JP3292648B2 - 歩行訓練器具 - Google Patents

歩行訓練器具

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JP3292648B2
JP3292648B2 JP34563995A JP34563995A JP3292648B2 JP 3292648 B2 JP3292648 B2 JP 3292648B2 JP 34563995 A JP34563995 A JP 34563995A JP 34563995 A JP34563995 A JP 34563995A JP 3292648 B2 JP3292648 B2 JP 3292648B2
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修平 松本
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株式会社松本設計
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傷病後の歩行困難
な人やリハビリテーション中の人を対象とする歩行訓練
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、怪我や病気等により歩行困難な人
を対象にした歩行訓練器具が種々開発されている。例え
ば、実開平6−39031号公報(以下、イ号公報と
称す)には、床に対向して設置されるフレームの上部
に、前後方向の案内溝を有するレールを架設して、前後
動及び回転自在な吊り下げ具を案内溝に係止するととも
に、歩行訓練者の胴体に脱着自在なバンドを吊り下げ具
に取り付け、前後のフレームの両端部に手すりを設けて
なる歩行訓練器具が開示されている。 実開平7−34856号公報(以下、ロ号公報と称
す)には、両肩を肩受けで吊り下げて体重を浮かし、足
の負担を軽くして歩行訓練を行う器具において、利用者
の頭上を開放する障害回復訓練器具のスイングアーム及
びスイングアームを使用した障害回復訓練器具が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、以下の問題点を有していた。すなわち、 (1)バンドや肩受で体を保持しているのみで、訓練者
が訓練時に自分の脚で体重の何%を支持しているかを知
ることができないという問題点を有していた。このた
め、訓練者は訓練の始めから終わりまで、歩行訓練の際
はいつも同じ吊り下げ状態のままで歩行することになり
がちで、訓練が惰性になり訓練効率が悪いという問題点
を有していた。更に、訓練の過程において、脚部にかか
る負荷を回復度に応じて正確に増減するというような計
画的な訓練を行うことができないという問題点を有して
いた。従って、歩行訓練の進行状況を把握し歩行訓練を
より効果的に行うために、歩行訓練者の脚部にかかる負
荷をどれ程軽減しているかを定量的に知る方法が要求さ
れている。 (2)訓練時に、訓練者は装着バンド(イ号公報)や、
肩受け(ロ号公報)等で胴体等が支持されるので、脚部
が着地する際やつまずいた際に、慣性により倒れ易く、
その都度、歩行訓練者の体がバンド等で締めつけられ窮
屈で圧迫感があるために、訓練者に嫌悪感等を与え、訓
練を回避させるという問題点を有していた。又、訓練時
に、体をふらつかせたり、つまずいたりしないように神
経を使い、又、倒れたりしないように、不必要な筋肉等
を使うので疲れ易く、十分な訓練効果が得られないとい
う問題点を有していた。このため、よりリラックスした
状態で効果的に歩行訓練ができる歩行訓練器具が要求さ
れている。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し要求を
満たすもので、歩行訓練の際、脚部への衝撃を緩和する
とともに、歩行訓練者の脚部にかかる負荷が調整可能か
つ負荷を定量的に把握でき、治療を極めて計画的かつ効
果的に進めることができ、更に、器具の装着時における
身体の安定性や装着感を向上させ、治療効果及び安全性
に優れた歩行訓練器具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載の歩行訓練器具は、歩行訓練
者の胴体等を保持する吊り上げ用取付部を上部に有する
ハンガー部と、吊り上げ用取付部に一端部が接続されハ
ンガー部を吊設し歩行訓練者の脚部に掛かる体重等の負
荷又は歩行訓練者の吊り上げ量を測定するコイルばねを
有する重量測定部とコイルばねの伸び量を測定する距離
センサーとを有する負荷測定部と、負荷測定部の他端部
を吊設し歩行訓練者を上方に吊り上げ歩行訓練者の脚部
に掛かる負荷の調整が可能でかつ横行が可能な吊り上げ
部と、吊り上げ部の吊り上げ量を調整する吊り上げ量調
整部と、負荷測定部により測定される負荷又は吊り上げ
量を表示する表示部を有するリモートコントロール部
と、を備えたものである。これにより、歩行訓練者は歩
行訓練を行う時、脚部にかかる体重が訓練毎にどれ程軽
減されているのかを定量的に知ることができ、歩行訓練
者の脚部の症状により脚部にかかる体重等の負荷を表示
部の値により定量的に把握かつ調整することができると
いう作用を有する。この結果、訓練の始めは体重の脚部
への負荷を軽減し、機能回復に伴い次第に体重の脚部へ
の負荷を増加させることができ、歩行訓練者の症状に合
った効果的かつ計画的な歩行訓練を行うことができる。
更に、歩行訓練中、負荷測定部のコイルばねが脚部にか
かる衝撃を緩和するとともに、手摺等に頼らずに自分の
脚で歩けるように神経を刺激するので、自立を助け、訓
練効率を高めることができる。又、脚部が着地する際や
つまずいた際、負荷測定部のコイルばねにより、慣性に
より胴体等を保持するハンガー部のベルト等の支持部が
胴体等に及ぼす窮屈さを緩和することができる。従っ
て、操作性及び安全性を向上させることができ、訓練効
果を定量的に把握し、歩行訓練を計画的かつ著しく効率
的に行うことができる。又、負荷測定部が、歩行訓練者
の吊り上げ量を測定するコイルばねを有する重量測定部
と、コイルばねの伸び量を測定する距離センサーとを備
えているので、簡単な構成で、コイルばねの伸び量を距
離センサーにより変換することができる。更に、コイル
ばねの交換等ができるので、許容重量やばねの伸び量の
変更ができ汎用性を向上させることもできる。請求項2
に記載された歩行訓練器具は、請求項1において、ハン
ガー部が、前方に湾曲状に曲がった屈曲部を有する枠状
に形成されたフレームと、フレームに形成された背当部
と、及び/又は、フレーム又は背当部の上側両側部に装
着された胸部支持部と、フレーム又は背当部の下側両側
部に配設された腰部支持部と、を備えたものである。こ
れにより、歩行訓練者の胴体を安定して保持することが
でき、安定性を向上させるという作用を有する。請求項
3に記載の歩行訓練器具は、請求項1又は2において、
ハンガー部が、フレームの下方を前方に略直角状に曲げ
られて形成された又はフレームの下方に直交状に突き出
して基部を固定され形成された歩行訓練者の肘を支持す
る肘掛部を備えたものである。これにより、歩行訓練者
がベルトの圧迫感やつまずきかけた際等、肘掛部を用い
て腕で体のバランスを調整できるので、極めて安定した
歩行訓練操作を行うことができるという作用を有する。
従って、操作性及び安全性を向上させ、訓練効果を更に
向上させることができる。請求項4に記載された歩行訓
練器具は、請求項1乃至3の内いずれか1において、リ
モートコントロール部が、重量設定部により吊り上げ部
の吊り上げ量を自動設定する負荷制御部を備えたもので
ある。これにより、歩行訓練者自身でも設定が容易であ
り、操作性を向上させるとともに、歩行訓練者の症状や
回復状況に応じて、計画的な歩行訓練ができるという作
用を有する。請求項5に記載された歩行訓練器具は、請
求項1乃至4の内いずれか1において、リモートコント
ロール部が、距離センサーにより測定された伸び量を負
荷量又は吊り上げ量等に換算して表示部に表示する測定
変換部を備えたものである。これにより、簡単な構成
ータ表示及びデータ処理ができるという作用を有す
る。
【0006】ここで、負荷測定部としては、コイルばね
からなる弾性部材を有する懸垂式のばね式筒形手秤にコ
イルばねの伸び量を測定する距離センサーを備え重量変
換するもの、弾性部材と吊り上げ量を測定する重量測定
可能なもの、例えば、弾性部材であるコイルばねと歩行
訓練者の吊り上げ量に比例した大きさの電気信号をアナ
ログ出力するロードセル変換器を用いた引張型ロードセ
ル式秤とを組み合わせたもの等を用いることができる。
ハンガー部のフレームとしては、表面に皮革又はゴム等
で被覆するのが好ましい。これにより、把手部の滑りの
防止や体の接触による痛み等を低減させることができ
る。又、フレームにおける肘掛部は高さを調整自在にす
ることにより、歩行訓練者の肘の位置に応じた設定がで
き、安定性及び操作性を向上させることができる。胴体
を固定するフレームの胸部支持部や腰部支持部、股部支
持部としては、ナイロン繊維等の機械的強度の優れた合
成繊維や天然繊維、皮革等で作製されたバンド等を用い
るのが好ましい。これにより、安定してベルトを胴体に
固定でき安全性及び耐久性を確保することができる。リ
モートコントロール部としては、重量設定部を設け、負
荷制御部が、重量の設定値により吊り上げ部の吊り上げ
量を吊り上げ量調整部を制御することにより自動設定で
きるようにすることができる。又、リモートコントロー
ル部の測定変換部が、所定時間内に測定した負荷測定部
による吊り上げ量の最大値及び最小値の平均値から数値
化する重量値を算出する構成を備えることにより、負荷
測定部における弾性部材により測定値が振動して不安定
になるのを防止し、測定値の視認が容易であり、かつ、
正確なデータの読み取りを行うことができる。これらに
より、歩行訓練計画に応じて、訓練者の脚部にかかる体
重等の負荷を定量的に設定することができるので、治療
効果を最適化することができるとともに、治療効果に対
しての歩行訓練者の症状の経過を知ることができ、歩行
訓練の進行状況等計画的な歩行訓練ができるという作用
を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図1から図5を参照しながら説明する。 (実施形態1)図1は本発明の第1実施形態における歩
行訓練器具の使用状態を示す側面模式図である。図1に
おいて、1Aは本発明の第1実施形態の歩行訓練器具、
2は歩行訓練器具1Aを装着している歩行訓練者であ
る。3は歩行訓練者2を保持するハンガー部であり、フ
レーム3aと、フレーム3aが両側部から水平方向に延
設され歩行訓練者2の肘掛けとなる肘掛部3bと、歩行
訓練者2の胴体や腰部をフレーム3aに安定して固定す
る各種ベルトからなる肩掛部3c、股部支持部3d,胸
部支持部3e,腰部支持部3fと、背当部3gと、フレ
ーム3aの上端中央部に具備されハンガー部3を水平方
向に回動自在にする吊り上げ用取付部3hと、を備えた
構成を有する。胸部支持部3eと腰部支持部3fはフレ
ーム3aの両側部に各端部が固定されたナイロン製のバ
ンドで形成されている。肩掛部3cの一端部はフレーム
3aの上方に固定され、他端部は股部支持部3dの一端
部と脱着自在に接続される。又、股部支持部3dの縁部
延設部がフレーム3aの下方に固定されて形成されてい
る。背当部3gはフレーム3aの枠内に両側部をビス等
で固定して作製されている。4はハンガー部3を吊設し
歩行訓練者2の脚部にかかる体重等の負荷又は歩行訓練
者2の吊り上げ量を測定する負荷測定部であり、弾性部
材であるコイルばね5aを有する重量測定部5と、コイ
ルばね5aの伸び量と比例して動作する超音波反射板6
aと、重量測定部5の計測値を超音波反射板6aの位置
に応じた電気信号を出力する超音波距離センサー6b
と、を備えた構成を有する。7は負荷測定部4の上端部
を吊設し歩行訓練者2をロープを巻き上げて上方に吊り
上げるとともに横行が可能なホイスト等からなる吊り上
げ部であり、歩行訓練者2の脚部に掛かる体重等の負荷
を電動による吊り上げ量の調整が可能な吊り上げ量調整
部8を有する。更に、吊り上げ部7は、後述のレール1
0に嵌合されレール10に沿って移動するトロリー9を
有する。トロリー9は駆動部を有さなくてもよいが、前
進,後退ができるとともにニュートラルで自由に前後動
できる駆動部を備えてもよい。駆動部を備えることによ
り、歩行訓練効果をより高めることができる。10はト
ロリー9を移動させるため天井や上方に架設されたレー
ルであり、歩行訓練者2が水平方向に移動することを可
能にする。11は吊り上げ部7とハンガー部3に接続さ
れた過重負荷支持用ベルトであり、負荷測定部4の重量
測定部5のコイルばね5aが過重負荷により切断したり
抜け等が発生しハンガー部3が落下するのを防止すると
ともに、コイルばね5aに対する過負荷を防止すること
により、重量測定部5の耐久性を確保する。12はリモ
ートコントロール部であり、吊り上げ部7の吊り上げ量
調整部8の昇降(上・下)により歩行訓練者2の吊り上
げ量を調整する吊り上げ量調整部(図示せず)と負荷等
の測定値を表示する表示部(図示せず)と負荷測定部4
により測定される負荷を表示部に表示する測定変換部
(図示せず)を有する。更に、リモートコントロール部
12は、トロリー9の前後移動を行うスイッチボタン
(図示せず)を設けてもよい。又、表示部はデジタル又
はアナログ表示等の表示を行うことが可能で、負荷を計
測し表示を開始させる押しボタン(図示せず)を備えて
いる。13は負荷測定部4の超音波距離センサー6bと
リモートコントロール部12の電気的接続を行う接続コ
ードである。ここで、吊り上げ量調整部8の用いたホイ
ストとしては、ワイヤーロープを2本用いて歩行訓練者
2を懸垂することができるリモートコントロール式のト
ロリー懸垂型電動ウインチ(型式:NH12T、製造
元:日本ホイスト株式会社製、仕様:電源DC12V,
出力140W,ワイヤロープφ4mm×2本、容量20
0Kg,速度3.5m/毎分)等が用いられる。トロリ
ー9としては、ギヤードモータを用いたリモートコント
ロール式である3輪式電動横行型(型式:DCG12
K,日本ホイスト株式会社製、ギヤードモーターの仕
様:電源DC12V,150W,横行速度31m/毎
分、電源バッテリ搭載、充電コネクター付)等が用いら
れる。レール10としては、I形鋼(例えば厚さ5.5
mm×高さ150mm×幅75mmや厚さ7.0mm×
高さ100mm×幅75mm)が用いられる。
【0008】次に,本発明の一実施形態の歩行訓練器具
1Aの負荷測定部4の構成について、図2を用いて詳細
に説明する。図2は本発明の第1実施形態の歩行訓練器
具における負荷測定部の構成を示す一部破断側面図であ
る。図2において、負荷測定部4は、弾性体であるコイ
ルばね5aを有する筒形の重量測定部5と、重量測定部
5のコイルばね5aの伸び量に比例して動作するように
秤量指示器等の突起部等に取り付けられた超音波反射板
6aと、超音波反射板6aに超音波を発射し反射波を検
知することにより超音波反射板6aの距離を測定する超
音波距離センサー6bと、超音波距離センサー6bを重
量測定部5に取り付ける固定治具6cと、負荷測定部4
をハンガー部3と吊り上げ部7に接続する接続用治具6
e,6dと、から構成される。これにより、図1で示す
リモートコントロール部12における測定変換部によ
り、超音波距離センサー6bにより測定された電気信号
からなる測定量がデジタル又はアナログ形式で吊り上げ
量等に変換されて表示部に表示される。この結果、歩行
訓練者2の脚部にかかる負荷を定量的に知ることができ
る。
【0009】ここで、重量測定部5としては、例えば、
懸垂式のばね式筒形手秤(秤量例80〜100kg,株
式会社鴨下精衡所製)等が用いられる。特に、負荷に対
してばねの伸び量を適切に調節したコイルばね5aを用
いることにより、コイルばね5aによる伸びを適度にし
歩行訓練者2の脚部にかかる衝撃を緩和するとともに、
安定した歩行を可能にすることができる。物体の距離を
超音波で測定する超音波距離センサー6bとしては、外
部制御機能付きの超音波距離センサー(形式:PS1L
−D30CG,富士電機株式会社製)等が用いられる。
超音波反射板6aとしては、アルミ板(□15×15m
m)等が用いられる。リモートコントロール部12に表
示部を備えているので、測定値等の視認が容易であり、
正確なデータの読み取りを行うことができる。尚、リモ
ートコントロール部12の測定変換部としては、所定時
間内に測定した負荷測定部4による吊り上げ量の最大値
及び最小値の平均値から吊り上げ量を算出する手段を設
けることにより、負荷測定部4の弾性部材により測定値
が振動して不安定になるのを回避することができる。
【0010】次に、本発明の第1実施形態の歩行訓練器
具1Aにおけるハンガー部3の構成について、図3を用
いて詳細に説明する。図3は本発明の第1実施形態の歩
行訓練器具におけるハンガー部の構成を示す平面模式図
である。図3において、ハンガー部3は、アルミニウム
等の軽金属のパイプからなる上部が前方に湾曲状に折曲
した枠状のフレーム3aと、歩行訓練者2の両側部に配
設されるフレーム3aに装着された肘掛部3b,フレー
ム3aの上方に取り付けられた後述の股部支持部3dに
繋がる肩掛部3c,フレーム3aの下方に取り付けられ
た股部支持部3d、フレーム3a又は後述の背当部3g
の両側部に取り付けられた胸部支持部3e及びフレーム
又は背当部の下方に配設された腰部支持部3fと、フレ
ーム3aに配設された背当部3g,フレーム3aの上端
中央部に具備された回動自在の吊り上げ用取付部3h
と、肘掛部3bを有するフレーム3aの片側部に配設さ
れたリモートコントロール部12を取り付けるリモート
コントロール取付部3iと、から構成される。リモート
コントロール取付部3iは、左右いずれかに取り付け可
能でる。尚、肩掛部3cと股部支持部3dはフレーム3
aと脱着自在に係止手段で係止し、歩行訓練者2が軽度
のリハビリテーションの場合は取り外すことができる。
【0011】以上のように構成された本発明の第1実施
形態の歩行訓練器具1Aの使用方法について、以下に説
明する。 (1)先ず、歩行訓練者2は、ハンガー部3のフレーム
3aを背中側から胴体に合わせ肩掛部3cや股部支持部
3d,胸部支持部3e,腰部支持部3fを用いてハンガ
ー部3のフレーム3aを歩行訓練者2の胴体及び上脚部
に安定して固定保持する。 (2)次に、リモートコントロール部12のスイッチボ
タンを操作し、ホイスト8によりハンガー部3とともに
歩行訓練者2の体を吊り上げる。この際、リモートコン
トロール部12の表示された値により体を吊り上げる程
度を調整する。 (3)次に、トロリー9を歩行速度に合わせて平行に移
動させながら、歩行訓練を行う。又、歩行中において
も、適宜脚部にかかる負荷等の表示値を見て、吊り上げ
部7の吊り上げ量調整部8を作動させ、体を吊り上げる
程度を調整することができる。更に、歩行中において、
ハンガー部3の肘掛部3bを利用して、歩行訓練者の胴
体及び脚部の肩掛部3cや股部支持部3d,胸部支持部
3e,腰部支持部3fを調整して体に受ける窮屈さを緩
和することができる。
【0012】以上のように本実施形態によれば、負荷測
定部により、訓練者は歩行訓練を行う際、歩行訓練者の
脚部の症状により脚部に掛かる負荷を表示部に表示され
る表示値により定量的に調整することができる。この結
果、効果的かつ計画的な歩行訓練を実施することができ
る。更に、負荷測定部の弾性部材により、訓練者の脚部
にかかる衝撃を緩和することができる。又、ハンガー部
の肘掛部により、歩行訓練者の脚部が着地する際や歩行
訓練者のつまずいた際、歩行訓練者自体の体を支持し、
慣性により胴体及び上脚部を保持するハンガー部のベル
トにより胴体等に及ぼす窮屈さを緩和することが可能と
なる。この結果、安全性及び治療効果を向上させること
ができる。又、肘掛部により、腕で体のバランスを調整
できるので、安定性に優れた歩行訓練を行うことができ
る。
【0013】(実施形態2)図4は本発明の第2実施形
態における歩行訓練器具の構成を示す側面模式図であ
る。図4において、1Bは本発明の第2実施形態の歩行
訓練器具である。2は歩行訓練者、3はハンガー部、3
aはフレーム、3bは肘掛部、3cは肩掛部、3dは股
部支持部、3eは胸部支持部、3fは腰部支持部、3g
は背当部、3hは吊り上げ用取付部、7は吊り上げ部、
8はホイスト、9はトロリー、10はレール、11は過
重負荷支持用ベルト、13は接続ケーブルである。これ
らは、実施形態1と同様なものなので同一の符号を付し
て説明を省略する。実施形態2における歩行訓練器具1
Bが実施形態1と異なるのは、負荷測定部4′が、歩行
訓練者2の吊り上げ量に比例した大きさの電気信号をア
ナログ出力するロードセル変換器を用いた引張型ロード
セル式秤14と、弾性部材であるコイルばね15と、を
備え、更に、リモートコントロール部12′が、重量設
定により吊り上げ部7の吊り上げ量を自動設定する負荷
制御部(図示せず)を備えた点である。これにより、引
張型ロードセル式秤14による測定値により、吊り上げ
量をフィードバック制御することにより、正確に吊り上
げ量を制御することができる。更に、リモートコントロ
ール部12′が、コイルばね15の許容重量を越えた場
合に、警報を発する過負荷警報部を備えることにより、
コイルばね15の耐久性及び信頼性を向上させ、歩行訓
練器具1Bの安全性を確保することができる。
【0014】ここで、コイルばね15の代わりに、図5
に示すように板ばね16及び板ばねを結ぶベルト17に
より、同様に、歩行訓練の際、歩行訓練者2の脚部にか
かる衝撃に対して緩衝性を持たせることができる。又、
コイルばね15の代わりに、ばね式懸垂指示秤(秤量例
100Kg,株式会社鴨下精衡所製)等の重量を示す指
示秤を用いることにより、吊り上げ量を直接視認するこ
とができる。
【0015】以上のように本実施形態によれば、実施形
態1と同様に、負荷測定部に引張型ロードセル式秤を用
いることにより、歩行訓練を行う際、歩行訓練者の脚部
の症状により脚部に掛かる負荷を表示部に表示すること
により定量的に調整することができる。この結果、効果
的かつ計画的な歩行訓練を実施することができる。更
に、負荷測定部の弾性部材により、歩行訓練者の脚部が
着地する際や歩行訓練者のつまずいた際、脚部への衝撃
や慣性により胴体等を保持するベルトにより胴体等に及
ぼす窮屈さを緩和することが可能となる。この結果、安
全性を向上させ安定して歩行訓練を行うことができ、治
療効果を向上させることができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、歩行訓練
者の脚部にかかる負荷が調整可能かつ負荷を定量的に把
握でき、治療を極めて計画的かつ効果的に進めることが
でき、更に、装着時における身体の安定性や装着感を向
上させ、治療効果に優れた歩行訓練器具を実現すること
ができるという有利な効果が得られる。すなわち、 (1)歩行訓練を行う際、歩行訓練者の脚部にかかる体
重の負荷を軽減することができるとともに、脚部にかか
る負荷を調整することができる。特に、脚部にかかる負
荷を定量的に知ることができるので、脚部の機能の回復
に応じて脚部にかかる体重を正確に調整することがで
き、計画的で効果的な歩行訓練を実施することができ
る。更に、歩行訓練者は、訓練に対して励みを持ち、脚
部の回復を助長し治療効果を著しく向上させることがで
きる。 (2)ハンガー部の背当部や、胸部支持部,腰部支持部
等により、訓練者の胴体を安定して保持することができ
るので、安定性及び安全性を向上させることができる。 (3)歩行訓練中、負荷測定部の弾性部材により、歩行
訓練者の脚部に掛かる衝撃を緩和することができる。
又、脚部が着地する時やつまずいた際に、体を保持する
ハンガー部の支持部や背当部等により、胴体に受ける窮
屈感を緩和することができ、訓練に集中することがで
き、治療効果を向上させることができる。 (4)リモートコントロール部の重量設定部により、負
荷制御部が吊り上げ部の吊り上げ量を制御するので、訓
練者自身で脚部にかかる負荷を容易に調整できる。この
結果、訓練中に介助者の手を借りることなく安定した歩
行が可能なので、介助者の負担を軽減することができ
る。 (5)負荷測定部にばね秤等からなる重量測定部とばね
の伸び量を測定する距離センサー等を用いたので、装置
の構成を簡単にすることができ、重量測定部等の交換が
容易で汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における歩行訓練器具の
使用状態を示す側面模式図
【図2】本発明の第1実施形態における歩行訓練器具の
負荷測定部の構成を示す一部破断側面図
【図3】本発明の第1実施形態における歩行訓練器具の
ハンガー部の構成を示す平面模式図
【図4】本発明の第2実施形態における歩行訓練器具の
構成を示す側面模式図
【図5】本発明の第2実施形態における歩行訓練器具に
おいて負荷測定部に板ばねを用いた例を示す側面模式図
【符号の説明】 1A 本発明の第1実施形態における歩行訓練器具 1B 本発明の第2実施形態における歩行訓練器具 2 歩行訓練者 3 ハンガー部 3a フレーム 3b 肘掛部 3c 肩掛部 3d 股部支持部 3e 胸部支持部 3f 腰部支持部 3g 背当部 3h 吊り上げ用取付部 3i リモートコントロール取付部 4,4′ 負荷測定部 5 重量測定部 5a コイルばね 6a 超音波反射板 6b 超音波距離センサー 6c 固定治具 6e,6d 接続用治具 7 吊り上げ部 8 吊り上げ量調整部 9 トロリー 10 レール 11 過重負荷支持用ベルト 12,12′ リモートコントロール部 13 接続ケーブル 14 引張型ロードセル式秤 15 コイルばね 16 板ばね 17 ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩行訓練者の胴体等を保持する吊り上げ
    用取付部を上部に有するハンガー部と、前記吊り上げ用
    取付部に一端部が接続され前記ハンガー部を吊設し前記
    歩行訓練者の脚部に掛かる体重等の負荷又は前記歩行訓
    練者の吊り上げ量を測定するコイルばねを有する重量測
    定部と前記コイルばねの伸び量を測定する距離センサー
    を有する負荷測定部と、前記負荷測定部の他端部を吊
    設し前記歩行訓練者を上方に吊り上げ前記歩行訓練者の
    脚部に掛かる前記負荷の調整が可能でかつ横行が可能な
    吊り上げ部と、前記吊り上げ部の吊り上げ量を調整する
    吊り上げ量調整部と、前記負荷測定部により測定される
    前記負荷又は前記吊り上げ量を表示する表示部を有する
    リモートコントロール部と、を備えたことを特徴とする
    歩行訓練器具。
  2. 【請求項2】 前記ハンガー部が、前方に湾曲状に曲が
    った屈曲部を有する枠状に形成されたフレームと、前記
    フレームに形成された背当部と、及び/又は、前記フレ
    ーム又は前記背当部の上側両側部に装着された胸部支持
    部と、前記フレーム又は前記背当部の下側両側部に配設
    された腰部支持部と、を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の歩行訓練器具。
  3. 【請求項3】 前記ハンガー部が、前記フレームの下方
    を前方に略直角状に曲げられて形成された又は前記フレ
    ームの下方に直交状に突き出して基部を固定され形成さ
    れた前記歩行訓練者の肘を支持する肘掛部を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の歩行訓練器具。
  4. 【請求項4】 前記リモートコントロール部が、重量設
    定部により前記吊り上げ部の吊り上げ量を自動設定する
    負荷制御部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の
    内いずれか1に記載の歩行訓練器具。
  5. 【請求項5】記リモートコントロール部が、前記距
    離センサーにより測定された前記伸び量を前記負荷量又
    は前記吊り上げ量等に換算して前記表示部に表示する測
    定変換部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の歩行訓練器具。
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