚板厚の篏合溝を形成し、当該溝に棚板を嵌合する大入れ継ぎが知られており、特に嵌合溝の形状を蟻形状とする蟻型大入れ継ぎも知られている。
また背面板や背面支柱に対して、側板と同様に嵌合溝を形成し、棚板を前方より嵌合装着する手段も知られている(特許文献1)。
実公平4−26034号公報。
壁面に装着される背面板や背面柱に対して、特許文献1に開示されているように背面板や背面柱の前面側に篏合溝を設けて棚板の後縁を嵌合する大入れ継ぎを採用し、壁面から棚板が突出する棚構造とすることもできるが、棚板を前方へ引き抜くと容易に棚板が嵌合溝から外れてしまう。また接着剤を使用したとしても、棚板に荷重が加わった場合に棚板後縁部分が嵌合溝内において下方傾斜の力が作用し、経年変化によって嵌合が緩み、棚板が外れてしまう虞がある。
また棚板の前方への抜けを防止するために蟻型大入れ継ぎを採用した場合には、背面板又は背面柱の横方向から溝内に挿入嵌合する必要があり、嵌合作業が煩瑣であると共に背面板又は背面柱が壁面に固定状態であれば、溝内への挿入嵌合が困難な場合がある。
そこで本考案は、背面板又は背面柱に前面に設けた嵌合溝への棚板の前方装着が可能で且つ引き抜き力が作用しても嵌合溝から離脱しない構造の木製棚の構造を提案したものである。
本考案の請求項1記載に係る木製棚の構造は、背面板又は背面柱の前面に水平方向に穿設した嵌合溝を形成し、前記嵌合溝に棚板の後縁を装着する木製棚の構造であって、前記嵌合溝が所定の上下幅及び深さを備えた差込部と、差込部の奥方を上方へ拡張した拡張部からなり、棚板が前記差込部に挿入可能な厚さとした棚部と、前記棚部の後縁に差込部の上下幅より上方へ突出し、且つ拡張部内に納まる形状の係止突部とを備えると共に、前記係止突部を差込部入口から傾斜挿入回動して拡張部に差込可能となるように棚板の後縁下角部分を切欠し、係止突部が拡張部内に納めるようにして棚板後縁部分を嵌合溝に差込篏合し、棚部と差込部との間隙に楔板を圧入して背面板又は背面柱と棚板を固定してなることを特徴とするものである。
而して棚板は、前部分が上方となるように傾斜させて係止突部を差込部入口から差し入れ、更に回動させながら嵌合溝奥方に差し込み、係止突部を拡張部内に納めた後、楔板を打ち込むことによって棚板の後縁部分が差込部に強く押し付けられて棚板が固定されると共に、楔機能が低下し、或いは使用時において棚板に荷重が加わることによって嵌合状態が緩んだとしても、拡張部内の係止突部によって棚板が嵌合溝から前方へ外れることが無い。
また本考案の請求項2記載に係る木製棚の構造は、上記の木製棚の構造において、特に嵌合溝を背面板又は背面柱に対して直交面及び平行面で形成した矩形溝とし、棚板の係止突部を背面板又は背面柱に対して直交面及び平行面で形成し、棚板後縁下部の切欠箇所を平面形状に形成してなるものである。従って構成部材が基本的に直交面・平行面で形成されることになり加工が容易になる。
また本考案の請求項3記載に係る木製棚の構造は、特に楔板を楔部と立上部を備えた断面L状に形成して、楔部を棚部上面と差込部の間に嵌入し、立上部を背面板又は背面柱に当接してなるもので、拡張部の削高を係止突部の高さと略一致させることができ、また楔板の立上部によって外観から棚板嵌合個所の堅牢性を印象づけることができる。
本考案の構成は上記のとおりで、前方装着可能で且つ前方離脱を防止した木製棚の構造を提供したもので、壁面固定の背面板や背面柱に対して棚板を堅牢に組むことを可能としたものである。
本考案の実施形態の全体斜視図。 同一部側面図。 同構築手順の説明図(イ)は背面板の嵌合溝形成、(ロ)は棚板の差込開始状態を示す。 同図(イ)は棚板の嵌合状態を示し(ロ)は楔板の装着後を示す。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示した木製棚の構造は背面板1と複数の棚板2と棚板2と同数の楔板3で構成される。
背面板1は、家屋の壁面などに組み込まれるもので、前面に嵌合溝11が多段に設けられているもので、嵌合溝11は、後述する棚板2の厚さに対応して穿たれた差込部12と、差込部12の奥方において上方へ拡張した拡張部13を備えているもので、全体が矩形溝に形成しているものである。従って差込部12の入口側の上方は拡張部13の前方を塞ぐ阻止部14が形成されることになる。
棚板2は、棚部21と係止突部22を備えると共に、棚板2の後縁下角部分を切欠(切欠部23)してなるものである。棚部21は、背面板1の幅に対応した幅を備え、差込部12の上下幅よりも僅かに薄い厚さで、且つ所望の前後幅を備えたものである。
係止突部22は、棚板後縁に上方へ突出し、且つ拡張部13内に納まる形状に形成したものである。
切欠部23は、棚板2の後縁下角部分を大きく面取りした形状で、面取りの大きさは、前記係止突部22を差込部12の入口から棚板2を傾斜させて挿入し、挿入しながら回動して拡張部13内に差込可能となる切欠範囲である。
楔板3は、楔部31と立上部32を備えた断面矩形L状に形成してなるもので、楔部31は、差込部12の入口上下幅寸法と棚部21の厚さ寸法の差異分の厚さを備えたもので、立上部32は、前記楔部31の上面より上方へ突出させたものである。
而して前記の背面板1と棚板2と楔板3で形成される棚構造は、棚板2の後縁部分を嵌合溝11に嵌合装着して形成するもので、棚板2の後縁部分を嵌合溝11に嵌合するには、棚板2を、前部分が上方となるように傾斜させて係止突部22を差込部12から差し入れ、更に差し入れながら棚板2の傾斜を戻し、係止突部22を拡張部13内に納める。
係止突部22が拡張部13内に納められたら、楔板3を装着するもので、楔板3の装着は、楔部31を棚部21の上面と差込部12の入口上面との間に圧入し、立上部32を背面板1に当接してなるものである。
従って棚板2は、嵌合溝11に装着された棚部21の後方部分が背面板1と一体となるように固定されるものである。
更に、使用時において棚板2に荷重が加わった際、当該荷重は嵌合溝11と棚板2との連結部分において係止突部22を跳ね上げる方向に作用することになり、当該状態での棚板2の前方移動は係止突部22が阻止部14に係止することで阻止されることになるので、構築した本願の棚構造は、棚板2が背面板1より離脱する不測の事態は生ずることが無い。
尚本考案は前記実施形態に限定されるものではなく、楔板3の装着位置を棚板2の下面側に圧入しても良い(但し拡張部13の上方高さを大きくする必要がある)。また切欠部23も直線状の面取りとせずに円弧面に形成しても良い。勿論背面板1に替えて適宜間隔で配置した背面柱を採用しても良い。
1 背面板
11 嵌合溝
12 差込部
13 拡張部
14 阻止部
2 棚板
21 棚部
22 係止突部
23 切欠部
3 楔板
31 楔部
32 立上部

Claims (3)

  1. 背面板又は背面柱の前面に水平方向に穿設した嵌合溝を形成し、前記嵌合溝に棚板の後縁を装着する木製棚構造であって、前記嵌合溝が所定の上下幅及び深さを備えた差込部と、差込部の奥方を上方へ拡張した拡張部からなり、棚板が前記差込部に挿入可能な厚さとした棚部と、前記棚部の後縁に差込部の上下幅より上方へ突出し、且つ拡張部内に納まる形状の係止突部とを備えると共に、前記係止突部を差込部入口から傾斜挿入回動して拡張部に差込可能となるように棚板の後縁下角部分を切欠し、係止突部が拡張部内に納めるようにして棚板後縁部分を嵌合溝に差込篏合し、棚部と差込部との間隙に楔板を圧入して背面板又は背面柱と棚板を固定してなることを特徴とする木製棚の構造。
  2. 嵌合溝を背面板又は背面柱に対して直交面及び平行面で形成した矩形溝とし、棚板の係止突部を背面板又は背面柱に対して直交面及び平行面で形成し、棚板後縁下角部の切欠箇所を平面形状に形成してなる請求項1記載の木製棚の構造。
  3. 楔板を楔部と立上部を備えた断面L状に形成して、楔部を棚部上面と差込部の間に嵌入し、立上部を背面板又は背面柱に当接してなる請求項1又は2記載の木製棚の構造。
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