JP3224767U - 容器持上げ傾動装置、およびフック - Google Patents
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Abstract
【課題】選別対象物を入れた容器を所定の高さまで安定的に持ち上げて傾ける作業を人力のみで大きな負担なく行える、最も簡易かつ低コストな容器持上げ傾動装置を提供する。【解決手段】平面視平行に並ぶ第1レール11、第2レール12、第3レール13の3本のレールを備え、前記第1レールは、水平の第1区間14から上方に傾斜する第2区間16を経て水平の第3区間15に至る形状を有し、前記第2レールは前記第1レールと同じ高さの水平の第1区間から前記第1レールよりも低い高さまで同じ角度で上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有し、前記第3レールは、前記第2レールよりも高い位置の水平の第1区間から前記第1レールよりも低く第2レールよりも高い高さまで同じ角度で上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有することを特徴とする容器持上げ傾動装置。【選択図】図2
Description
本考案は、選別対象物を上方から投入する選別機に適用可能な容器持上げ傾動装置に関する。より詳細には、選別機に装着あるいは選別機に接して配置し、選別対象物を入れた容器を載置して選別機に沿って横移動させることで、選別機の上方の投入口の高さまで容器を持ち上げるとともに、投入口の位置で容器を所定の角度に傾けて選別対象物の選別機への投入を容易にする装置である。また、本考案に係るフックは、容器持上げ傾動装置上に容器をクレーンで吊り下げて載置する際に、ベルト等の吊索と容器の持ち手とを着脱可能に連結し、重量の大きな容器を容易かつ安全に取り扱い可能とするものである。
果実等の農産物の収穫・出荷においてはサイズを揃えるための選別作業が行われており、多種多様な選別機が用いられている。たとえば、図1は梅の実の選別作業の写真である。写真の選別機は、規格されたサイズごとの多数の孔が空いた回転式ドラムを並べたスロープの上から梅の実を流す方式のものである。梅の実は様々なサイズのものが写真手前に見える樹脂製コンテナに入れられて選別場に運ばれてくるため、コンテナを選別機のスロープの高さまで持ち上げて傾け、中の梅の実をスロープ最上部に投入する必要がある。梅の実の場合、満載されたコンテナの重量は一般的に25Kg程度にもなるため、コンテナを持ち上げて傾ける作業は重労働といえ、作業者の疲労や腰痛等が問題となっている。
選別場に天井ホイスト型のクレーン等が設置されていればコンテナの持ち上げる労力の問題は解決するが、コンテナを安定的に宙吊りにし、さらに選別機の上で傾ける必要があるため、ベルト等のクレーンの吊索をコンテナに固定する方法が問題となる。農産物等に一般的に使用されている樹脂製コンテナは、箱体の左右に矩形の孔を設けて持ち手としており、二股に分かれた吊索の両先端に設けたフックを持ち手に引っ掛けて懸吊する場合が多い。しかし、二点で懸吊した状態のコンテナは容易に傾けられる反面不安定なため危険性が高い。持ち手に引っ掛けるベルトとフックの対を増やせば安定性は向上するものの、傾けにくくなるだけでなく、持ち手への着脱が面倒になる。
一方、重量の大きなコンテナ等の容器を傾ける機構としては、物流や製造設備の分野で各種の先行技術が提案されている。たとえば、特許文献1で開示された物品取り出し装置は、容器を載せた傾斜台を傾斜シリンダで傾斜させるものである。また、特許文献2で開示された傾動装置は、ガイドレール上に装架した走行台車の巻上装置により吊り具を介してバケットを吊上げて移動させ、また傾けるものである。
特開平9−194037
実開平6−32431号公開実用新案公報
しかし、先行技術は油圧等の動力を用いた複雑かつ大掛かりな機構であり、農産物の選別場で用いるには設置や移動が困難なだけでなく、何より高コストであって現実的なものではなかった。
本考案は、かかる先行技術の問題点を解決し、農産品等の選別対象物を満載したコンテナ等の容器を所定の高さまで安定的に持ち上げて傾ける作業を人力のみで大きな負担なく行える、最も簡易かつ低コストで、かつ、設置や撤去の容易な容器持上げ傾動装置を提供することを第一の課題とする。また、ホイストクレーン等を使用可能な場合に、吊索を容器の持ち手に連結して容器を安定的に吊上げ、その状態で容易に傾動可能な、最も簡易かつ低コストなフックを提供することを第二の課題とする。
前記第一の課題を解決するために、請求項1に記載した考案は、選別対象物を上方から投入する選別機に適用可能な容器持上げ傾動装置であって、平面視平行に並ぶ第1、第2、第3の3本のレールを備え、前記第1レールは、水平の第1区間から上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有し、前記第2レールは前記第1レールと同じ高さで水平の第1区間から前記第1レールよりも低い高さまで同じ角度で上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有し、前記第3レールは、前記第2レールよりも高い位置で水平の第1区間から前記第1レールよりも低く第2レールよりも高い高さまで同じ角度で上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有することを特徴とする。
前記3本のレールはいずれも鋼管を曲げ加工して形成可能であり、持上げる容器のサイズに対応する適宜の間隔で複数のステーにより支持固定し、容器持上げ傾動装置として一体化することができる。容器持上げ傾動装置は、たとえばステーに設けた引掛け部により選別機の側面に直接取付けてもよいし、容器持上げ傾動装置に脚部を設けて自立させてもよく、脚部にストッパーを備えるキャスターを設け、手押しで移動可能としてもよい。また、容器持上げ傾動装置の全長や3本のレールの各区間の長さや高さ、第2区間の傾斜角度については、請求項1に記載の構成の範囲において、適用する選別機の大きさや高さに対応して任意に設計可能である。
次に、前記第二の課題を解決するために、請求項2に記載した考案は、請求項1に記載した容器持上げ傾動装置の第1レールおよび第2レールの第1区間上に選別対象物を入れた容器をクレーンで吊り下げて載置する際に、吊り下げベルトと容器の持ち手とを着脱可能に連結するためのフックであって、略直角三角形の環状体の垂直辺の一部が開放され、水平辺の上面に前記持ち手の横幅よりもやや幅が狭い受け板を設けたことを特徴する。
さらに、請求項3に記載した考案は、請求項2に記載した考案であって、前記環状体の垂直辺の開放部には、開放状態から閉鎖状態に移行させる付勢を有する閉鎖体を備えることを特徴とする。
前記環状体はフックの本体で、棒鋼あるいは鋼管を曲げ加工して形成可能であり、前記受け板は、鋼板を環状体に溶接して固定することができる。クレーンの吊索の先端を環状体の上部に取り付け、環状体の開放部を通して容器の持ち手を引掛けると、持ち手が受け板の上に載る形となる。また、環状体の垂直辺の開放部に閉鎖体を設けた場合、環状体は登山用のカラビナと同様の構成となる。
請求項1に記載した容器持上げ傾動装置によれば、選別対象物を満載した重たい容器を所定の高さまで安定的に持ち上げて傾ける作業を人力のみで容易に行える。また、その構造は極めて簡易で軽量かつ低コストであり、選別機への取付や設置、撤去も容易であるため、選別場等に普及させ易く、作業員の負担の軽減と選別作業の効率化に優れた効果が期待できる。
また、請求項2に記載したフックも簡易かつ低コストに実現でき、簡単な動作で容器に引っ掛けて安定的に吊上げることができるため、トラック等の荷台から容器持上げ傾動装置に容器を移す作業が効率化できる。また、容器を懸吊したまま容易に傾けることができるので、ホイストクレーン等が使用可能な場合は、容器持上げ傾動装置を用いずに直接選別機に容器内の選別対象物を投入することも可能である。さらに、請求項3に記載したフックは、環状体の開放部に閉鎖体を設けているので、不用意にフックが容器の持ち手から外れることが防がれ、作業中の安全性が向上する。
以下、本考案の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
図2〜8は、本考案に係る容器持上げ傾動装置の一実施形態を示し、図2はその正面図、図3は平面図、図4は右側面図である。容器持上げ傾動装置1は、第1レール11、第2レール12、第3レール13を、ステー14、15、16で一体的に支持固定しており、ステー14とステー15には鋼板を折り曲げた引掛け部17を設け、これで選別機Sの上端および側面の構造に引っ掛けて取り付けるようにしている。図5は、第1レール11、第2レール12、第3レール13の単体の側面図で、s1、s2、s3はそれぞれのレールにおける第1区間、第2区間、第3区間を示す。第1レール11と第2レール12の第1区間s1、第2レール12と第3レールの第3区間s3は、それぞれ等しい長さとしている。なお、第1レール11と第2レール12の第1区間s1側の末端は下方に湾曲させて接地させ、安定を図っている。図6は、図2〜4におけるA−A、B−B、C−Cにおける容器持上げ傾動装置1の各断面図であり、各断面の位置における容器Cの位置や姿勢の変化を示す。
第1〜第3の3本のレール11、12、13はいずれも選別機の長辺と平行に配置される。第1レール11と第2レール12は、容器Cを載せて選別機Sの長辺に沿う方向に移動させるものであり、第3レール13は、容器Cの選別機S側の側面に当接してこれを支持するものである。作業者が容器Cを第1レール11、第2レール12の第1区間s1に載置したあと、上方に傾斜する第2区間s2へと手で押して滑動させることで容器Cが押し上げられる。ここで、第2レール12の第2区間s2は第1レール11の第2区間s2よりも短く低い位置で終了して第3区間s3に移行するが、第1レール11の第2区間s2はさらに高い位置まで継続するため、第1レール11と第2レール12との間に落差が生じて容器Cは選別機S側に向けて傾動し始める。そして、第2レールが水平の第3区間s3に入った段階で容器Cの傾きは所定の角度で固定され、選別機Sへの投入位置で容器Cの滑動を停止させたところで、作業者は、必要に応じてさらに容器Cを手で傾け、選別対象物を掻き出して選別機Sに投入する。
最終的な容器Cの傾斜角度は、第3区間s3における第1レール11と第2レール12の高さの落差によって設定され、選別対象物の平均的なサイズや形状、容器C内積み込む量、あるいは選別機Sに投入する際の傷つき易さ等によって適宜定めることが望ましい。たとえば、選別対象物が梅の実の場合、標準的なコンテナ(外寸:522×363×309mm)を選別機S側に45〜50°程度の角度で傾くように落差を設定するのが好適である。また、第2区間s2の傾斜角度も任意であるが、同じく梅の実を前記標準的なコンテナに満載して押し上げることを想定した場合、30〜35°程度が好適である。
次に、図7〜11は、本考案に係るフックの一実施形態を示し、図7は正面図、図8は右側面図、図9は左側面図、図10は底面図である。フック2は、棒鋼を略直角三角形に曲げて垂直辺に開放部を設けたカラビナ状の環状体20の水平辺の上面に、適用する容器Cの持ち手の孔の幅よりもやや狭い幅の受け板22を溶接している。前記開放部の上端側には、棒鋼よりなる閉鎖体21を、環状体20の内側方向に回動可能に取り付けており、取り付け部には閉鎖体21が開放部を閉鎖する方向に付勢するばねを有する付勢機構(図示せず)を設けている。また、閉鎖体21が環状体20の外側方向には回動しないようにするロック機構(図示せず)も設けている。環状体20の斜辺部分にはゴム製の滑り止め23を被せてあり、フック2の容器Cへの着脱は当該部分を握って行う。図11は、ホイストクレーン(図示せず)の吊索としてのベルトBの二股に分かれた各先端にそれぞれフック2を取り付けて容器Cを懸吊する方法を示す模式図である。
図11に示すように、一対のフック2の垂直辺側を容器Cの両側面の持ち手の孔に外側から引っ掛けた上で、容器Cをホイストクレーンで吊上げ、移動させることができる。容器Cは2点のみで懸吊されることになるが、受け板22の幅は持ち手の孔の幅よりやや狭い幅としているので、持ち手の孔の上端のほぼ全体が受け板22によって支持され、受け板22がない場合に比べて懸吊状態の容器Cの安定性は格段に高まる。また、フック2はベルトBに直角三角形の頂点に取り付けられているため、懸吊した状態で選別機Sの上に移動させた後、作業者が容易に容器Cを傾けることができる。
フック2の閉鎖体21は、環状体20の内側に向けて回動するとともに、外側には回動しないように構成しているため、持ち手部分に閉鎖体21を押し当てるだけで環状体20が開放されて容器Cの持ち手に引っ掛けることができる。そして、フック2を容器Cの持ち手に引っ掛けた時点で、閉鎖体21が前記付勢機構により環状体20を自動的に閉鎖するため、フック2が不用意に外れて懸吊した容器Cが落下する危険も防がれる。一方、フック2を容器Cの持ち手から取り外す際には、滑り止め23を握ったまま、親指以外の指を伸ばして閉鎖体21の下端を引き寄せれば環状体20が開放されるので、そのままフック2を取り外すことができる。以上のとおり、フック2の容器Cへの着脱は、いずれもシングルアクションで素早く行えるため、作業の効率化が図られる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明したが、本考案は、必ずしも上述した構成にのみ限定されるものではなく、本考案の目的を達成し、効果を有する範囲内において、適宜変更実施することが可能なものであり、本考案の技術的思想の範囲内に属する限り、それらは本考案の技術的範囲に属する。
本考案に係る容器持上げ傾動装置およびフックは、極めて低コストで提供可能であるため、果実等の農産物の選果場において容易に普及可能であるが、これに限らず、多数の粒状物や粉体などを開放容器に入れて持ち上げたり傾けたりする行程を有する物流や製造の工程において幅広く利用可能である。また、本考案に係る容器持上げ傾動装置は、選果機等の設備に適用するだけでなく、トラックの荷台等に適用することで、荷台への荷物の積み込み作業の効率化も図れる。
B ベルト
C 容器
S 選別機
1 容器持上げ傾動装置
11 第1レール
12 第2レール
13 第3レール
14 ステー(第1区間)
15 ステー(第3区間)
16 ステー(第2区間)
17 引掛け部
2 フック
20 環状体
21 閉鎖体
22 受け板
23 滑り止め
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Claims (3)
- 選別対象物を上方から投入する選別機に適用可能な容器持上げ傾動装置であって、
平面視平行に並ぶ第1、第2、第3の3本のレールを備え、
前記第1レールは、水平の第1区間から上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有し、
前記第2レールは前記第1レールと同じ高さの水平の第1区間から前記第1レールよりも低い高さまで同じ角度で上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有し、
前記第3レールは、前記第2レールよりも高い位置の水平の第1区間から前記第1レールよりも低く第2レールよりも高い高さまで同じ角度で上方に傾斜する第2区間を経て水平の第3区間に至る形状を有することを特徴とする、
容器持上げ傾動装置。 - 請求項1に記載した容器持上げ傾動装置の第1レール及び第2レールの第1区間上に選別対象物を入れた容器をクレーンで吊り下げて載置する際に、吊り下げベルトと容器の持ち手とを着脱可能に連結するためのフックであって、
略直角三角形の環状体の垂直辺の一部が開放され、水平辺の上面に前記持ち手の横幅よりもやや幅が狭い受け板を設けたことを特徴する、
フック。 - 前記環状体の垂直辺の開放部には、開放状態から閉鎖状態に移行させる付勢を有する閉鎖体を備えることを特徴とする、請求項2に記載したフック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019004172U JP3224767U (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 容器持上げ傾動装置、およびフック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019004172U JP3224767U (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 容器持上げ傾動装置、およびフック |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3224767U true JP3224767U (ja) | 2020-01-16 |
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ID=69145939
Family Applications (1)
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| JP2019004172U Active JP3224767U (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 容器持上げ傾動装置、およびフック |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3224767U (ja) |
-
2019
- 2019-11-01 JP JP2019004172U patent/JP3224767U/ja active Active
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