JP3290332B2 - 出射効率制御素子及びその製造方法、並びに該出射効率制御素子を備えた赤外線センサ及びその製造方法 - Google Patents
出射効率制御素子及びその製造方法、並びに該出射効率制御素子を備えた赤外線センサ及びその製造方法Info
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Description
効率制御素子(diffractive optical modulator)及び
その製造方法、並びに出射効率制御素子を備えた赤外セ
ンサ及びその製造方法に関する。
調して出射する装置である。従来例として、例えば、O.
Solgaard らの論文「デフォーマブル グレーティング
オプティカル モジュレータ」("Deformable Grating O
ptical Modulator," / OpticsLetters/ Vol.17, No.9/
May 1, 1992)に示されている出射効率制御素子があっ
た。この出射効率制御素子は、光の回折効果を利用して
光の強度変調を行うものであり、小型化が可能な上、I
Cプロセスで作製できるため一括大量生産できるという
利点がある。
子は、シリコン基板と、シリコン基板の周辺領域上に形
成されたスペーサ(シリコン酸化膜)と、スペーサによ
り両端を支持される複数の微細な誘電体梁(シリコン・
リッチのシリコン窒化膜)からなるグレーティングとを
備えている。グレーテイングの上面には、電極としても
機能する反射膜がもうけられている。反射膜とシリコン
基板との間に電圧を印加すると、両者の間に静電力が働
き、グレーティングは湾曲して、グレーテイングの下面
とシリコン基板の上面とが接触する。電圧の印加に応じ
て、グレーテイング上面の反射膜とシリコン基板の上面
の反射膜との間の距離が変化するため、回折効率が変化
する。
子においては、梁を誘電体とし、梁の上部に形成した反
射膜と基板との間に電圧を印加して駆動するために、例
えば赤外光などの波長の長い光では上下電極の距離が大
きくなり、駆動電圧も高くせねばならないという問題が
あった。また、梁を窒化膜で形成しているため、膜に強
い引張応力が残留してしまっていた。一般に窒化膜の残
留応力はおよそ1GPaもの大きさであるが、従来例で
は、シリコン・リッチの窒化膜とすることで、残留応力
をおよそ200MPaまで低減している。しかし、この
ような応力低減方法では、さらに小さい引張応力に制御
することは極めて困難である上、膜の均質性も悪くな
る。さらに、スペーサ層をシリコン酸化膜にて形成し、
これをウェットエッチング(W/E)により除去してい
たため、洗浄後の乾燥時に液体の表面張力で梁が基板に
吸着してしまうという問題があった。このような問題の
対策としては、例えば梁の下に突起を作って吸着を防い
だり、洗浄後に例えば純水中で凍結させて、そのまま真
空で凍結した純水を昇華させる、いわゆる凍結乾燥法な
どの方法があるが、いずれも作製工程は複雑なものとな
る。
れたものであり、その目的とするところは、作製が容易
で、低電圧駆動・小型化が可能であり、耐久性、応答性
にも優れた出射効率制御素子及びその製造方法、そのよ
うな出射効率制御素子を備えた赤外線センサ及びその製
造方法を提供することを目的とする。
子は、第1電極として機能する部分を有するプレート
と、該プレート上に形成されたスペーサ層と、該スペー
サ層上に両端を支持され、第2電極として機能する部分
を有する複数本の梁から形成されたグレーティングと、
を備え、該第1電極と該第2電極との間に印加する電圧
を調整することにより、該梁と該プレートとの距離を変
化させ、それによって、出射効率を制御する出射効率制
御素子であって、更に、該プレートと該複数本の梁との
間に形成された絶縁層を備えており、そのことにより上
記目的を達成する。
面に形成されていることが好ましい。
する半導体から形成されていてもよい。
する導電層と、該導電層を支持する絶縁性基板とから形
成されていてもよい。
ら形成されていることが好ましい。ある実施態様では、
前記梁の少なくとも下面は、酸化されにくい導電性材料
から形成されている。
いることが好ましい。
iCr合金、CuNi合金、クロム鋼、及び導電性有機
物からなる群から選択された材料であることが好まし
い。
と同じ材料から形成されていてもよい。
記梁の長さ方向の幅が該梁の厚さの2倍より小さい。
極として機能する部分を有し、かつ、上面及び底面を有
するプレートと、該プレートの該上面の上に形成された
スペーサ層と、該スペーサ層上に両端を支持され、第2
電極として機能する部分を有する複数本の梁から形成さ
れたグレーティングと、を備え、該第1電極と該第2電
極との間に印加する電圧を調整することにより、該梁と
該プレートとの距離を変化させ、それによって、出射効
率を制御する出射効率制御素子であって、該プレートの
該上面に形成された絶縁体からなる第1の反射防止膜
と、該プレートの該底面に形成された絶縁体からなる第
2の反射防止膜とを更に備え、しかも、導電性材料から
形成され、該第2電極として機能する梁状反射膜と、該
梁状反射膜上に形成された弾性体層と、から該梁が構成
されており、そのことにより上記目的が達成される。
1電極として機能する部分を有するプレートと、該プレ
ート上に形成されたスペーサ層と、該スペーサ層上に両
端を支持され、第2電極として機能する部分を有する複
数本の梁から形成されたグレーティングと、を備え、該
第1電極と該第2電極との間に印加する電圧を調整する
ことにより、該梁と該プレートとの距離を変化させ、そ
れによって、出射効率を制御する出射効率制御素子であ
って、該梁と該プレートの可動距離が、入射光の光軸上
で最も小さくなるように該複数本の梁が配列されていお
り、そのことにより上記目的が達成される。
1電極として機能する部分を有するプレートと、該プレ
ート上に形成されたスペーサ層と、該スペーサ層上に両
端を支持され、第2電極として機能する部分を有する複
数本の梁から形成されたグレーティングと、を備え、該
第1電極と該第2電極との間に印加する電圧を調整する
ことにより、該梁と該プレートとの距離を変化させ、そ
れによって、出射効率を制御する出射効率制御素子であ
って、該複数本の梁の厚さは、入射光の光軸上で最も小
さくなるように調整されており、そのことにより上記目
的が達成される。
ることが好ましい。
れており、前記梁状反射膜に電圧が印加される。
同じ材質から形成されていることが好ましい。
iCr合金、CuNi合金、クロム鋼、及び導電性有機
物からなる群から選択された材料であることが好まし
い。
プレート上にスペーサ層となる第1層を堆積する工程
と、該スペーサ層上に梁となる第2層を堆積する工程
と、を包含し、しかも、該第1層を堆積する工程におい
て、該第1層の原料を該プレートに向けて供給する堆積
源と該プレートとの間に配置された遮蔽部材を移動させ
ながら、該第1層の堆積を行い、それによって、該第1
層の厚さを位置に応じた変化させることが好ましい。
プレート上にスペーサ層となる第1層を堆積する工程
と、該スペーサ層上に梁となる第2層を堆積する工程
と、を包含し、しかも、該第2層を堆積する工程におい
て、該第2層の原料を該プレートに向けて供給する堆積
源と該プレートとの間に配置された遮蔽部材を移動させ
ながら、該第2層の堆積を行い、それによって、該第2
層の厚さを位置に応じた変化させることが好ましい。
って、第1電極として機能する部分を有するプレート上
に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜上に有機膜を堆積
する工程と、該有機膜上に導電性薄膜を堆積する工程
と、該導電性薄膜をパターニングすることによって、第
2電極として機能する複数本の梁を形成する工程と、該
有機膜の所定部分をドライエッチングによって除去し、
該複数本の梁の両端支持するスペーサを形成する工程
と、を包含することが好ましい。
値が等しく極性の異なる矩形波の電圧を、前記第1電極
及び前記第2電極に印加することが好ましい。
るレンズと、焦電体とを備えた赤外線センサであって、
該レンズにより集光された該赤外光を受け、該赤外光の
少なくとも一部を該焦電体に対して出射する出射効率制
御素子を更に備えており、該出射効率制御素子は、第1
電極として機能する部分を有するプレートと、該プレー
ト上に形成されたスペーサ層と、該スペーサ層上に両端
を支持され、第2電極として機能する部分を有する梁か
ら形成されたグレーティングと、を備えており、該第1
電極と該第2電極との間に印加する電圧を調整すること
により、該梁と該プレートとの距離を変化させ、それに
よって、該出射効率制御素子の出射効率を制御し、それ
によって上記目的が達成される。
れ、該焦電体の赤外線受光量を示す電気信号を出力する
信号増幅回路と、前記出射効率制御素子の前記第1及び
第2電極ならびに該信号増幅回路及び該焦電体に接続さ
れた複数の電極ピンであって、前記封止体の前記底面か
ら外部へ突出した電極ピンと、を更に備えている。
る支持板を更に有していてもよい。前記複数の電極ピン
のうちの少なくとも一本の電極ピンは、前記封止体の内
部に延び、該一本の電極ピンは、前記支持板を支えてい
てもよい。
に配置され、かつ、接地されたシールド体を更に備えて
いることが好ましい。
面から傾けた角度(θt)が45度以下であることが好
ましい。
よい。
ンズの光軸に平行とはならないように、該プレートが傾
斜配置されていることが好ましい。
よって回折された回折光のうち0次回折光だけを前記焦
電体に入射し、該0次回折光以外の回折光を該焦電体に
入射させないように、前記出射効率制御素子が配置され
ている。
ートとの距離の変化により、前記0次回折光の光量が変
化する。
素子と前記焦電体とを内蔵することが好ましい。
レンズが、前記封止体の前記開口部に設けられている。
と、該上面に平行な底面と、該底面に対して角度
(θt)だけ該出射効率制御素子を傾斜させて支持する
傾斜部材とを有しており、該傾斜部材上に該出射効率制
御素子が配置されていることが好ましい。
ンズであってもよい。
位相変調量に応じた凹凸を有しており、Si、Ge、G
aAs、InP、GaP、ZnSe、及びZnSからな
る群から選択された材料から形成されていることが好ま
しい。
周期は、前記赤外光の波長の7倍以上である。
可動距離が、入射する赤外光の光軸上で最も小さくなる
ように前記複数本の梁が配列されている。
は、入射する赤外光の光軸上で最も小さくなるように調
整されている。ある実施態様では、前記プレートの主面
に平行で、かつ前記梁に垂直な方向が、前記レンズの光
軸に垂直となるように、前記出射効率制御素子が配置さ
れている。
λ、前記出射効率制御素子の前記プレートの主面に対す
る法線とが前記レンズの光軸のなす角度をθとした場
合、前記梁の可動距離がλ/(4cosθ)となるよう
に設定されている。
λ、前記出射効率制御素子の前記プレートの主面に対す
る法線とが前記レンズの光軸のなす角度をθとした場
合、前記梁の厚さがλ/(4cosθ)となるように設
定されている。
記梁との間に絶縁層が設けられていることが好ましい。
い導電性材料から形成されていることが好ましい。
面に形成されていることが好ましい。
材料から形成されていてもよい。
外光の少なくとも一部を出射する出射効率制御素子と、
レンズと、焦電体とを備えた赤外線センサであって、該
レンズは、該出射効率制御素子から出射された赤外光を
該焦電体に集光し、該出射効率制御素子は、第1電極と
して機能する部分を有するプレートと、該プレート上に
形成されたスペーサ層と、該スペーサ層上に両端を支持
され、第2電極として機能する部分を有する複数本の梁
から形成されたグレーティングとを備えており、該第1
電極及び該第2電極の間に印加する電圧を調整すること
により、該梁と該プレートとの距離を変化させ、それに
よって、該出射効率制御素子の出射効率を制御し、その
ことによって上記目的が達成される。
い導電性材料から形成されていることが好ましい。
れ、該焦電体の赤外線受光量を示す電気信号を出力する
信号増幅回路と、前記出射効率制御素子の前記第1及び
第2電極ならびに該信号増幅回路及び該焦電体に接続さ
れた複数の電極ピンであって、前記封止体の前記底面か
ら外部へ突出した電極ピンと、を更に備えている。
増幅回路とを支持する支持板を更に有している。
本の電極ピンは、前記封止体の内部に延び、該一本の電
極ピンは、前記支持板を支える請求項50記載の赤外線
センサ。
効率制御素子との間に配置され、かつ、接地されたシー
ルド体を更に備えている。
は、前記封止体の上面から傾けた角度(θt)が45度
以下である。
が好ましい。
対する法線が前記レンズの光軸に平行とはならないよう
に、該プレートが傾斜配置されている。
よって回折された回折光のうち0次回折光だけを前記焦
電体に入射し、該0次回折光以外の回折光を該焦電体に
入射させないように、前記出射効率制御素子が配置され
ている。
ートとの距離の変化により、前記0次回折光の光量が変
化する。
が前記出射効率制御素子と前記焦電体とを内蔵する。
ンズであることが好ましい。
位相変調量に応じた凹凸を有しており、Si、Ge、G
aAs、InP、GaP、ZnSe、及びZnSからな
る群から選択された材料から形成されていることが好ま
しい。
周期は、前記赤外光の波長の7倍以上である。ある実施
態様では、前記プレートの主面に平行で、かつ前記梁に
垂直な方向が、前記レンズの光軸に垂直となるように、
前記出射効率制御素子が配置されている。
λ、前記出射効率制御素子の前記プレートの主面に対す
る法線とが前記レンズの光軸のなす角度をθとした場
合、前記梁の可動距離がλ/(4cosθ)となるよう
に設定されている。
素子の前記プレートの主面に対する法線とが前記レンズ
の光軸のなす角度をθとした場合、前記梁の厚さがλ/
(4cosθ)となるように設定されていることが好ま
しい。
記梁との間に絶縁層が設けられいることが好ましい。
材料から形成されていることが好ましい。
が前記出射効率制御素子と前記焦電体と前記レンズを内
蔵する。
に設けられていてもよい。
に備えていてもよい。
光を集光するレンズと、焦電体と、該レンズにより集光
された赤外光を受け、該赤外光の少なくとも一部を該焦
電体に対して出射する出射効率制御素子とを備えた赤外
線センサの製造方法であって、該出射効率制御素子を製
造する工程が、プレート上にスペーサ層となる第1層を
堆積する工程と、該スペーサ層上に梁となる第2層を堆
積する工程と、を包含し、しかも、該第1層を堆積する
工程において、該第1層の原料を該プレートに向けて供
給する堆積源と該プレートとの間に配置された遮蔽部材
を移動させながら、該第1層の堆積を行い、それによっ
て、該第1層の厚さを位置に応じた変化させ、そのこと
により上記目的が達成される。
赤外光を集光するレンズと、焦電体と、該レンズにより
集光された赤外光を受け、該赤外光の少なくとも一部を
該焦電体に対して出射する出射効率制御素子とを備えた
赤外線センサの製造方法であって、該出射効率制御素子
を製造する工程が、プレート上にスペーサ層となる第1
層を堆積する工程と、該スペーサ層上に梁となる第2層
を堆積する工程と、を包含し、しかも、該第2層を堆積
する工程において、該第2層の原料を該プレートに向け
て供給する堆積源と該プレートとの間に配置された遮蔽
部材を移動させながら、該第2層の堆積を行い、それに
よって、該第2層の厚さを位置に応じた変化させ、その
ことにより上記目的が達成される。
は、赤外光を集光するレンズと、焦電体と、該レンズに
より集光された赤外光を受け、該赤外光の少なくとも一
部を該焦電体に対して出射する出射効率制御素子とを備
えた赤外線センサの製造方法であって、該出射効率制御
素子を製造する工程が、第1電極として機能する部分を
有するプレート上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜
上に有機膜を堆積する工程と、該有機膜上に導電性薄膜
を堆積する工程と、該導電性薄膜をパターニングするこ
とによって、第2電極として機能する複数本の梁を形成
する工程と、該有機膜の所定部分をドライエッチングに
よって除去し、該複数本の梁の両端支持するスペーサを
形成する工程と、を包含し、そのことにより上記目的が
達成される。
明による赤外線センサの第1の実施例を説明する。
を封止体開口部に設け、出射効率制御素子を、焦電体と
同様、封止体に内蔵したものであり、小形化可能であ
る。出射効率制御素子自体も、低消費電力駆動が可能
で、耐久性、応答スピードに優れている。
ズは、レンズの位相変調量に応じた凹凸部を有してお
り、例えば、口径3mm、焦点距離6mmの回折形レン
ズ8である。このレンズ8は、同心円のグレーティング
ゾーンから構成され、外周にいくほどグレーティング周
期が徐々に小さくなっている。グレーティングゾーンの
断面は、例えば最大溝の深さ3μmで、鋸歯形状を、例
えば4段階の階段形状で近似した、いわゆるマルチレベ
ル形状で、回折現象を利用して集光するものである。こ
の回折形レンズ8は、赤外線入射フィルター4として機
能する膜を堆積したSi基板の裏面に直接形成したもの
であり、封止体である封止缶5の開口部に設けた。この
ことにより、従来例で必要だった、Siの球面レンズは
不用になり、組立の簡単化、低コストとともに一層小さ
い赤外線センサが構成可能になった。
に、フォトリソグラフィとリアクティブイオンエッチン
グ(RIE)による工程をそれぞれ2回繰り返して作製
した。この方法により、光学部品でありながら、半導体
のプレーナ技術を用いることができ、ウエハ1枚あたり
で数100から数1000個もの多くのレンズが一度に
製造できる。また、Si基板以外にも、Ge、GaA
s、InP、GaP、ZnSe、ZnS等の、赤外域で
透明な物質を基板に用いてもよい。
5mm×2.5mm、厚さ0.4mmのサイズを持ち、焦
電体2と同様にして封止缶5に内蔵されている。出射効
率制御素子9は、それに印加する電圧を制御することに
よって、反射率(0次回折効率)を可変することができ
る反射形の回折素子である。図1、図2に示す座標系
で、出射効率制御素子9は、その設置面(x’y面)
が、レンズ8の設置面(xy面)から、例えばθt=4
5°傾いており、図1に示すように、例えば、波長λ=
10μmの集光された赤外光7は、出射効率制御素子9
により、光軸を例えば90°折り曲げ、0次回折光11
が左側に設置された焦電体2に入射する。この0次回折
光11は、出射効率制御素子9を、通常のミラーと見立
てたときに生じる反射光と同じ方向に現れる。この90
°折り曲げ光学系により、封止体5の高さが小さくなる
という効果がある。
と、0次回折光11が消滅して、図2の点線で示したよ
うに、1次回折光10aと−1次回折光10bが、例え
ば、41%ずつ発生し、これらの回折光は焦電体2の外
部に集光される。このため、焦電体2には、赤外光が入
射しないことになる。従って、出射効率制御素子9に印
加する電圧をオン、オフすることにより、焦電体2に入
射する赤外光の光量を変化させることができ、従来のチ
ョッパと同じ働きをすることができる。
(a)及び図3(b)に示すように、Siからなる基板
14と、上下動が可能な複数本の梁から形成されたグレ
ーティング12(121、122、・・12N)とを備え
ている。グレーティング12は、例えば、例えばSiN
層16から形成され、長さ2mm、厚さL=3.5μmの
サイズを持ち、周期Λは100μmである。
は、スペーサ層としてSiO2層13が設けられてお
り、グレーティング12の各梁の両端は、このスペーサ
層に支持される。グレーティング12と基板14の間
は、例えばS=3.5μmだけ離れている。この距離は、
スペーサ層の厚さによって調節される。
面には、Auから形成された反射膜15a及び15bが
設けられている。反射膜15aと基板14とは、スペー
サ層(SiO2層)13によって絶縁されている。
基板14が、全体として第1電極として機能する。反射
膜15aは第2電極として機能する。基板14及び反射
膜15aに電圧を印加することにより、静電気力が発生
し、グレーティング12の両端の支持部周辺がたわん
で、図3(b)のようにグレーティング12が基板14
に接触する。グレーティング12の長さは、たわむ領域
に光が入射しないように、集光赤外光7が出射効率制御
素子9に反射する際のビーム(図2で点線で表示)の径
(例えば1.8mm)より大きくした。しかしながら、
大きくし過ぎると、検知領域以外から入射する不要な赤
外線が、このグレーティング12の使用しない周辺部分
で回折され、焦電体2に入射する可能性が生じるため、
本実施例では、グレーティング12の長さを反射ビーム
径より5%から20%程度大きくした。
厚さ、及び、空間部の最適高さ(可動距離)は、出射効
率制御素子9の傾き角θtに依存しており、SiN層1
6の厚さLは、入射波長λに対してλ/(4cos
θt)(例えば3.5μm)、また、グレーティング12
と基板14の間の空間部の高さSは同じくλ/(4co
sθt)(例えば3.5μm)となることを発見した。こ
のとき、電圧を印加していないときは、グレーティング
表面の反射層15aと、基板表面の反射層15bでそれ
ぞれ反射されるZ’方向の光の位相シフト量は2πとな
る。このとき位相がぴったり合っているので、出射効率
制御素子9は単なるミラーの働きをし、図4に示すよう
に、0次回折光の回折効率は、反射損失を除いて近似的
に100%となり、0次回折光(反射光)11のみが生
じる。一方、電圧を印加すると、グレーティング表面の
反射層15aと、基板表面の反射層15bの光の位相シ
フト量はπとなる。このときは、位相が全く打ち消し合
うので、0次回折効率が0%となり、±1次回折光10
a、10bが41%の回折効率で生じる。しかしなが
ら、SとLの厚さは、多少ずれても、チョッパとしての
働きをすることが図4から分かる。
D. M. Bloom :" Deformable gratingoptical modulato
r", Optics Letters, Vol. 17, No. 9, May 1, 1992」
に記載されている先行技術においては、入射光として、
可視光(例えば波長λ=0.6328μm)の平行光を用
いて、素子(出射効率制御素子)に垂直入射しているた
め、入射光と反射された0次回折光の分離が難しかっ
た。またグレーティングの周期は、Λ=2、3、4μm
の3種類であるが、グレーティング幅では、その半分の
1、1.5、2μmとなり、非常に小さいため微細加工が
難しかった。また、グレーティング厚さや、空間部の高
さも、0.2μm程度という非常に小さいものであり、製
造時、堆積膜厚誤差が生じがちで、歩留まりよく良好な
特性の出射効率制御素子の製造が難しいという課題があ
った。
射光として例えば、中心波長10μmの赤外線を使用す
るため、製造すべきグレーティングの幅は、例えば、5
0μmと非常に大きくなるため、微細加工が容易であ
る。また、最適なグレーティングの厚さ及び空間部の高
さとも、例えば3.5μmと非常に大きいため、薄膜堆積
の膜厚制御性は非常に良くなる。さらに、薄膜に通常生
じるグレインや微小な凹凸は、可視光入射に対しては散
乱等の悪影響を及ぼすが、本発明の赤外線センサにおい
ては全く問題にならなかった。
ーティングの長さ方向(x’方向)に垂直でかつ上記グ
レーティングを設けた面上にあるグレーティングベクト
ルの方向(y方向)と、レンズ8で集光された赤外光7
の光軸(−z方向)が垂直であり、出射効率制御素子9
の設置面(x’y面)を上記レンズ8設置面(xy面)
から傾けた構成を用いた。この構成により、入射する集
光赤外光7と出射する0次回折光11を良好に分離で
き、しかも、電圧オフ時の0次回折効率はほぼ100%
得られることを発見した。
素子9に、コリメートされた平行光ではなく、集光光を
入射しているため、グレーティング12のうち、y方向
の中央部(例えば、グレーティング124、125、12
6)ではほぼ100%の0次回折効率が得られる(電圧
オフ時)が、y方向周辺部(グレーティングの本数Nを
10本とする場合、例えばグレーティング121、1
22、129、1210)では、入射の角度が傾くため、次
第に減少することを本発明者らは見いだした。同じ理由
で、電圧オン時では、グレーティング周辺部で0次回折
効率が0%から増大し、全体として光量の変化量幅は低
下する。しかしながら、グレーティング12の周期Λ
を、赤外光の波長の7倍以上(Λ/λ≧7)であれば、
赤外線センサとして、斜め入射でも、回折効率の変化は
小さく、集光光の入射は問題にならないことを発見し
た。また、Λ/λ≧7の場合、作製するグレーティング
線幅は35μm以上と大きなため、作製も容易であっ
た。
射効率制御素子を作製したが、Si基板の代わりに、ガ
ラスなど絶縁性基板の表面に導電性層を形成した基板を
用いても良い。グレーティングを支持することができる
プレート状の部材で、しかも、グレーティングとの間で
静電気力を発生するための第1の電極として機能する部
分を有するものであればよい。ただし、グレーティング
を形成する工程で、フォトリソグラフィやエッチング等
の半導体装置製造分野で開発された微細加工技術を利用
するため、半導体基板を用いることが好ましい。このこ
とは、後述する他の実施例についても同様である。
ながら、本発明による赤外線センサの第2の実施例を説
明する。
外線センサと、出射効率制御素子の構成のみが異なる。
従って、出射効率制御素子について説明する。
は、図5に示すように、グレーティング12’の厚さL
は、入射する赤外光7の光軸上が最も小さく(厚さL4
は、例えばλ/(4cosθt)、外れるに従って、徐
々に大きくなっている(L1>L2>L3>L4<L5<L6
<L7)。グレーティング12’と基板14の間の空間
部の高さS、すなわち、グレーティング12’の上下動
の可動距離もまた、入射する赤外光7の光軸上が最も小
さく(高さS4は、例えばλ/(4cosθt)、外れる
に従って、徐々に大きくなっている(S1>S2>S3>
S4<S5<S6<S7)。なお、図5は、グレーティング
12’の本数が7本の場合の出射効率制御素子を図示し
ているが、グレーティングの12’の本数は、これに限
定されることは無い。
さLとして、その部分に入射する赤外光7の入射角をθ
としたとき、L=λ/(4cosθ・cosθt)と
し、また、空間部の高さSも同じくS=λ/(4cos
θ・cosθt)とすると、斜め入射になるグレーティ
ング周辺部において、電圧オフ時の0次回折効率低下、
及び電圧オン時の0次回折効率の増大を防止し、光量の
変化幅を大きくできることを発見した。従って、Λ/λ
<7の場合でのグレーティングの周期が小さいときで
も、本実施例によれば、0次回折光11の光量の変化幅
を大きくすることが可能になる。また、厚さSとLのう
ちどちらか一方だけでも厚さ分布をもたせると改善され
る。
して製造される。
12’と基板14との間の距離を規定する第1の薄膜と
して、SiO2薄膜13を堆積する。その後、グレーテ
ィング12’となる第2の薄膜として、SiN薄膜16
を堆積する。第1の薄膜堆積時に、図6に示すように、
薄膜の堆積源17と基板14との間で、x’方向に細長
く延びる遮蔽手段18をy方向に動かす。遮蔽手段18
をy方向に動かすことにより、薄膜の堆積量を基板14
上の位置に応じて変化させ、SiO2薄膜13の厚さを
制御する。遮蔽手段18の動かすスピードを、中心付近
は遅く、周辺付近は速くすると、図6に示すような膜厚
の分布をもつSiO2薄膜13が得られる。第2の薄膜
堆積時に同様の工程を行えば、SiN薄膜16の厚さも
図6のSiO2薄膜13の厚さのように分布させること
ができる。
程によって、図5の示すグレーティングを形成すること
ができる。
そなえた遮断手段18を用いれば、複数の出射効率制御
素子9’が配列したアレイを容易に製造することもでき
る。
参照しながら、本発明による赤外線センサの第3の実施
例を説明する。本実施例の赤外線センサは、実施例1の
赤外線センサと、出射効率制御素子の構成のみが異な
る。従って、出射効率制御素子について説明する。
ば、入射角θt=45度、波長λ=10.6μmの赤外
光を変調できるように設計されている。もちろん他の仕
様のものも構成可能である。
では、例えば、シリコン基板である。22は絶縁層であ
る。23はスペーサ層で、本実施例では、例えば、厚み
がλ/(4cosθt)=3.75μmのポジ形レジストか
ら成っている。24は導電体薄膜であり、本実施例で
は、例えば、アルミニウムを同じく3.75μm蒸着し
て形成している。25は反射膜で、例えばAuを蒸着し
たものである。
しながら、本実施例の出射効率制御素子の製造方法を説
明する。
4をパターンニングするためのマスクである。27a〜
dは梁である。28a〜eは開口部である。29a〜2
9dは上部反射膜である。30a〜eは下部反射膜であ
る。上部反射膜29a〜29dと梁27a〜27dによ
りグレーティングが構成されている。
基板21を1050℃にて1時間熱酸化し、0.1μm
厚の熱酸化膜からなる絶縁層22をシリコン基板21上
に形成する。
2上にレジストをスピンコート塗布してスペーサ層23
を形成する。レジストは塗布後、160℃で20分ベー
クされる。なお、本実施例では、スピンナーの回転数や
レジストの粘度や温度を調節して、ベーク後のスペーサ
層23の厚みが、3.75μmとする。
ッタにより、3.75μm厚のアルミニウム膜をスペー
サ層23上に堆積し、導電体薄膜24を形成する。
上にレジストを塗布した後、露光・現像を行いマスク2
6を形成する。
硝酸からなるエッチング液により、導電体薄膜24を形
成しているアルミニウムをウェット・エッチング(以
下、W/Eと略記)し、導電体薄膜24中に開口部28
a〜28eを設け、導電体からなる複数の梁27a〜2
7dを形成する。本実施例では、直径1.8mmの入射
光を制御するために、梁27a〜27dの長さ(図面に
垂直な方向に沿って計測した長さ)を2mmとしてい
る。
・エッチング(以下、D/Eと略記)により、マスク2
6を除去するとともに、スペーサ層23を除去する。ス
ペーサ層23は、梁27a〜27dの下に位置する部分
も等方的にエッチングされ、その結果、スペーサ層23
は、図示されている基板21の周辺領域上にのみ残り、
梁27a〜27dの両端を支持する。
1の上部に対してAuを蒸着し、厚さ0.15μmの反
射膜25を形成する。反射膜25は、梁27a〜27d
上に形成された上部反射膜29a〜29dと、開口部2
8a〜28eにおいて露出する絶縁層22の上面に形成
された下部反射膜30a〜30eとを含む。
成する場合に、スペーサ層をW/Eで除去すると、その
後の洗浄・乾燥の際に液体の表面張力によって梁が基板
側へ吸着してしまうという問題がある。本実施例の製造
方法では、D/Eによってスペーサ23を選択的に除去
するため、吸着の問題は全く無くなり、製造歩留まりを
大幅に向上することができた。
方向(図7(a)において垂直方向)にどれだけスペー
サ層23をエッチングするかによって変化する。本発明
の出射効率制御素子では、各梁27a〜27dの長さを
一定にしないと、駆動時に各梁の復元速度にばらつきが
生じ、光の回折が均一に起こらない時間が発生すること
がある。W/Eでスペーサ層23を除去すると、梁27
a〜27d下部へのエッチャントの回り込み度合や洗浄
時のエッチャント除去の時間が各梁27a〜27dの部
分で微妙に異なり、結果として出射効率制御素子の梁2
7a〜27dの長さにばらつきが生じてしまう。しか
し、D/Eにてスペーサ層23の除去を行えば、梁27
a〜27dの長さにばらつきがほとんど生じなかった。
実施例の出射効率制御素子の動作を説明する。これらの
図において、31は入射光である。32は0次回折光で
ある。33a〜dはスペーサ層の等方性エッチングによ
り梁27a〜dが中空に浮いて形成された空気層であ
る。34は上部電極であり、導電体薄膜24と反射膜2
5から成る。35a、bは±1次回折光である。図9
(a)は上部電極34と基板21に電圧を印加していな
い状態を示しており、上部反射膜29a〜29dと下部
反射膜30a〜30eの段差は、例えば、7.5μmに
なっている。
例えば正の電圧を印加した状態では、梁27a〜dと下
部電極である基板21は空気層33a〜33dと絶縁層
22を挟むコンデンサを形成し、上部電極である梁27
a〜27dには正電荷が、基板21には負電荷がチャー
ジされ、この電荷間に静電引力が作用するため、図12
(b)に示すように、梁27a〜27dは絶縁層22に
接触するまで引き寄せられる。この時、上部反射膜29
a〜29dと下部反射膜30a〜30eの表面の段差
は、例えば、3.75μmとなる。
御素子と同様の作用によって、本実施例の出射効率制御
素子においても導電体薄膜24と基板21の間に印加す
る電圧のオン・オフにより、例えば、波長10.6μm
の入射光を変調することが出来る。
に比べて、上部電極である導電体薄膜24と下部電極で
ある基板21の距離が小さいために、強い静電力が作用
することとなり、結果として低電圧駆動が可能になると
いうと効果があった。
を有機膜から形成し、D/Eによりこれを除去するの
で、洗浄・乾燥工程での梁と基板とが吸着するという問
題がなくなるとともに、スペーサ層の除去が均一に再現
性良く行われる。このために長さの等しい複数の梁が形
成され、動作のばらつきがなくなる。更に、実施例1の
出射効率制御素子に比べて、上下電極のギャップが小さ
くなるために、低電圧での駆動が可能となる。
明による赤外線センサの第4の実施例を説明する。本実
施例の赤外線センサは、実施例1の赤外線センサと、出
射効率制御素子の構成のみが異なる。従って、出射効率
制御素子について説明する。
施例では、例えば、シリコン基板を用いている。37は
絶縁層である。38はスペーサ層で、本実施例では、例
えば、厚み3.75μmのレジストから成っている。3
9は導電体薄膜であり、上部電極の役目と上部反射膜の
役目を兼ねている。導電体薄膜39は本実施例では、例
えば、アルミニウムを3.75μm蒸着して形成してい
る。40a〜eは下部反射膜であり、導電体薄膜39と
同じ材質もしくはほぼ等しい反射率を有する材質からな
っており、本実施例では、例えば、アルミニウムからな
っている。
がら、本実施例の出射効率制御素子の製造方法を説明す
る。図11(a)〜(i)において、41は反射膜であ
る。42a〜42eはマスクである。
ン基板36を、1050℃にて1時間熱酸化し、0.1
μm厚の熱酸化膜からなる絶縁層37をシリコン基板3
6上に形成する。
ルミニウムを、例えば、0.15μm堆積して反射膜4
1を形成し、レジストをスピン塗布後、露光・現像を行
ってマスク42a〜42eを形成する。
酸、酢酸、硝酸からなるエッチング液により、反射膜4
1を形成しているアルミニウムをW/Eする。
〜42eを除去して、下部反射膜40a〜eを形成す
る。
ピン塗布後、ベークしてスペーサ層38を形成する。な
お、この時スピンナーの回転数やレジストの粘度や温度
を調節して、ベーク後のスペーサ層38の厚みを、例え
ば、3.75μmとする一方で、平坦な面を得るように
している。
8上に蒸着によって、例えば、3.9μm厚のアルミニ
ウム膜を成膜し、導電体薄膜39を形成する。尚、下部
反射膜40a〜40eの厚みが、例えば、0.15μm
であるため、導電体薄膜39も、例えば、3.75μm
より0.15μm厚くして3.9μmとしている。
9上にレジストを塗布し、露光・現像を行いマスク43
を形成する。
酸、酢酸、硝酸からなるエッチング液により、導電体薄
膜39を形成しているアルミニウムをW/Eし、梁44
a〜d及び開口部45a〜eを形成する。
マスク43を除去すると同時に、スペーサ層38も梁4
4a〜dの下まで等方性エッチングされる。
する。
について、図12を用いてその動作を説明する。図12
において、図10における同一物には同一番号を賦し説
明を省略する。同図において、46は入射光、47は0
次回折光、48a〜48dはスペーサ層38の等方性エ
ッチングにより梁44a〜44dが中空に浮いて形成さ
れた空気層である。49a,bは±1次回折光である。
図12(a)は導電体薄膜39と基板36に電圧を印加
していない状態を示しており、梁44a〜d表面と下部
反射膜40a〜40eの段差は、例えば、7.5μmに
なっている。
例えば正の電圧を印加した状態では、梁44a〜dと下
部電極である基板36は空気層48a〜48dと絶縁層
37を挟むコンデンサを形成し、上部電極である梁44
a〜44dには正電荷が、基板36には負電荷がチャー
ジされ、この電荷間に静電引力が作用するため、図12
(b)に示すように、梁44a〜44dは絶縁層37に
接触するまで引き寄せられる。この時、梁44a〜44
dと下部反射膜40a〜40eの表面の段差は、例え
ば、3.75μmとなる。
御素子と同様の作用によって、本実施例の出射効率制御
素子においても導電体薄膜39と基板36に印加する電
圧のオン・オフにより、例えば、波長10.6μmの入
射光を変調することが出来る。
膜を先に形成しておくことにより、梁を上部反射膜とし
て動作することができ、最終的に反射膜を成膜する必要
がなくなるため、特に厚い反射膜が必要とされる場合、
梁側面に反射膜が回り込むことで下部反射膜とこの側面
に付着した反射膜が接触することが原因となって適正な
動作が得られないという問題点は、完全に解決すること
ができた。なお、実施例では導電体薄膜にアルミニウム
膜を用いたが、他の材質を用いてもよいことは言うまで
もない。また、実施例ではアルミニウム膜を蒸着により
堆積したが、成膜はスパッタリングやメッキにより行っ
てもよい。また、スペーサ層としてレジストを用いた
が、ポリイミド等の有機材料を用いてもよい。
明による赤外線センサの第5の実施例を説明する。
施例では、シリコン基板を用いている。51は絶縁層で
あり、基板50を熱酸化して、熱酸化膜を、例えば、
0.1μmを形成し、減圧化学気相成長法(以下、LP
CVDと略記)により窒化膜を、例えば、0.5μm堆
積したものである。52はスペーサ層であり、LPCV
Dにてシリコン酸化膜を、例えば、3.75μm堆積し
たものである。53は誘電体層であり窒化膜をLPCV
Dによって、例えば、3.75μm成膜したものであ
る。誘電体層53は54a〜54dで示す両持ちの梁に
パターニングされている。なお、誘電体層53は窒化膜
の組成をシリコン・リッチにして引張の残留応力を、例
えば、およそ200MPaに低減している。梁54a〜
54dはスペーサ層52に両端を支持された両持ち梁と
なって中空に浮いている。55a〜55eは開口であ
る。56は反射膜であり、例えば、0.15μm厚のA
uの薄膜を蒸着により堆積したものである。同図に示す
ように、反射膜56は梁54a〜54dの表面上に上部
反射膜57a〜57dを形成しているだけでなく、開口
55a〜55eを通して、絶縁層51表面にも下部反射
膜58a〜58eを形成している。これらの上部反射膜
57a〜57dと梁54a〜54dによりグレーティン
グが形成されている。
がら、本実施例の出射効率制御素子の製造方法程を説明
する。
ン基板50を、例えば、1050℃にて1時間熱酸化
し、0.1μm厚の熱酸化膜を形成後、その上にLPC
VDにて、例えば、厚さ0.5μmのシリコン窒化膜を
堆積して、絶縁層51を形成する。
に、シリコン酸化膜からなるスペーサ層52をLPCV
Dにより堆積する。
2上にシリコン・リッチのシリコン窒化膜をLPCVD
により成膜して誘電体層53を形成する。
をスピンコート塗布し、露光・現像を行って、所定の形
状のマスクを形成する。
り、誘電体層53をパターニングして梁54a〜dを形
成する。
を除去し、バッファード・フッ酸によりスペーサ層52
をW/Eして、梁54a〜54dの下のスペーサ層52
を除去し、両持ち梁を形成する。
0.15μmのAuから成る反射膜56をスパッタにて
成膜し、上部反射膜57a〜57d及び下部反射膜58
a〜eが形成される。以上の工程により図13に示す構
造が完成する。
の動作については、図13において反射膜56を上部電
極とし基板50を下部電極として、これらの間に印加す
る電圧をオン・オフすることにより実施例3や実施例4
の場合と同様に、例えば、波長10.6μmの入射光を
変調することが出来る。
として窒化膜を用いているため、例えば、200MPa
の引張応力が残留しており、このため駆動電圧は実施例
3や実施例4の出射効率制御素子よりもかなり高くなる
ものの、厚みに対して長さが非常に長い梁を形成できる
という利点があり、直径の大きな入射光を変調すること
が出来る。絶縁層51のない実施例1の出射効率制御素
子では、反射膜の成膜時に梁側面に反射膜が回り込んで
しまい、駆動時に上部反射膜と基板が電気的に導通して
電流が流れ、適正な動作をしないという問題が発生し
て、歩留まりが低かった。しかし、本実施例の出射効率
制御素子では下部反射膜58a〜58eと基板50の間
に絶縁層51を設けたため、反射膜56成膜時に梁54
a〜54d側面へ膜が回り込んで上部反射膜57a〜5
7dと下部反射膜58a〜58eが電気的に導通して
も、下部反射膜58a〜58eと基板50は絶縁されて
いるために上部反射膜57a〜57dと基板50の間に
は電気的導通は完全になくなり、確実に動作する出射効
率制御素子を提供でき、歩留りを高めることが出来た。
以上のように、実施例1の出射効率制御素子において
は、反射膜を成膜するときに基板の側壁に反射膜が回り
込み、駆動の際に上部反射膜と下部反射膜が接触してシ
ョートし、適正な動作が得られなくなりがちであった
が、本実施例によれば、下部反射膜と基板との間に絶縁
層があることにより、安定な動作が得られた。
5(a)から図15(c)を参照しながら、本発明の出
射効率制御素子に対する電圧印加方法を説明する。
効率制御素子に印加する駆動電圧の波形を示している。
このような波形の駆動電圧は、第3または第4の実施例
で述べたような、例えば、光の変調を20msec周期
(周波数50Hzに相当)で行う場合に使用される。
域CDでは極性が逆で等しい大きさの波形を持つ。図1
5(a)の領域Aは、図9(b)で上部電極34と基板
21との間に、例えば、+15Vの電圧を印加している
状態に対応する。この間は、実施例3または実施例4ま
たは実施例5で述べたように、上部電極34側には正電
荷が、基板21側には負電荷がチャージされ、梁27a
〜27dがたわんで、絶縁層22へ吸着することで図9
(b)に示したような状態となる。次に、図15(a)
の領域Bは、電圧を印加していない状態に対応し、チャ
ージされた電荷は殆ど除去される。しかし、一部の電荷
が残留することを本発明者らは発見した。残留した電荷
の吸引力より梁27a〜27dの復元力が勝るために、
梁27a〜27dは初期位置まで復元して、図9(a)
に示したように、中空に浮いた状態となるのであるが、
次に同じ極性の電圧を印加して動作させようとすると、
残留電荷の影響で前の電圧より高い電圧を印加しないと
梁27a〜27dは絶縁層22に吸着しなくなる。そこ
で、次に領域Cにおいては、領域Aと逆の極性の電圧で
ある、例えば、−15Vの電圧を印加することで、各電
極に残留している電荷を強制的に除去するとともに、逆
極性の電荷がチャージされ、梁27a〜27dが再び絶
縁層22へ吸着する。領域Dは領域Bと同様、電圧を印
加していない状態であるが、同様にして一部の電荷は残
留したままになっている。
を印加した際にチャージされた電荷を、交互に逆の極性
の電圧を印加することで除去することにより、駆動回数
が多くなるにつれて残留電荷が増していくために、駆動
電圧を大きくしなくてはならないという問題を解決でき
ることとなる。
に示す電圧は逆の極性の電圧から印加を始めても全く同
じ動作が得られることは言うまでもない。
す。
上部電極34と基板21との間に、例えば、+50Vの
電圧を印加している状態に対応する。この間は、上部電
極34側には正電荷が、基板21側には負電荷がチャー
ジされ、梁27a〜27dがたわんで、絶縁層22へ吸
着することで図9(b)に示したような状態となる。次
に、図15(b)の領域B及びCは、図9(a)の状態
に対応する。この領域Bにおいて、チャージされた電荷
の除去を促進するため、最初のある短い期間に、逆極性
の電圧(例えば−50V)の電圧を印加する。
を示す。図15(b)の電圧波形との差異は、領域Bの
最初のある短い期間に、逆極性ではないが領域Aの電圧
よりも低い電圧を印加する点にある。これによっても、
チャージの除去を促進し、梁の復元を高速に行うことが
できる。
ら、本発明による赤外線センサの第6の実施例を説明す
る。本実施例の赤外線センサは、例えば波長10μmの
赤外光を検出できるよう設計されている。
体の開口部に設け、出射効率制御素子を、焦電体と同
様、封止体に内蔵したものである。従来のチョッパを用
いた赤外線センサに比較して小型化されている。また、
出射効率制御素子自体も、低消費電力駆動が可能で、耐
久性、応答スピードに優れている。
明する。
内部を図示するため一部省略して記載している。62は
レンズであり、例えば口径3mm、焦点距離6mmのシ
リコン等の赤外域で透明な基板上に形成した回折型レン
ズである。63は出射効率制御素子であり、例えば波長
10μmの赤外光を変調する。64はスペーサであり傾
斜角θtを有している。65は支持板であり、図16で
は特に図示していないが、支持板5裏面には焦電体や信
号増幅回路等の電子部品が配置されている。66a〜6
6dは電極ピンであるが、図16では電極ピン66dは
見えない位置にあるため図示していない。電極ピン66
a〜66dにより、例えば接地、出射効率制御素子63
への電圧印加、焦電体やその他の図示しない電子部品へ
の電源供給、信号出力が行われる。
見た斜視図である。同図において図16と同一物には同
一番号を賦記し説明を省略する。図17において67は
焦電体である。68は焦電体から発せられた信号を増幅
する信号増幅回路である。
構成の側面図である。焦電体67は支持板65の端部付
近に配置され、これにより傾斜角θtをできるだけ小さ
くしている。後で詳しく説明するが、傾斜角θtが小さ
いほど駆動電圧は小さくなる。今の場合、レンズ62の
焦点距離を例えば10mmとすると、傾斜角θtは例え
ば17度となり、駆動電圧は傾斜角θtが0度の場合よ
り10%大きい程度で抑制される。また、支持板65に
焦電体67や信号増幅回路68を配置し、更に支持板6
5を電極ピンで支えた構造としているため、複雑な配線
が特に必要なく、封止も容易である。
図、図19(b)は図19(a)のA−A’断面を示す
ものである。図19において69は基板であり、例えば
シリコン基板である。70は絶縁層であり、例えばシリ
コン基板を熱酸化して酸化膜を0.1μm形成したもの
である。71はスペーサ層であり例えばポリイミドをス
ピンコート塗布してベークしたものである。72は梁で
ある。本発明者らは、検出対象の光の波長をλとする
と、変調度が最も大きくなる最適なスペーサ層と梁の厚
さはいずれもλ/(4cosθt)となることを発見した。
この式から分かるように、傾斜角θtが大きくなるほど
出射効率制御素子の梁とスペーサ層の最適な厚さは厚く
なる。例えば、λ=10μmの場合、θt=25度とす
ると各層の厚さは2.8μm、θt=45度とすると
3.5μmである。73は反射膜であり、例えばAuを
蒸着により0.1μm堆積したものである。74は大気
中の酸素や酸素プラズマ等によって酸化されにくい材質
からなる非酸化導電体薄膜であり、例えばAuやPtを
蒸着したものである。75は弾性体であり、例えばAl
を蒸着したものである。図18に示すように梁72は非
酸化導電体薄膜74と弾性体75から成っている。
参照しながら、本実施例の出射効率制御素子の製造方法
を説明する。
ンからなる基板69を、例えば1050℃にて1時間熱
酸化し、0.1μm厚の熱酸化膜を形成して、絶縁層7
0を形成する。その後、ポリイミドをスピンコート塗布
してスペーサ層71を形成する。ポリイミドは塗布後、
200℃で20分ベークする。なお、この時、スピンナ
ーの回転数やポリイミドの粘度や温度を調節して、ベー
ク後のスペーサ層71の厚みが、例えば2.8μmとな
るようにしている。
1上に蒸着により、0.1μm厚のAuを堆積して、非
酸化導電体薄膜74を形成した後、さらに2.7μm厚
のAl膜を蒸着により堆積して弾性体75を形成する。
にポジ型レジストを塗布し、露光・現像を行い、マスク
76を形成する。その後、例えばりん酸、酢酸、硝酸か
らなるエッチング液により、弾性体75をW/Eする。
非酸化導電体薄膜74をエッチングした後、図20
(e)に示すように、D/Eによりマスク76を除去す
ると同時に、スペーサ層71も梁72の下まで等方的に
エッチングする。
0.1μm蒸着して反射膜73を形成し、図19に示す
構造が完成する。
について、図21(a)及び図21(b)を用いて、そ
の動作を説明する。これらの図において、77は入射光
である。78は反射された0次回折光である。79はス
ペーサ層71の等方性エッチングにより梁72が中空に
浮いて形成された空気層である。80は梁72上に形成
された反射膜73である上部反射膜である。81は絶縁
層70上に形成された反射膜73である下部反射膜81
である。82a,bは±1次回折光である。
板69に電圧を印加していない状態を示しており、上部
反射膜80と下部反射膜81の段差は、図で示したよう
にλ/(2cosθt)であり、例えばλ=10μm、θt
=25度とすると、5.5μmとなっている。この時、
上部反射膜80で反射される光と下部反射膜81で反射
される光は位相が揃うため、出射効率制御素子は単なる
ミラーとして作用し、入射光77は0次回折光78とな
る。
間に、例えば正の電圧を印加した状態では、非酸化導電
体薄膜74と基板69は空気層79と絶縁層70を挟む
コンデンサを形成し、上部電極である非酸化導電体薄膜
74には正電荷が、下部電極である基板69には負電荷
がチャージされ、この電荷間に静電引力が作用するた
め、図21(b)に示すように、梁72は絶縁層70に
接触するまで引き寄せられる。この時、上部反射膜80
と下部反射膜81の表面の段差は、例えば2.8μmと
なる。この時、上部反射膜80で反射される光と下部反
射膜81で反射される光は位相が半波長分(π)だけず
れるため、互いに打ち消しあって、0次回折光が消滅
し、代わりに0次以外の高次回折光が出射するようにな
る。例えば、この時±1次回折光82a,bはそれぞれ
41%の回折効率で発生する。このように非酸化導電体
薄膜74と基板69の間に印加する電圧をオン・オフす
ることにより光の変調を行うことができる。
子は、スペーサ層を有機膜とし、D/Eによりこれを除
去することで、従来のような洗浄・乾燥工程での梁と基
板の吸着の問題がなくなるとともに、除去が均一に行わ
れるために長さの等しい梁が形成され動作のばらつきが
なくなった。また、梁の構造材の成膜は、例えば蒸着に
よってこれを行うため、残留応力の制御は成膜温度で容
易に制御可能であり、しかも低い残留応力に抑制するこ
とができるため、低電圧で動作する出射効率制御素子を
作製できることとなった。さらに、少なくとも梁の下面
を導電体とし、基板との間に薄い酸化膜を形成したこと
で、上下電極間の距離が大幅に小さくなり、低電圧での
駆動が可能となった。
るための、赤外線センサを構成する要素の配置について
述べる。先に述べたように、出射効率制御素子の梁やス
ペーサの最適な厚みは傾斜角θtにより変化する。図2
2(a)は、本実施例の赤外線センサの出射効率制御素
子において、傾斜角とその時の梁及びスペーサ層の最適
な厚みをグラフで示したものであり、図22(b)は、
それにともなって駆動電圧がどの様に上昇するかを、傾
斜角が0度のときを1とする規格化を行い示したもので
ある。図22(b)から、傾斜角θtを45度以下とす
ることで、駆動電圧の上昇を2倍以下に抑制することが
できることが分かる。さらに、本発明者らは、出射効率
制御素子の傾斜角を25度以下とすることで、入射光と
0次回折光の分離と低電圧駆動(電圧上昇を20%以下
に抑制)が両立できることを発見した。具体的には例え
ば長さが3mmで残留応力を+10MPa以下の引張応
力に抑制した梁からなる出射効率制御素子では5V以下
の電圧で駆動が可能になった。
照しながら、本実施例の出射効率制御素子において、梁
の下面を非酸化層にした効果を説明する。
しなかった場合についてその影響を述べる。例えば大気
中の酸素による自然酸化や、スペーサ層を酸素プラズマ
等でD/Eして除去する際、梁の下面が酸化されて酸化
膜が形成される。図23に示した出射効率制御素子は、
本実施例の出射効率制御素子で梁の下面を酸化されにく
い材質としなかった場合を示しており、その他の構成に
ついては同じものである。
梁の長手方向の断面図であり、図23(b)は図23
(a)の領域Aで示された接触面付近を拡大した図であ
り、図23(c)は電圧をオフした時の領域Aの拡大図
である。これらの図において、83は梁72が大気中の
酸素やアッシング時の酸素プラズマにより酸化されるた
めに形成された酸化膜である。84は梁72の酸化され
ていない導電体部である。85は絶縁層70の内部また
は表面に存在する電子である。86は電子85が移動し
て形成されたホール(正電荷)である。
0)を印加した状態であり、導電体部84には正電荷
が、基板69側には負電荷がチャージされる。図23
(b)では、印加された電圧により発生した電界により
絶縁層70の表面または内部の電子85の一部が酸化膜
83の表面または内部へ移動し、この時、ホール84が
形成される。図23(c)は図23(b)の状態から電
圧をオフした状態を示しているが、この時外部からの電
圧は印加されていないため、酸化膜83へ移動した電子
85は絶縁層70側へ移動せずに残留して図に示すよう
な残留電位差Vresが発生することとなる。このため、
次に梁を動作させようとすると先の印加電圧VよりV
resだけ増加させた電圧を印加しなければならず、駆動
回数に伴って駆動電圧が上昇し、最終的には電子85と
ホール86の密度が増大し、これらの間の静電力が増大
して梁72は絶縁層70に吸着したまま復元しなくな
る。
ぐために、図24に示すような波形の電圧を印加して残
留電荷を強制的に移動させながら駆動することが考えら
れる。この電圧印加方法では、領域AとCで逆極性の電
圧を交互に印加することで、残留する電荷を除去しなが
ら駆動を行うことで、Vresの絶対値が増大するのを防
いでいる。しかし、この電圧印加方法では、実際の作製
に当たっては絶対値として2倍の電圧を供給できる電圧
源が必要な上、適切に電荷除去を行わなければ、いずれ
か一方の電荷が多く残留して梁が吸着して復元しなくな
るという難点がある。
制御素子において、梁の下面を大気中の酸素や酸素プラ
ズマによって酸化されにくい材質とした効果について説
明する。
射効率制御素子の接触面での電荷の動きを説明する図で
ある。図25(a)は、基板69と非酸化導電体薄膜7
4の間に電圧V(>0)を印加したときの接触面の様子
を拡大して示したものであるが、非酸化導電体薄膜74
側には正電荷が、基板69側には負電荷がチャージされ
る。この時、印加された電圧により発生した電界により
絶縁層70の表面または内部の電子85の一部が非酸化
導電体薄膜74へ移動し、この時ホール26が形成され
る。しかしながら、非酸化導電体薄膜74へ移動した電
子85は、先にチャージされている正電荷と結合して消
滅する。図25(b)は図25(a)の状態から電圧を
オフした状態を示しているが、絶縁層70には正電荷が
残留している。しかし、負電荷が残留していないため電
界が発生せず、残留電位差も発生しない。このため、駆
動回数に伴って印加電圧を上昇させる必要や逆極性の電
圧を印加して残留電荷を強制的に除去する必要がなくな
り、実質的に低電圧駆動が達成され、安定な駆動が得ら
れた。
は、出射効率制御素子の傾斜角θtを45度以下とする
ことで駆動電圧の上昇を垂直入射の場合(傾斜角θt=
0度)の2倍以下に抑制できた。さらに、傾斜角θtを
25度以下とすることで、例えば梁の長さを3mmと
し、残留応力を+10MPa以下の引張応力に制御する
ことで、5V以下での駆動が可能となり、昇圧回路が不
要となり、低価格化を実現できるという効果がある。さ
らに、焦電体及び信号増幅回路を支持板に乗せ、更に支
持板を電極ピンで支持することで、組立が容易になっ
た。また、本実施例の赤外線センサの出射効率制御素子
では、梁の下面を酸化されにくい導電体とすることで正
負いずれか一方のパルス電圧を印加することで駆動が可
能となり、印加電圧波形の微調整が不要となった上、安
定な駆動を得ることが可能となった。
梁の長さが3mmのものについて述べたが、例えば梁を
さらに長いものとして低電圧駆動を可能として、傾斜角
θtを大きくすることも考えられる。しかし、梁が長く
なりすぎると、慣性力の影響のため高速動作が得られな
くなるほか、梁にねじれが生じ易くなり変調効率が低下
する。
梁を弾性体と非酸化導電体薄膜からなる構造としたが、
例えば弾性体を非酸化導電体薄膜と同じ材質とし、すな
わち梁全体を非酸化導電体薄膜から形成してもよい。さ
らには反射膜も同じ材質としても良いことは言うまでも
ない。また、本実施例では酸化されにくい材質としてA
uを用いているが、そのほかにPtやTiやNiCr合
金やCuNi合金やクロム鋼またはまたは導電性の有機
物を用いてもよい。また、本実施例では弾性体としてA
lの場合を記載したが、例えば有機物等の絶縁体であっ
てもよい。
工程では、非酸化導電体薄膜を弾性体をパターニングし
た後D/Eでパターニングしているが、これをW/Eで
除去しても良いことは言うまでもない。また、非酸化導
電体薄膜を成膜した後、一旦これをパターニングし、そ
の後弾性体層を成膜して再度弾性体層をパターニングす
ることで、梁の形状を作製してもよい。
蒸着としたが、スパッタやメッキ等の別の成膜方法であ
ってもよい。
ら、本発明による第7の実施例の赤外線センサを説明す
る。本実施例は第6の実施例と構成要素の配置関係のみ
が異なるため、以下、その配置関係を説明する。
成を示した断面図である。なお、出射効率制御素子の傾
斜角θtは、第6の実施例で述べたように25度以下と
している。なお、図26において図18と同一物には同
一番号を賦記し説明を省略する。図26において、87
は支持スペーサである。図26は、レンズ62が例えば
口径3mm、焦点距離6mmの回折形レンズであり、ス
ペーサ64が例えば傾斜角θt=25度を有した場合に
ついて示している。支持スペーサ87は例えば傾斜角α
=40度を設けて、焦電体67に垂直に赤外光が入射す
るようにしている。この例では、スペーサ64の傾斜角
θtを例えば25度としているため、例えば梁の長さを
3mmとすることで例えば0、+5Vでの駆動が可能と
なっている。
87を設けたことにより、出射効率制御素子から出射さ
れる赤外光を垂直に受光でき、これにより高感度の検出
が可能である。また、入射光と出射効率制御素子から出
射される0次回折光の分離が容易であるため、例えば焦
点距離の短いレンズを用いて、実施例6の赤外線センサ
より小型の赤外線センサを作製できる。
7(b)を参照しながら、本発明による出射効率制御素
子を説明する。図27(a)は、本実施例の出射効率制
御素子の平面図、図27(b)は図27(a)のA−
A’断面図である。これらの図において、88は基板で
あり、例えばシリコン基板である。89は絶縁層であ
り、例えばシリコン基板を熱酸化して酸化膜を0.1μ
m形成したものである。90はスペーサ層であり例えば
感光性のポリイミドをスピンコート塗布して、露光・現
像によりパターンを形成した後、ベークしたものであ
る。91は梁である。なお、スペーサ層90と梁91の
厚さはいずれもほぼλ/(4cosθt)となるようにして
いる。例えば、λ=10μm、θt=25度とすると最
適な厚さは2.8μmである。92は反射膜であり、例
えばAuを蒸着により0.1μm堆積したものである。
93は大気中の酸素や酸素プラズマ等によって酸化され
にくい材質からなる非酸化導電体薄膜であり、例えばA
uやPtを蒸着したものである。94は弾性体であり、
例えばAlを蒸着したものである。図に示すように梁9
1は非酸化導電体薄膜93と弾性体94から成ってい
る。
び図29(a)から図29(e)を参照しながら、本実
施例の出射効率制御素子の製造方法を説明する。図28
(a)から図28(e)は、図27(a)におけるA−
A’断面の様子を、図29(a)から図29(e)は、
同B−B’断面を示している。
に、例えばシリコンからなる基板88を、例えば105
0℃にて1時間熱酸化し、例えば、0.1μm厚の熱酸
化膜を形成して、絶縁層89を形成する。
に、例えば感光性ポリイミドをスピンコート塗布して、
その後、露光・現像を行ってパターンを形成した後、例
えば200℃で20分ベークする。なお、この時スピン
ナーの回転数やポリイミドの粘度や温度を調節して、ベ
ーク後のスペーサ層90の厚みが、例えば2.8μmと
なるようにしている。
に、スペーサ層90上に例えば蒸着により、例えば0.
1μm厚のAuを堆積して、非酸化導電体薄膜93を形
成し、さらに例えば2.7μm厚のAl膜を例えば蒸着
により成膜して弾性体94を形成する。なお、この時、
図27(b)にδで示したポリイミドパターンの間隔を
非酸化導電体薄膜93と弾性体94の膜厚の和の2倍よ
り小さくすることで、図28(c)に示したようにポリ
イミドパターン間の溝が埋められるようにする。例え
ば、本実施例ではδ=3μmとしている。
に、弾性体94上に例えばポジ型レジストを塗布し、露
光・現像を行いマスク102を形成する。その後、例え
ばりん酸、酢酸、硝酸からなるエッチング液により、弾
性体94を形成しているAlをW/Eする。その後、例
えば、D/Eにより非酸化導電体薄膜93をエッチング
する。
に、例えば酸素プラズマによるD/Eによりマスク95
を除去すると同時に、スペーサ層90も梁91の下まで
等方的にエッチングされる。なお、一部のスペーサ層は
酸素プラズマに触れないため、除去されずに残留する。
最後に、例えば、Auを0.1μm蒸着して反射膜92
を形成する。以上の工程により、図27(a)及び図2
7(b)に示す構造が完成する。
の動作については実施例6について説明した動作と同様
であり、基板88と非酸化導電体薄膜93の間に印加す
る電圧をオン・オフすることで、入射光を変調すること
ができる。
ペーサ層の除去時間により梁の長さが決定されていたの
に対し、本実施例の出射効率制御素子では、梁の長さが
スペーサ層のパターンにより決定されるため、再現性よ
く同じ梁の長さの出射効率制御素子を作製できる。出射
効率制御素子の梁の長さは駆動電圧に影響を及ぼすた
め、本実施例の出射効率制御素子の作製方法により、出
射効率制御素子の駆動電圧にばらつきが生じなくなっ
た。
ら、本発明による赤外線センサの第9の実施例を説明す
る。
検出のS/N比を大きく取りたい場合や、極めて小型の
赤外線センサを作製する場合に適している。赤外光検出
のS/N比を大きく取りたい場合、出射効率制御素子に
印加される電圧のオン・オフにより電磁ノイズが発生
し、これが、焦電体や信号増幅回路に影響を及ぼして、
大きなノイズとなってしまう。また、小型の赤外線セン
サを作製する場合には、出射効率制御素子も小さくなる
ため、梁の長さが短くなり比較的高い電圧を印加しない
と動作できなくなる。この時には大きな電磁ノイズが発
生し、やはり焦電体や信号増幅回路に強いノイズが乗っ
てしまうことになる。
成を示す側面図である。図30において図18における
同一物には同一番号を賦記し説明を省略する。図30に
おいて、96は電磁シールドであり、図示しない配線を
通じて接地されており、赤外光を透過する導電体からな
っている。なお、電磁シールド96表面には反射防止膜
が施され、出射効率制御素子から出射された0次回折光
はほとんど損失なく電磁シールド96を透過する。一
方、出射効率制御素子駆動の際に発生する電磁ノイズは
電磁シールド96により遮断され、焦電体67や信号増
幅回路68に悪影響を及ぼさなくなる。
よれば、出射効率制御素子と焦電体や信号増幅回路等の
素子の間にシールド体を設け、これを接地することによ
り、出射効率制御素子から発生する電磁ノイズの影響を
遮断することができる。
ら、本発明による赤外線センサの第10の実施例を説明
する。本実施例の赤外線センサは、実施例6の赤外線セ
ンサと、出射効率制御素子の構成のみが異なる。本実施
例の出射効率制御素子は少なくとも焦電体や信号増幅回
路を配置した部分に向けては電磁ノイズを発生しない構
造となっているため、実施例9で示したような電磁シー
ルドを設けなくともよい。
て説明する。図31において、97は基板であり、例え
ば両面を鏡面研磨したシリコン基板である。98は絶縁
体からなる反射防止膜であり、例えば1.1μm厚のZ
nS膜である。99は反射膜であり、例えばAuを0.
1μm堆積しパターニングしたものである。100はス
ペーサ層であり例えばポリイミドをスピンコート塗布し
てベークしたものである。スペーサ層100の最適な厚
さはλ/(4cosθt)であり、例えば、λ=10μm、
θt=25度とすると厚さは2.8μmである。101
は大気や酸素プラズマにより酸化されず、かつ導電体で
あり、かつ反射膜99とほぼ等しい反射率を有する材質
からなる非酸化導電体反射膜であり、例えばAuを0.
1μm蒸着して堆積したものである。102は弾性体で
あり、例えばAlを1μm蒸着したものである。
ながら、本実施例の出射効率制御素子の製造方法を説明
する。これらの図において103、104はマスクであ
る。105は梁であり非酸化導電体反射膜101と弾性
体102から成っている。なお、同図において図31と
同一物には同一番号を賦記し説明を省略する。
鏡面研磨されたシリコン基板97の両面に、例えばスパ
ッタリングによりZnSを厚さλ/4n(nは、ZnS
の屈折率=2.3)=1.1μm成膜して反射防止膜3
8を形成する。
0.1μm蒸着した後、例えばポジレジストをスピンコ
ート塗布して露光・現像を行ってマスク103を形成し
た後、例えばヨウ素、ヨウ化カリウム等からなるエッチ
ング液によりAuをW/Eして反射膜99を形成する。
を除去後、例えばポリイミドをスピンコート塗布してス
ペーサ層100を形成する。ポリイミドは塗布後、例え
ば200℃で20分ベークする。なお、この時スピンナ
ーの回転数やポリイミドの粘度や温度を調節して、ベー
ク後のスペーサ層100の厚みがλ/(4cosθt)とな
るようにする一方で、反射膜による凹凸を緩和してい
る。
00上に例えば蒸着により、例えば0.1μm厚のAu
を堆積して、非酸化導電体反射膜101を形成し、さら
に例えば1μm厚のAl膜を例えば蒸着により成膜して
弾性体102を形成する。その後、例えばポジレジスト
を塗布し、露光・現像を行いマスク104を形成する。
酸、酢酸、硝酸からなるエッチング液により、弾性体1
02を形成しているAlをW/Eし、さらに例えば塩素
によるD/Eにより非酸化導電体反射膜101をエッチ
ングする。
ラズマによるD/Eによりマスク104を除去すると同
時に、スペーサ層100も梁105の下まで等方的にエ
ッチングされる。以上の工程により図30に示す構造が
完成する。
がら、本実施例の出射効率制御素子の動作を説明する。
これらの図において、106は入射光である。107
a,bは±1次回折光である。108はスペーサ層10
0の等方性エッチングにより梁52が中空に浮いて形成
された空気層である。49は反射光である。図33
(a)は非酸化導電体反射膜101と基板97に電圧を
印加していない状態を示しており、反射膜99と非酸化
導電体反射膜101の段差は、図で示したようにλ/
(4cosθt)であり、例えばλ=10μm、θt=25
度とすると、2.8μmとなっている。入射光106は
上面の反射防止膜98を通過し、次にシリコン基板97
を通過し、最後に下面の反射防止膜98を通過して、反
射膜99と非酸化導電体反射膜101から形成されるグ
レーティング部へ入射する。この時、反射膜99で反射
される光と非酸化導電体反射膜101で反射される光の
位相が半波長分(π)ずれるため、互いに打ち消しあっ
て0次以外の高次回折光が出射するようになる。例えば
±1次回折光107a,bはそれぞれ41%の回折効率
で発生する。
反射膜101の間に、例えば正の電圧を印加した状態を
示しており、基板97は接地されている。この時、非酸
化導電体反射膜101と基板97は空気層108と反射
防止膜98を挟むコンデンサを形成し、下部電極である
非酸化導電体反射膜101には正電荷が、上部電極であ
る基板97には負電荷がチャージされ、この電荷間に静
電引力が作用するため、図33(b)に示すように、梁
105は反射防止膜98に接触するまで引き寄せられ
る。この時、反射膜99と非酸化導電体反射膜101の
表面は、同一平面上にあるため、出射効率制御素子はミ
ラーとして作用し、入射光106は全て反射光109と
なる。
と基板97の間に印加する電圧をオン・オフすることに
より光の変調を行うことができる。
子では、基板97を接地し、非酸化導電体反射膜101
に電圧を印加する上、入射光を接地された基板97を通
して反射膜へ入射させる構造としているため、例えば、
非常に微弱な赤外光の検出や、比較的高い印加電圧で出
射効率制御素子を駆動する場合にノイズとなる電磁波ノ
イズが、基板97自体が電磁シールドの役割を兼ねるた
めに光の変調が行われる面側には発生しなくなる。
膜が絶縁層を兼ね、例えば1.1μmのZnSというよ
うに、厚い絶縁層であるため、駆動電圧を大きくせねば
ならない様に思えるが、実際には、例えばZnSの比誘
電率は8以上であるため、実行的な長さは1.1μm÷
8=0.14μmであるため、それほど駆動電圧は大き
くならない。また、梁105の厚さは波長λや傾斜角θ
tにより特に限定されないため、梁の厚さを薄くするこ
とで、むしろ実施例1や実施例3の出射効率制御素子よ
り低電圧で駆動ができる。具体的には、波長λ=10μ
m、傾斜角θt=25度の場合、梁の厚さを2μm以下
とすると0、5Vで駆動が可能であった。
発明による他の赤外線センサの実施例を説明する。本実
施例の赤外線センサでは、焦電体上に赤外線を集光する
ためのレンズが、焦電体と出射効率制御素子との間に配
置されている。前述の実施例では、何れも、赤外線用レ
ンズが、封止体上の開口部を覆うように配置されてい
る。
なくとも一部を0次回折光211として出射する出射効
率制御素子209と、回折型レンズ208と、焦電体2
02とを備えた赤外線センサであって、回折型レンズ2
08は、該出射効率制御素子209から出射された赤外
光を焦電体202に集光する。出射効率制御素子202
は、前述の実施例の何れのものを使用しても良い。
5の中に、出射効率制御素子209と焦電体202とレ
ンズ208とが設けられているが、封止体205の開口
部は解放さている。回折型レンズ208は、赤外線入射
フィルタ204として機能する基板上に回折格子が形成
されたレンズである。この実施例では、封止体205と
もに、回折型レンズ208自体が焦電体202をシール
ドする部材として機能している。
制御素子209に入射するので、出射効率が向上する。
また、出射効率制御素子209の動作ノイズの影響が、
焦電体202に影響しにくくなる。
発明による更に他の赤外線センサの実施例を説明する。
本実施例の赤外線センサでは、焦電体上に赤外線を集光
するためのレンズが、焦電体と出射効率制御素子との間
に配置されている。前述の実施例では、何れも、赤外線
用レンズが、封止体上の開口部を覆うように配置されて
いる。
線入射フィルタ204で覆われている点で、図34の実
施例と異なる。また、本実施例において、レンズ20
8’は、回折型レンズではなく、シリコンの研磨レンズ
またはポリエチレンレンズである。本実施例では、赤外
線入射フィルタ204を透過した光のみがが出射効率制
御素子209に入射する。出射効率制御素子209は、
封止された環境内に置かれているため、出射効率制御素
子209の耐環境性が向上する。
発明による更に他の赤外線センサの実施例を説明する。
本実施例の赤外線センサと図34の赤外線センサとの相
違点は、図36から明らかなように、封止体205の開
口部に、筒状の開口制御部材215が設けられている点
にある。この開口制御部材215の口径は、例えば3m
mに、軸方向の長さは、例えば30mmに設定される。
開口制御部材215は、赤外線を遮断する材料から形成
される。開口制御部材215は、赤外線検知対象となる
物体以外から赤外線が出射効率制御素子に入射すること
を防止し、その結果、出力信号のS/N比が向上する。
用した装置として、赤外線センサを説明してきたが、出
射効率制御素子を利用して表示装置を構成することもで
きる。
動グレーティングとプレートとの間に、絶縁層が設けら
れていることにより、グレーティングを構成する梁の材
料を、導電性に拘らず、高い自由度で選択することがで
きる。梁を導電性の材料から形成し、あるいは、梁の下
面を導電性の材料から形成し、それを第2電極として機
能させれば、プレートと第2電極との間隙を縮小するこ
とができるので、低電圧での動作が可能となる。出射効
率制御素子を、比較的に波長の長い赤外線に対して使用
する場合、本発明による電極間距離の縮小は好ましい。
くい導電性材料から形成した場合は、駆動時に接触面に
電荷が残留しなくなり、残留電位差が発生しなくなる。
このため、駆動回数に伴って駆動電圧が大きくなる現象
もなくなり、また逆極性の電圧を印加して残留電荷を強
制的に除去する必要もなくなる。これによって、逆極性
の電圧を印加するために必要とされる電源が不要とな
り、低コスト化が達成できる。また、電圧波形の微調整
も不要となり、常に安定な駆動を得やすい。
れば、スペーサ層を有機膜から形成し、その所定部分を
ドライエッチングによりこれを除去することにより、従
来のような洗浄・乾燥工程での梁と基板の吸着の問題が
なくなる。また、スペーサ層のエッチングが均一に行わ
れるために、長さの等しい梁が形成され、その結果、素
子動作のばらつきがなくなる。
定することにより、再現性よく同じ梁の長さの出射効率
制御素子を作製できるようになる。梁の長さによって出
射効率制御素子の最小駆動電圧が決定されるため、複数
の出射効率制御素子間の駆動電圧は一致するようにな
る。
パー等が不要になり、小型化され、低消費電力で動作す
る赤外線センサが提供される。また、耐久性も向上す
る。出射効率制御素子の傾斜角θtを例えば45度以下
とすれば、駆動電圧の上昇を垂直入射の場合に比して2
倍以下に抑制できる。さらに、傾斜角θtを25度以下
とした場合、例えば梁の長さを3mmとし、残留応力を
+10MPa以下の引張応力に制御することで、5V以
下での駆動が可能となる。この結果、昇圧回路が不要と
なるので、低価格化を実現できる。さらに、焦電体及び
信号増幅回路を支持板に乗せ、更に支持板を電極ピンで
支持することで、組立が容易になる。
本構成を示す断面図。
との配置関係を示す図(封止体内の上面から見た図)。
電圧が印加されていない状態を示す断面図、(b)は、
その出射効率制御素子に電圧が印加された状態を示す断
面図。
率制御素子の回折効率と位相シフト量の関係を示すグラ
フ。
射効率制御素子の基本構成を示す断面図。
堆積工程を示す断面図。
施例における出射効率制御素子の平面図、(b)は、
(a)のA−A’断面図。
出射効率制御素子の製造工程を示す断面図。
電圧が印加されていない状態を示す断面図、(b)は、
その出射効率制御素子に電圧が印加された状態を示す断
面図。
おける出射効率制御素子の断面図。
る出射効率制御素子の製造工程を示す断面図。
に電圧が印加されていない状態を示す断面図、(b)
は、その出射効率制御素子に電圧が印加された状態を示
す断面図。
おける出射効率制御素子の断面図。
る出射効率制御素子の製造工程図。
御素子に印加する駆動電圧波形の例を示す図。
構成と配置を示す斜視図。
子の基本的構成の一例を示す斜視図。
す側面図。
の平面図、(b)は、同A−A’断面図。
制御素子の製造工程説明図。
の電圧オフ時の動作説明図、(b)は、電圧オン時の動
作説明図。
における傾斜角と梁の最適厚さの関係説明図、(b)
は、同じく傾斜角と駆動電圧上昇の関係説明図。
出射効率制御素子の電圧印加時の電荷の状況説明図、
(b)は、同接触面付近の電子の挙動説明図、(c)
は、電圧オフ時の接触面付近の電荷状況説明図。
しながら駆動する際の印加電圧波形の一例を示す図。
における電圧オン時の電荷の挙動説明図、(b)は、電
圧オフ時の電荷の状態説明図。
基本構成を示す側面図。
の平面図、(b)は、同A−A’断面図。
説明図(A−A’断面)。
説明図(B−B’断面)。
基本構成を示す側面図。
図。
率制御素子の製造工程説明図。
圧オフ時の動作説明図、(b)は、電圧オン時の動作説
明図。
Claims (70)
- 【請求項1】 第1電極として機能する部分を有するプ
レートと、 該プレート上に形成されたスペーサ層と、 該スペーサ層上に両端を支持され、第2電極として機能
する部分を有する複数本の梁から形成されたグレーティ
ングと、 を備え、該第1電極と該第2電極との間に印加する電圧
を調整することにより、該梁と該プレートとの距離を変
化させ、それによって、出射効率を制御する出射効率制
御素子であって、 更に、該プレートの表面に形成された絶縁層を備えてい
る出射効率制御素子。 - 【請求項2】 反射膜が前記梁間の前記絶縁層の表面及
び前記梁の表面に形成されている請求項1に記載の出射
効率制御素子。 - 【請求項3】 前記プレートは、前記第1電極として機
能する半導体から形成されている請求項1に記載の出射
効率制御素子。 - 【請求項4】 前記梁の少なくとも下面は、導電性材料
から形成されている請求項1に記載の出射効率制御素
子。 - 【請求項5】 前記梁の少なくとも下面は、酸化されに
くい導電性材料から形成されている請求項1に記載の出
射効率制御素子。 - 【請求項6】 前記スペーサ層は、有機物から形成され
ている請求項1に記載の出射効率制御素子。 - 【請求項7】 前記導電性材料は、Au、Pt、Ti、
NiCr合金、CuNi合金、クロム鋼、及び導電性有
機物からなる群から選択された材料である請求項4に記
載の出射効率制御素子。 - 【請求項8】 前記スペーサ層は、前記複数本の梁の
材料と同じ材料から形成されている請求項1に記載の出
射効率制御素子。 - 【請求項9】 前記スペーサ層は、前記梁の長さ方向の
幅が該梁の厚さの2倍より小さい請求項8に記載の出射
効率制御素子。 - 【請求項10】 第1電極として機能する部分を有し、
かつ、上面及び底面を有するプレートと、 該プレートの該上面の上に形成されたスペーサ層と、 該スペーサ層上に両端を支持され、第2電極として機能
する部分を有する複数本の梁から形成されたグレーティ
ングと、 を備え、該第1電極と該第2電極との間に印加する電圧
を調整することにより、該梁と該プレートとの距離を変
化させ、それによって、出射効率を制御する出射効率制
御素子であって、 該プレートの該上面に形成された絶縁体からなる第1の
反射防止膜と、該プレートの該底面に形成された絶縁体
からなる第2の反射防止膜とを更に備え、しかも、 導電性材料から形成され、該第2電極として機能する梁
状反射膜と、該梁状反射膜上に形成された弾性体層と、
から該梁が構成されている出射効率制御素子。 - 【請求項11】 第1電極として機能する部分を有する
プレートと、 該プレート上に形成されたスペーサ層と、 該スペーサ層上に両端を支持され、第2電極として機能
する部分を有する複数本の梁から形成されたグレーティ
ングと、 を備え、該第1電極と該第2電極との間に印加する電圧
を調整することにより、該梁と該プレートとの距離を変
化させ、それによって、出射効率を制御する出射効率制
御素子であって、 該梁と該プレートの可動距離が、入射光の光軸上で最も
小さくなるように該複数本の梁が配列されている出射効
率制御素子。 - 【請求項12】 第1電極として機能する部分を有する
プレートと、 該プレート上に形成されたスペーサ層と、 該スペーサ層上に両端を支持され、第2電極として機能
する部分を有する複数本の梁から形成されたグレーティ
ングと、 を備え、該第1電極と該第2電極との間に印加する電圧
を調整することにより、該梁と該プレートとの距離を変
化させ、それによって、出射効率を制御する出射効率制
御素子であって、 該複数本の梁の厚さは、入射光の光軸上で最も小さくな
るように調整されている出射効率制御素子。 - 【請求項13】 前記スペーサ層は有機物から形成され
ている請求項10に記載の出射効率制御素子。 - 【請求項14】 前記第1電極は接地されており、 前記梁状反射膜に電圧が印加される請求項10に記載の
出射効率制御素子。 - 【請求項15】 前記弾性体層は、前記梁状反射膜の材
質と同じ材質から形成されている請求項10に記載の出
射効率制御素子。 - 【請求項16】 前記導電性材料は、Au、Pt、T
i、NiCr合金、CuNi合金、クロム鋼、及び導電
性有機物からなる群から選択された材料である請求項1
0に記載の出射効率制御素子。 - 【請求項17】 請求項12に記載の出射効率制御素子
を製造する方法であって、 プレート上にスペーサ層となる第1層を堆積する工程
と、 該スペーサ層上に梁となる第2層を堆積する工程と、 を包含し、 しかも、該第1層を堆積する工程において、該第1層の
原料を該プレートに向けて供給する堆積源と該プレート
との間に配置された遮蔽部材を移動させながら、該第1
層の堆積を行い、それによって、該第1層の厚さを位置
に応じた変化させる、出射効率制御素子の製造方法。 - 【請求項18】 請求項12に記載の出射効率制御素子
を製造する方法であって、 プレート上にスペーサ層となる第1層を堆積する工程
と、 該スペーサ層上に梁となる第2層を堆積する工程と、 を包含し、 しかも、該第2層を堆積する工程において、該第2層の
原料を該プレートに向けて供給する堆積源と該プレート
との間に配置された遮蔽部材を移動させながら、該第2
層の堆積を行い、それによって、該第2層の厚さを位置
に応じた変化させる、出射効率制御素子の製造方法。 - 【請求項19】 請求項6に記載の出射効率制御素子を
製造する方法であって、 第1電極として機能する部分を有するプレート上に絶縁
膜を形成する工程と、 該絶縁膜上に有機膜を堆積する工程と、 該有機膜上に導電性薄膜を堆積する工程と、 該導電性薄膜をパターニングすることによって、第2電
極として機能する複数本の梁を形成する工程と、 該有機膜の所定部分をドライエッチングによって除去
し、該複数本の梁の両端支持するスペーサを形成する工
程と、 を包含する、出射効率制御素子の製造方法。 - 【請求項20】 請求項4に記載の出射効率制御素子の
駆動方法であって、 絶対値が等しく極性の異なる波形の電圧を、前記第1電
極及び前記第2電極に印加する駆動方法。 - 【請求項21】 請求項10に記載の出射効率制御素子
の駆動方法であって、 絶対値が等しく極性の異なる矩形波の電圧を、前記第1
電極及び前記第2電極に印加する駆動方法。 - 【請求項22】 赤外光を集光するレンズと、焦電体と
を備えた赤外線センサであって、該レンズにより集光さ
れた該赤外光を受け、該赤外光の少なくとも一部を該焦
電体に対して出射する出射効率制御素子を更に備えてお
り、 該出射効率制御素子は、 第1電極として機能する部分を有するプレートと、 該プレート上に形成されたスペーサ層と、 該スペーサ層上に両端を支持され、第2電極として機能
する部分を有する梁から形成されたグレーティングと、
を備えており、 該第1電極と該第2電極との間に印加する電圧を調整す
ることにより、該梁と該プレートとの距離を変化させ、
それによって、該出射効率制御素子の出射効率を制御
し、前記プレートの主面に対する法線が前記レンズの光軸に
平行とはならないように、該プレートが傾斜配置されて
いる、 赤外線センサ。 - 【請求項23】 前記焦電体に接続され、該焦電体の赤
外線受光量を示す電気信号を出力する信号増幅回路と、 前記出射効率制御素子の前記第1及び第2電極ならびに
該信号増幅回路及び該焦電体に接続された複数の電極ピ
ンであって、前記封止体の前記底面から外部へ突出した
電極ピンと、 を更に備えた請求項22記載の赤外線センサ。 - 【請求項24】 前記焦電体と前記信号増幅回路とを支
持する支持板を更に有する請求項23記載の赤外線セン
サ。 - 【請求項25】 前記複数の電極ピンのうちの少なくと
も一本の電極ピンは、前記封止体の内部に延び、該一本
の電極ピンは、前記支持板を支える請求項24に記載の
赤外線センサ。 - 【請求項26】 前記焦電体と前記出射効率制御素子と
の間に配置され、かつ、接地されたシールド体を更に備
えた請求項23記載の赤外線センサ。 - 【請求項27】 前記出射効率制御素子は、前記封止体
の上面から傾けた角度(θt)が45度以下である請求
項22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項28】 前記角度(θt)が25度以下である
請求項22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項29】 前記グレーティングによって回折され
た回折光のうち0次回折光だけを前記焦電体に入射し、
該0次回折光以外の回折光を該焦電体に入射させないよ
うに、前記出射効率制御素子が配置されている、請求項
22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項30】 前記出射効率制御素子の前記梁と前記
プレートとの距離の変化により、前記0次回折光の光量
が変化する請求項22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項31】 開口部を有する封止体が前記出射効率
制御素子と前記焦電体とを内蔵する請求項22に記載の
赤外線センサ。 - 【請求項32】 前記赤外光を集光するレンズが、前記
封止体の前記開口部に設けられている請求項31に記載
の赤外線センサ。 - 【請求項33】 前記封止体は、前記レンズを支持する
上面と、該上面に平行な底面と、該底面に対して角度
(θt)だけ該出射効率制御素子を傾斜させて支持する
傾斜部材とを有しており、該傾斜部材上に該出射効率制
御素子が配置されている請求項32に記載の赤外線セン
サ。 - 【請求項34】 前記赤外光を集光するレンズは、回折
型レンズである請求項22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項35】 前記赤外光を集光するレンズは、レン
ズの位相変調量に応じた凹凸を有しており、Si、G
e、GaAs、InP、GaP、ZnSe、及びZnS
からなる群から選択された材料から形成されている請求
項34記載の赤外線センサ。 - 【請求項36】 前記グレーティングの周期は、前記赤
外光の波長の7倍以上である請求項22に記載の赤外線
センサ。 - 【請求項37】 前記グレーティングの可動距離が、入
射する赤外光の光軸上で最も小さくなるように前記複数
本の梁が配列されている請求項22記載の赤外線セン
サ。 - 【請求項38】 前記複数本の梁の厚さは、入射する赤
外光の光軸上で最も小さくなるように調整されている請
求項22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項39】 前記プレートの主面に平行で、かつ前
記梁に垂直な方向が、前記レンズの光軸に垂直となるよ
うに、前記出射効率制御素子が配置されている請求項2
2記載の赤外線センサ。 - 【請求項40】 前記赤外光の波長をλ、前記出射効率
制御素子の前記プレートの主面に対する法線とが前記レ
ンズの光軸のなす角度をθとした場合、前記梁の可動距
離がλ/(4cosθ)となるように設定されている請
求項22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項41】 前記赤外光の波長をλ、前記出射効率
制御素子の前記プレートの主面に対する法線とが前記レ
ンズの光軸のなす角度をθとした場合、前記梁の厚さが
λ/(4cosθ)となるように設定されている請求項
22に記載の赤外線センサ。 - 【請求項42】 前記出射効率制御素子の前記プレート
と前記梁との間に絶縁層が設けられている請求項22に
記載の赤外線センサ。 - 【請求項43】 前記梁の少なくとも下面は、酸化され
にくい導電性材料から形成されている請求項42に記載
の赤外線センサ。 - 【請求項44】 反射膜が前記絶縁層の表面及び前記梁
の表面に形成されている請求項43に記載の赤外線セン
サ。 - 【請求項45】 前記出射効率制御素子の前記梁は、導
電性材料から形成されている請求項42に記載の赤外線
センサ。 - 【請求項46】 入射赤外光の少なくとも一部を出射す
る出射効率制御素子と、レンズと、焦電体とを備えた赤
外線センサであって、 該レンズは、該出射効率制御素子から出射された赤外光
を該焦電体に集光し、 該出射効率制御素子は、 第1電極として機能する部分を有するプレートと、 該プレート上に形成されたスペーサ層と、 該スペーサ層上に両端を支持され、第2電極として機能
する部分を有する複数本の梁から形成されたグレーティ
ングとを備えており、 該第1電極及び該第2電極の間に印加する電圧を調整す
ることにより、該梁と該プレートとの距離を変化させ、
それによって、該出射効率制御素子の出射効率を制御
し、 前記プレートの主面に対する法線が前記レンズの光軸に
平行とはならないように、該プレートが傾斜配置されて
いる、 赤外線センサ。 - 【請求項47】 前記梁の少なくとも下面は、酸化され
にくい導電性材料から形成されている請求項46に記載
の赤外線センサ。 - 【請求項48】 前記焦電体に接続され、該焦電体の赤
外線受光量を示す電気信号を出力する信号増幅回路と、 前記出射効率制御素子の前記第1及び第2電極ならびに
該信号増幅回路及び該焦電体に接続された複数の電極ピ
ンであって、前記封止体の前記底面から外部へ突出した
電極ピンと、 を更に備えた請求項46記載の赤外線センサ。 - 【請求項49】 前記焦電体と前記信号増幅回路とを支
持する支持板を更に有する請求項48記載の赤外線セン
サ。 - 【請求項50】 前記複数の電極ピンのうちの少なくと
も一本の電極ピンは、前記封止体の内部に延び、該一本
の電極ピンは、前記支持板を支える請求項4 8記載の赤
外線センサ。 - 【請求項51】 前記焦電体と前記出射効率制御素子と
の間に配置され、かつ、接地されたシールド体を更に備
えた請求項50記載の赤外線センサ。 - 【請求項52】 前記出射効率制御素子は、前記封止体
の上面から傾けた角度(θt)が45度以下である請求
項46に記載の赤外線センサ。 - 【請求項53】 前記角度(θt)が25度以下である
請求項46に記載の赤外線センサ。 - 【請求項54】 前記グレーティングによって回折され
た回折光のうち0次回折光だけを前記焦電体に入射し、
該0次回折光以外の回折光を該焦電体に入射させないよ
うに、前記出射効率制御素子が配置されている、請求項
46に記載の赤外線センサ。 - 【請求項55】 前記出射効率制御素子の前記梁と前記
プレートとの距離の変化により、前記0次回折光の光量
が変化する請求項46に記載の赤外線センサ。 - 【請求項56】 開口部を有する封止体が前記出射効率
制御素子と前記焦電体とを内蔵する請求項46に記載の
赤外線センサ。 - 【請求項57】 前記赤外光を集光するレンズは、回折
型レンズである請求項46に記載の赤外線センサ。 - 【請求項58】 前記赤外光を集光するレンズは、レン
ズの位相変調量に応じた凹凸を有しており、Si、G
e、GaAs、InP、GaP、ZnSe、及びZnS
からなる群から選択された材料から形成されている請求
項57記載の赤外線センサ。 - 【請求項59】 前記グレーティングの周期は、前記赤
外光の波長の7倍以上である請求項46に記載の赤外線
センサ。 - 【請求項60】 前記プレートの主面に平行で、かつ前
記梁に垂直な方向が、前記レンズの光軸に垂直となるよ
うに、前記出射効率制御素子が配置されている請求項4
6記載の赤外線センサ。 - 【請求項61】 前記赤外光の波長をλ、前記出射効率
制御素子の前記プレートの主面に対する法線とが前記レ
ンズの光軸のなす角度をθとした場合、前記梁の可動距
離がλ/(4cosθ)となるように設定されている請
求項46に記載の赤外線センサ。 - 【請求項62】 前記赤外光の波長をλ、前記出射効率
制御素子の前記プレートの主面に対する法線とが前記レ
ンズの光軸のなす角度をθとした場合、前記梁の厚さが
λ/(4cosθ)となるように設定されている請求項
46に記載の赤外線センサ。 - 【請求項63】 前記出射効率制御素子の前記プレート
と前記梁との間に絶縁層が設けられている請求項46に
記載の赤外線センサ。 - 【請求項64】 前記出射効率制御素子の前記梁は、導
電性材料から形成されている請求項63に記載の赤外線
センサ。 - 【請求項65】 開口部を有する封止体が前記出射効率
制御素子と前記焦電体と前記レンズを内蔵する請求項4
6に記載の赤外線センサ。 - 【請求項66】 赤外波長フィルターが前記封止体の開
口部に設けられている追加請求項65に記載の赤外線セ
ンサ。 - 【請求項67】 前記開口部に設けられた開口制御手段
を更に備えた請求項65に記載の赤外線センサ。 - 【請求項68】 赤外光を集光するレンズと、焦電体
と、該レンズにより集光された赤外光を受け、該赤外光
の少なくとも一部を該焦電体に対して出射する出射効率
制御素子とを備えた赤外線センサの製造方法であって、 該出射効率制御素子を製造する工程が、 プレート上にスペーサ層となる第1層を堆積する工程
と、 該スペーサ層上に梁となる第2層を堆積する工程と、 を包含し、 しかも、該第1層を堆積する工程において、該第1層の
原料を該プレートに向けて供給する堆積源と該プレート
との間に配置された遮蔽部材を移動させながら、該第1
層の堆積を行い、それによって、該第1層の厚さを位置
に応じた変化させる、製造方法。 - 【請求項69】 赤外光を集光するレンズと、焦電体
と、該レンズにより集光された赤外光を受け、該赤外光
の少なくとも一部を該焦電体に対して出射する出射効率
制御素子とを備えた赤外線センサの製造方法であって、 該出射効率制御素子を製造する工程が、 プレート上にスペーサ層となる第1層を堆積する工程
と、 該スペーサ層上に梁となる第2層を堆積する工程と、 を包含し、 しかも、該第2層を堆積する工程において、該第2層の
原料を該プレートに向けて供給する堆積源と該プレート
との間に配置された遮蔽部材を移動させながら、該第2
層の堆積を行い、それによって、該第2層の厚さを位置
に応じた変化させる、製造方法。 - 【請求項70】 赤外光を集光するレンズと、焦電体
と、該レンズにより集光された赤外光を受け、該赤外光
の少なくとも一部を該焦電体に対して出射する出射効率
制御素子とを備えた赤外線センサの製造方法であって、 該出射効率制御素子を製造する工程が、 第1電極として機能する部分を有するプレート上に絶縁
膜を形成する工程と、 該絶縁膜上に有機膜を堆積する工程と、 該有機膜上に導電性薄膜を堆積する工程と、 該導電性薄膜をパターニングすることによって、第2電
極として機能する複数本の梁を形成する工程と、 該有機膜の所定部分をドライエッチングによって除去
し、該複数本の梁の両端支持するスペーサを形成する工
程と、 を包含する製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP15495295A JP3290332B2 (ja) | 1994-06-21 | 1995-06-21 | 出射効率制御素子及びその製造方法、並びに該出射効率制御素子を備えた赤外線センサ及びその製造方法 |
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| JP6-243806 | 1994-10-07 | ||
| JP6-138994 | 1994-10-07 | ||
| JP15495295A JP3290332B2 (ja) | 1994-06-21 | 1995-06-21 | 出射効率制御素子及びその製造方法、並びに該出射効率制御素子を備えた赤外線センサ及びその製造方法 |
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| Title |
|---|
| O.Solgaard,F.S.A.Sandejas,D.M.Bloom,Deformable grating optical modulator,OPTICS LETTERS,米国,Optical Society of America,1992年5月1日,Vol.17,No.9,688−690 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08159872A (ja) | 1996-06-21 |
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