JP3225155B2 - 吸収冷暖房機 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収冷暖房機に係り、
冷媒散布式の蒸発器の冷媒散布量の制御に好適な吸収冷
暖房機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、吸収冷暖房機では、吸収溶液とし
て臭化リチウム水溶液、冷媒として水を用いるものが主
流である。しかし、水は、吸収冷暖房機の作動温度では
その蒸気圧力が数mmHgと低く、満液式蒸発器では、
その水深による圧力増加が蒸発に対しては不利に作用す
る。したがって通常、小さな圧力差での蒸発に有利な液
膜散布式の蒸発器が用いられる。 【0003】液膜散布式の蒸発器では、冷媒が蒸発器内
に散布され蒸発伝熱管上を流下したのち、蒸発しきれな
かった冷媒を蒸発器内で再循環させる方式と、冷媒が凝
縮器から蒸発器に流入し蒸発伝熱管上を流下したのち、
蒸発しきれなかった冷媒を再循環することなしに吸収器
へ流出させる方式との2方式がある。前者を図7、後者
を図8を参照して説明する。図7は、従来の吸収冷暖房
機のサイクル系統図、図8は、従来の他の吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【0004】まず、図7,8において、1は高温再生
器、2は低温再生器、3は凝縮器、4は蒸発器、5は吸
収器、7は溶液ポンプ、8はエゼクタ、9は低温熱交換
器、10は高温熱交換器、11は、高温再生器1の熱源
となるボイラ、16は、高温再生器1と低温再生器2と
を結ぶ冷媒蒸気配管、15は、冷媒蒸気配管16の制御
弁、21は、蒸発器4における冷媒散布装置、22は、
吸収器5における溶液散布装置、24は、高温再生器1
と蒸発器4とを結ぶ冷媒蒸気配管、23は、冷媒蒸気配
管の制御弁、25は、蒸発器4の伝熱管に通じる冷水配
管、26は、吸収器5および凝縮器3の伝熱管に通じる
冷却水配管である。 【0005】図7に示す従来の吸収冷暖房機において
は、蒸発器4の下部に、冷媒ポンプ44を冷媒配管に設
けている。すなわち、蒸発器4内に散布された冷媒は、
冷水の流れる蒸発伝熱管4a上を流下し、蒸発しきれな
かった冷媒は冷媒ンプ44によって冷媒散布装置21を
介して再度蒸発伝熱管4a上を流下するように構成した
ものである。この方式では、蒸発伝熱管上を流下する冷
媒量を大きくすることができ、流下する冷媒の伝熱管軸
方向の流れの不均一を少なくできること、凝縮器3から
蒸発器4に流入する冷媒量のコントロールが不要である
ことなどの利点がある。 【0006】図8に示す他の従来の吸収冷暖房機におい
ては、凝縮器3と蒸発器4とを結ぶ冷媒配管に流量調整
弁19を備えている。この流量調整弁19で流量を調整
された冷媒が蒸発器4に流入し、冷媒散布装置21によ
り、冷水の流れる蒸発伝熱管4a上に散布される。この
とき、冷媒の蒸発量は、冷凍負荷および吸収溶液の濃度
等の関数となり、前記流量調整弁19によってすべてが
蒸発すると思われる流量に調整されるが、それでも蒸発
しきれなかった冷媒は、液体のままで蒸発器4の底に到
達し、そのまま吸収器5に流入し吸収溶液に混入する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、凝縮器
から蒸発器に流入し蒸発伝熱管上を流下したのち、蒸発
しきれなかった冷媒を再循環することなしに吸収器に流
出させる方式では、吸収器に流入する冷媒は無効冷媒と
呼ばれ、吸収器内の吸収溶液の濃度を、冷凍能力を発揮
すること無しに薄くする。 【0008】吸収冷暖房機は、冷媒と吸収溶液の濃度差
エネルギーによつて冷凍能力を発揮するもので、この無
効冷媒量が多いほど、吸収冷暖房機全体の冷房能率は落
ちてゆく。また、蒸発器で蒸発する冷媒の量は、そのと
きの冷房負荷の大きさによって異なる。もし冷媒散布量
を一定にした場合、冷房負荷が小さくなった場合は蒸発
する冷媒量は少なくなり、その分無効冷媒量が増加し、
吸収冷暖房機全体の冷房効率を落すことになる。したが
って、蒸発器に散布する冷媒量の制御が不可欠となる。 【0009】冷媒散布量の制御方法としては、例えば、
特開平3−211371号公報に記載されているよう
に、蒸発器内の冷媒の温度を検出し、この温度が低い場
合は冷媒散布量を増加させ、またこの温度が高い場合は
冷媒散布量を減少させる方法が知られている。しかし、
この方法では、冷媒負荷の大きいときは冷媒散布量は多
くなり、冷媒負荷の小さいときは冷媒散布量を少なくな
るように制御でき、無効冷媒量をある程度少なくするこ
とはできるが、溶液の濃度、冷却水の温度等の条件によ
っては、冷媒散布量が不足したり、過剰になったりする
ので、冷媒散布量の最適制御とはならない。 【0010】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、冷凍負荷の状態によって蒸発
器内の冷媒蒸発量が変化しても、吸収器に流入する無効
冷媒の量を最小限度に押えうる、高効率で低コストな吸
収冷暖房機を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の吸収冷暖房機に係る第一の発明の構成は、
液膜散布式の蒸発器を有し、蒸発しきれなかった冷媒を
再循環することなしに、あるいは一部のみを再循環させ
て、冷媒を液体のまま蒸発器から流出させ吸収溶液と混
合させる吸収冷暖房機において、この流出する冷媒流量
を検知する検知手段と、その流出する冷媒流量を一定に
保つように蒸発器における冷媒散布量を制御する冷媒散
布量調節手段とを設けたものである。 【0012】上記目的を達成するために、本発明の吸収
冷暖房機に係る第二の発明の構成は、液膜散布式の蒸発
器を有し、蒸発しきれなかった冷媒を再循環することな
しに、あるいは一部のみを再循環させて、冷媒を液体の
まま蒸発器から流出させ吸収溶液と混合させる吸収冷暖
房機において、この流出する冷媒流量を一定とする弁
と、この弁の上部に貯溜される冷媒の液面の高さを検知
する検知手段と、その液面高さを一定に保つように蒸発
器における冷媒散布量を制御する冷媒散布量調節手段と
を設けたものである。 【0013】 【作用】上記の各技術的手段による働きは下記のとおり
である。上記第一の発明によれば、蒸発器の構成要素と
して、蒸発器内で蒸発しきれなかった冷媒の流出量を検
知する検知手段と、蒸発器における冷媒散布量をコント
ロールする冷媒散布量調節手段とを備えたことにより、
その流出する冷媒量を一定に保つようにでき、蒸発器内
から無駄に流出する冷媒の量を極力少なくすることがで
きる。 【0014】また、上記第二の発明によれば、蒸発器の
構成要素として、蒸発器より流出する冷媒量を一定とす
る弁と、この弁の上部に貯溜される冷媒の液面の高さを
検知する検知手段と、その液面高さを一定に保つように
蒸発器における冷媒散布量を制御する冷媒散布量調節手
段とを備えるようにし、このとき、冷媒液面検出手段お
よび冷媒散布量調節手段をフロート弁にて構成するよう
にすれば、制御系が簡単になり、これらに要する費用も
安価にすることができる。 【0015】 【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図6を
参照して説明する。まず、第一の発明の実施例から説明
する。 〔実施例 1〕 図1は、本発明の一実施例に係る吸収冷暖房機のサイク
ル系統図である。図中、図7と同一符号のものは従来技
術と同等部分を示している。なお、冷媒、吸収溶液、冷
水、冷却水等の流れ方向を矢印に示し、電気的な制御系
の接続関係は破線で示している。 【0016】図1に示す吸収冷暖房機は、高温再生器
1、低温再生器2、凝縮器3、蒸発器4、吸収器5、溶
液ポンプ7、エゼクタ8、低温熱交換器9、高温熱交換
器10、およびこれらを作動的に接続する配管系によっ
て構成されている。蒸発器4内の蒸発伝熱管4aには冷
水配管25の冷水が流通している。また、吸収器5およ
び凝縮器3の各伝熱管5a,3aには冷却水配管26の
冷却水が流通している。 【0017】本実施例の吸収冷暖房機は、図7に示した
従来技術に較べ次のような異なる構成を有する。図1に
おいて、6は、蒸発器4の底部に設けた冷媒受け、19
は、凝縮器3と蒸発器4とを結ぶ冷媒配管に設けた流量
調整弁で、この流量調整弁19は、蒸発器4における冷
媒散布量をコントロールするものである。また、20
は、凝縮器3と吸収器5とを結ぶ冷媒配管に設けた流量
調整弁である。28は、蒸発器4より流出する冷媒流量
を検知する手段に係る流量計、27はエゼクタで、この
エゼクタ27は、蒸発器4より流出する冷媒を、吸収器
5の出口にある溶液ポンプ7により吐出される吸収溶液
に混合させる吸引混合手段として機能する。 【0018】ここで、溶液ポンプ7により吸収器5から
吐出された吸収溶液が、再生器に流入するものと一部が
吸収器へ再循環するものとに分岐する場合には、蒸発器
4より流出する冷媒を吸収溶液に混合させる前記エゼク
タ27の位置を、この分岐より再生器側に設けるように
する。 【0019】30a,30bは、蒸発器4に対する冷水
配管25の出入口に備えた温度センサ、29は、流量調
整弁19,20、流量計28、温度センサ30a,30
b、高温再生器1のボイラ11等に、破線に示すごとく
電気的に接続するコントローラである。 【0020】このような構成の吸収冷暖房機の作用を説
明する。高温再生器1で発生し冷媒蒸気配管16で低温
再生器2に送られた冷媒蒸気は、吸収器5から溶液ポン
プ7を経て低温再生器2に溶液散布装置14を介して流
入する吸収溶液と熱交換し、吸収溶液から冷媒蒸気を蒸
発させながら凝縮し、液冷媒となってオリフィス18で
減圧され凝縮器3に流入する。また、低温再生器2で蒸
発した冷媒蒸気は、凝縮器3で凝縮伝熱管3a内を流れ
る冷却水と熱交換し、冷却水を加熱しながら凝縮する。 【0021】凝縮器3で凝縮した冷媒は、流量調整弁1
9を介して蒸発器4に流入し、冷媒散布装置21により
蒸発伝熱管4a上に散布され、蒸発伝熱管4a内を流れ
る冷水と熱交換し、冷水を冷却しながら蒸発し蒸気とな
って吸収器5へ流出する。蒸発器4で蒸発しきれなかっ
た冷媒は、冷媒受け6で受けられ、その後、液体のまま
吸収溶液に混入することになる。 【0022】蒸発器4で発生した冷媒蒸気は、吸収器5
内の吸収伝熱管5a上を流下する吸収溶液に吸収され、
このとき発生する吸収熱は吸収伝熱管5a内を流れる冷
却水に除去される。吸収器5内を流下した吸収溶液は、
溶液ポンプ7により低温熱交換器9、高温熱交換器10
を経て高温再生器1へ送られるとともに、低温熱交換器
9を経て低温再生器2へも送られる。また、前記吸収溶
液の一部は、エゼクタ8を経て吸収器5へ再循環され
る。 【0023】吸収器5から高温再生器1へ、フロートボ
ックス13内のフロート弁12で流量調整されながら送
られた吸収溶液は、高温再生器1においてボイラ11で
加熱され、一部は冷媒蒸気となり低温再生器2へ流入
し、一方、濃縮された吸収溶液は、高温熱交換器10を
経て、低温再生器2から戻る濃縮吸収溶液と混合し低温
熱交換器9、エゼクタ8を経て、溶液散布装置22を介
して吸収器5に流下しサイクルが構成される。 【0024】このような吸収冷暖房機の作用のうち、本
実施例の特徴をさらに説明する。図1に示す吸収冷暖房
機では、蒸発器4における冷媒散布量を最適制御するた
めに、冷媒液が蒸発伝熱管4aに散布され蒸発伝熱管4
a内を流れる冷水と熱交換し、冷水を冷却しながら蒸発
するときに、蒸発しきれなかった冷媒を冷媒受け6によ
って集め、冷媒受け6に接続する冷媒配管を経て、エゼ
クタ27を介して、吸収器5から溶液ポンプ7によって
吐出される吸収溶液に混入するようにする。 【0025】この冷媒の吸収溶液への混入量は流量計2
8によって測定され、この流量が一定となるように流量
調整弁19によって冷媒散布量が制御される。この流量
を、例えば冷媒の全体循環量の1%程度となるように定
めれば、この吸収冷暖房機の冷凍効率は1%以上低下す
ることはない。また、このときの流量調整弁19の弁開
度が小さい場合は冷凍能力が小さいと見なせるので、そ
れによって高温再生器1におけるボイラ11の出力を小
さくするように制御することも可能である。 【0026】さらに、冷水配管25に備えた温度センサ
30a,30bによって検出される冷水温度と流量調整
弁19の弁開度とを比較することによって、冷水の流量
変化を間接的に測定することも可能となる。なお、流量
調節弁20は、吸収冷暖房機の停止時、あるいは吸収溶
液が過度に濃縮されたときに、冷媒を吸収溶液に混合す
ることによって吸収溶液結晶や冷媒凍結等の事故を防止
するものである。 【0027】本実施例によれば、コントローラ29によ
って上記制御を行うことにより、吸収冷暖房機の冷凍負
荷の状態によって蒸発器内での冷媒蒸発量が変化して
も、無効となる冷媒量を全体冷媒循環量の1%程度に保
つことができ、吸収冷暖房機の効率が冷凍負荷変化によ
って落ちることを防止する効果があり、従来よりもさら
に高効率な吸収冷暖房機を提供することができる。 【0028】〔実施例 2〕 図2は、本発明(第一の発明)の他の実施例に係る吸収
冷暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と同一符
号のものは先の第一の実施例と同等部分を示すものであ
るから、その説明を省略する。図2の実施例が図1の実
施例と異なるところは、流量調節弁20を備えた、凝縮
器3と吸収器5とを結ぶ冷媒配管を有しないものであ
る。本実施例では、吸収冷暖房機の停止時、あるいは吸
収溶液が過度に濃縮されたときに、吸収溶液結晶や冷媒
凍結等の事故を防止するために冷媒を吸収溶液に混合さ
せる作用を、コントローラ31により流量調節弁19の
みによって行うものである。本実施例によれば、先の第
一の実施例と同様の効果が得られる。 【0029】〔実施例 3〕 図3は、本発明(第一の発明)のさらに他の実施例に係
る吸収冷暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と
同一符号のものは先の第一の実施例と同等部分を示すも
のであるから、その説明を省略する。図3の実施例が図
1の実施例と異なるところは、蒸発器4より流出する冷
媒を吸収溶液に混合するために、吸収器5出口にある溶
液ポンプ7より吸収器5側に混合地点を設けるように構
成したものである。図3において、50は、冷媒受け6
に接続し流量計28を有する冷媒配管と、溶液ポンプ7
より吸収器5側の吸収溶液配管との接合部、すなわち、
蒸発しきれなかった冷媒が吸収溶液に混入する混合地点
である。 【0030】図3に示す吸収冷暖房機では、蒸発伝熱管
4aに散布された冷媒が、蒸発伝熱管4a内を流れる冷
水と熱交換して蒸発するときに、蒸発しきれなかった冷
媒を冷媒受け6によって集め、冷媒受け6に接続する冷
媒配管を経て、混合地点50で吸収器5から吐出される
吸収溶液に混入される。この冷媒の吸収溶液への混入量
は流量計28によって測定され、この流量が一定となる
ように流量調整弁19によって冷媒散布量が制御され
る。図3の実施例における各制御は、コントローラ32
によって行われる。 【0031】本実施例によれば、先の第一の実施例と同
様の効果が得られるほか、図1に示したエゼクタ27が
不要になるという利点がある。ただし、本実施例の場
合、エゼクタ8を介して、吸収器5内に再循環して散布
される吸収溶液の濃度は薄くなり、吸収器5における冷
却水との熱交換量が少なくなってしまうことを考慮しな
ければならない。 【0032】次に、第二の発明の実施例を説明する。 〔実施例 4〕 図4は、本発明(第二の発明)の一実施例に係る吸収冷
暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と同一符号
のものは先の第一の実施例と同等部分を示すものである
から、その説明を省略する。図4において、33は、蒸
発器4の冷媒受け6に接続する冷媒配管上に設けた冷媒
タンク、34は、冷媒タンク33の下部に設けた流量調
整弁である。 【0033】図4に示す吸収冷暖房機では、蒸発器4に
おいて蒸発しきれずに、蒸発器4から流出する冷媒の一
部を一時冷媒タンク33に貯溜し、吸収冷暖房機の停止
時、あるいは吸収溶液が過度に濃縮されたときに、流量
調整弁34を介して吸収溶液に混合するように制御する
ものである。図4の実施例における各制御は、コントロ
ーラ35によって行われる。 【0034】本実施例によれば、先の第一の実施例と同
様の効果が得られるほか、特に、吸収冷暖房機の停止
時、あるいは部分負荷運転によって吸収溶液が過度に濃
縮されたときに、冷媒タンク33に貯溜した冷媒を吸収
溶液に混合することによって吸収溶液を稀釈することが
できるので、無効冷媒を有効に活用することができ、全
体的に見て省エネルギーとすることができる。 【0035】〔実施例 5〕 次に、図5は、本発明(第二の発明)の他の実施例に係
る吸収冷暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と
同一符号のものは先の第一実施例の吸収冷暖房機と同等
部分であるので、その説明を省略する。図5において、
36は、蒸発器4の冷媒受け6に設けたフロート弁、4
5は、冷媒受け6に接続する冷媒配管に設けた流量調整
弁で、この流量調整弁45は、流出する冷媒流量を一定
に保つためのものである。 【0036】図5に示す吸収冷暖房機では、フロート弁
36にて冷媒受け6上の液面の高さを一定となるように
冷媒の散布量を調整することができ、流量調整弁45に
より蒸発器4から流出する冷媒量を一定となるようにす
るので、無効冷媒量を最小にすることができる。図5の
実施例における各制御は、コントローラ37によって行
われる。本実施例によれば、先の第一の実施例と同様の
効果が得られるほか、制御系が簡単になり、これらにか
かる費用も安価となる。 【0037】本発明の冷媒流量制御方法は水冷の吸収冷
凍機に限らず、空冷の吸収冷凍機にも適用可能である。
図6にその実施例を示す。 〔実施例 6〕 図6は、本発明のさらに他の実施例に係る空冷式吸収冷
暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と同一符号
のものは先の第一実施例の吸収冷暖房機と同等部分であ
るので、その説明を省略する。 【0038】図6において、38は、空冷凝縮器3Aを
構成する空気冷却フィン、39は、空気冷却フィン38
に通風するためのファン、40は、空冷吸収器5Aの吸
収溶液配管に設けた空気冷却フィン、41は、空気冷却
フィン40に通風するためのファン、42は、空冷吸収
器5Aにおける溶液散布装置である。蒸発器4に設けた
冷媒受け6、蒸発器4より流出する冷媒流量を検知する
手段に係る流量計28、蒸発器4より流出する冷媒を、
吸収器5の出口にある溶液ポンプ7により吐出される吸
収溶液に混合させる吸引混合手段として機能するエゼク
タ27等の構成およびその作用は、図1の実施例と同等
である。図6の実施例における各制御は、コントローラ
43によって行われる。 【0039】図6に示す空冷式吸収冷暖房機によれば、
先の第一の実施例と同様の効果が得られるほか、空冷の
場合は、特に外気温度の変化に冷凍サイクルが影響を受
けやすいので、水冷に比べて本発明の効果はさらに高く
なる。 【0040】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、冷凍負荷の状態によって蒸発器内の冷媒蒸発量が
変化しても、吸収器に流入する無効冷媒の量を最小限度
に押え、高効率で低コストな吸収冷暖房機を提供するこ
とができる。
冷媒散布式の蒸発器の冷媒散布量の制御に好適な吸収冷
暖房機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、吸収冷暖房機では、吸収溶液とし
て臭化リチウム水溶液、冷媒として水を用いるものが主
流である。しかし、水は、吸収冷暖房機の作動温度では
その蒸気圧力が数mmHgと低く、満液式蒸発器では、
その水深による圧力増加が蒸発に対しては不利に作用す
る。したがって通常、小さな圧力差での蒸発に有利な液
膜散布式の蒸発器が用いられる。 【0003】液膜散布式の蒸発器では、冷媒が蒸発器内
に散布され蒸発伝熱管上を流下したのち、蒸発しきれな
かった冷媒を蒸発器内で再循環させる方式と、冷媒が凝
縮器から蒸発器に流入し蒸発伝熱管上を流下したのち、
蒸発しきれなかった冷媒を再循環することなしに吸収器
へ流出させる方式との2方式がある。前者を図7、後者
を図8を参照して説明する。図7は、従来の吸収冷暖房
機のサイクル系統図、図8は、従来の他の吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【0004】まず、図7,8において、1は高温再生
器、2は低温再生器、3は凝縮器、4は蒸発器、5は吸
収器、7は溶液ポンプ、8はエゼクタ、9は低温熱交換
器、10は高温熱交換器、11は、高温再生器1の熱源
となるボイラ、16は、高温再生器1と低温再生器2と
を結ぶ冷媒蒸気配管、15は、冷媒蒸気配管16の制御
弁、21は、蒸発器4における冷媒散布装置、22は、
吸収器5における溶液散布装置、24は、高温再生器1
と蒸発器4とを結ぶ冷媒蒸気配管、23は、冷媒蒸気配
管の制御弁、25は、蒸発器4の伝熱管に通じる冷水配
管、26は、吸収器5および凝縮器3の伝熱管に通じる
冷却水配管である。 【0005】図7に示す従来の吸収冷暖房機において
は、蒸発器4の下部に、冷媒ポンプ44を冷媒配管に設
けている。すなわち、蒸発器4内に散布された冷媒は、
冷水の流れる蒸発伝熱管4a上を流下し、蒸発しきれな
かった冷媒は冷媒ンプ44によって冷媒散布装置21を
介して再度蒸発伝熱管4a上を流下するように構成した
ものである。この方式では、蒸発伝熱管上を流下する冷
媒量を大きくすることができ、流下する冷媒の伝熱管軸
方向の流れの不均一を少なくできること、凝縮器3から
蒸発器4に流入する冷媒量のコントロールが不要である
ことなどの利点がある。 【0006】図8に示す他の従来の吸収冷暖房機におい
ては、凝縮器3と蒸発器4とを結ぶ冷媒配管に流量調整
弁19を備えている。この流量調整弁19で流量を調整
された冷媒が蒸発器4に流入し、冷媒散布装置21によ
り、冷水の流れる蒸発伝熱管4a上に散布される。この
とき、冷媒の蒸発量は、冷凍負荷および吸収溶液の濃度
等の関数となり、前記流量調整弁19によってすべてが
蒸発すると思われる流量に調整されるが、それでも蒸発
しきれなかった冷媒は、液体のままで蒸発器4の底に到
達し、そのまま吸収器5に流入し吸収溶液に混入する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、凝縮器
から蒸発器に流入し蒸発伝熱管上を流下したのち、蒸発
しきれなかった冷媒を再循環することなしに吸収器に流
出させる方式では、吸収器に流入する冷媒は無効冷媒と
呼ばれ、吸収器内の吸収溶液の濃度を、冷凍能力を発揮
すること無しに薄くする。 【0008】吸収冷暖房機は、冷媒と吸収溶液の濃度差
エネルギーによつて冷凍能力を発揮するもので、この無
効冷媒量が多いほど、吸収冷暖房機全体の冷房能率は落
ちてゆく。また、蒸発器で蒸発する冷媒の量は、そのと
きの冷房負荷の大きさによって異なる。もし冷媒散布量
を一定にした場合、冷房負荷が小さくなった場合は蒸発
する冷媒量は少なくなり、その分無効冷媒量が増加し、
吸収冷暖房機全体の冷房効率を落すことになる。したが
って、蒸発器に散布する冷媒量の制御が不可欠となる。 【0009】冷媒散布量の制御方法としては、例えば、
特開平3−211371号公報に記載されているよう
に、蒸発器内の冷媒の温度を検出し、この温度が低い場
合は冷媒散布量を増加させ、またこの温度が高い場合は
冷媒散布量を減少させる方法が知られている。しかし、
この方法では、冷媒負荷の大きいときは冷媒散布量は多
くなり、冷媒負荷の小さいときは冷媒散布量を少なくな
るように制御でき、無効冷媒量をある程度少なくするこ
とはできるが、溶液の濃度、冷却水の温度等の条件によ
っては、冷媒散布量が不足したり、過剰になったりする
ので、冷媒散布量の最適制御とはならない。 【0010】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、冷凍負荷の状態によって蒸発
器内の冷媒蒸発量が変化しても、吸収器に流入する無効
冷媒の量を最小限度に押えうる、高効率で低コストな吸
収冷暖房機を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の吸収冷暖房機に係る第一の発明の構成は、
液膜散布式の蒸発器を有し、蒸発しきれなかった冷媒を
再循環することなしに、あるいは一部のみを再循環させ
て、冷媒を液体のまま蒸発器から流出させ吸収溶液と混
合させる吸収冷暖房機において、この流出する冷媒流量
を検知する検知手段と、その流出する冷媒流量を一定に
保つように蒸発器における冷媒散布量を制御する冷媒散
布量調節手段とを設けたものである。 【0012】上記目的を達成するために、本発明の吸収
冷暖房機に係る第二の発明の構成は、液膜散布式の蒸発
器を有し、蒸発しきれなかった冷媒を再循環することな
しに、あるいは一部のみを再循環させて、冷媒を液体の
まま蒸発器から流出させ吸収溶液と混合させる吸収冷暖
房機において、この流出する冷媒流量を一定とする弁
と、この弁の上部に貯溜される冷媒の液面の高さを検知
する検知手段と、その液面高さを一定に保つように蒸発
器における冷媒散布量を制御する冷媒散布量調節手段と
を設けたものである。 【0013】 【作用】上記の各技術的手段による働きは下記のとおり
である。上記第一の発明によれば、蒸発器の構成要素と
して、蒸発器内で蒸発しきれなかった冷媒の流出量を検
知する検知手段と、蒸発器における冷媒散布量をコント
ロールする冷媒散布量調節手段とを備えたことにより、
その流出する冷媒量を一定に保つようにでき、蒸発器内
から無駄に流出する冷媒の量を極力少なくすることがで
きる。 【0014】また、上記第二の発明によれば、蒸発器の
構成要素として、蒸発器より流出する冷媒量を一定とす
る弁と、この弁の上部に貯溜される冷媒の液面の高さを
検知する検知手段と、その液面高さを一定に保つように
蒸発器における冷媒散布量を制御する冷媒散布量調節手
段とを備えるようにし、このとき、冷媒液面検出手段お
よび冷媒散布量調節手段をフロート弁にて構成するよう
にすれば、制御系が簡単になり、これらに要する費用も
安価にすることができる。 【0015】 【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図6を
参照して説明する。まず、第一の発明の実施例から説明
する。 〔実施例 1〕 図1は、本発明の一実施例に係る吸収冷暖房機のサイク
ル系統図である。図中、図7と同一符号のものは従来技
術と同等部分を示している。なお、冷媒、吸収溶液、冷
水、冷却水等の流れ方向を矢印に示し、電気的な制御系
の接続関係は破線で示している。 【0016】図1に示す吸収冷暖房機は、高温再生器
1、低温再生器2、凝縮器3、蒸発器4、吸収器5、溶
液ポンプ7、エゼクタ8、低温熱交換器9、高温熱交換
器10、およびこれらを作動的に接続する配管系によっ
て構成されている。蒸発器4内の蒸発伝熱管4aには冷
水配管25の冷水が流通している。また、吸収器5およ
び凝縮器3の各伝熱管5a,3aには冷却水配管26の
冷却水が流通している。 【0017】本実施例の吸収冷暖房機は、図7に示した
従来技術に較べ次のような異なる構成を有する。図1に
おいて、6は、蒸発器4の底部に設けた冷媒受け、19
は、凝縮器3と蒸発器4とを結ぶ冷媒配管に設けた流量
調整弁で、この流量調整弁19は、蒸発器4における冷
媒散布量をコントロールするものである。また、20
は、凝縮器3と吸収器5とを結ぶ冷媒配管に設けた流量
調整弁である。28は、蒸発器4より流出する冷媒流量
を検知する手段に係る流量計、27はエゼクタで、この
エゼクタ27は、蒸発器4より流出する冷媒を、吸収器
5の出口にある溶液ポンプ7により吐出される吸収溶液
に混合させる吸引混合手段として機能する。 【0018】ここで、溶液ポンプ7により吸収器5から
吐出された吸収溶液が、再生器に流入するものと一部が
吸収器へ再循環するものとに分岐する場合には、蒸発器
4より流出する冷媒を吸収溶液に混合させる前記エゼク
タ27の位置を、この分岐より再生器側に設けるように
する。 【0019】30a,30bは、蒸発器4に対する冷水
配管25の出入口に備えた温度センサ、29は、流量調
整弁19,20、流量計28、温度センサ30a,30
b、高温再生器1のボイラ11等に、破線に示すごとく
電気的に接続するコントローラである。 【0020】このような構成の吸収冷暖房機の作用を説
明する。高温再生器1で発生し冷媒蒸気配管16で低温
再生器2に送られた冷媒蒸気は、吸収器5から溶液ポン
プ7を経て低温再生器2に溶液散布装置14を介して流
入する吸収溶液と熱交換し、吸収溶液から冷媒蒸気を蒸
発させながら凝縮し、液冷媒となってオリフィス18で
減圧され凝縮器3に流入する。また、低温再生器2で蒸
発した冷媒蒸気は、凝縮器3で凝縮伝熱管3a内を流れ
る冷却水と熱交換し、冷却水を加熱しながら凝縮する。 【0021】凝縮器3で凝縮した冷媒は、流量調整弁1
9を介して蒸発器4に流入し、冷媒散布装置21により
蒸発伝熱管4a上に散布され、蒸発伝熱管4a内を流れ
る冷水と熱交換し、冷水を冷却しながら蒸発し蒸気とな
って吸収器5へ流出する。蒸発器4で蒸発しきれなかっ
た冷媒は、冷媒受け6で受けられ、その後、液体のまま
吸収溶液に混入することになる。 【0022】蒸発器4で発生した冷媒蒸気は、吸収器5
内の吸収伝熱管5a上を流下する吸収溶液に吸収され、
このとき発生する吸収熱は吸収伝熱管5a内を流れる冷
却水に除去される。吸収器5内を流下した吸収溶液は、
溶液ポンプ7により低温熱交換器9、高温熱交換器10
を経て高温再生器1へ送られるとともに、低温熱交換器
9を経て低温再生器2へも送られる。また、前記吸収溶
液の一部は、エゼクタ8を経て吸収器5へ再循環され
る。 【0023】吸収器5から高温再生器1へ、フロートボ
ックス13内のフロート弁12で流量調整されながら送
られた吸収溶液は、高温再生器1においてボイラ11で
加熱され、一部は冷媒蒸気となり低温再生器2へ流入
し、一方、濃縮された吸収溶液は、高温熱交換器10を
経て、低温再生器2から戻る濃縮吸収溶液と混合し低温
熱交換器9、エゼクタ8を経て、溶液散布装置22を介
して吸収器5に流下しサイクルが構成される。 【0024】このような吸収冷暖房機の作用のうち、本
実施例の特徴をさらに説明する。図1に示す吸収冷暖房
機では、蒸発器4における冷媒散布量を最適制御するた
めに、冷媒液が蒸発伝熱管4aに散布され蒸発伝熱管4
a内を流れる冷水と熱交換し、冷水を冷却しながら蒸発
するときに、蒸発しきれなかった冷媒を冷媒受け6によ
って集め、冷媒受け6に接続する冷媒配管を経て、エゼ
クタ27を介して、吸収器5から溶液ポンプ7によって
吐出される吸収溶液に混入するようにする。 【0025】この冷媒の吸収溶液への混入量は流量計2
8によって測定され、この流量が一定となるように流量
調整弁19によって冷媒散布量が制御される。この流量
を、例えば冷媒の全体循環量の1%程度となるように定
めれば、この吸収冷暖房機の冷凍効率は1%以上低下す
ることはない。また、このときの流量調整弁19の弁開
度が小さい場合は冷凍能力が小さいと見なせるので、そ
れによって高温再生器1におけるボイラ11の出力を小
さくするように制御することも可能である。 【0026】さらに、冷水配管25に備えた温度センサ
30a,30bによって検出される冷水温度と流量調整
弁19の弁開度とを比較することによって、冷水の流量
変化を間接的に測定することも可能となる。なお、流量
調節弁20は、吸収冷暖房機の停止時、あるいは吸収溶
液が過度に濃縮されたときに、冷媒を吸収溶液に混合す
ることによって吸収溶液結晶や冷媒凍結等の事故を防止
するものである。 【0027】本実施例によれば、コントローラ29によ
って上記制御を行うことにより、吸収冷暖房機の冷凍負
荷の状態によって蒸発器内での冷媒蒸発量が変化して
も、無効となる冷媒量を全体冷媒循環量の1%程度に保
つことができ、吸収冷暖房機の効率が冷凍負荷変化によ
って落ちることを防止する効果があり、従来よりもさら
に高効率な吸収冷暖房機を提供することができる。 【0028】〔実施例 2〕 図2は、本発明(第一の発明)の他の実施例に係る吸収
冷暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と同一符
号のものは先の第一の実施例と同等部分を示すものであ
るから、その説明を省略する。図2の実施例が図1の実
施例と異なるところは、流量調節弁20を備えた、凝縮
器3と吸収器5とを結ぶ冷媒配管を有しないものであ
る。本実施例では、吸収冷暖房機の停止時、あるいは吸
収溶液が過度に濃縮されたときに、吸収溶液結晶や冷媒
凍結等の事故を防止するために冷媒を吸収溶液に混合さ
せる作用を、コントローラ31により流量調節弁19の
みによって行うものである。本実施例によれば、先の第
一の実施例と同様の効果が得られる。 【0029】〔実施例 3〕 図3は、本発明(第一の発明)のさらに他の実施例に係
る吸収冷暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と
同一符号のものは先の第一の実施例と同等部分を示すも
のであるから、その説明を省略する。図3の実施例が図
1の実施例と異なるところは、蒸発器4より流出する冷
媒を吸収溶液に混合するために、吸収器5出口にある溶
液ポンプ7より吸収器5側に混合地点を設けるように構
成したものである。図3において、50は、冷媒受け6
に接続し流量計28を有する冷媒配管と、溶液ポンプ7
より吸収器5側の吸収溶液配管との接合部、すなわち、
蒸発しきれなかった冷媒が吸収溶液に混入する混合地点
である。 【0030】図3に示す吸収冷暖房機では、蒸発伝熱管
4aに散布された冷媒が、蒸発伝熱管4a内を流れる冷
水と熱交換して蒸発するときに、蒸発しきれなかった冷
媒を冷媒受け6によって集め、冷媒受け6に接続する冷
媒配管を経て、混合地点50で吸収器5から吐出される
吸収溶液に混入される。この冷媒の吸収溶液への混入量
は流量計28によって測定され、この流量が一定となる
ように流量調整弁19によって冷媒散布量が制御され
る。図3の実施例における各制御は、コントローラ32
によって行われる。 【0031】本実施例によれば、先の第一の実施例と同
様の効果が得られるほか、図1に示したエゼクタ27が
不要になるという利点がある。ただし、本実施例の場
合、エゼクタ8を介して、吸収器5内に再循環して散布
される吸収溶液の濃度は薄くなり、吸収器5における冷
却水との熱交換量が少なくなってしまうことを考慮しな
ければならない。 【0032】次に、第二の発明の実施例を説明する。 〔実施例 4〕 図4は、本発明(第二の発明)の一実施例に係る吸収冷
暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と同一符号
のものは先の第一の実施例と同等部分を示すものである
から、その説明を省略する。図4において、33は、蒸
発器4の冷媒受け6に接続する冷媒配管上に設けた冷媒
タンク、34は、冷媒タンク33の下部に設けた流量調
整弁である。 【0033】図4に示す吸収冷暖房機では、蒸発器4に
おいて蒸発しきれずに、蒸発器4から流出する冷媒の一
部を一時冷媒タンク33に貯溜し、吸収冷暖房機の停止
時、あるいは吸収溶液が過度に濃縮されたときに、流量
調整弁34を介して吸収溶液に混合するように制御する
ものである。図4の実施例における各制御は、コントロ
ーラ35によって行われる。 【0034】本実施例によれば、先の第一の実施例と同
様の効果が得られるほか、特に、吸収冷暖房機の停止
時、あるいは部分負荷運転によって吸収溶液が過度に濃
縮されたときに、冷媒タンク33に貯溜した冷媒を吸収
溶液に混合することによって吸収溶液を稀釈することが
できるので、無効冷媒を有効に活用することができ、全
体的に見て省エネルギーとすることができる。 【0035】〔実施例 5〕 次に、図5は、本発明(第二の発明)の他の実施例に係
る吸収冷暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と
同一符号のものは先の第一実施例の吸収冷暖房機と同等
部分であるので、その説明を省略する。図5において、
36は、蒸発器4の冷媒受け6に設けたフロート弁、4
5は、冷媒受け6に接続する冷媒配管に設けた流量調整
弁で、この流量調整弁45は、流出する冷媒流量を一定
に保つためのものである。 【0036】図5に示す吸収冷暖房機では、フロート弁
36にて冷媒受け6上の液面の高さを一定となるように
冷媒の散布量を調整することができ、流量調整弁45に
より蒸発器4から流出する冷媒量を一定となるようにす
るので、無効冷媒量を最小にすることができる。図5の
実施例における各制御は、コントローラ37によって行
われる。本実施例によれば、先の第一の実施例と同様の
効果が得られるほか、制御系が簡単になり、これらにか
かる費用も安価となる。 【0037】本発明の冷媒流量制御方法は水冷の吸収冷
凍機に限らず、空冷の吸収冷凍機にも適用可能である。
図6にその実施例を示す。 〔実施例 6〕 図6は、本発明のさらに他の実施例に係る空冷式吸収冷
暖房機のサイクル系統図である。図中、図1と同一符号
のものは先の第一実施例の吸収冷暖房機と同等部分であ
るので、その説明を省略する。 【0038】図6において、38は、空冷凝縮器3Aを
構成する空気冷却フィン、39は、空気冷却フィン38
に通風するためのファン、40は、空冷吸収器5Aの吸
収溶液配管に設けた空気冷却フィン、41は、空気冷却
フィン40に通風するためのファン、42は、空冷吸収
器5Aにおける溶液散布装置である。蒸発器4に設けた
冷媒受け6、蒸発器4より流出する冷媒流量を検知する
手段に係る流量計28、蒸発器4より流出する冷媒を、
吸収器5の出口にある溶液ポンプ7により吐出される吸
収溶液に混合させる吸引混合手段として機能するエゼク
タ27等の構成およびその作用は、図1の実施例と同等
である。図6の実施例における各制御は、コントローラ
43によって行われる。 【0039】図6に示す空冷式吸収冷暖房機によれば、
先の第一の実施例と同様の効果が得られるほか、空冷の
場合は、特に外気温度の変化に冷凍サイクルが影響を受
けやすいので、水冷に比べて本発明の効果はさらに高く
なる。 【0040】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、冷凍負荷の状態によって蒸発器内の冷媒蒸発量が
変化しても、吸収器に流入する無効冷媒の量を最小限度
に押え、高効率で低コストな吸収冷暖房機を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吸収冷暖房機のサイク
ル系統図である。 【図2】本発明の他の実施例に係る吸収冷暖房機のサイ
クル系統図である。 【図3】本発明のさらに他の実施例に係る吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【図4】本発明のさらに他の実施例に係る吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【図5】本発明のさらに他の実施例に係る吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【図6】本発明のさらに他の実施例に係る空冷式吸収冷
暖房機のサイクル系統図である。 【図7】従来の吸収冷暖房機のサイクル系統図である。 【図8】従来の他の吸収冷暖房機のサイクル系統図であ
る。 【符号の説明】 1…高温再生器、2…低温再生器、3…凝縮器、3A…
空冷凝縮器、3a…凝縮伝熱管、4…蒸発器、4a…蒸
発伝熱管、5…吸収器、5A…空冷吸収器、5a…吸収
伝熱管、6…冷媒受け、7…溶液ポンプ、9…低温熱交
換器、10…高温熱交換器、19,20,34,45…
流量調整弁、21…冷媒散布装置、22,42…溶液散
布装置、25…冷水配管、26…冷却水配管、27…エ
ゼクタ、28…流量計、33…冷媒タンク、36…フロ
ート弁、38,40…空気冷却フィン、39,41…フ
ァン、50…混合地点。
ル系統図である。 【図2】本発明の他の実施例に係る吸収冷暖房機のサイ
クル系統図である。 【図3】本発明のさらに他の実施例に係る吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【図4】本発明のさらに他の実施例に係る吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【図5】本発明のさらに他の実施例に係る吸収冷暖房機
のサイクル系統図である。 【図6】本発明のさらに他の実施例に係る空冷式吸収冷
暖房機のサイクル系統図である。 【図7】従来の吸収冷暖房機のサイクル系統図である。 【図8】従来の他の吸収冷暖房機のサイクル系統図であ
る。 【符号の説明】 1…高温再生器、2…低温再生器、3…凝縮器、3A…
空冷凝縮器、3a…凝縮伝熱管、4…蒸発器、4a…蒸
発伝熱管、5…吸収器、5A…空冷吸収器、5a…吸収
伝熱管、6…冷媒受け、7…溶液ポンプ、9…低温熱交
換器、10…高温熱交換器、19,20,34,45…
流量調整弁、21…冷媒散布装置、22,42…溶液散
布装置、25…冷水配管、26…冷却水配管、27…エ
ゼクタ、28…流量計、33…冷媒タンク、36…フロ
ート弁、38,40…空気冷却フィン、39,41…フ
ァン、50…混合地点。
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フロントページの続き
(72)発明者 大内 富久
茨城県土浦市神立町502番地 株式会社
日立製作所機械研究所内
(72)発明者 福島 敏彦
茨城県土浦市神立町502番地 株式会社
日立製作所機械研究所内
(56)参考文献 特開 平3−211371(JP,A)
実開 昭54−155656(JP,U)
実開 昭52−150849(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F25B 15/00 306
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 液膜散布式の蒸発器を有し、蒸発しきれ
なかった冷媒を再循環することなしに、あるいは一部の
みを再循環させて、冷媒を液体のまま蒸発器から流出さ
せ吸収溶液と混合させる吸収冷暖房機において、 この流出する冷媒流量を検知する検知手段と、 その流出する冷媒流量を一定に保つように蒸発器におけ
る冷媒散布量を制御する冷媒散布量調節手段とを設けた
ことを特徴とする吸収冷暖房機。 【請求項2】 液膜散布式の蒸発器を有し、蒸発しきれ
なかった冷媒を再循環することなしに、あるいは一部の
みを再循環させて、冷媒を液体のまま蒸発器から流出さ
せ吸収溶液と混合させる吸収冷暖房機において、 この流出する冷媒流量を一定にする弁と、 この弁の上部に貯溜される冷媒の液面の高さを検知する
検知手段と、 その液面高さを一定に保つように蒸発器における冷媒散
布量を制御する冷媒散布量調節手段とを設けたことを特
徴とする吸収冷暖房機。 【請求項3】 冷媒蒸気を発生させる再生器と、再生器
で発生した冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と、凝縮器で凝
縮した液冷媒が散布される液膜散布式の蒸発器と、蒸発
器で蒸発した冷媒を吸収する吸収溶液が収納される吸収
器と、吸収溶液を予熱する溶液熱交換器と、この溶液熱
交換器と前記吸収器の下部とを結ぶ配管中に配置された
溶液ポンプとを備え、前記蒸発器で蒸発しきれなかった
冷媒は蒸発器に戻されることなく吸収溶液に吸収される
かあるいは一部のみが蒸発器に戻される吸収冷暖房機に
おいて、 前記蒸発器で蒸発しきれなかった冷媒を集める冷媒受け
と、この冷媒受けに流入した蒸発しきれなかった冷媒量
を検出するとともに前記冷媒受けの近傍に配置された流
量検出手段と、前記溶液ポンプの上流側または下流側の
少なくとも一方側の配管に合流し、凝縮器から蒸発器へ
流入する冷媒流量を調整する流量調整手段を介して前記
冷媒受けに接続された冷媒配管と、前記流量検出手段が
検出した蒸発しきれなかった冷媒量に基づき前記流量調
整手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする
吸収冷暖房機。 【請求項】 冷媒蒸気を発生させる再生器と、再生器で
発生した冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と、凝縮器で凝縮
した液冷媒を散布される液膜散布式の蒸発器と、蒸発器
で蒸発した冷媒を吸収する吸収溶液が収納される吸収器
と、吸収溶液を予熱する溶液熱交換器と、この溶液熱交
換器と前記吸収器の下部とを結ぶ配管中に配置された溶
液ポンプとを備え、前記蒸発器で蒸発しきれなかった冷
媒は蒸発器に戻されることなく吸収溶液に吸収されるか
あるいは一部のみが蒸発器に戻される吸収冷暖房機にお
いて、 前記蒸発器で蒸発しきれなかった冷媒を集める冷媒受け
と、この冷媒受けに流入した冷媒量を検出する冷媒液面
検出手段と、前記溶液ポンプの上流側または下流側の少
なくとも一方側の配管に合流し、凝縮器から蒸発器へ流
入する冷媒流量を調整する流量調整手段を介して前記冷
媒受けに接続された冷媒配管と、前記冷媒液面検出手段
が検出した蒸発しきれなかった冷媒量に基づき前記流量
調整手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とす
る吸収冷暖房機。 【請求項5】 前記合流部は、エゼクタを形成している
ことを特徴とする請求項3または4に記載の吸収冷暖房
機。 【請求項6】 前記溶液ポンプから吐出される吸収溶液
を前記再生器と前記吸収器とに分岐させる分岐部を設
け、前記合流部をこの分岐部より再生器側に設けたこと
を特徴とす請求項3または4に記載の吸収冷暖房機。 【請求項7】 前記蒸発器から流出する冷媒を前記吸収
器内または吸収器と前記溶液ポンプ間において吸収溶液
に混合させることを特徴とする請求項3または4に記載
の吸収冷暖房機。 【請求項8】 前記蒸発器から流出する冷媒を貯留する
冷媒タンクと、吸収冷暖房機の停止時あるいは吸収溶液
が過度に濃縮されたときにこの冷媒タンクに貯留された
冷媒を吸収溶液に混合可能にする制御弁とを設けたこと
を特徴とす請求項3または4に記載の吸収冷暖房機。 【請求項9】 前記冷媒液面検出手段及び流量調整手段
はフロート弁であることを特徴とす請求項4に記載の吸
収冷暖房機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01144994A JP3225155B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 吸収冷暖房機 |
| KR1019940039265A KR0153799B1 (ko) | 1994-02-03 | 1994-12-30 | 흡수기에 유입되는 무효냉매의 양을 최소로 하는 흡수 냉난방기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01144994A JP3225155B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 吸収冷暖房機 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07218026A JPH07218026A (ja) | 1995-08-18 |
| JP3225155B2 true JP3225155B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=11778412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01144994A Expired - Fee Related JP3225155B2 (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 吸収冷暖房機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
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Families Citing this family (3)
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| JP5260895B2 (ja) * | 2007-06-19 | 2013-08-14 | 大阪瓦斯株式会社 | 吸収式冷凍機 |
| KR102000763B1 (ko) | 2018-02-07 | 2019-07-16 | 주식회사 인프라웨어테크놀러지 | 퍼스널 트레이닝 서비스를 제공하는 스마트 미러 장치 |
-
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