JP3220738B2 - 救急モニタシステム - Google Patents

救急モニタシステム

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JP3220738B2
JP3220738B2 JP26684894A JP26684894A JP3220738B2 JP 3220738 B2 JP3220738 B2 JP 3220738B2 JP 26684894 A JP26684894 A JP 26684894A JP 26684894 A JP26684894 A JP 26684894A JP 3220738 B2 JP3220738 B2 JP 3220738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、救急患者を救急現場か
ら救急車に収容して運ぶ際に、その生体データを移動電
話システムを通じて中断することなく病院などに無線伝
送する救急モニタシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時の救急救命処置などでは、救急現場
から救急患者の生体データを公衆電話回線網を通じて病
院などのモニタ(救急用受信装置)に伝送している。ま
た、移動電話システム(自動車電話、携帯電話)、救急
無線及び公衆電話回線網を通じて病院などのモニタに無
線伝送している。さらに、救急看護者は公衆電話回線
網、移動電話システム、救急無線及び公衆電話回線網を
通じた通話によって、モニタを観察する医師から救急現
場での処置の説明が受けられるようになっている。
【0003】例えば、移動電話システムを利用する場
合、その救急現場から救急患者の心電図波形を小型の携
帯型モニタで観測し、この生体データを救急用送信装置
を用いて病院のモニタ(救急用受信装置)に無線伝送し
ている。このモニタを観察する医師から移動電話システ
ムを通じた通話によって、その適切な処置の説明を救急
看護者が受けられるようになっている。また、同様に救
急患者を担架などによって救急車に収容する際の移動中
も移動電話システムを通じて心電図波形を病院のモニタ
に無線伝送している。
【0004】さらに、救急患者を救急車に収容して病院
に運ぶ場合、救急車内に設置された大型のデータ表示画
面を備えるヘッドサイドモニタで、救急患者の心電図波
形、SpO2 (酸素飽和度)、血圧を観測し、この生体
データを移動電話システムに接続される救急用送信装置
から無線回線で病院のモニタに無線伝送している。この
モニタを観察する医師から通話を通じて、運ぶ途中の救
急患者に対する、その適切な処置の説明が救急看護者に
行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の救急モニタシステムでは、救急患者を救急現場か
ら救急車に収容して病院などに運ぶ際に、救急用送信装
置から病院のモニタに伝送する救急患者の生体データの
伝送が中断する場合がある。例えば、救急患者を救急現
場から担架などによって救急車に収容するまでは、可搬
性を考慮した比較的小型の携帯型モニタで心電図波形を
観測し、その出力を救急用送信装置に接続して生体デー
タを無線伝送しているが、救急車に収容した後は救急患
者の、より正確かつ多種の生体データを得るため救急車
内に設置されたヘッドサイドモニタを用いて観測を行う
ため、このヘッドサイドモニタからの出力データを救急
用送信装置に切り替える接続時に救急患者の生体データ
の無線伝送が中断してしまうという欠点があった。
【0006】本発明は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、移動電話システムを利用し
て、救急患者を救急現場から救急車に収容して病院など
に運ぶ際の生体データが中断することなく、かつ、確実
及び正確に病院などのモニタ(救急用受信装置)に無線
伝送でき、その迅速な応急処置が可能になる救急モニタ
システムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の救急モニタシステムは、生体データ
を測定し、かつ、画面表示するとともに生体データを外
部装置に送出するための接続部を備える第1のモニタ
と、前記第1のモニタからの生体データを無線送信する
救急用送信装置と、前記救急用送信装置から無線送信さ
れた生体データを受信する受信手段と、前記第1のモニ
タの生体データが入力される側面を外部に向くようにさ
れつつほぼ全体が挿入装着される装着部と前記装着部内
に設けられ前記第1のモニタが前記装着部に挿入装着さ
れた際に前記第1のモニタの接続部と接続される本体接
続部とを有し前記本体接続部を通じて受け取った生体デ
ータを少なくとも画面表示する第2のモニタと、を備
え、前記第1のモニタが生体データを測定する際の操作
手段の操作を含む操作を行う本体側操作手段を前記第2
のモニタに設け、前記第1のモニタを前記第2のモニタ
に装着した後は、前記本体側操作手段の操作によって画
面表示の操作を行うとともに、この操作による制御デー
タを前記第1のモニタに送出することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の救急モニタシステムは、前
記第2のモニタが救急車に配置されるとともに、この第
2のモニタの表示画面が、前記第1のモニタの表示画面
より大型とする構成である。
【0009】請求項3記載の救急モニタシステムは、前
記第1のモニタからの生体データを接続部及び本体接続
部を通じて第2のモニタに送出するとともに、第2のモ
ニタからの制御データを前記本体接続部及び接続部を通
じて第1のモニタに送出する構成としている。
【0010】請求項4記載の救急モニタシステムは、前
記救急用送信装置に無線電話通話手段を設け、移動電話
網との無線回線を通じて、生体データを回線接続先に送
信するとともに、無線電話通話手段を通じて回線接続先
の電話機との間で通話を行う構成である。
【0011】請求項5記載の救急モニタシステムは、前
記第1のモニタの接続部と第2のモニタの本体接続部と
に、非接触の磁気カップラ又はフォトカップラを設け、
この磁気カップラ又はフォトカップラを通じて第1のモ
ニタから生体データを第2のモニタに送出するととも
に、第2のモニタからの制御データを第1のモニタに送
出する構成である。
【0012】請求項6記載の救急モニタシステムは、前
記第1のモニタの接続部と第2のモニタの本体接続部と
のそれぞれに、接触する接続ピンを設け、この接続ピン
を通じて第1のモニタからの生体データを第2のモニタ
に送出するとともに、第2のモニタからの制御データを
第1のモニタに送出する構成である。
【0013】請求項7記載の救急モニタシステムは、前
記第2のモニタに直流電源と、この直流電源からの電流
を第1のモニタに供給するための通電用接続ピンを第1
のモニタの接続部と第2のモニタの本体接続部とに備え
る構成としている。
【0014】請求項8記載の救急モニタシステムは、前
記第1のモニタに充電電池と、充電制御回路を設け、か
つ、前記第2のモニタに直流電源と、この直流電源から
の電流を第1のモニタに供給するための通電用接続ピン
を第1のモニタの接続部と第2のモニタの本体接続部に
備えるとともに、第2のモニタから供給される電流を充
電制御回路で制御して充電電池に充電する構成である。
【0015】請求項9記載の救急モニタシステムは、前
記第1のモニタの接続部と第2のモニタの本体接続部と
にそれぞれ、接地された接地接続ピンを設け、第1のモ
ニタを第2のモニタに装着した際に、接地接続ピン間が
正常に接触することによって、前記通電用接続ピンから
の通電が行われて第1のモニタが動作し、この動作によ
って第1のモニタと第2のモニタとの正常接続を確認す
る構成としている。
【0016】
【0017】
【作用】このような構成の請求項1,2,3記載の救急
モニタシステムでは、第1のモニタからの生体データを
救急用送信装置から無線伝送しながら、第1のモニタが
救急車に配置された第1のモニタより大型の表示画面を
備えた第2のモニタに装着される。この場合、第1のモ
ニタの接続部と第2の本体接続部とが接続されて、生体
データを第2のモニタが受け取って画面表示している。
この第1のモニタを第2のモニタに装着した後は、第2
のモニタの操作手段の操作による制御データが第1のモ
ニタに送出され、その制御が行われる。したがって、移
動電話システムを利用して、救急患者を救急現場から救
急車に収容して病院などに運ぶ際に、生体データが中断
することなく、病院などのモニタに無線伝送される。
【0018】請求項4記載の救急モニタシステムは、移
動電話網との無線回線を通じて生体データを送信すると
ともに、無線電話通話手段を通じて無線回線をもって接
続した接続先との通話を行う。したがって、生体データ
を伝送すると同時に病院の医師などからの確実な応急手
当の指示説明が救急看護者に通話を通じて行われる。
【0019】請求項5,6記載の救急モニタシステム
は、非接触の磁気カップラ又はフォトカップラ、又は、
接続ピンを通じて第1のモニタからの生体データを第2
のモニタに送出し、かつ、第2のモニタからの制御デー
タを第1のモニタに送出している。したがって、磁気カ
ップラ又はフォトカップラを用いた場合、接続ピンを用
いた場合のように、錆などによる接触不良が生じなくな
る。殊に磁気カップラはフォトカップラのように汚れが
付着しても、その伝達特性が劣化しない。なお、接続ピ
ンを用いた構成では、磁気カップラ又はフォトカップラ
を用いた場合に比較して、その構成が簡素化される。
【0020】請求項7,8記載の救急モニタシステム
は、第2のモニタの直流電源からの電流を第1のモニタ
に通電用接続ピンを通じて供給している。また、第2の
モニタの直流電源からの電流を第1のモニタの充電制御
回路で制御して充電電池に充電している。したがって、
第1のモニタを第2のモニタに装着した場合、充電電池
の容量低下による生体データの伝送停止が発生しなくな
る。さらに、充電が行われることによって、この後に第
1のモニタを長時間使用できるようになる。
【0021】請求項9記載の救急モニタシステムは、接
地接続ピン間が正常に接触することによって、通電用接
続ピンからの通電が行われて第1のモニタが動作する。
すなわち、この動作によって第1のモニタと第2のモニ
タとの正常な接続が確認される。
【0022】
【実施例】次に、本発明の救急モニタシステムの実施例
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の救急
モニタシステムの全体構成を説明するための図である。
図1において、救急現場Aでは、担架2に収容された救
急患者Mに対して、以降で詳細に説明する小型モニタ5
によって心電図波形、SpO2 (酸素飽和度)、血圧が
観測される。この観測による生体データが以降で詳細に
説明する救急用送信装置10から移動電話システムDな
どの無線回線及び有線電話回線網Eを通じて病院Cに伝
送される。担架2の救急患者Mは小型モニタ5によって
生体データが観測され、その生体データを無線伝送しな
がら救急車Bによって病院Cに運ばれる。
【0023】救急車Bには、以降の図3に示すように小
型モニタ5が装着される大型モニタ30が設置されてい
る。病院Cには、救急用受信装置15が設置されてお
り、この救急用受信装置15は、伝送されてくる生体デ
ータを表示する液晶ディスプレイ(LCD)15aとプ
リンタ15bを内蔵しており、電話機16とともに局線
Lに接続されている。この局線Lは有線電話回線網Eの
交換局17に接続されている。有線電話回線網Eは移動
電話システムDにおける制御局18に接続され、さらに
制御局18に多数のセル基地局19が有線接続されてい
る。
【0024】図2は救急現場Aで用いる小型モニタ5及
び救急用送信装置10の外観構成を示す斜視図である。
図2において、小型モニタ5は、心電図の波形、SpO
2 (酸素飽和度)、血圧の数値などを画面表示する液晶
ディスプレイ(LCD)20と、電源スイッチ(SW)
21と、データの記憶を指示するためのメモリスイッチ
(SW)22aと、血圧の測定を指示するための血圧測
定スイッチ(SW)22bとが設けられている。
【0025】さらに、コネクタ部23を有している。こ
のコネクタ部23にそれぞれコードを通じて接続される
心電図測定用の電極24と、SpO2 測定用のプローブ
25と、血圧測定用のカフ26とを有している。さら
に、コネクタ部23には、測定した生体データを救急用
送信装置10に送出するコードが接続されている。ま
た、この小型モニタ5にはコネクタ部23の反対側(裏
側)に、以降(図3から図5)で詳細に説明するように
大型モニタ30に装着する際に、その電気的接続を行う
接続部5aが設けられている。
【0026】救急用送信装置10には、小型モニタ5か
らコードを通じて生体データが入力され、電話回線の伝
送帯域内で生体データと通話音声とを周波数分割し、さ
らに変調などを行う変調器27と、テンキーや液晶ディ
スプレイなど備えて通話を行うためのハンドセット28
と、移動電話本体装置29とを有している。変調器27
には、送信スイッチ(SW)27a、通信表示ランプ2
7bなどが設けられている。
【0027】図3は救急車Bに設置された小型モニタ5
が装着される大型モニタ30の外観構成を示す斜視図で
ある。図3において、この大型モニタ30の前面には小
型モニタ5が挿入される装着部31と、小型モニタ5で
測定した生体データを印字した記録紙Pを出力するため
に、その記録紙ロールを収容し、かつ、印字を行う印字
部32と、電源スイッチ(SW)33と、小型モニタ5
が大型モニタ30の装着部31に装着された際の、図示
しない保持機構を解除するイジェクトボタン34と、生
体データなどを画面表示する大型の液晶ディスプレイ
(LCD)35とが設けられている。
【0028】さらに、この大型モニタ30には、前面上
部に小型モニタ5が測定した生体データの記録紙Pへの
記録かつ出力を指示するための記録指示ボタン36と、
小型モニター5に記憶された生体データを記録紙Pへ記
録する指示を行うレポート指示ボタン37と、記録紙P
の送りを指示するための記録紙送出指示ボタン38とが
設けられている。さらに、血圧測定の指示を行うための
血圧測定指示ボタン39と、測定項目を選択する項目選
択ボタン40と、この項目選択ボタン40で選択した項
目の測定を指示するための設定ボタン41とが設けられ
ている。
【0029】図3に示す状態では、救急現場Aからの救
急患者Mが救急車B内のヘッドに運び込まれるととも
に、図2に示した救急用送信装置10によって生体デー
タが中断することなく無線伝送されている。また、救急
患者Mには心電図測定用の電極24と、SpO2 値測定
用のプローブ25と、血圧測定用のカフ26とが装着さ
れており、その生体データの測定が継続されている。
【0030】図4は図2に示す小型モニタ5及び救急用
送信装置10の電気的構成を示すブロック図である。図
4において、小型モニタ5には、図2に示したLCD2
0、電源SW21、メモリSW22a、血圧測定SW2
2b、電極24、プローブ25、カフ26及び、以降の
図6に詳細な構成を示す接続部5aを有している。さら
に、この小型モニタ5の各部を制御するCPU,RO
M,ワーキングRAM,A/Dコンバータなどで構成さ
れる制御部50と、電極24、プローブ25、カフ26
からの検出信号をそれぞれ増幅して制御部50の図示し
ないA/Dコンバータに供給する増幅器51a,51
b,51cとが設けられている。
【0031】さらに、この小型モニタ5には救急用送信
装置10に生体データを送出する際のインタフェース処
理を行う伝送インタフェース(I/F)回路53と、大
型モニタ30と接続した際のデータ送受信処理を行う接
続インタフェース(I/F)回路54と、生体データを
記憶するメモリ56と、電源電池57と、この電源電池
57の充電を制御する充電制御回路58とが設けられて
いる。
【0032】図4に示す救急用送信装置10は図2に示
す変調器27、ハンドセット28、移動電話本体装置2
9を有している。
【0033】図5は図3に示す大型モニタ30の電気的
構成を示すブロック図である。図5において、この大型
モニタ30には、図3に示した装着部31、印字部3
2、LCD35、記録指示ボタン36、レポート指示ボ
タン37、記録紙送出指示ボタン38、血圧測定指示ボ
タン39、項目選択ボタン40、設定ボタン41とが設
けられている。さらに、この大型モニタ30の各部を制
御するCPU,ROM,ワーキングRAM,A/Dコン
バータなどで構成される制御部60と、小型モニタ5と
のデータ送受信処理を行う本体接続インタフェース(I
/F)回路61とが設けられている。さらに、AC電源
を直流化し、又は、救急車BのDC電圧を安定化するた
めの電源回路62と、図4に示す小型モニタ5の接続部
5aと接続される本体接続部63とが設けられている。
【0034】図6は小型モニタ5の接続部5aと大型モ
ニタ30の本体接続部63の構成を示す図である。図6
において、小型モニタ5の接続部5aは、接続I/F回
路54に接続されて測定した生体データ及び制御データ
を磁気に変換して送受信するための磁気カップラ70,
71と、大型モニタ30への小型モニタ5の装着が確実
に行われたか否かを確認するために接地される接続ピン
72,73と、大型モニタ30からの電源供給が行われ
る接続ピン74とが設けられている。
【0035】大型モニタ30の本体接続部63には、小
型モニタ5の接続部5aの磁気カップラ70,71と磁
気結合する位置に配置されるとともに、本体接続I/F
回路61に接続されて生体データ及び制御データを磁気
変換して送受信するための磁気カップラ80,81と、
小型モニタ5の接続ピン72,73が接続され、かつ、
短絡するとともに接地された接続ピン82,83と、小
型モニタ5に電源供給を行うための接続ピン84とが設
けられている。なお、小型モニタ5の接続ピン72,7
3及び本体接続部63の接続ピン82,83は、接続を
確実に行うために2本を用いているが、1本ずつでも良
い。
【0036】次に、この実施例の動作及び機能について
説明する。まず、図1に示す救急車Bが救急現場Aに到
着し、救急看護者が、例えば、バッグに収納した小型モ
ニタ5及び救急用送信装置10を持ち出して、救急患者
Mの看護にあたるとともに、図2及び図4に示す電極2
4、プローブ25、カフ26を救急患者Mに装着する。
そして、小型モニタ5の電源SW21をオンにして動作
させる。この動作で測定した心電図波形、SpO2 (酸
素飽和度)の生体データが、図4の増幅器51a,51
bを通じて制御部50で取り込まれる。また、血圧測定
SW22bを押下すると図示しない圧縮空気送出機構か
ら圧縮空気をカフ26に送出して、その血圧値が増幅器
51cを通じて制御部50で取り込まれる。
【0037】制御部50は、生体データをデジタル化し
てLCD20で画面表示する制御を行う。さらに、伝送
I/F回路53を通じて救急用送信装置10に送出す
る。救急用送信装置10では、移動電話本体装置29及
びハンドセット28を用いて、発呼かつ電話番号(選択
信号)を無線送信し、図1に示す移動電話システムDの
無線回線及び有線電話回線網Eを通じて病院Cの救急用
受信装置15及び電話機16と回線接続される。この回
線接続によって医師との通話が行われ、同時に小型モニ
タ5からの生体データを病院Cの救急用受信装置15に
無線伝送する。
【0038】この状態で救急患者Mを担架2に収容し
て、図1に示す救急車Bに運び込み、病院Cへの移動を
開始する。すなわち、小型モニタ5からの生体データの
無線伝送を中止することなく継続して行われる。また、
この動作は電源電池57から、各部に直流電圧を供給し
て行う。
【0039】次に、図3に示すように小型モニタ5を大
型モニタ30の装着部31に挿入する。この際、図4に
示す小型モニタ5の接続部5aが、図5に示す本体接続
部63と接続される。この接続によって小型モニタ5の
接続部5aの磁気カップラ70,71と、大型モニタ3
0の本体接続部63の磁気カップラ80,81が磁気結
合し、さらに、小型モニタ5の接続部5aの接続ピン7
2〜74と、大型モニタ30の本体接続部63の接続ピ
ン82〜84とがそれぞれに接触して接続される。
【0040】なお、小型モニタ5を大型モニタ30に装
着した場合、救急用送信装置10における移動電話本体
装置29に、救急車Bのルーフに設けられた外部アンテ
ナを接続しても良い。この場合、外部アンテナは移動電
話本体装置29のアンテナとインピーダンスを整合する
ようにして並列接続し、外部アンテナを接続した際に、
その送信動作が停止しないようにして、無線伝送の中断
を避ける。外部アンテナの接続は、図3に示すように同
軸ケーブルの先端の同軸プラグ43を移動電話本体装置
29の同軸コネクタに接続して行う。
【0041】接続ピン72,73と接続ピン82,83
との接続によって、小型モニタ5及び大型モニタ30の
接地間が接続される。また、接続ピン74と接続ピン8
4とが接続されることによって、図5に示す大型モニタ
30の電源回路62から図4中の充電制御回路58に直
流が供給される。したがって、接続ピン72,73が接
続ピン82,83と正常に接続されていない場合は電流
ループが形成されず、接続ピン74及び接続ピン84を
通じた直流供給が行われなくなる。また、接続ピン74
と接続ピン84とが正常に接触していない場合も直流供
給が行われなくなる。この動作によって小型モニタ5の
接続部5aと大型モニタ30の本体接続部63との接続
が確実に行われたことが判明する。
【0042】充電制御回路58は、電源電池57の充電
を制御する。なお、大型モニタ30からの直流供給を充
電制御回路58が検出した際に、充電を行わずに充電制
御回路58から小型モニタ5の各部に直流を供給するよ
うにしても良い。
【0043】小型モニタ5の接続I/F回路54からの
生体データは、磁気カップラ71,81の磁気結合を通
じて本体接続I/F回路61に入力され、さらに制御部
60からLCD35に送出される。ここで小型モニタ5
のLCD20より大型のLCD35に生体データが画面
表示される。したがって、救急看護者が、より確実に生
体データを観測することができ、その生体データを病院
Cの医師に正確に通知できるようになる。また、生体デ
ータが印字部32で記録紙Pとして出力される。このL
CD35での画面表示、印字部32での印字出力は、記
録指示ボタン36から設定ボタン41までのボタン操作
を制御部60が識別し、その制御で行われる。
【0044】この大型モニタ30での操作は、その制御
データが本体接続I/F回路61、磁気カップラ80,
70、接続I/F回路54を通じて制御部50に送出さ
れ、この制御データに基づいた動作指示が制御部50に
よって行われる。このような小型モニタ5と大型モニタ
30との連動中も、小型モニタ5からの生体データが救
急用送信装置10から、移動電話システムDの無線回線
及び有線電話回線網Eを通じて病院Cの救急用受信装置
15に中断することなく無線伝送される。同時に、救急
用送信装置10と病院Cの電話機16との間で通話が行
われ、救急用受信装置15に画面表示される生体データ
を観察する医師との通話を通じて、運ぶ途中の救急患者
Mに対する、その適切な処置説明を救急看護者が受けら
れるようになる。
【0045】なお、この実施例では生体データ及び制御
データの送出に非接触型の磁気カップラ70,71,8
0,81を用いて説明したが、非接触型のフォトカップ
ラを用いても同様に動作する。また、この非接触型の磁
気カップラ70,71,80,81又はフォトカップラ
に代えて、接続ピン72〜74,82〜84と同様の接
続ピンを用いても同様に動作する。非接触型の磁気カッ
プラ70,71,80,81又はフォトカップラを用い
た場合、接続ピンのように錆などによる接触不良が生じ
なくなる。磁気カップラ70,71,80,81はフォ
トカップラのように汚れが付着しても、その伝達特性が
劣化しない利点がある。なお、接続ピンを用いた構成で
は磁気カップラ70,71,80,81又はフォトカッ
プラを用いた場合に比較して、その構成が簡素化され
る。
【0046】また、この実施例では、移動電話システム
Dの無線回線で接続される救急用送信装置10を用いて
説明したが、この救急用送信装置10に代えて、消防署
の基地局無線装置と無線回線で接続されるとともに、小
型モニタ5からの生体データの送信が可能な携帯型無線
機を用いても良い。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2,3記載の救急モニタシステムによれば、第1の
モニタからの生体データを救急用送信装置から無線送信
しながら、第1のモニタが救急車に配置された第1のモ
ニタより大型の表示画面を備えた第2のモニタに装着さ
れるため、移動電話システムを利用して、救急患者を救
急現場から救急車に収容して病院などに運ぶ際の生体デ
ータが中断することなく、病院などのモニタに無線伝送
できるという効果を有する。さらに、救急の現場におい
てモニタ類が占めるスペースを小さくすることができ
る。
【0048】請求項4記載の救急モニタシステムによれ
ば、移動電話網との無線回線を通じて生体データを送信
し、かつ、無線電話通話手段を通じて無線回線をもって
接続した接続先との通話が行われるため、生体データを
伝送すると同時に病院の医師などからの確実な応急手当
の指示説明が救急看護者に通話を通じて行われるという
効果を有する。
【0049】請求項5,6記載の救急モニタシステムに
よれば、非接触の磁気カップラ又はフォトカップラ、又
は、接続ピンを通じて第1のモニタからの生体データを
第2のモニタに送出し、かつ、第2のモニタからの制御
データを第1のモニタに送出しているため、磁気カップ
ラ又はフォトカップラを用いた場合、接続ピンを用いた
場合のように、錆などによる接触不良が生じなくなり、
殊に磁気カップラはフォトカップラのように汚れが付着
しても、その伝達特性が劣化しないとともに、接続ピン
を用いた場合に、その構成を簡素化できるという効果を
有する。
【0050】請求項7,8記載の救急モニタシステムに
よれば、第2のモニタの直流電源からの直流を第1のモ
ニタに通電用接続ピンを通じて供給し、また、第2のモ
ニタの直流電源からの直流を第1のモニタの充電制御回
路で制御して充電電池に充電しているため、第1のモニ
タを第2のモニタに装着して用いた場合に、充電電池の
容量低下による生体データの伝送停止が発生せず、さら
に、充電が行われることによって、この後に第1のモニ
タを長時間使用できるという効果を有する。
【0051】請求項9記載の救急モニタシステムによれ
ば、接地接続ピン間が正常に接触することによって、通
電用接続ピンからの通電が行われて第1のモニタが動作
するため、その動作によって第1のモニタと第2のモニ
タとの正常接続が確認できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の救急モニタシステムの全体構成を説明
するための図である。
【図2】図1に示す小型モニタ及び救急用送信装置の外
観構成を示す斜視図である。
【図3】実施例にあって救急車に設置し、かつ、小型モ
ニタが装着される大型モニタの外観構成を示す斜視図で
ある。
【図4】図2に示す小型モニタ及び救急用送信装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図5】図3に示す大型モニタの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図2及び図3に示す小型モニタと大型モニタの
接続部の構成を示す図である。
【符号の説明】
5 小型モニタ 5a 接続部 10 救急用送信装置 15 救急用受信装置 20,35 LCD 27 変調器 29 移動電話本体装置 31 装着部 50,60 制御部 57 電源電池 58 充電制御回路 62 電源回路 63 本体接続部 70,71,80,81 磁気カップラ 72〜74,82〜84 接続ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00 H05K 7/12 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体データを測定し、かつ、画面表示す
    るとともに生体データを外部装置に送出するための接続
    部を備える第1のモニタと、 前記第1のモニタからの生体データを無線送信する救急
    用送信装置と、 前記救急用送信装置から無線送信された生体データを受
    信する受信手段と、 前記第1のモニタの生体データが入力される側面が外部
    に向くようにされつつほぼ全体が挿入装着される装着部
    と、前記装着部内に設けられ前記第1のモニタが前記装
    着部に挿入装着された際に前記第1のモニタの接続部と
    接続される本体接続部とを有し、前記本体接続部を 通じ
    て受け取った生体データを少なくとも画面表示する第2
    のモニタと、を備え、 前記第1のモニタが生体データを測定する際の操作を含
    む操作を行う本体側操作手段を前記第2のモニタに設
    け、前記第1のモニタを前記第2のモニタに装着した後
    は、前記本体側操作手段の操作によって画面表示の操作
    を行うとともに、この操作による制御データを前記第1
    のモニタに送出する ことを特徴とする救急モニタシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記第2のモニタが救急車に配置される
    とともに、この第2のモニタの表示画面が、前記第1の
    モニタの表示画面より大型であることを特徴とする請求
    項1記載の救急モニタシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1のモニタからの生体データを接
    続部及び本体接続部を通じて第2のモニタに送出すると
    ともに、前記第2のモニタからの制御データを前記本体
    接続部及び接続部を通じて第1のモニタに送出すること
    を特徴とする請求項1記載の救急モニタシステム。
  4. 【請求項4】 前記救急用送信装置に無線電話通話手段
    を設け、移動電話網との無線回線を通じて生体データを
    回線接続先に送信するとともに、前記無線電話通話手段
    を通じて回線接続先の電話機との間で通話を行うことを
    特徴とする請求項1記載の救急モニタシステム。
  5. 【請求項5】 前記第1のモニタの接続部と第2のモニ
    タの本体接続部とに、非接触の磁気カップラ又はフォト
    カップラを設け、この磁気カップラ又はフォトカップラ
    を通じて前記第1のモニタから生体データを第2のモニ
    タに送出するとともに、前記第2のモニタからの制御デ
    ータを前記第1のモニタに送出することを特徴とする請
    求項1又は3記載の救急モニタシステム。
  6. 【請求項6】 前記第1のモニタの接続部と第2のモニ
    タの本体接続部とのそれぞれに、接触する接続ピンを設
    け、この接続ピンを通じて前記第1のモニタからの生体
    データを第2のモニタに送出するとともに、前記第2の
    モニタからの制御データを前記第1のモニタに送出する
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の救急モニタシス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記第2のモニタに直流電源と、この直
    流電源からの電流を第1のモニタに供給するための通電
    用接続ピンを前記第1のモニタの接続部と第2のモニタ
    の本体接続部とに備えることを特徴とする請求項1記載
    の救急モニタシステム。
  8. 【請求項8】 前記第1のモニタに充電電池と、充電制
    御回路を設け、かつ、前記第2のモニタに直流電源と、
    この直流電源からの電流を第1のモニタに供給するため
    の通電用接続ピンを前記第1のモニタの接続部と第2の
    モニタの本体接続部に備えるとともに、前記第2のモニ
    タから供給される電流を前記充電制御回路で制御して前
    記充電電池に充電することを特徴とする請求項1記載の
    救急モニタシステム。
  9. 【請求項9】 前記第1のモニタの接続部と第2のモニ
    タの本体接続部とにそれぞれ、接地された接地接続ピン
    を設け、前記第1のモニタを第2のモニタに装着した際
    に、前記接地接続ピン間が正常に接触することによっ
    て、前記通電用接続ピンからの通電が行われて第1のモ
    ニタが動作し、この動作によって前記第1のモニタと第
    2のモニタとの正常接続を確認することを特徴とする請
    求項7又は8記載の救急モニタシステム。
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