JP3227247U - マスク紐減圧型皮膚保護用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクを長時間に渡り連続して使用するときでも、ゴム製又は布製(不織布製を含む)のリング状の紐が耳介後部の皮膚に痛み、苦痛を感じさせることを防止できる、マスク紐減圧型皮膚保護用具を提供する。【解決手段】マスク紐減圧型皮膚保護用具は、マスク紐12の少なくともユーザーの耳介後部に対向する部分が安定的に配置されるスリット31aを有する略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部31と、マスク紐挿通部を耳介後部に装着させるための耳介上部に装着可能な湾曲部31eとを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、マスク紐がユーザーの皮膚に長時間当接、圧迫することにより発生するユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚などの痛みを改善又は防止するための保護用具に関する。
従来より、インフルエンザ等の感染防止のために布製又は紙(不織布)製のマスクが市販、使用されている(例えば特許文献1参照)。図5はこのような従来のマスクをユーザーが使用している状態を示す概略図である。
従来のマスク11は、図5に示すように、マスク11の左右両端部11aの上下にそれぞれ取り付けられたゴム製又は布製(不織布製を含む)のリング状の紐12がユーザーの耳介後部に回されて(当接されて)引っ掛けられることにより、ユーザーの顔に配置、装着される。また、このとき、前記リング状紐12のマスク11の両端部11a側の部分は、ユーザーの頬の一部(特にユーザーの頬の中の比較的突出している部分。図5の符号12b参照)に当接される。
特開2017−218719号公報
ところで、ユーザーがこのようなマスク11を長時間に渡り連続して使用するときは、前記ゴム製又は布製(不織布製を含む)のリング状の紐12(図5において破線で示したマスク紐12’を参照)が、ユーザーの耳介後部の皮膚を長時間に渡り圧迫することにより、ユーザーに痛み、苦痛を感じさせることが少なくなかった。また、同様に、ユーザーが前記マスク11を長時間に渡り連続して使用するときは、前記マスク11の紐12の一部が当接するユーザーの頬の皮膚(図5の符号12b参照)に対しても、前記紐12が長時間に渡り圧迫することによりユーザーに痛み、苦痛を感じさせることが少なくなかった。
本考案はこのような従来技術の問題点に着目して考案されたものであって、ユーザーがマスクを長時間に渡り連続して使用するときでも、前記ゴム製又は布製(不織布製を含む)のリング状の紐12がユーザーの耳介後部の皮膚に痛み、苦痛を感じさせることを防止することができる、マスク紐減圧型皮膚保護用具を提供することを目的とする。また、本考案は、ユーザーがマスクを長時間に渡り連続して使用するときでも、前記マスク11の紐12の一部が当接するユーザーの頬の皮膚(図5の符号12b参照)に痛み、苦痛を感じさせることを防止することができる、マスク紐減圧型皮膚保護用具を提供することを目的とする。
このような課題を解決するための本考案によるマスク紐減圧型皮膚保護用具は、 マスク紐の当接により発生するユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚の痛みを改善又は防止するためのマスク紐減圧型皮膚保護用具であって、マスク紐中の少なくともユーザーの耳介後部に対向する部分が安定的に配置される略チューブ状のマスク紐挿通部であって、その長手方向に沿ってマスク紐が挿通可能なスリットが形成されている略チューブ状のマスク紐挿通部と、前記略チューブ状のマスク紐挿通部をユーザーの耳介後部又はその周辺に装着させるための湾曲部であってユーザーの耳介上部に装着可能な湾曲部とを備えており、前記略チューブ状のマスク紐挿通部は、ユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす溝の最深部に接触しないように、すなわちユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす角度よりも大きな角度となるように形成されており、これにより、前記マスク紐により前記溝及びその周辺部分に加えられる圧力を減じる(減圧する)ように構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明によるマスク紐減圧型皮膚保護用具は、マスク紐の当接により発生するユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚の痛みを改善又は防止するためのマスク紐減圧型皮膚保護用具であって、マスク紐中の少なくともユーザーの耳介後部に対向する部分が安定的に配置される長尺凹部状のマスク紐挿通部と、前記長尺凹部状のマスク紐挿通部をユーザーの耳介後部又はその周辺に装着させるための湾曲部であってユーザーの耳介上部に装着可能な湾曲部とを備えており、前記長尺凹部状のマスク紐挿通部は、ユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす溝の最深部に接触しないように、すなわちユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす角度よりも大きな角度となるように形成されており、これにより、前記マスク紐により前記溝及びその周辺部分に加えられる圧力を減じる(減圧する)ように構成されていることを特徴とするものである。
また、本考案によるマスク紐減圧型皮膚保護用具において、前記マスク紐挿通部と湾曲部は、柔軟性又は可とう性を有する樹脂素材又は金属素材により一体的に形成されていてもよい。
また、本考案によるマスク紐減圧型皮膚保護用具において、前記マスク紐挿通部と湾曲部は、柔軟性又は可とう性を有する樹脂素材又は金属素材により形成された断面略V字状の長尺板がユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられることにより一体的に形成されていてもよい。
また、本考案によるマスク紐減圧型皮膚保護用具においては、前記マスク紐挿通部に、前記長尺凹部の上側開口部の一部を塞ぐ塞ぎ部が備えられていてもよい。
また、本考案によるマスク紐減圧型皮膚保護用具においては、前記マスク紐挿通部のユーザーの皮膚側に、例えばスポンジ製の厚さ約1〜3mm(又は約0.5〜2.0mm)の保護層が備えられていてもよい。
また、本考案によるマスク紐減圧型皮膚保護用具においては、マスク紐中のユーザーの頬の皮膚に当接する部分を取り付け又は保持可能で且つユーザーの頬の皮膚に対向又は当接可能な平板状保護具(図4(a)及び(b)参照)をさらに備えていてもよい。
さらに、本考案によるマスク紐減圧型皮膚保護用具においては、前記平板状保護具のユーザーの皮膚側に、厚さ0.5〜2.0mmの保護層(例えばスポンジ製)が備えられていてもよい。
本考案によれば、マスク紐中の少なくともユーザーの耳介後部に対向する部分が安定的に配置される略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部を備えるようにしたので、マスク紐が直接にユーザーの耳介後部の皮膚に当接することがなく、マスク紐が略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部を介してユーザーの耳介後部の皮膚に対向、配置されることになるので、従来のようにマスク紐がユーザーの耳介後部の皮膚に直接に当接し圧迫して(しかも長時間に渡り当接し圧迫して)ユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚に痛みを生じさせることを回避できるようになる。すなわち、本発明においては、前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部のユーザー側に近接する部分が、ユーザーの側頭部と耳介後部とがなす溝の最深部に接触しないように、すなわち前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部のユーザー側に近接する部分が、ユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす角度よりも大きな角度となるように形成されており、これにより、前記マスク紐により前記溝及びその周辺部分に加えられる圧力を減じる(減圧する)ように構成されているので、従来のようにマスク紐がユーザーの耳介後部の皮膚に直接に当接し圧迫して(しかも長時間に渡り当接し圧迫して)ユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚に痛みを生じさせることを、確実に回避、防止できるようになる。
また、本考案において、前記長尺凹部と湾曲部を、柔軟性又は可とう性を有する、スポンジ素材、ゴム素材、樹脂素材又は金属素材により一体的に形成するようにしたときは、個々のユーザーは、前記長尺凹部と湾曲部から成るマスク紐減圧型皮膚保護用具の形状を、自らの耳介後部の形状にフィットするように容易に折り曲げ状態等を微調整できるようになる。
また、本考案において、前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部と湾曲部を、柔軟性又は可とう性を有する、スポンジ素材又はゴム素材により形成された略チューブ体が、又は、樹脂素材又は金属素材により形成された断面略V字状の長尺板が、ユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられることにより一体的に形成されるようにしたときは、極めて単純な構成だけで且つ低コストで、マスク紐減圧型皮膚保護用具を製造できると共に、個々のユーザーは前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部と湾曲部から成るマスク紐減圧型皮膚保護用具の形状を自らの耳介後部の形状にフィットするように容易に折り曲げ状態等を微調整できるようになる。
また、本考案において、前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部のユーザーの皮膚側に、例えばスポンジ製の厚さ約1〜3mm(又は約0.5〜2.0mm)の保護層を備えるようにしたときは、ユーザーの耳介後部には常に柔らかい多孔質のスポンジ製などの保護層が当接されるので、前記マスク紐による耳介後部又はその周辺の皮膚への痛みの発生を、より確実に回避、防止できるようになる。
また、本考案において、前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部に、前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部のスリット又は上側開口部の一部を塞ぐ塞ぎ部を備えるようにしたときは、前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部中に配置されるマスク紐が前記略チューブ状又は長尺凹部状のマスク紐挿通部から外側に移動することを確実に防止できるようになる。
また、本考案において、マスク紐中のユーザーの頬の皮膚に当接する部分を取り付け又は保持可能で且つユーザーの頬の皮膚に対向又は当接可能な平板状保護具をさらに備えるようにしたときは、前記マスクの紐中のユーザーの頬の皮膚に当接する部分がユーザーの頬の皮膚に痛み、苦痛を感じさせることを有効に回避、防止できるようになる。
さらに、本考案において、前記平板状保護具のユーザーの皮膚側に、厚さ0.5〜2.0mmのスポンジ製などの保護層を備えるようにしたときは、前記マスクの紐中のユーザーの頬の皮膚に当接する部分に対向するユーザーの頬には常に柔らかい多孔質のスポンジ製などの保護層が当接されるので、前記マスクの紐中のユーザーの頬の皮膚に当接する部分に対向するユーザーの頬の部分への痛みの発生を、より確実に回避、防止できるようになる。
本考案の実施形態1によるマスク紐減圧型皮膚保護用具を説明するための概略図で、(a)は本実施形態1を構成する略チューブ体(略チューブ状のマスク紐挿通部)の長手方向と直交する方向の断面図、(b)は前記略チューブ体(略チューブ状のマスク紐挿通部)の折り曲げられる前の側部を示す斜視図、(c)は前記略チューブ体(略チューブ状のマスク紐挿通部)がユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられた状態を示す側面図である。 本考案の実施形態2によるマスク紐減圧型皮膚保護用具を説明するための概略図で、(a)はマスク紐減圧型皮膚保護用具を構成する長尺板の長尺方向と直交する方向の断面図、(b)は前記長尺板の折り曲げられる前の側部を示す斜視図、(c)は前記長尺板がユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられた状態(湾曲部を含む状態)を示す側面図である。 本考案の実施形態3によるマスク紐減圧型皮膚保護用具を説明するための概略図である。 本考案の実施形態4によるマスク紐減圧型皮膚保護用具を説明するための概略図である。 従来のマスク及びマスク紐を説明するための概略図である。
以下、本考案の実施形態1について説明する。
〔実施形態1〕
図1は、本考案の実施形態1によるマスク紐減圧型皮膚保護用具を説明するための概略図で、(a)は本実施形態1を構成する略チューブ体(略チューブ状のマスク紐挿通部)の長手方向と直交する方向の断面図、(b)は前記略チューブ体(略チューブ状のマスク紐挿通部)の折り曲げられる前の側部を示す斜視図、(c)は前記略チューブ体(略チューブ状のマスク紐挿通部)がユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられた状態を示す側面図である。
この図1において、31は略チューブ状のマスク紐挿通部である。前記略チューブ状のマスク紐挿通部31は、柔軟性又は可とう性を有する、スポンジ素材(やや硬めのスポンジ素材)、ゴム素材、又は樹脂素材などにより形成されている。また、図1において、31aは、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31に形成されたスリットであって前記略チューブ状のマスク紐挿通部31の長手方向に沿って形成されたマスク紐12が挿通可能なスリットである。また、図1において、31eは、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31(図1(c)のように折り曲げられた後のもの)をユーザーの耳介に装着するため当該耳介に引っ掛ける湾曲部(図1(c)参照)である。なお、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31は、図では断面が略円形状としているが、断面が楕円形状でもよいし、断面が四角形状でもよいなど、断面形状は特に限定されていない。
前記略チューブ状のマスク紐挿通部31は、柔らかいゴム、又はやや硬めのスポンジ等の材質から成るチューブ体であり、上部は耳介に後方から前方に掛けられるように屈曲しており、上前部から後方本体部分の背面には直線状又は蛇行状の(又は全周に渡る螺旋状の)スリット31aを持ち、マスク紐12を簡単に押し入れることができるものである。また、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31(チューブ体)は、その外側を柔らかい布又はスポンジなどで包むことができ、こうすれば、感触をさらに柔らかいものとすることができる。
また、図1では図示を省略しているが、本実施形態1では、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31の外面側に、さらに、もう一層、柔らかいスポンジ等の保護層を接着等で付加するようにしてもよい。
本実施形態1において、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31は、例えば、従来より公知の、スポンジ層、柔らかいシリコンゴムなどのゴム系素材、柔軟性又は可とう性を有する合成樹脂素材(エポキシ樹脂、アセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂など)などにより形成されている。なお、図1(a)などでは図示していないが、図1(c)に示すような折曲げ状態を維持するための細いワイヤ(金属製の細い棒)などの支持体が挿入されていてもよい。
本実施形態1において、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31の長さは例えば5−14cm(より望ましくは7−12cm)、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31の厚さは例えば約1−3mm(より望ましくは約1.5−2.5mm又は約2mm)である。
本実施形態1では、図1(a)及び(b)に示すような略チューブ状のマスク紐挿通部31が、図1(c)に示すようにユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられた状態で、市販又は使用される。前記略チューブ状のマスク紐挿通部31は、前述のように、柔軟性又は可とう性を有する素材により形成されているので、極めて容易に図1(c)に示すようなユーザーの耳介後部の形状に合う形状に折り曲げ加工することができる。また、これを購入した個々のユーザーも、前述のように折り曲げ加工された前記略チューブ状のマスク紐挿通部31の形状を微妙に変形させて自分の耳介後部の形状に、よりフィットさせ適合させるなど前記折り曲げ状態を容易に微調整することができる。
次に、このような本実施形態1を使用するときの動作を説明する。ユーザーは、マスク11(図5参照)を使用するときは、まず、マスク紐12を前記略チューブ状のマスク紐挿通部31の中に、前記スリット31aを介して配置する(図1(a)参照。また、図1(c)において破線で示したマスク紐12’を参照)。そして、ユーザーは、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31を自らの耳介後部21(図5参照)に配置し前記湾曲部31eを耳介上部に引っ掛けることにより、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31をユーザーの耳介後部21(図5参照)に装着する(図1(c)参照)。これにより、ユーザーがマスク11を長時間に渡って使用するときでも、マスク紐12がユーザーの耳介後部21(図5参照)に直接に当接し圧迫することが、防止される。
以上のように、本実施形態1においては、前記湾曲部1eを利用してマスク紐12中の少なくともユーザーの耳介後部21(図5参照)に安定的に配置、装着することができる前記略チューブ状のマスク紐挿通部31を備えたので、マスク紐12は、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31を介してユーザーの耳介後部21の皮膚に対向、配置されることになり、マスク紐12が直接にユーザーの耳介後部21の皮膚に当接しこれを圧迫することがない。よって、本実施形態1によれば、従来のようにマスク紐12がユーザーの耳介後部21の皮膚に直接に当接して(しかも長時間に渡り当接し圧迫して)ユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚に痛みを生じさせることを、回避できるようになる。
また、本実施形態1においては、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31を、柔軟性又は可とう性を有するスポンジ又はゴム系素材などにより一体的に形成したので、個々のユーザーは、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31の形状を、自らの耳介後部の形状にフィットするように容易に微調整できるようになる。
また、本実施形態1においては、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31を、柔軟性又は可とう性を有するスポンジ又はゴム系素材などにより形成し且つ略チューブ状のマスク紐挿通部31が耳介後部21の形状に沿うように折曲げられることにより一体的に形成するようにしたので、極めて単純な構成だけで低コストに、マスク紐減圧型皮膚保護用具を製造できると共に、個々のユーザーは前記略チューブ状のマスク紐挿通部31と湾曲部31eから成るマスク紐減圧型皮膚保護用具の形状を自らの耳介後部の形状にフィットするように容易に微調整できるようになる。
また、本実施形態1において、前記略チューブ状のマスク紐挿通部31のユーザーの皮膚側に前記スポンジ層(スポンジ製の保護層)を備えるようにしたときは、ユーザーの耳介後部21には常に柔らかい多孔質のスポンジ保護層が当接される結果、前記マスク紐12による耳介後部21又はその周辺の皮膚への痛みの発生が、より確実に回避、防止できるようになる。
〔実施形態2〕
以下、本考案の実施形態2について説明する。図2は、本考案の実施形態2によるマスク紐減圧型皮膚保護用具を説明するための概略図で、(a)は本実施形態2を構成する長尺板の長尺方向と直交する方向の断面図、(b)は前記長尺板の側部を示す斜視図、(c)は前記長尺板がユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられた状態を示す側面図である。
この図2において、1は柔軟性又は可とう性を有する樹脂素材又は金属素材により形成された断面略V字状の長尺板、2は前記長尺板1の外側部分(前記長尺板1の、断面略V字状凹部1aの反対側の外側部分)に接着剤等で貼り付け又は取り付けられたスポンジ層(合成樹脂製の多孔質で柔らかい層)、1eは前記長尺板1(図2(c)のように折り曲げられたもの)をユーザーの耳介に装着するため当該耳介に引っ掛ける湾曲部(図2(c)参照)である。なお、図2(b)及び(c)では、前記スポンジ層2の図示を便宜上省略している。
本実施形態2において、前記長尺板1は、例えばエポキシ樹脂、アセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂などの従来より公知の柔軟性又は可とう性を有する合成樹脂素材により形成されている(なお、このような合成樹脂ではなく、シリコンゴムなどのゴム系素材、アルミニウムなどの軟質・可とう性のある金属素材により前記長尺板1を形成することも可能である)。
本実施形態2において、前記長尺板1の長さは例えば5−14cm(より望ましくは7−12cm)、前記長尺板1の厚さは例えば約1−3mm(より望ましくは約1.5−2.5mm又は約2mm)である。また本実施形態2において、前記スポンジ層2の長さは前記長尺板1の長さとほぼ同一、前記スポンジ層2の厚さは例えば約0.5−2mm(より望ましくは約1−1.5mm、又は約1−2mm)である。
本実施形態2では、図2(a)及び(b)に示すような断面略V字状の長尺板1が、ユーザーの耳介後部の形状に沿うように折曲げられた状態で、市販又は使用される。前記断面略V字状の長尺板1は、前述のように、柔軟性又は可とう性を有する合成樹脂素材などにより形成されているので、極めて容易に図2(c)に示すようなユーザーの耳介後部の形状に合う形状に折り曲げ加工することができる。また、これを購入した個々のユーザーも、前述のように折り曲げ加工された前記断面略V字状の長尺板1の形状を微妙に変形させて自分の耳介後部の形状に、よりフィットさせ適合させるなど前記折り曲げ状態を容易に微調整することができる。
次に、このような本実施形態2を使用するときの動作を説明する。ユーザーは、マスク11(図5参照)を使用するときは、まず、マスク紐12を前記長尺板1の断面略V字状の長尺凹部1aの中に配置する(図2(a)参照。また、図2(c)において破線で示したマスク紐12’を参照)。そして、ユーザーは、前記長尺板1を自らの耳介後部21(図5参照)に配置し前記湾曲部1eを耳介上部に引っ掛けることにより、前記長尺板1をユーザーの耳介後部21(図5参照)に装着する(図2(c)参照)。これにより、ユーザーがマスク11を長時間に渡って使用するときでも、マスク紐12がユーザーの耳介後部21(図5参照)に直接に当接し圧迫することが、防止される。
以上のように、本実施形態2においては、前記湾曲部1eを利用してマスク紐12中の少なくともユーザーの耳介後部21(図5参照)に安定的に配置、装着することができる長尺板1を備えたので、マスク紐12は、前記長尺板1を介してユーザーの耳介後部21の皮膚に対向、配置されることになり、マスク紐12が直接にユーザーの耳介後部21の皮膚に当接しこれを圧迫することがない。よって、本実施形態2によれば、従来のようにマスク紐12がユーザーの耳介後部21の皮膚に直接に当接して(しかも長時間に渡り当接し圧迫して)ユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚に痛みを生じさせることを、回避できるようになる。
また、本実施形態2においては、前記長尺板1を、柔軟性又は可とう性を有する合成樹脂素材により一体的に形成したので、個々のユーザーは、前記長尺板1の形状を、自らの耳介後部の形状にフィットするように容易に微調整できるようになる。
また、本実施形態2においては、前記長尺板1を、柔軟性又は可とう性を有する樹脂素材又は金属素材により形成し且つ断面略V字状の長尺板1が耳介後部21の形状に沿うように折曲げられることにより一体的に形成するようにしたので、極めて単純な構成だけで低コストに、マスク紐減圧型皮膚保護用具を製造できると共に、個々のユーザーは前記長尺凹部と湾曲部から成るマスク紐減圧型皮膚保護用具の形状を自らの耳介後部の形状にフィットするように容易に微調整できるようになる。
また、本実施形態2においては、前記長尺板1のユーザーの皮膚側に前記スポンジ層(スポンジ製の保護層)を備えるようにしたので、ユーザーの耳介後部21には常に柔らかい多孔質のスポンジ保護層が当接される結果、前記マスク紐12による耳介後部21又はその周辺の皮膚への痛みの発生が、より確実に回避、防止できるようになる。
〔実施形態3〕
次に、図3を参照して本考案の実施形態3を説明する。なお、以下では、本実施形態3の基本的構成については前記実施形態2と同様であるから説明を省略し、前記実施形態2と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態3では、前記実施形態2と同様に、前記長尺板1の断面略V字状の長尺凹部1aの中にマスクの紐12を配置する(図2(a)参照)が、この場合において、様々な原因から前記紐12が前記長尺凹部1aから外に移動してしまう可能性がある。そこで、本実施形態3では、このような事態を防ぐため、前記長尺凹部1aを構成する前記長尺板1の両端部1b,1c中の一方の端部1bの1つ又は複数箇所に、前記長尺凹部1aの図示上側開口部の一部を塞ぐための棒状部材(バー)3を配置するようにしていた。
この棒状部材3は、前記長尺凹部1aを構成する前記長尺板1の両端部1b,1c中の一方の端部1bの上端面に、支持部4により前記長尺凹部1aの図示上側開口部の一部を塞ぐ方向に、すなわち前記長尺板1の両端部1b,1c中の他方の端部1cの上端側に延びる方向に、回動可能に備えられている。このように前記棒状部材3は前記支持部4を支点として回動可能に構成され、そして前記回動する棒状部材3の先端部分3aは、鉤状(フック状)に形成されている(図3(a)参照)。
そして、前記棒状部材3が前記支持部4を支点として回動されたとき、その鉤状(フック状)の先端部分3aは、前記長尺凹部1aを構成する前記長尺板1の両端部1b,1c中の他方の端部5に取り付けられた鉤状突出部5に引っ掛けられて固定され(図3(a)参照)、これにより、前記長尺凹部1aの図示上側開口部の一部が塞がれる。
本実施形態3では、前述のような前記長尺凹部1aの図示上側開口部の一部を塞ぐための棒状部材3、支持部4、及び鉤状突出部5は、前記長尺凹部1aを構成する前記長尺板1の両端部1b,1cに複数箇所、図3の例では2箇所、備えられている(図3(b)及び(c)参照)。
ユーザーは、マスクを使用するときは、前記実施形態2において説明した動作に加えて、マスクの紐12を前記長尺板1の長尺凹部1a中に配置させてから、前記棒状部材3を回動させてその先端部3aを前記鉤状突出部5に引っ掛けて取り付け(図3(a)において破線で示した棒状部材3’を参照)、その後、マスクを自らの顔等に装着する。これ以外の動作は前記実施形態2と同様である。
以上のように、本実施形態3によれば、前記実施形態2による作用効果に加えて、前記長尺板1の両端部1b,1cに前記棒状部材3、支持部4、及び鉤状突出部5を備えるようにしたので、前記長尺凹部1aの図示上側開口部の一部を塞ぐことができるようになり、前記長尺凹部1a中に配置されるマスク紐12が前記長尺凹部1aの外側に移動することが防止できるようになる。
〔実施形態4〕
次に、図4を参照して本考案の実施形態4を説明する。以下では、本実施形態4の基本的構成については前記実施形態1−3と同様である(すなわち、この実施形態4は、前述した実施形態1−3のいずれかに以下の平板状保護具6,6’などの内容を付加したものである)から説明を省略し、前記実施形態2と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態4では、マスク紐12中のユーザーの頬の皮膚(例えば図5の符号12bで示すような、頬の中の比較的突出している部分)に当接する部分及びその周辺部分を自らに取り付け又は保持可能で且つユーザーの頬の皮膚に対向又は当接可能な平板状保護具6を備えるようにしている。この平板状保護具6には、その裏面側(ユーザーの皮膚に当接する側)に、例えばスポンジ製の厚さ約1〜3mm(又は約0.5〜2.0mm)の保護層7が接着等で固定されている。
また、この平板状保護具6の表面(ユーザーの皮膚と反対側)の1つ又は複数箇所(図4の例では2箇所)には、マスクの紐12を内部に保持可能でかつ前記紐12を内外に移動可能な紐保持用金具8(例えば、可とう性のある金属製の細い棒が折り曲げ加工されて成る金具)が備えられている。
この紐保持用金具8は、図4(b)などに示すように、その底部8aが前記平板状保護具6の上面に接着等で固定され、その底部8aの両端側からそれぞれ斜め上方向(前記各傾斜部8bの各先端部8dが互いに近づくような斜め上方向)に延びる各傾斜部8bが形成されており、この各傾斜部8bにより紐12を保持できる紐保持空間8cが形成されている。
また、前記紐保持用金具8は、図4(b)に示すように、前記各傾斜部8bの各先端部8dが互いに微小な隙間8e(例えば1−3mmの隙間)を介して近接するように形成されており、マスク紐12は、この各傾斜部8bの各先端部8dの間の微小な隙間8eを通過して前記紐保持空間8cの中へ又は外へと移動できるようになっている(図4(b)の矢印、及び破線で示したマスク紐12’参照)。また前述のように、前記各傾斜部8bの各先端部8dの間の隙間8eは、例えば1−3mmの微小な距離の隙間であるため、前記紐保持空間8cの中に入れられたマスク紐12は容易に前記紐保持空間8cの外には移動しないようになっている。
ユーザーは、マスクを使用するときは、前記実施形態2において説明した動作に加えて、マスク紐12の一部(ユーザーの頬に対向する部分)を前記紐保持用金具8の紐保持空間8cの中に入れてマスク紐12を前記紐保持用金具8内に保持させてから、図4(c)の符号6’で示す破線のように、前記紐保持用金具8をマスク11と一緒にユーザーの頬に装着、当接させる。
以上のように、本実施形態4によれば、マスク紐12中のユーザーの頬の皮膚(例えば図5の符号12bで示すような、頬の中の比較的突出している部分)に当接する部分を取り付け又は保持可能で且つユーザーの頬の皮膚に対向又は当接可能な平板状保護具6を備えるようにしたので、前記実施形態2による作用効果に加えて、前記マスク紐12中のユーザーの頬の皮膚(頬の中の比較的突出している部分。図5の符号12b参照)に当接する部分が、ユーザーの頬の皮膚に痛み、苦痛を感じさせることを、有効に回避、防止することができる。
また、本実施形態4においては、前記平板状保護具6のユーザーの皮膚側に、厚さ0.5−2mm(望ましくは1mmくらい)のスポンジ層7を備えたので、前記マスク紐12中のユーザーの頬の皮膚(図5の符号12b参照)に当接する部分及びその周辺部分に対向するユーザーの頬には常に柔らかい多孔質のスポンジ製の保護層7が当接されることになり、その結果、前記マスク紐12中のユーザーの頬の皮膚(図5の符号12b参照)に当接する部分による、ユーザーの頬の皮膚への痛みの発生を、より確実に回避、防止できるようになる。
以上、本考案の各実施形態について説明したが、本考案は前記の各実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記各実施形態2−3では、前記長尺板1を従来より公知の柔軟性又は可とう性を有する合成樹脂素材により形成した例を示したが、本考案においては、前記長尺板1を、樹脂素材ではなく、シリコンゴムなどのゴム系素材、アルミニウムなどの軟質・可とう性のある金属素材により形成するようにしてもよい(なお、前記長尺板1をアルミニウムなどの軟質・可とう性のある金属素材により形成する場合は、例えば断面略V字状の長尺板の両端部に、多数の切り込み・切れ目(長尺板を折り曲げ加工し易いようにするためのもの)を予め形成しておくようにしてもよい)。また、前記各実施形態では、前記長尺板1のユーザー側にスポンジ層2,7を備えるようにしたが、本考案では、前記スポンジ層2,7に代えて、フェルト布などの柔らかい布素材による緩衝保護層を前記長尺板1のユーザー側に備えるようにしてもよい。
1 長尺板
1a 長尺凹部
1b,1c 長尺板の端部
1e 湾曲部
2,7 スポンジ層
3 棒状部材
3a 棒状部材の先端部分
4 支持部
5 鉤状突出部
6,6’ 平板状保護具
8 紐保持用金具
8a 紐保持用金具の底部
8b 紐保持用金具の傾斜部
8c 紐保持空間
8d 紐保持用金具の先端部
8e 微小な隙間
11 マスク
12,12’ マスク紐
31 略チューブ状のマスク紐挿通部(略チューブ体)
31a スリット

Claims (8)

  1. マスク紐の当接により発生するユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚の痛みを改善又は防止するためのマスク紐減圧型皮膚保護用具であって、マスク紐中の少なくともユーザーの耳介後部に対向する部分が安定的に配置される略チューブ状のマスク紐挿通部であって、その長手方向に沿ってマスク紐が挿通可能なスリットが形成されている略チューブ状のマスク紐挿通部と、前記略チューブ状のマスク紐挿通部をユーザーの耳介後部又はその周辺に装着させるための湾曲部であってユーザーの耳介上部に装着可能な湾曲部とを備えており、前記略チューブ状のマスク紐挿通部は、ユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす溝の最深部に接触しないように、すなわちユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす角度よりも大きな角度となるように形成されており、これにより、前記マスク紐により前記溝及びその周辺部分に加えられる圧力を減じる(減圧する)ように構成されていることを特徴とするマスク紐減圧型皮膚保護用具。
  2. マスク紐の当接により発生するユーザーの耳介後部又はその周辺の皮膚の痛みを改善又は防止するためのマスク紐減圧型皮膚保護用具であって、マスク紐中の少なくともユーザーの耳介後部に対向する部分が安定的に配置される長尺凹部状のマスク紐挿通部と、前記長尺凹部をユーザーの耳介後部又はその周辺に装着させるための湾曲部であってユーザーの耳介上部に装着可能な湾曲部とを備えており、前記長尺凹部状のマスク紐挿通部は、ユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす溝の最深部に接触しないように、すなわちユーザー側に近接する部分がユーザーの側頭部と耳介後部とがなす角度よりも大きな角度となるように形成されており、これにより、前記マスク紐により前記溝及びその周辺部分に加えられる圧力を減じる(減圧する)ように構成されていることを特徴とするマスク紐減圧型皮膚保護用具。
  3. 前記長尺凹部状のマスク紐挿通部と湾曲部は、柔軟性又は可とう性を有する樹脂素材又は金属素材により一体的に形成されている、請求項1又は2に記載のマスク紐減圧型皮膚保護用具。
  4. 前記長尺凹部状のマスク紐挿通部と湾曲部は、柔軟性又は可とう性を有する樹脂素材又は金属素材により形成された断面略V字状の長尺板が耳介後部の形状に沿うように折曲げられることにより一体的に形成されている、請求項2又は3に記載のマスク紐減圧型皮膚保護用具。
  5. 少なくとも前記マスク紐挿通部のユーザーの皮膚側には、厚さ0.5〜2.0mmの保護層が備えられている、請求項1から4までのいずれかに記載のマスク紐減圧型皮膚保護用具。
  6. 前記マスク紐挿通部には、前記長尺凹部の上側開口部の一部を塞ぐ塞ぎ部が備えられている、請求項1から5までのいずれかに記載のマスク紐減圧型皮膚保護用具。
  7. マスク紐中のユーザーの頬の皮膚に当接する部分を取り付け又は保持可能で且つユーザーの頬の皮膚に対向又は当接可能な平板状保護具をさらに備えている、請求項1から6までのいずれかに記載のマスク紐減圧型皮膚保護用具。
  8. 前記平板状保護具のユーザーの皮膚側には、厚さ0.5〜2.0mmの保護層が備えられている、請求項7に記載のマスク紐減圧型皮膚保護用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022113306A (ja) * 2021-01-25 2022-08-04 鈴木 邦章 マスクまたはマウスシールドの装着具、マスク、およびマウスシールド

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