JP3232013U - 除菌用敷物及び除菌用敷物システム - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ隈なく充分な量の除菌剤を履物等に塗布することができ、洗浄も容易な敷物及びこの敷物を用いた除菌用敷物システムを提供する。【解決手段】除菌用敷物Aは、開口11bを有するマット10と、この開口11bに嵌め込まれる除菌液用トレイ20と、このトレイ20に敷かれる除菌液含浸用クッションシート30を備え、このクッションシート30は立体編物の単体または複数枚重ね合せたシートより成る。除菌用敷物システムは、汚泥等の払拭用マットと、除菌用敷物Aと、除菌液の残液等を吸収する吸水用マットとを順に並べたものである。【選択図】図1

Description

この考案は、建物等に入館する際に足元の特に裏面及びその周辺を除菌する敷物と、この敷物を用いて除菌だけでなく塵埃や汚泥を除去し足元を清浄にするシステムに関する。
現在、玄関口にパイル面を有するマットを敷設して、履物に付着した塵埃等を除去する慣習が広く行きわたっている。さらに、塵埃の除去だけでなく、除菌効果をあげるため、パイルに除菌剤を含有させたマットも用いられているが、殺菌効果が限定され、さらにマットの洗浄等によって大きく殺菌力が減少する問題がある。
殺菌効果をあげるためには、直接除菌剤を履物等に付着、塗布する方法が最もよい。そこで例えば特許文献1には、マット敷ベースに消毒液の貯溜室を設け、この貯溜室に、消毒液が消毒マットの上面を浸すように収納して、消毒マットを踏むことにより消毒液が靴などの底や周辺を消毒するようにした考案が開示されている。
上記消毒マットは、クッションの働きをするフェルト層と長期間保水可能な繊維からなる保水マットを重ね合せたものであるが、保水マットの具体的な構成は述べられていない。しかしながら保水性に優れていることは一方では水切れが悪く細かい塵埃などを保留し易い欠点があり、洗浄の必要性が増加する。
他の例(特許文献2)では、高分子発泡体シートまたは人工芝に殺菌薬剤を含浸させて、これらから滲みだした薬剤を履物に塗布し、殺菌するようにしているが、この方法では、履物等に充分な量の薬剤を隈なく均等に塗布することが難しい。
実開平6−85658号公報 実用新案登録第3002095号公報
そこで、この考案の課題は、できるだけ隈なく充分な量の除菌剤を履物等に塗布することができ、かつ洗浄も容易な敷物及びこの敷物を用いた除菌用敷物システムを提供することである。
上記の課題を解決するため、この考案は、表面に開口を有するマットと、この開口に嵌め込まれた液密な除菌液用トレイと、このトレイ内に敷設された除菌液含浸用クッションシートとを備えた除菌用敷物において、前記クッションシートは、第1の編地と第2の編地を連結糸で結合した立体編物の単体または複数枚重ね合せたシートによって形成され、前記連結糸がモノフィラメントによって形成されていることを特徴とする。
前記モノフィラメントの繊度は100〜500デニールが好ましく、前記第1と第2の編地は、1〜10デニールの編糸をコース方向に10〜30本/2.54cm、ウェール方向に15〜35本/2.54cm給糸して編成するのが好ましい。
また、前記除菌用敷物の進行方向前後に、履物に付着した汚泥や塵埃の払拭用マットと除菌液の残液の吸水用マットを配列して除菌用敷物システムを構成することができる。
この考案においては、除菌液含浸用クッションシートが、弾力性に優れかつ空隙の大きいモノフィラメントを連結糸とした立体編物によって形成されているので、このクッションシートに除菌液を大量に含浸することができると同時に、履物等の加圧によって、含浸された除菌液が表面の編地から噴出して履物等の窪みにも到達し、充分な量の除菌液を隈なく塗布することができる。
この考案の除菌用敷物を示す分解斜視図、 マットの横断面図、 トレイの横断面図、 クッションシートの一部拡大横断面図、 除菌用敷物の一部拡大横断面図、 クッションシートの作用を示す一部拡大模式図、 除菌用敷物システムの斜視図である。
以下、この考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、この考案の除菌用敷物Aは、表面にパイル11aが形成されたマット10と、このマット10に載置される除菌液用トレイ20と、このトレイ20内に収納された除菌液含浸用クッションシート30より成る。
前記マット10は、図1及び図2に示すように、表面に多数のパイル11aが形成されたカーペット11の中央部に開口11bが設けられ、この開口11bを閉じるように裏面からメッシュシート11cを当てがって、合成ゴム等のバッキングシート12によって裏打ちされたものである。なお、必要に応じてメッシュシート11cの上面に合成樹脂や合成ゴムのコーティング層11dを形成しておくことができる。
前記マット10の開口11bに、図3に示すトレイ20が嵌め込まれる。トレイ20は、その外周全周にリム21が設けられ、リム21に囲まれて除菌液の収納プール22が形成されている。また、リム21の外側面は、外側に低くなる傾斜面21aになっている。そして、傾斜面21aの外周縁は、前記マット10の開口11bの内周縁に沿って密着するように嵌め込まれる。このとき、前述のように、マット10の開口11bの底面がゴムコーティングされたメッシュシート11cで形成されていると、トレイ20の位置ずれ、移動を防止するのに有効である。このトレイ20は、着脱自在にマット10の開口11bに装着されるが、場合によっては固着してもよい。
前記トレイ20の除菌液収納プール22には、クッションシート30が敷かれる。このクッションシート30は、図4に示すように、立体編物31を2枚以上重ね合せ、その周縁32(図1)を接着剤、熱融着、縫着等によって固着したものである。この立体編物31は、第1の編地31aと第2の編地31bとを連結糸31cによって連結した三次元立体構造をしており、クッション性に優れ、かつ通気性も良好な編地として知られる。第1の編地31aと第2の編地31bの編糸は、耐薬品性、耐水性の良好なポリエステル系、ポリプロピレン系合成繊維が好ましく、通水性、通気性の観点から、繊度1〜10デニールの編糸をコース方向に10〜30本/2.54cm(1インチ)、ウェール方向に15〜35本/2.54cm(1インチ)の密度で編成することによって、適度の編目の目開き(後述)を有する編地が得られる。編組織としてメッシュ編やトリコット編に編成してもよい。前記連結糸31cも同様に耐薬品性、耐水性が求められるが、特にクッション性の観点から、繊度が100〜500デニールのモノフィラメント、例えばポリエステル系合成樹脂モノフィラメントが好ましい。なお、クッションシート30は、単体の立体編物によって形成することができる。その場合は、立体編物の周縁に縫製などによってほつれ止めを施しておくのがよい。
上記クッションシート30の厚さMは10mm〜30mm程度がよい。一方、このクッションシート30を収納するトレイ20のプール22の深さPは10mm〜40mm程度が好ましい。そして図5に示すような、クッションシート30をプール22に収納した状態では、クッションシート30の上面がトレイ20のリム21よりも下方に位置するように、即ちクッションシート30がプール22に沈み込むように、それぞれの厚さMと深さPを調整しておくのが好ましい。さらにトレイ20のプール22に保溜する除菌液のレベルHは、クッションシート30の厚さMよりも第1の編地31aの厚み程度だけ低くなるように調整する。なお、トレイ20は、その外周を明確に目視できるようにマット10上に載置するのが好ましい。それによって、使用上(通行者)の便宜がよくなる。そのためには、トレイ20のリム21の上端がマット10のパイル11aよりも高くなるように形成しておくのが好ましい。また、リム21の輪郭を明確にする彩色を施すこともできる。
上記のように除菌液を保溜したトレイ20は、例えば履物Sで踏み込むと、図6に示すように、履物Sによってクッションシート30が加圧されて圧縮する。一方クッションシート30の連結糸31cの層は空隙が多いので大量の除菌液が保溜されており、これが加圧圧縮されると、第1の編地31aの編目から噴出し(編目の目開きが編糸の太さと本数によって適宜にコントロールされているため)履物Sの裏面に塗布される。そして、この噴出によって、クッションシート30に直接接触しない窪みS1にも矢印で示すように除菌液が塗布され、除菌することができる。なお、除菌液は、エチルアルコールや次亜塩素酸水(例えば商品名epicsy)など種々選択可能である。
上記のようにして、トレイ20に敷かれたクッションシート30を踏みながら通過すると、履物Sの裏面及びその周辺の窪みS1の中まで除菌液がゆきわたり、全面的に除菌することが可能となる。このトレイ20は、合成樹脂や合成ゴム等によって一体成形したものが好ましいが、その他、木材、布帛、金属等によって液密に形成されたものを用いることができる。平面形状も、図示の4角形以外に、他の多角形、円形、楕円形、その他の異形であってもよい。クッションシート30は、このトレイ20の形状に合せて形成すればよい。
上記トレイ20を保持するマット10は、タフトカーペットを用いた例を挙げたが、その他起毛布、帆布、ジュート編織布などを用いることができる。また形状も4角形以外に、多角形、円形、楕円形、その他の異形に形成することができる。勿論トレイ20の形状に合せる必要はなく、例えばマット10が楕円形で、トレイ20が4角形であってもよい。
除菌用敷物Aは以上の構成であるが、これを実際に用いる場合には、予め履物等の汚れを除去しておけば、除菌用敷物Aによる除菌効果を一層高めることができ、また除菌後は除菌液を除去することによって、除菌残滓を室内に運び込むことがなく、さらに清浄性が向上する。これを一連の除菌用敷物システムBとして、図7に示す。図示のように、汚泥や塵埃の払拭用マット40と、前述の除菌用敷物Aと、吸水用マット50を進行方向から順に配列する。前記払拭用マット40は、表面が比較的弾性の大きいパイルや凹凸を有する編物、例えば人工芝、帆布、ジュート編物に合成ゴムなどのバッキングシートを積層したものが好適である。吸水用マット50としては、吸水性の良好なタフトパイル、起毛パイルを有するカーペットが好ましい。また、不織布を用いることもできる。吸水性の良好な繊維材料としては、レイヨン、木綿、吸水加工したアクリル樹脂などがある。前述と同様に、合成ゴム等のバッキングシートで裏打ちしておくのが好ましい。
以上のような構成のマット40とマット50を除菌用敷物Aの前後に配置することによって、進入者の履物はまず払拭用マット40に接触し、自発的に拭う行為によって、または自然の歩行によって、汚泥や塵埃が除去され、続いて除菌用マット10の上面を歩行して除菌され、最後にマット50に接触し、自発的行為または自然の歩行によって履物の裏面及びその周辺に付着した残液や残滓が除去される。
前記払拭用マット40と吸水用マット50は、必要に応じそれぞれ2枚連続して配置することができる。例えば降雨の激しい場合などである。
前述と同様に、マット40とマット50の形状は任意に選択することができる。
前記除菌用敷物A及び除菌用敷物システムBは、建物の入口に敷設して用いられるばかりでなく、室内で用いてもよい。その場合には、履物をはかない裸足に対しても適用可能である。
A 除菌用敷物
B 除菌用敷物システム
10 マット
11 カーペット
11a パイル
11b 開口
11c メッシュシート
11d コーティング層
12 バッキングシート
20 トレイ
21 リム
21a 傾斜面
22 プール
30 クッションシート
31 立体編物
31a、31b 第1と第2の編地
31c 連結糸
32 周縁
40 払拭用マット
50 吸水用マット
H 除菌液のレベル
M クッションシートの厚さ
P プールの深さ
S 履物
S1 窪み

Claims (4)

  1. 表面に開口を有するマットと、この開口に嵌め込まれた液密な除菌液用トレイと、このトレイ内に敷設された除菌液含浸用クッションシートを備えた除菌用敷物において、前記クッションシートは、第1の編地と第2の編地を連結糸で結合した立体編物の単体または複数枚重ね合せたシートより成り、前記連結糸はモノフィラメントより成ることを特徴とする除菌用敷物。
  2. 前記モノフィラメントが100〜500デニールである請求項1に記載の除菌用敷物。
  3. 前記第1及び第2の編地は、1〜10デニールの編糸をコース方向に10〜30本/2.54cm、ウェール方向に15〜35本/2.54cm給糸して編成された請求項1または2に記載の除菌用敷物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の除菌用敷物の、進行方向の前方に履物等に付着した汚泥や塵埃の払拭用マット、進行方向の後方に履物等に付着した除菌液の残液の吸水用マットを配列した除菌用敷物システム。
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