JP3291232B2 - 溝バリ取り装置 - Google Patents

溝バリ取り装置

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JP3291232B2
JP3291232B2 JP35246597A JP35246597A JP3291232B2 JP 3291232 B2 JP3291232 B2 JP 3291232B2 JP 35246597 A JP35246597 A JP 35246597A JP 35246597 A JP35246597 A JP 35246597A JP 3291232 B2 JP3291232 B2 JP 3291232B2
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株式会社ユタカエンジニアリング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状のワークの
端部に設けられた多数の突出部の内周面又は外周面に溝
を加工した際に生じたバリを取るための溝バリ取り装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11及び図12に示されるように、円
筒状で、その端部に多数の突出部が設けられているワー
クW1,W2 が存している。図11に示されるワークW1
の場合、その軸心Cから半径方向に多数の内方突出部P
1 と、該内方突出部P1 と同数の外方突出部P1'が、連
結部P1"を介して円周方向に沿って交互に連続して設け
られている。ワークW1 において、各内方突出部P1
内周面に浅い溝が成形されることがある。この溝は、ス
ナップリングを装着させるためのリング溝1であり、加
工機の刃具(図示せず)が、該ワークW1 の円周方向に
沿って一方向に回転しながら切り込まれることによって
成形される。そのため、各内方突出部P1において刃具
が離脱される際、その一方側の側面1a(連結部P1")
にバリBが生じる。
【0003】従来、これらのバリBは手作業により、一
箇所ずつ除去されていた。しかし、前記内方突出部P1
の肉厚は極めて薄いため、作業者が狭隘な内方突出部P
1 どうしの間にやすり等を挿入してバリBを除去する際
に、リング溝1の端部を損傷させてしまい、装着された
スナップリングが外れやすくなるという不具合が発生し
ている。しかも、ワークW1 には多数の内方突出部P1
が設けられているため、多数の作業時間を必要としてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、円筒状のワークの端部における多数の突出
部の一方側の側面に生じるバリが簡単に除去されるよう
にすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、全体形状が円筒状をしていて、その端部
に、両側面が軸心方向とほぼ平行になっている多数の半
径方向又は軸心方向の突出部が、円周方向に沿って所定
の間隔をおいて設けられているワークにおいて、前記突
出部の内外のいずれかの周面に溝を設けることにより、
該突出部の一方の側面に生じたバリを取るための装置で
あって、前記ワークの隣接する突出部どうしの間に挿入
させるための多数の刃体が、前記ワークにおける多数の
突出部と対応する位置に取付けられた刃体ヘッドと、前
記刃体ヘッドとワークの少なくとも一方を回動させ、両
者を相対的に回動させることにより、各刃体を各突出部
バリが生じている側の側面に加圧するための加圧手段
と、前記加圧手段により、各刃体を前記側面に加圧させ
た状態において、前記刃体ヘッドとワークの少なくとも
一方をワークの軸心方向に移動させて、両者を相対的に
進退させるための進退手段と、前記各刃体を回動可能に
支承するために、前記ワークの軸心方向に沿って取付け
られた各支点ピンと、同方向に沿って弾装され、前記刃
体の上面に設けられた円錐状の凹部に配置される鋼球を
介して、各刃体を前記ワークの周方向に付勢するスプリ
ングとから成るフローティング手段とを備え、前記各刃
体は、前記フローティング手段を介して各刃体の配置方
向に沿って微動可能に取付けられて、ワークの各突出部
の側面に対して全ての刃体がほぼ均等に加圧可能になっ
ていることを特徴としている。
【0006】刃体ヘッドの非加圧位置に対してワークを
位置決めしておいて、両者を相対的に近接させて、ワー
クの各突出部の間に、刃体ヘッドの各刃体を挿入させ
る。その後に、加圧手段により刃体ヘッドとワークとを
相対的に回動させて、ワークの各突出部のバリが生じて
いる側の側面に各刃体を加圧させ、この状態で、刃体ヘ
ッドとワークとを更に近接する方向に両者を相対的に近
接させると、各刃体が各突出部の側面を加圧状態で摺動
することにより、当該部分に生じているバリが取り除か
れる。
【0007】しかも、刃体ヘッドに取付けられた各刃体
には、前記ワークの軸心方向に沿って取付けられた各支
点ピンと、同じく軸心方向に沿って弾装され、前記刃体
の上面に設けられた円錐状の凹部に配置される鋼球を介
して、各刃体を前記ワークの周方向に付勢するスプリン
グとから成るフローティング手段が設けられているた
め、前記フローティング手段により、全ての刃体が、ワ
ークの各突出部の側面に対してほぼ均等に加圧される。
この結果、ワークの各突出部の形成位置にバラツキがあ
った場合においても、特定の刃体のみがワークの周方向
に沿って微動して、ワークの各突出部の側面に対して全
ての刃体をほぼ均等に加圧させられて、突出部の形成位
置にバラツキを有するワークに生じているバリの除去が
可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明に係る溝バリ取り装置
の正面図、図2は図1のX矢視図、図3は一部を破断し
た刃体ヘッドHの正面図、図4は刃体7のフローティン
グ手段を示す作用説明図、図5は図1のY−Y線拡大断
面図である。図1に示されるように、本実施例のバリ取
り装置は、上下方向に一定間隔をおいて配設された上側
及び下側の各ベース2a,2b に対して一対のガイドロッ
ド3が立設されている。一対のガイドロッド3は、ヘッ
ド支持プレート4の両端部に取付けられた各ガイドブッ
シュ5に挿通されており、前記ヘッド支持プレート4
は、一対のガイドロッド3に案内されて上下方向に進退
可能である。本実施例において、ヘッド支持プレート4
を進退させるための手段は、上側ベース2aの上面に固
着された空気圧シリンダ6であり、該空気圧シリンダ6
シリンダロッドの下端部がヘッド支持プレート4と連
結されている。下側ベース2bには、ワークW1 がセッ
トされる。
【0009】このヘッド支持プレート4の下面には、ワ
ークW1 の軸心Cとほぼ同心にして刃体ヘッドHが取付
けられている。この刃体ヘッドHの周縁部には、多数の
刃体7が円周方向に沿って、しかもほぼ同一ピッチ円上
に配置されるようにして取付けられている。上記した空
気圧シリンダ6が作動されることにより、刃体ヘッドH
がワークW1 に対して接近・離隔され、前記多数の刃体
7が、ワークW1 における各内方突出部P1 どうしの間
に挿入される。そして、ヘッド支持プレート4には、前
記刃体ヘッドHをワークW1 の軸心Cを中心にして回動
させて、多数の刃体7をワークW1 の内方突出部P1
リング溝1の一方側の側面1aに加圧させるための加圧
ユニットU1 が設けられている。なお、図1に示される
ように、ヘッド支持プレート4に立設されたロッド8の
上端部には、後述される刃体ヘッドHの上昇端位置、下
降端位置、及び中間位置を検出するための各ドッグ9
と、それらに対応する各リミットスイッチ11が取付け
られている。
【0010】下側ベース2bの上面には、ワークW1
装着するためのワーク取付座12が設けられている。そ
して、このワーク取付座12に装着されたワークW1
僅かに回動させて前記多数の刃体7に対する位置決めを
行うためのワーク位置決めユニットU2 と、位置決めさ
れたワークW1 を固定するためのワーク固定ユニットU
3 が配設されている。ワーク位置決めユニットU2 は、
図2に示されるように、ワークW1 の各外方突出部P1'
どうしの間の凹部に係合ピン10を進入させるためのユ
ニットである。該係合ピン10がワークW1 の軸心Cを
中心に回動される際に、同時にワークW1 を回動させる
ことにより、刃体ヘッドHに対するワークW1 の位置決
めが行われる。その状態の係合ピン10を、一点鎖線で
示す。なお、図2において、符号Q1 は前記係合ピン1
0が進退される方向を示し、符号Q2 は前記係合ピン1
0が回動される方向を示す。
【0011】最初に、刃体ヘッドHについて説明する。
この刃体ヘッドHは、図3及び図4に示されるように、
上部及び下部の各ヘッド本体13a,13b によって構成
され、前記下部ヘッド本体13bの外周縁には、その円
周方向に沿って多数の刃体7が、一定角度をおいて、し
かもほぼ同一ピッチ円上に取付けられている。これらの
多数の刃体7は、ワークW1 の端部に設けられた内方突
出部P1 どうしの間に挿入される。各刃体7は、刃体支
持部材14の下部に取付けられている。各刃体7の下面
は、それらの外方上部から内方下部に向かって傾斜して
いて、傾斜部7aを形成している。しかも、各刃体7の
両側面7bは所定の角度(ワークW1 の連結部P1"の形
成角度と対応する角度)で垂直に切り込まれている。こ
の結果、各刃体7が、ワークW1 の各内方突出部P1
側面1aに加圧されて摺動される際に、バリBを除去す
るための力が垂直方向だけでなく、水平方向にも作用す
るため、より確実にバリBが取り除かれる。
【0012】本実施例における各刃体7は、フローティ
ング手段を介して各刃体7の配置方向に沿って微動可能
に取付けられている。即ち、下部ヘッド本体13bの外
周縁には、各刃体7とほぼ同一の角度をおいて、円周方
向に沿って各支点ピン15がそれらの上下端が支持され
た状態で垂直に取付けられている。そして、各刃体支持
部材14の基端部が、複数の軸受16を介して前記各支
点ピン15に回動可能にして装着されている。各刃体支
持部材14における自由端部の上面には、すり鉢状(円
錐状)の窪み部14aが設けられている。そして、上部
ヘッド本体13aにおいて、各窪み部14aと対応する
位置には、通し孔17が設けられていて、各通し孔17
にそれぞれスプリング18が嵌装されている。各スプリ
ング18の下方には、鋼球19が配設されていると共
に、その上方には、押ねじ21が取付けられている。各
鋼球19は、各スプリング18の付勢力F1 (図4参
照)により、各刃体支持部材14の窪み部14aに常時
付勢されている。そのため、各刃体支持部材14は、常
に中立位置に保持される。各スプリング18の付勢力F
1 は、各押ねじ21によって調整可能である。
【0013】図4に示されるように、各刃体7に円周方
向に沿った力(回動力F2 )が作用すると、各刃体7に
は支点ピン15を支点とするモーメントが作用して、該
支点ピン15を中心に回動しようとする。その際、刃体
支持部材14も同時に回動される。その回動力F2 がス
プリング18の付勢力F1 よりも大きい場合、刃体支持
部材14は、鋼球19をスプリング18の付勢力F1
抗して僅かに上昇させながら、各刃体7の配置方向に沿
って微動する。前記回動力F2 が消滅すると、スプリン
グ18の付勢力F1 により、再び鋼球19が刃体支持部
材14の窪み部14aに押圧されるため、刃体支持部材
14は中立位置(各刃体7に回動力F2が作用していな
い状態の位置)に保持される。
【0014】次に、加圧ユニットU1 について説明す
る。ヘッド支持プレート4には、各刃体7をワークW1
におけるバリBが生じている側面1aに加圧させるため
の加圧ユニットU1 が設けられている。図1及び図5に
示されるように、ヘッド支持プレート4の下面から、一
対の支持棒22が延設されている。一対の支持棒22の
相対向する内側には、それぞれ側板23が立設されてい
る。相対向する一対の側板23どうしの間には、一対の
ガイドロッド24がヘッド支持プレート4の長手方向に
沿って水平に取付けられていて、該ガイドロッド24に
ブロック体25が挿通されている。該ブロック体25は
一対のガイドロッド24にガイドされて、ヘッド支持プ
レート4の長手方向に沿って移動可能である。そして、
一方側の側板23において、一対のガイドロッド24の
間には空気圧シリンダ26が固着されていて、該空気圧
シリンダ26のシリンダロッド26aの先端部が前記ブ
ロック体25と連結されている。このブロック体25
は、連結部材27を介して刃体ヘッドHと連結されてい
る。そのため、空気圧シリンダ26を作動させると、刃
体ヘッドHが所定の方向に回動される。なお、図5にお
いて、符号28は空気圧シリンダ26のシリンダロッド
26aの先端部に取付けられたドッグであり、符号29
は前記ドッグ28の位置を検出するための近接スイッチ
である。
【0015】本発明に係る溝バリ取り装置の作用につい
て説明する。図1に示されるように、ワーク取付座12
にワークW1 がセットされると、図2に示されるよう
に、ワーク位置決めユニットU2 を構成する係合ピン1
0が進退し、前記位置決めユニットU2 全体が回動され
ることにより、刃体ヘッドHを構成する多数の刃体7に
対してワークW1 が位置決めされる。この状態で、ワー
ク固定ユニットU3 により、該ワークW1 がその位置で
固定される。
【0016】次に、図6に示されるように、上昇端位置
にある刃体ヘッドHを下降させ、中立位置(各刃体7に
回動力F2 が作用していない状態)に配置されている各
刃体7をワークW1 における隣接する内方突出部P1
うしの間に挿入させる。各刃体7は、ワークW1 におけ
る内方突出部P1 どうしの間に挿入されるため、ワーク
1 の端部を損傷させることはない。各刃体7は、図9
に示されるように、内方突出部P1 どうしの間で、リン
グ溝1の直上方の中間位置でいったん停止される。図7
に示されるように、このリング溝1における一方側の側
面1aには、バリBが生じている。そして、各刃体7と
それらに相対向する両連結部P1"との間には、空間部V
が形成されている。即ち、刃体ヘッドHは、ワークW1
に対して非加圧位置に配置されている。各空間部Vにお
ける刃体7の側面7bとバリBが生じている側面1aと
の間隔を、それぞれe1,e2 とする。この状態で、加圧
ユニットU1 を作動させ、刃体ヘッドHを矢印Rの方向
(位置決めされたワークW1 の各内方突出部P1 におけ
るバリBが生じている側面1aに接近する方向)に回動
させる。その結果、図8に示されるように、各刃体7が
各内方突出部P1 の一方側の側面1aに加圧される。
【0017】ここで、ワークW1 の内方突出部P1 (ま
たは外方突出部P1')の形成位置にバラツキが生じてい
る場合、即ち、各内方突出部P1 とワークW1 の軸心C
とが成す角度θ12 が異なる場合(図8に示される例
では、θ1 <θ2 )がある。この場合、間隔e1 の方が
間隔e2 より広い。その結果、刃体ヘッドHを、加圧ユ
ニットU1 により、ワークW1 の軸心Cを中心に矢印R
の方向に一定角度だけ回動された状態において、各刃体
7と内方突出部P1 の側面1aとの加圧力が異なる。即
ち、図8に示されるように、図面視における左右の刃体
7の加圧力T1よりも、それらの間の刃体(特定の刃体
7’)の加圧力T2 の方が大きい。そのため、特定の刃
体7’は、より強く側面1aに加圧される。その状態の
刃体7’を、一点鎖線で示す。しかし、本実施例の溝バ
リ取り装置を構成する各刃体7は、刃体ヘッドHに対し
てフローティング手段を介して取付けられている。即
ち、各刃体7は、それらが取付けられた各刃体支持部材
14の支点ピン15を中心に、微動可能にして取付けら
れている。そのため、図8における特定の刃体7’が、
その配置方向に沿って微動することにより、その加圧力
2 が上下の刃体7の加圧力T1 とほぼ同一になる。即
ち、特定の刃体7’を含む全ての刃体7が加圧位置に配
置される。その結果、全ての刃体7が、バリBが生じて
いる側面1aに対してほぼ均等に加圧される。
【0018】この状態で、再び空気圧シリンダ6が作動
され、図10に示されるように、中間位置に停止されて
いた刃体ヘッドHが下降される。刃体7は、内方突出部
1の一方側の側面1aに加圧状態で摺動されることに
より、当該部分に生じたバリBが取り除かれる。この操
作は、ワークW1 におけるすべての内方突出部P1 にお
いて同時に行われるため、全てのバリBが一度に取り除
かれる。
【0019】このようにして、ワークW1 のバリBが取
り除かれると、刃体ヘッドHは下降端位置で停止され
る。この状態で、加圧ユニットU1 が作動され、全ての
刃体7が矢印R(図7参照)と反対方向に回動され、刃
体ヘッドHは非加圧位置(各内方突出部P1 どうしの
間)に配置される。同時に、各刃体7は中立位置に配置
される。空気圧シリンダ6が作動され、刃体ヘッドHが
上昇端位置まで上昇される。続いて、ワーク固定ユニッ
トU3 を作動させてワークW1 の固定を解除させた後、
ワーク位置決めユニットU2 を作動させて係合ピン10
を退避させる。バリBが取り除かれたワークW1 が排出
され、新たなワークW1 がワーク取付座12にセットさ
れる。上記した工程と全く同一の工程を経て、ワークW
1 のバリBが取り除かれる。
【0020】本実施例では、図11に示されるように、
その端部に内方及び外方の各突出部P1,P1'が半径方向
に沿って設けられたワークW1 に対して説明した。しか
し、図12及び図13に示される爪クラッチ状のワーク
2 のように、その軸心Cに沿って設けられた多数の突
出部P2 が、円周方向に沿って所定の間隔をおいて設け
られている場合も、上記と全く同様な操作により、バリ
Bが取り除かれる。
【0021】本実施例では、位置決めされた状態で固定
されたワークW1 に対して、刃体ヘッドHが昇降される
構成であるが、固定された刃体ヘッドHに対してワーク
1を接近・離隔させる構成でもよい。同様に、刃体ヘ
ッドHとワークW1 のいずれを回動させても構わない。
【0022】本実施例における各刃体7は、刃体ヘッド
Hに対してフローティング手段を介して、各刃体7の配
置方向に沿って微動可能に取付けられた構成であるが、
ワークW1 の軸心Cに直交する方向に沿って配設された
各支点ピンに対して、微動可能に取付けられた構成であ
っても構わない。
【0023】本実施例では、多数の突出部の内周面にリ
ング溝1が設けられたワークW1,W2 のバリBを除去す
る場合について説明した。しかし、ほとんど同一な構成
の溝バリ取り装置で、多数の突出部の外周面にリング溝
が設けられたワークのバリを除去するようにすることも
可能である。また、ワークの内側に干渉部が存する場合
には、ワークを基準にして、その外側に刃体が配置され
るように構成することにより、バリの除去が可能であ
る。そして、ワークの多数の突出部の加工精度が高い場
合、多数の刃体が刃体ヘッドに固着されていても(即
ち、フローティング手段を介して取付けられていなくて
も)、バリ取りが可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る溝バリ取り装置は、円筒状
のワークで、両側面が軸心方向とほぼ平行になっている
多数の半径方向又は軸心方向の突出部が、円周方向に沿
って所定の間隔をおいて設けられているワークにおい
て、前記突出部の内外のいずれかの周面に溝を設けるこ
とにより該突出部の一方側の側面に生じたバリを、前記
側面に加圧された刃体を、前記ワークに対して相対的に
進退させることによりバリを除去する構成である。その
ため、ワークにおける多数の突出部の一方側の側面に生
じたバリを自動的に、しかも一度に除去できると共に、
刃体ヘッドに取付けられた刃体を、前記ワークの隣接す
る突出部どうしの間に挿入させた後、前記刃体ヘッドと
前記ワークとを相対的に回動させるため、ワークの端部
を損傷させることがない。その結果、バリ取り作業にお
ける作業効率の向上が奏される。しかも、各刃体は、刃
体ヘッドに対して、フローティング手段を介して取付け
られている。この結果、ワークの多数の突出部の形成位
置に加工のバラツキがあっても、全ての刃体をほぼ均等
に加圧させることが可能であるため、上記したワークに
対するバリ取りが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溝バリ取り装置の正面図である。
【図2】図1のX矢視図である。
【図3】一部を破断した刃体ヘッドHの正面図である。
【図4】刃体7のフローティング手段を示す作用説明図
である。
【図5】図1のY−Y線拡大断面図である。
【図6】刃体ヘッドHがワークW1 に挿入される状態の
作用説明図である。
【図7】中間位置における刃体7の配置を示す作用説明
図である。
【図8】刃体7を側面1aに加圧させる状態の作用説明
図である。
【図9】図8のZ−Z線拡大断面図である。
【図10】刃体7が摺動され、バリBが除去される作用
説明図である。
【図11】ワークW1 の概略斜視図である。
【図12】爪クラッチ状のワークW2 の概略斜視図であ
る。
【図13】ワークW2 の突出部P2 の拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
B:バリ C:軸心 H:刃体ヘッド P1 :内方突出部(突出部) P1':外方突出部(突出部) P2 :突出部 U1 :加圧ユニット(加圧手段) W1,W2 :ワーク 1:リング溝(溝) 1a:側面(バリが生じている側の側面) 6:空気圧シリンダ(進退手段) 7',7:刃体14:刃体支持部材(刃体) 14a:窪み部(凹部) 15:支点ピン 18:スプリング 19:鋼球

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体形状が円筒状をしていて、その端部
    に、両側面が軸心方向とほぼ平行になっている多数の半
    径方向又は軸心方向の突出部が、円周方向に沿って所定
    の間隔をおいて設けられているワークにおいて、前記突
    出部の内外のいずれかの周面に溝を設けることにより、
    該突出部の一方の側面に生じたバリを取るための装置で
    あって、前記ワークの隣接する突出部どうしの間に挿入させるた
    めの 多数の刃体が、前記ワークにおける多数の突出部と
    対応する位置に取付けられた刃体ヘッドと、 前記刃体ヘッドとワークの少なくとも一方を回動させ、
    両者を相対的に回動させることにより、各刃体を各突出
    部のバリが生じている側の側面に加圧するための加圧手
    段と、前記加圧手段により、各刃体を前記側面に加圧させた状
    態において、 前記刃体ヘッドとワークの少なくとも一方
    をワークの軸心方向に移動させて、両者を相対的に進退
    させるための進退手段と、前記各刃体を回動可能に支承するために、前記ワークの
    軸心方向に沿って取付けられた各支点ピンと、同方向に
    沿って弾装され、前記刃体の上面に設けられた円錐状の
    凹部に配置される鋼球を介して、各刃体を前記ワークの
    周方向に付勢するスプリングとから成るフローティング
    手段と、 を備え、 前記各刃体は、前記フローティング手段を介して各刃体
    の配置方向に沿って微動可能に取付けられて、ワークの
    各突出部の側面に対して全ての刃体がほぼ均等に加圧可
    能になっていることを特徴とする溝バリ取り装置。
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