JP3292430B2 - 高圧自動電圧調整器の稼働状況記録方法及び記録装置 - Google Patents

高圧自動電圧調整器の稼働状況記録方法及び記録装置

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JP3292430B2 JP03459195A JP3459195A JP3292430B2 JP 3292430 B2 JP3292430 B2 JP 3292430B2 JP 03459195 A JP03459195 A JP 03459195A JP 3459195 A JP3459195 A JP 3459195A JP 3292430 B2 JP3292430 B2 JP 3292430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧配電線路の途中に
設置されて、線路電圧降下の補償を行うとともに、二次
電圧の変化を一次電圧側のタップを切換・調整して改善
するようにした高圧自動電圧調整器において、該電圧調
整器の運用管理に必要な情報を記録する方法とその記録
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から高圧配電線路には、変電所から
の送出電圧の調整を行うだけでは、配電線網の電圧降下
と電圧変動とを総合的に補正・調整することが難しいた
め、一般に高圧配電線路には、送出電圧を調整する機器
として、高圧自動電圧調整器(通称・SVRという)が
必要な区間毎に設置されている。前記の高圧自動電圧調
整器(以下、電圧調整器という)は、一般に電圧調整変
圧器と、タップ選択器と、その制御装置とによって構成
され、高圧配電線路における線路電圧降下の補償を行う
とともに、二次電圧(電圧調整器から出力される負荷側
電圧)の変動に対応して一次電圧側のタップをタップ選
択器にて制御装置からの指令により適宜切換・調整し
て、二次電圧を自動的に予め設定した基準電圧に維持さ
せることができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記電圧調整
器は高圧配電線路における配電線の電圧を適正な値に維
持する関係上、前記配電線の所要区間毎に設置されてい
るが、その稼働状況を把握する場合、例えば、電圧の調
整精度,負荷状態,タップ切換動作の回数等、電力会社
において電圧調整器の運用管理を効率的に行うのに必要
な前記稼働情報を収集する際、従来は、例えば、点検者
が装柱されている電圧調整器のところまで行き、制御装
置を内蔵した制御箱の操作扉を開き、制御箱内に電圧調
整器の制御装置に駆動電源を供給するために具備されて
いる電圧変成器を利用して活線状態下で、前記電圧調整
器の一次,二次電圧を計測したり、同じく、制御箱内に
逆流検出を兼ねた線路電圧の降下を補償する線路電圧降
下補償器(一般にLDCと呼称されている)を駆動させ
るために具備されている電流変成器の出力側において二
次側の電流を計測したり、更に、電圧調整器に設けたの
ぞき窓からタップ選択器のタップ自体が現在どの電圧を
出力するためのタップ番号の位置に切換えられたかを目
視等により確認して電圧調整器の稼働状況を把握してい
た。
【0004】又、一般の需要家に高圧配電線路より配電
用変圧器を介して供給される低圧配電線路からの電力の
供給電圧が、例えば所定の電圧に比べて上下方向に変化
している場合、電力会社では、配電用変圧器の低圧側の
電圧を一定時間測定計器を用いて計測することにより、
一般需要家側の電圧変動を把握し、これにより、負荷側
への送出電圧を調整する等して需要家側の配電線路にお
ける電圧変動等の問題に対処していた。
【0005】しかし、前記のように、高圧配電線路にお
ける配電線の電圧を適正な値に維持するために、前記電
圧調整器のところまで出向き、一次,二次電圧やタップ
切換回数等を計測したり、あるいは、配電用変圧器の負
荷側において電圧を測定することは、点検者がその都度
測定治具や点検リストを持って前記の計測作業を行って
いたので、計測作業は非常に手間と時間がかかり面倒で
あった。
【0006】しかも、人手を使って毎日測定することは
非常に面倒であるため、あらかじめ電圧調整器等の測定
日を定めたり、あるいは、機器の点検日等に測定を行う
ことも考えられるが、電圧調整器等の運用管理に必要な
情報を前記のように不定期に収集していたのでは、前記
機器や配電線路等の保守・運用管理を効率的に、かつ、
経済的に行うことは困難であった。
【0007】更に、電圧調整器の稼働情報を収集する場
合、点検者等は柱上の電圧調整器のところで、一定時間
留まって電圧,電流の測定やタップ切換回数の確認,記
録等を行っていたので、非常に労力を費やすことはもと
より、高所で、しかも、活線状態下で行う作業であるた
め、非常に危険性が伴い早急に改善する必要があった。
【0008】本発明は、前記の問題点に鑑み、高圧配電
線路に設置した高圧自動電圧調整器の運転状況を、その
運転及び保守管理等に必要な情報としての諸データを収
集し、これをデータ記録手段に一旦記録させるととも
に、前記記録されたデータを汎用のパーソナルコンピュ
ータのソフトウェアによる解析手段によって自由に取り
出しを可能とし、かつ、所要のプログラムを用いて前記
諸データを図表化してディスプレイ装置に表示したり、
ペーパーにプリントアウト等を行うことにより、配電線
の電圧管理が適正か、否かの確認をはじめ、配電線の負
荷量把握等、高圧自動電圧調整器を含めた配電線の総合
的な運用管理を可能とした高圧自動電圧調整器における
稼働状況の記録方法とその記録装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は高圧配電線路の所要区間毎に設置した高
圧自動電圧調整器に、大別して前記自動電圧調整器に入
力される一次電圧(入力電圧)と、自動電圧調整器から
出力される二次電圧(出力電圧)と、前記自動電圧調整
器の二次側に流れる電流と、更にタップ選択器のタップ
切換回数等をそれぞれ個別に検出する各検出手段と、前
記各検出手段からの出力信号を入力インターフェイスを
介して受信しこれをデジタル信号に変換する入力信号変
換手段と、前記入力信号変換手段から出力された信号を
あらかじめ設定されたプログラムに従って個々に演算処
理を行う演算処理手段と、前記演算処理された各種デー
タを所定時間毎に定期的に記録するデータ記録手段と、
このデータ記録手段に記録されている各種データを解析
してグラフや一覧表等に図表化して直接表示したり、こ
れらをプリントアウトするためのデータ解析手段とによ
って構成した稼働状況記録装置を具備させ、この稼働状
況記録装置によって収集し、解析された高圧自動電圧調
整器の運用管理を把握する上で必要な稼働情報(諸デー
タ)を早期に入手し、前記運用管理に必要な情報を基に
して配電線の総合的な管理・把握を可能としたことにあ
る。
【0010】
【作用】本発明は、高圧自動電圧調整器の稼働状況を記
録し、この記録を所定時間後に解析することによって、
配電線の電圧管理が適性に実施されているか否かの確認
や、配電線の負荷量及び電圧降下等を適格に把握するこ
とによって、配電線の総合管理を可能としたもので、こ
の配電線の総合管理を行うに際しては、高圧自動電圧調
整器の入力側に入力される一次電圧と、出力側から出力
される二次電圧と、タップ選択器のタップ切換回数と、
前記タップ切換時の前後における一次及び二次電圧と、
二次電流とをそれぞれ各検出手段にて個々に検出し、前
記各種の検出データをそれぞれ演算処理手段の格納装置
に時刻とあわせて格納させるとともに、設定プログラム
により演算処理して、1日の集計データと、タップ切換
時におけるデータを前記演算処理手段より出力する。
【0011】前記演算処理手段から出力されるデータの
なかで1日の集計データとしては、1日に1回(例えば
24時)、その日のタップ切換回数の累積値と、計時的
に検出した一次及び二次側の電圧を30分毎にその平均
値を算出し、1日における一次,二次電圧の最大値及び
最小値とが出力され、又、タップ切換時のデータとして
は、タップ切換時の前後における一次,二次電圧及び二
次電流と、タップ切換後における一次電圧と二次電圧と
の電圧比に基づいて算出したタップ切換後におけるタッ
プ位置を示すタップ番号と、前記タップの切換回数と、
更に、タップ切換時刻(月,日,時,分,秒)がそれぞ
れ出力され、これら各種の出力データは稼働状況記録装
置のデータ記録手段にて一旦記録保持される。
【0012】そして、前記記録保持されたデータは、必
要に応じてデータ記録手段から取り出してデータ解析手
段により解析し、これを図表化(グラフとか一覧表)し
て表示したり、プリントアウトしてデータを収集した時
期の高圧自動電圧調整器の稼働状況を把握するもので、
前記データ解析手段によって解析したデータを基にし
て、ある時期にタップ切換回数が急激に多くなった場
合、あるいは、一次,二次電圧の昇降変動が著しい場
合、更には、二次側の電流が急変したとき等が把握でき
た場合、これにより、前記データを出力した高圧自動電
圧調整器、又はこの電圧調整器を設置した配電線路に、
通常時とは異なる現象が発生していたことが推測でき、
これにより、配電線路の負荷状態や電圧調整精度等を再
チェックする手掛りを得ることができ利便であるととも
に、高圧自動電圧調整器を含めた配電線の総合的な管理
を容易に行うことが可能となる。
【0013】又、本発明においては、特にタップ選択器
のタップ切換回数の把握が容易であるとともに、タップ
切換位置を、高圧自動電圧調整器の入出力電圧であるタ
ップ切換後の一次電圧と二次電圧との電圧比を演算処理
手段により演算処理することによって容易に算出でき、
前記電圧比の算出値があらかじめ設定したどのタップ番
号の電圧値の許容範囲内に入るか、否か判別できるよう
に稼働状況記録装置が構成されているので、一定期間に
おいてどのタップ位置の電圧がよく使用されているのは
何故か、あるいは、高圧自動電圧調整器の二次側電圧の
設定に問題はないか等を把握する上での判断材料として
利用することにより、配電線の管理を更に合理的に行う
ことができ至便である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6によ
って説明する。最初に、図1によって本発明の高圧自動
電圧調整器の稼働状況記録装置の概略構成を説明する。
図1において、1は高圧配電線路2の所要区間に設置し
た高圧自動電圧調整器(以下、SVR機器という)で、
周知の如く電圧調整変圧器、タップ選択器、制御装置と
によって構成されている。3はSVR機器1の入力側
(一次電圧側)aに設置した電圧変成器PT1 を介して
SVR機器1に入力される高圧配電線路2の一次電圧を
検出する一次電圧検出部を示し、高圧ノイズや高調波ノ
イズ等を除去して前記一次電圧を検出する。4は同じく
SVR機器1の出力側(二次電圧側)bに設置された電
圧変成器PT2 を介してSVR機器1から出力される二
次電圧を検出する二次電圧検出部で、前記同様にノイズ
成分等を除去してSVR機器1から高圧配電線路2に出
力される二次電圧を検出する。5はSVR機器1の出力
側bに設置した電流変成器CTを介して二次側の電流を
検出する二次電流検出部で、前記同様にノイズ成分等を
除去してSVR機器1から出力される二次電流を検出す
るものである。
【0015】次に、6はSVR機器1に組込んだタップ
選択器(図示せず)のタップ切換回数をカウントする、
例えば電磁カウンタ等からなるタップ切換回数計測手段
(以下、タップ切換検出手段という)である。そして、
前記一次,二次電圧検出部3,4及び二次電流検出部5
からなる電圧・電流検出手段Aよりそれぞれ出力される
一次,二次電圧及び二次電流の各信号は、入力インター
フェイス7を介して前記一次,二次電圧,二次電流の各
信号(データ)を順次切換えるマルチプレクサ8より、
入力信号変換手段であるA/D変換器9に入力され、前
記電圧・電流の信号(データ)をデジタル信号に変換し
て、次に示すマイクロコンピュータからなる演算処理手
段10にタップ切換情報としてのタップ切換回数を検出
した計測信号とともに入力される。
【0016】そして、前記演算処理手段10は、演算回
路とタイマ回路12を備えた演算処理装置(以下、CP
U装置という)11と、所定のプログラムや定数を格納
させた第1の格納装置(以下、ROM装置という)13
と、入力データや演算結果を一時的に記憶する第2の格
納装置(以下、RAM装置という)14とによって構成
し、SVR機器1の1日当りの稼働状況を示すデータを
演算処理する。なお、Lは演算処理手段10の動作表示
ランプである。次に前記演算処理手段10のROM装置
13とRAM装置14とに記憶されているプログラムや
入力データ等について説明する。
【0017】最初に、ROM装置13には次に示す動作
プログラムと基準定数とが格納されている。 (1)、タップ切換回数を積算(回数/1日)するプロ
グラム (2)、一次電圧と二次電圧の30分間における移動平
均値の算出及び24時間(1日)における一次,二次電
圧の最大値と最小値を算出するプログラム (3)、処理されたデータをICカード等からなるデー
タ記録手段に格納するプログラム (4)、一次電圧、二次電圧、二次電流を取込みスケー
ル変換するプログラム (5)、常時監視プログラム (6)、タップ切換後の一次電圧と二次電圧との電圧比
を算出するプログラム (7)、タップ切換後の一次電圧と二次電圧との電圧比
に基づきタップ切換位置のタップ番号(1〜9番タッ
プ)を判別するプログラム (8)、標準的な一次電圧と二次電圧との電圧比に基づ
いて、あらかじめ設定したタップ切換位置(1〜9番)
を判別する基準定数(図6参照) (9)、タップ切換のデータと1日の集計データをRA
M装置14に格納させるプログラム
【0018】次に、RAM装置14には次に示す入力デ
ータや演算処理結果のデータが格納されている(図4参
照)。 (1)、タップ切換前後のデータ 、タップ切換の時刻(月,日,時,分,秒) 、タップ切換後におけるタップ位置を示すタップ番号 、タップ切換回数の積算値 、タップ切換前の一次,二次電圧と二次電流 、タップ切換後の一次,二次電圧と二次電流 (2)、1日の集計データ〔1日に1回定められた時
刻、例えば、24時(午前0時)に記録を行う〕(図3
参照)。 、記録時の時刻(月,日24時00分00秒) 、タップ切換回数の1日当りの累積値 、一次,二次電圧及びこれら電圧の30分移動平均値
の最大値 、一次,二次電圧及びこれら電圧の30分移動平均値
の最小値
【0019】つづいて、図1において15は演算処理手
段10の出力端に接続した出力インターフェースを示
し、前記演算処理手段10により演算処理されて出力さ
れたSVR機器1の1日当りの稼働記録を示す種々のデ
ータを収集し、これらデータは前記出力インターフェー
ス15に設けた図示しないICカードインターフェース
に抜き差し自在に取付けられるICカード等からなるデ
ータ記録手段16に、SVR機器1の1日当りの稼働記
録として格納される。前記データ記録手段16はLSI
メモリを内蔵して構成したメモリーカードで、その記憶
容量に応じて、1日から数ケ月間に及ぶ前記データを格
納することができるものである。
【0020】次に、図1に示す17はデータ記録手段1
6に格納されたデータを解析して前記データを図表化し
たり、画面に表示するためのデータ解析手段を示し、I
Cカードからなるデータ記録手段16に格納したデータ
を読み取るICカードリーダ18と、このICカードリ
ーダ18から出力された信号をデータ解析用のプログラ
ムによって解析し、SVR機器1の稼働状況を示すデー
タを所要の様式により図表化(グラフとか一覧表)して
表示する汎用のパーソナルコンピュータからなるデータ
解析手段17と、前記表示した図表をプリントアウトす
るプリンタ19とからなる。
【0021】本発明のSVR機器1における稼働状況記
録装置Xは、図1で示すように、一次,二次電圧検出部
3,4及び二次電流検出部5からなる電圧・電流検出手
段Aと、タップ切換検出手段6と、入力インターフェー
ス7,マルチプレクサ8,A/D変換器9と、前記電圧
・電流及びタップ切換回数等を示す各信号を演算処理す
る演算処理手段10と、SVR機器1の稼働状況を記載
した各種のデータを出力インターフェース15を介して
記録・格納するデータ記録手段16、更に、前記データ
記録手段16に格納した各種のデータを解析して表示す
るデータ解析手段17とによって構成されている。
【0022】次に、前記稼働状況記録装置Xによって高
圧配電線路2に設置したSVR機器1の稼働状況を記録
し、これをデータ解析手段17によってパーソナルコン
ピュータのディスプレイ装置18aに表示したり、ある
いは、図表化等してプリントアウトする場合について説
明する。先づ、SVR機器1は高圧配電線路2から入力
する入力側aの一次電圧が、配電線路の事情、即ち、負
荷の増減に伴う線路電圧の事情、即ち、負荷の増減に伴
う線路電圧降下を補償し、負荷の変化に追随してSVR
機器1の出力側bから出力する二次電圧を、あらかじめ
設定した基準電圧に維持すべく二次電圧をタップ切換に
より自動的に電圧調整できるように構成されている。そ
して、前記基準電圧はあらかじめ設定された所定の不感
帯幅(例えば、基準電圧の±1.5%)を備えてその設
定値が設定されており、通常は電圧調整継電器(一般に
90リレーと呼称)によって事前に調整設定されてい
る。
【0023】つづいて、前記稼働状況記録装置Xの動作
を図2に示すフローチャート図によって順次説明する。
図2に示すステップ30はSVR機器1の稼働状況を示
すデータの収集を行うもので、この時点で収集するデー
タは、電圧変成器PT1 ,PT2 と電流変成器CTとに
よって検出された、SVR機器1に入力される一次電圧
とSVR機器1から出力される二次電圧及び二次電流と
が、本実施例では1秒毎に、第1,第2の電圧検出部
3,4と電流検出部5→入力インターフェース7→マル
チプレクサ8→A/D変換器9を経て演算処理手段10
のRAM装置14に順次格納(記憶)される。
【0024】ステップ31は前記RAM装置14に格納
した一次,二次の各電圧を、ROM装置13に格納され
ているプログラムにより、30分毎にそれぞれ個別に積
算処理を行って、30分間における一次電圧及び二次電
圧の平均値をCPU装置11によって演算処理するステ
ップを示す。前記一次,二次電圧を30分毎に区別して
その平均値を算出するというのは、例えば、午前10時
0分0秒から午前10時30分00秒の間で1秒毎に検
出した一次及び二次電圧を個別に演算処理して30分間
の平均電圧を算出するのではなく、午前10時1分1秒
から午前10時31分1秒,午前10時1分2秒から午
前10時31分2秒というように、常に時間を1秒毎に
シフトさせた状態で、30分を1区切として一次(18
00データ)と二次(1,800データ)の各電圧毎に
30分間の平均電圧を前記演算処理手段10のCPU装
置11により演算処理し、これを一次及び二次の30分
移動平均電圧として算出するもので、前記算出した一
次,二次の各平均電圧値は一旦RAM装置14に記憶さ
れる。
【0025】ステップ32においては前記ステップ31
により算出した30分間移動平均電圧の最大値と最小値
を順次更新を行うものであり、ステップ31で1秒毎に
シフトさせながら算出した30分移動平均電圧が、RO
M装置13に格納したプログラムにて1秒前の30分移
動平均電圧より大きいか、小さいかを比較判定し、大き
い場合はその時間における電圧の最大値として更新し、
逆に、小さい場合はその時間の最小値の電圧として更新
され、これら最大値と最小値の電圧はそれぞれ演算処理
手段10のRAM装置14に格納する。このように、ス
テップ32は30分移動平均電圧を1秒毎にシフトさせ
ながら常に1秒前の30分移動平均電圧と比較し、高い
場合はその時間の電圧の最大値としてそのデータを更新
し、逆に、低い場合は最大値の更新は行わず、1秒前の
電圧が最大値として残る。
【0026】又、最小値の電圧が低い場合、即ち、その
電圧が1秒前の最小値の電圧より低いとROM装置13
内のプログラムにて判定されたとき、その電圧は最小値
の電圧としてデータを更新し、更に、30分移動平均電
圧が前記最小値より大きいものの最大値に比べて小さい
とき、その電圧は最大,最小値の電圧とは無関係である
ため何等記憶されることもないし、又、更新されること
もない。この結果、ステップ32では1秒毎に一次電圧
と二次電圧の最大,最小値の更新を行い、その更新時間
における一次,二次電圧の最大値と最小値が、RAM装
置14に順次更新されたデータとして格納される。
【0027】ステップ33は図示しない制御装置内の電
圧調整継電器によってタップ選択器に、タップを切換え
るための指令信号が出力されたか、否かを判定するため
のステップであり、切換信号が出力されていなければ次
のステップ35に移行する。一方、タップ切換の指令信
号がタップ選択器に出力され、これをステップ33にて
検出するとステップ34に移行する。前記のように、タ
ップ切換の指令信号がタップ選択器に出力されることは
SVR機器1の出力側(二次電圧側)bに接続されてい
る高圧配電線路2において、例えば、高圧需要家の事情
によって負荷変動が生じ、SVR機器1の二次電圧(例
えば、6,800V)が基準電圧の設定範囲から外れた
場合、SVR機器の一次電圧側のタップをタップ選択器
にて切換えることにより、二次電圧をあらかじめ設定し
た電圧に維持させて、前記高圧配電線路2の負荷側の電
圧(二次電圧)を設定範囲内に維持し、需要家側が配電
線路の電圧変動等によって悪影響を被るのを未然に防ぐ
ものである。
【0028】そして、ステップ33においてタップ切換
の指令信号が検出されると、ステップ34に移行し、こ
のステップ34ではタップの切換を行う直前のデータを
演算処理手段10のRAM装置14に格納させる。前記
RAM装置14に格納するデータとしては、演算処理手
段10のタイマー回路12から出力されるタップ切換直
前の時刻(月/日−時:分:秒)と、SVR機器1に
入,出力される電圧(一次電圧及び二次電圧)と、SV
R機器1の出力側bに接続される高圧配電線路2に流れ
る二次電流とがセットになってRAM装置14に格納さ
れる(図4参照)。なお、ステップ31により30分移
動平均電圧を演算処理するための一次電圧と二次電圧の
データが前記同様にRAM装置14に収集されることは
いうまでもない。
【0029】ステップ35はタップ選択器の切換動作が
行われたか、否かの判別を行うもので、即ち、タップ切
換が行われたかどうかを知るためのステップを示し、タ
ップ切換が行われればステップ36に、又、タップ切換
が行われなかったときは後述するステップ37に移行す
る。そして、前記ステップ35でタップ切換動作(タッ
プ選択器の駆動)が行われると、所定電圧が得られる位
置にタップが切換えられた直後のデータをステップ36
によって収集する。このステップ36において収集する
タップ切換後のデータとしては、図4で示すように、演
算処理手段10のタイマー回路12から出力されるタッ
プ切換を行った時刻(月/日−時:分:秒)と、タップ
切換回数と、タップ切換を行った一定時間(1〜数10
秒)経過後SVR機器1に入力される一次電圧と、SV
R機器1から出力される二次電圧及び二次電流と、更
に、タップ切換位置を示すタップ番号のデータとを収集
してRAM装置14に格納する。
【0030】そして、前記タップ切換後のタップ位置を
示すタップ番号を判別する手段としては、演算処理手段
10のROM装置13に格納されているタップ切換後に
おける一次電圧と二次電圧との電圧比を算出するプログ
ラムと、前記電圧比に基づいて、タップ切換位置を示す
タップ番号を判別するためのプログラムとにより、タッ
プ切換の都度演算処理手段10のCPU装置11にて電
圧比とタップ番号の判別を演算処理して前記タップ切換
後のタップ位置を示すタップ番号を判別するものであ
る。なお、前記タップ番号の判別に当っては、ROM装
置13に事前に格納させてある、即ち、図6で示すよう
に、標準的な一次電圧と二次電圧との電圧比に基づい
て、あらかじめ設定したタップ位置を示すタップ番号の
基準定数(判定値)に照して判別するものである。
【0031】タップ切換後のタップ位置を示すタップ番
号を判別するための基準定数(判定値)は図6で示すよ
うに、タップ番号(1〜9)に対応して一次電圧を10
0Vづつ減算して一次電圧を設定し、二次電圧は本実施
例の場合6,800Vに設定し、各タップ番号において
前記一次電圧を二次電圧で除算することによって各タッ
プ番号に対応する判定値(電圧比)を設定したもので、
その電圧比は図6のように、タップ番号1の判定値は
1.029、タップ番号2の判定値は1.015、タッ
プ番号3の判定値は1.000というように、タップ番
号が1づつ繰り上がる毎にその前後のタップ番号の判定
値とは、0.014〜0.015の範囲での差を設けて
設定されている。従って、以下タップ番号4〜タップ番
号9に至るまでの判定値も前記同様、0.014〜0.
015の差を保って設定されている。この結果、各タッ
プ番号とも、±0.007の許容範囲を保ってどのタッ
プ番号に切換えられたかを判別することが可能となる。
【0032】今、例えば、図4において、7月6日11
時51分52秒にタップ切換が行われた例によって、前
記タップ番号の判別を行う場合について説明する。図4
において、タップ切換前の一次電圧には6,396V
が、二次電圧は6,612Vがそれぞれ示されており、
前記両電圧の電圧比を求める場合は、一次電圧を二次電
圧(6,396/6,612)で除算すると、基準定数
は0.967(小数点4桁以降は削除)となり、この基
準定数を図6に示す前記の判定値にあてはめると、タッ
プ番号5の基準定数(0.971)とは−0.004の
差であるため、前記0.967の基準定数を示す電圧比
はタップ番号5を示していることが分る。
【0033】このため、今度は前記5を示すタップ番号
が切換えられたとき、このタップが何番目のタップに切
換えられたかを判別する場合について説明する。図4に
おいて、前記タップ番号5が切換えられた直後の一次電
圧は6,432Vを示し、二次電圧は6,750Vを示
しており、両電圧を除算して電圧比を求めると、基準定
数は0.953となる。この数値を図6に示す判定値に
あてはめると、タップ番号の6を示す基準定数(0.9
56)とは−0.003の差であるため、前記0.95
3の基準定数を示す電圧比はタップ番号6に相当し、タ
ップは6番のタップに切換えられたことを示している。
このように、図6に示す各タップ番号の基準定数が演算
処理手段10のROM装置13に事前に格納されている
ため、タップ切換後の一次電圧を二次電圧で除算し、除
算した数値を±0.007の範囲で前記基準定数に照し
合わせ、どのタップ番号の基準定数と合致するか、ある
いは、許容範囲内において近似するかによって、容易に
タップ切換後のタップ番号を把握することができ、これ
らの作業はすべて図2に示すフローチャート図のステッ
プ36により、演算処理手段10による演算処理によっ
て行われるものである。
【0034】ステップ38はタップ切換後のデータをR
AM装置14から取り出して、ICカードインターフェ
ースに挿入されているICカードからなるデータ記録手
段16に格納させるステップを示し、このステップ38
にてデータ記録手段16に格納するデータは、図4で示
すように、タップ切換時刻、タップ切換回数、タップ切
換前の一次,二次電圧と二次電流、タップ切換後の一
次,二次電圧と二次電流、タップ切換後のタップ位置を
示すタップ番号である。つづいて、ステップ37は1日
の集計データを格納する時刻を示すもので、本例におけ
るデータの格納時刻は午前0時(24時)であり、この
時刻で格納する集計データは、計測した1日における一
次,二次電圧の30分移動平均電圧の最大値及び最小値
とタップ切換回数を示す集計データであり、これらデー
タはタップ切換前後のデータを収集したデータ記録手段
16に格納される。なお、データの格納時刻でないとき
は、順次ステップ30に戻りデータの収集を続行する。
【0035】そして、1日の集計データの格納時刻に達
すると、即ち、午前0時(24時)になると、ステップ
39により1日の集計データは、演算処理手段10によ
り演算処理され、出力インターフェース15を介して既
にタップ切換データを格納したデータ記録手段16に格
納される。1日の集計データは図3で示すように、RO
M装置13に格納した一次及び二次電圧の1日における
30分移動平均電圧の最大値と最小値を算出するプログ
ラムによって演算処理した、一次,二次電圧の30分移
動平均電圧の最大値と最小値及びタップ切換回数の累積
値である。
【0036】ステップ40はSVR機器1の稼働状況を
収集したデータをデータ記録手段16から取り出すか、
否かを判断するステップであり、データを取り出す場合
はICカードインターフェース(図示せず)からデータ
記録手段16を取り出せばよく、又、必要ない場合はそ
のままICカードインターフェースにデータ記録手段1
6を設置したままにしておき、翌日のデータ収集に用い
る。ステップ40によりデータ記録手段16を取り出し
たときは、ステップ41に移り、データ記録手段16を
ICカードリーダ18を介して、データ記録手段16内
に格納されている各種データをデータ解析プログラムを
用いてパーソナルコンピュータからなるデータ解析手段
17により取込み解析して、前記各種のデータをステッ
プ42によりディスプレイ装置18aに図3〜図5で示
すように図表化して表示したり、プリンタ19によりプ
リントアウトする。そして、前記ディスプレイ装置18
aに表示したデータの図表,あるいはプリントアウトし
たデータに基づいてステップ43によりSVR機器1及
び高圧配電線路2の稼働状況の把握を行うものである。
【0037】前記ステップ43におけるデータの把握
は、図3においては1日当りのタップ切換回数及びその
日の一次及び二次電圧の最大,最小値が把握でき、これ
により、例えば、7月7日から8月11日までの間で、
タップ切換回数の多い日はいつか、その日の一次,二次
電圧の最大,最小値はどうなっているか等、負荷側に特
殊な事情が存在していたのかどうか等の推測ができ、こ
の結果、SVR機器1の基準電圧を変更する手掛りの参
考としたり、負荷側の需要家に対して電力使用状況を確
認したりすることができる等、高圧配電線路2の管理を
行う上で重要な情報源(データ)となるものである。
【0038】又、図4においては、ある1日において、
タップ切換の回数が把握できるとともに、何番目のタッ
プに切換られたことが多いのか、そのときの一次,二次
電圧と二次電流はどうなっているのか、又、どの時間帯
にタップ切換えがよく行われているのかが即座に把握で
き、これによってSVR機器1の稼働状況がよく把握で
きることはもとより、二次電流がどの時間帯で増減して
いるのか、それは何故なのか、負荷側に電力を多用した
り、減少することが判明することにより、負荷側の配電
容量を変更する手掛りとなる等、高圧配電線路2及びS
VR機器1の広範囲にわたる運用状況を把握することが
可能となり、これによって高圧配電線路2の総合的な管
理を行うことが可能となる。
【0039】又、データ記録手段16は24時間体制で
SVR機器1の稼働状況を記録しているので、毎日SV
R機器1の稼働状況を把握する必要はなく、一定の時期
にデータ記録手段16を交換するだけでよいため、多数
のSVR機器1の稼働状況を容易に把握することができ
る。更に、SVR機器1のタップ切換状況は、これまで
は現地にて視認するしか方法がなかったが、本発明装置
はあらかじめタップ切換後における一次電圧と二次電圧
との電圧比を設定しておき、この電圧比がどのタップ番
号を示す電圧比であるかを事前に演算処理手段10に格
納させておき、現実にタップ切換が行われたとき、その
時点での一次,二次電圧の電圧比を演算処理し、その電
圧比が事前に設定した判定値のどのタップ番号を示す電
圧比と所要の許容範囲で近似するか否かを前記演算処理
手段10によって簡単に把握することができ、かつ、こ
れをデータ記録手段16に記録することができるので至
便である。又、データ記録手段16に格納したデータ
は、無線又は有線の手段を用いて近くの変電所又は制御
所に伝送して、解析するようにしても本発明は成立する
ものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
圧自動電圧調整器の稼働状況を示す諸データをリアルタ
イムで記録してこれを一旦データ記録手段に格納し、必
要時にデータ記録手段から取り出してデータ解析手段に
より解析することによって前記記録したデータを図表化
するようにしたので、高圧自動電圧調整器の稼働状況
は、従来のように機器の点検者が柱上で一定時間観察し
て得る場合とは全く異なり、24時間毎にリアルタイム
で知ることができるので、前記図表化されたデータによ
って高圧自動電圧調整器の稼働状況を迅速・確実に知る
ことが可能となり、利便である。
【0041】特に、タップ電圧を切換えるタップの切換
位置を把握する場合、事前に設定しておいた標準的な一
次電圧と二次電圧との電圧比を基にして算出した基準定
数の判定値に対して、タップ切換後の一次電圧と二次電
圧との電圧比で算出したデータを演算処理手段により比
較して、タップ切換後のタップ番号の判別を行う方法の
採用によって、タップ切換えが行われたとき、どのタッ
プ番号に切換えられたのか確実にデータとして記録で
き、かつ、これを図表化することができるため、高圧配
電線路において、どのタップ番号の電圧が負荷側で利用
されているかの判断が容易に行うことが可能となり至便
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧自動電圧調整器の稼働状況記録装
置を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の稼働状況記録装置の動作状況を説明す
るためのフローチャート図である。
【図3】高圧自動電圧調整器の稼働状況のうち、1日に
おける一次電圧と二次電圧との30分移動平均電圧の最
大値と最小値及びタップ切換回数の累積値を出力して表
示した図である。
【図4】本発明において、タップ切換時の前後における
一次,二次電圧と二次電流及びタップ切換回数、タップ
切換位置を出力して表示した図である。
【図5】図3に示すデータをグラフ化した図である。
【図6】各タップ番号における標準的な判定値(電圧
比)を示す図である。
【符号の説明】
1 高圧自動電圧調整器 2 高圧配電線路 3 一次電圧検出部 4 二次電圧検出部 5 二次電流検出部 6 タップ切換回数計測手段 10 演算処理手段 11 演算処理装置 13 第1の格納装置 14 第2の格納装置 16 データ記録手段 17 データ解析手段 18 ICカードリーダ 18a ディスプレイ装置 19 プリンタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧配電線の所定の区間に設置した高圧
    自動電圧調整器に入力される一次電圧と、出力側から出
    力される二次電圧とを所定時間毎に演算処理手段に入力
    させて、所定時間内の一次及び二次電圧の平均値の最大
    値と最小値とを順次更新させ、1日における前記一次及
    び二次電圧の平均値の最大値と最小値とを示すデータを
    データ記録手段に記録し、前記高圧自動電圧調整器のタ
    ップ電圧調整時には、タップ切換の前後における前記一
    次及び二次電圧と、二次電流と、タップ切換回数と、タ
    ップ切換後の前記一次及び二次電圧を演算処理手段によ
    り演算処理してタップ切換位置のタップ番号を算出した
    データとを、前記データ記録手段に記録させ、更に、前
    記データ記録手段に記録した各種のデータをデータ解析
    手段により解析して図表化し、この図表化されたデータ
    に基づいて高圧自動電圧調整器の電圧調整精度、負荷状
    態等を把握するようにしたことを特徴とする高圧自動電
    圧調整器の稼働状況記録方法。
  2. 【請求項2】 タップ切換位置を示す前記タップ番号の
    算出は、所定数のタップ番号に個々に対応してあらかじ
    め設定した一次電圧と二次電圧との電圧比で算出した基
    準定数となる判定値と、タップ切換後の一次電圧と二次
    電圧とを演算処理手段により演算処理して算出した電圧
    比とを比較し、前記タップ切換後に算出した電圧比が、
    許容される数値の範囲内で所定の前記基準定数の判定値
    と近似したとき、その判定値を示すタップ位置のタップ
    番号にタップが切換えられたことを算出するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の高圧自動電圧調整器の
    稼働状況記録方法。
  3. 【請求項3】 高圧自動電圧調整器に入力される一次電
    圧と出力側から出力される二次電圧とを所定時間毎に計
    測して、1日における一次及び二次の各電圧の平均値の
    最大値と最小値のデータを記録する手段と、タップ切換
    時の都度その前後の一次及び二次電圧,二次電流,タッ
    プの切換回数,タップ切換後のタップ位置を示すタップ
    番号の各データを記録する手段と、前記データ記録手段
    に記録したデータを所要時期に取出して図表化するデー
    タ解析手段とを備えて構成したことを特徴とする高圧自
    動電圧調整器の稼働状況記録装置。
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