JP3265255B2 - 化粧パネル及びその製造方法 - Google Patents

化粧パネル及びその製造方法

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JP3265255B2
JP3265255B2 JP03131198A JP3131198A JP3265255B2 JP 3265255 B2 JP3265255 B2 JP 3265255B2 JP 03131198 A JP03131198 A JP 03131198A JP 3131198 A JP3131198 A JP 3131198A JP 3265255 B2 JP3265255 B2 JP 3265255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧パネル及びその
製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、ポリプ
ロピレン系樹脂製基材シートを用いた積層構造のパネル
であって、高級感を与える優れた外観を有する上、焼却
時に塩素ガスなどが発生しないため、廃棄の問題のない
化粧パネル、及びこのものを効率よく製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家具や台所製品のキャビネットな
どの表面化粧板としては、一般に木質系材料、無機系材
料、鋼板などの金属系材料などに、例えば木目調柄など
を印刷した化粧シートを接着剤で貼り合わせた構造のも
のが用いられている。このような表面化粧板に使用され
る化粧シートとしては、これまで、適度の柔軟性を有
し、Vカット加工性やラッピング加工性などの加工性が
良いことから、、一般に塩化ビニル系樹脂製シートが用
いられてきた。しかしながら、この塩化ビニル系樹脂製
シートは、耐久性(摩耗、傷付き、窪みなどに対する耐
性)や清掃性(易掃除性、ワックス塗布性、防汚性、防
菌性)が悪く、かつ焼却時に有害な塩素やダイオキシン
を発生するため、環境汚染の面で問題を有する上、その
中に含まれている可塑剤がブリードしやすく、外観不良
を引き起こすなどの問題も有していた。したがって、塩
化ビニル系樹脂を使用しないで、Vカット加工性などの
加工性が良好であって、しかも耐久性や清掃性に優れる
化粧シートが要望されていた。一方、近年、消費者の高
級品指向により、家具や台所製品のキャビネットなどに
対しても、高級感が求められるようになり、したがって
それらに用いられる化粧シートにおいても、高級感を与
える外観を有するものが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、Vカット加工性などの切削加工性が良好
であって、耐久性や清掃性に優れ、かつ高級感を与える
優れた外観を有する上、焼却時に塩素ガスなどが発生し
ないため、廃棄の問題がなく、家具や台所製品のキャビ
ネットなどに好適に用いられる化粧パネルを提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の優
れた性質を有する化粧パネルを開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、無機フィラー、好ましくは炭酸カルシウムを
特定の割合で含有するポリプロピレン系樹脂製基材シー
トの片面に、絵柄層、透明プラスチックフィルム層及び
クリアコート層が順次積層された平滑表面を有する積層
体であって、クリアコート層の下面から、少なくとも基
材シートに達する深さで幾何学的パターンの凹条溝が形
設された化粧パネルが、その目的に適合しうることを見
い出し、この知見に基づいて、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、 (1)無機フィラー30〜80重量%を含有するポリプ
ロピレン系樹脂製基材シートの片面に、絵柄層を介して
透明プラスチックフィルム層を有し、該透明プラスチッ
クフィルム層の表面から少なくとも基材シートに達する
深さで幾何学的パターンの凹条溝が切削加工によって形
設されると共に、該透明プラスチックフィルム層及び凹
条溝上にクリアコート層が設けられてなる平滑表面を有
する積層構造の化粧パネル、 (2)無機フィラー30〜80重量%を含有するポリプ
ロピレン系樹脂組成物を成形して得られた基材シートの
片面に、裏面に絵柄層が印刷された透明プラスチックフ
ィルムを、該絵柄層と基材シートを対面させて接着させ
たのち、この透明プラスチックフィルム層の表面から、
少なくとも基材シートに達する深さで幾何学的パターン
の凹条溝を切削加工により形設し、次いで透明プラスチ
ックフィルム層及び凹条溝上にクリアコート層を設け、
平滑表面を形成させることを特徴とする化粧パネルの製
造方法、及び (3)無機フィラー30〜80重量%を含有するポリプ
ロピレン系樹脂組成物を成形して得られた基材シートの
片面に絵柄層を印刷したのち、この絵柄層上に透明プラ
スチックフィルムを積層するとともに、該透明プラスチ
ックフィルム層の表面から、少なくとも基材シートに達
する深さで幾何学的パターンの凹条溝を切削加工により
形設し、次いで透明プラスチックフィルム層及び凹条溝
上にクリアコート層を設け、平滑表面を形成させること
を特徴とする化粧パネルの製造方法、を提供するもので
ある。また、本発明の好ましい態様は、 (4)無機フィラーが炭酸カルシウムである第(1)項記
載の化粧パネル、 (5)基材シートと絵柄層との間に隠蔽層を設けてなる
第(1)、(4)項記載の化粧パネル、 (6)無機フィラーが炭酸カルシウムである第(2)、
(3)項記載の化粧パネルの製造方法、 (7)基材シートの片面に、さらに隠蔽層を設け、この
上に裏面に絵柄層が印刷された透明プラスチックフィル
ムを、該絵柄層と隠蔽層を対面させて接着させる第
(2)、(6)項記載の化粧パネルの製造方法、及び (8)基材シートの片面に、さらに隠蔽層を設け、この
上に印刷により絵柄層を設ける第(3)、(6)項記載の化
粧パネルの製造方法、である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の化粧パネルは、基材シー
トの片面に、絵柄層、透明プラスチックフィルム層及び
クリアコート層が順次積層された平滑表面を有する積層
パネルであって、上記基材シートとしては、無機フィラ
ー30〜80重量%を含有するポリプロピレン系樹脂製
シートが用いられる。この基材シートに用いられるポリ
プロピレン系樹脂としては特に制限はないが、例えば結
晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重合体、
エチレン単位の含有量の少ないエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体、プロピレン単独重合体からなるホモ部
とエチレン単位の含有量の比較的多いエチレン−プロピ
レンランダム共重合体からなる共重合部とから構成され
たプロピレンブロック共重合体、さらには前記プロピレ
ンブロック共重合体における各ホモ部又は共重合部が、
さらにブテン−1などのα−オレフィンを共重合したも
のからなる結晶性のプロピレン−エチレン−α−オレフ
ィン共重合体などが挙げられる。これらポリプロピレン
系樹脂のメルトインデックス(230℃、2.16kgfで
測定)としては特に制限はないが、好ましくは0.3〜
13.0g/10分であり、より好ましくは0.5〜8.
0g/10分の範囲である。このポリプロピレン系樹脂
は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いて
もよく、また、上記結晶性ポリプロピレン系樹脂に、軟
質ポリプロピレン樹脂を適当な割合で配合して用いても
よい。一方、該基材シートに用いられる無機フィラーと
しては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カオリン、シ
リカ、パーライト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、焼
成アルミナ、ケイ酸カルシウム、タルク、マイカなどが
挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。これらの無機フィラーの中
で、切削性などの点から、特に炭酸カルシウムが好適で
ある。この炭酸カルシウムとしては特に制限はなく、沈
降製炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
ルシウムなど、いずれも用いることができる。この炭酸
カルシウムの平均粒径は、通常0.05〜20μm、好
ましくは0.1〜10μmの範囲である。この無機フィ
ラーの含有量が30重量%未満では切削性が不十分で、
後述の凹条溝を良好に形設することができない上、Vカ
ット加工性などの切削加工性に劣る。また、80重量%
を超えるとシート成形性及び耐衝撃性が低下する上、重
量が重くなる。切削性、シート成形性、耐衝撃性及び軽
量性などを考慮すると、この無機フィラーの好ましい含
有量は40〜70重量%の範囲であり、特に50〜60
重量%の範囲が好適である。この基材シートには、本発
明の目的が損なわれない範囲で、所望により、各種添加
成分、例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、塩素捕捉剤、難燃剤、難燃助剤、滑剤、プロセ
スオイル、離型剤、着色剤、さらには他の熱可塑性樹脂
や熱可塑性エラストマーなどを適宜含有させることがで
きる。
【0006】本発明においては、この基材シートとし
て、意匠性を高めるために、その上に設けられる絵柄層
の絵柄模様や色調に応じ、適当に着色を施したものを用
いてもよいし、発泡させたものを用いてもよく、あるい
はその両方を施したものを用いてもよい。この基材シー
トの厚さは、化粧パネルの用途に応じて適宜選ばれる。
例えば化粧パネルをそのまま家具や台所製品のキャビネ
ットなどの表面化粧板として使用する場合には、一般に
1.00〜6.00mm、好ましくは1.50〜4.00mmの
範囲で選ばれる。また、いわゆる化粧シートとして、木
質系ボード、無機系ボード、金属板などの表面に貼り合
わせ、表面化粧板を作製して用いる場合には、一般に
0.08〜2.00mm、好ましくは0.10〜1.00mmの
範囲で選ばれる。本発明の化粧パネルにおいて、前記基
材シートの片面に設けられる絵柄層には、例えば木目、
石目、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄などを表現する
印刷が付されており、これらの絵柄模様を設けるインキ
のバインダーとしては、特に制限はなく、例えばポリウ
レタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体樹脂/アクリル系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニト
ロセルロース系樹脂、アセチルセルロース系樹脂などの
中から任意のものが用いられる。また、該インキには、
顔料、染料などの着色剤、体質顔料、溶剤などが適宜混
合されている。この絵柄層の厚さは、通常1〜5μm程
度である。本発明の化粧パネルにおいては、意匠性を高
める目的で、所望により、基材シートと絵柄層との間に
隠蔽層を設けることができる。この隠蔽層の形成に用い
られるインキとしては、バインダーに顔料、染料などの
着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化
剤などを適宜混合したものが使用される。該バインダー
としては、上記絵柄層を設けるのに用いられるインキの
バインダーとして例示したものと同じものを挙げること
ができる。この隠蔽層としては、厚さ1〜20μm程度
のベタ印刷層が好適である。本発明の化粧パネルにおい
て、前記絵柄層上に設けられる透明プラスチックフィル
ム層としては特に制限はなく、例えばポリプロピレン系
樹脂やポリエチレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂
フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体系樹脂
フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、アクリレート
系樹脂フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂
フィルムなどが挙げられるが、これらの中で、絵柄層が
設けられた基材シートに対し、熱融着で容易に積層しう
る点から、ポリオレフィン系樹脂フィルムが好ましい。
この透明プラスチックフィルムには、耐候性を良好なも
のとするために、所望により、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤などを含有させることができる。この透明
プラスチックフィルムの厚さとしては、一般に0.03
〜0.50mm程度が好ましい。
【0007】本発明の化粧パネルにおいては、絵柄層上
に積層された透明プラスチックフィルム層の表面から、
少なくとも基材シートに達する深さで幾何学的パターン
の凹条溝が形設される。この凹条溝の深さは、基材シー
トの一部に食い込む程度が好ましく、透明プラスチック
フィルム層の厚さにもよるが、一般に0.05〜0.50
mm程度が好ましい。またこの凹条溝の幅は、一般に1.
0〜15.0mmの範囲が好ましい。また、この凹条溝の
断面形状については特に制限はなく、様々な形状のも
の、例えばV型、U型、あるいは上辺欠落四角形型な
ど、任意のものを形設することができる。この凹条溝の
数及び形設状態についても特に制限はないが、化粧パネ
ルが、例えば四角形状板である場合には、長手方向の側
面に対し、平行に1個以上形設してもよいし、幅方向の
側面に対し、平行に1個以上形設してもよく、あるい
は、長手方向側面及び幅方向側面に対し、それぞれ1個
以上形設してもよい。本発明の化粧パネルにおいては、
このようにして形設された凹条溝を有する積層体の透明
プラスチックフィルム層及び凹条溝上にクリアコート層
が設けられる。このクリアコート層は、前記の凹条溝を
埋めて平滑表面を形成させるとともに、化粧パネルに耐
摩耗性、耐候性、耐傷付性、耐汚染性などを付与するた
めに設けられるものである。このクリアコート層として
は、例えばアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、紫外
線硬化型樹脂などの中の任意の樹脂からなる厚さ10〜
200μm程度の層である。このクリアコート層は、所
望によりピンクやブルーなどに着色を施してもよいし、
また公知の各種抗菌剤を含有させることができる。抗菌
剤を含有させることにより、カビなどの微生物による汚
染が防止される。このような構成の本発明の化粧パネル
は、基材シートが厚いものは、そのまま表面化粧板とし
て用いることができ、また、基材シートが薄いものは、
例えば木材、合板、集成材、あるいはパーチクルボー
ト、ハードボードなどの木質系基材、鋼板、ステンレス
鋼板、アルミニウム板などの金属系基材、石膏ボートな
どの無機系基材などに、化粧パネルの基材シート側を接
着し、表面化粧板として用いることができる。本発明の
化粧パネルは、凹条溝が一見目地のように見え、複数の
パネルを用いて組み立てたような印象を与えるととも
に、木目調などの外観を有することから、高級感をもた
らす。図1(a)は、本発明の化粧パネルの1例の断面
図、(b)は、上記化粧パネルの平面図である。四角形
板状の基材シート1の片面に、絵柄層2を介して、透明
プラスチックフィルム層3を有し、この透明プラスチッ
クフィルム層3の表面から、基材シート1の一部に食い
込む深さでV型凹条溝4及び4’が、基材シートの長手
方向側面に対し、平行に二列形設されている。さらに透
明プラスチックフィルム層3上に、クリアコート層5が
設けられ、該凹条溝4、4’を埋めるとともに、平滑表
面を形成している。
【0008】次に、本発明の化粧パネルの製造方法につ
いて説明する。該化粧パネルの製造方法としては、前記
構成の化粧パネルが得られる方法であればよく、特に制
限されず、いかなる方法を用いてもよいが、以下に示す
本発明の方法に従えば、極めて効率よく、化粧パネルを
製造することができる。本発明の方法によれば、(1)
基材シートの片面に、裏面に絵柄層が印刷された透明プ
ラスチックフィルムを、該絵柄層と基材シートを対面さ
せて接着させたのち、この透明プラスチックフィルム層
の表面から、少なくとも基材シートに達する深さで幾何
学的パターンの凹条溝を切削加工により形設し、次いで
透明プラスチックフィルム層及び凹条溝上にクリアコー
ト層を設け、平滑表面を形成させることにより、化粧パ
ネルを製造する方法(第1の方法)、及び(2)基材シ
ートの片面に印刷により絵柄層を設けたのち、この絵柄
層上に透明プラスチックフィルムを積層するとともに、
該透明プラスチックフィルム層の表面から、少なくとも
基材シートに達する深さで幾何学的パターンの凹条溝を
切削加工により形設し、次いで透明プラスチックフィル
ム層及び凹条溝上にクリアコート層を設け、平滑表面を
形成させることにより、化粧パネルを製造する方法(第
2の方法)によって、化粧パネルが得られる。第1及び
第2の方法においては、まず、ポリプロピレン系樹脂組
成物を用いて基材シートを成形する。この基材シートの
材料として用いられるポリプロピレン系樹脂組成物は、
前述したポリプロピレン系樹脂と、組成物全量に基づき
30〜80重量%の炭酸カルシウムなどの無機フィラー
と、所望により用いられる各種添加成分とを配合し、タ
ンブラーブレンダー、ヘンシェルミキサーなどで混合す
るか、又は混合後さらに単軸押出機や多軸押出機を用い
て溶融混練造粒するか、あるいはニーダー、バンバリー
ミキサーなどで溶融混練造粒することにより、調製され
る。次いで、この組成物をキャスト成形、カレンダー成
形など、各種方法によって成形し、厚さ1.00〜6.0
0mm程度あるいは0.08〜2.00mm程度の基材シート
を作製する。次に、第1の方法においては、この基材シ
ートの片面に、裏面に絵柄層が印刷された厚さ0.03
〜0.15mm程度の透明プラスチックフィルムを、該絵
柄層と基材シートを対面させて接着させ、基材シート上
に絵柄層を介して透明プラスチックフィルム層を有する
積層体を作製する。上記透明プラスチックフィルムとし
ては、前記で例示したものが用いられ、また、耐候性を
良好なものとするために、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
光安定剤などを含有するものが好適である。このフィル
ムは、裏面に設けられる絵柄層及び表面に設けられるク
リアコート層との密着性を良好なものとするために、両
面に対し、コロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理など
の表面処理を施すことができる。絵柄層は、この透明プ
ラスチックフィルムの片面に、グラビア印刷、スクリー
ン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷などの一般的な
印刷を施すことにより設けることができる。
【0009】この絵柄層を有する透明プラスチックフィ
ルムと基材シートとの接着方法としては、接着剤を用い
る方法及び熱融着による方法などがあるが、使用するフ
ィルムの材質に応じて、適宜選択すればよい。例えばフ
ィルムがポリオレフィン系樹脂フィルムであれば、熱融
着法を用いるのが有利である。また、所望により、隠蔽
層を設ける場合は、基材シートの片面に、前記と同様の
印刷法により、隠蔽層を設け、この上に、裏面に絵柄層
を有する透明プラスチックフィルムを、該絵柄層と隠蔽
層を対面させ、接着させればよい。一方、第2の方法に
おいては、基材シートの片面に、所望に応じ、印刷によ
り隠蔽層を設け、さらにその上に印刷により絵柄層を設
けたのち、この絵柄層上に、透明プラスチックフィルム
を積層する。印刷方法、透明プラスチックフィルムの積
層方法及び透明プラスチックフィルムについては、前記
第1の方法で説明したとおりである。次に、第1及び第
2の方法においては、このようにして得られた積層体の
透明プラスチックフィルム層の表面から、少なくとも基
材シートに達する深さ、好ましくは基材シートの一部に
食い込む深さで、幾何学的パターンの凹条溝を切削工具
を用いて形設する。凹条溝の形状、寸法、数、形設状態
などについては、前記で説明したとおりである。この凹
条溝の形設に用いられる切削工具としては、例えばザグ
リ、サネハギルータービットなどが挙げられる。本発明
においては、基材シートとして、特定の割合で炭酸カル
シウムなどの無機フィラーを含有するポリプロピレン系
樹脂シートを用いたことにより、切削性がよく、凹条溝
をきれいに、かつ容易に形設することができる。最後
に、透明プラスチックフィルム層及び凹条溝上に、クリ
アコート層形成材料を塗布し、凹条溝を埋めるととも
に、クリアコート層を10〜200μmの厚さで設け、
平滑表面を形成させることにより、所望の化粧パネルが
得られる。クリアコート層形成材料としては、前記した
ように、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、紫外線
硬化型樹脂などが用いられる。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 (1)絵柄層を有するポリプロピレンフィルムの作製 厚さ80μmの未延伸透明ポリプロピレンフィルム[東
セロ(株)製、商品名:RXC−3]の両面をコロナ処理
したのち、その片面に、オーク材の木目模様に類似する
絵柄層を三色のインキを用いてグラビア輪転機にて印刷
し、絵柄層を有するポリプロピレンフィルムを作製し
た。 (2)基材シートの作製 ホモポリプロピレン[出光石油化学(株)製、商品名:E
−100G]45重量部、平均粒径1.0μmの炭酸カ
ルシウム粉末55重量部及びフェノール系酸化防止剤
0.2重量部をドライブレンドしたのち、二軸混練機に
て溶融混練し、ペレットを得た。次いで、このペレット
を用い、カレンダー成形により、厚さ3.0mmの基材シ
ートを作製した。 (3)化粧パネルの作製 上記(2)で得られた基材シートの片面に、上記(1)
で得られた絵柄層を有するポリプロピレンフィルムを、
絵柄層と基材シートが対面するように重ね、170℃で
熱融着させ、貼り合わせた。次いで、この積層体のポリ
プロピレンフィルム層の表面から、幅5.0mm、深さ0.
15mmのV型凹条溝をサネハギルータービット[庄田鉄
工(株)製CNC工作機械に取付け]を用いて形設した。
このV型凹条溝は極めてきれいに、かつ容易に形設する
ことができた。次に、該ポリプロピレンフィルム層及び
凹条溝上に、アクリル系樹脂[中国塗料(株)製、商品
名:オーレックス278]を塗布し、凹条溝を埋めると
ともに、厚さ50μmの平滑表面を有するクリアコート
層を形成させた。このようにして得られた化粧パネル
は、V型凹条溝が一見目地のように見え、2枚のパネル
を用いて組み立てたような印象を与えるとともに、木目
調の高級感を有するものであった。実施例2実施例1
(2)と同様にして、厚さ3.5mmの基材シートを作製
したのち、この基材シートの片面に、オーク材の木目模
様に類似する絵柄層を三色のインキを用いてグラビア輪
転機にて印刷した。次いで、厚さ40μmのアクリロニ
トリル系フィルム[タマポリ社製、商品名:ハイトロン
BX]の両面をコロナ処理したのち、上記基材シートの
絵柄層上に重ね、170℃で熱融着させ、貼り合わせ
た。以下、実施例1(3)と同様にして、V型凹条溝を
形設するとともに、平滑表面を有するクリアコート層を
形成させた。この際、V型凹条溝は極めてきれいに、か
つ容易に形設することができた。このようにして得られ
た化粧パネルは、V型凹条溝が一見目地のように見え、
2枚のパネルを用いて組み立てたような印象を与えると
ともに、木目調の高級感を有するものであった。
【0011】
【発明の効果】本発明の化粧パネルは、Vカット加工性
などの切削加工性が良好であって、耐久性や清掃性に優
れ、かつ高級感を与える優れた外観を有する上、焼却時
に塩素ガスなどが発生しないため、廃棄の問題がなく、
家具や台所製品のキャビネットなどに好適に用いられ
る。また、本発明の方法によると、この化粧パネルを極
めて効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の化粧パネルの1例の断面図
(a)及び平面図(b)である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 絵柄層 3 透明プラスチックフィルム層 4 凹条溝 4’ 凹条溝 5 クリアコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−24529(JP,A) 特開 平9−314756(JP,A) 特開 平9−300559(JP,A) 特開 平8−267682(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機フィラー30〜80重量%を含有する
    ポリプロピレン系樹脂製基材シートの片面に、絵柄層を
    介して透明プラスチックフィルム層を有し、該透明プラ
    スチックフィルム層の表面から少なくとも基材シートに
    達する深さで幾何学的パターンの凹条溝が切削加工によ
    って形設されると共に、該透明プラスチックフィルム層
    及び凹条溝上にクリアコート層が設けられてなる平滑表
    面を有する積層構造の化粧パネル。
  2. 【請求項2】無機フィラーが炭酸カルシウムである請求
    項1記載の化粧パネル。
  3. 【請求項3】無機フィラー30〜80重量%を含有する
    ポリプロピレン系樹脂組成物を成形して得られた基材シ
    ートの片面に、裏面に絵柄層が印刷された透明プラスチ
    ックフィルムを、該絵柄層と基材シートを対面させて接
    着させたのち、この透明プラスチックフィルム層の表面
    から、少なくとも基材シートに達する深さで幾何学的パ
    ターンの凹条溝を切削加工により形設し、次いで透明プ
    ラスチックフィルム層及び凹条溝上にクリアコート層を
    設け、平滑表面を形成させることを特徴とする化粧パネ
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】無機フィラー30〜80重量%を含有する
    ポリプロピレン系樹脂組成物を成形して得られた基材シ
    ートの片面に絵柄層を印刷したのち、この絵柄層上に透
    明プラスチックフィルムを積層するとともに、該透明プ
    ラスチックフィルム層の表面から、少なくとも基材シー
    トに達する深さで幾何学的パターンの凹条溝を切削加工
    により形設し、次いで透明プラスチックフィルム層及び
    凹条溝上にクリアコート層を設け、平滑表面を形成させ
    ることを特徴とする化粧パネルの製造方法。
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