JP3255025B2 - 熱圧着装置 - Google Patents

熱圧着装置

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JP3255025B2
JP3255025B2 JP18299696A JP18299696A JP3255025B2 JP 3255025 B2 JP3255025 B2 JP 3255025B2 JP 18299696 A JP18299696 A JP 18299696A JP 18299696 A JP18299696 A JP 18299696A JP 3255025 B2 JP3255025 B2 JP 3255025B2
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聡 足立
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のワークを熱
圧着する熱圧着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回路モジュールの製造プロセスでは、基
板などのワークに、ACF(異方性導電体)やTCP
(Tape Carrier Package)等の他
のワークを熱圧着するために、熱圧着装置が用いられ
る。
【0003】図4は、従来の熱圧着装置の一部断面図で
ある。図4において、1は上下方向N1に昇降する移動
ブロック、2は移動ブロック1の下部に支持され熱源と
してのヒータ3を内蔵する加熱ツールであり、加熱ツー
ル2の下端面は、ワークを熱圧着するための加圧面2a
となっている。
【0004】ここで、熱圧着を精度良く行うためには、
加圧面2aの高い位置精度が欠かせない。一方、加熱ツ
ール2はヒータ3を内蔵しており約400°C前後の高
温となっている。この熱が、移動ブロック1側に伝わる
と、移動ブロック1が熱的な歪みを生じ加圧面2aの位
置精度が低下する。そこで、従来の熱圧着装置では、高
温の加熱ツール2と移動ブロック1との間に、断熱材4
を介装し、移動ブロック1への伝熱を抑えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を採用しても、断熱材4が熱的に飽和すると、
移動ブロック1側への伝熱が発生する。また、移動ブロ
ック1側は、一般に熱容量が大きく、一旦移動ブロック
1への伝熱が始まると、移動ブロック1側が熱的な定常
状態になるまで非常に長い時間を要する。又、移動ブロ
ック1側の温度が変化してゆく間、移動ブロック1側の
熱的な歪みも変化し、その結果加圧面2aの位置も時々
刻々と変化する。このような状態では、十分な位置精度
を得ることは極めて困難になる。
【0006】そこで本発明は、加熱ツールによる熱的悪
影響を抑制できる熱圧着装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の熱圧着装置は、
各ワークに向かって進退する移動ブロックと、移動ブロ
ックの一端部に支持され且つ熱源を備えた加熱ツール
と、移動ブロックと加熱ツールとの間に介装されて前記
加熱ツールからの熱が前記移動ブロックへ伝わるのを遮
断する多孔質材と、多孔質材に気体を供給し多孔質材か
ら外部へ気体を流通させる気体供給部とを備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の熱圧着装置は、各
ワークに向かって進退する移動ブロックと、移動ブロッ
クの一端部に支持され且つ熱源を備えた加熱ツールと、
移動ブロックと加熱ツールとの間に介装されて前記加熱
ツールからの熱が前記移動ブロックへ伝わるのを遮断す
る多孔質材と、多孔質材に気体を供給し多孔質材から外
部へ気体を流通させる気体供給部とを備えている。した
がって、気体供給部から供給される気体は、移動ブロッ
クと高温の加熱ツールとの間にある多孔質材から外部へ
排出される。ここで、加熱ツールが高温となっても、加
熱ツールの熱は、この気体に伝達され熱を受け取った気
体は直ちに外部へ排出され、次々と新たな気体が供給さ
れるから、加熱ツールの熱のほとんどは、外部へ排出さ
れる気体に奪われ、移動ブロックには殆ど伝わらない。
即ち、多孔質材内から外部へ排出される気体によって、
移動ブロックは高温の加熱ツールから熱的に遮断される
ものである。このため、移動ブロックは殆ど熱的な歪み
を発生せず加熱ツールの位置精度を高く保持することが
できる。
【0009】次に図面を参照しながら、本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけ
る熱圧着装置の斜視図である。図1において、5は基台
であり、基台5上に設けられたXテーブル6、Yテーブ
ル7、θテーブル8によって、保持部9が、XYθ方向
移動自在となっている。この保持部9は、第1のワーク
としての基板(液晶パネル)10の下面中央部を吸着し
ている。したがって、Xテーブル6、Yテーブル7、θ
テーブル8を駆動すれば、基板10を自在に位置決めで
きる。そして、基板10の縁部には、第2のワークとし
ての電子部品11が搭載されており、この熱圧着装置
は、電子部品11を基板10に熱圧着するものである。
【0010】また基台5の後部には、X方向と平行な上
下一対の台部12が設けてあり、下方の台部12には、
基板10の縁部下面を下受けする下受台13が立設され
ている。そして、上方の台部12の上部には、圧着ヘッ
ド14を昇降させる進退機構としてのシリンダ15が配
設されている。シリンダ15を駆動すると、圧着ヘッド
14を電子部品11へ向けて下降させ、電子部品11を
基板10に熱圧着できる。
【0011】次に、図3〜図4を参照しながら、圧着ヘ
ッド14の詳細な構造を説明する。図3において、16
は上方の台部12に垂直に立設された支持板であり(図
1も参照)、支持板16の前面には、垂直なガイドレー
ル17が固定されている。そして、圧着ヘッド14全体
を保持するフレーム19の背面に設けられたスライダ1
8が、ガイドレール17とスライド自在に係合してい
る。さらに、フレーム19の頂部には、シリンダ15の
ロッド15aが連結されている。
【0012】したがって、シリンダ15を駆動すると、
フレーム19ごと圧着ヘッド14全体を昇降させること
ができる。
【0013】20は、フレーム19の内部に、中間プレ
ート21を挟んで装備される移動ブロックである。ま
た、22は中間プレート21を介してフレーム19に移
動ブロック20の上部を固定する中空ボルト、23は中
間プレート21の下部に移動ブロック20の下部を固定
する固定ボルトである。そして、固定ボルト23と中間
プレート21との間には、球面軸受24が装着されてい
る。これら、中間プレート21、中空ボルト22、固定
ボルト23及び球面軸受24を調整することにより、フ
レーム19に対して移動ブロック20の上下方向位置や
水平方向及び垂直方向の傾きを微調整できるようになっ
ている。
【0014】そして、移動ブロック20の下部には、位
置決めピン26によって位置出しされた状態で加熱ツー
ル25が支持されている。25aは加熱ツール25の加
圧面、27は熱源としてのヒータである。また、移動ブ
ロック20の下面と加熱ツール25の上面との間には、
上方から多孔質材29、断熱材28の順に熱を遮断する
ための部材が介装されている。多孔質材29としては、
ステンレス鋼やセラミックス等からなるものが好適であ
る。
【0015】30は中間プレート21を貫通し移動ブロ
ック20の前面中程に装着されるジョイントであり、ジ
ョイント30には、気体供給部としてのエア供給源31
から配管32を介して圧縮空気が供給される。そして、
移動ブロック20の内部には、ジョイント30の先端部
から移動ブロック20の下面と多孔質材29の上面との
境目に至る流路33が形成されている。また流路33の
下端部は、拡径部33aとなっており、多孔質材29内
にまんべんなく圧縮空気が供給されるようになってい
る。
【0016】さて、熱圧着を行う際には、ヒータ27に
より発生する熱で、加熱ツール25は、数百°Cという
高温になっている。このとき、エア供給源31から圧縮
空気を供給すると、この圧縮空気は、配管32、ジョイ
ント30、流路33を介して多孔質材29内を通過し、
外部へ排出される。
【0017】したがって、加熱ツール25側から移動ブ
ロック20側へ伝わろうとする熱は、断熱材28を通過
しても、多孔質材29から次々に外部へ流れ出す圧縮空
気に奪われて外部へ排出されるため、殆ど移動ブロック
20へ伝達されない。なおこのとき断熱材28が、熱的
に飽和していても圧縮空気によって熱が遮断されること
に変わりなく、問題なく対処できる。このため、移動ブ
ロック20を低温に保持した状態を維持することがで
き、加圧面25aの位置精度を高く保持できる。
【0018】さて、断熱材28が、多孔質材29と加熱
ツール25との間に介装されているのは、次の意味があ
る。上述したように、圧縮空気の流通によって、移動ブ
ロック20と加熱ツール25には、相当の温度差があ
る。このため、断熱材28を上述のように配置し、上記
温度差による温度勾配を断熱材28で持たせて、その結
果、加熱ツール25の熱変形を極力抑制するのである。
なお、圧縮空気を流通させると、通常騒音が発生する
が、本形態では、多孔質材29を介して圧縮空気を排出
させることとしているので、多孔質材29が一種のサイ
レンサとしての役割を果たし、作業環境を悪化させない
ようにすることもできる。
【0019】なお図2において、34はロッド15aか
ら移動ブロック20へ作用する圧力を計測する圧力セン
サである。以上述べたように、移動ブロック20は低温
のまま保持されるので、圧力センサ34の計測値の信頼
性も向上する。
【0020】次に図3を参照しながら、移動ブロック2
0に対する多孔質材29、断熱材28及び加熱ツール2
5の支持機構について説明する。図3に示すように、移
動ブロック20の側部には、凹部20a,20bが形成
されている。
【0021】そして、35,36は凹部20a,20b
から多孔質材29及び断熱材28を貫通するカラーであ
る。カラー35,36には、ボルト37,38がスライ
ド自在に挿通され、ボルト37,38の下部は、加熱ツ
ール25の上部にねじしめされている。また、ボルト3
7,38の上部には、皿ばね39,40を挟んで座金4
1,42が装着され、座金41,42の上部では、ボル
ト37,38の頂部にナット43,44が螺合してあ
る。
【0022】これにより、多孔質材29、断熱材28を
挟んで加熱ツール25が移動ブロック20の下部に支持
されている。
【0023】
【発明の効果】本発明の熱圧着装置は、各ワークに向か
って進退する移動ブロックと、移動ブロックの下部に支
持され且つ熱源を備えた加熱ツールと、移動ブロックと
加熱ツールとの間に介装されて前記加熱ツールからの熱
が前記移動ブロックへ伝わるのを遮断する多孔質材と、
多孔質材に気体を供給し多孔質材から外部へ気体を流通
させる気体供給部とを備えているので、多孔質材から外
部へ排出される気体によって移動ブロックを高温の加熱
ツールから熱的に遮断でき、その結果熱的歪みを減らし
て加熱ツールの位置精度を高く保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における熱圧着装置の斜
視図
【図2】本発明の一実施の形態における熱圧着装置の断
面図
【図3】本発明の一実施の形態における熱圧着装置の断
面図
【図4】従来の熱圧着装置の一部断面図
【符号の説明】
10 基板 11 電子部品 20 移動ブロック 25 加熱ツール 29 多孔質材 31 エア供給源
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−148667(JP,A) 特開 昭63−2558(JP,A) 特開 平7−178543(JP,A) 特開 昭63−319119(JP,A) 特公 平1−20721(JP,B2) 実公 昭63−47420(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 3/04 H01L 21/52 H05K 3/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のワークと第2のワークとを熱圧着す
    る熱圧着装置であって、前記各ワークに向かって進退す
    る移動ブロックと、前記移動ブロックの一端部に支持さ
    れ且つ熱源を備えた加熱ツールと、前記移動ブロックと
    前記加熱ツールとの間に介装されて前記加熱ツールから
    の熱が前記移動ブロックへ伝わるのを遮断する多孔質材
    と、前記多孔質材に気体を供給し前記多孔質材から外部
    へ気体を流通させる気体供給部とを備えたことを特徴と
    する熱圧着装置。
  2. 【請求項2】前記多孔質材と前記加熱ツールとの間に断
    熱材を介装したことを特徴とする請求項1記載の熱圧着
    装置。
  3. 【請求項3】前記気体供給部から供給される気体を前記
    多孔質材へ送る流路は、前記多孔質材と前記移動ブロッ
    クとの境目に開口していることを特徴とする請求項1記
    載の熱圧着装置。
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