JP3233665B2 - 星座表示付時計の駆動装置 - Google Patents

星座表示付時計の駆動装置

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JP3233665B2
JP3233665B2 JP27997891A JP27997891A JP3233665B2 JP 3233665 B2 JP3233665 B2 JP 3233665B2 JP 27997891 A JP27997891 A JP 27997891A JP 27997891 A JP27997891 A JP 27997891A JP 3233665 B2 JP3233665 B2 JP 3233665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽時と恒星時を表示す
る星座表示付時計、特に、その駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から時刻に対応した星座を表示する
星座表示付時計は公知であるが、星座盤による星座表示
の他に、太陽時と恒星時の両方の時計をも同時に具えた
ものは無かった。一方、従来の星座盤なしの時計で、太
陽時と恒星時の両方を有する時計においては、太陽時と
恒星時とが夫々別個の専用発振回路により駆動されてい
た。これは、太陽時と恒星時との間には僅かに時間差
(一日あたり4分弱恒星時の方が短く早く進む)がある
が、太陽時と恒星時との時間の比率が単純な整数比で高
精度な近似が出来ない事と、恒星時時計が主に計測用の
用途に使われる為、僅かな誤差も許容しがたく、単一の
発振子を共用することが出来なかった為である。
【0003】また、従来の星座表示付時計では、星座表
示部の星座盤を時計からの駆動力で動かしている為、星
座盤のみ独立に制御して回転させることが出来なかっ
た。また、星座盤単独の合わせ込みは手動でのみ出来る
構造になっているに過ぎない。また、星座盤と恒星時の
ずれは、僅かに手動で補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の太
陽時と恒星時の両方を有する時刻表示用の時計は2個の
発振子並びに回路を必要とするためにその制御系が複
雑、高価となっていた。また、従来の星座表示付時計
は、星座盤のみ独立に制御して回転出来なかった為、多
様性に富む星座盤の回転を伴った機能の要望に充分応え
られなかった。本発明の目的は、単一の振動子により星
座表示付時計として実用上充分な精度で太陽時と恒星時
を共に駆動することができ、星座盤を恒星時に対応させ
て常にその時点での正確な星座配置を表示する機能に加
えて恒星時と星座盤の位置をカウントしながら、星座盤
のみ独立に制御した回転により多様な星座盤の回転機能
を有する星座表示付時計を提供する事である。
【0005】
【課題を解決するための手段】太陽時と恒星時とを表示
する表示部分(27)を具えた時計本体に太陽時に応じ
た星座を表示する星座盤(15)を回転自在に取り付け
た星座表示付時計において、太陽時時刻表示部と恒星時
時刻表示部とを単一の振動子(201)を有する単一の
発振回路(203)により駆動すると共に、該発振回路
の出力周波数を太陽時時刻表示用及び恒星時時刻表示用
の夫々の所定の周波数に分周する分周器(205,20
7,209、211)を有し、恒星時と星座盤との時差
を自動補正する手段が設けられる星座表示付時計の駆動
装置が提供される。特に、32768Hzの周波数を発
振する発振回路と、1/490178に分周して恒星時
の15秒信号を得る恒星時時計分周器とを有する場合に
は、一般的な32768Hzの周波数を用いる場合に特
に高い近似精度で恒星時が得られる。
【0006】
【作用】太陽時時計と恒星時時計は単一の振動子(発振
回路)からの出力を受けて、夫々の分周器により所定の
周波数に分周される。従って、従来の如く、夫々専用の
発振子は不要である。太陽時と星座盤は自動的に元の合
わせた位置に補正出来るので、使用上極めて便利であ
る。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の実施例を詳
細に説明する。先ず初めに、図1乃至図8を参照して本
発明に係る星座時計(星座表示付時計)の概略構成を説
明する。図示実施例において、略矩形ないし正方形の前
枠11の中央には円形の前枠穴13が形成されている。
星座盤15は前枠11の裏面に固定される透明な文字板
17の内奥に回転自在に積層される。文字板17の前枠
穴13周辺部には一年間分の月日目盛30が刻まれてい
る。又、文字板17の中央部分には天体の見かけの方位
と高度を知るための多数の方位高度線21が描かれてい
る。
【0008】図示実施例では、星座盤15の回転中心位
置Oは時計の中心と一致し、天の北極に相当する。星座
盤15は北緯35°で見え得る天球範囲を全てカバーす
る。即ち、星座盤15の表示範囲は北緯35°での平均
大気差分まで含んだ赤緯−55°34′24″〜赤緯+
90°(天の北極)である。又、図示実施例においては
星座盤15の回転方向は反時計方向である。文字板17
の地平線L1より内側が北緯35°で見えている天球の
範囲を示し、地平線L1の直ぐ外側に方位を示す方位記
号(W,N,E,S等)20が記載されている。尚、地
平線L1より外側にも方位高度線21が描かれている
が、これは地球の丁度裏側の地点のほぼ周極星を除いた
星座配置も同時に読むことが出来るようにするためであ
る。星座盤15は拡散透光性材料で形成され、その表面
側に印刷した恒星、星雲星団、天の川等(33で表す)
が全て裏面側からの投射光(後述)により光るように構
成されている。
【0009】星座盤15の外周近傍には赤経目盛(0〜
23時の24時間表示)40が刻まれており、文字板1
7の子午線L2の真下に位置する赤経目盛40が現在の
恒星時を示す。又、赤経目盛40と文字板17の月日目
盛30を対応させて星座盤15の回転角度位置の初期合
わせや任意の月日、時刻の合わせ込みが出来るようにな
っている。正確な合わせ込みをするには日本標準時の基
準となる経度線(日本の場合、東経135°)との経度
差分の時差を考慮する必要があり、又、より厳密に合わ
せるためには年度による恒星時の年補正値も加味する必
要がある。
【0010】正面から見て、前枠11の左下隅部には太
陽時(通常の24時間時刻)23と、星座配置と関係の
深い恒星時(24時間制)25とを備えた時計表示部2
7が設けられている。又、時計表示部27の右側に隣接
して透光式の等級スケール29が配置される。この等級
スケール29は大きさの異なる複数個の小円を順番に並
べたものであり、星座盤15内の恒星の中の代表的な等
級を現す。つまり、恒星はこれらの小円に対応する大き
さの円を基準により細かな階調で現されており、等級ス
ケール29の対応する小円を見ることにより当該恒星の
等級を詳しく知ることが出来る。
【0011】前枠11の右下隅部裏面側には星座盤15
を回転駆動する駆動部75(後述)が配設されている。
又、前枠11の裏面には後枠35が取り付けられて時計
本体枠部分を構成する。後枠35の両側面には時刻の修
正や星座盤15の操作、或いは照明(後述)の点灯を行
なうスイッチ類37a,37bが設けられている。以上
が本発明に係る星座時計の概略外観構成である。
【0012】図2に星座時計の前枠11を取り外した状
態の後枠35を示す。また、図3は照明部の断面図であ
る。後枠35は前面が開放した中空の枠体により形成さ
れ、その内部に星座盤15を背面側から照明するための
星座盤照明部41、及び星座盤15の駆動や時刻表示部
の表示や星座盤照明部の制御回路37が設けられる。
【0013】星座盤照明部41は反射板43、拡散板4
5及び蛍光灯(光源)47から構成される。反射板43
は中央に蛍光灯47を収容するためのスペース49を形
成する角錐台状の突出部51(図3)を有し、該突出部
51の上面に星座盤15を均一に照明するための拡散板
45が取り付けられる。反射板43は透明材料で形成さ
れ、上記突出部51を除く部分は例えば白色塗法により
反射膜(反射面)43bが形成される。反射板43は上
記等級スケール29の背後まで延びる張出部53を有
し、その結果、等級スケール29も星座盤15と同様に
蛍光灯47の透過光により照明され得る。
【0014】拡散板45は例えば矩形の拡散透光材料に
より形成され、好ましくはその上面に透過光の強さを均
一にするための塗装膜45a(図3)が施される。即
ち、例えば拡散板45の上面は略同心円状に複数個の円
形或いは矩形の環状領域に分割され、これら環状領域に
最も明るくなる中心領域部から最も暗くなる外周領域部
に向けて透過率が徐々に大きくなるように透過率の異な
る塗装膜を施すことにより、拡散板45の略全面にわた
って明るさを実質上均一にする事が出来る。即ち、塗装
膜は遮光性且つ高反射率の膜により形成され、ここで反
射された光が効率よく星座盤15に向かって入射する。
このため、反射板43の外周部にはすり鉢状の反射面4
3aが形成される。斯くして、蛍光灯47からの光は図
3に矢印で示す如く、透明な突出部51を通ってすり鉢
状反射面43aにより星座盤15側に効率よく反射され
る。
【0015】光源としての蛍光灯47は本実施例では一
本のみでよく、後枠35に形成した開口44を塞ぐよう
にして後枠にネジ55により固定される裏蓋57に固
定、保持される(後述)。
【0016】後枠左側部のスイッチ37aは、時刻表示
部のためのスイッチであり、図示実施例では上から3個
縦に並んでおり、一番上のスイッチが修正モードスイッ
チで上端を押した時太陽時が修正可能、下端を押した時
恒星時が修正可能、中間の位置は不感モードとなってい
る。中央部のスイッチは時の桁上げ修正スイッチ、一番
下のスイッチが分の桁上げ修正スイッチであり、修正モ
ードスイッチが太陽時又は恒星時の修正モードになって
いる時に働く様になっている。但し、修正モードになっ
ていても星座盤15が待機状態や自動復帰動作中、早送
り中は不感である。
【0017】後枠右側部スイッチ37bは星座表示部の
ためのスイッチであり、図示実施例では上から3個縦に
並んでおり、一番上のスイッチが照明切換スイッチで、
上端を押した時明るい照明、中間の位置が暗い照明、下
端を押したときに照明が消える様になっている。中央部
のスイッチは星座盤15の早送りスイッチであり、星座
盤15をステップ送り又は早送りさせることができ、任
意の回転位置にすることが出来る。一番下のスイッチは
プリセットスイッチであり、星座盤15の早送りスイッ
チを最後に押して星座盤15が止まった時から一定時間
内にのみ機能し、この間にプリセットスイッチを押すこ
とによりその星座盤位置を基点として以後恒星時回転す
る様に構成されている。尚、本発明の対象である上記の
如き時計の具体的制御については後述する。
【0018】次に、図3を参照して照明部41の構成に
ついて説明する。照明部41では下側(裏側)から順
に、裏蓋57、蛍光灯47、反射板43、拡散板45、
星座盤15、文字板17の順で積層されている。蛍光灯
47は反射板と放熱板とを兼ねた金属性の裏蓋57と、
反射板43との間に形成される密閉スペース(上述の反
射板43の角錐台状突出部51により形成されるスペー
ス)49内に収納され、塵埃の発生しやすい蛍光灯周辺
部の遮蔽構造を実現している。又、蛍光灯47は裏蓋5
7に設けられる蛍光灯取付具61に取付けられ、且つ裏
蓋57はネジ55により後枠35に簡単に取外し自在に
固定されるので、裏蓋のみを取り外すだけで蛍光灯47
の交換を容易に行なうことが出来る。星座盤15の外周
部にはこれを外周駆動するための星座盤リング63(後
述)が固定されており、この星座盤リング63は星座盤
15外周部からの照明光の漏れを防止するシールとして
も役立っている。
【0019】星座盤リング63はその外周に一定ピッチ
の不連続歯部63aを有し、これら歯部63aは後述の
ガイドプーリ71の溝深さ内に嵌入する大きさとなって
おり、ガイドプーリ71の最外周により滑らかに回転駆
動せしめられる。尚、図示実施例では星座盤リング63
は組立及び加工上の容易さのために八分割されており、
各セクタリング63は9個の歯部63a(計72歯)を
有する。
【0020】図4は前枠11を後方から見たもので、同
図から星座盤リング63が8個のセクタリングを環状に
連結したものであることが判る。星座盤リング63には
上述の如く、計72個の歯63aが設けられ、図におい
て左下隅に設けられる星座盤駆動部75のタイミングベ
ルト77の歯に4歯目毎に噛み合う。従って、タイミン
グベルト77の歯数で数えると星座盤15の一回転は2
88(=9×8×4)歯に相当する。
【0021】星座盤リング63は文字板17に固定され
る3個の固定ガイドプーリ79と2個の可動ガイドプー
リ71とによってがたつきなく滑らかに回転自在に外周
支持される。3個の固定ガイドプーリ79の内、星座盤
駆動部75の左上部に設けられるガイドプーリのみは星
座盤リング63との間に僅かな隙間が設けられ、それに
より星座盤リング63の回転摩擦力を小さくすると共
に、何らかの衝撃が時計に加わった時に星座盤リング6
3の衝撃ストッパの効果ももたしている。タイミングベ
ルト77は後述の如くステップモータ100により回転
駆動される。文字板17の右下隅部は一部切り欠かれて
おり、そこに時刻表示部27を構成するLEDと回路基
板(後述)が組み込まれる。
【0022】図5に星座盤駆動部75の拡大構成図を示
す。駆動部75は略同一形状の一対の上板83(図
4)、下板85間に設けられる。図5においては上板8
3を取り外して示してある。下板85は止めネジ87に
より文字板17を挟んで前枠11に固定される。タイミ
ングベルト77は両歯ベルトであり、ステップモータ1
00(図7)に連結されるタイミングプーリ91により
回転駆動される。タイミングプーリ91は例えば16個
の外周歯を有し、従って、星座盤15はタイミングプー
リ91の18(=288÷16)回転で1回転する。
【0023】3個のタイミングベルトガイドプーリ93
は両歯タイミングベルト77がこれら3個のタイミング
ベルトガイドプーリ93により星座盤リング63の外周
の曲率に対応する円弧状に延びる様に配列される。タイ
ミングベルトガイドプーリ93は上板83と下板85と
の間で夫々の回転軸93aを中心に回転自在に支持され
る。特に、中央のタイミングベルトガイドプーリ93は
タイミングベルト77が星座盤リング63の歯先から脱
落するのを防止する径となっている。両歯タイミングベ
ルト77はその内周歯でタイミングプーリ91に噛み合
ってその回転力を受け、一方、外周歯により星座盤リン
グ63へ回転力を伝達する。タイミングプーリ91には
(図示実施例においては歯数=80の)平歯車97が固
定される。
【0024】2個の同一可動ガイドプーリ(可動ガイド
プーリユニット)71は、照明等の熱による星座盤15
の膨張あるいは星座盤リング63の歪み等により生ずる
キシミやアソビを吸収して滑らかで無理のない星座盤1
5の回転を保証するべく半径方向に可動となっている。
各可動ガイドプーリ71の可動機構は図6に示す如く、
文字板17を挟んで前枠11に固定される固定下板10
1とそれに対して可動の可動上板103とを有する。可
動上板103は文字板17に枢軸105を中心として回
転自在に取付けられ、ガイドプーリ71のプーリ支軸7
1aはこの可動上板103のL字型支持アーム103a
と可動上板103の本体部との間に形成される二股部内
に固設され、ガイドプーリ71は該プーリ支軸71aに
回転自在に軸支される。可動上板103と固定下板10
1との間には引張りコイルばね107が取付けられ、可
動上板103、従ってガイドプーリ71を図6において
位置71’で示す位置に向かって常に反時計方向に回動
付勢している。
【0025】可動上板103の回動位置(回転角度)は
可動上板103に形成した長穴111と、これに嵌入さ
れるストッパねじ109とにより規制される。即ち、固
定下板101に固定されるストッパねじ109はその抜
け止め用拡大頭部113(座金等の別部品により構成す
ることも可能)が長穴111から外方に突出し、従っ
て、可動上板103はストッパねじ109が長穴111
の両端に当接する範囲内でのみ回転支点(枢軸)105
を中心として回動可能である。
【0026】ストッパねじ109の拡大頭部(または座
金)113並びに枢軸105に設けられる座金115
と、可動上板103との間には僅かな隙間が設けてあ
り、可動上板103がスムーズに回動する様になってい
る。かくして、星座盤15は引張りコイルばね107に
より常にほぼ一定の力で外周方向から押圧支持される。
星座盤リング63が組み付け易い様に可動上板103上
の長穴111は充分な長さがとってあるが、ストッパね
じ109の拡大頭部により組み込み後の衝撃等で簡単に
外れることはない。
【0027】次に図7を参照して駆動系の構成の概略を
説明する。駆動上板83に固定されるステップモータ1
00の出力軸には例えば歯数12のピニオン121が固
定される。ステップモータ100は例えば48パルスで
1回転する。従って、図示実施例の場合、星座盤15が
1回転するためのパルス数はタイミングプーリ91の1
回転の18倍としてあるので18×(80÷12)×4
8=5760パルスである。即ち、恒星時で15秒に1
パルスずつ送れば星座盤15は正確に1恒星日で1回転
する。ステップモータ100は吸振用ゴムブッシュ12
3(図7では簡略化のため1個のみ示すが、180°間
隔で2個使用している)を介して駆動上板83に取り付
けられており、ステップモータの振動が駆動上板83を
介して時計本体側に伝わりにくくしてある。
【0028】星座盤15は一般には星座の動く方向(実
施例では反時計方向)にのみ回転する様に回転方向を設
定され、これにより、歯車系やタイミングベルトによる
バックラッシュによる表示誤差を最小限にすることが出
来る。尚、星座盤15の回転方向は、回転中心の方向を
天の南極方向にとる仕様の場合は、反対(時計方向)と
なる。尚、図7において、135及び137は夫々、駆
動上板83と駆動下板85とを一定間隔に保持するスペ
ーサ、及び前枠11と後枠35とを固定するL型金具
(上下2個)を示す。尚、図8は本発明にかかる星座表
示付時計の星座盤部分を正面から見た状態を再現したも
のであるが、図面の縮尺の関係上、星座等の細部まで再
現不可能である。
【0029】図9は以上の如く構成した星座表示付時計
において、特に本発明の対象である制御系を示すもの
で、以下これにつき説明する。本発明の特徴によれば単
一の水晶振動子201を有する発振回路203が用いら
れる。発振回路203は太陽時計時用及び恒星時計時用
に水晶振動子201固有の32768Hz(=215)の
周波数を出力する。この出力周波数は太陽時時計分周器
205により1/32768に分周され太陽時の1秒信
号が得られる。ついで、分周器205からの1秒信号は
太陽時表示用分周器207により1/86400(∴1
日=86400秒)に分周され、1日24時間の太陽時
刻表示信号が得られる。
【0030】他方、発振回路203の出力信号は恒星時
時計分周器209により1/490178に分周され、
恒星時用15秒信号が得られる。つまり、本来、太陽時
の15秒信号は分周器205の32768Hzを1/4
91520分周して得られるが、恒星時の場合は1/4
90178(=2×13×17×1109)分周して恒
星時15秒としている。これは恒星日の日数が太陽日の
日数よりも1太陽年当たり1日多いことから算出された
理想値に極めて近く、最大周波数を出力可能な既存の水
晶振動子から分周して得られる理想的な近似値である。
尚、周知の恒星時15秒に対する理想分周比は下記の通
りである。 (1/32768×15)×(366.2422/36
5.2422)≒(1/490177.94・・・)
【0031】従って、上記分周比による恒星時の年間誤
差は僅か4秒程の遅れにすぎず、上記近似値は分周可能
な値としては理想値に極めて近似していることが理解さ
れよう。勿論、星座表示付時計の恒星時の精度としては
充分な値である。更に、分周器209の出力は恒星時表
示用分周器211によって1/5760に分周され、1
日24時間の恒星時時刻表示用信号が得られる。
【0032】尚、太陽時時計分周器205及び恒星時時
計分周器209からは各アナログ信号用出力として所定
デューティ幅の1秒パルス信号205bもそれぞれ得ら
れるように構成されている。このうち恒星時の1秒パル
ス信号は恒星時15秒信号間に恒星時15秒信号と同期
して始まり、1秒目から14秒目までは太陽時の1秒間
隔で信号を14個挿入する事により単純な分周比の組合
せだけで近似的に得られる。つまり、太陽時と恒星時と
は上記の如く僅かにずれがあるので厳密には1秒毎にそ
れを補正する必要があるが、本発明ではそれを恒星時の
15秒毎に行なっている。恒星時は太陽時よりも太陽時
で1日約3分56秒短いので、太陽時の15秒と比較し
た場合、恒星時の15秒の方が僅か100分の4秒程短
いにすぎない。そこで、太陽時時計分周器205と同じ
時計分周器205aを用いて14秒までは太陽時の1秒
間隔のタイミングでカウントし(従って、差は14秒目
までは少し宛加算され大きくなる)、15秒目の恒星時
のカウントをリセットして恒星時時計分周器209の出
力と論理和をとれば、恒星時の15秒信号間はあたかも
1秒毎の信号として取り出せる(図10)。
【0033】従って、近似された恒星時の14秒目と1
5秒目との間(14から15’までの間)は毎回実際の
太陽時の1秒(14から15までの間)より短くなり、
且つ実際の恒星時の1秒よりも短くなる。こうして常
に、恒星時の1秒信号は15秒目毎に実際の恒星時に合
うように補正される。但し、上記の論議における「短
い」あるいは「長い」の時間のオーダは恒星時と太陽時
の差が1日で4分弱(0.3%に満たない)であること
を考えれば実際は極めて小さな値である。
【0034】本発明では、実際のクロック(製品)とし
ては、太陽時時刻表示部23、恒星時時刻表示部25は
共に1秒ごとにフラッシュさせるようになっているの
で、殆ど同時にフラッシングしている時のみ14秒目か
ら15秒目に移る時にそのフラッシュの瞬間に時差があ
ることが僅かに目で認識できる(但し、実質的には殆ど
同時)が、恒星時毎15秒目毎に補正されるので、実用
上の問題は殆どない。
【0035】太陽時表示用分周器207及び恒星時表示
用分周器211からの太陽時時刻表示用信号、恒星時時
刻表示用信号はそれぞれ表示コントローラ213に送ら
れる。表示コントローラ213には入力信号処理回路2
15からの制御信号Scが入力され、入力信号処理回路
215に入力される種々の動作信号S1,S2,S3・
・・Sn(図示実施例の場合、例えば星座盤15の早送
り信号、星座盤15のデモンストレーション用早送り信
号、プリセット信号等)に応じて表示器217(表示部
27)の点滅、点灯等の制御を行なう。
【0036】尚、星座盤15は使用者が早送りボタン
(37a、37bのボタン群の一つ)を押すことにより
パルスモータコントローラ227(図9)を介して通常
回転時の約1000倍(実施例として64pps〔太陽
時〕で早送りした時の速度は64×15×365.24
22/366.2422≒957.4倍となる)の速度
で任意の時点で任意の回転数(角度)だけ早送り回転さ
せることができる。また、これとは別に、星座盤15は
デモンストレーションボタン(37a、37bのボタン
群の一つ)を押すことによりデモンストレーション用に
任意の時点で所定の角度だけ(例えば1回転分加算早送
り)回転させることが出来る。
【0037】さらにまた、本発明のクロックでは、星座
盤15は毎正時(1時、2時等の分時及び秒時がゼロの
時刻)に1回転分だけ自動的に加算早送り回転を開始す
るように設定されている。これは専ら、デモンストレー
ション機能を高める目的である。太陽時及び恒星時は表
示部27の太陽時表示部23及び恒星時表示部25に夫
々デジタル表示される。
【0038】尚、早送り、プリセット等の外部信号はス
イッチ類37a,37b(図1、図2)の操作により入
力信号処理回路215に入力される。入力信号処理回路
215に接続される信号コントローラ219は該入力信
号215からの情報信号と、太陽時時計分周器205か
らのクロック信号並びにコンパレータ221からの一致
信号に基づき星座盤15を動かすステップモータ100
の周期、デューティ幅、パルス数を制御し、且つ星座盤
カウンタ223のセット、リセット信号を出力する。
【0039】星座盤カウンタ223は恒星時15秒信号
と信号コントローラ219からのステップモータ駆動パ
ルス数をカウントする。星座盤カウンタ223は最大5
760パルスをカウントでき、その出力はコンパレータ
221に送られ恒星時カウンタ225からの出力情報と
比較される。恒星時カウンタ225は恒星時15秒信号
をカウントする。最大5760パルスをカウントでき、
その出力はコンパレータ221に送られる。
【0040】コンパレータ221は恒星時カウンタ22
5の値と星座盤カウンタ223の値が一致したとき信号
コントローラ219に出力“1”を出力し、例えば、星
座盤の早送り回転を通常回転に戻す。つまり、星座盤1
5はスイッチ類37a,37bの1つにより早送り回転
可能になっているが、後述の如くコンパレータ221か
らの出力信号“1”に基づき星座盤15の早送り動作を
自動的に止め、通常運転に戻すと同時に早送り回転によ
って最初に設定した恒星時と星座盤の位置(時差)を自
動的に補正する。
【0041】通常運転時は恒星時カウンタ225の出力
と星座盤カウンタ223の出力とは常に一致している。
パルスモータコントローラ227は信号コントローラ2
19からの制御信号に基づきステップモータ100の正
転、逆転或いは、通常運転時の節電等を制御する。入力
状態によって制御されたパルスモータ信号に基づき減速
輪列(121,97,91等)を介して星座盤15が回
転せしめられる。正常運転においては星座盤15は57
60パルスで1回転する。
【0042】図11は本発明に係る制御系のフローチャ
ートの一例であるデモンストレーション用早送り回転を
示す。今、星座盤15が通常運転(正常運転)している
時にデモ用ボタン(37a又は37bの一つ)が1回押
されると(ステップ301)、星座盤15は1/576
0回転し、その結果、星座盤カウンタ223は1カウン
トアップする(ステップ303)。
【0043】上記ステップ303で星座盤カウンターは
恒星時カウンターより1カウントアップしているのでコ
ンパレーター221でのカウンタ225、223の値は
一致していない。従って、星座盤15はデモ用ボタンを
押した直後から、5759+αパルス分早送り回転して
カウンタの値を一致させコンパレーター221が出力
“1”を出力する(αは星座盤15が5759+αパル
ス早送り回転期間中に入る恒星時15秒信号のパルス
数)。その後、コンパレーター221の出力“1”に応
じて、通常運転に戻る(ステップ305、307)。斯
くして、星座盤15のデモンストレーション早送りによ
りずれた星座盤15の位置は現在の位置(恒星時時刻と
星座盤を最初に合わせた位置を起点とした現在の位置)
に復帰せしめられる。
【0044】次に、早送りと星座盤のプリセット操作に
ついて図12を参照して説明する。星座盤15が通常運
転している時に早送りボタン(37a又は37bの1
つ)が1回押されると(ステップ401)、星座盤は1
/5760回転し、その結果、星座盤カウンタ223は
1カウントアップする。この時60秒タイマー(図示せ
ず)が作動し、カウントダウンし始める。プリセットボ
タン(37a又は37bの1つ)が押されるか、早送り
ボタンが押されるまで60秒間待つ。
【0045】何も押されない時は、上記ステップ401
で星座盤カウンターは恒星時カウンターより1カウント
アップしているので、コンパレータ221でのカウンタ
225、223の値は一致していない。従って、星座盤
15は早送りボタンを押した後60秒経過すると、57
59+aパルス分早送り回転してカウンタの値を一致さ
せコンパレーター221が出力“1”を出力する。その
後、コンパレーター221の出力“1”に応じて、通常
運転に戻り、星座盤15の早送りによりずれた星座盤の
位置は現在の位置に復帰せしめられる。
【0046】尚、プリセットボタン(37a,37bの
スイッチ群の一つ)は最後に早送りボタンを押した後の
60秒間に限り動作し、星座盤カウンターと、恒星時カ
ウンターの内容を強制的に一致させ(ステップ31
9)、通常運転に戻す。尚、早送りボタンをn回押した
時は5760−n+αパルス分回転して通常運転に戻る
ことは理解されよう。また、タイマーはこの例では60
秒にしてあるが何秒でも構わない。
【0047】次に連続早送り操作について図12を参照
して説明する。星座盤15が通常運転(正常運転)して
いる時に早送りボタン(37a又は37b)の一つが1
回押され(ステップ401)、それが2秒以上押し続け
られる(ステップ403)と、星座盤15は次の早送り
ボタンの1押しがあるまで無条件に早送り回転し続け
る。早送り1プッシュがあると(ステップ407)、星
座盤15は早送り回転をやめ(ステップ411)、図1
1のステップ309以下と同じ動作を行なう(ステップ
413〜421)。
【0048】恒星時カウンター225には恒星時15秒
パルス、星座盤カウンター223には恒星時15秒パル
スとパルスモータ出力用のパルス数をカウントさせ、コ
ンパレーター221で比較することによって、星座盤を
現状の位置よりずらしても必ず現在あるべき位置に戻
る。上記の動作はハードウエアによってもソフトウエア
によってもいずれでも実施できる。
【0049】
【発明の効果】以上に記載した如く、本発明によれば太
陽時時計と恒星時時計は単一の振動子(発振回路)から
の出力を夫々の周波数に分周することにより駆動され、
頭書の目的を達成することが出来る。また、恒星時と星
座盤のずれは自動補正されるので、実質上常に太陽時と
恒星時を対応させ、それにより、常にその時点での正確
な星座を表示することが出来る。更に、星座盤は、太陽
時や恒星時の時刻表示部とは独立に回転制御が出来るの
で、デモンストレーション動作や早送り動作、自動早送
り復帰動作等多様な機能を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる星座表示付時計の全体外観を示
す正面斜視図である。
【図2】図1に示される星座表示付時計の後枠部分の正
面斜視図である。
【図3】図1に示される星座表示付時計の照明部分の平
面断面図である。
【図4】図1に示される星座表示付時計の前枠部分を後
方から見た斜視図である。
【図5】図1に示される星座表示付時計の星座盤駆動部
分をその駆動上板を取り除いた状態で示す斜視図であ
る。
【図6】図1に示される星座表示付時計における星座盤
の可動ガイドプーリの可動機構を示す斜視図である。
【図7】図1に示される星座表示付時計の駆動部の拡大
断面図である。
【図8】本発明にかかる星座表示付時計の正面図であ
る。
【図9】本発明にかかる星座表示付時計の駆動装置のブ
ロック図である。
【図10】恒星時アナログ信号用出力1秒パルス信号の
取り出しを説明する図である。
【図11】本発明にかかる星座表示付時計のデモンスト
レーション用早送りフローチャートである。
【図12】本発明にかかる星座表示付時計の早送りおよ
び連続早送り動作のフローチャートである。
【符号の説明】
15…星座盤 100…ステップモータ 201…水晶振動子 203…発振回路 205、207、209、211 205a…分周器 221…コンパレータ 223、225…カウンタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04G 1/00 314 G04G 3/02 G04B 19/00 G04B 19/26 G04C 3/00 G09B 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽時と恒星時とを表示する表示部分
    (27)を具えた時計本体に太陽時に応じた星座を表示
    する星座盤(15)を回転自在に取り付けた星座表示付
    時計において、太陽時時刻表示部と恒星時時刻表示部と
    を単一の振動子(201)を有する単一の発振回路(2
    03)により駆動すると共に、該発振回路の出力周波数
    を太陽時時刻表示用及び恒星時時刻表示用の夫々の所定
    の周波数に分周する分周器(205,207,209、
    211)を有し、恒星時と星座盤との時差を自動補正す
    る手段が設けられる星座表示付時計の駆動装置。
  2. 【請求項2】 32768Hzの周波数を発振する発振
    回路(203)と、1/490178に分周して恒星時
    の15秒信号を得る恒星時時計分周器(209)とを有
    する請求項1に記載の星座表示付時計の駆動装置。
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