JP3290166B2 - 魚礁の構築方法 - Google Patents
魚礁の構築方法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然環境を破壊す
ることなく海底に魚礁を構築する工法に関する。
ることなく海底に魚礁を構築する工法に関する。
【0002】
【従来の技術】魚礁は、コンクリートで種々の形状に成
形して海底に設置している。海底に魚礁を設置すると、
潮流や海流で流動する海水が衝突して上昇流となり、あ
るいは渦流を発生する。さらに、潮流が衝突する反対側
には、海水の流れが少なくなる静穏な棲息環境が実現さ
れる。魚礁は、海水を上下に流動させることによって、
海水中あるいは海底に棲息している魚の餌となる微生物
や微小動物を撹拌して、魚が好んで集まる領域を設ける
ことができる。また、静穏な場所を設けて魚の快適な棲
息環境とすることができる。
形して海底に設置している。海底に魚礁を設置すると、
潮流や海流で流動する海水が衝突して上昇流となり、あ
るいは渦流を発生する。さらに、潮流が衝突する反対側
には、海水の流れが少なくなる静穏な棲息環境が実現さ
れる。魚礁は、海水を上下に流動させることによって、
海水中あるいは海底に棲息している魚の餌となる微生物
や微小動物を撹拌して、魚が好んで集まる領域を設ける
ことができる。また、静穏な場所を設けて魚の快適な棲
息環境とすることができる。
【0003】このことを実現するために、従来は陸上で
所定の形状に成形したコンクリート製の魚礁を海底に沈
設し、あるいは海中に人工的な岩礁を構築する方法が開
発されている(特開平4−121131号公報)。しか
しながら、コンクリート製の魚礁は、全体の形状が極め
て大きくて重いので、魚礁の製造コストが高く、また、
大きな魚礁を海底の決められた位置に設置するために、
設置費用も極めて高くなる欠点がある。また、コンクリ
ート製の魚礁は、天然の岩礁とは表面状態が極めて異な
るために、海草が繁殖するまでに時間がかかり、また、
海草を餌として微小動物が棲息するようになるまでに
は、極めて長い期間を必要とする欠点がある。
所定の形状に成形したコンクリート製の魚礁を海底に沈
設し、あるいは海中に人工的な岩礁を構築する方法が開
発されている(特開平4−121131号公報)。しか
しながら、コンクリート製の魚礁は、全体の形状が極め
て大きくて重いので、魚礁の製造コストが高く、また、
大きな魚礁を海底の決められた位置に設置するために、
設置費用も極めて高くなる欠点がある。また、コンクリ
ート製の魚礁は、天然の岩礁とは表面状態が極めて異な
るために、海草が繁殖するまでに時間がかかり、また、
海草を餌として微小動物が棲息するようになるまでに
は、極めて長い期間を必要とする欠点がある。
【0004】このような欠点を解消する魚礁として、海
底に多数の捨石を投入して魚礁を設け(特開平6−11
6956号公報)、あるいは、大きな石を網篭に入れ
た、通称「蛇篭」と呼ばれる魚礁(実開昭55−133
770号公報)を海底に設置する方法も開発されてい
る。
底に多数の捨石を投入して魚礁を設け(特開平6−11
6956号公報)、あるいは、大きな石を網篭に入れ
た、通称「蛇篭」と呼ばれる魚礁(実開昭55−133
770号公報)を海底に設置する方法も開発されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】海底に投石する方法
は、比較的安価に魚礁を構築できる。しかしながら、こ
の工法は海底に高い山形の魚礁を設けるのが極めて難し
い。それは、捨石の比重が大きくて重いために、船上か
ら投石したときに捨石が海底に埋没してしまうからであ
る。さらに、多数の捨石を投石して山形に積み重ねて
も、捨石の重さで次第に海底に沈降して、短期間で低く
なる欠点がある。
は、比較的安価に魚礁を構築できる。しかしながら、こ
の工法は海底に高い山形の魚礁を設けるのが極めて難し
い。それは、捨石の比重が大きくて重いために、船上か
ら投石したときに捨石が海底に埋没してしまうからであ
る。さらに、多数の捨石を投石して山形に積み重ねて
も、捨石の重さで次第に海底に沈降して、短期間で低く
なる欠点がある。
【0006】さらに、天然石を網に入れた蛇篭は、全体
が大きくて重くなるので、投入コストが高くなる欠点が
ある。また、蛇篭も比重が大きくて重いので、次第に海
底に沈降して、海底に埋もれてしまう欠点がある。さら
に、捨石や蛇篭は天然石を使用するので、コンクリート
製の魚礁に比較すると安価ではあるが、海底に山形の魚
礁を構築するためには、極めて多量の天然石を使用する
必要があって、構築コストを安価にするのが難しい。
が大きくて重くなるので、投入コストが高くなる欠点が
ある。また、蛇篭も比重が大きくて重いので、次第に海
底に沈降して、海底に埋もれてしまう欠点がある。さら
に、捨石や蛇篭は天然石を使用するので、コンクリート
製の魚礁に比較すると安価ではあるが、海底に山形の魚
礁を構築するためには、極めて多量の天然石を使用する
必要があって、構築コストを安価にするのが難しい。
【0007】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極め
て経済的に、しかも理想的な状態で魚の棲息環境を実現
できる魚礁の構築方法を提供することにある。
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極め
て経済的に、しかも理想的な状態で魚の棲息環境を実現
できる魚礁の構築方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は海底に魚礁を構
築する方法である。本発明の構築方法は、海底の一部を
上から掘削して海水を静穏な状態で停滞させる魚の棲息
谷間領域1を設ける。さらに、この棲息谷間領域1の近
傍には、掘削した土砂または岩石を山形に積み重ねて、
流動する海水を上昇流とする上昇流動壁2を設ける。本
明細書において、掘削した土砂とは、海底を掘削すると
きにできる土砂であって、砂、土、泥、れき、石、ある
いは、これ等の混合物を含む広い意味で使用する。さら
に、掘削した岩石とは、海底の岩礁や岩石層を掘削する
ときにできる岩石であって、堆積層よりさらに下層の岩
盤を掘削する場合も含むものとする。
築する方法である。本発明の構築方法は、海底の一部を
上から掘削して海水を静穏な状態で停滞させる魚の棲息
谷間領域1を設ける。さらに、この棲息谷間領域1の近
傍には、掘削した土砂または岩石を山形に積み重ねて、
流動する海水を上昇流とする上昇流動壁2を設ける。本
明細書において、掘削した土砂とは、海底を掘削すると
きにできる土砂であって、砂、土、泥、れき、石、ある
いは、これ等の混合物を含む広い意味で使用する。さら
に、掘削した岩石とは、海底の岩礁や岩石層を掘削する
ときにできる岩石であって、堆積層よりさらに下層の岩
盤を掘削する場合も含むものとする。
【0009】本発明の魚礁の構築方法は、好ましくは、
海底の海岸側あるいは潮流の下流側に棲息谷間領域1を
設けて、沖側または潮流の上流側に上昇流動壁2を設け
る。さらに、本発明の魚礁の構築方法は、複数の棲息谷
間領域1と上昇流動壁2とを隣接して設けることによっ
て、海底の広い領域に魚の棲息領域を設けることができ
る。
海底の海岸側あるいは潮流の下流側に棲息谷間領域1を
設けて、沖側または潮流の上流側に上昇流動壁2を設け
る。さらに、本発明の魚礁の構築方法は、複数の棲息谷
間領域1と上昇流動壁2とを隣接して設けることによっ
て、海底の広い領域に魚の棲息領域を設けることができ
る。
【0010】さらに、本発明の魚礁の構築方法は、棲息
谷間領域1と上昇流動壁2との間に、杭3を並べて垂直
に海底に打ち込むことにより、上昇流動壁2の土砂が棲
息谷間領域1に流動するのを少なくできる。
谷間領域1と上昇流動壁2との間に、杭3を並べて垂直
に海底に打ち込むことにより、上昇流動壁2の土砂が棲
息谷間領域1に流動するのを少なくできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための魚礁の構築方法を例示す
るものであって、本発明は魚礁の構築方法を下記の方法
には特定しない。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための魚礁の構築方法を例示す
るものであって、本発明は魚礁の構築方法を下記の方法
には特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0013】図1は本発明の方法で構築された魚礁を示
す。この図の魚礁は、コンクリート製の魚礁ブロックを
海底に設置するのではない。海底の一部を掘削して棲息
谷間領域1を設ける。棲息谷間領域1は、たとえば、専
用の作業船で、海上から掘削して設ける。棲息谷間領域
1は、潮流や波等で流動する海水の流動を少なくして静
穏な状態に停滞させて魚のすみかとする領域である。
す。この図の魚礁は、コンクリート製の魚礁ブロックを
海底に設置するのではない。海底の一部を掘削して棲息
谷間領域1を設ける。棲息谷間領域1は、たとえば、専
用の作業船で、海上から掘削して設ける。棲息谷間領域
1は、潮流や波等で流動する海水の流動を少なくして静
穏な状態に停滞させて魚のすみかとする領域である。
【0014】図1に示す棲息谷間領域1は、海底に堆積
する土砂を掘削して設けている。海底の堆積物は、主に
砂や泥や石等であるので、これ等が堆積した海底は、極
めて簡単に掘削して棲息谷間領域1を設けることができ
る。棲息谷間領域は、海底の土砂と一緒に、すでに海底
に沈められている捨石やコンクリートブロック等を掘り
起こして設けることもできる。さらに、図示しないが、
堆積層が薄く岩盤に近い海底では、堆積層だけでなく下
層の岩盤まで掘削して棲息谷間領域を設けることもでき
る。さらにまた、堆積層がなく、海底が岩礁や岩盤にな
っている海域では、直接に岩石層を掘削して棲息谷間領
域を設けることができる。岩盤を掘削して設けた棲息谷
間領域は、流動し難く、長期間にわたって静穏な状態に
保持できる。
する土砂を掘削して設けている。海底の堆積物は、主に
砂や泥や石等であるので、これ等が堆積した海底は、極
めて簡単に掘削して棲息谷間領域1を設けることができ
る。棲息谷間領域は、海底の土砂と一緒に、すでに海底
に沈められている捨石やコンクリートブロック等を掘り
起こして設けることもできる。さらに、図示しないが、
堆積層が薄く岩盤に近い海底では、堆積層だけでなく下
層の岩盤まで掘削して棲息谷間領域を設けることもでき
る。さらにまた、堆積層がなく、海底が岩礁や岩盤にな
っている海域では、直接に岩石層を掘削して棲息谷間領
域を設けることができる。岩盤を掘削して設けた棲息谷
間領域は、流動し難く、長期間にわたって静穏な状態に
保持できる。
【0015】棲息谷間領域1は、海底を広い面積で深く
掘削して、大きな領域とする。たとえば、棲息谷間領域
1の開口面積は、10〜2000m2、好ましくは50
〜1000m2、さらに好ましくは100〜500m2
とする。棲息谷間領域1の開口面積は、海底に隣接して
設ける個数と魚礁を設ける領域の面積によっても調整す
る。海底に隣接して多数の棲息谷間領域を設ける場合、
ひとつの棲息谷間領域の開口面積を小さくして、海底の
広い面積に魚礁を構築できる。
掘削して、大きな領域とする。たとえば、棲息谷間領域
1の開口面積は、10〜2000m2、好ましくは50
〜1000m2、さらに好ましくは100〜500m2
とする。棲息谷間領域1の開口面積は、海底に隣接して
設ける個数と魚礁を設ける領域の面積によっても調整す
る。海底に隣接して多数の棲息谷間領域を設ける場合、
ひとつの棲息谷間領域の開口面積を小さくして、海底の
広い面積に魚礁を構築できる。
【0016】さらに、棲息谷間領域1の開口面積は、海
底の状態と耐用年数によっても最適な大きさがある。海
底が岩盤に近い状態で潮流や海流によって流動しない比
較的安定した状態にあるときには、棲息谷間領域1の開
口面積を小さくして、耐用年数を長くできる。しかしな
がら、海底が潮流等で流動しやすい土砂の場合、経時的
に棲息谷間領域1に土砂が流入して浅くなるので、棲息
谷間領域1の開口面積を大きく、いいかえると、ひとつ
の棲息谷間領域1を大きくして、耐用年数を長くする。
底の状態と耐用年数によっても最適な大きさがある。海
底が岩盤に近い状態で潮流や海流によって流動しない比
較的安定した状態にあるときには、棲息谷間領域1の開
口面積を小さくして、耐用年数を長くできる。しかしな
がら、海底が潮流等で流動しやすい土砂の場合、経時的
に棲息谷間領域1に土砂が流入して浅くなるので、棲息
谷間領域1の開口面積を大きく、いいかえると、ひとつ
の棲息谷間領域1を大きくして、耐用年数を長くする。
【0017】棲息谷間領域1の深さは、開口部の大きさ
を考慮して最適値とする。大きく開口している棲息谷間
領域は、深く掘削する。また、海底の状態によっても、
最適な深さに調整する。海底の地盤が岩盤に近くて流動
しない場合、棲息谷間領域を深くできる。海底が流動し
やすい土砂の場合、棲息谷間領域を浅く、開口面積を広
くして、土砂が棲息谷間領域に流入するのを少なくす
る。
を考慮して最適値とする。大きく開口している棲息谷間
領域は、深く掘削する。また、海底の状態によっても、
最適な深さに調整する。海底の地盤が岩盤に近くて流動
しない場合、棲息谷間領域を深くできる。海底が流動し
やすい土砂の場合、棲息谷間領域を浅く、開口面積を広
くして、土砂が棲息谷間領域に流入するのを少なくす
る。
【0018】棲息谷間領域1の深さ(d)は、棲息谷間
領域1の開口部の直径(D)を100とするとき、たと
えば、10〜100、好ましくは20〜80、さらに好
ましくは25〜50とする。
領域1の開口部の直径(D)を100とするとき、たと
えば、10〜100、好ましくは20〜80、さらに好
ましくは25〜50とする。
【0019】棲息谷間領域1を掘削するときにできる海
底の土砂や岩石は、棲息谷間領域1の近傍に山積みして
上昇流動壁2を設ける。上昇流動壁2は、潮流や波で流
動する海水を上昇流とする。上昇流は、海水中の微小動
物や、海底に棲息している魚の餌となる微生物や微小動
物を海水といっしょに撹拌する。撹拌された海水には多
量に魚の餌が含まれ、魚が好んで集まる領域を実現す
る。
底の土砂や岩石は、棲息谷間領域1の近傍に山積みして
上昇流動壁2を設ける。上昇流動壁2は、潮流や波で流
動する海水を上昇流とする。上昇流は、海水中の微小動
物や、海底に棲息している魚の餌となる微生物や微小動
物を海水といっしょに撹拌する。撹拌された海水には多
量に魚の餌が含まれ、魚が好んで集まる領域を実現す
る。
【0020】図1に示す上昇流動壁2は、流動する海水
をスムーズに上昇流とするために、海水の流動方向に向
かって、次第に勾配が急峻になる山形としている。図1
に示す魚礁は、海底の海岸側に棲息谷間領域1を設け
て、沖側に上昇流動壁2を設けている。この配列の魚礁
は、海岸に向かって打ち寄せる波による海水の流動で海
水を上昇流動壁2に沿って流動させて上昇流とする。上
昇流動壁2の頂上を通過した海水は、上昇流動壁2の下
流側で渦流となる。この領域は海水が速く流動すること
はないが、海水が渦流でゆっくりと撹拌されて、魚の好
適な餌場となる。さらに、図1の魚礁は、上昇流動壁2
の下流側を掘削して、棲息谷間領域1としているので、
海水の流れを静穏な状態として、ここに棲息する魚にと
って好適な餌場となる。上昇流動壁2を越えた上昇流と
共に、多量の餌が含まれる海水が棲息谷間領域1にゆっ
くりと運ばれるからである。
をスムーズに上昇流とするために、海水の流動方向に向
かって、次第に勾配が急峻になる山形としている。図1
に示す魚礁は、海底の海岸側に棲息谷間領域1を設け
て、沖側に上昇流動壁2を設けている。この配列の魚礁
は、海岸に向かって打ち寄せる波による海水の流動で海
水を上昇流動壁2に沿って流動させて上昇流とする。上
昇流動壁2の頂上を通過した海水は、上昇流動壁2の下
流側で渦流となる。この領域は海水が速く流動すること
はないが、海水が渦流でゆっくりと撹拌されて、魚の好
適な餌場となる。さらに、図1の魚礁は、上昇流動壁2
の下流側を掘削して、棲息谷間領域1としているので、
海水の流れを静穏な状態として、ここに棲息する魚にと
って好適な餌場となる。上昇流動壁2を越えた上昇流と
共に、多量の餌が含まれる海水が棲息谷間領域1にゆっ
くりと運ばれるからである。
【0021】上昇流動壁2は、高くするほど海水を効率
よく上昇流とすることができる。上昇流動壁2は、棲息
谷間領域1を掘削した土砂や岩石を山積みして構築され
る。したがって、大きくて深い棲息谷間領域1を設ける
魚礁にあっては、上昇流動壁2も高くて大きくなる。上
昇流動壁2の高さと底面積の比率も、棲息谷間領域1の
開口面積と深さの比率と同じように、海底の状態で最適
値とする。海底が岩盤に近いものであって、流動しにく
い岩石の場合、上昇流動壁を高くして底面積を小さくす
る。流動しやすい土砂の海底は、上昇流動壁を低くして
底面積を大きくする。山積みした土砂が流動して上昇流
動壁のくずれを少なくするためである。
よく上昇流とすることができる。上昇流動壁2は、棲息
谷間領域1を掘削した土砂や岩石を山積みして構築され
る。したがって、大きくて深い棲息谷間領域1を設ける
魚礁にあっては、上昇流動壁2も高くて大きくなる。上
昇流動壁2の高さと底面積の比率も、棲息谷間領域1の
開口面積と深さの比率と同じように、海底の状態で最適
値とする。海底が岩盤に近いものであって、流動しにく
い岩石の場合、上昇流動壁を高くして底面積を小さくす
る。流動しやすい土砂の海底は、上昇流動壁を低くして
底面積を大きくする。山積みした土砂が流動して上昇流
動壁のくずれを少なくするためである。
【0022】したがって、好ましくは上昇流動壁2の高
さは、棲息谷間領域1の深さにほぼ等しく、底面積は棲
息谷間領域1の開口面積にほぼ等しくする。
さは、棲息谷間領域1の深さにほぼ等しく、底面積は棲
息谷間領域1の開口面積にほぼ等しくする。
【0023】図1の魚礁は、海底の海岸側に棲息谷間領
域1を設けて、沖側に上昇流動壁2を設けているが、沖
合いに構築する魚礁は、潮流の下流側に棲息谷間領域1
を設けて、上流側に上昇流動壁2を設ける。潮流等の海
水の流動で効率よく上昇流を発生させるためである。
域1を設けて、沖側に上昇流動壁2を設けているが、沖
合いに構築する魚礁は、潮流の下流側に棲息谷間領域1
を設けて、上流側に上昇流動壁2を設ける。潮流等の海
水の流動で効率よく上昇流を発生させるためである。
【0024】図2に示す魚礁は、棲息谷間領域1と上昇
流動壁2との間に、杭3を並べて垂直に固定して、上昇
流動壁2の土砂が棲息谷間領域1に流入するのを防止し
ている。この魚礁は、海底に並べて杭3を垂直に固定す
る。杭3は、隙間なく一列に並べて海底に打ち込み、あ
るいは、多少隙間ができる状態で一列にならべて海底に
打ち込んで固定する。隙間なく一列に並べた杭3は、上
昇流動壁2の土砂が棲息谷間領域1に流入するのを最も
効果的に阻止できる。間に隙間ができるように海底に打
ち込んだ杭3は、杭3の本数を少なくして、上昇流動壁
2の土砂が棲息谷間領域1に流入するのを制限できる。
流動壁2との間に、杭3を並べて垂直に固定して、上昇
流動壁2の土砂が棲息谷間領域1に流入するのを防止し
ている。この魚礁は、海底に並べて杭3を垂直に固定す
る。杭3は、隙間なく一列に並べて海底に打ち込み、あ
るいは、多少隙間ができる状態で一列にならべて海底に
打ち込んで固定する。隙間なく一列に並べた杭3は、上
昇流動壁2の土砂が棲息谷間領域1に流入するのを最も
効果的に阻止できる。間に隙間ができるように海底に打
ち込んだ杭3は、杭3の本数を少なくして、上昇流動壁
2の土砂が棲息谷間領域1に流入するのを制限できる。
【0025】杭3を固定した後、一列に並べている杭3
の一方の側を掘削して棲息谷間領域1とする。棲息谷間
領域1を掘削するために掘削した土砂を、杭3の反対側
に山積みして、上昇流動壁2を構築する。この構造の魚
礁は、上昇流動壁2と棲息谷間領域1とを接近して配設
して、しかも上昇流動壁2の土砂が棲息谷間領域1に流
入するのを防止できる。このため、棲息谷間領域1を深
くして、ここの海水をより静穏な状態に停滞させること
ができ、しかも上昇流動壁2と棲息谷間領域1の耐久性
を著しく長くできる特長がある。
の一方の側を掘削して棲息谷間領域1とする。棲息谷間
領域1を掘削するために掘削した土砂を、杭3の反対側
に山積みして、上昇流動壁2を構築する。この構造の魚
礁は、上昇流動壁2と棲息谷間領域1とを接近して配設
して、しかも上昇流動壁2の土砂が棲息谷間領域1に流
入するのを防止できる。このため、棲息谷間領域1を深
くして、ここの海水をより静穏な状態に停滞させること
ができ、しかも上昇流動壁2と棲息谷間領域1の耐久性
を著しく長くできる特長がある。
【0026】魚礁は、海底の広い領域に構築して、集魚
効果を高くできる。したがって、本発明の魚礁は、好ま
しくは、図3ないし図5に示すように、複数の棲息谷間
領域1と上昇流動壁2とを隣接して構築する。これ等の
図において、クロスハッチングの部分は上昇流動壁2
で、点線を付した領域は棲息谷間領域1である。
効果を高くできる。したがって、本発明の魚礁は、好ま
しくは、図3ないし図5に示すように、複数の棲息谷間
領域1と上昇流動壁2とを隣接して構築する。これ等の
図において、クロスハッチングの部分は上昇流動壁2
で、点線を付した領域は棲息谷間領域1である。
【0027】図3の魚礁は、沖側に横に並べて上昇流動
壁2を構築し、上昇流動壁2から海岸側に棲息谷間領域
1を並べて構築している。この構造の魚礁は、海岸に沿
って魚礁を構築できる。
壁2を構築し、上昇流動壁2から海岸側に棲息谷間領域
1を並べて構築している。この構造の魚礁は、海岸に沿
って魚礁を構築できる。
【0028】図4の魚礁は、上昇流動壁2と棲息谷間領
域1とを海岸と平行に横に並べて配列すると共に、上昇
流動壁2の間に棲息谷間領域1を配設している。この配
列は、上昇流動壁2の間を通過した海水を棲息谷間領域
1の上方に流動させることにより、棲息谷間領域1の上
の潮通しをよくできる。
域1とを海岸と平行に横に並べて配列すると共に、上昇
流動壁2の間に棲息谷間領域1を配設している。この配
列は、上昇流動壁2の間を通過した海水を棲息谷間領域
1の上方に流動させることにより、棲息谷間領域1の上
の潮通しをよくできる。
【0029】さらに、図5に示す魚礁は、複数列に上昇
流動壁2と棲息谷間領域1とを横に並べて、海底のより
広い領域を魚の棲息領域としている。
流動壁2と棲息谷間領域1とを横に並べて、海底のより
広い領域を魚の棲息領域としている。
【0030】
【発明の効果】本発明の魚礁の構築方法は、極めて経済
的に、しかも理想的な状態で魚の棲息環境を海底に構築
できる特長がある。それは、本発明の魚礁の構築方法
が、従来のように、陸上で大きくて重いコンクリート魚
礁ブロック等を製作して、これを海底に設置する必要が
ないからである。本発明の魚礁の構築方法は、海底の一
部を上から掘削して魚の棲息谷間領域を設け、この棲息
谷間領域に海水を静穏な状態で停滞させて魚を棲息させ
る領域とし、さらに、この棲息谷間領域を設けるために
掘削するときにできる土砂や岩石を、棲息谷間領域の近
傍に山形に積み重ねて、流動する海水を上昇させる上昇
流動壁を設ける。この構築方法は、海底の土砂や岩石を
掘削してその近傍に移動させることにより、棲息谷間領
域と上昇流動壁の両方を構築できる。このため、極めて
経済的に海底に魚礁を構築できる。また、掘削して山積
みされた海底は、表面にヘドロ等が堆積していても、撹
拌されて綺麗な状態となる。
的に、しかも理想的な状態で魚の棲息環境を海底に構築
できる特長がある。それは、本発明の魚礁の構築方法
が、従来のように、陸上で大きくて重いコンクリート魚
礁ブロック等を製作して、これを海底に設置する必要が
ないからである。本発明の魚礁の構築方法は、海底の一
部を上から掘削して魚の棲息谷間領域を設け、この棲息
谷間領域に海水を静穏な状態で停滞させて魚を棲息させ
る領域とし、さらに、この棲息谷間領域を設けるために
掘削するときにできる土砂や岩石を、棲息谷間領域の近
傍に山形に積み重ねて、流動する海水を上昇させる上昇
流動壁を設ける。この構築方法は、海底の土砂や岩石を
掘削してその近傍に移動させることにより、棲息谷間領
域と上昇流動壁の両方を構築できる。このため、極めて
経済的に海底に魚礁を構築できる。また、掘削して山積
みされた海底は、表面にヘドロ等が堆積していても、撹
拌されて綺麗な状態となる。
【0031】磯釣される海底においては、多量の餌が底
に沈降してヘドロ状となっていることがある。この状態
の海底にあっては、海底を掘削して棲息谷間領域とし、
さらに、掘削した土砂を山積みして上昇流動壁とするこ
とにより、ヘドロが撹拌されて綺麗な海底に復元でき
る。このため、海底に海草等が繁茂しやすくなり、ま
た、微小動物等も繁殖して魚がより快適に棲息できる状
態にできる特長もある。
に沈降してヘドロ状となっていることがある。この状態
の海底にあっては、海底を掘削して棲息谷間領域とし、
さらに、掘削した土砂を山積みして上昇流動壁とするこ
とにより、ヘドロが撹拌されて綺麗な海底に復元でき
る。このため、海底に海草等が繁茂しやすくなり、ま
た、微小動物等も繁殖して魚がより快適に棲息できる状
態にできる特長もある。
【図1】本発明の実施例の構築方法で構築された魚礁を
示す概略断面図
示す概略断面図
【図2】本発明の他の実施例の構築方法で構築された魚
礁を示す概略断面図
礁を示す概略断面図
【図3】複数の棲息谷間領域と上昇流動壁とを隣接して
構築した魚礁の一例を示す平面図
構築した魚礁の一例を示す平面図
【図4】複数の棲息谷間領域と上昇流動壁とを隣接して
構築した魚礁の他の一例を示す平面図
構築した魚礁の他の一例を示す平面図
【図5】複数の棲息谷間領域と上昇流動壁とを隣接して
構築した魚礁の他の一例を示す平面図
構築した魚礁の他の一例を示す平面図
1…棲息谷間領域 2…上昇流動壁 3…杭
Claims (5)
- 【請求項1】 海底に魚礁を構築する方法において、海
底の一部を上から掘削して海水を静穏な状態で停滞させ
る魚の棲息谷間領域(1)を設け、この棲息谷間領域(1)の
近傍に、掘削した土砂または岩石を山形に積み重ねて流
動する海水を上昇流とする上昇流動壁(2)を設け、この
棲息谷間領域(1)の開口面積を10〜2000m 2 と
し、かつ、棲息谷間領域(1)の深さ(d)を、棲息谷間
領域(1)の開口部の直径(D)を100とするとき、1
0〜100の範囲としてなることを特徴とする魚礁の構
築方法。 - 【請求項2】 海底の海岸側に棲息谷間領域(1)を設け
て、沖側に上昇流動壁(2)を設けてなる請求項1に記載
される魚礁の構築方法。 - 【請求項3】 潮流の下流側に棲息谷間領域(1)を設け
て、上流側に上昇流動壁(2)を設けてなる請求項1に記
載される魚礁の構築方法。 - 【請求項4】 複数の棲息谷間領域(1)と上昇流動壁(2)
とを隣接して設けてなる請求項1に記載される魚礁の構
築方法。 - 【請求項5】 棲息谷間領域(1)と上昇流動壁(2)との間
に、杭(3)を並べて垂直に海底に打ち込む請求項1に記
載される魚礁の構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35198199A JP3290166B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 魚礁の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35198199A JP3290166B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 魚礁の構築方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001161211A JP2001161211A (ja) | 2001-06-19 |
| JP3290166B2 true JP3290166B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=18420961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35198199A Expired - Fee Related JP3290166B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 魚礁の構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3290166B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006025700A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Fisheries Research Agency | 海域の生産力を増強する方法 |
| CN104798707B (zh) * | 2015-04-14 | 2017-05-10 | 上海市长江口中华鲟自然保护区管理处 | 河口潮间带水域以砂质滩涂为基础的人工鱼礁建设方法 |
| CN111549723B (zh) * | 2020-06-01 | 2025-03-14 | 上海勘测设计研究院有限公司 | 河流边滩鱼类栖息地结构及其构建方法 |
-
1999
- 1999-12-10 JP JP35198199A patent/JP3290166B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001161211A (ja) | 2001-06-19 |
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