JP3248545B2 - 超音波モータの駆動制御装置 - Google Patents

超音波モータの駆動制御装置

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JP3248545B2
JP3248545B2 JP20256293A JP20256293A JP3248545B2 JP 3248545 B2 JP3248545 B2 JP 3248545B2 JP 20256293 A JP20256293 A JP 20256293A JP 20256293 A JP20256293 A JP 20256293A JP 3248545 B2 JP3248545 B2 JP 3248545B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の超音波モータ
を駆動制御する超音波モータの駆動制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の超音波モータを使用して1
つの回転軸や回転筒等の被回転体を駆動させるときに、
発生トルク(出力)に対する回転速度の関係が各超音波
モータによって個体差が生じる場合があったために、あ
る回転速度における各超音波モータからの発生トルクに
差が生ずる場合があった。
【0003】このことについて、図5を用いて説明す
る。図5は、各超音波モータ(以下、図面中では超音波
モータをUSMと示している)の出力軸の各部に生じる
ねじりモーメントを示した図である。第1超音波モータ
101と第2超音波モータ102は、軸103によって
連結されており、さらに、軸103に負荷手段104が
取り付けられている。
【0004】図5に示すような場合に、回転速度に対す
る発生トルクT1、T2が各超音波モータ101、10
2によって同一であるときには、各超音波モータ10
1、102からの発生トルクは等しくなる。しかし、回
転速度に対する発生トルクT1、T2が各超音波モータ
101、102によって異なるときに、各超音波モータ
101、102からの発生トルクT1、T2が破線で示
したように異なり、負荷トルクTL の分担割合が異なっ
てしまう(発生トルクT1とT2の和が負荷トルクTL
である)。このために、双方の超音波モータ101、1
02の能力を十分に発揮できないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらに対して、各超
音波モータ101、102にそれぞれ独立した駆動回路
を設置して、それぞれの駆動信号の周波数を変えるとい
う調整(特開平1−227669の第7図参照)が考え
られるが、各超音波モータ101、102からの発生ト
ルクT1、T2をほぼ一定に調整することは、工数増と
なり量産性向上の妨げとなってしまう、という問題があ
った。
【0006】また、回転速度を運転の状況に応じて変え
る場合に、調整したある回転速度での各超音波モータ1
01、102からの発生トルクT1、T2は一定である
ものの、調整した回転速度と異なった回転速度では個体
差により回転速度に若干の相違が生じる場合もあった。
【0007】本発明の第1の目的は、複数の超音波モー
タを駆動源として駆動させる場合に、生産時に各超音波
モータの発生トルクを調整することなく、各超音波モー
タからの発生トルクをほぼ一定に調整して駆動すること
ができる超音波モータの駆動制御装置を提供することで
ある。
【0008】本発明の第2の目的は、そのような場合
に、駆動速度を様々に変えても、その速度に応じて、各
超音波モータからほぼ一様な駆動力を発生する駆動信号
電圧を得ることによって、ほぼ全速度域において効率的
な駆動ができる超音波モータの駆動制御装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による超音波モータの駆動制御装置の第1の
解決手段は、同一の相対運動部材を構成部材として有す
第1及び第2超音波モータ(1,2)を駆動する第1
及び第2超音波モータ駆動手段(13〜15,23〜2
5)と、前記第1及び第2超音波モータから出力される
第1及び第2出力信号をそれぞれ検出する第1及び第2
出力検出手段(11ap,21ap)と、前記第1及び
第2出力検出手段の検出結果により、前記第1出力信号
と前記第2出力信号との差を検出する出力差検出手段
(4)と、前記出力差検出手段の検出結果により、前記
第1又は第2超音波モータ駆動手段の双方又は一方を
記第1および第2超音波モータの駆動力が所定の関係に
なるように制御する出力差制御手段(5)とを備えたこ
とを特徴とする。
【0010】また、第2の解決手段は、同一の相対運動
部材を構成部材として有する第1及び第2超音波モータ
(201,202)に第1及び第2駆動信号を与える第
1及び第2超音波モータ駆動手段(213〜215,2
23〜225)と、前記第1及び第2駆動信号をそれぞ
れ検出する第1及び第2駆動信号検出手段(216,2
26)と、前記第1及び第2駆動信号検出手段の検出結
果により、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号との差
を検出する出力差検出手段(204)と、前記出力差検
出手段の検出結果により、前記第1又は第2超音波モー
タ駆動手段の双方又は一方を前記第1および第2超音波
モータの駆動力が所定の関係になるように制御する出力
差制御手段(205)とを備えたことを特徴とする。
【0011】さらに、第3の解決手段は、同一の相対運
動部材を構成部材として有する第1及び第2超音波モー
タ(301,302)に第1及び第2駆動信号を与える
第1及び第2超音波モータ駆動手段(313〜315,
323〜325)と、前記第1及び第2超音波モータか
ら出力される第1及び第2出力信号をそれぞれ検出する
第1及び第2出力検出手段(311ap,321ap)
と、前記第1及び第2駆動信号をそれぞれ検出する第1
及び第2駆動信号検出手段と、前記第1駆動信号と前記
第1出力信号との位相差を検出する第1位相差検出手段
(316)と、前記第2駆動信号と前記第2出力信号と
の位相差を検出する第2位相差検出手段(326)と、
前記第1及び第2相差検出手段で検出された2つの位相
差の差を検出する出力差検出手段(304)と、前記出
力差検出手段の検出結果により、前記第1又は第2超音
波モータ駆動手段の双方又は一方を前記第1および第2
超音波モータの駆動力が所定の関係になるように制御す
る出力差制御手段(305)とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】これらの場合に、第4の解決手段では、前
記出力差制御手段は、前記第1又は第2超音波モータに
入力する駆動信号の周波数を制御することを特徴とする
ことができる。第5の解決手段では、前記出力差制御手
段は、前記第1又は第2超音波モータに入力する駆動信
号の入力電圧を制御することを特徴とすることができ
る。第6の解決手段では、前記出力差制御手段は、前記
第1又は第2超音波モータに入力する駆動信号の周波数
と入力電圧とを制御することを特徴とすることができ
る。第7の解決手段では、前記第1及び第2超音波モー
タのオフセット値を検出し、前記出力差検出手段の検出
信号を補正するオフセット補正手段を設けたことを特徴
とすることができる。第8の解決手段では、前記第1及
び第2出力検出手段が、前記第1あるいは第2超音波モ
ータに入力される電流を検出することを特徴とすること
ができる。
【0013】
【作用】本発明によれば、出力差検出手段によって第1
及び第2超音波モータの出力差を検出し、その検出結果
に基づいて、出力差制御手段は、前記第1または前記第
2超音波モータ駆動手段を制御する。このとき、出力差
制御手段は、出力差検出手段の測定結果により、第1超
音波モータに対する第2超音波モータの出力差をなくす
ように、第2超音波モータ駆動手段を制御するので、各
超音波モータからの出力をほぼ一定に調整して駆動する
ことができる。
【0014】
【実施例】(第1実施例)以下、図面などを参照しなが
ら、実施例をあげて、さらに詳しく説明する。図1は、
本発明による超音波モータの駆動制御装置の第1実施例
を説明する図である。第1駆動手段は、駆動信号を発す
る第1発振手段13と、その駆動信号を2つに分ける第
1移相手段14と、2つに分けられた駆動信号をそれぞ
れ増幅する第1増幅手段15a、15bとを有してい
る。第1超音波モータ1は、第1増幅手段15a、15
bからの増幅駆動信号の入力により励振される圧電体1
1a及びその圧電体11aに接合されその励振によって
駆動面に進行性振動波を発生する弾性体11bを有する
第1固定子11と、弾性体11bの駆動面に加圧接触さ
れ、前記進行性振動波により駆動される第1移動子12
とから構成されている。
【0015】同様にして、第2駆動手段は、駆動信号を
発する第2発振手段23と、その駆動信号を2つに分け
る第2移相手段24と、2つに分けられた駆動信号をそ
れぞれ増幅する第2増幅手段25a、25bとを有して
いる。第2超音波モータ2は、第2増幅手段25a、2
5bからの増幅駆動信号の入力により励振される圧電体
21a及びその圧電体21aに接合されその励振によっ
て駆動面に進行性振動波を発生する弾性体21bを有す
る第2固定子21と、弾性体21bの駆動面に加圧接触
され、前記進行性振動波により駆動される第2移動子2
2とから構成されている。第1超音波モータ1と第2超
音波モータ2とは、連結軸3を介して連結されている。
【0016】出力差検出手段4は、第1超音波モータ1
の圧電体11a上に設けた機械−電気変換素子11ap
から出力される振動信号電圧値と、第2超音波モータ2
の圧電体21a上に設けた機械−電気変換素子21ap
から出力される振動信号電圧値と、の差を検出する手段
である。出力差制御手段5は、出力差検出手段4の測定
値の結果により、第1移動子12と第2移動子22とか
らの出力値差をなくすように、第2発振手段23の駆動
信号を制御する手段である。
【0017】つぎに、第1実施例の動作を説明する。第
1発振手段13からの駆動信号は、第1移相手段14と
第1増幅手段15を介して第1固定子11に伝達され
る。これにより、第1固定子11の駆動面に進行性振動
波が発生して、第1移動子12が駆動される。この進行
性振動波による移動子の駆動は、例えば、特公平1−1
7354号等により説明されているために、ここでは説
明を省略する。また、第2発振手段23からの駆動信号
も第2移相手段24と第2増幅手段25を介して第2固
定子21に伝達される。これにより、第2固定子21の
駆動面に進行性振動波が発生して、第2移動子22が駆
動される。
【0018】このとき、出力差検出手段4は、第1超音
波モータ1の圧電体11a上に設けた機械−電気変換素
子11abから出力される振動信号電圧値と、第2超音
波モータ2の圧電体21a上に設けた機械−電気変換素
子21abから出力される振動信号電圧値と、の差を検
出する。
【0019】図2は、駆動信号周波数と圧電体上に設け
た機械−電気変換素子からの振動信号電圧及び回転数の
関係を示した図である。超音波モータ1、2の圧電体1
1a、21a上に設けた機械−電気変換素子11ab、
21abからの振動信号電圧から超音波モータ1、2の
所定負荷時の回転速度を求めることができる。また、図
3は、超音波モータの発生トルクと回転速度との関係を
示した図である。ある周波数の発生トルクと回転速度の
関係も概略的に図3のようになっていて、ある回転速度
に対する発生トルクも機械−電気変換素子11ab、2
1abからの振動信号電圧より求めることができる。そ
のために、2つの振動信号電圧差を測定することによっ
て2つの超音波モータ1、2の出力差を検出することが
できる。出力差制御手段5は、出力差検出手段4の結果
より駆動信号の周波数を補正するように作用して、各超
音波モータ1、2からの出力の差をなくすように制御す
る。
【0020】図3に示すように、超音波モータ1、2の
ある駆動周波数における発生トルクと回転速度の関係
は、駆動信号の周波数によって変化する。従って、同一
回転速度で発生トルクを上げたい場合には、駆動信号の
周波数を下げ、同一回転速度で発生トルクを下げたい場
合には、駆動信号の周波数を上げればよい。このように
することによって、各超音波モータ1、2の調整工程を
省略しても、自動的に出力の差を減少することができ、
また、所望の回転速度を変えた場合にも、そのときの回
転速度に応じて、自動的に出力の差を調整することがで
きる。
【0021】第1実施例では、第1移動子12と第2移
動子22とからの出力差を出力差検出手段4により検出
し、これにより出力差制御手段5によって第2発振手段
23の駆動信号を制御したが、出力差制御手段5により
第1発振手段13の駆動信号を制御してもよいし、第1
発振手段13と第2発振手段23の双方の駆動信号を制
御しても、第1移動子12と第2移動子22との出力値
差をなくすという点においては、同様な効果が発生す
る。
【0022】第1超音波モータ1と第2超音波モータ2
との発生トルクだけではなく、連結軸3の回転速度も制
御する場合には、例えば、特開昭61−251490号
に開示されているように、第1圧電体11aの電圧無印
加部の振動信号電圧波形と入力電圧波形との位相差を検
出し、回転速度などを制御するようにその出力検出値に
より不図示の出力制御手段により発振手段13の駆動信
号の周波数を補正させるようにすればよい。その他に
も、連結軸4にエンコーダを設けて回転速度を測定し、
その測定値により不図示の出力制御手段によって発振手
段13の駆動信号の周波数を補正させる方法でもよい。
このようにすることにより、回転速度と発生トルクの双
方を制御することができる。
【0023】つぎに、出力差を検出してから、発振手段
の制御までについての方法を図4を用いて説明する。ま
ず、端子、は、第1超音波モータ1の圧電体11a
上に設けた機械−電気変換素子11apと、第2超音波
モータ2の圧電体21a上に設けた機械−電気変換素子
21apとにつながっており、端子は第1超音波モー
タ1の固定子12の振動信号電圧を、端子は第2超音
波モータ2の固定子22の振動信号電圧を得る。
【0024】これらの振動信号電圧V1 、V2 の差は、
図2を用いて説明したように、第1超音波モータ1と第
2超音波モータ2との出力(発生トルク)の差とみなす
ことができる。従って、電圧V2 と電圧V1 の差によ
り、第2超音波モータ2の出力を第1超音波モータ1の
出力にほぼ合わせることができる。
【0025】電圧V2 と電圧V1 の差は、出力差検出手
段4により算出(Vd =V1−V2)される。その結果の
電圧Vd (=V1−V2)は、第1超音波モータ1の発生
トルクが大きい場合には正となり、第2超音波モータ2
の発生トルクが大きい場合には負となる。この電圧Vd
の値は、現在の第2超音波モータ2の発生トルクに対し
ての相対的な補正量を示しており、振動電圧の差が大き
い程、その絶対値が大きくなる。この電圧Vd を制御電
圧まで昇圧するために、第1演算部51によって係数
(−1×a)を掛ける。その値Vrr(=−1×a×Vd
)は、現在の第2の超音波モータ2の出力に対しての
相対的な補正量を示しており、振動電圧(発生トルク量
と等価)の差が大きい程、その絶対値が大きくなる。
【0026】つぎに、第2演算部52によって、補正量
Vrrをフィードバック部54からの電圧Vf により加算
し、基準電圧Vo に対してどれだけであるかの絶対的な
補正量Vr(=Vrr+Vf)を決める。次に、第3演算部
53によって電圧Vr と端子からの基準電圧Vo が加
算され、この値Vi (=Vo+Vr)は、発振手段23を
構成する電圧制御発振器23aに出力される。
【0027】電圧制御発振器23aは、Vi 値に応じた
周波数を持つ信号を発生し、端子から不図示の波形成
形部に出力する。これにより、第2超音波モータ2の発
生トルクと回転速度特性が変わる。そして、そのときの
双方の超音波モータ1、2の振動信号電圧の差が再び端
子、から入力され、Vrrが算出される。
【0028】一方、フィードバック部54は、第3演算
部53からの電圧Vi を入力し、基準電圧Vo との差を
求めて、その値Vf (=Vi−Vo)を第2演算部52に
返す。そして、第2演算部52では、電圧Vf と再入力
された電圧Vrrとを加算し、さらに第3演算部53によ
り基準電圧Vo を加算して電圧Vi を出力する。
【0029】次に、第1実施例に基づいて、第1超音波
モータ1と第2超音波モータ2との出力差を補正する動
作を説明する。まず、第2超音波モータ2の発生トルク
が小さい場合を想定する。この想定の場合に、第2超音
波モータ2の駆動信号の周波数を小さくし、ある回転速
度に対する発生トルクを大きくする補正を行えばよい。
ここで、電圧V1 は電圧V2 より大きくなるために、電
圧Vd は負となる。従って、電圧Vrrも負となり、電圧
Vr 及び電圧Vi が小さくなるように作用され、電圧制
御発振器23aからの駆動信号の周波数は小さくなる。
【0030】逆に、第2超音波モータ2の発生トルクが
大きい場合を想定する。この想定の場合に、第2超音波
モータ2の駆動信号の周波数を大きくし、ある回転速度
に対する発生トルクを小さくする補正を行えばよい。こ
こで、電圧V1 は電圧V2 より小さくなるために、電圧
Vd は正となる。従って、電圧Vrrも正となり、電圧V
r 及び電圧Vi が大きくなるように作用され、電圧制御
発振器23aからの駆動信号の周波数は大きくなる。
【0031】(第2実施例)第1実施例では、発振手段
の制御を駆動信号の周波数を変えることによって行った
が、駆動信号の電圧を変える方法でもよい。図6は、超
音波モータの発生トルクと回転速度との関係を示した図
である。超音波モータ1、2のある駆動周波数における
発生トルクと回転速度の関係は、駆動信号の電圧によっ
て変化する。従って、発生トルクを上げたい場合には、
駆動信号の電圧を上げ、発生トルクを下げたい場合に
は、駆動信号の電圧を下げればよい。
【0032】図7は、第2実施例による超音波モータの
駆動装置の電圧制御方法を説明する図である。まず、端
子、は、第1超音波モータ1の圧電体11a上に設
けた機械−電気変換素子11apと、第2超音波モータ
2の圧電体21a上に設けた機械−電気変換素子21a
pとにつながっており、端子は第1超音波モータ1の
固定子12の振動信号電圧を、端子は第2超音波モー
タ2の固定子22の振動信号電圧を得る。
【0033】これらの振動信号電圧V1 、V2 の差は、
図2及び図3を用いて説明したように、第1超音波モー
タ1と第2超音波モータ2との出力の差とみなすことが
できる。従って、電圧V2 と電圧V1 の差により、第2
超音波モータ2の出力を第1超音波モータ1の出力にほ
ぼ合わせることができる。
【0034】電圧V2 と電圧V1の差は、出力差検出手
段4により算出される。その結果の電圧Vd (=V1−
V2)は、第1超音波モータ1の出力が大きい場合には
正となり、第2超音波モータ2の出力が大きい場合には
負となる。このVd 値は、現在の第2超音波モータ2の
出力に対しての相対的な補正量を示しており、振動電圧
の差が大きい程、その絶対値が大きくなる。この電圧V
d を制御電圧まで昇圧するために、第1演算部61によ
り係数aを掛ける。その値Vrr(=a×Vd)は、現在
の第2の超音波モータ2の出力に対しての相対的な補正
量を示しており、振動電圧(発生トルク量)の差が大き
い程、その絶対値が大きくなる。
【0035】次に、第2演算部62によって、補正量V
rrをフィードバック部64からの電圧Vf により加算
し、基準電圧Vo に対してどれだけであるかの絶対的な
補正量Vr(=Vrr+Vo)を決める。次に、第3演算部
63により電圧Vr と端子からの基準電圧Vo が加算
され、この値Vi (=Vr+Vo)はA/D変換部65と
フィードバック部64へ出力される。
【0036】A/D変換部65は、Vi 値に応じたデジ
タル信号Sd として増幅量制御部66に伝達する。増幅
量制御部66は、Sd 値に応じた制御信号Ss を第2発
振手段23の増幅部23bに送る。
【0037】第2発振手段23は、発振部23aと増幅
部23bとにより構成されており、発振部23aからの
駆動信号を増幅部23bにより選択された増幅量に増幅
し、次に移相手段に伝達する。増幅部23bは、制御信
号Ss に対応した増幅量によって、第2発振手段23内
の発振部23aからの駆動信号を増幅する。Va 値が大
きい場合には、増幅部23bにおける増幅量が大きくな
るように制御され、Va 値が小さい場合には、増幅部2
3bにおける増幅量が小さくなるように制御される。
【0038】一方、フィードバック部64は、第3演算
部63からの電圧Vi を入力し、基準電圧Voとの差を
求めて、その電圧の値Vf (=Vi−Vo)を第2演算部
62に返す。そして、第2演算部62では、電圧Vf と
再入力された電圧Vrrとを加算し、さらに第3演算部6
3によって基準電圧Vo を加算して、電圧Vi を出力す
る。
【0039】図8は、駆動信号の増幅量を選択する方法
を説明した図である。増幅量制御部66は、マルチプレ
クサのような信号の選択が行え、制御信号が発生できる
制御信号発生部と、その制御信号によりON、OFFで
きるMOS電界効果トランジスタ等のスィッチング素子
Q1〜Q8とから構成されている。増幅量制御部66の
制御信号発生部は、A/D変換部65からデジタル信号
Sd を受け、信号Sd に応じてスィッチング素子Q1〜
Q8を選択し、選択されたスィッチング素子Q1〜Q8
にON信号を伝達する。ONされたスィッチング素子Q
1〜Q8は、抵抗Rf1〜Rf8がつながれている演算
増幅器A1の帰還部を開く。
【0040】演算増幅器A1の帰還部には、抵抗値が異
なる抵抗Rf1〜Rf8が並列につながれており、各抵
抗Rf1〜Rf8はそれぞれ直列につながれたスィッチ
ング素子Q1〜Q8が、制御信号発生部からの制御信号
によりONされることによって、演算増幅器A1の増幅
量を決定することができる。
【0041】第2実施例では、説明を分かりやすくする
ために、A/D変換部65からのデジタル信号を8ビッ
トとし、スィッチング素子Q及び抵抗Rfをそれぞれ8
個としたが、A/D変換部65からのデジタル信号を4
ビットとし、スィッチング素子Q及び抵抗Rfをそれぞ
れ4個としてもよい。また、A/D変換部65からのデ
ジタル信号を16ビットとし、スィッチング素子Q及び
抵抗Rfをそれぞれ16個としも、さらにそれ以上にし
てもよい。ビット数、スィッチング素子数及び抵抗数が
多けれが多いほど、きめ細かい制御が可能になる。
【0042】次に、第2実施例に基づいて、第1超音波
モータ1と第2超音波モータとの発生トルクの差を補正
する動作を説明する。まず、第2超音波モータ2の発生
トルクが小さい場合を想定する。この想定の場合に、第
2超音波モータ2の駆動信号の入力電圧を大きくし、あ
る回転速度に対する発生トルクを大きくする補正を行え
ばよい。ここで、電圧V1 は電圧V2より大きくなるた
めに、電圧Vd は正となる。従って、電圧Vrrも正とな
り、電圧Vr 及び電圧Vi が大きくなるように作用さ
れ、A/D変換部65によって増幅量を大きくする信号
が増幅量制御部66に伝達される。増幅量制御部66は
増幅量を大きくする増幅器の抵抗Rf1〜Rf8がつな
がっているスィッチング素子Q1〜Q8をONにする。
これにより、発振部23aからの駆動信号の電圧は大き
くなる。
【0043】逆に、第2超音波モータ2の発生トルクが
大きい場合を想定する。この想定の場合に、第2超音波
モータ2の駆動信号の入力電圧を小さくし、ある回転速
度に対する発生トルクを小さくする補正を行えばよい。
ここで、電圧V1 は電圧V2より小さくなるために、電
圧Vd は負となる。従って、電圧Vrrも負となり、電圧
Vr 及び電圧Vi が小さくなるように作用され、、A/
D変換部65によって増幅量を小さくする信号が増幅量
制御部66に伝達され、増幅量制御部66は増幅量を小
さくくする増幅器の抵抗Rf〜Rf8がつながっている
スィッチング素子Q1〜Q8をONにする。これによ
り、発振部23aからの駆動信号の電圧は小さくなる。
【0044】(第3実施例)第1、第2実施例では、発
振部23からの駆動信号の周波数、電圧をそれぞれ制御
する例によって説明したが、第3実施例では、発振部2
3からの駆動信号の電圧と周波数の2つを制御するよう
にした。この制御方法を図9を用いて説明する。
【0045】第3実施例の制御方法は、図4に示した方
法と同様になるが、第3演算部53より先が以下のよう
に変更されている。第3演算部53からの出力値Vi を
発振部23とA/D変換部75の双方に入力する。発振
部23の方は、上述したのと同様に、電圧制御発振器7
7へ伝達され、駆動信号の周波数を制御する。一方、A
/D変換部75の方は、上述したのと同様に、増幅量制
御部76へ伝達され、駆動信号の電圧を制御する。
【0046】制御する超音波モータの出力を増加させる
ときには、周波数f1を低下させ、電圧を上昇させる。
また、制御する超音波モータの出力を低下させるときに
は、周波数f1を増加させ、電圧を減少させる。このよ
うに、周波数と電圧の制御はそれぞれVi 値に対して反
対になる。そこで、第3実施例では、Vi 値は=Vo+
Vrであることから、A/D変換部に入力されるVi 値
を b×(−1×Vi +2Vo)=b×(Vo −Vr) (b:係数) のように演算し、その演算値によりA/D変換するよう
にした。
【0047】以上、図4を用いて発振手段の駆動周波数
を制御する方法を、図7,図8を用いて発振手段の駆動
信号電圧を制御する方法を、図9を用いて発振手段の駆
動周波数と駆動信号電圧を制御する方法を説明したが、
駆動周波数や駆動信号電圧の制御はこれらの実施例の方
法のみではなく、他の方法でも駆動周波数や駆動信号電
圧を制御できれば、本発明の範囲である。
【0048】(第4実施例)第1、2、3実施例では、
2つの超音波モータの圧電体上に設けた機械−電気変換
素子の振動信号電圧の差を検出したが、2つの超音波モ
ータに入力する電流を検出することよっても2つの超音
波モータの出力差を制御することが可能である。
【0049】図10は、本発明による超音波モータの駆
動制御装置の第4実施例を説明する図である。第1駆動
手段は、駆動信号を発する第1発振手段213と、その
駆動信号を2つに分ける第1移相手段214と、2つに
分けられた駆動信号をそれぞれ増幅する第1増幅手段2
15a、215bとを有している。第1超音波モータ2
01は、第1増幅手段215a、215bからの増幅駆
動信号の入力により励振される圧電体211a及びその
圧電体211aに接合されその励振によって駆動面に進
行性振動波を発生する弾性体211bを有する第1固定
子211と、弾性体211bの駆動面に加圧接触され、
前記進行性振動波により駆動される第1移動子212と
から構成されている。
【0050】同様にして、第2駆動手段は、駆動信号を
発する第2発振手段223と、その駆動信号を2つに分
ける第2移相手段224と、2つに分けられた駆動信号
をそれぞれ増幅する第2増幅手段225a、225bと
を有している。第2超音波モータ202は、第2増幅手
段225a、225bからの増幅駆動信号の入力により
励振される圧電体221a及びその圧電体221aに接
合され、前記励振によって駆動面に進行性振動波を発生
する弾性体221bを有する第2固定子221と、弾性
体221bの駆動面に加圧接触され、前記進行性振動波
により駆動される第2移動子222とから構成されてい
る。
【0051】第1及び第2入力電流検出手段216、2
26は、第1及び第2超音波モータ201、202に入
力する電流量をそれぞれ検出する手段である。出力差検
出手段204は、第1入力電流検出手段216と第2入
力電流検出手段226との電流差を検出する手段であ
る。出力差制御手段205は、出力差検出手段204の
測定値の結果により、第1移動子212と第2移動子2
22とからの出力値差をなくすように、第2発振手段2
23の駆動信号を制御する手段である。
【0052】つぎに、第4実施例の動作を説明する。第
1発振手段213からの駆動信号は、第1移相手段21
4と第1増幅手段215を介して第1固定子211に伝
達される。これにより、第1固定子211の駆動面に進
行性振動波が発生して、第1移動子212が駆動され
る。また、第2発振手段223からの駆動信号も第2移
相手段224と第2増幅手段225を介して第2固定子
221に伝達される。これにより、第2固定子221の
駆動面に進行性振動波が発生して、第2移動子222が
駆動される。このとき、出力差検出手段204は、第1
移動子212と第2移動子222との出力差を、第1超
音波モータ201に入力される電流量と第2超音波モー
タ202に入力される電流量と差を算出することによっ
て検出する。
【0053】図11は、駆動信号周波数と入力電流及び
回転数の関係を示した図である。駆動周波数域では、入
力電流により所定負荷の回転数を求めることができる。
回転速度と発生トルクの概略関係は、図3や図6のよう
になっており、2つの超音波モータ201、202の入
力電流量の差を測定することによって2つの超音波モー
タ201、202の出力差を検出することができる。出
力差制御手段205は、出力差検出手段204の結果か
ら駆動信号の周波数や電圧を補正するように作用して、
各超音波モータ201、202からの出力の差をなくす
ようにする。
【0054】(第5実施例)図12は、本発明による超
音波モータの駆動制御装置の第5実施例を説明する図で
ある。第1超音波モータ301に入力される駆動信号
と、第1超音波モータ301の圧電体311aに設置さ
れた機械−電気変換手段311apからの振動信号との
位相差と、第2超音波モータ302に入力される駆動信
号と、第2超音波モータ302の圧電体321aに設置
された機械−電気変換手段321apからの振動信号と
の位相差と、の差を検出することによっても、2つの超
音波モータ301、302の出力差を制御することが可
能である。
【0055】第1駆動手段は、駆動信号を発する第1発
振手段313と、その駆動信号を2つに分ける第1移相
手段314と、2つに分けられた駆動信号をそれぞれ増
幅する第1増幅手段315a、315bとを有してい
る。第1超音波モータ301は、第1増幅手段315
a、315bからの増幅駆動信号の入力により励振され
る圧電体311a及びその圧電体311aに接合され、
その励振によって駆動面に進行性振動波を発生する弾性
体311bを有する第1固定子311と、弾性体311
bの駆動面に加圧接触され、前記進行性振動波により駆
動される第1移動子312とから構成されている。
【0056】同様にして、第2駆動手段は、駆動信号を
発する第2発振手段323と、その駆動信号を2つに分
ける第2移相手段324と、2つに分けられた駆動信号
をそれぞれ増幅する第2増幅手段325a、325bと
を有している。第2超音波モータ302は、第2増幅手
段325a、325bからの増幅駆動信号の入力により
励振される圧電体321a及びその圧電体321aに接
合され、その励振によって駆動面に進行性振動波を発生
する弾性体321bを有する第2固定子321と、弾性
体321bの駆動面に加圧接触され、前記進行性振動波
により駆動される第2移動子322とから構成されてい
る。
【0057】第1位相差検出手段316は、第1超音波
モータ301に入力される駆動信号と、第1超音波モー
タ301の圧電体311a上に設けた電圧無印加部の機
械−電気変換素子311apから出力される振動信号
と、の位相差を検出する。また、第2位相差検出手段3
26は、第2超音波モータ302に入力される駆動信号
と、第2超音波モータ302の圧電体321a上に設け
た電圧無印加部の機械−電気変換素子321apから出
力される振動信号と、の位相差を検出する。出力差検出
手段304は、第1及び第2位相差検出手段316、3
26の位相差の差を検出する手段である。出力差制御手
段305は、出力差検出手段304の測定値の結果によ
り、第1移動子312と第2移動子322とからの出力
値差をなくすように、第2発振手段323の駆動信号を
制御する手段である。
【0058】つぎに、第5実施例の動作を説明する。第
1発振手段313からの駆動信号は、第1移相手段31
4と第1増幅手段315を介して第1固定子311に伝
達される。これにより、第1固定子311の駆動面に進
行性振動波が発生して、第1移動子312が駆動され
る。また、第2発振手段323からの駆動信号も第2移
相手段324と第2増幅手段325を介して第2固定子
321に伝達される。これにより、第2固定子321の
駆動面に進行性振動波が発生して、第2移動子322が
駆動される。
【0059】このとき、第1位相差検出手段316は、
第1超音波モータ301に入力される駆動信号と、第1
超音波モータ301の圧電体311a上に設けた電圧無
印加部の機械−電気変換素子311apから出力される
振動信号と、の位相差を検出する。また、第2位相差検
出手段326は、第2超音波モータ302に入力される
駆動信号と、第2超音波モータ302の圧電体321a
上に設けた電圧無印加部の機械−電気変換素子321a
pから出力される振動信号と、の位相差を検出する。出
力差検出手段304は、第1及び第2位相差検出手段3
16、326の位相差の差を検出する
【0060】図13は、駆動信号周波数と位相差及び回
転数の関係を示した図である。駆動周波数域では位相差
により所定負荷の回転数を求めることができる。回転速
度と発生トルクの概略関係は、図3や図6のようになっ
ており、2つの超音波モータ301、302の位相差を
測定することによって、2つの超音波モータ301、3
02の出力差を検出することができる。出力差制御手段
305は、出力差検出手段304の結果から駆動信号の
周波数や電圧を補正するように作用して、各超音波モー
タ301、302からの出力の差をなくすようにする。
【0061】(第6実施例)第1実施例〜第5実施例で
は、回転体を駆動する超音波モータの駆動制御装置につ
いて説明したが、本発明の出力差を検出して制御する方
法は、リニア型にも適用できる。図14は、本発明によ
る超音波モータの駆動制御装置の第6実施例(リニア
型)を説明する図である。第1駆動手段は、駆動信号を
発する第1発振手段413を有している。リニア型の第
1超音波モータ401は、前記駆動信号により第1弾性
体411cに進行性振動波を発生させるための第1加振
手段411aと、第1弾性体411cを挟んで第1加振
手段411aとは反対側に位置し、第1弾性体411c
の進行性振動波を吸収する第1吸振手段411bと、第
1加振手段411aにより励振され、駆動面に進行性振
動波を発生する第1弾性体411cと、を有する第1固
定子411と、弾性体411cの駆動面に加圧接触さ
れ、前記進行性振動波により駆動される第1移動子41
2とから構成されている。
【0062】同様にして、第2駆動手段は、駆動信号を
発する第2発振手段423を有している。リニア型の第
2超音波モータ402は、前記駆動信号により第2弾性
体421cに進行性振動波を発生させるための第2加振
手段421aと、第2弾性体421cを挟んで第2加振
手段421aとは反対側に位置し、第2弾性体421c
の進行性振動波を吸収する第2吸振手段421bと、第
2加振手段421aにより励振され、駆動面に進行性振
動波を発生する弾性体421cと、を有する第2固定子
421と、第2弾性体421cの駆動面に加圧接触さ
れ、前記進行性振動波により駆動される第2移動子42
2とから構成されている。
【0063】第1移動子412と第2移動子422は、
連結手段403によって連結されている。出力差検出手
段404は、第1弾性体411cに設けられた機械−電
気変換手段411cpから出力される振動信号電圧と、
第2弾性体421cに設けられた機械−電気変換手段4
21cpから出力される振動信号電圧と、の差を検出す
る手段である。出力差制御手段405は、出力差検出手
段404の結果により、第1移動子412と第2移動子
422とからの出力値差をなくすように、第2発振手段
423の駆動信号を制御する手段である。
【0064】つぎに、第実施例の動作を説明する。第
1発振手段413からの駆動信号は、第1加振手段41
1aに伝達され、第1加振手段411aにより弾性体4
11cに進行性振動波が発生して、第1移動子412が
駆動される。第1加振手段411aからの進行性振動波
は第1弾性体411cに沿って伝搬されるが、第1弾性
体411cの端まで達すると、反射波となって戻ってき
て第1加振手段411aからの進行性振動波の波形を乱
すために、第1吸振手段411bによって進行性振動波
を吸収する。
【0065】また、第2発振手段423からの駆動信号
は、第2加振手段421aに伝達され、第2加振手段4
21aにより第2弾性体421cに進行性振動波が発生
して、第2移動子422が駆動される。第2加振手段4
22からの進行性振動波は第2弾性体421cに沿って
伝搬されるが、第2弾性体421cの端まで達すると、
反射波となって戻ってきて第2加振手段421aからの
進行性振動波の波形を乱すために、第2吸振手段421
bによって進行性振動波を吸収する。
【0066】このとき、出力差検出手段404は、第1
移動子412と第2移動子422との出力の差を、第1
弾性体411cに設けられた機械−電気変換手段411
cpから出力される振動信号電圧と、第2弾性体421
cに設けられた機械−電気変換手段421cpから出力
される振動信号電圧と、の差を検出することで求める。
ついで、出力差制御手段405は、出力差検出手段40
4により測定した結果により、駆動信号の周波数や電圧
を補正するように作用して、各超音波モータ401、4
02からの出力の差をなくすようにする。
【0067】(第7実施例)前述した各実施例において
は、振動信号電圧、入力電流、位相差を検出し、その量
に応じて超音波モータの出力の大きさを得ているが、同
じ振動信号電圧、入力電流、位相差であっも超音波モー
タの個体差により出力が異なる場合もある。そのため
に、制御する複数の超音波モータにオフセットが生じる
場合もある。そこで、第7の実施例では、超音波モータ
の出力差をよりなくすために、オフセットを補正するオ
フセット補正部を設けて、出力差検出部にその情報を伝
達するようにした。
【0068】図15は、本発明による超音波モータの駆
動装置の第7実施例を説明する図である。第7実施例の
構成や作用は、第1実施例とほぼ同様であるが、この実
施例では、新たにオフセット補正部85が設けられてお
り、その情報が出力差検出部4に伝達されるようになっ
ている。出力差検出部4では、振動信号電圧V1 、V2
の差を求めるとともに、オフセット補正部85からの補
正値△Vを補正する演算を行い、その値を第1演算部8
2に出力する(Vd =V1−V2+△V)。以下第1演算
図81から先は、図4と同様であるので説明を省略す
る。本実施例では、出力差検出値に対して、オフセット
補正を行う方法を示したが、第4実施例に示した入力差
検出値に対してオフセット補正を行う方法でもよいし、
第5実施例に示した入力と出力の位相差に対してオフセ
ット補正を行う方法でもよい。
【0069】(変形例)本実施例では、弾性体の駆動面
に進行性振動波を発生させるために接合している、電気
的エネルギーを機械的エネルギーに変化する電気−機械
変換素子に圧電体を用いたが、電歪素子でもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の超音波モータによって1つの駆動体を駆動させる
場合に、第1超音波モータと第2超音波モータとからの
発生トルクを、各超音波モータの出力信号若しくは入力
信号又は入力信号と出力信号との位相差などを検出し
て、その結果に基づて、独立して駆動制御できる。この
とき、発生トルクは、駆動信号の周波数及び/又は周波
数を補正することにより、ほぼ同一にすることもでき
る。よって、調整工程を省略しても、各超音波モータか
らほぼ同一の出力を得ることができ、効率的な駆動がで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波モータの駆動制御装置の第1実
施例を示した図である。
【図2】駆動信号周波数と機械−電気素子からの振動信
号電圧及び回転数の関係を示した図である。
【図3】超音波モータの発生トルクと回転速度の関係を
示した図である。
【図4】第1実施例の第2超音波モータの出力制御を説
明する図である。
【図5】出力軸の各部の生じるねじりモーメントを示し
た図である。
【図6】超音波モータの発生トルクと回転速度の関係を
示した図である。
【図7】本発明による超音波モータの駆動制御装置の第
2実施例を示した図である。
【図8】駆動信号の増幅量を選択する方法を説明した図
である。
【図9】本発明による超音波モータの駆動制御装置の第
3実施例を示した図である。
【図10】本発明による超音波モータの駆動制御装置の
第4実施例を示した図である。
【図11】駆動信号周波数と入力電流及び回転数の関係
を示した図である。
【図12】本発明による超音波モータの駆動制御装置の
第5実施例を示した図である。
【図13】駆動信号周波数と位相差及び回転数の関係を
示した図である。
【図14】本発明による超音波モータの駆動制御装置の
第6実施例を示した図である。
【図15】本発明による超音波モータの駆動制御装置の
第7実施例を示した図である。
【符合の説明】
1、101、201、301、401 第1超音波モー
タ 2、102、202、302、402 第2超音波モー
タ 3、103、203、303 連結軸 4、204、304、404 出力差検出手段 5、205、305、404 出力差制御手段 11ap、21ap 機械−電気変換素子 216、226 入力電流検出手段 316、326 位相差検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の相対運動部材を構成部材として有
    する第1及び第2超音波モータを駆動する第1及び第2
    超音波モータ駆動手段と; 前記第1及び第2超音波モータから出力される第1及び
    第2出力信号をそれぞれ検出する第1及び第2出力検出
    手段と; 前記第1及び第2出力検出手段の検出結果により、前記
    第1出力信号と前記第2出力信号との差を検出する出力
    差検出手段と; 前記出力差検出手段の検出結果により、前記第1又は第
    2超音波モータ駆動手段の双方又は一方を前記第1およ
    び第2超音波モータの駆動力が所定の関係になるように
    制御する出力差制御手段と; を備えたことを特徴とする超音波モータの駆動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 同一の相対運動部材を構成部材として有
    する第1及び第2超音波モータに第1及び第2駆動信号
    を与える第1及び第2超音波モータ駆動手段と; 前記第1及び第2駆動信号をそれぞれ検出する第1及び
    第2駆動信号検出手段と; 前記第1及び第2駆動信号検出手段の検出結果により、
    前記第1駆動信号と前記第2駆動信号との差を検出する
    出力差検出手段と; 前記出力差検出手段の検出結果により、前記第1又は第
    2超音波モータ駆動手段の双方又は一方を前記第1およ
    び第2超音波モータの駆動力が所定の関係になるように
    制御する出力差制御手段と; を備えたことを特徴とする超音波モータの駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 同一の相対運動部材を構成部材として有
    する第1及び第2超音波モータに第1及び第2駆動信号
    を与える第1及び第2超音波モータ駆動手段と; 前記第1及び第2超音波モータから出力される第1及び
    第2出力信号をそれぞれ検出する第1及び第2出力検出
    手段と; 前記第1及び第2駆動信号をそれぞれ検出する第1及び
    第2駆動信号検出手段と; 前記第1駆動信号と前記第1出力信号との位相差を検出
    する第1位相差検出手段と; 前記第2駆動信号と前記第2出力信号との位相差を検出
    する第2位相差検出手段と; 前記第1及び第2相差検出手段で検出された2つの位相
    差の差を検出する出力差検出手段と; 前記出力差検出手段の検出結果により、前記第1又は第
    2超音波モータ駆動手段の双方又は一方を前記第1およ
    び第2超音波モータの駆動力が所定の関係になるように
    制御する出力差制御手段と; を備えたことを特徴とする超音波モータの駆動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記出力差制御手段は、前記第1又は第
    2超音波モータに入力する駆動信号の周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に
    記載の超音波モータの駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記出力差制御手段は、前記第1又は第
    2超音波モータに入力する駆動信号の入力電圧を制御す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項
    に記載の超音波モータの駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記出力差制御手段は、前記第1又は第
    2超音波モータに入力する駆動信号の周波数と入力電圧
    とを制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれか1項に記載の超音波モータの駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2超音波モータのオフセ
    ット値を検出し、前記出力差検出手段の検出信号を補正
    するオフセット補正手段を設けたことを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれか1項に記載の超音波モータの
    駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2出力検出手段が、前記
    第1あるいは第2超音波モータに入力される電流を検出
    することを特徴とする請求項1に記載の超音波モータの
    駆動制御装置。
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