JP3220331U - 部分メッキ冶具 - Google Patents

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忠雄 杉田
忠雄 杉田
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Abstract

【課題】プレス方式の部分メッキ装置において、被メッキ物とマスキングゴムの貼り付き強度を低下させ、被メッキ物の剥離を容易にし、剥離の際の被メッキ物の変形不良品を抑制するマスキングゴムを提供する。
【解決手段】メッキ液で部分メッキされる被メッキ物のメッキ処理面側に配置され、被メッキ物のメッキしない部分に当接するマスク部3aと、メッキ液を通し被メッキ物のメッキエリア2aに連通する穴3bを備え、マスク部3aの被メッキ物に接触する表面が、穴3bの周囲はメッキ液の漏出を起こさない幅を有する平らな平滑面3cで、平滑面3cの周囲は表面を荒らした梨地面3dであることを特徴とする梨地マスキングゴム3gとした。
【選択図】図2

Description

本考案は、MAP(一括モールド)リードフレーム、コネクターなどの被メッキ物の部分メッキ用の冶具、例えばマスキングゴム、スパージャー、それらを含む部分メッキ装置などに関する。
従来の部分メッキ冶具を用いる部分メッキ装置用は、特許文献1、2にあるように、概要を示せば、図7のような構成である。
従来の部分メッキ装置11は、メッキ液10を通す穴13bを有するマスキングゴム13と、メッキ液10を被メッキ物2に向け噴射する噴出口14b、及びメッキ液10をメッキ液10の貯留槽に送るための戻り口14dを備え、メッキ液10を循環させるスパージャー14と、押さえゴム5と、プレスプレート6とからなり、被メッキ物2を梨地マスキングゴム3と押さえゴム5の間に挟持し、プレスプレート6でスパージャー14方向に押圧するプレス方式によって部分メッキする。
従来のマスキングゴム13の被メッキ物2に接触するマスク部13aの表面は一様に平滑面である。マスク部13aが一様に平坦、平滑面であると、プレス方式によるメッキでは、被メッキ物2、例えば、リードフレームはマスキングゴム13に強く貼り付く。
そのため、被メッキ物を次の処理工程に進めるため、マスキングゴム13に貼り付いた被メッキ物2を剥がす必要がある。その剥離の際、無理な剥離作業を行うと、被メッキ物2が変形し、不良品が多発する。他方、被メッキ物2の変形を抑制すべく、ゆっくりとした剥離作業にすれば生産性が低下する。
また、メッキ液10は、スパージャー14の往路14aの端部に連設する複数の噴出口14bから被メッキ物2に向け噴射され、両サイドに位置する戻り口14dから取り込まれ、復路14cを通り、メッキ液10の貯留槽に戻される。そして、再び往路14aに流れ、噴出口14bから噴射される。このように、往路14aからメッキエリア、復路14cへ繰り返し流され、循環使用される。戻り口14dは、噴出口14bの数に比べて圧倒的に数が少ない。
戻り口14dが、噴出口14bに比べ少なく、両サイドに位置すると、1箇所のメッキエリアごとに流入量と流出量(圧力)の制御ができず、メッキ厚にバラツキが生じ、また、マスキング圧力を吊り(図示省略)のみで支持するためマスキングゴムが変形、破損しやすく、使用回数が低くコスト高になる。
特開平10−81992号公報 特開2001−007269号公報
そこで、本考案は、プレス方式の部分メッキ装置において、被メッキ物とマスキングゴムの貼り付き強度を低下させ、被メッキ物の剥離を容易にし、剥離の際の被メッキ物の変形不良品を抑制するマスキングゴムの提供、及び、メッキエリア単位ごとにメッキ液圧力の制御を可能にするスパージャーを提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するため、
(1)
メッキ液で部分メッキされる被メッキ物のメッキ処理面側に配置され、
前記被メッキ物のメッキしない部分に当接するマスク部と、前記メッキ液を通し前記被メッキ物のメッキ処理部に連通する穴を備え、
前記マスク部の前記被メッキ物に接触する表面が、
前記穴の周囲は前記メッキ液の漏出を起こさない幅を有する平らな平滑面で、
前記平滑面の周囲は表面を荒らした梨地面であることを特徴とする梨地マスキングゴム。
(2)
(1)に記載の梨地マスキングゴムを基材に貼り付け載置するスパージャーであって、
前記梨地マスキングゴムの前記穴に連通する噴出口を有し、一括メッキ処理されるメッキ処理部のまとまりであるメッキエリアに送られる前記メッキ液を通す往路と、
回収される前記メッキ液の戻り口を有し、回収先に送られる前記メッキ液を通す復路と、
を備え、
前記噴出口が前記メッキエリアの中心部に相当する位置に設けられ、
前記メッキ液は前記梨地マスキングゴムの底面側の前記基材の設けた分岐したガイドを通り前記穴に流れ、前記穴に連通する前記メッキエリアの複数のメッキ処理箇所に到達し、
前記戻り口は、前記メッキエリアに2以上設けられ、かつ1つの前記戻り口が2箇所又は4箇所の前記メッキエリアに連通することを特徴とするスパージャー。
とした。
本考案は、上記構成であるので、プレス方式の部分メッキ装置において、被メッキ物とマスキングゴムの貼り付き強度を低下させ、被メッキ物の剥離を容易にし、剥離の際の被メッキ物の変形不良品を低減することができる。
また、メッキ液の戻り口は、メッキ液の噴出口と同数、又は2以上、好ましくは、1つのメッキエリア単位ごとに外縁に位置し、噴出口の1箇所に対して2箇所又は4箇所設けられることで、1つのメッキエリア単位ごとメッキ液圧力を制御でき、マスキングゴムをメッキエリア単位毎に支えることができ、マスキングゴムの破損を低減することができる、ことを一番の特徴とする。
本考案である梨地マスキングゴムと、スパージャーを含む部分メッキ装置の模式図である。 本考案である梨地マスキングゴムの説明図である。図2(A)は平面図、図2(B)は(A)のA部拡大図である。 本考案の第一の実施形態のスパージャーの説明である。図3(A)は部分平面図、図3(B)は(A)のA−A‘位を含む部分断面矢視図、図3(C)は(C)B−B’位を含む部分断面矢視図である。 電気メッキ用の陽極の一例、線状陽極の平面図である。 本考案の第二の実施形態のスパージャーの説明である。図5(A)は部分平面図、図5(B)は(A)のC−C‘位を含む部分断面矢視図、図5(C)は(A)D−D’位を含む部分断面矢視図である。 電気メッキ用の陽極の一例、線状陽極の平面図である。 従来の部分メッキ装置の縦断面模式図である。
以下、添付図面に基づき、本考案の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本考案はそれら実施形態の形状、大きさに限定されるものではない。
図1に、本考案の第一の実施形態である マスキング部材3と、スパージャー4を含む部分メッキ装置1を示した。図1(A)は、図1(B)のA−B位置断面矢視図である。なお、図1(B)においては、一点鎖線の構成(プレスプレート6,押さえゴム5,被メッキ物2)を透視し、マスキング部材3からの平面模式図である。
部分メッキ装置1は、マスキング部材3と、スパージャー4と、押さえゴム5と、プレスプレート6とからなり、被メッキ物2をマスキング部材3と押さえゴム5の間に挟持、押圧プレスして部分メッキする。
図1−2に示すように、マスキング部材3は、メッキ液10で部分メッキされる被メッキ物2のメッキ処理面側に配置される梨地マスキングゴム3gと、梨地マスキングゴム3gを貼り付ける基材3hからなる。梨地マスキングゴム3gは、被メッキ物2のメッキしない部分に当接するマスク部3aと、メッキ液10を通し被メッキ物2のメッキエリア2aに連通する穴3bを備える。ここでは、メッキエリア2aは穴3bと一致する。
マスク部3aの被メッキ物2に接触する表面において、穴3bの周囲はメッキ液10の漏出を起こさない幅0.2mm〜3mm、より好ましくは0.5mm〜2mm、さらに好ましくは1mm〜1.5mm、1mm程度の平な平滑面3cとする。
さらに、平滑面3cの周囲は表面を荒らした梨地面3dとする。梨地面3dは、砂などの研磨材を梨地処理が必要な箇所に吹き付ける加工法、サンドブラスト法などで必要箇所に表面を荒らした梨地処理(細かな凹凸、段差、キズ)を施すことでできる。梨地面3dで被メッキ物2への貼りつきを抑え、平滑面3cでメッキ液10の漏出も防止することができる。
スパージャー4は、例えば、図3に示すように、ベース部4eと、ベース部eの上層に線状陽極4g(図4に平面例示、図3の線状陽極4gは図4E−E‘矢視断面)を配置する電極層4fを積層してなり、
梨地マスキングゴム3の穴3bに連通する噴出口4bを有し、一括メッキ処理されるメッキ処理部のまとまりであるメッキエリア2aに送られるメッキ液10を通す往路4aと、
回収されるメッキ液10の戻り口4dを有し、回収先に送られるメッキ液10を通す復路4cと、
を備える。
梨地マスキングゴム3gの底面側には、図1,3に示すように、基材3hが配置され、穴3bと噴出口4bに連通するとともに穴3bに向け分岐し、傾斜面3eを備える空間であるガイド3fを有する。このガイド3fにより、往路4aから復路4cに、メッキエリア2aごとに、メッキ液10の流れを形成し、圧力も調整できる。その結果、メッキ厚に均一性も高まる。
噴出口4bは、メッキエリア2aの中心部に相当する位置(ここではベース部4eの開口)に設けられ、メッキ液10は分岐したガイド3fを通り穴3bに流れ、穴3bに連通するメッキエリア2aの複数のメッキ処理箇所に到達する。
戻り口4dは、メッキエリア2aの四隅に4つ設けられ、かつ1つの戻り口4dが4箇所のメッキエリア2aに連通する。
次に、図5,6を参照して、第二の実施形態のスパージャー4nについて説明する。実施例1のスパージャー4と、ガイド3fが、平面視45°回転し、戻り口4dの配置位置が、四角形状のメッキエリア2aの二辺である点で異なる。当該配置であっても、実施例1と同様に、スムーズなメッキ液10の流れ、適切な液圧を形成でき、メッキ厚の均一性精度も、従来に比べ高まる。
すなわち、 スパージャー4nは、例えば、図5に示すように、ベース部4eと、ベース部4eの上層に板状陽極4q(図6に平面例示、図6の板状陽極4qは図6F−F‘矢視断面)を配置する電極層4pを積層してなり、
梨地マスキングゴム3の穴3bに連通する噴出口4bを有し、一括メッキ処理されるメッキ処理部のまとまりであるメッキエリア2aに送られるメッキ液10を通す往路4aと、
回収されるメッキ液10の戻り口4dを有し、回収先に送られるメッキ液10を通す復路4cと、
を備える。なお、板状陽極4qの第一孔4sは往路4aの一部を形成し、第二孔4tは復路4cの一部を形成する。
梨地マスキングゴム3gの底面側には、図5に示すように、基材3hが配置され、穴3bと噴出口4bに連通するとともに穴3bに向け分岐し、傾斜面3eを備える空間であるガイド3fを有する。このガイド3fにより、往路4aから復路4cに、メッキエリア2aごとに、メッキ液10の流れを形成し、圧力も調整できる。その結果、メッキ厚に均一性も高まる。
噴出口4bは、メッキエリア2aの中心部に相当する位置(ここではベース部4eの開口)に設けられ、メッキ液10は分岐したガイド3fを通り穴3bに流れ、穴3bに連通するメッキエリア2aの複数のメッキ処理箇所に到達する。
戻り口4dは、メッキエリア2aの二辺に2つ設けられ、かつ1つの戻り口4dが2箇所のメッキエリア2aに連通する。
1 部分メッキ装置
2 被メッキ物
2a メッキエリア
3 マスキング部材
3a マスク部
3b 穴
3c 平滑面
3d 梨地面
3e 傾斜面
3f ガイド
3g 梨地マスキングゴム
3h 基材
4 スパージャー
4a 往路
4b 噴出口
4c 復路
4d 戻り口
4e ベース部
4f 電極層
4g 線状陽極
4n スパージャー
4p 電極層
4q 板状陽極
4s 第一孔
4t 第二孔
5 押さえゴム
6 プレスプレート
10 メッキ液
11 従来の部分メッキ装置
13 マスキングゴム
13a マスク部
13b 穴
14 スパージャー
14a 往路
14b 噴出口
14c 復路
14d 戻り口

Claims (2)

  1. メッキ液で部分メッキされる被メッキ物のメッキ処理面側に配置され、
    前記被メッキ物のメッキしない部分に当接するマスク部と、前記メッキ液を通し前記被メッキ物のメッキ処理部に連通する穴を備え、
    前記マスク部の前記被メッキ物に接触する表面が、
    前記穴の周囲は前記メッキ液の漏出を起こさない幅を有する平らな平滑面で、
    前記平滑面の周囲は表面を荒らした梨地面であることを特徴とする
    梨地マスキングゴム。
  2. 請求項1に記載の梨地マスキングゴムを基材に貼り付け載置するスパージャーであって、
    前記梨地マスキングゴムの前記穴に連通する噴出口を有し、一括メッキ処理されるメッキ処理部のまとまりであるメッキエリアに送られる前記メッキ液を通す往路と、
    回収される前記メッキ液の戻り口を有し、回収先に送られる前記メッキ液を通す復路と、
    を備え、
    前記噴出口が前記メッキエリアの中心部に相当する位置に設けられ、
    前記メッキ液は前記梨地マスキングゴムの底面側の前記基材の設けた分岐したガイドを通り前記穴に流れ、前記穴に連通する前記メッキエリアの複数のメッキ処理箇所に到達し、
    前記戻り口は、前記メッキエリアに2以上設けられ、かつ1つの前記戻り口が2箇所又は4箇所の前記メッキエリアに連通することを特徴とする
    スパージャー。
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